JP2002101575A - 無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源装置

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JP2002101575A JP2000288480A JP2000288480A JP2002101575A JP 2002101575 A JP2002101575 A JP 2002101575A JP 2000288480 A JP2000288480 A JP 2000288480A JP 2000288480 A JP2000288480 A JP 2000288480A JP 2002101575 A JP2002101575 A JP 2002101575A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電圧の歪みを従来よりも小さくすること
ができる無停電電源装置を提供する。 【解決手段】 電流制御系11の直流電圧制御回路11
Aは、直流電圧指令と電力変換器の直流側電圧との差電
圧と基準電圧作成回路13の出力との乗算値に基づいて
入力電流指令値を求める。電流制御回路11Bは、入力
電流指令値から負荷に流れる負荷電流値と電力変換器に
交流側から流れ込む電流値とを差し引いた値を電流制御
指令として出力する。異常電圧検出回路14が瞬時の異
常を検出しているときには、入力電流指令値として交流
スイッチを通る交流電流Iinを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源健全時に
は交流スイッチを介して負荷へ給電を行い、商用電源に
停電が発生したときには交流スイッチを遮断して、予め
蓄電池に貯えておいた直流電力を電力変換器により交流
電力に変換して負荷に給電する常時商用給電方式による
無停電電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平8−51735号公報や、特開平
9-56087号公報や、特開平10−14251号公
報等には、電流制御指令と電圧制御指令とを加算した指
令をアクティブフィルタ機能付き電力変換器のPWMコ
ンパレータに入力して、アクティブフィルタ機能付き電
力変換器のゲート信号を作成する無停電電源装置の制御
回路が示されている。従来の制御回路では、商用電源で
電圧の低下が発生したときでも、停電検出回路が商用電
源の停電を検出するまでは、商用電源が健全なものとし
て電流制御指令を出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため従来の無停電
電源装置では、商用電源で電圧異常(電圧の低下)が発
生したときにも、停電状態になるまでは異常が発生して
いないことを前提する電流制御指令が入力されるため、
電力変換器から商用電源側に流れでようとする電流によ
って、負荷に供給される出力電圧に大きな歪みが発生す
る問題があった。
【0004】また従来の無停電電源装置には、電力変換
器と蓄電池との間にDC/DCコンバータを備えたもの
もある。しかし従来は、商用電源で電圧異常が発生した
ときに、DC/DCコンバータが頻繁に動作して蓄電池
から電力変換器側に直流電力を供給する動作を行うた
め、蓄電池の寿命が短くなる問題があった。
【0005】本発明の他の目的は、出力電圧の歪みを従
来よりも小さくすることができる無停電電源装置を提供
することにある。
【0006】本発明の更に他の目的は、蓄電池の寿命を
延ばすことができる無停電電源装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の無停電電源装置
は、商用電源の電圧の低下異常を検出する異常電圧検出
回路と、商用電源健全時には導通状態になって商用電源
から負荷に交流電力を供給し、商用電源異常時には遮断
状態になる交流スイッチと、蓄電池と、交流スイッチと
蓄電池との間に配置されて、商用電源健全時には商用電
源からの交流電力を直流電力に変換して該直流電力によ
り蓄電池を充電する順変換動作及び負荷に流れる高調波
電流や無効電流を補償する電流を流すアクティブフィル
タ動作を行い、それ以外のときには主として蓄電池を電
源として直流電力を交流電力に変換して負荷に交流電力
を供給する逆変換動作を行うように構成された電圧制御
型の電力変換器と、電力変換器に逆変換動作を行わせる
ための電圧制御指令を出力する電圧制御系及び電圧制御
指令に加算されて電力変換器に順変換動作及びアクティ
ブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を出力す
る電流制御系を備えて、無停電で負荷に交流電力を供給
するための制御指令を電力変換器に出力する制御指令発
生手段と、商用電源と同期した基準正弦波電圧を作成す
る基準電圧作成回路とを具備する。
【0008】制御指令発生手段は、電流制御指令と電圧
制御指令とを加算して電力変換器に出力するように構成
されている。そして電流制御系は、直流電圧指令により
指令された直流指令電圧と電力変換器の直流側電圧との
差電圧と基準電圧作成回路の出力との乗算値に基づいて
入力電流指令値を求め、入力電流指令値から負荷電流値
を減算した値に基づいて電流制御指令を出力するように
構成されている。また更に電流制御系は、異常電圧検出
回路が電圧の低下異常を検出しているときには、入力電
流指令値として交流スイッチを通る交流電流または該交
流電流に相当する値を用いるように構成されている。入
力電流指令値から負荷に流れる負荷電流値を差し引いた
値は、電力変換器を流れる電流を示す指令値となり、こ
の指令値から電力変換器の交流側に流れ込む電流値を差
し引いた値が電力変換器の電流指令の補正値即ち電流制
御指令となる。ここで交流電流に相当する値とは、所定
の関係で交流電流に比例した値である。電圧の低下異常
が発生した場合には、電圧の低下と共に交流スイッチを
通る交流電流はゼロに向かって徐々に低下する。そのた
め、この交流電流または該交流電流に相当する値を入力
電流指令値として用いると、電圧の低下とともに電流制
御指令が小さくなり、出力電圧の歪みを従来よりも小さ
くすることができる。
【0009】なお電流制御系を、商用電源健全時には、
交流スイッチを通る交流電流と乗算値との差を定数倍し
た値と交流スイッチを通る交流電流との加算値を入力電
流指令値として出力するように構成してもよい。このよ
うにすると出力をより正弦波に近づけることができる。
【0010】電流制御系でPQ演算を用いる場合には、
電流制御系を基準電圧作成回路の出力と負荷電流値とか
ら負荷に供給する瞬時の有効電力に相当する瞬時負荷側
有効電力値を求め、この瞬時負荷側有効電力値から交流
成分を除去することによって入力電流が正弦波となるよ
うな瞬時入力側有効電力指令値を求め、瞬時入力側有効
電力指令値から瞬時負荷側有効電力値を減算した値に基
づいて電流制御指令を出力するように構成する。そして
更に、電流制御系を異常電圧検出回路が電圧の低下異常
を検出しているときには、瞬時入力側有効電力指令値と
して基準電圧作成回路の出力と交流スイッチを通る交流
電流の値とから求めた瞬時有効電力値を用いるように構
成する。PQ演算を用いる場合にも、電圧の低下異常を
検出しているときに、瞬時入力側有効電力指令値として
基準電圧作成回路の出力と交流スイッチを通る交流電流
の値とから求めた瞬時有効電力値を用いると、この場合
にも電圧の低下とともに電流制御指令が小さくなり、出
力電圧の歪みを従来よりも小さくすることができる。
【0011】また本発明では、商用電源の停電を検出す
る停電検出回路と、電力変換器と蓄電池との間に配置さ
れたDC/DCコンバータとを更に具備してもよい。こ
の場合、DC/DCコンバータは、停電検出回路が商用
電源の停電を検出している間、蓄電池から電力変換器に
直流電力を供給するように構成する。このようにすれ
ば、蓄電池の無駄な放電を防止して、蓄電池の寿命を延
ばすことができる。なおこの場合には、電力変換器がD
C/DCコンバータを介して蓄電池に並列接続されたコ
ンデンサを含んでいれば、異常電圧検出回路が商用電源
の低下を検出してから停電検出回路が商用電源の停電を
検出するまでの間は、電力変換器がコンデンサを電源と
して負荷に交流電流を供給するようにすればよい。この
ようにすれば、蓄電池の代わりにこのコンデンサを放電
することにより、負荷に交流電力を供給することができ
る。なおコンデンサは充放電を繰り返しても、蓄電池を
頻繁に放電する場合と比べて、早期に寿命に到ることは
ないので、特に支障は生じない。停電検出回路の構成は
任意である。例えば、商用電源の出力の平均値が予め定
めた値以下になっている時間が予め定めた時間以上にな
ったときを停電と判定してもよい。また停電検出回路
を、コンデンサの端子電圧が予め定めた電圧以下になっ
たときに商用電源の停電を検出するように構成してもよ
い。前者の場合には、予め定めた時間をコンデンサが予
め定めた電圧以下になるまでの時間よりも短く設定す
る。後者の場合であれば、コンデンサを過放電させるこ
となく、コンデンサの放電から蓄電池の放電へとスムー
