JP6025663B2 - 無停電電源装置 - Google Patents
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率を改善することができる効果を発揮する。
図1は、実施の形態1に係る無停電電源装置を含めた無停電電源システムの全体構成を示す回路ブロック図であり、図2及び図3は、交流電源の電圧が正側の場合及び負側の場合のそれぞれの電流の流れを示す図であり、図4は、交流電源により蓄電部を充電する動作を示す図である。図5及び図6は、停電時の蓄電部によるインバータ部の正極側コンデンサ及び負極側コンデンサをそれぞれ充電する動作を示す図である。図7は、バランス部の動作を示す図である。図8は、インバータ部のスイッチング動作を示す図であり、図9は、インバータ出力電圧の補正方法を示す図である。
まず、インバータ部24は、共通線20cと正極線20aとの間に接続される正極側コンデンサ24aと、共通線20cと負極線20bとの間に接続される負極側コンデンサ24bと、コレクタが正極線20aに接続された半導体スイッチ24cと、半導体スイッチ24cと逆並列接続されるダイオード24dと、コレクタが半導体スイッチ24cのエミッタに接続され、エミッタが負極線20bに接続された半導体スイッチ24eと、半導体スイッチ24eと逆並列接続されるダイオード24fと、から構成されている。ここで、インバータは、半導体スイッチ24c、ダイオード24d、半導体スイッチ24e及びダイオード24f、正極側コンデンサ24a及び負極側コンデンサ24bから構成される部分であり、直流電源から供給された直流電力を交流電力に変換する。
無停電電源装置100では、通常運転時においては交流電源1により、停電時においては蓄電部23により、それぞれインバータ部24の正極側コンデンサ24a及び負極側コンデンサ24bを充電し、インバータ部24の半導体スイッチ24c、ダイオード24d、半導体スイッチ24e及びダイオード24fで構成されるインバータにより、直流電源として、正極側コンデンサ24a及び負極側コンデンサ24bから出力された直流電力は交流電力に変換され、負荷4に交流電力が供給される。
続いて、図2(b)に示すように、コンバータ部27の半導体スイッチ27bが遮断(オフ)状態にされて、リアクトル29→逆流阻止用ダイオード21→インバータ部24の正極側コンデンサ24a→交流電源1→交流電源/蓄電部切換スイッチ30→リアクトル29という経路が形成され、リアクトル29に蓄えられたエネルギーは、インバータ部24の正極側コンデンサ24aに充電され、共通線20cに対して正極線20aは正電位となる。
続いて、図3(b)に示すように、コンバータ部27の半導体スイッチ27bが遮断(オフ)状態にされて、リアクトル29→交流電源/蓄電部切換スイッチ30→交流電源1→インバータ部24の負極側コンデンサ24b→逆流阻止用ダイオード22→リアクトル29という経路が形成され、リアクトル29に蓄えられたエネルギーは、インバータ部24の負極側コンデンサ24bに充電され、共通線20cに対して負極線20bは負電位となる。
図4(a)に示すように、負極側昇降圧部26の半導体スイッチ26dが導通(オン)状態にされて、インバータ部24の負極側コンデンサ24b→負極側昇降圧部26のリアクトル26c→半導体スイッチ26d→負極側コンデンサ24bという経路が形成され、リアクトル26cにエネルギーが蓄えられる。
続いて、図4(b)に示すように、負極側昇降圧部26の半導体スイッチ26dが遮断(オフ)状態にされて、負極側昇降圧部26のリアクトル26c→ダイオード26b→蓄電部23→リアクトル26cという経路が形成され、リアクトル26cに蓄えられたエネルギーは蓄電部23に充電される。
まず、正極側コンデンサ24aに充電する動作を図5に示す。図5(a)に示すようにコンバータ部27の半導体スイッチ27bが導通(オン)状態にされて、蓄電部23→蓄電部運転用スイッチ31→交流電源/蓄電部切換スイッチ30→リアクトル29→ダイオードブリッジ27aのダイオード27a1→半導体スイッチ27b→ダイオードブリッジ27aのダイオード27a4→蓄電部23という経路が形成され、リアクトル29にエネルギーが蓄えられる。
