JP2002101257A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2002101257A
JP2002101257A JP2000290852A JP2000290852A JP2002101257A JP 2002101257 A JP2002101257 A JP 2002101257A JP 2000290852 A JP2000290852 A JP 2000290852A JP 2000290852 A JP2000290852 A JP 2000290852A JP 2002101257 A JP2002101257 A JP 2002101257A
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JP2000290852A
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Kenji Yamamoto
賢治 山本
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Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタエラー時に受信した画像データを他
の装置に転送することでユーザに対する受信データの提
供を行う機能をより広い使用条件下で有効に機能させる
ことを可能とする。 【解決手段】 ＣＰＵ１１はプリンタ１８にプリンタエ
ラーが生じている状態でファクシミリ受信を行った場
合、その受信した画像データを添付ファイルとして添付
した通知用電子メールを作成し、これを情報記憶部１４
中の通知先アドレス登録エリアに登録されたメールアド
レスを宛先としてインターネット７へと送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばＰＳＴＮな
どのネットワークを介して送信されてくる画像データを
受信してこの画像データが示す画像を印刷出力するファ
クシミリ装置に関し、特に印刷を行うことができない障
害が発生している状態ではメモリ受信を行う機能を有す
るものに関する。
【０００２】
【従来の技術】ファクシミリ装置は基本的には、画像デ
ータが送信されてきた場合、その画像データを受信し、
リアルタイムにプリンタにより印刷出力する。
【０００３】このため、記録紙切れやトナー切れ等のよ
うなプリンタエラーが生じている場合、印刷出力を行う
ことができないのでファクシミリ受信も行うことができ
なくなってしまう。
【０００４】そこで高級機などを中心に、大容量のメモ
リを装備しておき、プリンタエラーが生じている場合に
は受信した画像データをメモリに格納しておく、いわゆ
るメモリ受信機能を備えているものがある。このような
装置によれば、プリンタエラーが生じた状態であっても
ファクシミリ受信を行うことが可能である。
【０００５】しかしながらメモリ受信機能を有していた
としても、プリンタエラーが生じていることにユーザが
気づかずに長期間に渡ってプリンタエラー状態のまま放
置されてしまうと、メモリが満杯となってしまってメモ
リ受信も行えなくなってしまう。
【０００６】そこで、このような不具合を回避するため
に、プリンタエラー時に受信した画像データを他のファ
クシミリ装置に転送する機能を備えたファクシミリ装置
が、例えば特開平5-56242号公報などで開示されてい
る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なファクシミリ装置では、ユーザが使用可能なファクシ
ミリ装置が複数台存在することが必要であるので、１台
のファクシミリ装置しか有していないユーザは、そのフ
ァクシミリ装置が上記の転送機能を備えていたとして
も、転送先が無いために上記転送機能を使用することが
できない。
【０００８】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、プリンタエラ
ー時に受信した画像データを他の装置に転送することで
ユーザに対する受信データの提供を行う機能をより広い
使用条件下で有効に機能させることができるファクシミ
リ装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに第１の本発明は、例えばＰＳＴＮやインターネット
