JPH05344655A - 電力変換装置の並列投入運転方法 - Google Patents

電力変換装置の並列投入運転方法

Info

Publication number
JPH05344655A
JPH05344655A JP4151948A JP15194892A JPH05344655A JP H05344655 A JPH05344655 A JP H05344655A JP 4151948 A JP4151948 A JP 4151948A JP 15194892 A JP15194892 A JP 15194892A JP H05344655 A JPH05344655 A JP H05344655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
voltage
bus
switch
parallel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4151948A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Osada
田 記 明 長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4151948A priority Critical patent/JPH05344655A/ja
Publication of JPH05344655A publication Critical patent/JPH05344655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力変換装置を電源母線に並列接続して電力
供給する場合、電源母線側の電力容量やインピーダン
ス、電圧波形などに制限されることなく、電源母線と並
列運転することができる電力変換装置の並列投入運転方
法を提供する。 【構成】 電源母線(13)と交流フィルタ(114
a)との間に第1の開閉器(120a)と、インピーダ
ンス回路(Z)および第2の開閉器(121a)の直列
回路とを並列に接続し、電力変換装置の並列投入に際し
て、両開閉器が開放された状態で電力変換装置の出力電
圧を電源母線のそれと一致するように制御し、次に第2
の開閉器(121a)を投入して、電源母線(13)に
流れる電流および母線電圧の振幅変化に基づいて、電力
変換装置出力電圧の位相および振幅を第1の開閉器(1
20a)投入時の横流および電圧変動が最少となるよう
に制御し、次いで第1の開閉器(120a)を投入し、
以後、予め設定された負荷分担率となるように電力変換
装置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波形整形用フィルタを
介して電源母線に接続され、電源母線に同期して運転さ
れる電力変換装置の並列投入運転方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】負荷を接続するための電源母線の供給可
能電力容量を増加し、または電源母線電圧の波形歪を改
善すべく高調波電流を打ち消すことを目的として、電源
母線に電力変換装置を並入し、その電力変換装置を電源
母線と並行運転することが行われている。このような並
行運転により負荷に対する給電の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0003】図3は、定電圧・定周波電源(以下、「C
VCF」という)装置と呼ばれる電力変換装置を示すも
のである。図3の電力変換装置においては、入力交流電
源9が接続された入力電源母線10と負荷12が接続さ
れた出力電源母線13との間に、2組のCVCF装置1
1a,11bが並列に接続されている。両CVCF装置
11aおよび11bは同一内部構成を持っており、それ
ぞれ整流器(REC)111、フィルタ112、インバ
ータ(INV)113および出力変圧器114からなっ
ている。なお、図示してはいないが、必要に応じてフィ
ルタ112と並列に蓄電池を接続し、入力交流電源9が
停電した場合であっても、CVCF装置11aおよび1
1bが出力電源母線13に対し無停電で電力を供給し続
けることができるようにすることができる。
【0004】両CVCF装置11a,11bが並列運転
されている場合、出力電源母線13の電力容量はCVC
F装置11a,11bの個々の出力容量の和に相当す
る。もし、負荷12の容量に対しCVCF装置11a,
11bの個々の出力容量がそれを上回っている場合、そ
れは電力供給信頼性向上のための冗長構成の並列運転に
相当し、個々の出力容量がそれぞれ小さいならば、それ
は電源母線13の電力容量増加のための並列運転に相当
する。
【0005】図3に示すようなCVCF装置11a,1
1bを電源母線13に対し並列投入する場合の従来の技
術につき、図4を参照して次に説明する。
【0006】図4は図3と同様にCVCF装置が2台設
けられている場合について示すものである。図4のCV
CF装置において、図3と対応する主回路要素は同一番
号を付し、さらに1号機に対しサフィックスaを、また
2号機に対しサフィックスbを付加して示している。な
お、例外的に符号112a,112bは図3におけるフ
ィルタ112の電圧、すなわちインバータ113a,1
13bの直流入力電圧を表すものとする。さらに、符号
114a,114bは図3における出力変圧器114を
波形改善用交流フィルタ回路に置換したものを表してい