ズに切り換えることができる。なおこの技術的思想は、
単独でも使用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態の一例を詳細に説明する。図1は本発明の無停電
電源装置の実施の形態の一例の構成を概略的に示すブロ
ック回路図である。商用電源ACは三相交流であるが、
図1には単相分即ち一相分の結線と制御系だけを図示し
てある。図1において、交流スイッチSW、電圧制御型
の電力変換器1及びDC/DC変換器2、蓄電池3は基
本的に従来のものと同じである。商用電源ACと電力変
換器1との間に配置された交流スイッチSWは、一相分
に対応するものであり、逆並列接続された2つのサイリ
スタTh1及びTh2を備えている。交流スイッチSW
の回路の入力部と中性点との間には、コンデンサC0が
配置されている。商用電源ACが健全な状態であれば、
負荷Lには交流スイッチSWを介して商用電源ACから
交流電力が供給される。したがって交流スイッチSW
は、商用電源が健全な状態にあるときに導通状態になっ
て商用電源ACから負荷Lに交流電力を供給し、商用電
源ACが完全な停電状態になると遮断状態になって商用
電源ACから負荷Lへの交流電力の供給を停止する。こ
の例においては、交流スイッチSWのサイリスタTh1
及びTh2に対して特別な強制消弧回路を設けていない
が、後に詳しく説明するように、商用電源ACに異常が
発生すると、電力変換器1から供給される電流によっ
て、サイリスタTh1及びTh2は消弧する。
【0013】また電圧制御型の電力変換器1は、商用電
源ACが健全なときには、商用電源ACからの交流電力
を直流電力に変換して、DC/DC変換器2を介して蓄
電池3を充電する順変換動作を行うとともに、負荷Lに
流れる高調波電流や無効電流を補償する電流を流すアク
ティブフィルタ動作を行う。また電力変換器1は、主と
して停電検出回路15が停電を検出している期間、蓄電
池3を電源として直流電力を交流電力に変換して負荷L
に交流電力を供給する逆変換動作を行う。この電力変換
器1は、交流側端子部と中性点との間にコンデンサC1
を備え、また交流端子部と電力変換コンバータPCVの
交流端子との間に直列に配置されたリアクトルLを備
え、さらに電力変換コンバータPCVの直流端子と中性
点との間にはコンデンサC2を備えている。なおこのコ
ンデンサC2は、DC/DC変換器2を介して蓄電池3
に並列接続されていると見ることもできる。電圧制御型
の電力変換器1のより具体的な構成及び動作に関して
は、特開平9−56087号公報等の公知文献に詳細に
説明されている。
【0014】交流スイッチSWの入力側の交流ラインに
は、商用電源ACから供給される交流電圧を検出する計
器用変圧器T1が配置されており、また電力変換器1の
交流端子部側の交流ラインにはこの交流ラインの交流電
圧を検出する計器用変圧器T2が配置されてており、更
に電力変換器1の直流端子部側の直流ラインにはこの直
流ラインの直流電圧を検出する計器用変圧器T3が配置
されている。また負荷Lへ交流電力を供給する交流ライ
ンには、負荷電流を測定する変流器CT1が配置され、
交流スイッチの負荷側の交流ラインには交流電流を測定
する変流器CT2が配置され、電力変換器1の内部のコ
ンデンサC1とリアクトルLとの接続点とリアクトルL
との間には、電力変換器1を流れる交流電流を測定する
変流器CT3が配置されている。
【0015】制御指令発生手段10は、電流制御系11
と、電圧制御系12と、商用電源ACから出力される交
流電圧に同期して基準正弦波を出力する基準正弦波電圧
信号作成手段13と、商用電源ACの電圧の低下異常を
検出する異常電圧検出回路14と、商用電源ACの停電
を検出する停電検出回路15とを備えている。異常電圧
検出回路14は、所定のバンド幅を形成するようにオフ
セット電圧を異ならせた2種類の基準交流電圧信号を作
り、商用電源ACからの交流電圧Vinがこの2種類の
基準交流電圧信号間のバンド幅を超えたまたは外れてい
る期間だけ、商用電源ACの出力電圧に電圧の低下異常
が発生していることを示す電圧異常検出信号を出力する
ように構成されている。なおこのような機能を果す異常
電圧検出回路14の構成は、公知であるため構成の詳細
は省略する。また停電検出回路15は、商用電源ACの
出力を整流して平均値電圧を求め、この平均値電圧が予
め定めた停電判定基準電圧値以下になっている時間が予
め定めた時間以上になると、商用電源ACで停電が発生
したと判定して停電検出信号を出力するように構成され
ている。図1においては、16は電圧制御型の電力変換
器1をPWM制御するPWM制御信号を出力するPWM回
路である。
【0016】電流制御系11は、直流電圧制御回路11
Aと電流制御回路11Bとから構成されている。電流制
御系11の一例の詳細は図2に示す通りである。直流電
圧制御回路11Aは、任意に外部から与えられる直流電
圧指令により指令された直流指令電圧Vdcと計器用変
圧器T3により検出した電力変換器1の直流側電圧Vd
c´との差電圧を求め、この差電圧を定数倍(kdc)し
て出力する。図2の例では、停電検出回路15が商用電
源ACの停電を検出している期間だけオフ状態となるス
イッチ回路SW2が含まれている。なおこのスイッチ回
路SW2は、必ずしも設ける必要がなく、このスイッチ
回路SW2を設けない場合には、停電検出回路15の出
力を直流電圧制御回路11Aに入力する必要はない。
【0017】電流制御回路11Bは、直流電圧制御回路
11Aの出力(前述の差電圧の定数倍値)と基準電圧作
成回路13の出力との乗算値に基づいて電力変換器1の
入力電流に相当する入力電流指令値Ioを求める。そし
て電流制御回路11Bは、商用電源ACが健全な状態に
あるときには、内蔵するスイッチ回路SW1が切り換わ
らずに、この入力電流指令値Ioから、変流器CT1に
より検出した負荷Lに流れる負荷電流値Ioutと変流器
CTsにより検出した電力変換器1に交流側から流れ込
む電流値Icnvとを差し引いた値(Io−Iout−Icnv)
を電流制御指令として出力する。電圧制御型の電力変換
器1を制御する場合には、後述する電圧制御回路12か
ら出力される電圧制御指令に電流制御指令が加え合わさ
れた制御指令が、PWM回路16に入力される。なお商
用電源ACの電圧が正常な状態では、電圧制御信号は電
流制御信号よりも小さい。したがって電力変換器1は、
順変換動作とアクティブフィルタ動作とを行う。
【0018】商用電源ACの電圧に電圧の低下異常が発
生したことを異常電圧検出回路14が検出して電圧異常
検出信号が出力されると、その検出信号が出力されてい
る期間だけ、スイッチ回路SW1が切り換わって、入力
電流指令値Ioの代わりに、交流スイッチSWを通る交
流電流すなわち変流器CT2で検出した入力電流Iinを
入力電流指令値として用いる。したがって電圧の低下異
常が発生しているときには、Iin−Iout−Icnvが電流
制御指令として出力される。このようにすると、商用電
源側で電圧の低下異常が発生したときにも入力電流指令
値として交流スイッチSWを通る交流電流Iinが供給さ
れるため、電流制御指令は、電圧の低下に伴って徐々に
小さくなる。具体的には、このときの電流制御指令は、
電力変換器1から負荷L側に供給される電流値に相当す
る。その結果、電圧の低下に伴う交流電流Iinの低下に
従って電力変換器1の出力はこれを補うように変化す
る。したがってこの例によれば、電圧の低下異常が発生
したときの電圧の歪みが、従来よりも小さくなる。交流
電流Iinがゼロになって、サイリスタがオフとなる。そ
の後は、電力変換器1のPWM回路16には、電圧制御
指令だけが入力され、電力変換器1は逆変換動作を開始
する。このときはまだ商用電源ACが停電にいたってい
ないため、電力変換器1内のコンデンサC2が電源とな
って(コンデンサC2が放電して)、負荷に交流電力が
供給される。その結果、電力変換器1内を流れる電流I
cnvはそれまでとは逆方向に流れるようになるが、負荷
電流Ioutは変わらない。
【0019】電圧の低下から停電に到ると、最終的に交
流スイッチSWを通って負荷Lに供給される交流電流が
ゼロになるため、自然と電流制御指令はゼロになる。こ
の間、電力変換器1は、基本的にコンデンサC2を電源
とする逆変換器即ちインバータとして動作している。停
電を検出すると、停電検出回路15の出力でスイッチ回
路SW2がオフ状態になり、かりに異常電圧検出回路1
4が誤動作または誤検出をしていても、電流制御指令は
ゼロになる。
【0020】停電検出回路15が停電状態を検出する
と、DC/DC変換器2は蓄電池3を放電するための変
換動作を開始する。DC/DC変換器2は、停電検出回
路から停電検出信号が入力されている間は、蓄電池3に
蓄積された直流電力に基づいて電力変換器1に一定の直
流電圧を供給するように昇圧動作をする。DC/DC変
換器2は、停電検出信号が入力されるまでは、蓄電池3
の充電電圧を一定電圧にするような充電動作を行うが、
蓄電池3を放電する放電動作は行わない。その結果、以
後は電力変換器1は蓄電池3を電源としてインバータ動
作を行い、負荷Lへは無停電で給電が行われる。なおコ
ンデンサC2が過放電状態になる前に(具体的には半サ
