JP2002101529A - グロメットのドア取付構造 - Google Patents

グロメットのドア取付構造

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JP2002101529A
JP2002101529A JP2000289391A JP2000289391A JP2002101529A JP 2002101529 A JP2002101529 A JP 2002101529A JP 2000289391 A JP2000289391 A JP 2000289391A JP 2000289391 A JP2000289391 A JP 2000289391A JP 2002101529 A JP2002101529 A JP 2002101529A
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grommet
recess
door
door frame
fitting portion
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JP2000289391A
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English (en)
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Masahisa Suzuki
将久 鈴木
Akio Murakami
彰夫 村上
Koichi Yamaga
幸一 山賀
Koji Kobayashi
功児 小林
Koji Kano
浩司 加納
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアフレームに取り付けるグロメットのシー
ル性を高める。 【解決手段】 車体とのヒンジ結合側のドアフレームの
端面から室内側内面にかけて形成された略L形状の凹部
にグロメットを嵌合固定し、室内側内面からグロメット
を通して車体側へとドアハーネスを配索するグロメット
のドア取付構造であって、ドアフレームに設ける凹部の
車体対向側の部分では、その両側壁を底部に向けて近接
方向に傾斜した斜面としている一方、上記グロメットの
凹部嵌合部の両側外面に、上記凹部の両側斜面に接触す
る斜面を設け、凹部内における斜面同士の接触で、グロ
メットの凹部嵌合部をドアフレームの凹部にシール状態
で取り付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットのドア取
付構造に関し、詳しくは、自動車のドアに配索されるド
アハーネスを、ドアフレームの車体対向側端面に貫通孔
を通すことなく、車体側へと配索するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアに配索されるドアハーネス
は、従来、車体とヒンジ結合されるドアフレームの端面
に貫通孔を設け、ドアハーネスに取り付けたグロメット
を貫通孔に装着してドアから車体へとドアハーネスを配
索し、上記グロメットにより貫通孔からの浸水防止を図
っている。しかしながら、ドア内部からドアハーネスを
上記貫通孔に通し、かつ、該ドアハーネスに取り付けた
グロメットを貫通孔に装着する作業は、ドア内部からの
作業であるため、非常に困難で手数がかかり、作業上の
大きなネックとなっている。
【0003】上記問題に対して、ドアフレームに貫通孔
を設けることなくドアハーネスをドア内部より車体側へ
と配索する方法として、ドア・インナーパネルの室内側
内板部より端面板部にかけて略L形状の凹部を設け、該
凹部に沿ってドアハーネスを配索することにより、ドア
フレームの内部から貫通孔へドアハーネスを挿通する作
業およびグロメットを装着する作業を無くすようにした
ものが種々提案されている。
【0004】例えば、実公平2−46438号では、図
8に示すように、略L形状の取付具1、該取付具1に係
止するグロメット2、ケース状のゴム製防水カバー3と
を設け、ドアハーネスW/Hにグロメット2を取り付け
た状態で取付具1にドアハーネスW/Hを通し、取付具
1の通孔1aにグロメット2を通して装着し、この状態
で防水カバー3を被せており、ドアフレーム4に設けた
略L形状の凹部4aに取付具1を組みつけて固定してい