る。この交流フィルタ回路114a,114bは図示の
ごとくそれぞれリアクトルおよびコンデンサによって構
成されることが多いが、図3に示すようにインバータの
出力側に出力変圧器を接続している場合は、独立のリア
クトルの代りに出力変圧器のインピーダンス(リアクタ
ンス)を利用することもできる。
【0007】CVCF装置11a,11bはそれぞれ負
荷12に供給する電力を均等に分担するように制御され
る。各CVCF装置を制御する制御回路はそのような観
点に沿って構成されている。両制御回路は主回路の場合
と同様に同一構成を持っており、ここではサフィックス
aを有する第1のCVCF装置11aに付属する制御回
路について説明する。
【0008】CVCF装置11aの出力電流が電流検出
器111aによって検出され、同様にCVCF装置11
bの出力電流が電流検出器111bによって検出され、
両検出電流の差すなわち差電流ΔIが減算器109aに
よって求められる。この差電流ΔIと出力電圧Vとか
ら、有効電力演算器119aにより有効電力差ΔPを計
算するとともに、無効電力演算器110aにより無効電
力差ΔQを計算する。発振器117aおよび同期制御器
118aからなる同期制御回路の出力すなわち位相およ
び周波数の基準信号を、有効電力演算器119aにより
算出された有効電力差ΔPにより補正し、その補正され
た基準信号を、PWM制御信号を出力するゲート信号発
生器115aに与える。電圧の振幅は、基本的には出力
電圧Vが電圧基準に一致するように電圧制御器116a
およびゲート信号発生器115aにより制御されるが、
電圧制御器116aから出力される振幅基準は無効電力
演算器110aにより算出された無効電力差ΔQに応じ
て補正される。ゲート信号発生器115aは、電圧制御
器116aから与えられる振幅基準、並びに同期制御器
118aから与えられる位相および周波数基準に従って
インバータ113aの出力電圧を制御する。
【0009】上記と同様のことはCVCF装置11b内
においても行われる。
【0010】なお、制御回路の内部構成や原理などの詳
細は例えば特許第1215332号明細書などにより周
知の技術である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すように2台
のCVCF装置11a,11bを電源母線13を介して
並列運転する場合、従来、次のような問題があった。 (1) CVCF装置11a,11bのそれぞれが出力す
る有効電力および無効電力が均等になるように、有効電
力差ΔPおよび無効電力差ΔQにより各CVCF装置1
1a,11bの出力電圧の振幅や位相を補正する。従っ
て、両CVCF装置11a,11b相互間では必然的に
出力電圧の振幅や位相を補正するための信号の授受を必
要とすることになる。そのため、各CVCF装置を完全
に独立に制御することができないのみならず、一方の装
置の故障が他方の装置に悪影響を与えたりするので、す
なわち、悪作用の相互干渉を起こすので、装置全体とし
ての信頼性が低下する。 (2) 図4の装置においては、各CVCF装置が有効電
力および無効電力を均等に分担するように制御されるの
で、原則的には各CVCF装置は同一定格・同一特性の
ものであることが必要である。 (3) 負荷の増設などにより電源母線13の容量が不足
した場合、電力変換装置の増設をしようとしても次のよ
うな不都合がある。
【0012】(a) 前記2項により並列運転できる電力変
換装置が制限されるので、電源母線設備としては負荷の
将来の増設を見込んだ当初計画をする必要があるが、技
術革新の激しい今日では、5〜8年程度の先までの将来
を見越すことはほとんど不可能であり、実質的には電源
母線13の電力容量を増加することは難しく、負荷の増
設分には別の電力供給設備が必要となる場合が多い。
【0013】(b) 電源母線13に電力変換装置を増設す
ることができても、前記1項からして、既に稼働中の電
力変換装置との間の信号の授受が必要であり、電力変換
装置の増設工事の時期や期間が制約される。
【0014】従来の電力変換装置では、例えば、出力電
圧波形を歪の無い正弦波形となるように装置内部に設け
た電圧基準によって与え、電圧制御回路は電圧基準と出
力電圧の検出値とを比較して電圧基準に一致する波形・
振幅になるように制御していた。このため、電力変換装
置の出力電圧波形と電源母線電圧波形・振幅が異なると
きは、電力変換装置を電源母線に並入すると、瞬時的な
電圧差による横流が、電源母線に接続された他の電力変
換装置または商用電源との間に流れるなどの問題があっ
た。
【0015】従って本発明は、電力変換装置を電源母線
に並入して電力供給する場合、電源母線側の電力容量や
インピーダンス、電圧波形などに制限されることなく、
電源母線と並列運転をすることができる電力変換装置の
並列投入運転方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の並列投入運転方法は、フィルタと電源母線と
の間に第1の開閉器を直列に接続すると共に、インピー
ダンス回路および第2の開閉器の直列回路を第1の開閉
器に並列に接続し、電力変換装置の並列投入に際して、
第1の開閉器および第2の開閉器が共に開放された状態
で電力変換装置の出力電圧の瞬時値を電源母線のそれと
同じになるように制御し、次に第2の開閉器を投入し
て、電源母線に流れる電流および電源母線の電圧変化に
基づいて、電力変換装置出力電圧の位相および振幅の瞬