などの所定のネットワークを介して送信されてくる画像
データを受信してこの画像データが示す画像を例えばプ
リンタなどの印刷手段により印刷出力するもので、前記
印刷手段が印刷を行うことができなくなる所定の障害が
発生している状態では受信した画像データを例えば画像
記憶部などの画像記憶手段に記憶しておくメモリ受信機
能を備えたファクシミリ装置において、転送先のメール
アドレスを記憶しておく例えば通知先アドレス記憶エリ
アなどのアドレス記憶手段と、前記メモリ受信機能によ
り受信画像データが前記画像記憶手段へと記憶されたこ
とに応じて、前記受信画像データを添付ファイルとして
添付した電子メールを前記アドレス記憶手段に記憶され
たメールアドレスを宛先として例えばインターネットな
どの所定のコンピュータネットワークへと送信する、例
えばＬＡＮインタフェースおよびＣＰＵのソフトウェア
処理により実現される通知メール送信処理手段よりなる
メール送信手段とを備えた。
【００１０】このような手段を講じたことにより、印刷
手段が印刷を行うことができなくなる所定の障害が発生
している状態では受信した画像データは、その受信画像
データを添付ファイルとして添付した電子メールにて予
め指定されたメールアドレスを宛先としてコンピュータ
ネットワークへと送信される。従って、電子メールを利
用して画像の転送が行われることとなり、転送先はファ
クシミリ通信機能を有していない通常のインターネット
端末とすることが可能となる。
【００１１】また第２の本発明は前記第１の発明の構成
に加えてさらに、転送先のファクシミリ装置へ発信する
ための所定の発信情報を記憶しておく例えば転送宛先登
録エリアなどの発信情報記憶手段と、前記画像記憶手段
へと記憶された画像データを前記発信情報記憶手段に記
憶された発信情報を用いてファクシミリ送信する、例え
ばモデム、ＮＣＵおよびＣＰＵのソフトウェア処理によ
り実現されるファクシミリ転送処理手段よりなる転送手
段と、前記メール送信手段および前記転送手段のいずれ
を有効とするかのユーザ設定を記憶しておく、例えば通
知先アドレス記憶エリアおよび転送宛先登録エリアから
なる転送方法設定記憶手段と、前記メモリ受信機能によ
り受信画像データが前記画像記憶手段へと記憶されたと
き、前記メール送信手段および前記転送手段のうちの前
記受付手段により記憶されたユーザ設定で有効とされた
方を選択的の動作させる例えばＣＰＵのソフトウェア処
理により実現される通知／転送選択手段などの転送方法
選択手段とを備えた。
【００１２】このような手段を講じたことにより、印刷
手段が印刷を行うことができなくなる所定の障害が発生
している状態では受信した画像データは、前述のように
電子メールを利用して転送するほかに、ファクシミリ通
信を利用しての転送も行うことが可能で、かついずれの
方法で転送を行うかが任意に選択可能となる。
【００１３】また第３の本発明は、前記第１の発明また
は第２の発明の構成に加えて、受信画像データの転送を
行うか否かのユーザ設定を記憶しておく例えば受信拒否
フラグエリアなどの転送要否設定記憶手段と、この転送
要否設定記憶手段に記憶されたユーザ設定で受信画像デ
ータの転送を行わないとされているときには前記メール
送信手段および前記転送手段の動作を禁止する、例えば
ＣＰＵのソフトウェア処理により実現される通知／転送
禁止手段などの禁止手段とを備えた。
【００１４】このような手段を講じたことにより、ユー
ザ設定で受信画像データの転送を行わないとされている
ときには前記メール送信手段および前記転送手段の動作
が禁止される。従って、ユーザの希望により受信画像デ
ータの転送を行わない。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態につき説明する。
【００１６】図１は本実施形態に係るファクシミリ装置
の要部構成を示すブロック図である。
【００１７】この図において、符号１を付して示される
部分が本実施形態のファクシミリ装置である。そしてこ
のファクシミリ装置１は、ＣＰＵ１１、ＲＯＭ１２、Ｒ
ＡＭ１３、情報記憶部１４、画像記憶部１５、符号化・
復号化部１６、スキャナ１７、プリンタ１８、モデム１
９、ＮＣＵ２０、電話機制御部２１、回線信号検出部２
２、ＬＡＮインタフェース２３、操作・表示部２４およ