る。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】上記した構成では、取付
具1に被せた防水カバー3をドアフレーム4の凹部4a
に嵌合して防水を図っているが、ドアハーネスあるいは
外力による負荷が取付具1にかかると、インナーパネル
4の凹部4aとの間に隙間が発生し易く、防水性の点で
問題がある。また、取付具1に被せた防水カバー3の外
表面にウエザーストリップ5が装着されるが、防水カバ
ー3の外表面とドアフレーム4の外表面との間に段差が
発生していると、該段差とウエザーストリップ5との間
に隙間が発生し、該隙間を通して外部より車室側に浸水
が発生する問題がある。
【0006】上記問題に対して、凹部周縁のドアフレー
ム外表面にグロメットに設ける鍔部(シールリップ部)
を圧接させるとシール性が向上するが、該鍔部がドアフ
レーム外表面に存在すると、ドアフレーム外表面との間
に、やはり段差が発生し、この段差によりウエザースト
リップとの間に隙間が生じ、この隙間により車室内に浸
水が発生する問題が解消できない。そのため、鍔部を薄
くすると、ドアフレームへの密着力が低下すると共に変
形し易くなり、シール性の確保が難しくなる。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、ドアフレームの室内側内板部から車体対向側の端面
板部にかけて凹部を設け、該凹部に沿ってドアハーネス
を配索して車体側へと導出するタイプのものにおいて、
シール性の確保を図ると共に、ウエザーストリップの装
着ラインに段差を発生させず、ウエザーストリップによ
る防水性を確実なものとすることを課題とている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、車体とのヒンジ結合側のドアフレームの
端面部から室内側内面部にかけて形成された略L形状の
凹部にグロメットを嵌合固定し、室内側内面から端面へ
とグロメットを通して車体側へとドアハーネスを配索す
るグロメットのドア取付構造であって、上記ドアフレー
ムに設ける凹部は、その側壁を斜面としている一方、上
記グロメットの上記凹部に嵌合して上記斜面の側壁と接
する部分を斜面とし、上記凹部内における斜面同士の当
接でグロメットを凹部にシール状態で取り付けているこ
とを特徴とするグロメットのドア取付構造を提供してい
る。
【0009】上記のようにドアフレームに形成する凹部
の側壁のうち、少なくともウエザーストリップを装着す
る車体対向側の端面側の部分では、側壁に斜面を設け、
該斜面にグロメットに形成した斜面と圧接状態で当接さ
せ、斜面同士の当接によりシールしている。このよう
に、凹部の側壁斜面でグロメットとシールすると、斜面
同士の圧接によるシールであるため、シール面積を大き
く確保でき、シール性の向上を図ることができる。か
つ、グロメットに多少の位置ずれが発生しても、斜面同
士であるために当接部分を常に確保でき、シール性を保
持することができる。また、ドアフレームの凹部内でシ
ールするため、ドアフレームの外表面でシールする時に
設けるシールリップを設ける必要がないため、凹部に嵌
合するグロメットの外表面をドアフレームの外表面と同
一平面とすることができる。
【0010】具体的には、上記グロメットは、ゴムまた
はエラストマーからなり、上記ドアフレームの凹部に嵌
合する凹部嵌合部と、該凹部嵌合部の車体対向側の端面
部分から突出するドアハーネス導出用の蛇腹状筒部と、
該蛇腹状筒部の先端に設けた車体係止部を備えたグロメ
ット本体と、樹脂製で、断面略U形状とし、内部に電線
群を挿通させて上記グロメット本体の凹部嵌合部に組み
つけ、その底面をドアフレームの凹部底面に当接させる
インナー部材と、金属製で、上記グロメット本体の凹部
嵌合部の外表面に被せてドアフレームに止具で固定する
アウター部材とから構成している。
【0011】上記ゴムまたはエラストマーからなるグロ
メット本体の凹部嵌合部と、樹脂製のインナー部材に
は、ドアフレームの略L形状の凹部と嵌合するL形状部
分を設けて、凹部嵌合部とインナー部材との間でドアハ
ーネスをL形状に挿通させている。このように剛体から
なるインナー部材と弾性体のグロメット本体との組み合
わせで、インナー部材によりドアハーネスを変形させる
ことなくL形状に保持できると共に、グロメット本体を
凹部の傾斜した側壁と当接させてシール性を高めること