時値を第1の開閉器投入時の横流および電圧変動が最少
となるように制御し、次いで第1の開閉器を投入し、以
後、予め設定された負荷分担率となるように電力変換装
置出力電圧を制御することを特徴とする。
【0017】
【作用】当初2台の開閉器は開放状態にしておく。両開
閉器の投入前は、電力変換装置の出力電圧の位相および
振幅の出力基準信号が出力電源母線の電圧波形に関連し
て電圧基準および電圧制御回路の作用で出力され、この
出力基準信号に対応して電力変換装置出力電圧の出力電
圧の位相および振幅を制御する。すなわち、電力変換装
置の出力電圧波形を電源母線の電圧波形と関連づけて制
御するので、瞬時的な横流などの問題を解消することが
できる。
【0018】次に第2の開閉器を投入し、インピーダン
ス回路を介して電力変換装置を電源母線に並入する。イ
ンピーダンス回路を通して流れる電流の位相および波
形、並びにインピーダンス回路の一次側の電圧すなわち
電力変換装置の出力電圧と、電源母線の電圧とを比較し
て電源母線インピーダンスを算出する。さらに波形演算
手段により第1の開閉器投入時に電源母線とのインピー
ダンス差により流れる横流および電圧変動が最小となる
ように電力変換装置の出力電圧位相および波形を補正す
る。
【0019】次いで第1の開閉器を投入する。第1の開
閉器の投入後は予め設定された負荷分担率となるように
電力変換装置の出力電圧位相および波形を制御する。
【0020】このように制御することにより、従来技術
に存在する前述の問題点を回避し、電源母線側の電力容
量やインピーダンス、電圧波形などに制限されることな
く、電力変換装置を電源母線と円滑に並列運転させるこ
とができる。
【0021】
【実施例】図1は本発明による並列投入運転方法を実施
する装置の一構成例を示すものである。
【0022】図1の主回路は、複数台のCVCF装置の
うち、代表的に1台のCVCF装置11Aを例示したも
のである。基本的には図4の装置に類似するものである
が、図1の装置には、開閉器120a,121a、イン
ピーダンス回路122a、電流検出器123a、負荷分
担調整器124a、電圧検出器125a,126a、お
よび波形演算器127aが付加的に設けられている。ま
た、図4の発振器の代わりに周波数(f)基準発生器1
28aが設けられているが、これは周波数基準を発生し
うるものならなんでもよく、発振器に限られることはな
いという意味のものである。電圧制御器116aに対す
る電圧基準は電圧基準発生器129aから与えられる。
インバータ113aの出力端は交流フィルタ114aお
よび第1の開閉器120aを介して電源母線13に接続
される。第1の開閉器120aに対し、インピーダンス
回路122aおよび第2の開閉器121aの直列回路が
並列に接続されている。なお、開閉器120a,121
aはそれぞれ遮断器または接触器によって構成すること
ができる。インバータ113aの出力端電圧が電圧検出
器(D2)125aによって検出され、CVCF装置1
1Aの出力電圧すなわち電源母線13の電圧が電圧検出
器(D1)126aによって検出される。開閉器120
aを通って流れる電流が電流検出器111aによって検
出され、インピーダンス回路122aおよび開閉器12
1aを通って流れる電流が電流検出器123aによって
検出される。
【0023】両開閉器120a,121aが開放(オ
フ)している状態のもとで電圧検出器125aによって
検出されたインバータ113aの出力電圧の位相および
振幅、並びに電圧検出器126aによって検出された電
源母線13の電圧の位相および振幅を波形演算器127
aによって求め、インバータ電圧の位相および振幅並び
に周波数を電源母線電圧のそれに一致させるような制御
が同期制御器118aを介して行われる。同様にインバ
ータ出力電圧の振幅調整が両検出電圧に基づき電圧制御
器116aを介して行われる。
【0024】CVCF装置11Aの出力電圧の位相、振
幅および周波数と電源母線13の電圧のそれとが一致し
たならば、まず第2の開閉器121aを閉成(オン)す
る。これによってインピーダンス回路122aおよび開
閉器121aを通して流れる電流を電流検出器123a
によって検出し、その検出電流の位相及び電流振幅、イ
ンバータ出力電圧と電源母線電圧の変化を電圧検出器1
25a,126aにより検出し、波形演算器127aに
より電源母線のインピーダンスを算出し、電源母線側の
電圧振幅を算出する。波形演算器127aは、第1の開
閉器120aの閉成時に流れる横流及び電圧変動が最少
となるように、CVCF装置11Aの出力電圧位相およ
び振幅を補正するための信号を電圧制御回路116aお
よび同期制御器118aに送出する。
【0025】波形演算器127aの動作と第1の開閉器
120aの閉成までの挙動をより詳細に説明するため
に、図2の等価回路を参照する。
【0026】図2(A)は両開閉器120a,121a
がともに開放されている回路状態を示すものである。e
1 は電源母線13に接続された他のCVCF装置の発生
電圧を示し、Z1 は電圧e1 から電源母線13までの間
に接続されているインピーダンスを、e0 は電源母線電
圧を、e2 はインバータ113aの発生電圧をそれぞれ
示すものである。第1段階としてインバータ113aの
出力電圧は、電圧e2が電圧e0 に一致するように制御
される。なお、各電圧などは瞬時値ベクトルとして考慮
されるものであり、それぞれの符号の上に、いわゆるド
ット記号を併記すべきであるが、ここ(図2)ではそれ