イクル経過する程度の時間内で)、停電を検出するよう
に停電検出回路15が構成されている。
【0021】電圧制御系12は、基準正弦波電圧信号作
成手段13から出力される基準正弦波電圧信号と、電力
変換器1の交流端子側の交流電圧を検出する計器用変圧
器T2が検出した交流電圧とを入力として、電力変換器
1に逆変換動作(直流電力を交流電力に変換する動作)
を行わせるための電圧制御指令を出力する。なおこの電
圧制御系12から出力される電圧制御指令は、商用電源
ACが健全なときには、前述の電流制御指令よりも小さ
い値であるため、電力変換器がこの電圧制御指令によっ
て逆変換動作をすることはない。前述のように異常電圧
検出回路14が、電圧の低下異常を検出し、交流電源A
Cの電圧が異常低下して行く過程において、電圧制御指
令が電流制御指令よりも大きくなると、電力変換器1は
積極的に逆変換動作を開始する。
【0022】基準正弦波電圧信号作成手段13は、商用
電源ACが正常なときに取り込んだ商用電源の交流電圧
の位相情報に基づいて、商用電源ACから出力されてい
た交流電圧と位相が一致した基準正弦波電圧信号を作成
して電流制御系11及び電圧制御系12に出力する。
【0023】この例では、停電検出回路15が停電(一
相の欠相を含む)を検出すると、停電の発生を検出して
いる間、停電検出回路15は停電検出信号を電流制御系
11とDC/DC変換器2とに出力する。
【0024】本実施の形態の制御指令発生手段10で
は、電圧制御系12から出力される電圧制御指令と電流
制御系11から出力される電流制御指令とを加え合わせ
点SP1で加算して電力変換器1に出力するように構成
してある。このように制御指令発生手段10を構成する
と、切替スイッチを用いることなく、制御指令発生手段
10は電圧制御指令と電流制御指令とを瞬時に切り替え
て電力変換器1に出力する。
【0025】次にこの例において、停電が発生したとき
に、交流スイッチSWが遮断状態になるときの動作を図
3(A)及び(B)を用いて説明する。まず電力変換器
1は、電圧形電力変換器であるため、電圧源と見ること
ができる。そのため商用電源ACと電力変換器1とは、
負荷から見るとリアクトルL(図1)と交流スイッチS
WのサイリスタTh1及びTh2とを介して並列運転し
ていると考えることができる。電力変換器1は、商用電
源ACが健全であるときには、アクティブフィルタとし
て動作し、図3(A)及び(B)に示すように、電力変
換器1には正弦波状の入力電流iが流れている。そして
図3(B)に破線で示すように商用電源ACで瞬時電圧
低下等の電圧低下が発生して商用電源ACの出力電圧V
sと電力変換器1を電圧源とみなしたときの出力電圧V
cとの間に電圧差が発生したときには、電力変換器1側
から交流スイッチSWを通って電源側に交流電流iccが
流れようとする。この例では、この交流電流iccを流そ
うとする電位差がサイリスタTh1及びTh2に逆バイ
アスとなって印加されて、サイリスタTh1及びTh2
は高速で遮断する。そしてこの例では、実際に交流電源
ACで停電や瞬時電圧低下が発生しなければ電流iccは
流れようとしない。言い換えると、交流電源AC側の電
圧の低下に依存してサイリスタTh1及びTh2が消弧
されるため、従来のようにノイズによって誤動作するこ
とがない。
【0026】電圧波形が一部欠けるような半サイクル以
下の瞬時電圧低下が発生したときには、サイリスタTh
1及びTh2が消弧されて、電力変換器1の直流端子側
の直流電圧が低下する。しかし次の半サイクル後に電圧
波形が元に戻ると、交流スイッチSWは導通状態になっ
て通常の運転に戻る。
【0027】図4(A)〜(C)は、商用電源ACの入
力のうちU相に半サイクル以下の瞬時電圧低下が発生し
たときの、図1及び図2の実施の形態における入力電圧
及び電流、負荷への出力電圧及び電流、電力変換器1の
直流電圧Vdcをそれぞれ示している。本実施の形態によ
れば、比較的短い時間の電圧低下が発生した場合でも、
アクティブフィルタ動作といわゆるインバータ動作との
切り替え、即ち電流制御指令による制御と電圧制御指令
による制御の切り替えがスムーズに行われ、無瞬断での
切り替えが可能になる。なおこの例では、電圧低下が半
サイクル以下であり、しかも電圧低下の程度が少ないた
め、蓄電池3からの放電は行われずコンデンサC2から
の放電だけで負荷Lに無停電で交流電力を供給してい
る。
【0028】これに対して図5は、U相において短絡が
発生した場合における、入力電圧及び電流、負荷への出
力電圧及び電流、電力変換器1の直流電圧Vdcをそれぞ
れ示している。この例のようにU相で短絡が発生する
と、U相の入力電流は急激に0になり、交流スイッチS
Wのサイリスタは遮断する。しかし制御指令発生手段が
電流制御指令から電圧制御指令にスムーズに切り替えが
行なわれるため、U相の出力電圧は多少落ち込んでいる
が、無瞬断で切り替えができるために負荷には影響がな
い。その他の相はサイリスタが遮断状態にはならないた
め,最大でも半波の期間だけは電流が流れ続ける。しか
し過渡状態を考慮した制御系であるため、出力電圧に歪
みはない。同様に、停電回復時にも入力電流は徐々に増
加しているが、負荷への影響はない。直流電圧は、停電
が発生した後に徐々に低下し、その後徐々に上昇してい
る。そして低下から上昇に切り替わるポイント(切り替
え点)で、停電検出回路15が停電と判断して,DC/
DC変換器2が蓄電池3から電力変換器1に直流電力の
供給を開始する。その結果、それ以後商用電源が健全な
状態に復帰するまでは電力変換装置1は、蓄電池3を電
源とするインバータとなって負荷にU相の交流電力を供
給する。
【0029】上記の実施の形態によれば、常時商用給電
方式の無停電電源装置において、商用電源停電時に商用
給電のモードから蓄電池からの給電モードへ切り替わる
際の出力電圧を無瞬断で切り替えることができ、あらゆ
る負荷に対応することができる。
【0030】図6は、図1の実施の形態において用いる
ことができる電流制御系10の変形例の構成を示すブロ
ックである。この例では、電流制御系11の電流制御回
路11Bを、商用電源健全時には、交流スイッチSWを
通る交流電流Iinと乗算値Ioとの差を定数倍(k2)
した値と交流スイッチSWを通る交流電流Iinとの加算
値を入力電流指令値として出力するように構成してい
る。この例では、異常電圧検出回路14が電圧の低下異
常を検出するとスイッチSW1をオフ状態(開状態)に
する。その結果、電源電圧が低下異常状態になっている
ときには、図2の電流制御系と同様に、入力電流相当電
流指令値として交流スイッチSWを通る交流電流Iinが
用いられる。このようにすると負荷への出力をより正弦
波に近づけることができる。
【0031】上記例では、停電検出回路15として、平
均電圧を検出して停電を検出する構造のものを採用した
が、他の停電検出回路を用いることもできる。例えば、
電力変換器1のコンデンサC2の電圧を測定し、この電
圧が予め定めた値より小さくなったときに停電が発生し
たと判定する停電検出回路を用いてもよい。
【0032】図7は、電流制御系11における演算をP
Q演算により実施する本発明の他の実施の形態の構成を
示すブロックである。図7において、図1に示した実施
の形態と同様の構成要素には、図1に付した符号と同じ
符号を付して説明を省略する。この実施の形態では、電
流制御回路11Bは、第1乃至第3の3相−2相変換器
11C〜11Eと,第1及び第2のpq演算器11F及
び11Gと、ローパスフィルタ11Hと、スイッチ回路
11Iと、逆pq演算器11Jと、2相−3相変換器1
1Kとを備えている。直流電圧制御回路の構成は図2に
示した先の実施の形態と同じである。
【0033】この例では、基準電圧作成回路13から出
力された基準正弦波電圧信号が3相−2相変換器11C
により2相に変換され、変流器CT1の三相出力が3相
−2相変換器11Dにより2相に変換され、変流器CT
3の三相出力が3相−2相変換器11Eにより2相に変
換されている。そしてこれら3相−2相変換器の出力
が、第1及び第2のpq演算器11F及び11Gに入力
される。第1のpq演算器11Fは負荷側の瞬時有効電
力(瞬時負荷側有効電力)及び瞬時虚電力を演算し、第
2のpq演算器11Gは商用電源側の瞬時有効電力及び
瞬時虚電力を演算する。第1及び第2のpq演算器11
F及び11Gのp1及びp2出力からは、瞬時有効電力
が出力される。第1のpq演算器11Fのp1出力から
の瞬時負荷側有効電力は、ローパスフィルタ11Hに入
力されて直流成分が除去され、スイッチ回路11Iの一
方の接続端子(図面上“正”と表記されている端子)に
入力電流が正弦波となるような瞬時入力側有効電力指令
値として供給される。また第2のpq演算器11Gのp
2出力からの電源側の瞬時有効電力は、スイッチ回路1
1Iの他方の接続端子(図面上“異”と表記されている
端子)に供給される。スイッチ回路11Iは、異常電圧
検出回路14が電圧の低下異常を検出して異常電圧検出
信号を出力すると、スイッチ接触子を“正”の端子位置
から“異”の端子位置へと切り換える。
【0034】商用電源ACの電圧が正常な場合には、ス
イッチ接触子が“正”の端子位置にある。このときには