ができる。
【0012】上記凹部嵌合部両側に設ける斜面を、凹部
の両側壁の少なくとも開口側先端から所要寸法あるいは
底面に達する側壁全面に圧接させている。即ち、凹部開
口側にグロメット本体の凹部嵌合部が装填され、斜面同
士を圧接させてシールすればよく、必ずしも凹部側壁の
全面にわたって嵌合部の斜面を当接させる必要はない。
しかしながら、凹部側壁の底面位置まで嵌合部と斜面と
当接させると、シール面積が増大して、シール性を高め
ることができる。
【0013】上記凹部嵌合部は、上記蛇腹状筒部が突出
した部分を除いて、その外表面の幅を凹部の開口幅と同
一に設定していると共に、その表面にアウター部材嵌合
用の窪みを設け、該窪みにアウター部材を嵌合した状態
で、アウター部材の外表面、アウター部材の周縁の凹部
嵌合部の外表面がドアフレーム外表面と同一平面をな
し、これら外表面に装着するウエザーストリップに段差
を発生させない構成としている。
【0014】即ち、グロメットとドアフレームの凹部と
のシールは、凹部内で行っているため、ドアフレームの
外表面にグロメットのシールリップを当接させてシール
する必要がなく、凹部嵌合部の外表面の幅を凹部の開口
部の幅と一致させて、凹部にぴったりと嵌合させ、その
外表面をドアフレームの外表面と同一平面とすることが
できる。また、該凹部嵌合部に被せるアウター部材を取
り付ける窪みを凹部嵌合部の外表面に設けて、アウター
部材を取り付けた状態でも、ドアフレームの外表面と段
差を発生させない構成としている。その結果、これら外
表面に装着するウエザーストリップに段差を全く発生せ
ず、段差発生によるウエザーストリップとの隙間から浸
水を確実に防止することができる。
【0015】一方、グロメット本体の蛇腹状筒部の基部
回りには凹部嵌合部の上記斜面に連続するシールリップ
用の鍔部を設け、該鍔部を凹部の周縁外面に当接させて
シールしている。この蛇腹状筒部の基部回りは、ウエザ
ーストリップの装着ラインではないため、段差が発生し
ても問題はなく、凹部内部における斜面シールと、凹部
周縁のドアフレーム外表面とのシールとの両方のシール
により、負荷が発生しやすい蛇腹状筒部の基部のシール
性を確保することができる。
【0016】上記略L形状の凹部を設けるドアフレーム
は金属製のドア・インナーパネルからなり、該ドア・イ
ンナーパネルの室内面側は略枠形状として開口を設け、
該開口に樹脂製パネルを嵌め込み固定し、該樹脂製パネ
ルの表裏両面に予めドアハーネスおよび該ドアハーネス
に接続する電装品を組みつけており、ドアハーネスの裏
面側取付部分は樹脂製パネルに穿設した孔より表面側に
引き出しており、かつ、該ドア・インナーパネルに設け
た上記凹部には上記インナー部材とグロメット本体との
間にドアハーネスを通した状態で、上記アウター部材に
よりドア・インナーパネルに上記グロメットを予め固定
して、モジュール化している。
【0017】上記のように、ドアに装着するドアハーネ
スおよび該ドアハーネスに接続する電装品を予め樹脂製
パネルに固定し、該樹脂製パネルを固定するドア・イン
ナーパネルにドアハーネスを車体側へ導出する上記グロ
メットも予め取り付けてモジュール化を図ると、ドア・
アウターパネルにドア・インナーパネルを溶接接するだ
けで、ドアへのドアハーネスおよび電装品ができ、ドア
組み立て作業性を大幅に改善することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1に示すように、車体の左右両側
に取り付けられるドアDRのドアフレームは、金属製の
ドア・アウターパネル10とドア・インナーパネル11
とからなり、該ドア・インナーパネル11には、車体
(図示せず)とのヒンジ結合側となる車体対向面の端面
部11aから室内側内面11bにかけて略L形状の凹部
12をフレームを窪ませて形成している。
【0019】上記ドア・インナーパネル11の室内側内
面11bは枠形状として中央に大きな開口11cを設
け、該開口11cに樹脂製パネル13を嵌合固定してい
る。上記樹脂製パネル13には予め表裏両面にドアフレ
ームW/Hをクランプ(図示せず)で固定すると共に該
ドアハーネスW/Hと接続する各種電装品14を固定し
ており、ドアハーネスW/Hのドア内部側に取り付ける
電線Wは樹脂製パネル13に穿設している通孔14aを
通して外部へ取り出しており、ドアハーネスW/Hを上
