JP2008141850A - 無停電電源システム、インバータ回路、及びリアクトル盤 - Google Patents

無停電電源システム、インバータ回路、及びリアクトル盤 Download PDF

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Abstract

【課題】並列冗長システムにおいて少なくとも1台以上のインバータの運転中に新たなインバータを並列投入することができる無停電電源システムを提供する。
【解決手段】複数のインバータ回路12−1,12−2,12−3がリアクトル盤13の並列用リアクトルL22を介して並列接続されている。後から並列投入されるインバータ回路12−3は別盤のリアクトル盤13から母線電圧V0を検出することができない。したがって、パワースイッチ23−3の後の擬似母線電圧Vn3に対して、並列用リアクトルL22によるインバータ分担制御用電流(循環電流)Iloopの電圧ドロップ分を加算した補正母線電圧を基準電圧とし、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3の位相を補正母線電圧の位相に追従させる制御を行う。これにより、インバータ電圧Va3はインバータ回路12−1のインバータ電圧と同相になり、並列接続時に横流は流れない。
【選択図】図5

Description

本発明は、インバータを並列冗長システムで運転させて安定した電源を確保する無停電電源システム、及びこの無停電電源システムを構成するためのインバータ回路とリアクトル盤に関する。
従来から、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power System)は、商用電源や自家発電機を入力電源として整流器(又は、AC/DCコンバータ)を介してバッテリを充電しながらインバータを駆動することによって交流電力に変換してコンピュータなどへ電力を供給する電源として広く利用されている。また、AC/DCコンバータとインバータとを備えるUPSが1台で構成されていると、そのUPSが故障した場合は負荷側への電力供給が停止してしまうので、複数台のUPSを並列運転させるUPSの並列冗長システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなUPSの並列冗長システムによれば、N台のUPSで負荷容量に対応できるときに、(N+1)台のUPSを並列運転することによって、複数台のUPSが並列運転中に1台のUPSが故障しても、残り台数のUPSが過負荷になることなく運転を継続できるようにUPSの並列台数が構成されている。
また、UPSに含まれるインバータの並列冗長システムにおいて、共通の同期元信号によって複数のインバータを並列運転したり、共通の同期元信号が喪失したときは何れかのインバータの同期元信号によって複数のインバータを並列運転したりする技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。さらには、何れかのインバータの出力電圧のゼロクロス信号を用いて複数のインバータを同期させて並列運転する技術も開示されている(例えば、特許文献3参照)。さらには、複数のインバータの出力電流の検出値の偏差を算出し、この偏差を零に抑制するための横流抑制信号を生成してインバータの出力電圧波形を修正する技術も開示されている(例えば、特許文献4参照)。このようにして複数のインバータを同期運転することによって、インバータ相互間に横流が流れるおそれが低減する。また、複数のインバータの並列運転中において、電圧、周波数、又は位相のいずれかが乱れたインバータを健全なインバータから瞬時に切り離して横流を防止するインバータの並列冗長システムに関する技術も開示されている(特許文献5参照)。
特開2005−333769号公報(段落番号0017〜0019、及び図1参照) 特開平7−46764号公報(段落番号0015〜0020、及び図1参照) 特開平10−145977号公報(段落番号0012、及び図1参照) 特開平6−78550号公報(段落番号0008〜0018、及び図1〜図11参照) 特開平5−344738号公報(段落番号0022〜0035、及び図1〜図3参照)
しかしながら、UPSの並列冗長による無停電電源システムにおいて、複数台のインバータが並列冗長で運転しているとき、オーバホールや故障などのために、1台のインバータを並列解除(解列)したり復旧後に再び並列投入したりすることがある。特に、無停電電源システムの使命から、健全なインバータによって並列運転を継続させたまま復旧後のインバータを再び並列投入したい要求がある。ところが、前記の特許文献1、特許文献2、及び特許文献3の技術においては、複数のインバータの運転中においては同期運転ができるものの、復旧機器を並列投入する場合は、複数のインバータを一旦停止して再度並列接続してから同期信号に基づいて複数のインバータの並列冗長運転を行わなければならない。また、特許文献5の技術は、複数のインバータの並列冗長運転中において、異常が発生したインバータを瞬時に切り離すことによって横流を防止して健全機器にまで故障が波及するのを防止する技術であって、復旧したインバータを並列運転中に再並列する技術を開示するものではない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、少なくとも1台以上のインバータ回路の運転中に新たなインバータ回路を並列投入することができる無停電電源システム、及びこの無停電電源システムを構成するためのインバータ回路とリアクトル盤を提供することを課題とする。
前記の目的を達成するために、本発明の無停電電源システムは、複数のインバータ回路が各々の出力側のパワースイッチを介してそれぞれの並列用リアクトルに接続され、それぞれの並列用リアクトルの出力側で母線によって並列接続された無停電電源システムであって、複数のインバータ回路のうち、並列投入を実行する並列投入インバータ回路は、パワースイッチの出力側で検出された擬似母線電圧に対して、自己のインバータ電流と並列接続されているインバータ電流の平均値との差分電流に自己のインバータ電流を加算した補正電流の並列用リアクトルによる第一の電圧ドロップ分を加算して一次補正母線電圧を求め、並列投入インバータ回路のインバータ電圧の位相を一次補正母線電圧の位相に追従させて並列投入を実行するように構成されている。