ローパスフィルタ11Hで直流成分が除去され、この直
流成分が除去された瞬時負荷側有効電力が瞬時入力側有
効電力指令値として差し引き点SP4に入力される。差
し引き点SP4ではこの瞬時入力側有効電力指令値から
瞬時負荷側有効電力値が減算され、この減算値に基づい
て電流制御指令が作られる。
【0035】商用電源ACの電圧が低下して電圧低下異
常が発生すると、スイッチ回路11Iのスイッチ接触子
が“正”の端子位置から“異”の端子位置へと切り換わ
り、第2の演算器11Gのp2出力から出力された電源
側の瞬時有効電力即ち基準電圧作成回路13の出力と交
流スイッチSWを通る交流電流の値とから求めた瞬時有
効電力値が、スイッチ回路11Iを通して入力電流指令
値として差し引き点SP4に入力される。このように商
用電源ACで電圧の低下異常が発生したときに、この電
圧の低下に伴って低下する電源側の瞬時有効電力を瞬時
入力側有効電力指令値として用いれば、図1の実施の形
態と同様に、電圧の低下とともに電流制御指令が小さく
なり、出力電圧の歪みを従来よりも小さくすることがで
きる。
【0036】差し引き点SP4の出力は加え合わせ点S
P5に入力され、この加え合わせ点SP5にはスイッチ
回路SW2の出力が入力されている。このスイッチ回路
SW2には、差し引き点SP7で求めた直流指令電圧V
refと測定した直流側電圧Vdc´の差分をkdc倍した信
号が入力される。この信号は、停電検出回路14が停電
を検出してスイッチ回路SW2がオフ状態になると、差
し引き点SP5に加えられなくなる。その結果、誤動作
が防止される。
【0037】停電が発生するまでは、スイッチ回路SW
2がオン状態にあるため、瞬時有効電力の差分に直流側
で必要とされる電力分kdc・(Vdc−Vdc´)が加え合
わせ点SP5で加算されたものが、逆pq演算器11J
のpx入力に入力される。その結果、蓄電池の充電動作
が許容される。これに対して停電を検出すると、スイッ
チ回路SW2がオフ状態になり、負荷側瞬時有効電力値
と瞬時入力側有効電力指令値との差分だけが逆pq演算
器11Jのpx入力に入力される。その結果、蓄電池の
充電動作は停止される。
【0038】また加え合わせ点SP6から出力された瞬
時虚電力の加算分は、−1の伝達要素を通ることにより
それぞれの瞬時虚電力を0から引いた値として、逆pq
演算器11Jのqx入力に入力される。逆pq演算器1
1Jは、入力された補償すべき瞬時有効電力と補償すべ
き瞬時虚電力とを入力として逆pq演算を行いその演算
結果を2相−3相変換器11Kに出力する。2相−3相
変換器11Kは、電力変換器1で補償すべき高調波電流
の指令値を出力する。差し引き点SP8には高調波電流
の指令値と電力変換器1の交流端子側に実際に流れてい
る電流値とが入力され、その差分がkc倍されて電圧制
御指令と加算される加え合わせ点SP1に入力される。
停電検出回路15が停電を検出している場合には、加え
合わせ点SP1からは電圧制御御指令とこの電圧制御指
令に応じて生じた電流制御指令とを加え合わせたものが
出力される。停電検出回路15が停電を検出していない
状態では、加え合わせ点SP1からは主として電流制御
指令が電力変換器1のPWM制御回路に入力されること
になる。このときの電圧制御指令は電流制御指令と比べ
て非常に小さくなっている。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、異常電圧検出回路が電
圧の異常低下を検出しているときに、電流制御系が入力
電流指令値として交流スイッチを通る交流電流を用いる
ので、商用電源側で電圧の低下異常が発生したときに
は、電圧の低下とともに電流制御指令が小さくなるた
め、電圧の低下が発生したときの出力電圧の歪みを、従
来よりも小さくできる利点がある。
【0040】また本発明では、停電検出回路が停電を検
出している間だけ、DC/DCコンバータが蓄電池から
の直流電力を電力変換器に供給するため、蓄電池の放電
回数を最小にすることができて、蓄電池の寿命が短くな
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無停電電源装置の実施の形態の一例の
構成を概略的に示すブロック回路図である。
【図2】電流制御系の構成の一例を示すブロックであ
る。
【図3】(A)及び(B)は、停電が発生したときに、
交流スイッチが遮断状態になるときの動作を説明するた
めの回路図及び波形図である。
【図4】(A)〜(C)は、商用電源ACの入力のうち
U相に半サイクル以下の瞬時電圧低下が発生したとき
の、実施の形態における入力電圧及び電流、負荷への出
力電圧及び電流、電力変換器の直流電圧をそれぞれ示す
図である。
【図5】U相において短絡が発生した場合における、実
施の形態の入力電圧及び電流、負荷への出力電圧及び電
流、電力変換器の直流電圧をそれぞれ示す図である。
【図6】電流制御系の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 電力変換器 2 DC/DCコンバータ 3 蓄電池 10 制御指令発生手段 11 電流制御系 12 電圧制御系 13 基準正弦波電圧信号作成手段 14 異常電圧検出回路 15 停電検出回路 AC 商用電源 SW 交流スイッチ L 負荷
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月7日(2001.8.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 無停電電源装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源健全時に
は交流スイッチを介して負荷へ給電を行い、商用電源に
停電が発生したときには交流スイッチを遮断して、予め
蓄電池に貯えておいた直流電力を電力変換器により交流
電力に変換して負荷に給電する常時商用給電方式による
無停電電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平8−51735号公報や、特開平
9-56087号公報や、特開平10−14251号公
報等には、電流制御指令と電圧制御指令とを加算した指
令をアクティブフィルタ機能付き電力変換器のPWMコ
ンパレータに入力して、アクティブフィルタ機能付き電
力変換器のゲート信号を作成する無停電電源装置の制御
回路が示されている。従来の制御回路では、商用電源で
電圧の低下が発生したときでも、停電検出回路が商用電
源の停電を検出するまでは、商用電源が健全なものとし
て電流制御指令を出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため従来の無停電
電源装置では、商用電源で電圧異常(電圧の低下)が発
生したときにも、停電状態になるまでは異常が発生して
いないことを前提する電流制御指令が入力されるため、
電力変換器から商用電源側に流れでようとする電流によ
って、負荷に供給される出力電圧に大きな歪みが発生す
る問題があった。
【0004】また従来の無停電電源装置には、電力変換
器と蓄電池との間にDC/DCコンバータを備えたもの
もある。しかし従来は、商用電源で電圧異常が発生した
ときに、DC/DCコンバータが頻繁に動作して蓄電池
から電力変換器側に直流電力を供給する動作を行うた
め、蓄電池の寿命が短くなる問題があった。
【0005】本発明の目的は、出力電圧の歪みを従来よ
りも小さくすることができる無停電電源装置を提供する
ことにある。
【0006】本発明の他の目的は、蓄電池の寿命を延ば
すことができる無停電電源装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の無停電電源装置
は、商用電源の電圧の低下異常を検出する異常電圧検出
回路と、商用電源健全時には導通状態になって商用電源
から負荷に交流電力を供給し、商用電源異常時には遮断
状態になる交流スイッチと、蓄電池と、交流スイッチと
蓄電池との間に配置されて、商用電源健全時には商用電
源からの交流電力を直流電力に変換して該直流電力によ
り蓄電池を充電する順変換動作及び負荷に流れる高調波
電流や無効電流を補償する電流を流すアクティブフィル
タ動作を行い、それ以外のときには主として蓄電池を電
源として直流電力を交流電力に変換して負荷に交流電力
を供給する逆変換動作を行うように構成された電圧制御
型の電力変換器と、電力変換器に逆変換動作を行わせる
ための電圧制御指令を出力する電圧制御系及び電圧制御
指令に加算されて電力変換器に順変換動作及びアクティ
ブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を出力す
る電流制御系を備えて、無停電で負荷に交流電力を供給
するための制御指令を電力変換器に出力する制御指令発
生手段と、商用電源と同期した基準正弦波電圧を作成す
る基準電圧作成回路とを具備する。
【0008】制御指令発生手段は、電流制御指令と電圧
制御指令とを加算して電力変換器に出力するように構成
されている。そして電流制御系は、直流電圧指令により
指令された直流指令電圧と電力変換器の直流側電圧との