記凹部12へとまとめて配索している。上記樹脂製パネ
ル13およびドア・インナーパネル11の室内面側に
は、さらに、ドアトリム15を取り付けている。
【0020】上記ドア・インナーパネル11の略L形状
の凹部12は、車体対向側の端面部12aと室内側の側
面部12bとからなる。図2に示すように、凹部12の
両側壁12c、12dを底面12eに向けた互いに近接
する方向に傾斜させた斜面とし、凹部12を断面台形状
に窪みとしている。なお、側面部12bでは、両側壁を
必ずしも傾斜させる必要はなく、断面矩形状の窪みとし
てもよい。また、端面部12aの先端は円弧形状とし、
その周壁12fも底面12eに向けて傾斜する斜面とし
ている。
【0021】図3乃至図6は、上記凹部12に取り付け
てドアハーネスW/Hを車体側へと導出する第1実施形
態のグロメット20を示す。上記グロメット20は、ゴ
ム(またはエラストマー)から成形するグロメット本体
21と、樹脂製のインナー部材30と、金属製のアウタ
ー部材40とからなる。
【0022】グロメット本体21はドア・インナーパネ
ル11の凹部12に嵌合する凹部嵌合部22と、該凹部
嵌合部22の車体対向側端面から連続させて突出する蛇
腹状筒部23と、該蛇腹状筒部23の先端に設けた車体
係止部24を一体的に成形している。
【0023】上記凹部嵌合部22は凹部12の端面部1
2aに嵌合する端面部分22aと、側面部12bに嵌合
する側面部分22bとからなるL形状で、端面部分22
aの先端を円弧部分22cとしている。該凹部嵌合部2
2は凹部12の開口端側に嵌めこむ平板形状とし、その
両側外面22d、22eを斜面とし、凹部12の両側壁
12c、12dに斜面同士で当接する形状としている。
また、円弧部分22cの周壁22fも斜面として凹部の
先端周壁12fに圧接する形状としている。
【0024】また、蛇腹状筒部23の基部回りとなる円
弧部分22cには、周壁22fの先端部分よりシールリ
ップ用の鍔部22gを突出させ、凹部12の周縁外面に
当接させてシールさせるようにしている。さらに、端面
部分22aの外表面にはアウター部材嵌め込み用の窪み
22hを設け、その深さをアウター部材40の厚さと一
致させて、アウター部材40を填め込んだ状態でアウタ
ー部材40と端面部分22aの外表面が同一平面を形成
するようにしている。さらに、凹部嵌合部22の内面に
はインナー部材30の差込溝22iを設けている。
【0025】上記インナー部材30も車体対向側の端面
部分31と室内側の側面部分32とを有し、断面は略U
形状とし、端面部材31の先端側に閉鎖部33を設けて
いる。該インナー部材30の内部にドアハーネスW/H
を挿通させた状態で、グロメット本体21の凹部嵌合部
22の内面側に取り付け、U形状の両側部34および閉
鎖部33の先端を上記差込溝22gに差し込み、インナ
ー部材30と凹部嵌合部22とで電線挿通空間Sを囲む
構成としている。
【0026】また、上記インナー部材30の底面35
を、凹部12の底面12eに当接させると、凹部嵌合部
22が凹部12の開口側に、突出することなく、ぴった
りと嵌合するようにしている。
【0027】上記アウター部材40は、凹部嵌合部22
の窪み22hに嵌め込む薄板からなり、グロメット本体
21の蛇腹状筒部23を通す貫通穴43を設けていると
共に、両側に突出するフランジ部41を備え、該フラン
ジ部41に穿設したボルト孔42にボルトを挿入してド
ア・インナーパネル11の端面部11aにボルト50で
固定するものである。
【0028】上記グロメット20へのドアハーネスW/
Hの挿通は、まず、インナー部材30にドアハーネスW
/Hを通した状態で、蛇腹状筒部23を貫通穴43に通
してアウター部材40を予めセットしているグロメット
本体21を組みつけ、ドアハーネスW/Hを蛇腹状筒部
23を通し、車体係止部24の先端開口から引き出して
いる。また、インナー部材30の両側部34、閉鎖部3
3の先端を凹部嵌合部22の差込溝22iに差し込ん
で、インナー部材30を凹部嵌合部22に組みつけてお
く。この状態で、これらグロメット本体21とインナー
部材30とをドア・インナーパネル11の凹部12に嵌
合する。ついで、アウター部材40の両側のフランジ部
41をドア・インナーパネル11の端面部11aにボル
ト50で固定する。
【0029】上記アウター部材40をボルト締めするこ