続いて、図5(b)に示すように、コンバータ部27の半導体スイッチ27bが遮断(オフ)状態にされて、リアクトル29→逆流阻止用ダイオード21→インバータ部24の正極側コンデンサ24a→蓄電部23→蓄電部運転用スイッチ31→交流電源/蓄電部切換スイッチ30→リアクトル29という経路が形成され、リアクトル29に蓄えられたエネルギーは正極側コンデンサ24aに充電される。
続いて、図6(b)に示すように、負極側昇降圧部26の半導体スイッチ26aが遮断(オフ)状態にされて、負極側昇降圧部26のリアクトル26c→インバータ部24の負極側コンデンサ24b→負極側昇降圧部26のダイオード26e→リアクトル26cという経路が形成され、リアクトル26cに蓄えられたエネルギーは負極側コンデンサ24bに充電される。
続いて、図7(b)に示すように、半導体スイッチ25cが遮断(オフ)状態にされて、リアクトル25e→バランス部25のダイオード25b→インバータ部24の正極側コンデンサ24a→リアクトル25eという経路で、リアクトル25eに蓄えられたエネルギーで正極側コンデンサ24aが充電され、正極側コンデンサ24aと負極側コンデンサ24bの電圧を平衡させる。
また、区間C1→Dへ移行する条件は、理想出力電圧値が、電圧検出器34で検出されるインバータ部24の負極側コンデンサ24bの電圧から半導体スイッチ24eのオン電圧を差し引いた電圧値以上になった場合とし、この電圧値以下となった場合には区間D→C2へ移行する。
図9(a)は、交流電源1の入力電圧Vinが低下した場合におけるインバータ出力電圧の補正方法を示すものである。この場合には、理想正弦波の実効値が上がるように補正を行う。また、図9(b)は、交流電源1の入力電圧Vinが上昇した場合におけるインバータ出力電圧の補正方法を示すものである。この場合には、理想正弦波の実効値が下がるように補正を行う。
理想正弦波の瞬時値の補正値は、以下の式(1)により求めることができる。
理想正弦波の瞬時値=√2×(目標出力電圧実効値+Vr)×sinθ ・・・(1)
ここで、Vr=Kp×(目標出力電圧実効値−出力電圧実効値((計測値))
+Ki×Σ(目標出力電圧実効値−出力電圧実効値((計測値))である。
図10は、実施の形態2に係る無停電電源装置におけるインバータ出力電圧と負荷に流れる電流の波形を示す図である。本実施の形態2における動作が、実施の形態1における動作と異なる点は、インバータ部のスイッチング動作が全位相において実施されることである。なお、実施の形態2に係る無停電電源装置の構成は実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態3に係る無停電電源装置におけるバランス部の動作を示す図であり、図12は、実施の形態3に係るバランス部の動作とインバータ部の正極側及び負極側コンデンサの電圧を示す図である。本実施の形態2における動作が、実施の形態1における動作と異なる点は、インバータ部のスイッチング動作が全位相において実施されることである。なお、実施の形態3に係る無停電電源装置の構成は実施の形態1と同様である。
続いて、図12に示す区間B1においては、目標充電電圧VT+に維持させるため、バランス部25の半導体スイッチ25cはスイッチング動作をさせておく。
図12に示す区間C1においては、交流電源1の入力電圧Vinがインバータ部24の正極側コンデンサ24aの電圧よりも高くなった場合を示しており、正極側コンデンサ24aは、図2(b)の経路で充電され電圧が上昇する。バランス部25の半導体スイッチ25cのスイッチング動作の領域ではあるが、目標充電電圧VT+を超えるため、実質的には遮断(オフ)状態となる。
図12に示す区間D1においては、入力電圧Vinが下がり突入電流は発生しないため、バランス部25の半導体スイッチ25cは遮断(オフ)とする。