並列投入前において、自己のインバータ電流と並列接続されているインバータ電流の平均値との差分電流とは、全負荷電流を並列予定台数で除して負の符号をつけたものと等価である。つまり、負荷電流の平均値に負の符号をつけた値に相当する。
すなわち、並列投入を実行する並列投入インバータ回路は、並列投入後に分流するであろう負荷電流の並列用リクトルによる第一の電圧ドロップ分だけ、インバータ電圧の位相を追従させるための基準電圧に加算している。これによって、並列投入インバータ回路のインバータ電圧の位相を、既に並列運転しているインバータ回路のインバータ電圧の位相と合わせることができるので、並列投入インバータ回路に横流が流れるおそれはなくなる。
本発明によれば、少なくとも1台以上のインバータ回路の運転中に新たなインバータ回路を並列投入することができる。
《発明の概要》
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)に係る無停電電源システムについて好適な例をあげて説明するが、理解を容易にするために、まず本発明の実施形態における無停電電源システムの概要について説明する。
本実施形態の無停電電源システムは、複数の無停電電源装置(UPS)が並列冗長するように構成されている。このような構成において、新たに並列投入しようとする並列投入インバータ回路は、自己の出力側にある並列投入用のパワースイッチの出力端の電圧を擬似母線電圧として検出し、自己のインバータ電圧をこの擬似母線電圧に位相追従させることによって並列投入を行うことを基本動作としている。このとき、擬似母線電圧に対して、自己のインバータ電流と並列運転しているインバータ電流の平均値との差分電流からさらに自己のインバータ電流を減算した電流値(負荷電流に相当)と並列用の母線に接続される並列用リアクトルのインピーダンスとの積(つまり、並列投入後に分流するであろう負荷電流によって生じた並列用リアクトルの電圧ドロップ分)を加算した値を補正母線電圧とし、自己のインバータ電圧をこの補正母線電圧に位相追従させることによって並列投入を行っている。これによって、新たに並列投入しようとするインバータ回路のインバータ電圧の位相は、既に並列運転中のインバータ回路のインバータ電圧の位相とほぼ同じになるので、新たに並列投入されたインバータ回路に横流が流れるおそれはない。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る無停電電源システムの幾つかの実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、複数のUPSを並列接続して1系統の無停電電源システムを構成しているため、複数のUPSが並列冗長された全体の構成を無停電電源システムと表現し、個々の無停電電源装置の構成をUPSと表現することにする。
《第1の実施形態》
まず、本実施形態に係る無停電電源システムの全体の系統について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る無停電電源システムの全体系統図である。図1に示すように、無停電電源システム1は、パワースイッチ2を介して商用電源3及び自家発電機4の何れか一方の入力電源系統に接続され、さらに、無停電電源システム1は、複数のUPS1−1,1−2,1−3,…,1−nが並列接続され、出力側で負荷5を接続している。また、UPS1−1,1−2,1−3,…,1−nはバックアップ電源となるバッテリ6−1,6−2,6−3,…,6−nを各々備えている。このような構成において、無停電電源システム1は、商用電源3又は自家発電機4を入力電源として、バッテリ6−1,6−2,6−3,…,6−nを充電しつつ負荷5に電力を供給している。
無停電電源システム1は、複数のUPS1−1,1−2,1−3,…,1−nが並列冗長で接続された構成になっているので、負荷5へ最大電力を供給できるUPSの最少台数よりも少なくとも1台多い台数によって並列構成されている。例えば、負荷5の最大容量が400kVAで、各UPSの定格容量が200kVAのときは、少なくとも3台のUPS1−1,1−2,1−3が並列接続されていて、各UPS1−1,1−2,1−3はそれぞれ133kVAずつの容量を分担するようになっている。これによって、例えば、1台のUPS1−1が故障しても、残りのUPS1−2,1−3がそれぞれ200kVAずつの電力を分担して安定運転を継続させることができる。
図2は、図1に示す無停電電源システム1を構成する1台のUPSの内部構成を示すブロック図である。UPS1−1は、直流の定電圧制御を行うAC/DCコンバータ11と、AC/DCコンバータ11又はバッテリ6−1から供給された直流電力を例えばPWM制御などによって交流電力に変換するインバータ12と、AC/DCコンバータ11から出力された直流電圧を用いてバッテリ6−1へ充電電流を供給するチョッパ回路14とを備えた構成となっている。また、他のUPS1−2,1−3,…,1−nについても同じ構成で同じ容量になっている。また、AC/DCコンバータ11、インバータ12、及びチョッパ回路14は、それぞれ公知の回路によって構成することができるのでそれらの説明も省略する。
図1、図2を用いて無停電電源システム1の内部の動作について簡単に説明すると、例えば、UPS1−1においては、AC/DCコンバータ11が商用電源3から交流電力を受電して定電圧の直流電力に変換してこの直流電力をインバータ12へ供給する。また、チョッパ回路14は、AC/DCコンバータ11から入力された直流電圧を用いてバッテリ6−1への充電を行う。インバータ12は、AC/DCコンバータ11及びバッテリ6−1からの直流電圧を受電してPWM制御を行って交流電圧に変換し、コンピュータなどの負荷へ安定した交流電力を供給する。他のUPS1−2,1−3,…,1−nについてもUPS1−1と同様の動作を行う。
このとき、無停電電源システム1においてはN台のUPS1−1,1−2,1−3,…,1−nが並列冗長運転を行い、コンピュータなどの負荷5へ所望の電力を供給しているので、当然のことながら、N台のUPS1−1,1−2,1−3,…,1−n内のそれぞれのインバータ12も相互に同期をとりながら並列冗長運転を行っている。