とで、インナー部材30の底面35が凹部12の底面1
2eに当接されると共に、凹部嵌合部22の外表面が丁
度凹部12の開口面にぴったりと嵌合される。円弧部分
22cでは、周壁22fが凹部周壁12fに当接すると
共に鍔部22gが凹部12の周縁のフレーム外表面に当
接する。
【0030】上記のようにグロメット20をドア・イン
ナーパネル11に固定すると、グロメット本体21の凹
部嵌合部22の両側外面の斜面22d、22eと周壁の
斜面22fが凹部12の両側壁および周壁の斜面とが当
接し、凹部11内でシールがはかれる。なお、インナー
部材30が配置される凹部12の奥側では、インナー部
材と凹部側壁との間に空隙Cが発生するが、凹部12の
開口側の側壁が凹部嵌合部22と当接してシールされて
いるため、奥側に空隙Cが発生しても問題はない。ま
た、凹部嵌合部22とドア・インナーパネルの端面部分
11aとの外表面が同一平面を構成し、段差を発生させ
ない。その結果、ウエザーストリップ55に段差を発生
させず、防水機能を高めることができる。
【0031】図7(A)(B)はグロメットの第2実施
形態を示し、第1実施形態との相違点は、グロメット本
体21’の凹部嵌合部22’を断面略逆凹形状とし、平
板形状の表面部分22k’の両側より、凹部12の底面
12eに達する側壁部分22m’、22n’を設けてい
る点である。この側壁部分22m’、22n’の外面は
凹部の両側壁の斜面と対応する斜面とし、かつ、インナ
ー部材30の両側部34を内嵌させる形状としている。
端面部分の先端円弧部分22c’の周縁からも凹部底面
に達する周壁22p’を設け、該周壁22p’の外面を
斜面としている。
【0032】グロメット本体の凹部嵌合部22’を上記
形状とすると、凹部側壁との斜面同士によるシール面積
を大とすることが出来る。また、内嵌するインナー部材
30により側壁部分22m’、22n’、周壁22’が
外方へと押圧されて凹部両側壁および周壁との接触力が
高められると共に、これらの内面がインナー部材30に
対しても強い接触力で当接され、この部分でもシールが
得られ、言わば、ダブルシールをした状態となり、シー
ル性能を高めることができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、ドアフレームに設ける凹部と、グロメットと
のシールを、凹部の両側壁部を斜面とすると共に、該凹
部に嵌合するグロメットの凹部嵌合部の外面を斜面とし
て、凹部内において斜面同士を圧接してシールしている
ため、シール面積を大きくすることが出来き、ドアフレ
ームの外表面にシール部分を設けなくとも防水機能を高
めることができる。
【0034】また、ドアフレームとグロメットとの外表
面を同一平面とすることができ、段差の発生を無くして
いるため、グロメットの取付部分でウエザーストリップ
との間で隙間を発生させず、ウエザーストリップによる
防水機能を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の実施形態の自動車用ドアの
概略全体斜視図、(B)はグロメットの分解斜視図であ
る。
【図2】 ドアフレームに形成する凹部の形状を示す断
面図である。
【図3】 第一実施形態のグロメットの底面図である。
【図4】 図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 図6のVI−VI線断面図である。
【図7】 グロメットの第2実施形態を示し、(A)は
図5と対応する断面図、(B)は図6と対応する断面図
である。
【図8】 (A)(B)は従来例を示す図面である。
【符号の説明】
5 ウエザーストリップ 11 ドア・インナーパネル 11a 端面部分 11b 側面部分 12 凹部 12c、12d 斜面を有する両側壁部 20 グロメット 21 グロメット本体 22 凹部嵌合部 30 インナー部材 40 アウター部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 17/56 H05K 7/00 M H02G 3/38 F16L 5/02 A H05K 7/00 H02G 3/28 F (72)発明者 山賀 幸一 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 小林 功児 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 