JP6214452B2 - 無停電電源システムおよび無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源システムおよび無停電電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6214452B2
JP6214452B2 JP2014078411A JP2014078411A JP6214452B2 JP 6214452 B2 JP6214452 B2 JP 6214452B2 JP 2014078411 A JP2014078411 A JP 2014078411A JP 2014078411 A JP2014078411 A JP 2014078411A JP 6214452 B2 JP6214452 B2 JP 6214452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
unit
power supply
current
conversion means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014078411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015201935A (ja
Inventor
丸山 晋一郎
晋一郎 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014078411A priority Critical patent/JP6214452B2/ja
Publication of JP2015201935A publication Critical patent/JP2015201935A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6214452B2 publication Critical patent/JP6214452B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)

Description

この発明は、交流電源からの交流電力を負荷に供給すると共に、交流電源の電圧低下時には、蓄電部に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給する無停電電源システムおよび無停電電源装置に関するものである。
従来の無停電電源装置の充電電流の制御方法は、蓄電池電圧が低下している際の急速充電において充電電流を検出して定電流となるように制御する。また、装置への入力電流が定格を超えないように制御することを目的として、インバータ部を流れる電流実効値と蓄電部への充電電流実効値を検出して、両電流の合計が定格電流を超えないように充電電流レベルを入力電圧の全位相において充電電流を抑制する無停電電源装置がある。(特許文献1参照)。
特開平7−170677号公報
従来の無停電電源装置は、充電電流レベルを入力電圧の全位相において一定値で制御するため、充電時間短縮のために充電電流を大きくすると、負荷電流が大きい場合に、コンバータやインバータ回路のコンデンサの負担が大きくなるため定格が大きい素子を選択する必要があり、電力損失が大きくなる。またインバータ回路のコンデンサ電圧が瞬時的に下がるため出力電圧が歪やすくなるといった問題点があった。
この発明は、負荷電流が大きい場合においても充電電流を最大化し、短時間での充電を可能とするとともに出力電圧の歪を抑制できる無停電電源装置を得ることを目的とするものである。
この発明に係る無停電電源システムは、交流電源の電力を第1の電力変換手段で直流電力に変換し、この変換された直流電力をコンデンサを介して第2の電力変換手段が入力して交流に変換して負荷に交流電力を給電すると共に定常時に前記第1の電力変換手段の出力で蓄電部を充電し、前記第1の電力変換手段の直流出力が無くなった場合に前記蓄電部を電源として前記第2の電力変換手段から前記負荷に給電する無停電電源システムにおいて、負荷電流の瞬時値が所定値を超えるかどうかを検出し、前記瞬時値が前記所定値を超えた場合、前記蓄電部の充電電流を減らすものである。
また、この発明による無停電電源装置は、交流電源の電力により蓄電部の充電を行う充電手段、
前記交流電源の電力を直流電力に変換する第1の電力変換手段、
前記第1の電力変換手段の直流出力を交流電力に変換する第2の電力変換手段、
前記第2の電力変換手段の出力電流を検出する出力電流検手段、
前記交流電源の異常時に前記蓄電部から蓄電エネルギーを放電し、前記第2の電力変換手段に直流電力を供給する第3の電力変換手段、および
前記第2の電力変換手段の正側および負側の2つのコンデンサの間で電荷を移動させる第4の電力変換手段を備え、
前記出力電流検手段の瞬時検出値が一定値以上となった場合に、前記充電電流を抑制することにより、前記2つのコンデンサの電圧低下を抑制するものである。