図12に示す区間B2においては、目標充電電圧VT−に維持させるため、バランス部25の半導体スイッチ25aはスイッチング動作をさせておく。
図12に示す区間C2においては、交流電源1の入力電圧Vinがインバータ部24の負極側コンデンサ24bの電圧よりも高くなった場合を示しており、インバータ部24の負極側コンデンサ24bは、図3(b)の経路で充電され電圧が上昇する。バランス部25半導体スイッチ25aのスイッチング動作の領域ではあるが、目標充電電圧VT−を超えるため、実質的には遮断(オフ)状態となる。
蓄電部運転用スイッチ、29 リアクトル、34 電圧検出器、35 制御回路、100 無停電電源装置。
Claims (6)
- 交流電源の電力により蓄電部の充電を行う充電手段と、
交流電力を直流電力に変換する第1の電力変換手段と、
正極側及び負極側にそれぞれコンデンサを有し、前記第1の電力変換手段の出力を交流電力に変換する第2の電力変換手段と、
前記交流電源の異常時に前記蓄電部から前記第2の電力変換手段に直流電力を供給する第3の電力変換手段と、
前記第2の電力変換手段の正極側コンデンサと負極側コンデンサとの間で電荷を移動させる第4の電力変換手段と、を備え、
前記交流電源の正常時に、前記充電手段による充電動作を停止させると共に、前記第1の電力変換手段及び前記第4の電力変換手段のスイッチング動作を停止させ、前記第2の電力変換手段の交流出力のゼロクロス点を中心とする一定期間のみ正弦波波形を出力させることを特徴とする無停電電源装置。 - 前記正極側及び負極側のコンデンサの電圧を検出する電圧検出手段を備え、
前記交流電源の正常時に、前記検出された電圧に基づいて、前記第2の電力変換手段の出力電圧を目標出力電圧に近づけるように正弦波部分の前記出力電圧を補正することを特徴とする請求項1に記載の無停電電源装置。 - 交流電源の電力により蓄電部の充電を行う充電手段と、
交流電力を直流電力に変換する第1の電力変換手段と、
正極側及び負極側にそれぞれコンデンサを有し、前記第1の電力変換手段の出力を交流電力に変換する第2の電力変換手段と、
前記交流電源の異常時に前記蓄電部からエネルギーを放電させ、前記第2の電力変換手段に直流電力を供給する第3の電力変換手段と、
前記第2の電力変換手段の正極側コンデンサと負極側コンデンサとの間で電荷を移動させる第4の電力変換手段と、を備え、
前記交流電源の正常時に、前記充電手段による充電動作を停止させると共に、前記第1の電力変換手段のスイッチング動作を停止させ、前記第2の電力変換手段の出力電圧に対して出力電圧最大値を設け、前記出力電圧のピーク電圧が所定の値を超えないように制御することを特徴とする無停電電源装置。 - 前記第2の電力変換手段の入力電圧が正側の場合には、前記第4の電力変換手段により、前記正極側コンデンサの電圧が正極側目標充電電圧まで昇圧されるように前記負極側コンデンサから前記正極側コンデンサへ電荷を移動させ、前記入力電圧が負側の場合には、前記負極側コンデンサの電圧が負極側目標充電電圧まで昇圧されるように前記正極側コンデンサから前記負極側コンデンサへ電荷を移動させることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の無停電電源装置。
- 前記入力電圧が正側の場合には、前記負極側コンデンサから前記正極側コンデンサへ電荷を移動させる位相が0°〜90°の範囲に限定され、前記入力電圧が負側の場合には、前記正極側コンデンサから前記負極側コンデンサへ電荷を移動させる位相が180°〜270°の範囲に限定されていることを特徴とする請求項4に記載の無停電電源装置。
- 前記正極側及び負極側目標充電電圧は、前記交流電源の入力電圧のピーク電圧に対する一定の割合とし、その割合の設定変更が可能であることを特徴とする請求項4に記載の無停電電源装置。
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