以下、説明を簡単にするために3台のインバータが並列冗長運転を行う場合について説明する。図3(a)は図1に示す無停電電源システム1の構成において3台のインバータが並列接続された構成図であり、図3(b)は後記するインバータ分担制御用電流を説明するための図である。図3(a)に示すインバータの並列冗長システムは、それぞれインバータ回路が構成されている複数のインバータ盤12−1,12−2,12−3と、複数のインバータ回路を母線24に並列接続するための複数の並列用リアクトルL22を有するリアクトル盤13とを備えた構成になっている。そして、各インバータ盤12−1,12−2,12−3のそれぞれインバータ回路は、PWM(Pulse Width Modulation)波形の高調波成分を除去して正弦波を生成するフィルタ22の出力側のパワースイッチ23−1,23−2,23−3を介して、リアクトル盤13内の対応する並列用リアクトルL22に接続され、母線24に並列接続されるように構成されている。なお、フィルタ22と並列用リアクトルL22とでT型フィルタを構成している。
さらに、詳しく構成を述べると、3台のインバータ盤12−1,12−2,12−3は、それぞれ、PWM制御によって直流/交流変換を行って定電圧制御を行うインバータ部21と、PWM波形から高調波成分を除去して正弦波を生成するリアクトルL21及びコンデンサC21からなるフィルタ22と、各インバータ盤12−1,12−2、12−3のインバータ回路を並列投入/並列解除(解列)するためのパワースイッチ23−1,23−2,23−3とを備えた構成になっている。
また、各インバータ盤12−1,12−2,12−3のインバータ回路を並列接続するためのそれぞれの並列用リアクトルL22は、各インバータ盤12−1,12−2,12−3の盤構成をコンパクトにするために、リアクトル盤13として別盤によって構成されて母線24で並列に接続されている。これらの並列用リアクトルL22は、フィルタ22と共にT型フィルタを構成すると共に、各インバータ盤12−1,12−2,12−3のインバータ回路が並列投入されるときの突入電流を防止する。
また、インバータ部21の出力側でインバータ電流Ic1,Ic2,Ic3が測定され、フィルタ22の出力側でインバータ電圧Va1,Va2,Va3が測定される。また、各パワースイッチ23−1,23−2,23−3の出力端で、擬似母線電圧Vn1,Vn2,Vn3が測定され、インバータ分担制御用電流(ループ電流)Iloopが測定される。なお、PWM電圧Vc1,Vc2,Vc3は変化が急峻で制御に不適なため測定されない。さらに、インバータ部21と離れているため、リアクトル盤13における母線24の母線電圧V0は測定されず、リアクトル盤13の母線24を介してインバータ盤12−3のインバータ回路に流れる横流Ipも測定されない。
なお、図4(a),(b),(c)のベクトル図は各インバータ盤12−1,12−2,12−3のインバータ回路における擬似母線電圧Vn1,Vn2,Vn3と、PWM電圧Vc1,Vc2,Vc3と、インバータ電圧Va1,Va2,Va3と、母線電圧V0との関係を示すベクトル図である。なお、以下の説明では、インバータ盤12−1,12−2,12−3は、適宜、インバータ回路12−1,12−2,12−3と読み替えることにする。
図3(a)のように、3台のインバータ回路12−1,12−2,12−3が並列冗長で構成された無停電電源システムにおいて、保守点検のためにパワースイッチ23−3をOFFして1台のインバータ回路12−3を並列解除(解列)し、残り2台のインバータ回路12−1,12−2の並列運転によって負荷へ給電を行う。そして、保守点検が終わった後に、1台のインバータ回路12−3を位相同期信号に基づいて並列投入すると、そのインバータ回路12−3に横流Ipが流れて過電流を検出し、インバータ回路12−3の並列投入を行うことができない。まず、その原因について説明する。
すなわち、インバータ回路の並列運転を行う場合は、各インバータ回路は自己の電圧位相を次の3つの要素に基づいて決めている。
(a)全インバータ回路で共通となる商用電源のバイパス電圧の位相
(b)各インバータ回路の内部発振器の位相
(c)各インバータ回路の擬似母線電圧の位相(つまり、図3(a)における擬似母線電圧Vn1,Vn2,Vn3の位相)
(d)各インバータ電流の分担制御(つまり、図3(a)の各インバータ回路12−1,12−2,12−3のインバータ電流Ic1,Ic2,Ic3が平均化されるように、各PWM電圧Vc1,Vc2,Vc3の位相を補正する制御)
ここで、既に並列運転しているインバータ回路12−1,12−2は、バイパス電圧が検出されるときは、(a)の商用電源のバイパス電圧の位相と(d)の各インバータ電流の分担制御とによって、各インバータ回路12−1,12−2は自己の電圧位相を決めている。このようなインバータの並列運転を商用同期状態という。
また、既に並列運転しているインバータ回路12−1,12−2は、バイパス電圧が検出されないときは、(b)の内部発振器の位相と(d)の各インバータ電流の分担制御とによって、各インバータ回路12−1,12−2は自己の電圧位相を決めている。このようなインバータの並列運転を内部同期状態という。
また、新規に並列投入させようとするインバータ回路12−3は、(c)の擬似母線電圧Vn3の位相によって自己の電圧位相を決めている。(d)の各インバータ電流の分担制御は実施していない。このようなインバータ回路12−3の運転状態を母線同期状態という。
インバータ回路12−3が並列投入されたあとは、インバータ回路12−3は商用同期状態または内部同期状態に切り換わる。この段階で、インバータ回路12−1,12−2,12−3は全て商用同期状態または全て内部同期状態に切り換わる。
一方、各インバータ回路12−1,12−2,12−3は、それぞれ、リアクトルL21及びコンデンサC21からなるフィルタ22及び並列用リアクトルL22によって、インバータ部21の出力のPWM波形から高調波を除去して正弦波に変換しているが、並列用リアクトルL22は別盤であるリアクトル盤13に格納されている。
したがって、各インバータ回路12−1,12−2,12−3は、リアクトル盤13から比較的遠い距離にあるために、リアクトル盤13内において並列用リアクトルL22の出力側で並列接続されている母線24の母線電圧V0を検出することができない。つまり、各インバータ回路12−1,12−2,12−3は、自己の盤内のみにおいて検出及び制御系のループを構成することができない。そのため、各インバータ回路12−1,12−2,12−3は、母線24の真の母線電圧V0ではなく、各パワースイッチ23−1,23−2,23−3の出力側の擬似母線電圧Vn1,Vn2,Vn3を母線電圧とみなして検出している。