差電圧と基準電圧作成回路の出力との乗算値に基づいて
入力電流指令値を求め、入力電流指令値から負荷電流値
を減算した値に基づいて電流制御指令を出力するように
構成されている。また更に電流制御系は、異常電圧検出
回路が電圧の低下異常を検出しているときには、入力電
流指令値として交流スイッチを通る交流電流または該交
流電流に相当する値を用いるように構成されている。入
力電流指令値から負荷に流れる負荷電流値を差し引いた
値は、電力変換器を流れる電流を示す指令値となり、こ
の指令値から電力変換器の交流側に流れ込む電流値を差
し引いた値が電力変換器の電流指令の補正値即ち電流制
御指令となる。ここで交流電流に相当する値とは、所定
の関係で交流電流に比例した値である。電圧の低下異常
が発生した場合には、電圧の低下と共に交流スイッチを
通る交流電流はゼロに向かって徐々に低下する。そのた
め、この交流電流または該交流電流に相当する値を入力
電流指令値として用いると、電圧の低下とともに電流制
御指令が小さくなり、出力電圧の歪みを従来よりも小さ
くすることができる。
【0009】なお電流制御系を、商用電源健全時には、
交流スイッチを通る交流電流と乗算値との差を定数倍し
た値と交流スイッチを通る交流電流との加算値を入力電
流指令値として出力するように構成してもよい。このよ
うにすると出力をより正弦波に近づけることができる。
【0010】電流制御系でPQ演算を用いる場合には、
電流制御系を基準電圧作成回路の出力と負荷電流値とか
ら負荷に供給する瞬時の有効電力に相当する瞬時負荷側
有効電力値を求め、この瞬時負荷側有効電力値から交流
成分を除去することによって入力電流が正弦波となるよ
うな瞬時入力側有効電力指令値を求め、瞬時入力側有効
電力指令値から瞬時負荷側有効電力値を減算した値に基
づいて電流制御指令を出力するように構成する。そして
更に、電流制御系を異常電圧検出回路が電圧の低下異常
を検出しているときには、瞬時入力側有効電力指令値と
して基準電圧作成回路の出力と交流スイッチを通る交流
電流の値とから求めた瞬時有効電力値を用いるように構
成する。PQ演算を用いる場合にも、電圧の低下異常を
検出しているときに、瞬時入力側有効電力指令値として
基準電圧作成回路の出力と交流スイッチを通る交流電流
の値とから求めた瞬時有効電力値を用いると、この場合
にも電圧の低下とともに電流制御指令が小さくなり、出
力電圧の歪みを従来よりも小さくすることができる。
【0011】また本発明では、商用電源の停電を検出す
る停電検出回路と、電力変換器と蓄電池との間に配置さ
れたDC/DCコンバータとを更に具備してもよい。こ
の場合、DC/DCコンバータは、停電検出回路が商用
電源の停電を検出している間、蓄電池から電力変換器に
直流電力を供給するように構成する。このようにすれ
ば、蓄電池の無駄な放電を防止して、蓄電池の寿命を延
ばすことができる。なおこの場合には、電力変換器がD
C/DCコンバータを介して蓄電池に並列接続されたコ
ンデンサを含んでいれば、異常電圧検出回路が商用電源
の低下を検出してから停電検出回路が商用電源の停電を
検出するまでの間は、電力変換器がコンデンサを電源と
して負荷に交流電流を供給するようにすればよい。この
ようにすれば、蓄電池の代わりにこのコンデンサを放電
することにより、負荷に交流電力を供給することができ
る。なおコンデンサは充放電を繰り返しても、蓄電池を
頻繁に放電する場合と比べて、早期に寿命に到ることは
ないので、特に支障は生じない。停電検出回路の構成は
任意である。例えば、商用電源の出力の平均値が予め定
めた値以下になっている時間が予め定めた時間以上にな
ったときを停電と判定してもよい。また停電検出回路
を、コンデンサの端子電圧が予め定めた電圧以下になっ
たときに商用電源の停電を検出するように構成してもよ
い。前者の場合には、予め定めた時間をコンデンサが予
め定めた電圧以下になるまでの時間よりも短く設定す
る。後者の場合であれば、コンデンサを過放電させるこ
となく、コンデンサの放電から蓄電池の放電へとスムー
ズに切り換えることができる。なおこの技術的思想は、
単独でも使用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態の一例を詳細に説明する。図1は本発明の無停電
電源装置の実施の形態の一例の構成を概略的に示すブロ
ック回路図である。商用電源ACは三相交流であるが、
図1には単相分即ち一相分の結線と制御系だけを図示し
てある。図1において、交流スイッチSW、電圧制御型
の電力変換器1及びDC/DC変換器2、蓄電池3は基
本的に従来のものと同じである。商用電源ACと電力変
換器1との間に配置された交流スイッチSWは、一相分
に対応するものであり、逆並列接続された2つのサイリ
スタTh1及びTh2を備えている。交流スイッチSW
の回路の入力部と中性点との間には、コンデンサC0が
配置されている。商用電源ACが健全な状態であれば、
負荷Lには交流スイッチSWを介して商用電源ACから
交流電力が供給される。したがって交流スイッチSW
は、商用電源が健全な状態にあるときに導通状態になっ
て商用電源ACから負荷Lに交流電力を供給し、商用電
源ACが完全な停電状態になると遮断状態になって商用
電源ACから負荷Lへの交流電力の供給を停止する。こ
の例においては、交流スイッチSWのサイリスタTh1
及びTh2に対して特別な強制消弧回路を設けていない
が、後に詳しく説明するように、商用電源ACに異常が
発生すると、電力変換器1から供給される電流によっ
て、サイリスタTh1及びTh2は消弧する。
【0013】また電圧制御型の電力変換器1は、商用電
源ACが健全なときには、商用電源ACからの交流電力
を直流電力に変換して、DC/DC変換器2を介して蓄
電池3を充電する順変換動作を行うとともに、負荷Lに
流れる高調波電流や無効電流を補償する電流を流すアク
ティブフィルタ動作を行う。また電力変換器1は、主と
して停電検出回路15が停電を検出している期間、蓄電
池3を電源として直流電力を交流電力に変換して負荷L
に交流電力を供給する逆変換動作を行う。この電力変換
器1は、交流側端子部と中性点との間にコンデンサC1
を備え、また交流端子部と電力変換コンバータPCVの
交流端子との間に直列に配置されたリアクトルLを備
え、さらに電力変換コンバータPCVの直流端子と中性
点との間にはコンデンサC2を備えている。なおこのコ
ンデンサC2は、DC/DC変換器2を介して蓄電池3
に並列接続されていると見ることもできる。電圧制御型
の電力変換器1のより具体的な構成及び動作に関して
は、特開平9−56087号公報等の公知文献に詳細に
説明されている。
【0014】交流スイッチSWの入力側の交流ラインに
は、商用電源ACから供給される交流電圧を検出する計
器用変圧器T1が配置されており、また電力変換器1の
交流端子部側の交流ラインにはこの交流ラインの交流電
圧を検出する計器用変圧器T2が配置されており、更に
電力変換器1の直流端子部側の直流ラインにはこの直流
ラインの直流電圧を検出する計器用変圧器T3が配置さ
れている。また負荷Lへ交流電力を供給する交流ライン
には、負荷電流を測定する変流器CT1が配置され、交
流スイッチの負荷側の交流ラインには交流電流を測定す
る変流器CT2が配置され、電力変換器1の内部のコン
デンサC1とリアクトルLとの接続点とリアクトルLと
の間には、電力変換器1を流れる交流電流を測定する変
流器CT3が配置されている。
【0015】制御指令発生手段10は、電流制御系11
と、電圧制御系12と、商用電源ACから出力される交
流電圧に同期して基準正弦波を出力する基準電圧作成回
13と、商用電源ACの電圧の低下異常を検出する異
常電圧検出回路14と、商用電源ACの停電を検出する
停電検出回路15とを備えている。異常電圧検出回路1
4は、所定のバンド幅を形成するようにオフセット電圧
を異ならせた2種類の基準交流電圧信号を作り、商用電
源ACからの交流電圧Vinがこの2種類の基準交流電
圧信号間のバンド幅を超えたまたは外れている期間だ
け、商用電源ACの出力電圧に電圧の低下異常が発生し
ていることを示す電圧異常検出信号を出力するように構
成されている。なおこのような機能を果す異常電圧検出
回路14の構成は、公知であるため構成の詳細は省略す
る。また停電検出回路15は、商用電源ACの出力を整
流して平均値電圧を求め、この平均値電圧が予め定めた
停電判定基準電圧値以下になっている時間が予め定めた
時間以上になると、商用電源ACで停電が発生したと判
定して停電検出信号を出力するように構成されている。
図1においては、16は電圧制御型の電力変換器1をP
WM制御するPWM制御信号を出力するPWM回路であ
る。
【0016】電流制御系11は、直流電圧制御回路11
Aと電流制御回路11Bとから構成されている。電流制
御系11の一例の詳細は図2に示す通りである。直流電
圧制御回路11Aは、任意に外部から与えられる直流電
圧指令により指令された直流指令電圧Vdcと計器用変
圧器T3により検出した電力変換器1の直流側電圧Vd
c´との差電圧を求め、この差電圧を定数倍(kdc)し
て出力する。図2の例では、停電検出回路15が商用電
源ACの停電を検出している期間だけオフ状態となるス