び時計部２５を有してなる。
【００１８】そして、ＣＰＵ１１、ＲＯＭ１２、ＲＡＭ
１３、情報記憶部１４、画像記憶部１５、符号化・復号
化部１６、スキャナ１７、プリンタ１８、モデム１９、
ＮＣＵ２０、回線信号検出部２２、ＬＡＮインタフェー
ス２３、操作・表示部２４および時計部２５は、システ
ムバス２６を介して互いに接続されている。またＮＣＵ
２０にはモデム１９および電話機制御部２１が、さらに
電話機制御部２１には回線信号検出部２２がそれぞれ接
続されている。
【００１９】ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ１２に格納された制
御プログラムに基づいて各部を総括制御するための制御
処理を行うことでファクシミリ装置としての動作を実現
する。
【００２０】ＲＯＭ１２は、ＣＰＵ１１の制御プログラ
ム等を記憶する。
【００２１】ＲＡＭ１３は、ＣＰＵ１１が各種の処理を
行うために必要となる各種の情報を記憶するためのワー
クエリアなどとして使用される。
【００２２】情報記憶部１４は、例えばフラッシュメモ
リなどを用いてなり、各種の設定情報やその他の情報を
記憶しておく。この情報記憶部１４の記憶領域の一部は
図２に示すように、受信拒否フラグエリア１４ａ、転送
宛先登録エリア１４ｂ、通知先アドレス登録エリア１４
ｃおよびタイマ値登録エリア１４ｄに設定されている。
【００２３】ここで受信拒否フラグエリア１４ａは、後
述する通知／転送機能の有効／無効の設定状況を示す受
信拒否フラグを記憶する。
【００２４】転送宛先登録エリア１４ｂは、通知／転送
機能による画像データの転送先とするファクシミリ装置
の電話番号やアドレスを格納する。
【００２５】通知先アドレス登録エリア１４ｃは、通知
／転送機能による画像データの通知先とするメールアド
レスを格納する。
【００２６】タイマ値登録エリア１４ｄは、通知／転送
機能による通知／転送を行うための待ち時間を示すタイ
マ値の設定値を格納する。
【００２７】画像記憶部１５は、例えば大容量のＤＲＡ
Ｍや、ハードディスク装置などを用いてなり、受信した
画像データや送信待ちの画像データを一時的に記憶して
おく。
【００２８】符号化・復号化部１６は、画像データに対
して冗長度圧縮のための符号化処理を施すとともに、冗
長度圧縮のための符号化がなされている画像データの復
号を行うものである。
【００２９】スキャナ１７は、送信原稿の読取りを行っ
て、その送信原稿を示す画像データを生成する。
【００３０】プリンタ１８は、画像データが示す画像を
記録用紙に対して印字する。
【００３１】モデム１９は、画像データを変調してファ
クシミリ伝送信号を生成したり、ＣＰＵ１１から与えら
れるコマンドを変調してコマンド伝送信号を生成するも
のであり、これらの伝送信号をＮＣＵ２０を介してＰＳ
ＴＮ加入者線２へと送出する。またモデム１９は、ＰＳ
ＴＮ加入者線２を介して到来し、ＮＣＵ２０を介して与
えられたファクシミリ伝送データを復調して画像データ
を再生したり、コマンド伝送信号を復調してコマンドを
再生する。
【００３２】ＮＣＵ２０には、ＰＳＴＮ３に収容された
ＰＳＴＮ加入者線２が接続されている。そしてＮＣＵ２
０は、この接続されたＰＳＴＮ加入者線２に関して、状
態監視や網への発信処理などを行なう。またＮＣＵ２０
は、ＰＳＴＮ加入者線２に対して送出するファクシミリ
伝送信号の等化を図るとともに、レベルの設定を行う。
【００３３】電話機制御部２１には、必要に応じて外部
電話機４が接続される。そして電話機制御部２１は、接
続された外部電話機４を使用してＰＳＴＮ加入者線２を
介しての通話を行うことを可能とするための周知の制御
処理を行う。
【００３４】回線信号検出部２２は、ＰＳＴＮ加入者線
２を介して到来する信号をＮＣＵ２０および電話機制御
部２１を介して受け、所定の信号の到来を検出する。
【００３５】ＬＡＮインタフェース２３には、ＬＡＮ回
線５およびメールサーバ６を介してインターネット７が
接続されている。そしてＬＡＮインタフェース２３は、
このインターネット７を介してのデータ伝送を行う。
【００３６】操作・表示部２４は、ユーザによるＣＰＵ
１１に対する各種の指示入力を受け付けるためのキー入
力部や、ユーザに対して報知すべき各種の情報をＣＰＵ
１１の制御の下に表示するための表示部などを有する。
【００３７】時計部２５は、計時動作を常時行い、現在