このとき、既に並列運転しているインバータ回路12−1の電圧ベクトルは、図4(a)に示すように、PWM電圧Vc1→インバータ電圧Va1及び擬似母線電圧Vn1→母線電圧V0というように位相が順に遅れている。同様に、既に並列運転しているインバータ回路12−2の電圧ベクトルについても、図4(b)に示すように、PWM電圧Vc2→インバータ電圧Va2及び擬似母線電圧Vn2→母線電圧V0というように位相が順に遅れている。このような電圧位相のベクトル関係は母線24に負荷電流が流れている商用同期状態及び内部同期状態において同じである。
また、並列運転中のインバータ回路12−1とインバータ回路12−2とは、インバータ電流分担制御によって位相補正が働いているため、各インバータ電流Ic1,Ic2が平均化されてそれぞれのPWM電圧Vc1,Vc2の位相が補正制御されているので、インバータ回路12−1とインバータ回路12−2とは、それぞれのインバータ電圧Va1とインバータ電圧Va2とのベクトルは重なっている。したがって、インバータ回路12−1とインバータ回路12−2とは、それぞれの擬似母線電圧Vn1と擬似母線電圧Vn2とのベクトルも重なるため、インバータ回路12−1とインバータ回路12−2との間で横流が流れることはない。
一方、新規に並列接続させようとするインバータ回路12−3の電圧ベクトルについては、パワースイッチ23−3がOFFしているために母線電圧V0と擬似母線電圧Vn3とは同じ位相である。そして、並列投入を行うために母線同期を選択することにより、擬似母線電圧Vn3に追従するようにインバータ電圧Va3の位相が制御される。
図5は、図3(a)に示すインバータ回路の並列冗長システムにおいて、並列投入するインバータ回路12−3が母線同期を行うための制御系のブロック図である。これらの各ブロックは、CPU、ROM、RAM及びプログラムからなるコンピュータによって実現される。図5に示すように、インバータ回路12−3を並列投入するために擬似母線電圧Vn3を選択すると(母線同期)、位相検出部31はPLL制御によって擬似母線電圧Vn3の電圧位相を検出する。そして、電圧指令生成部32は、検出された電圧位相に合わせてインバータの指令電圧Vinv_refを生成する。
一方、インバータ盤12−1,12−2,12−3ではCTの組み合わせ回路により、インバータ回路12−3のインバータ分担制御用電流Iloop3を抽出する。このインバータ分担制御用電流Iloop3は、インバータ回路12−3の出力電流I3から、並列運転するインバータ回路12−1,12−2,12−3の出力電流I1,I2,I3の平均電流を減算した差分電流{I3−(I1+I2+I3)/3}である。一般には、n台のインバータ回路が並列運転中のとき、それぞれのインバータ回路から流れ出す電流をI1,I2,…,Inとすると、インバータ回路12−mのインバータ分担制御用電流Iloopmは、(Im−(I1+I2+…+In)/n)である。
3台並列運転におけるインバータ分担制御用電流Iloopの生成方法を図3(b)で説明する。図3(b)においてCT比をNとする。CTの一次側電流がI1の場合は、CTの二次側電流はN・I1になる。他のインバータでも同様である。各CT二次側には負荷となる抵抗器Rが並列接続されている。3台並列における負荷電流の平均値、つまり各インバータの目標電流値をILとする。各CTの抵抗器Rの両端電圧をV1,V2,V3とすると、抵抗器Rに流れる電流はキルヒホッフ則から決まるため、両端電圧は式(b1)、(b2)、(b3)になる。
V1=R・N・(I1−IL) (b1)
V2=R・N・(I2−IL) (b2)
V3=R・N・(I3−IL) (b3)
さらに、CT回路はループなっているので、抵抗器Rの両端電圧の合計値は零になる。
V1+V2+V3=0 (b4)
式(b1)(b2)(b3)を式(b4)に代入して、ILを消去する。
IL=(I1+I2+I3)/3 (b5)
式(b5)を式(b3)に代入して、ILを消去する。
V3=R・N・{I3−(I1+I2+I3)/3} (b6)
式(b6)を抵抗器Rの抵抗値とCT比Nで除したものが、インバータ回路12−3のインバータ分担制御用電流Iloop3になる。
補償ゲイン部33は、インバータ回路12−3が並列投入する前はゲイン零、12−3が並列投入した後はゲイン有、となる。
再び図5において、電圧指令生成部32から出力された指令電圧Vinv_refとインバータ分担制御用電流Iloopによる補正電圧との差分が求められる。並列投入する前における補正電圧は零であるから、この差分は擬似母線電圧Vn3の位相をもつ。さらに、この差分からインバータ電圧Va3が減算されて電圧制御部34に入力されることによって、電圧制御部34は、インバータ電圧Va3の位相を擬似母線電圧Vn3の位相に追従させるようにAVR制御を行う。これによって、インバータ電圧Va3の位相は擬似母線電圧Vn3の位相と同位相になる。つまり、インバータ回路12−3におけるすべての電圧ベクトル(つまり、母線電圧V0、擬似母線電圧Vn3、インバータ電圧Va3、及びPWM電圧Vc3の各位相のベクトル)は、図4(c)に示すように、すべて同じ電圧位相のベクトルとなる。
この状態においてインバータ回路12−3のパワースイッチ23−3がONされて並列投入されると、図4の各電圧ベクトルに示すように、インバータ回路12−1のインバータ電圧Va1及びインバータ回路12−2のインバータ電圧Va2に対して、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3が遅れ位相となるため、インバータ回路12−1,12−2からインバータ回路12−3へ横流Ipが流れる。このような横流Ipは負荷電流と同じベクトル(有効ベクトル)であるので有効横流という。このような有効横流はインバータ効率を低下させることはもちろんのこと、インバータ回路12−3に過電流を発生させる要因となる。
このような有効横流は次の式(1)で決定される。
%Ip=(%Va1−%Va3)/{(%L22/n)+%L22}
=(%Va1−%Va3)/%L22/{(1/n)+1} (1)
但し、%Ipは有効横流比、nはインバータ回路の並列済み台数、%L22は並列用リアクトルL22のインピーダンス定格比、%Valはインバータ回路12−1のインバータ電圧定格比、%Va3はインバータ回路12−3のインバータ電圧定格比である。なお、%L22におけるL22はjωLで表わされるインピーダンス成分である。