イッチ回路SW2が含まれている。なおこのスイッチ回
路SW2は、必ずしも設ける必要がなく、このスイッチ
回路SW2を設けない場合には、停電検出回路15の出
力を直流電圧制御回路11Aに入力する必要はない。
【0017】電流制御回路11Bは、直流電圧制御回路
11Aの出力(前述の差電圧の定数倍値)と基準電圧作
成回路13の出力との乗算値に基づいて電力変換器1の
入力電流に相当する入力電流指令値Ioを求める。そし
て電流制御回路11Bは、商用電源ACが健全な状態に
あるときには、内蔵するスイッチ回路SW1が切り換わ
らずに、この入力電流指令値Ioから、変流器CT1に
より検出した負荷Lに流れる負荷電流値Ioutと変流器
CTsにより検出した電力変換器1に交流側から流れ込
む電流値Icnvとを差し引いた値(Io−Iout−Icnv)
を電流制御指令として出力する。電圧制御型の電力変換
器1を制御する場合には、後述する電圧制御回路12か
ら出力される電圧制御指令に電流制御指令が加え合わさ
れた制御指令が、PWM回路16に入力される。なお商
用電源ACの電圧が正常な状態では、電圧制御信号は電
流制御信号よりも小さい。したがって電力変換器1は、
順変換動作とアクティブフィルタ動作とを行う。
【0018】商用電源ACの電圧に電圧の低下異常が発
生したことを異常電圧検出回路14が検出して電圧異常
検出信号が出力されると、その検出信号が出力されてい
る期間だけ、スイッチ回路SW1が切り換わって、入力
電流指令値Ioの代わりに、交流スイッチSWを通る交
流電流すなわち変流器CT2で検出した入力電流Iinを
入力電流指令値として用いる。したがって電圧の低下異
常が発生しているときには、Iin−Iout−Icnvが電流
制御指令として出力される。このようにすると、商用電
源側で電圧の低下異常が発生したときにも入力電流指令
値として交流スイッチSWを通る交流電流Iinが供給さ
れるため、電流制御指令は、電圧の低下に伴って徐々に
小さくなる。具体的には、このときの電流制御指令は、
電力変換器1から負荷L側に供給される電流値に相当す
る。その結果、電圧の低下に伴う交流電流Iinの低下に
従って電力変換器1の出力はこれを補うように変化す
る。したがってこの例によれば、電圧の低下異常が発生
したときの電圧の歪みが、従来よりも小さくなる。交流
電流Iinがゼロになって、サイリスタがオフとなる。そ
の後は、電力変換器1のPWM回路16には、電圧制御
指令だけが入力され、電力変換器1は逆変換動作を開始
する。このときはまだ商用電源ACが停電にいたってい
ないため、電力変換器1内のコンデンサC2が電源とな
って(コンデンサC2が放電して)、負荷に交流電力が
供給される。その結果、電力変換器1内を流れる電流I
cnvはそれまでとは逆方向に流れるようになるが、負荷
電流Ioutは変わらない。
【0019】電圧の低下から停電に到ると、最終的に交
流スイッチSWを通って負荷Lに供給される交流電流が
ゼロになるため、自然と電流制御指令はゼロになる。こ
の間、電力変換器1は、基本的にコンデンサC2を電源
とする逆変換器即ちインバータとして動作している。停
電を検出すると、停電検出回路15の出力でスイッチ回
路SW2がオフ状態になり、かりに異常電圧検出回路1
4が誤動作または誤検出をしていても、電流制御指令は
ゼロになる。
【0020】停電検出回路15が停電状態を検出する
と、DC/DC変換器2は蓄電池3を放電するための変
換動作を開始する。DC/DC変換器2は、停電検出回
15から停電検出信号が入力されている間は、蓄電池
3に蓄積された直流電力に基づいて電力変換器1に一定
の直流電圧を供給するように昇圧動作をする。DC/D
C変換器2は、停電検出信号が入力されるまでは、蓄電
池3の充電電圧を一定電圧にするような充電動作を行う
が、蓄電池3を放電する放電動作は行わない。その結
果、以後は電力変換器1は蓄電池3を電源としてインバ
ータ動作を行い、負荷Lへは無停電で給電が行われる。
なおコンデンサC2が過放電状態になる前に(具体的に
は半サイクル経過する程度の時間内で)、停電を検出す
るように停電検出回路15が構成されている。
【0021】電圧制御系12は、基準電圧作成回路13
から出力される基準正弦波電圧信号と、電力変換器1の
交流端子側の交流電圧を検出する計器用変圧器T2が検
出した交流電圧とを入力として、電力変換器1に逆変換
動作(直流電力を交流電力に変換する動作)を行わせる
ための電圧制御指令を出力する。なおこの電圧制御系1
2から出力される電圧制御指令は、商用電源ACが健全
なときには、前述の電流制御指令よりも小さい値である
ため、電力変換器がこの電圧制御指令によって逆変換動
作をすることはない。前述のように異常電圧検出回路1
4が、電圧の低下異常を検出し、交流電源ACの電圧が
異常低下して行く過程において、電圧制御指令が電流制
御指令よりも大きくなると、電力変換器1は積極的に逆
変換動作を開始する。
【0022】基準電圧作成回路13は、商用電源ACが
正常なときに取り込んだ商用電源の交流電圧の位相情報
に基づいて、商用電源ACから出力されていた交流電圧
と位相が一致した基準正弦波電圧信号を作成して電流制
御系11及び電圧制御系12に出力する。
【0023】この例では、停電検出回路15が停電(一
相の欠相を含む)を検出すると、停電の発生を検出して
いる間、停電検出回路15は停電検出信号を電流制御系
11とDC/DC変換器2とに出力する。
【0024】本実施の形態の制御指令発生手段10で
は、電圧制御系12から出力される電圧制御指令と電流
制御系11から出力される電流制御指令とを加え合わせ
点SP1で加算して電力変換器1に出力するように構成
してある。このように制御指令発生手段10を構成する
と、切替スイッチを用いることなく、制御指令発生手段
10は電圧制御指令と電流制御指令とを瞬時に切り替え
て電力変換器1に出力する。
【0025】次にこの例において、停電が発生したとき
に、交流スイッチSWが遮断状態になるときの動作を図
3(A)及び(B)を用いて説明する。まず電力変換器
1は、電圧制御型電力変換器であるため、電圧源と見る
ことができる。そのため商用電源ACと電力変換器1と
は、負荷から見るとリアクトルL(図1)と交流スイッ
チSWのサイリスタTh1及びTh2とを介して並列運
転していると考えることができる。電力変換器1は、商
用電源ACが健全であるときには、アクティブフィルタ
として動作し、図3(A)及び(B)に示すように、電
力変換器1には正弦波状の入力電流iが流れている。そ
して図3(B)に破線で示すように商用電源ACで瞬時
電圧低下等の電圧低下が発生して商用電源ACの出力電
圧Vsと電力変換器1を電圧源とみなしたときの出力電
圧Vcとの間に電圧差が発生したときには、電力変換器
1側から交流スイッチSWを通って電源側に交流電流i
ccが流れようとする。この例では、この交流電流iccを
流そうとする電位差がサイリスタTh1及びTh2に逆
バイアスとなって印加されて、サイリスタTh1及びT
h2は高速で遮断する。そしてこの例では、実際に交流
電源ACで停電や瞬時電圧低下が発生しなければ電流i
ccは流れようとしない。言い換えると、交流電源AC側
の電圧の低下に依存してサイリスタTh1及びTh2が
消弧されるため、従来のようにノイズによって誤動作す
ることがない。
【0026】電圧波形が一部欠けるような半サイクル以
下の瞬時電圧低下が発生したときには、サイリスタTh
1及びTh2が消弧されて、電力変換器1の直流端子側
の直流電圧が低下する。しかし次の半サイクル後に電圧
波形が元に戻ると、交流スイッチSWは導通状態になっ
て通常の運転に戻る。
【0027】図4(A)〜(C)は、商用電源ACの入
力のうちU相に半サイクル以下の瞬時電圧低下が発生し
たときの、図1及び図2の実施の形態における入力電圧
及び電流、負荷への出力電圧及び電流、電力変換器1の
直流電圧Vdcをそれぞれ示している。本実施の形態によ
れば、比較的短い時間の電圧低下が発生した場合でも、
アクティブフィルタ動作といわゆるインバータ動作との
切り替え、即ち電流制御指令による制御と電圧制御指令
による制御の切り替えがスムーズに行われ、無瞬断で
の切り替えが可能になる。なおこの例では、電圧低下が
半サイクル以下であり、しかも電圧低下の程度が少ない
ため、蓄電池3からの放電は行われずコンデンサC2か
らの放電だけで負荷Lに無停電で交流電力を供給してい
る。
【0028】これに対して図5は、U相において短絡が
発生した場合における、入力電圧及び電流、負荷への出
力電圧及び電流、電力変換器1の直流電圧Vdcをそれぞ
れ示している。この例のようにU相で短絡が発生する
と、U相の入力電流は急激に0になり、交流スイッチS
Wのサイリスタは遮断する。しかし制御指令発生手段
が電流制御指令から電圧制御指令にスムーズに切り替
えが行なわれるため、U相の出力電圧は多少落ち込んで
いるが、無瞬断で切り替えができるために負荷には影響
がない。その他の相はサイリスタが遮断状態にはならな
いため,最大でも半波の期間だけは電流が流れ続ける。
しかし過渡状態を考慮した制御系であるため、出力電圧
に歪みはない。同様に、停電回復時にも入力電流は徐々