加納 浩司 三重県四日市市西末広町1番14号 ゼネラ ルエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E352 AA09 BB10 BB15 CC12 CC52 CC53 CC56 DR43 EE01 GG04 GG12 5G333 AA09 AB16 CB20 DA03 EA02 5G363 AA01 AA16 BA02 CB08 DC03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体とのヒンジ結合側のドアフレームの
    端面部から室内側内面部にかけて形成された略L形状の
    凹部にグロメットを嵌合固定し、室内側内面から端面へ
    とグロメットを通して車体側へとドアハーネスを配索す
    るグロメットのドア取付構造であって、 上記ドアフレームに設ける凹部は、その側壁を斜面とし
    ている一方、 上記グロメットの上記凹部に嵌合して上記斜面の側壁と
    接する部分を斜面とし、上記凹部内における斜面同士の
    当接でグロメットを凹部にシール状態で取り付けている
    ことを特徴とするグロメットのドア取付構造。
  2. 【請求項2】 上記グロメットは、 ゴムまたはエラストマーからなり、上記ドアフレームの
    凹部に嵌合する凹部嵌合部と、該凹部嵌合部の車体対向
    側の端面部分から突出するドアハーネス導出用の蛇腹状
    筒部と、該蛇腹状筒部の先端に設けた車体係止部を備え
    たグロメット本体と、 樹脂製で、断面略U形状とし、内部に電線群を挿通させ
    て上記グロメット本体の凹部嵌合部に組みつけ、その底
    面をドアフレームの凹部底面に当接させるインナー部材
    と、 金属製で、上記グロメット本体の凹部嵌合部の外表面に
    被せてドアフレームに止具で固定するアウター部材とか
    らなる請求項1に記載のグロメットのドア取付構造。
  3. 【請求項3】 上記凹部嵌合部に設ける斜面を、凹部の
    側壁の少なくとも開口側先端から所要寸法あるいは底面
    に達する側壁全面に当接させてシール部分としている請
    求項1または請求項2に記載のグロメットのドア取付構
    造。
  4. 【請求項4】 上記凹部嵌合部は、上記蛇腹状筒部が突
    出した部分を除いて、その外表面の幅を凹部の開口幅と
    同一に設定して、凹部に嵌合した状態で、凹部嵌合部の
    外表面をドアフレームの外表面と同一平面としている請
    求項2または請求項4に記載のグロメットのドア取付構
    造。
  5. 【請求項5】 上記凹部嵌合部の端面側の外表面に、ア
    ウター部材嵌合用の窪みを設け、該窪みにアウター部材
    を取り付けた状態で、アウター部材の外表面、アウター
    部材の周縁の凹部嵌合部の外表面がドアフレーム外表面
    と同一平面をなる請求項2、3、4のいずれか1項に記
    載のグロメットのドア取付構造。
  6. 【請求項6】 上記蛇腹状筒部の基部回りには上記斜面
    に連続する鍔部を設け、該鍔部をドアフレームの凹部周
    縁外表面に当接させてシール部としている請求項2乃至
    請求項5のいずれか1項に記載のグロメットのドア取付
    構造。
  7. 【請求項7】 上記略L形状の凹部を設けるドアフレー
    ムは金属製のドア・インナーパネルからなり、該ドア・
    インナーパネルの室内面側は略枠形状として開口を設
    け、該開口に樹脂製パネルを嵌め込み固定し、該樹脂製
    パネルの表裏両面に予めドアハーネスおよび該ドアハー
    ネスに接続する電装品を組みつけており、ドアハーネス
    のドア内部側裏面への取付部分は樹脂製パネルに穿設し
    た孔より表面側に引き出しており、かつ、該ドア・イン
    ナーパネルに設けた上記凹部には上記インナー部材とグ
    ロメット本体との間にドアハーネスを通した状態で、上
    記アウター部材によりドア・インナーパネルに上記グロ
    メットを予め固定してモジュール化している請求項2乃
    至請求項6のいずれか1項に記載のグロメットのドア取
    付構造。
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