この発明は、交流電源の電力を第1の電力変換手段で直流電力に変換し、この変換された直流電力をコンデンサを介して第2の電力変換手段が入力して交流に変換して負荷に交流電力を給電すると共に定常時に前記第1の電力変換手段の出力で蓄電部を充電し、前記第1の電力変換手段の直流出力が無くなった場合に前記蓄電部を電源として前記第2の電力変換手段から前記負荷に給電する無停電電源システムにおいて、負荷電流の瞬時値が所定値を超えるかどうかを検出し、前記瞬時値が前記所定値を超えた場合、前記蓄電部の充電電流を減らす無停電電源システムであり、また、交流電源の電力により蓄電部の充電を行う充電手段、前記交流電源の電力を直流電力に変換する第1の電力変換手段、前記第1の電力変換手段の直流出力を交流電力に変換する第2の電力変換手段、前記第2の電力変換手段の出力電流を検出する出力電流検手段、前記交流電源の異常時に前記蓄電部から蓄電エネルギーを放電し、前記第2の電力変換手段に直流電力を供給する第3の電力変換手段、および前記第2の電力変換手段の正側および負側の2つのコンデンサの間で電荷を移動させる第4の電力変換手段を備え、前記出力電流検手段の瞬時検出値が一定値以上となった場合に、前記充電電流を抑制することにより、前記2つのコンデンサの電圧低下を抑制する無停電電源装置であるので、負荷電流が大きい場合においても充電電流を最大化し、短時間での充電を可能とするとともに出力電圧の歪を抑制できる効果がある。
本発明の実施の形態1における無停電電源装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置の交流電源の電圧が正の時の充電時の動作の説明図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置の交流電源の電圧が負の時の充電時の動作の説明図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置の蓄電部を充電する動作の説明図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置の蓄電部による充電時の動作の説明図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置の蓄電部による充電時の動作の説明図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置のインバータ部第1のコンデンサを充電する動作の説明図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置のインバータ部コンデンサとコンバータ部、インバータ部、負極側昇降圧部の電力の入出力の関係を説明するための説明図である。 従来方式の無停電電源装置の充電電流制御を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1における無停電電源装置の負荷電流と充電電流制御の関係を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2における無停電電源装置の負荷電流と充電電流制御の関係を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態3における無停電電源装置の負荷電流と充電電流制御の関係を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態3における負荷電流判定値をゼロとした場合の無停電電源装置の負荷電流と充電電流制御の関係を説明するための説明図である。
実施の形態1.
第1図は実施の形態1における無停電電源装置の概略構成を示す図、図2および図3は交流電源1による充電時の動作の説明図、図4は無停電電源装置の蓄電部23を充電する動作の説明図、図5および図6は無停電電源装置の蓄電部23による充電時の動作の説明図、図7は無停電電源装置のインバータ部第1のコンデンサ24aを充電する動作の説明図である。
図1において、無停電電源装置105は、交流電源1の一端と負荷4の一端を接続する共通線と、同極性に直列接続され、この直列接続の接続点が交流電源1の他端に接続された1対の逆流防止用ダイオード21、22と、ダイオード21のカソードに接続され、直流の正極側となる正極側電圧線と、ダイオード22のアノードに接続され、直流の負極側となる負極側電圧線と、負極側が共通線に接続され、停電時に電力を供給する蓄電部23と、共通線と正極側電圧線と負極側電圧線とに接続され、直流電力を交流電力に変換するインバータ部24と、インバータ部24より交流電源1側で共通線と正極側電圧線と負極側電圧線とに接続され、インバータ部24の2つのコンデンサ24a、24bの間で電荷を移動させるバランス部25と、蓄電部23の正極側と共通線と負極側電圧線とに接続された負極側昇降圧部26と、交流電源1に並列接続され、交流電源1の交流電力を直流電力に変換するコンバータ部27と、を有している。