に増加しているが、負荷への影響はない。直流電圧は、
停電が発生した後に徐々に低下し、その後徐々に上昇し
ている。そして低下から上昇に切り替わるポイント(切
り替え点)で、停電検出回路15が停電と判断して,D
C/DC変換器2が蓄電池3から電力変換器1に直流電
力の供給を開始する。その結果、それ以後商用電源AC
が健全な状態に復帰するまでは電力変換装置1は、蓄電
池3を電源とするインバータとなって負荷にU相の交流
電力を供給する。
【0029】上記の実施の形態によれば、常時商用給電
方式の無停電電源装置において、商用電源停電時に商用
給電のモードから蓄電池からの給電モードへ切り替わる
際の出力電圧を無瞬断で切り替えることができ、あらゆ
る負荷に対応することができる。
【0030】図6は、図1の実施の形態において用いる
ことができる制御指令発生手段10の変形例の構成を示
すブロックである。この例では、電流制御系11の電流
制御回路11Bを、商用電源健全時には、交流スイッチ
SWを通る交流電流Iinと乗算値Ioとの差を定数倍
(k2)した値と交流スイッチSWを通る交流電流Iin
との加算値を入力電流指令値として出力するように構成
している。この例では、異常電圧検出回路14が電圧の
低下異常を検出するとスイッチSW1をオフ状態(開状
態)にする。その結果、電源電圧が低下異常状態になっ
ているときには、図2の電流制御系11と同様に、入力
電流相当電流指令値として交流スイッチSWを通る交流
電流Iinが用いられる。このようにすると負荷への出力
をより正弦波に近づけることができる。
【0031】上記例では、停電検出回路15として、平
均電圧を検出して停電を検出する構造のものを採用した
が、他の停電検出回路を用いることもできる。例えば、
電力変換器1のコンデンサC2の電圧を測定し、この電
圧が予め定めた値より小さくなったときに停電が発生し
たと判定する停電検出回路を用いてもよい。
【0032】図7は、電流制御系11における演算をP
Q演算により実施する本発明の他の実施の形態の構成を
示すブロックである。図7において、図1に示した実施
の形態と同様の構成要素には、図1に付した符号と同じ
符号を付して説明を省略する。この実施の形態では、電
流制御回路11Bは、第1乃至第3の3相−2相変換器
11C〜11Eと,第1及び第2のpq演算器11F及
び11Gと、ローパスフィルタ11Hと、スイッチ回路
11Iと、逆pq演算器11Jと、2相−3相変換器1
1Kとを備えている。直流電圧制御回路11Aの構成は
図2に示した先の実施の形態と同じである。
【0033】この例では、基準電圧作成回路13から出
力された基準正弦波電圧信号が3相−2相変換器11C
により2相に変換され、変流器CT1の三相出力が3相
−2相変換器11Dにより2相に変換され、変流器CT
3の三相出力が3相−2相変換器11Eにより2相に変
換されている。そしてこれら3相−2相変換器の出力
が、第1及び第2のpq演算器11F及び11Gに入力
される。第1のpq演算器11Fは負荷側の瞬時有効電
力(瞬時負荷側有効電力)及び瞬時虚電力を演算し、第
2のpq演算器11Gは商用電源側の瞬時有効電力及び
瞬時虚電力を演算する。第1及び第2のpq演算器11
F及び11Gのp1及びp2出力からは、瞬時有効電力
が出力される。第1のpq演算器11Fのp1出力から
の瞬時負荷側有効電力は、ローパスフィルタ11Hに入
力されて直流成分が除去され、スイッチ回路11Iの一
方の接続端子(図面上“正”と表記されている端子)に
入力電流が正弦波となるような瞬時入力側有効電力指令
値として供給される。また第2のpq演算器11Gのp
2出力からの電源側の瞬時有効電力は、スイッチ回路1
1Iの他方の接続端子(図面上“異”と表記されている
端子)に供給される。スイッチ回路11Iは、異常電圧
検出回路14が電圧の低下異常を検出して異常電圧検出
信号を出力すると、スイッチ接触子を“正”の端子位置
から“異”の端子位置へと切り換える。
【0034】商用電源ACの電圧が正常な場合には、ス
イッチ接触子が“正”の端子位置にある。このときには
ローパスフィルタ11Hで直流成分が除去され、この直
流成分が除去された瞬時負荷側有効電力が瞬時入力側有
効電力指令値として差し引き点SP4に入力される。差
し引き点SP4ではこの瞬時入力側有効電力指令値から
瞬時負荷側有効電力値が減算され、この減算値に基づい
て電流制御指令が作られる。
【0035】商用電源ACの電圧が低下して電圧低下異
常が発生すると、スイッチ回路11Iのスイッチ接触子
が“正”の端子位置から“異”の端子位置へと切り換わ
り、第2の演算器11Gのp2出力から出力された電源
側の瞬時有効電力即ち基準電圧作成回路13の出力と交
流スイッチSWを通る交流電流の値とから求めた瞬時有
効電力値が、スイッチ回路11Iを通して入力電流指令
値として差し引き点SP4に入力される。このように商
用電源ACで電圧の低下異常が発生したときに、この電
圧の低下に伴って低下する電源側の瞬時有効電力を瞬時
入力側有効電力指令値として用いれば、図1の実施の形
態と同様に、電圧の低下とともに電流制御指令が小さく
なり、出力電圧の歪みを従来よりも小さくすることがで
きる。
【0036】差し引き点SP4の出力は加え合わせ点S
P5に入力され、この加え合わせ点SP5にはスイッチ
回路SW2の出力が入力されている。このスイッチ回路
SW2には、差し引き点SP7で求めた直流指令電圧V
refと測定した直流側電圧Vdc´の差分をkdc倍した信
号が入力される。この信号は、停電検出回路15が停電
を検出してスイッチ回路SW2がオフ状態になると、差
し引き点SP5に加えられなくなる。その結果、誤動作
が防止される。
【0037】停電が発生するまでは、スイッチ回路SW
2がオン状態にあるため、瞬時有効電力の差分に直流側
で必要とされる電力分kdc・(Vdc−Vdc´)が加え合
わせ点SP5で加算されたものが、逆pq演算器11J
のpx入力に入力される。その結果、蓄電池の充電動
作が許容される。これに対して停電を検出すると、スイ
ッチ回路SW2がオフ状態になり、負荷側瞬時有効電力
値と瞬時入力側有効電力指令値との差分だけが逆pq演
算器11Jのpx入力に入力される。その結果、蓄電池
の充電動作は停止される。
【0038】また加え合わせ点SP6から出力された瞬
時虚電力の加算分は、−1の伝達要素を通ることにより
それぞれの瞬時虚電力を0から引いた値として、逆pq
演算器11Jのqx入力に入力される。逆pq演算器1
1Jは、入力された補償すべき瞬時有効電力と補償すべ
き瞬時虚電力とを入力として逆pq演算を行いその演算
結果を2相−3相変換器11Kに出力する。2相−3相
変換器11Kは、電力変換器1で補償すべき高調波電流
の指令値を出力する。差し引き点SP8には高調波電流
の指令値と電力変換器1の交流端子側に実際に流れてい
る電流値とが入力され、その差分がkc倍されて電圧制
御指令と加算される加え合わせ点SP1に入力される。
停電検出回路15が停電を検出している場合には、加え
合わせ点SP1からは電圧制御御指令とこの電圧制御指
令に応じて生じた電流制御指令とを加え合わせたものが
出力される。停電検出回路15が停電を検出していない
状態では、加え合わせ点SP1からは主として電流制御
指令が電力変換器1のPWM制御回路に入力されること
になる。このときの電圧制御指令は電流制御指令と比べ
て非常に小さくなっている。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、異常電圧検出回路が電
圧の異常低下を検出しているときに、電流制御系が入力
電流指令値として交流スイッチを通る交流電流を用いる
ので、商用電源側で電圧の低下異常が発生したときに
は、電圧の低下とともに電流制御指令が小さくなるた
め、電圧の低下が発生したときの出力電圧の歪みを、従
来よりも小さくできる利点がある。
【0040】また本発明では、停電検出回路が停電を検
出している間だけ、DC/DCコンバータが蓄電池から
の直流電力を電力変換器に供給するため、蓄電池の放電
回数を最小にすることができて、蓄電池の寿命が短くな
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無停電電源装置の実施の形態の一例の
構成を概略的に示すブロック回路図である。
【図2】電流制御系の構成の一例を示すブロックであ
る。
【図3】(A)及び(B)は、停電が発生したときに、
交流スイッチが遮断状態になるときの動作を説明するた
めの回路図及び波形図である。
【図4】(A)〜(C)は、商用電源ACの入力のうち
U相に半サイクル以下の瞬時電圧低下が発生したとき
の、実施の形態における入力電圧及び電流、負荷への出
力電圧及び電流、電力変換器の直流電圧をそれぞれ示す
図である。
【図5】U相において短絡が発生した場合における、実
施の形態の入力電圧及び電流、負荷への出力電圧及び電
流、電力変換器の直流電圧をそれぞれ示す図である。