時刻を示す現在時刻情報を出力する。
【００３８】さて、ＣＰＵ１１がＲＯＭ１２に格納され
た制御プログラムに基づいて動作することで実現される
制御手段としては、ファクシミリ装置における周知の一
般的なもに加えて、通知メール送信処理手段、ファクシ
ミリ転送処理手段、通知／転送選択手段および通知／転
送禁止手段とを有している。
【００３９】ここで通知メール送信処理手段は、プリン
タエラー中に受信した画像データを添付ファイルとして
添付した通知用電子メールを作成して、指定された通知
先アドレスを宛先として送信する。
【００４０】ファクシミリ転送処理手段は、プリンタエ
ラー中に受信した画像データを、ＰＳＴＮ３を介しての
通常ファクシミリ送信やインターネット７を介してのイ
ンターネットファクシミリ送信で、指定された転送宛先
へと転送する。
【００４１】通知／転送選択手段は、通知メール送信処
理手段による通知とファクシミリ転送処理手段による転
送とのいずれを行うかをユーザ設定に基づいて選択す
る。
【００４２】そして通知／転送禁止手段は、通知／転送
機能を無効とする旨のユーザ設定がなされているときに
は通知メール送信処理手段による通知およびファクシミ
リ転送処理手段による転送のいずれも行うことを禁止す
る。
【００４３】次に以上のように構成されたファクシミリ
装置の動作につき説明する。なおここでは、本発明の特
徴である通知／転送機能に関する動作を中心に説明す
る。
【００４４】まず、操作・表示部２４でのユーザによる
所定の指示操作により通知／転送機能に関する条件設定
を行うことが要求されたならばＣＰＵ１１は、図３に示
すような通知／転送機能条件設定処理を実行する。
【００４５】この通知／転送機能条件設定処理において
ＣＰＵ１１はまず、通知／転送機能を有効とするか無効
とするかのユーザ指定を受け付け（ステップＳＴ１）、
ユーザにより有効が指定されたか否かを確認する（ステ
ップＳＴ２）。
【００４６】ここでユーザにより通知／転送機能を無効
とすることが指定されたのであればＣＰＵ１１は、情報
記憶部１４の受信拒否フラグエリア１４ａに設定されて
いる受信拒否フラグをＯＮとする（ステップＳＴ３）。
そしてこの場合にＣＰＵ１１は、他の条件の設定処理を
行うことなしに今回の通知／転送機能条件設定処理を終
了する。
【００４７】これに対して、通知／転送機能を有効とす
ることが指定されたので有ればＣＰＵ１１は、情報記憶
部１４の受信拒否フラグエリア１４ａに設定されている
受信拒否フラグをＯＦＦとする（ステップＳＴ４）。
【００４８】続いてＣＰＵ１１は、通知／転送機能に関
する各条件が登録済みであるか否かを確認する（ステッ
プＳＴ５）。そして通知／転送機能に関する各条件が登
録済みであるならば、その登録済みの条件の変更を行う
のか否かのユーザ指定を受け付け（ステップＳＴ６）、
変更を行うことをユーザが指定したか否かを確認する
（ステップＳＴ７）。すなわち、本当に条件変更を行っ
て良いのか否かの確認を行うのである。そして変更しな
いことがユーザにより指定されたのであれば、ＣＰＵ１
１はそのまま今回の通知／転送機能条件設定処理を終了
する。しかしながら変更することがユーザにより指定さ
れたのであればＣＰＵ１１は、その変更すべき条件の情
報を、すなわち転送宛先登録エリア１４ｂ、通知先アド
レス登録エリア１４ｃおよびタイマ値登録エリア１４ｄ
のそれぞれをクリアする（ステップＳＴ８）。
【００４９】さて、通知／転送機能に関する各条件が登
録されていないことがステップＳＴ５で判定された場
合、あるいはステップＳＴ８で各条件をクリアした場合
にＣＰＵ１１は続いて、後述するメール通知モードとフ
ァクシミリ転送モードとのいずれのモードを有効とする
かのユーザによる選択指定を受け付け（ステップＳＴ
９）、メール通知モードが選択されたか否かの確認を行
う（ステップＳＴ１０）。
【００５０】ここでメール通知モードが選択されたので
あればＣＰＵ１１は、通知先のメールアドレスのユーザ
指定を受け付け（ステップＳＴ１１）、この指定された
通知先アドレスを通知先アドレス登録エリア１４ｃに格
納する（ステップＳＴ１２）。
【００５１】これに対してファクシミリ転送モードが選
択されたのであればＣＰＵ１１は、転送先の指定を受け
付け（ステップＳＴ１３）、この指定された転送宛先を