なお、「第1の電力変換手段」はコンバータ部27、ダイオード21、22で、「充電手段」は負極側昇降圧部26で、「第2の電力変換手段」はインバータ部24で、「第3の電力変換手段」は負極側昇降圧部26とコンバータ部27、ダイオード21、22で、「第4の電力変換手段」はバランス部25である。
交流電源1とコンバータ部27との間には、交流電源1側に交流電源1と並列接続されるコンデンサ28と、コンバータ部27側にコンデンサ28とフィルタを形成するリアクトル29と、コンデンサ28とリアクトル29の間には交流電源1と蓄電部23との入力を切換える交流電源/バッテリ切換えスイッチ30のa接点が接続されている。交流電源/バッテリ切換えスイッチ30のb接点と蓄電部23の正極の間には、バッテリ運転用スイッチ31が接続されている。
また、インバータ部24の出力線には、直列接続されたリアクトル32と、リアクトル32の負荷4側には負荷4と並列にコンデンサ33とが接続されており、リアクトル32とコンデンサ33とでフィルタを形成している。
インバータ部24は、共通線と正極側電圧線との間に接続されるインバータ部第1のコンデンサ24aと、共通線と負極側電圧線との間に接続されるインバータ部第2のコンデンサ24bと、コレクタが正極側電圧線に接続されたインバータ部第1の半導体スイッチ24cと、半導体スイッチ24cと逆並列接続されるダイオード24dと、コレクタがインバータ部第1の半導体スイッチ24cのエミッタに接続され、エミッタが負極側電圧線に接続されたインバータ部第2の半導体スイッチ24eと、半導体スイッチ24eと逆並列接続されるダイオード24fとを有している。半導体スイッチ24cと、ダイオード24dと、半導体スイッチ24eと、ダイオード24fとで、第1のコンデンサ24aおよび第2のコンデンサ24bからなる直流電源から直流電力を交流電力に変換するインバータを構成する。
バランス部25は、コレクタが正極側電圧線に接続されたバランス部第1の半導体スイッチ25aと、バランス部半導体スイッチ25aと逆並列接続されるダイオード25bと、コレクタがバランス部第1の半導体スイッチ25aのエミッタに接続され、エミッタが負極側電圧線に接続されたバランス部第2の半導体スイッチ25cと、バランス部半導体スイッチ25cと逆並列接続されるダイオード25dと、一端がバランス部半導体スイッチ25aのエミッタおよび半導体スイッチ25cのコレクタに接続され、他端が共通線に接続されるバランス部リアクトル25eとから構成される。
負極側昇降圧部26は、コレクタが蓄電部23の正極側に接続された負極側昇降圧部第1の半導体スイッチ26aと、負極側昇降圧部半導体スイッチ26aと逆並列接続されるダイオード26bと、コレクタが負極側昇降圧部第1の半導体スイッチ26aのエミッタに接続され、エミッタが負極側電圧線に接続された負極側昇降圧部第2の半導体スイッチ26dと、負極側昇降圧部半導体スイッチ26dと逆並列接続されるダイオード26eと、一端が負極側昇降圧部半導体スイッチ26aのエミッタおよび半導体スイッチ26dのコレクタに接続され、他端が共通線に接続される負極側昇降圧部リアクトル26cとから構成される。
コンバータ部27は、ダイオードブリッジ27aを構成するダイオード27a1、27a2、27a3、27a4と、このダイオードブリッジ27aと並列接続されるコンバータ部半導体スイッチ27bとから構成される。
また、無停電電源装置105は、インバータ部第1のコンデンサ24aの電圧およびインバータ部第2のコンデンサ24bの電圧を検出する電圧検出器34と、交流電源/バッテリ切換えスイッチ30、バッテリ運転用スイッチ31、コンバータ部半導体スイッチ27b、インバータ部第1の半導体スイッチ24c、インバータ部第2の半導体スイッチ24e、バランス部第1の半導体スイッチ25a、バランス部第2の半導体スイッチ25c、負極側昇降圧部第1の半導体スイッチ26a、負極側昇降圧部第2の半導体スイッチ26dを制御する制御回路35と、を備えている。
次に基本動作について説明する。
無停電電源装置105は、通常運転時は交流電源1により、停電時には蓄電部23によりインバータ部第1のコンデンサ24aおよびインバータ部第2のコンデンサ24bを充電し、インバータ部第1の半導体スイッチ24c、ダイオード24d、インバータ部第2の半導体スイッチ24e、ダイオード24fからなるインバータで、第1のコンデンサ24a、第2のコンデンサ24bからなる直流電源の直流電力を交流電力に変換し、負荷4に交流電力を供給する。
図2および図3により無停電電源装置における通常運転時のインバータ部コンデンサの充電動作を説明する。
交流電源1の電圧が正の場合、図2(a)に示すように、コンバータ部半導体スイッチ27bをオンして、交流電源1→交流電源/バッテリ切換えスイッチ30→リアクトル29→ダイオードブリッジ27aのダイオード27a1→コンバータ部半導体スイッチ27b→ダイオードブリッジ27aのダイオード27a4→交流電源1というルートで、リアクトル29にエネルギーを貯める。