式(1)から分かるように、インバータ回路の並列運転台数nが多いほど新たに並列投入しようとするインバータ回路の有効横流%Ipが増え、かつ、並列用リアクトルL22のインダクタンスが小さいほど(つまりインピーダンスが小さいほど)新たに並列投入しようとするインバータ回路の有効横流%Ipが増える傾向にある。したがって、並列運転台数が多く、かつ、並列用リアクトルL22のインダクタンスが小さいほど、新たなインバータ回路の並列投入時の過電流が増えるために並列投入の失敗を引き起こし易くなる。
次に、並列運転中に新たなインバータ回路を並列投入したときに過大な有効横流が流れて並列投入に失敗した場合の有効横流%Ipを計算してみる。ここでは、インバータ回路の並列済み台数nを3台とし、並列用リアクトルL22のパーセントインピーダンス(%L22)を3%とし、かつ、インバータ回路12−1のインバータ電圧定格比%Valとインバータ回路12−3のインバータ電圧定格比%Va3の差分(%Va1−%Va3)を位相差で換算した電気角度を5.4deg(50Hz運転で20ms・5.4deg/360deg=300μs)とした場合について有効横流%Ipを計算してみる。
すなわち、インバータ回路12−3が並列投入に失敗したときの不具合時の有効横流%Ipは、
%Ip=sin(5.4deg)/(3%/3台+3%)
=0.0941/0.04
=235%
したがって、インバータ回路12−1からインバータ回路12−3に対して定格電流の235%の有効横流%Ipが流れるため、インバータ回路12−3は過電流を検出して並列投入に失敗する。このような過電流の原因は、追加して並列投入されるインバータ回路12−3が母線同期運転の選択を行うときに、自己のインバータ電圧Va3の方が並列運転中のインバータ回路12−1のインバータ電圧Va1よりも原理的に位相が遅れるために生じるものである。
そこで、例えば、インバータ回路12−3が並列投入に失敗したときの不具合時の有効横流%Ipの235%を半分程度まで減らすことが望ましい。そのためには、インバータ回路12−1のインバータ電圧定格比%Valとインバータ回路12−3のインバータ電圧定格比%Va3の差分(%Va1−%Va3)による位相差の許容値を、300μsから150μs(電気角に換算して5.4degから2.7deg)に変更するように、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3の位相に関するパラメータを修正して対応する必要がある。
すなわち、これから並列投入されるインバータ回路12−3のインバータ電圧Va3の位相を、並列運転中にある他のインバータ回路12−1,12−2のインバータ電圧Va1,Va2の位相に対して電気角2.7deg以内に合わせるような制御系の処置をとる必要がある。
以上のような考察に基づいて、これから並列投入しようとするインバータ回路12−3のインバータ電圧を適正に位相追従するための第1の実施形態に係る位相同期の制御方法について説明する。図6(a),(b),(c)は、図3(a)に示す3台のインバータの並列接続において並列投入するインバータ回路12−3のインバータ電圧を適正に位相追従させた場合のベクトル図である。すなわち、並列運転中のインバータ回路12−1、12−2の電圧ベクトル図である図6(a),(b)は図4(a),(b)と同じであり、これから並列投入するインバータ回路12−3の電圧ベクトル図である図6(c)が図4(c)と異なっている。
図3(a)に示すように、複数のインバータ回路12−1,12−2,12−3がリアクトル盤13の並列用リアクトルL22を介して並列接続されている。既に並列運転中のインバータ回路12−1,12−2に対して後から並列投入されるインバータ回路12−3は、自己の盤(つまり、インバータ盤12−3)内に制御系のループを持っているので、別盤のリアクトル盤13から母線電圧V0を検出することができない。したがって、パワースイッチ23−3の後の擬似母線電圧Vn3に対して、並列用リアクトルL22によるインバータ電流Inの電圧ドロップ分を予測して初期値として加算した補正母線電圧を基準電圧とし、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3の位相をこの補正母線電圧の位相に追従させる制御を行っている。これによって、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3は、運転中のインバータ回路12−1のインバータ電圧と同相になるので、インバータ回路12−3の並列接続時に横流が流れることはない。
ここで、数式を用いて、並列投入するインバータ回路のインバータ電圧の位相を適正に追従させる方法について詳細に説明する。すなわち、インバータ回路をn台並列運転しているときに、さらに1台のインバータ回路を並列投入する場合において、並列投入しようとするインバータ回路のインバータ電圧の位相追従を適正に行って有効横流を防止する方法について数式を用いて説明する。
なお、下記の数式において、Vnl(n)はn台並列運転中の1号機の擬似母線電圧(図3(a)ではインバータ回路12−1の擬似母線電圧Vn1)、Vn3(n)はn台並列運転中の(n+1)号機の擬似母線電圧(図3(a)ではインバータ回路12−3の擬似母線電圧Vn3)である。また、Vnl(n+1)は(n+1)台を並列運転したときの1号機の擬似母線電圧(図3(a)ではインバータ回路12−1の擬似母線電圧Vn1)、Vn3(n+1)は(n+1)台を並列運転したときの(n+1)号機の擬似母線電圧の補正値である一次補正母線電圧(図3(a)ではインバータ回路12−3の擬似母線電圧Vn3に基づく一次補正母線電圧)である。なお、前記発明の概要では補正母線電圧と表現したが、数式を用いた詳細説明では、並列投入インバータ回路(インバータ回路12−3)が並列投入される直前までの補正母線電圧を一次補正母線電圧といい、並列投入インバータ回路(インバータ回路12−3)が並列投入された後において自己のインバータ電流と既に並列接続されているインバータ回路電流との差分電流から算出される補正母線電圧を二次補正母線電圧という。
母線24を介して出力される負荷電流をIloadとすると、
n台並列運転中に1台のインバータ回路を並列投入する前の関係式は、
Vnl(n)=V0+jωL22×Iload/n (2)
Vn3(n)=V0+jωL22×0=V0 (3)