を省略している。
【0027】図2(B)は第1の開閉器120aが開放
されたまま、第2の開閉器121aのみが閉成されたと
きの回路状態を示すものである。このとき電源母線13
に接続されている他のCVCF装置の発生電圧e1 とC
VCF装置11Aの出力電圧e2 との間には、両者の差
に応じた横流Δiがインピーダンス(Z)122aを介
して流れる。また、電源母線13の電圧も第2の開閉器
121aを投入したことにより、電圧e0 ′に変化した
ものとする。この電圧e0 ′は電流Δiを用いて次のよ
うに表すことができる。
【0028】 Δi=(e1 −e2 )/(Z1 −Z2 ) …(1) ただし、交流フィルタ114aのインピーダンスを
3 、インピーダンス回路122aのインピーダンスを
Zとして、Z2 =Z3 +Z である。
【0029】 Z1 =(e0 −e0 ′)/Δi …(2) (2)式に基づいて、電源母線13に接続された他のC
VCF装置の出力側に接続されているインピーダンスZ
1 を算出することができ、(1)および(2)式から、 e1 =(e0 −e0 ′)−Δi・Z2 +e2 …(3) (3)式に基づき、右辺各項の値を代入することによ
り、電源母線13に接続された他のCVCF装置の発生
電圧e1 を算出することができる。
【0030】図2(C)は第2の開閉器121aに続い
て第1の開閉器120aも閉成されたときの回路状態を
示すものである。開閉器120aの投入によってインピ
ーダンスZが短絡され、CVCF装置11Aの出力側の
インピーダンスZ3 のみとなり、また、この時に流れる
横流Δi′を最少にするためのCVCF装置11Aの発
生電圧をe2 ′とすれば、次の関係が成り立つ。
【0031】 Δi′=(e1 −e2 ′)/(Z1 −Z3 ) …(4) つまり、CVCF装置11Aから電源母線13を介して
他のCVCF装置との間に電圧差により流れる横流を最
小とするには、(4)式のΔi′を微分したものが
“0”となるような電圧e2 ′を発生させればよい。す
なわち、 (d/(dt))(Δi′) =(d/(dt))((e1 −e2 ′)/(Z1 −Z3 ))=0 …(5) (5)式の微分方程式の解に(2)式および(3)式を
代入して得られた結果を(6)式に示す。
【0032】
【数1】 [X]はインピーダンスZ2 ,Z3 などの既知の数値の
行列式となる。
【0033】以上の結果を予め波形演算器127aに入
力しておき、第2の開閉器121aが投入されたときに
第1の開閉器120aを投入するときのCVCF装置1
1Aの発生電圧e2 ′を事前に算出することができる。
この瞬時発生e2 ′を出力電圧の位相および振幅を補正
するための信号に変換し、電圧制御回路116aと同期
制御器118aに送出する。
【0034】次に第1の開閉器120aを投入する。第
1の開閉器120aの投入後は図1に示す負荷分担調整
器124aにより、予め設定された値になるように電源
母線13に流れる電流を電流検出器111aにより検出
し、電圧制御回路116aと同期制御器118aに補正
信号を入力する。これら一連の動作により、他のCVC
F装置などと回路方式が違い、あるいはインピーダンス
や電圧波形が違っても横流や電圧変動を最少にすること
ができる。そして、他のCVCF装置との相互の制御信
号のやり取りを無くすことができ、電源母線13の電力
容量増加のために同一定格で同一容量のCVCF装置を
増設する必要があった制約条件を回避することができ
る。
【0035】上記実施例ではCVCF装置を例示して説
明したが、電力変換を行いうるものであればCVCF装
置に限定されることなく他の変換装置でもよく、その回
路構成や方式が特に限定されることなく、同等の作用・
効果を奏することができる。
【0036】上記実施例では2台の電力変換装置を並列
運転する場合について説明したが、出力電源母線が商用
電源である場合、商用電源と電力変換装置との並列運転
という事態もありうる。この場合も本発明によれば上記
と同等の作用・効果を奏することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、電
力変換装置の出力を電源母線に並列接続して電力供給す
るに際し、まず電力変換装置の出力端を開放したままの
状態で出力電源母線と同一の位相および振幅となるよう
に電力変換装置の出力電圧を制御する。次に第2の開閉
器を投入しインピーダンスを介して電力変換装置を並入
し、出力電源母線に流れる電流および出力電圧振幅の変
化から、第1の開閉器投入による並入時の横流と電圧変
動を最少にする制御を行う。そして、第1の開閉器によ
る並入後は予め設定された負荷分担率となるように電力
変換装置の出力電圧位相および振幅を制御する。このよ
うにすることにより、次のような作用・効果を得ること
ができる。 (1) 電力変換装置相互間の制御信号のやり取りが不要
となり、商用電源との並列運転も可能になった。 (2) 本発明の方式では出力側電源母線に並列に接続さ
れる電力変換装置の相互の定格容量や出力電圧振幅およ
び出力特性を特に制限する必要がない。 (3) 従って、出力側電源母線の電力容量増加のための
制約が大幅に緩和され、必要な時に必要なだけの電力変
換装置を増設して並列運転し、容量増加をすることがで
きる。 (4) 従来と比べ、電力変換装置相互間の制御信号のや
り取りが不要なことなどにより、信頼性の高い電力変換