続いて、図2(b)に示すように、コンバータ部半導体スイッチ27bをオフして、リアクトル29→逆流阻止用第1のダイオード21→インバータ部第1のコンデンサ24a→交流電源1→交流電源/バッテリ切換えスイッチ30→リアクトル29というルートで、リアクトル29に貯められたエネルギーをコンバータ部第1のコンデンサ24aに充電し、共通線に対し正極側電圧線Pを形成する。
交流電源1が負の場合、図3(a)に示すように、コンバータ部半導体スイッチ27bをオンして、交流電源1→ダイオードブリッジ27aのダイオード27a2→コンバータ部半導体スイッチ27b→ダイオードブリッジ27aのダイオード27a3→リアクトル29→交流電源/バッテリ切換えスイッチ30→交流電源1というルートで、リアクトル29にエネルギーを貯める。続いて、図3(b)に示すように、コンバータ部半導体スイッチ27bをオフして、リアクトル29→交流電源/バッテリ切換えスイッチ30→交流電源1→インバータ部第2のコンデンサ24b→逆流阻止用第2のダイオード22→リアクトル29というルートで、リアクトル29に貯められたエネルギーをインバータ部第2のコンデンサ24bに充電し、共通線に対し負極側電圧線Nを形成する。
通常運転時における蓄電部の充電動作を図4により説明する。
図4(a)に示すように、負極側昇降圧部第2の半導体スイッチ26dをオンして、インバータ部第2のコンデンサ24b→負極側昇降圧部リアクトル26c→負極側昇降圧部第2の半導体スイッチ26d→インバータ部第2のコンデンサ24bというルートで負極側昇降圧部リアクトル26cにエネルギーを貯める。続いて、図4(b)に示すように、負極側昇降圧部第2の半導体スイッチ26dをオフして、負極側昇降圧部リアクトル26c→負極側昇降圧部第1のダイオード26b→蓄電部23→負極側昇降圧部リアクトル26cというルートで、負極側昇降圧部リアクトル26cに貯められたエネルギーを蓄電部23に充電する。
停電時の蓄電部23によるインバータ部コンデンサの充電動作を図5、図6により説明する。
停電時は、交流電源/バッテリ切換えスイッチ30を接点b側に切換え、バッテリ運転用スイッチ31を短絡する。
図5(a)に示すように、コンバータ部半導体スイッチ27bをオンして、蓄電部23→バッテリ運転用スイッチ31→交流電源/バッテリ切換えスイッチ30→リアクトル29→ダイオードブリッジ27aのダイオード27a1→コンバータ部半導体スイッチ27b→ダイオードブリッジ27aのダイオード27a4→蓄電部23というルートでリアクトル29にエネルギーを貯める。
続いて、図5(b)に示すように、コンバータ部半導体スイッチ27bをオフして、リアクトル29→逆流阻止用第1のダイオード21→インバータ部第1のコンデンサ24a→蓄電部23→バッテリ運転用スイッチ31→交流電源/バッテリ切換えスイッチ30→リアクトル29というルートで、リアクトル29に貯められたエネルギーを第1のコンデンサ24aに充電する。
また、第6図(a)に示すように、負極側昇降圧部第1の半導体スイッチ26aをオンして、蓄電部23→負極側昇降圧部第1の半導体スイッチ26a→負極側昇降圧部リアクトル26c→蓄電部23というルートで負極側昇降圧部リアクトル26cにエネルギーを貯める。続いて、図6(b)に示すように、負極側昇降圧部第1の半導体スイッチ26aをオフして、負極側昇降圧部リアクトル26c→インバータ部第2のコンデンサ24b→負極側昇降圧部第2のダイオード26e→負極側昇降圧部リアクトル26cというルートで、負極側昇降圧部リアクトル26cに貯められたエネルギーをインバータ部第2のコンデンサ24bに充電する。
また、上述にように充電されたインバータ部第1のコンデンサ24aとインバータ部第2のコンデンサ24bの電力を使用して、インバータ部で直流電力から交流電力に変換し、負荷4に交流電力を供給するが、負荷4の不平衡などにより、インバータ部第1のコンデンサ24aの電圧とインバータ部第2のコンデンサ24bの電圧とが不平衡になることがある。例えば、インバータ部第2のコンデンサ24bの電圧が高くなった場合には、図7(a)に示すように、バランス部第2の半導体スイッチ25cをオンして、インバータ部第2のコンデンサ24b→バランス部リアクトル25e→バランス部第2の半導体スイッチ25c→インバータ部第2のコンデンサ24bというルートでバランス部リアクトル25eにエネルギーを貯める。続いて、図7(b)に示すように、バランス部第2の半導体スイッチ25cをオフして、バランス部リアクトル25e→バランス部第1のダイオード25b→インバータ部第1のコンデンサ24a→バランス部リアクトル25eというルートで、バランス部リアクトル25eに貯められたエネルギーをインバータ部第1のコンデンサ24aに充電し、両コンデンサ24a、24bの電圧をバランスさせる。
図1、図2〜7、図8〜10用い、出力電流センサ6の検出値が大きい場合は、26負極側昇降圧部のスイッチング動作を制御し、図9のように出力電流の超過分に応じてピーク付近の充電を抑制する動作について説明する。
図10は実施の形態1における充電電流制御を図示したものである。
出力電流センサ6により負荷電流瞬時値をサンプリングし、判定値を超えた場合に以下の算式により負極側昇降圧部26に対して指示し充電電流を抑制するように制御する。