n台並列運転中に1台のインバータ回路を並列投入した後の関係式は、
Vnl(n+1)=V0+jωL22×Iload/(n+1) (4)
Vn3(n+1)=V0+jωL22×Iload/(n+1) (5)
ここで、これから並列投入を行う3号機((n+1)号機)が認識できる変数は、差分電流であるインバータ分担制御用電流Iloop3(n)とインバータ回路12−3の擬似母線電圧Vn3(n)のみであって、母線電圧V0を認識することができない。
Iloop3(n)=I3−(I1+I2+……+In)/(n+1)
=0−(Iload/n+Iload/n+……+Iload/n)
=(−Iload/n)・n/(n+1)
=−Iload/(n+1) (6)
式(3)と式(6)を使って式(5)からV0とIloadを消去すると次の式(7)のようになる。
Vn3(n+1)=Vn3(n)−jωL22×Iloop3(n) (7)
式(7)から分かるように、これから並列投入しようとする3号機((n+1)号機)、つまりインバータ回路12−3は、並列投入前の擬似母線電圧Vn3(n)に対して、1個の並列用リアクトルL22のインピーダンス(jωL22)とインバータ分担制御用電流Iloop3(n)との積(つまり、並列用リアクトルL22のドロップ電圧分)を減算して一次補正母線電圧(Vn3(n+1))を求める。そして、インバータ回路12−3は、この一次補正母線電圧(Vn3(n+1))を位相追従の基準電圧としてインバータ電圧Va3を追従させれば、既に並列運転中のインバータ回路の変化後の基準電圧(つまり、インバータ回路12−1の擬似母線電圧Vn1)と同じ位相になるので、インバータ回路相互間に横流Ipが流れるおそれはなくなる。
すなわち、3号機((n+1)号機)を並列投入しようとするとき、式(7)の初期状態で母線同期を行えば、n台並列運転中に1台のインバータ回路を並列投入した後の1号機のインバータ電圧[つまり、式(4)のVnl(n+1)に相当]とn台並列運転中に1台のインバータ回路を並列投入した後の3号機(n号機)のインバータ電圧[つまり、式(6)のVn3(n+1)に相当]とが同じ値になるので、並列投入する3号機(n号機)つまりインバータ回路12−3には有効横流Ipは流れない。
しかし、(n+1)号機(3号機)が並列投入を完了した後の定常状態においては、擬似母線電圧Vn3(n)に対してインバータ分担制御用電流Iloop3(n)から補正する一次補正母線電圧Vn3(n+1)を基準電圧とすることは過剰制御となるので、従来通りの制御系に戻す必要がある。したがって、(n+1)号機(3号機)の並列後の定常状態における制御系を補償するために、追加して並列投入するインバータ回路12−3のインバータ電流Ic3を用いて再度の補正を行う必要がある。そこで、一次補正母線電圧Vn3#は、前記の式(6)において、インバータ分担制御用電流Iloopからインバータ電流Ic3を加算した式に修正する必要がある。
したがって、一次補正母線電圧Vn3#は、次の式(8)のようになる。
Vn3#=Vn3(n)−jωL22×(Iloop3(n)+Ic3) (8)
すなわち、式(8)から分かるように、(n+1)号機(3号機)つまりインバータ回路12−3の並列投入後においては、擬似母線電圧Vn3(n)に対して、インバータ分担制御用電流Iloop3(n)からインバータ電流Ic3を加算した合成電流(Iloop3(n)+Ic3)と1個の並列用リアクトルL22のインピーダンス(jωL22)の積(つまり、並列用リアクトルL22のドロップ電圧分)を減算して一次補正母線電圧(Vn3♯)を求める。そして、インバータ回路12−3は、この一次補正母線電圧(Vn3♯)を位相追従の基準電圧としてインバータ電圧Va3を追従させる。これによって、インバータ回路12−3は、並列投入直後において、Ic3が増加しIloop3(n)が減少(最終的には零)するので、補正量は急速に減衰する。さらに、並列投入後しばらくして母線同期から商用同期に切り替えられる。このため、インバータ回路12−3は、既に並列運転中のインバータ回路12−1と同じ電圧位相で並列運転を継続させることができるので、インバータ回路相互間に横流が流れることはない。
次に、前記のような数式結果に基づいて、並列投入しようとするインバータ回路を母線同期させるための制御系を構築してみる。図7は、図3(a)に示すインバータ回路の並列冗長システムにおいて、並列投入するインバータ回路12−3が母線同期を行うための第1の実施形態の制御系のブロック図である。図7に示す第1の実施形態の制御系が図5の制御系と異なるところは、並列投入するインバータ回路12−3の擬似母線電圧Vn3を補正するための擬似母線電圧補正部35aが追加されたことである。
すなわち、式(8)に示す式を図7の制御系に導入すると、擬似母線電圧補正部35aは、並列投入するインバータ回路12−3のインバータ分担制御用電流Iloopからインバータ電流Ic3を加算して合成電流(Iloop+Ic3)を求める。そして、その合成電流(Iloop+Ic3)に対して並列用リアクトルL22のインピーダンス(jωL22)を乗じて補正値[jωL22×(Iloop+Ic3)]を求める。そして、並列投入するインバータ回路12−3の擬似母線電圧Vn3に対して補正値[jωL22×(Iloop+Ic3)]を減算することによって、式(8)で示す一次補正母線電圧Vn#を求め、この一次補正母線電圧Vn#を母線同期に選択する。
ここで、インバータ回路12−3が並列投入されるまではインバータ電流Ic3はゼロであるので、前記した式(8)に示す一次補正母線電圧Vn3#は実質的に前記した式(7)と同じ値となる。母線同期に選択されているため、インバータ回路12−3は前記Vn3#の位相に対して位相同期が行われる。そして、インバータ回路12−3が並列投入された後は、インバータ電流Ic3が流れるので、式(8)の第2項の補正量は急速に減少する。やがて、母線同期から商用同期に切り換わるため、一次補正母線電圧Vn3#は除外され、複数インバータ間の電流平衡の調整を目的としてインバータ分担制御用電流Iloopに補償ゲインを乗じて得られる二次補正母線電圧が生成され、一次母線電圧(既に補正は無い)から二次補正母線電圧を減算した電圧位相に対して位相同期が行われる。
このようにして、インバータ回路12−3が母線同期によって一次補正母線電圧Vn♯が選択されると、位相検出部31がPLL制御によって一次補正母線電圧Vn♯の電圧位相を検出する。そして、電圧指令生成部32が補正母線電圧Vn♯の電圧位相に合わせて指令電圧Vinv_refを生成する。