装置による並列運転給電システムを構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電力変換装置のブロッ
ク図。
【図2】(A),(B)および(C)はそれぞれ図1の
装置の作用を説明するための等価回路図。
【図3】従来の電力変換装置を構成例を示すブロック
図。
【図4】従来の電力変換装置の内部構成例を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
11A CVCF装置 12 負荷 13 出力電源母線 110a,110b 無効電力検出器 111a,111b 電流検出器 113a,113b インバータ 114 出力変圧器 114a,114b 交流フィルタ 115a,115b ゲート信号発生器 116a,116b 電圧制御器 118a,118b 同期制御器 119a,119b 有効電力検出器 120a 第1の開閉器 121a 第2の開閉器 123a 電流検出器 124a 負荷分担調整器 125a,126a 電圧検出器 127a 波形演算器 128a 周波数基準発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波形整形用フィルタを介して電源母線に接
    続され、電源母線に同期して運転される電力変換装置の
    並列投入運転方法であって、 フィルタと電源母線との間に第1の開閉器を直列に接続
    すると共に、インピーダンス回路および第2の遮断器の
    直列回路を第1の開閉器に並列に接続し、電力変換装置
    の並列投入に際して、 第1の開閉器および第2の開閉器が共に開放された状態
    で電力変換装置の出力電圧の瞬時値を電源母線のそれと
    同じになるように制御し、 次に第2の開閉器を投入して、電源母線に流れる電流お
    よび電源母線の電圧変化に基づいて、電力変換装置出力
    電圧の位相および振幅の瞬時値を第1の開閉器投入時の
    横流および電圧変動が最少となるように制御し、 次いで第1の開閉器を投入し、以後、予め設定された負
    荷分担率となるように電力変換装置出力電圧を制御する
    ことを特徴とする電力変換装置の並列投入運転方法。
JP4151948A 1992-06-11 1992-06-11 電力変換装置の並列投入運転方法 Pending JPH05344655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4151948A JPH05344655A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 電力変換装置の並列投入運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4151948A JPH05344655A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 電力変換装置の並列投入運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05344655A true JPH05344655A (ja) 1993-12-24

Family

ID=15529707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4151948A Pending JPH05344655A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 電力変換装置の並列投入運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05344655A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000013290A1 (fr) * 1998-08-31 2000-03-09 Nariisa Imoto Dispositif de fonctionnement en parallele
JP2006271080A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Nec Corp 電源システム及び入力電流平衡化制御方法
JP2008141850A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Hitachi Ltd 無停電電源システム、インバータ回路、及びリアクトル盤
JP2010115097A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Toshiba Corp 蓄電装置と発電装置を備えた電源システム及び電源システムの制御方法
JP2017175887A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力供給システム、その配線抵抗測定方法
JP2019103252A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 株式会社東芝 電力変換システム
US10855084B2 (en) 2016-05-19 2020-12-01 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion system for power system interconnection