充電電流指示=充電電流指示値(一定)−(負荷電流瞬時値−判定値)×比率A
比率Aは0%〜100%までの可変値であり、出力電圧センサ12の検出値や蓄電電圧センサ8bの検出値に応じて値を変更できるものとする。
負荷電流瞬時値には、1回のサンプリング値以外にも、過去数回の単純平均値や移動平均値を使用することも可能である。
(実施の形態1の効果)
負荷電流瞬時値が超えた分に応じて充電電流を抑制する機能を設けたことにより、コンデンサ24a、24bからインバータおよび負極側昇降圧部26に出力される電力の合計値をより一定に制御できるため、コンデンサ24a、24bの電圧を一定に保つことができ出力電圧波形の歪を改善できる。
出力電圧センサ12と蓄電電圧センサ8bを設けたことにより、出力電圧センサ12の検出値のピークが低い場合や蓄電電圧センサ8bの検出値が低い場合はコンデンサ24a、24bの負担が大きいと判断できるため比率Aを大きくして充電電流を小さく制御しコンデンサ24a、24bの電圧を維持することにより出力電圧波形の歪を改善できる。
実施の形態2.
図11は実施の形態2における充電電流制御を図示したものである。
出力電流センサ6により負荷電流瞬時値をサンプリングし、判定値を超えた場合に以下の算式により負極側昇降圧部26に対して指示し充電電流を抑制するように制御する。
充電電流指示=充電電流指示値(一定)− 充電電流抑制値(一定)
実施の形態1では、負荷電流瞬時値に追従させて充電電流を制御するが負荷電流が不規則かつ急峻に変化した場合に充電電流制御の応答が困難になるために、充電電流抑制値を一定として充電制御を安定させるものである。
(実施の形態2の効果)
一定値で充電電流を抑制する機能を設けることにより、負荷電流が不規則かつ急峻に変化した場合にも一定の充電電流を制御するため、充電スイッチングが間欠動作となることにより周波数が低下して可聴音発生となることを防止することが可能となる。
実施の形態3.
図12は実施の形態3における充電電流制御を図示したものである。
図8に示すように蓄電部8への充電はインバータ部コンデンサ24bから電力を供給するため入力電圧位相が正側の場合、まずコンバータ部27からインバータ部コンデンサ24aへ電力供給され、インバータ部コンデンサ24aからバランス部によりインバータ部コンデンサ24bへ電力供給されるため、複数の電力変換損失が発生し、電力損失が大きくなる。そのため、図12のように実施の形態2で説明した充電電流の抑制制御を入力電圧位相が正側の場合のみとすることで実施の形態2の効果に加え電力変換損失を低減できる。
図13は実施の形態3における負荷電流判定値をゼロとした場合の充電電流制御を図示したものである。この場合負荷電流によらず入力電圧位相が正側の全領域において充電電流を抑制するため大きな充電電流が必要な場合に充電電力変換損失を低減する手段として有効である。
(実施の形態3の効果)
入力電圧位相が正のときに充電電流を一定値抑制し、負のときに充電電流を負側の数倍の一定値に制御する機能を設けることで、入力電圧位相が正のときにコンデンサ24bから出力される電力が減り、コンデンサ24bの電圧が維持されるためバランス部25の電力変換が少なくでき、損失を低減できる。また、バランス部25の電力変換が少なくできるためバランス部のスイッチング素子の定格が小さいものが使用可能となり、放熱フィンなどの放熱部品の小型化が可能となる。
本実施の形態1,2,3は、前述の記載から明白なように、次のような特徴を有している。
特徴1:交流電源の電力により蓄電部の充電を行う「充電手段」と、
前記交流電源の電力を直流電力に変換する「第1の電力変換手段」と、
前記「第1の電力変換手段」の出力を交流電力に変換する「第2の電力変換手段」と、
前記「第2の電力変換手段」の出力電圧を検出する「出力電圧検手段」と、
前記「第2の電力変換手段」の出力電流を検出する「出力電流検手段」と、
前記交流電源の異常時に前期蓄電部からエネルギーを放電し、前期「第2の電力変換手段」に直流電力を供給する「第3の電力変換手段」と、
前記「第2の電力変換手段」の正側・負側の2つのコンデンサ間で電荷を移動させる「第4の電力変換手段」とを備え、
前期「出力電流検手段」の瞬時検出値が一定値以上となった場合に、出力電流が一定値を超えた量の一定割合を前期「充電手段」による充電電流を抑制することにより
充電電流が大きい場合においても前記「第2の電力変換手段」の正側・負側の2つのコンデンサの電圧低下を抑制する無停電電源装置である。
特徴2:前記特徴1において、充電電流を抑制する一定割合が可変である特徴1の無停電電源装置である。
特徴3:前記特徴1において、前記「出力電流検手段」の瞬時検出値が一定値以上となった場合に、出力電流が一定値超えた量にかかわらず「充電手段」による充電電流を一定電流分を抑制することにより前記「第2の電力変換手段」の正側・負側の2つのコンデンサの電圧低下を抑制する無停電電源装置である。