一方、補償ゲイン部33は母線同期中はゲイン零で運転され、商用同期中はゲイン有りで運転される。インバータ回路12−3の並列投入と同時に、インバータ回路12−3のインバータ分担制御用電流Iloopによる差分電流補償ゲイン部33が動作して、二次補正母線電圧を出力する。そして、電圧指令生成部32からの指令電圧Vinv_refと二次補正母線電圧 との差分が求められる。さらに、この差分からインバータ電圧Va3が減算されて電圧制御部34に入力されることによって、電圧制御部34はAVR制御によってインバータ電圧Va3の位相を一次補正母線電圧Vn♯から二次補正母線電圧を減算した電圧位相に追従させるように制御を行う。これによって、インバータ電圧Va3の位相は一次補正母線電圧Vn♯から二次補正母線電圧を減算した電圧位相と同じになる。なお、並列投入後は一次補正母線電圧の補正項は零になることを申し添える。
すなわち、インバータ電圧Va3は擬似母線電圧Vn3よりも位相が進むことになる。その結果、図6の電圧ベクトルに示すように、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3及びPWM電圧Vc3は、母線電圧V0及び擬似母線電圧Vn3よりも位相が進むことになる。つまり、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3は、インバータ回路12−1のインバータ電圧Va1及びインバータ回路12−2のインバータ電圧Va2と同位相になるため、インバータ回路12−3の並列投入時及び並列運転中において、インバータ回路12−1又はインバータ回路12−2からインバータ回路12−3へ横流Ipは流れることはない。
すなわち、図7に示す第1の実施形態の制御系においては、並列投入するインバータ回路12−3は、並列投入する直前は、擬似母線電圧Vn3に対して、負荷電流の平均値とみなせるインバータ分担制御用電流Iloop3(n)とインバータ電流Ic3の加算電流による並列用リアクトルL22の電圧ドロップ分(第一の電圧ドロップ分)だけ加算して一次補正母線電圧Vn3(n+1)を求める。そして、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3を一次補正母線電圧Vn3(n+1)の位相に追従させて並列投入を行う。これによって、並列投入するインバータ回路12−3は、既に並列運転中のインバータ回路12−1と同位相で並列状態に入るので横流が流れることはない。
そして、並列投入された後のインバータ回路12−3は、擬似母線電圧V3nに対して、インバータ分担制御用電流Iloop3(n)(並列投入前においては負荷電流の平均値と同値)とインバータ電流Ic3との加算電流による並列用リアクトルL22の電圧ドロップ分(第一の電圧ドロップ分)を加算して一次補正母線電圧Vn♯を求める。これによって、インバータ回路12−3は、インバータ電圧Va3を一次補正母線電圧Vn♯の位相に追従させて並列運転を継続させる。このあと、インバータ回路12−3は速やかに、母線同期から商用同期または内部同期に切り換えする。一次補正母線電圧Vn#を除外して、擬似母線電圧Vn3のみを用いるようにする。これとは別に二次補正母線電圧が使用される。つまり、インバータ回路12−3は、並列後においては通常の位相追従制御を行うことによって適正な並列運転を行う。
本実施形態の無停電電源システム1によれば、並列冗長システムで運転中のインバータ回路1−2,1−2に対して新たに並列投入インバータ回路1−3を並列接続するとき、並列投入インバータ回路1−3が真の母線電圧V0を検出することができない場合でも、擬似母線電圧Vn3を位相補正した補正母線電圧を基準電圧として真の母線電圧V0とほぼ同じ位相にしている。これによって、並列投入インバータ回路は、自己のインバータ電圧を位相補正された基準電圧(補正母線電圧)に追従させることができるので、並列投入において並列投入インバータ回路に横流が流れるおそれはなくなる。
また、並列用リアクトルL22は、各インバータ盤12−1,12−2、12−3の盤構成をコンパクトにするために、リアクトル盤13として別盤によって構成されて母線24で並列に接続されていても、擬似母線電圧Vn3に対して、インバータ分担制御用電流(循環電流)Iloopの電圧ドロップ分を加算した補正母線電圧を基準電圧の位相に、インバータ回路12−3のインバータ電圧Va3の位相を追従させることにより、横流Ipをなくすことができる。
《第2の実施形態》
図7に示す第1の実施形態の制御系では、インバータ回路12−3が並列投入される直前はインバータ分担制御用電流Iloopと自己のインバータ電流を用いて一次補正母線電圧Vn3(n+1)を求めて位相追従の制御を行い、インバータ回路12−3の並列投入後は一次補正母線電圧Vn3(n+1)から補正項は急速に減衰すること、母線同期から商用同期または内部同期に切り換えること を用いて同期信号から二次補正母線電圧を減算した電圧位相を求めて位相追従の制御を行っている。
第2の実施形態では、インバータ回路12−3が並列投入される直前はインバータ分担制御用電流Iloopを用いて一次補正母線電圧Vn3(n+1)を求めて位相追従の制御を行うが、インバータ回路12−3が並列投入された後は一次補正母線電圧Vn3(n+1)を用いないで、擬似母線電圧Vn3のみを用いるようにする。さらに、母線同期から商用同期または内部同期に切り換えることを用いて同期信号から二次補正母線電圧を減算した電圧位相を求めて位相追従の制御を行っている。
図8は、図3(a)に示すインバータ回路の並列冗長システムにおいて、並列投入するインバータ回路12−3が母線同期を行うための第2の実施形態の制御系のブロック図である。すなわち、図8に示すように、擬似母線電圧補正部35bは、インバータ回路12−3が並列投入される直前は、インバータ分担制御用電流Iloopを用いて擬似母線電圧Vn3から一次補正母線電圧Vn3(n+1)を求め、この一次補正母線電圧Vn3(n+1)に対してインバータ電圧Va3の位相を追従させる。しかし、インバータ回路12−3が並列投入された後は、一次補正母線電圧Vn3(n+1)による位相追従制御のきき過ぎを回避するために、インバータ分担制御用電流Iloopによる補正手段(つまり、擬似母線電圧補正部35b)を切り離して、擬似母線電圧Vn3のみによってインバータ電圧Va3の位相を追従させる。この場合は、擬似母線電圧補正部35bを切り離すことによって擬似母線電圧Vn3の位相が急変するが、位相検出回路の応答速度を落として緩やかに位相追従させれば特に問題は生じない。なお、擬似母線電圧補正部35bのON/OFFは、インバータ回路12−3のパワースイッチ23−3のON/OFF信号を用いれば容易に実現することができる。