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000013290A1 (fr) * 1998-08-31 2000-03-09 Nariisa Imoto Dispositif de fonctionnement en parallele
JP2006271080A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Nec Corp 電源システム及び入力電流平衡化制御方法
JP4687177B2 (ja) * 2005-03-23 2011-05-25 日本電気株式会社 電源システム及び入力電流平衡化制御方法
JP2008141850A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Hitachi Ltd 無停電電源システム、インバータ回路、及びリアクトル盤
JP4542540B2 (ja) * 2006-11-30 2010-09-15 株式会社日立製作所 無停電電源システム、及びインバータ回路
JP2010115097A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Toshiba Corp 蓄電装置と発電装置を備えた電源システム及び電源システムの制御方法
JP2017175887A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力供給システム、その配線抵抗測定方法
US10855084B2 (en) 2016-05-19 2020-12-01 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion system for power system interconnection
JP2019103252A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 株式会社東芝 電力変換システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5473528A (en) Parallel connection of different types of AC power supplies of differing capacities
KR900008391B1 (ko) 전력변환방식
US5257180A (en) Controlling system for parallel operation of AC output inverters with restrained cross currents
CN103597695B (zh) 并网的逆变器、逆变器装置和逆变器装置的运行方法
US7859871B2 (en) Method for controlling inverters
US5212630A (en) Parallel inverter system
US5666275A (en) Control system for power conversion system
JP4664836B2 (ja) 三相電圧型交直変換装置
Fani et al. An enhanced decentralized reactive power sharing strategy for inverter-based microgrid
Sharma et al. Power quality enhancement in microgrid using adaptive affine projection controlled medium voltage distribution static compensator
JPH05344655A (ja) 電力変換装置の並列投入運転方法
KR101951184B1 (ko) 무정전 전원공급시스템의 병렬 운전 제어 장치 및 방법
Chen et al. Analysis and mitigation of DC voltage imbalance for medium-voltage cascaded three-level neutral-point-clamped converters
JP6591064B2 (ja) 電力変換システム
WO2021181583A1 (ja) 電力変換装置
KR20040057673A (ko) 독립적 제어구조를 갖는 엔 플러스 1 모듈형 무정전전원장치
KR20010009089A (ko) 불평형 전원보상 및 순간 저전압보상 제어방법
JP4777913B2 (ja) 三相電圧型交直変換装置
JPH0515069A (ja) 3相交流出力変換器の並列運転制御装置
JPH0956170A (ja) 系統連系用インバータの制御装置
JPH08223808A (ja) インバータの並列運転装置
Heydari et al. Communication-free secondary frequency and voltage control of VSC-based microgrids: A high-bandwidth approach
JP3110898B2 (ja) インバータ装置
JP7000602B1 (ja) 電力変換装置
Zhang et al. Multi-loop Feedback Analysis of Distributed Power Inverters in Microgrids