特徴4:前記特徴1において、前記「出力電流検手段」の瞬時検出値が一定値以上となった場合に、出力電流が一定値超えた量にかかわらず「充電手段」による充電電流を入力電圧位相が正側の場合のみを一定電流分を抑制することにより前記「第2の電力変換手段」の正側・負側の2つのコンデンサの電圧低下を抑制するとともに前記「第4の電力変換手段」に発生する充電電力変換損失を低減する無停電電源装置である。
特徴5:コンバータ部と、インバータ部と、コンデンサの電圧バランス調整するバランス部と負極側昇降圧部(充電部)を備え、負荷電流の瞬時値が一定以上大きい場合は充電電流を減らし負荷電流と充電電流の瞬時値の合計を抑制するように充電電流を制御する無停電電源装置である。
特徴6:負荷電流と充電電流の瞬時値の合計を抑制する制御とすることでコンデンサから出力電流および出力電力のピークが抑制できるためコンデンサを充電するコンバータの電力ロスが低減できるとともにコンデンサ電圧の瞬時的な低下も抑制できるためインバータ出力波形の歪を低減することが可能な無停電電源装置を提供するものである。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することができる。
なお、各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
1 交流電源、 4 負荷、 6 出力電流センサ、
8 蓄電部、 8a 蓄電電流センサ、 8b 蓄電電圧センサ、
11 入力電圧センサ、 12 出力電圧センサ、
21,22 逆流防止用ダイオード、 24 インバータ部、
24a,24b インバータ部コンデンサ、 24c インバータ部第1のスイッチ、
24e インバータ部第2のスイッチ、 25 バランス部(第4の電力変換手段)、
25a バランス部第1の半導体スイッチ、
25b バランス部第2の半導体スイッチ、
26 負極側昇降圧部(充電手段)、26a 負極側昇降圧部第1の半導体スイッチ、
26d 負極側昇降圧部第2の半導体スイッチ、
27 コンバータ部(第1の電力変換手段)、27b コンバータ部半導体スイッチ、
34 電圧検出器、 35 制御回路、 105 無停電電源装置。

Claims (6)

  1. 交流電源の電力を第1の電力変換手段で直流電力に変換し、この変換された直流電力をコンデンサを介して第2の電力変換手段が入力して交流に変換して負荷に交流電力を給電すると共に定常時に前記第1の電力変換手段の出力で蓄電部を充電し、前記第1の電力変換手段の直流出力が無くなった場合に前記蓄電部を電源として前記第2の電力変換手段から前記負荷に給電する無停電電源システムにおいて、負荷電流の瞬時値が所定値を超えるかどうかを検出し、前記瞬時値が前記所定値を超えた場合、前記蓄電部の充電電流を減らすことを特徴とする無停電電源システム。
  2. 交流電源の電力により蓄電部の充電を行う充電手段、
    前記交流電源の電力を直流電力に変換する第1の電力変換手段、
    前記第1の電力変換手段の直流出力を交流電力に変換する第2の電力変換手段、
    前記第2の電力変換手段の出力電流を検出する出力電流検手段、
    前記交流電源の異常時に前記蓄電部から蓄電エネルギーを放電し、前記第2の電力変換手段に直流電力を供給する第3の電力変換手段、および
    前記第2の電力変換手段の正側および負側の2つのコンデンサの間で電荷を移動させる第4の電力変換手段を備え、
    前記出力電流検手段の瞬時検出値が一定値以上となった場合に、前記蓄電部を充電する充電電流を抑制することにより、前記2つのコンデンサの電圧低下を抑制することを特徴とする無停電電源装置。
  3. 前記出力電流が一定値を超えた量の一定割合を前記充電手段による前記充電電流の抑制量とすることを特徴とする請求項2に記載の無停電電源装置。
  4. 前記一定割合が可変であることを特徴とする請求項3に記載の無停電電源装置。
  5. 前記瞬時検出値が一定値以上となった場合、前記充電電流を一定電流分抑制することを特徴とする請求項2に記載の無停電電源装置。
  6. 前記瞬時検出値が一定値以上となった場合、前記充電電流を入力電圧位相が正側の場合のみ一定電流分を抑制することを特徴とする請求項2に記載の無停電電源装置。
JP2014078411A 2014-04-07 2014-04-07 無停電電源システムおよび無停電電源装置 Active JP6214452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014078411A JP6214452B2 (ja) 2014-04-07 2014-04-07 無停電電源システムおよび無停電電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014078411A JP6214452B2 (ja) 2014-04-07 2014-04-07 無停電電源システムおよび無停電電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015201935A JP2015201935A (ja) 2015-11-12