本発明の実施形態に係る無停電電源システムの全体系統図である。 UPSの内部構成を示すブロック図である。 無停電電源システムの構成において3台のインバータが並列接続された構成図及びインバータ分担制御用電流を説明するための図である。 無停電電源システムの構成において3台のインバータが並列接続された場合のベクトル図である。 インバータ回路の並列冗長システムにおいて、並列投入するインバータ回路が母線同期を行うための制御系のブロック図である。 並列投入するインバータ回路のインバータ電圧を適正に位相追従させた場合のベクトル図である。 並列投入するインバータ回路が母線同期を行うための第1の実施形態の制御系のブロック図である。 並列投入するインバータ回路が母線同期を行うための第2の実施形態の制御系のブロック図である。
符号の説明
1 無停電電源システム
1−1,1−2,…,1−n UPS(無停電電源装置)
2 パワースイッチ
3 商用電源
4 自家発電機
5 負荷
6 バッテリ
11 AC/DCコンバータ
12 インバータ
12−1,12−2,12−3 インバータ盤(インバータ回路)
13 リアクトル盤
14 チョッパ回路
21 インバータ部
22 フィルタ
23−1,23−2,23−3 パワースイッチ
24 母線
31 位相検出部
32 電圧指令生成部
33 補償ゲイン部
34 電圧制御部
35a,35b 擬似母線電圧補正部
L22 並列用リアクトル
Vc1,Vc2,Vc3 PWM電圧
Ic1,Ic2,Ic3 インバータ電流
Va1,Va2,Va3 インバータ電圧
Vn1,Vn2,Vn3 擬似母線電圧
Iloop1,Iloop2,Iloop3 インバータ分担制御用電流
V0 母線電圧
Ip 横流

Claims (5)

  1. 複数のインバータ回路が各々の出力側のパワースイッチを介してそれぞれの並列用リアクトルに接続され、前記それぞれの並列用リアクトルの出力側で母線によって並列接続された無停電電源システムであって、
    前記複数のインバータ回路のうち、並列投入を実行する並列投入インバータ回路は、
    並列投入前において、
    前記パワースイッチの出力側で検出された擬似母線電圧に対して、これから並列投入する自己のインバータ電流と既に並列接続されているインバータ電流の平均値との差分電流に自己のインバータ電流を加算した補正電流の前記並列用リアクトルによる第一の電圧ドロップ分を加算して一次補正母線電圧を求め、
    自己のインバータ電圧の位相を前記一次補正母線電圧の位相に追従させて並列投入を実行することを特徴とする無停電電源システム。
  2. 前記並列投入インバータ回路は、並列投入後において、
    前記パワースイッチの出力側で検出された擬似母線電圧に対して、自己のインバータ電流と並列接続されているインバータ電流の平均値との差分電流に自己のインバータ電流を加算した補正電流の前記並列用リアクトルによる第一の電圧ドロップ分を加算して一次補正母線電圧を求め、
    自己のインバータ電流と並列接続されているインバータ電流の平均値との差分電流の前記並列用リアクトルによる第二の電圧ドロップ分から二次補正母線電圧を求め、
    自己のインバータ電圧の位相を前記一次補正母線電圧の位相から前記二次補正母線電圧の位相を減算した位相に追従させ、
    前記一次補正母線電圧をやめて、バイパス電圧または内部基準電圧を新しい一次同期電圧として、一次同期電圧の位相から前記二次補正母線電圧の位相を減算した位相に追従させ、
    並列運転を継続させることを特徴とする請求項1に記載の無停電電源システム。
  3. 複数のインバータ回路が各々の出力側のパワースイッチを介してそれぞれの並列用リアクトルに接続され、前記それぞれの並列用リアクトルの出力側で母線によって並列接続された無停電電源システムにおけるインバータ回路であって、並列投入前において、
    自己を並列接続させるためのパワースイッチの出力側で検出された擬似母線電圧に対して、自己のインバータ電流と並列接続されているインバータ電流の平均値との差分電流の前記並列用リアクトルによる第一の電圧ドロップ分を加算して一次補正母線電圧を求め、
    自己のインバータ電圧の位相を前記一次補正母線電圧の位相に追従させて並列投入を実行することを特徴とするインバータ回路。
  4. 前記インバータ回路は、並列投入実行後において、
    前記パワースイッチの出力側で検出された擬似母線電圧に対して、自己のインバータ電流と並列接続されているインバータ電流の平均値との差分電流の前記並列用リアクトルによる第一の電圧ドロップ分を加算して一次補正母線電圧を求め、
    自己のインバータ電流と並列接続されているインバータ電流の平均値との差分電流の前記並列用リアクトルによる第二の電圧ドロップ分から二次補正母線電圧を求め、
    自己のインバータ電圧の位相を前記一次補正母線電圧の位相から前記二次補正母線電圧の位相を減算した位相に追従させ、
    前記一次補正母線電圧をやめて、バイパス電圧または内部基準電圧を新しい一次同期電圧として、一次同期電圧の位相から前記二次補正母線電圧の位相を減算した位相に追従させ、
    並列運転を継続させることを特徴とする請求項3に記載のインバータ回路。
  5. 複数のインバータ回路を並列接続させるために、前記複数のインバータ回路のそれぞれの出力側のパワースイッチを介して一端が接続され、他端が母線によって並列接続された複数の並列用リアクトルを備えるリアクトル盤であって、
    前記複数の並列用リアクトルのうち、並列投入を実行する並列投入インバータ回路に接続された並列用リアクトルは、
    前記並列投入インバータ回路が検出した前記パワースイッチの出力側の擬似母線電圧を補正するために、並列投入するインバータ電流と既に並列接続されているインバータ電流の平均値の差分電流による自己の電圧ドロップ分を抽出し、前記擬似母線電圧に対して前記電圧ドロップ分を加算させる
    ことを特徴とするリアクトル盤。
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