【図6】電流制御系の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】 1 電力変換器 2 DC/DCコンバータ 3 蓄電池 10 制御指令発生手段 11 電流制御系 12 電圧制御系 13 基準電圧作成回路 14 異常電圧検出回路 15 停電検出回路 AC 商用電源 SW 交流スイッチ L 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/48 H02M 7/48 E Fターム(参考) 5G015 FA13 GA06 HA02 HA15 JA09 JA11 JA22 JA26 JA32 JA34 JA35 JA54 JA55 5G066 EA03 FA07 FB13 FC12 5H007 AA06 AA08 BB00 BB05 CB02 CC09 CC12 DA04 DA05 DA06 DB02 DC02 DC03 DC05 EA02 FA02 FA12 FA19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源の電圧の低下異常を検出する異
    常電圧検出回路と、 前記商用電源健全時には導通状態になって前記商用電源
    から負荷に交流電力を供給し、商用電源異常時には遮断
    状態になる交流スイッチと、 蓄電池と、 前記交流スイッチと前記蓄電池との間に配置されて、商
    用電源健全時には前記商用電源からの交流電力を直流電
    力に変換して該直流電力により前記蓄電池を充電する順
    変換動作及び前記負荷に流れる高調波電流や無効電流を
    補償する電流を流すアクティブフィルタ動作を行い、そ
    れ以外のときには主として前記蓄電池を電源として直流
    電力を交流電力に変換して前記負荷に交流電力を供給す
    る逆変換動作を行うように構成された電圧制御型の電力
    変換器と、 前記電力変換器に前記逆変換動作を行わせるための電圧
    制御指令を出力する電圧制御系及び前記電圧制御指令に
    加算されて前記電力変換器に順変換動作及び前記アクテ
    ィブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を出力
    する電流制御系を備えて、無停電で負荷に交流電力を供
    給するための制御指令を前記電力変換器に出力する制御
    指令発生手段と、 前記商用電源と同期した基準正弦波電圧を作成する基準
    電圧作成回路とを具備し、 前記電流制御系が、直流電圧指令により指令された直流
    指令電圧と前記電力変換器の直流側電圧との差電圧と前
    記基準電圧作成回路の出力との乗算値に基づいて入力電
    流指令値を求め、前記入力電流指令値から負荷電流値を
    減算した値に基づいて前記電流制御指令を出力するよう
    に構成され、 前記電流制御系は、更に前記異常電圧検出回路が前記電
    圧の低下異常を検出しているときには、前記入力電流指
    令値として前記交流スイッチを通る交流電流または該交
    流電流に相当する値を用いるように構成されていること
    を特徴とする無停電電源装置。
  2. 【請求項2】 商用電源の電圧の低下異常を検出する異
    常電圧検出回路と、 前記商用電源健全時には導通状態になって前記商用電源
    から負荷に交流電力を供給し、商用電源異常時には遮断
    状態になる交流スイッチと、 蓄電池と、 前記交流スイッチと前記蓄電池との間に配置されて、商
    用電源健全時には前記商用電源からの交流電力を直流電
    力に変換して該直流電力により前記蓄電池を充電する順
    変換動作及び前記負荷に流れる高調波電流や無効電流を
    補償する電流を流すアクティブフィルタ動作を行い、そ
    れ以外のときには主として前記蓄電池を電源として直流
    電力を交流電力に変換して前記負荷に交流電力を供給す
    る逆変換動作を行うように構成された電圧制御型の電力
    変換器と、 前記電力変換器に前記逆変換動作を行わせるための電圧
    制御指令を出力する電圧制御系及び前記電圧制御指令に
    加算されて前記電力変換器に順変換動作及び前記アクテ
    ィブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を出力
    する電流制御系を備えて、無停電で負荷に交流電力を供
    給するための制御指令を前記電力変換器に出力する制御
    指令発生手段と、 前記商用電源と同期した基準正弦波電圧を作成する基準
    電圧作成回路とを具備し、 前記制御指令発生手段が前記電流制御指令と前記電圧制
    御指令とを加算して前記電力変換器に出力するように構
    成され、 前記電流制御系が、前記基準電圧作成回路の出力と負荷
    電流値とから前記負荷に供給する瞬時の有効電力に相当
    する瞬時負荷側有効電力値を求め、前記瞬時負荷側有効
    電力値から交流成分を除去することによって入力電流が
    正弦波となるような瞬時入力側有効電力指令値を求め、
    前記瞬時入力側有効電力指令値から前記瞬時負荷側有効
    電力値を減算した値に基づいて前記電流制御指令を出力
    するように構成され、 前記電流制御系は、更に前記異常電圧検出回路が前記電
    圧の低下異常を検出しているときには、前記瞬時入力側
    有効電力指令値として前記基準電圧作成回路の出力と前
    記交流スイッチを通る交流電流の値とから求めた瞬時有
    効電力値を用いるように構成されていることを特徴とす
    る無停電電源装置。
  3. 【請求項3】 前記商用電源の停電を検出する停電検出
    回路と、 前記電力変換器と前記蓄電池との間に配置されたDC/
    DCコンバータとを更に具備し、 前記DC/DCコンバータは、前記停電検出回路が前記
    商用電源の停電を検出している間、前記蓄電池から前記
    電力変換器に直流電力を供給するように構成されている
    請求項1または2に記載の無停電電源装置。
  4. 【請求項4】 前記電力変換器は、前記DC/DCコン
    バータを介して前記蓄電池に並列接続されたコンデンサ
    を含んでおり、 前記異常電圧検出回路が前記商用電源の低下を検出して
    から前記停電検出回路が前記商用電源の停電を検出する
    までの間は、前記電力変換器は前記コンデンサを電源と
    して前記負荷に前記交流電流を供給する請求項3に記載
    の無停電電源装置。
  5. 【請求項5】 前記電流制御系は、前記商用電源健全時
    には、前記交流スイッチを通る交流電流と前記乗算値と
    の差を定数倍した値と前記交流スイッチを通る交流電流
    との加算値を前記入力電流指令値として出力するように
    構成されている請求項1に記載の無停電電源装置。
  6. 【請求項6】 前記停電検出回路は、前記コンデンサの
    端子電圧が予め定めた電圧以下になったときに前記商用
    電源の停電を検出するように構成されている請求項4に
    記載の無停電電源装置。
  7. 【請求項7】 商用電源の電圧の低下異常を検出する異
    常電圧検出回路と、 前記商用電源健全時には導通状態になって前記商用電源
    から負荷に交流電力を供給し、商用電源異常時には遮断
    状態になる交流スイッチと、 蓄電池と、 前記交流スイッチと前記蓄電池との間に配置されて、商
    用電源健全時には前記商用電源からの交流電力を直流電
    力に変換して該直流電力により前記蓄電池を充電する順
    変換動作及び前記負荷に流れる高調波電流や無効電流を
    補償する電流を流すアクティブフィルタ動作を行い、そ
    れ以外のときには主として前記蓄電池を電源として直流
    電力を交流電力に変換して前記負荷に交流電力を供給す
    る逆変換動作を行うように構成された電圧制御型の電力
    変換器と、 前記電力変換器に前記逆変換動作を行わせるための電圧
    制御指令を出力する電圧制御系及び前記電圧制御指令に
    加算されて前記電力変換器に順変換動作及び前記アクテ
    ィブフィルタ動作を行わせるための電流制御指令を出力
    する電流制御系を備えて、無停電で負荷に交流電力を供
    給するための制御指令を前記電力変換器に出力する制御
    指令発生手段と、 前記商用電源と同期した基準正弦波電圧を作成する基準
    電圧作成回路と、 前記商用電源の停電を検出する停電検出回路と、 前記電力変換器と前記蓄電池との間に配置されたDC/
    DCコンバータとを更に具備し、 前記DC/DCコンバータは、前記停電検出回路が前記
    商用電源の停電を検出している間、前記蓄電池から前記
    電力変換器に直流電力を供給するように構成されている
    無停電電源装置。
  8. 【請求項8】 前記電力変換器は、前記DC/DCコン
    バータを介して前記蓄電池に並列接続されたコンデンサ
    を含んでおり、 前記異常電圧検出回路が前記商用電源の低下を検出して
    から前記停電検出回路が前記商用電源の停電を検出する
    までの間は、前記電力変換器は前記コンデンサを電源と
    して前記負荷に前記交流電流を供給する請求項7に記載
    の無停電電源装置。
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