JP6214452B2 true JP6214452B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=54552770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014078411A Active JP6214452B2 (ja) 2014-04-07 2014-04-07 無停電電源システムおよび無停電電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6214452B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023135466A (ja) * 2022-03-15 2023-09-28 株式会社リコー 電源装置および画像形成装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05276690A (ja) * 1992-03-26 1993-10-22 Fuji Electric Co Ltd 電流制限機能付無停電電源装置
JPH07170677A (ja) * 1993-12-14 1995-07-04 Fuji Electric Co Ltd 無停電電源装置の蓄電池充電回路
JP4284741B2 (ja) * 1999-03-23 2009-06-24 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP4204698B2 (ja) * 1999-04-26 2009-01-07 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP5569249B2 (ja) * 2009-08-21 2014-08-13 三菱電機株式会社 無停電電源装置
US9780560B2 (en) * 2010-12-24 2017-10-03 Origin Electric Company, Limited DC power supply system and control method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015201935A (ja) 2015-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20240222978A1 (en) Maximizing Power in a Photovoltaic Distributed Power System
US9912252B2 (en) Pre-charge circuit and photovoltaic inverter
JP5538658B2 (ja) 電力変換装置
JP5254357B2 (ja) 電力変換装置
EP2498388A2 (en) Power conversion apparatus and power conversion method thereof
US20160344233A1 (en) Uninterruptable power supply with balancing buck/boost converter
TW201622297A (zh) 不斷電電源裝置
JP2020018106A (ja) 電力変換装置
JP5556258B2 (ja) 無停電電源装置
JP2015173524A (ja) 充電装置
JP6035845B2 (ja) 交流電源システム
JP2015177631A (ja) 電源装置及びその制御方法
CN107342603B (zh) 用于使用可再生能量的发电系统的电池控制电路
JP2013172530A (ja) 電力変換装置
JP6214452B2 (ja) 無停電電源システムおよび無停電電源装置
JP2010004728A (ja) 電力変換装置
JP6268786B2 (ja) パワーコンディショナ、パワーコンディショナシステムおよびパワーコンディショナの制御方法
JP2014161195A (ja) 直流電源装置
JPWO2018070037A1 (ja) 電力変換システム、電力供給システムおよび電力変換装置
JP5264287B2 (ja) 瞬時電圧低下補償装置
JP6025663B2 (ja) 無停電電源装置
JP5528730B2 (ja) 電力変換装置
JP6444435B2 (ja) 電源装置
JP6444204B2 (ja) 電力変換装置
JP6493098B2 (ja) 電源装置及びその充電制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170919

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6214452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250