転送宛先登録エリア１４ｂに格納する（ステップＳＴ１
４）。なお、ファクシミリ転送モードではＰＳＴＮ３を
介しての通常ファクシミリ通信による転送とインターネ
ット７を介してのインターネットファクシミリ通信によ
る転送とを行うことが可能であり、ユーザは通常ファク
シミリ通信を希望するのであれば転送先のファクシミリ
装置に発呼するための電話番号を、またインターネット
ファクシミリ通信を希望するのであれば転送先のファク
シミリ装置への発信のために割り当てられたアドレスを
それぞれ指定することとする。
【００５２】このように、ユーザがメール通知モードを
指定したのであれば通知先アドレスのみが、またファク
シミリ転送モードを指定したのであれば転送宛先のみが
情報記憶部１４へと登録される。
【００５３】このように通知先アドレスまたは転送宛先
の登録が行われたのちにＣＰＵ１１は、タイマ値のユー
ザ指定の受け付けを行い（ステップＳＴ１５）、その指
定されたタイマ値をタイマ値登録エリア１４ｄに格納す
る（ステップＳＴ１６）。そしてこのタイマ値の登録が
終了したことをもってＣＰＵ１１は、今回の通知／転送
機能条件設定処理を終了する。
【００５４】以上のようにして、ユーザ指定に応じての
受信拒否フラグ、通知先アドレスまたは転送宛先、なら
びにタイマ値の登録がなされる。
【００５５】さて、ファクシミリ受信を行う必要が生じ
たならばＣＰＵ１１は、図４に示すようなファクシミリ
受信処理を実行する。
【００５６】このファクシミリ受信処理においてＣＰＵ
１１はまず、プリンタエラーが発生した状態であるか否
かの判断を行う（ステップＳＴ２１）。そして、プリン
タエラーが発生していないのであれば、ＣＰＵ１１は通
常の受信処理を実行し（ステップＳＴ２２）、この受信
処理が完了したことをもって今回のファクシミリ受信処
理を終了する。なお通常の受信処理とは、例えばＰＳＴ
Ｎ３を介して到来する画像データをＮＣＵ２０およびモ
デム１９によって受信して画像記憶部１５に一時的に格
納しつつ、一定量（例えば１ページ分）の画像データの
受信が完了する毎にその画像データに基づく印刷出力を
プリンタ１８でリアルタイムに行うなどの処理である。
【００５７】一方、プリンタエラーが発生した状態であ
るならばＣＰＵ１１は、続いて受信拒否フラグがＯＦＦ
となっているか否かを確認する（ステップＳＴ２３）。
ここで受信拒否フラグがＯＮとなっているのならば、通
知／転送機能がユーザにより無効に設定されているの
で、通知／転送機能を実現するためのステップＳＴ２５
以降の処理を行うことなく、通常の異常終了処理（ステ
ップＳＴ２４）を行って今回のファクシミリ受信処理を
終了する。なお異常終了処理は、例えば受信不能として
通信を終了する処理などである。
【００５８】これに対して受信拒否フラグがＯＦＦとな
っているのならば、通知／転送機能がユーザにより有効
に設定されているのであるから、ＣＰＵ１１は通知メー
ル送信処理手段、ファクシミリ転送処理手段および通知
／転送選択手段により、以下の処理を行って通知／転送
機能を実現する。なお、ＣＰＵ１１はこのようにステッ
プＳＴ２３での処理により通知メール送信処理手段やフ
ァクシミリ転送処理手段による処理を必要に応じて行わ
ないようにしているのであり、このステップＳＴ２３の
処理が通知／転送禁止手段によりなされるのである。
【００５９】すなわちステップＳＴ２３で受信拒否フラ
グがＯＦＦであると判定したならばＣＰＵ１１は、ＰＳ
ＴＮ３やインターネットを介して送信されてくる画像デ
ータを受信し、この受信した画像データの全てを画像記
憶部１５に格納する（ステップＳＴ２５）。
【００６０】続いてＣＰＵ１１は、転送宛先または通知
先アドレスのいずれかが情報記憶部１４に登録されてい
るか否かを確認する（ステップＳＴ２６）。もしここで
転送宛先および通知先アドレスのいずれも登録されてい
ないのであれば、通知／転送機能が有効設定となってい
ても通知／転送機能を行うことができない。そこでＣＰ
Ｕ１１はこの場合には、プリンタエラーが解除されるの
を待ち受け（ステップＳＴ２７）、プリンタエラーが解
除されたならば画像記憶部１５に格納しておいた画像デ
ータに基づく印刷出力をプリンタ１８に行わせる（ステ
ップＳＴ２８）。そしてこの印刷出力が完了したことを
もって、今回のファクシミリ受信処理を終了する。
【００６１】これに対して、転送宛先または通知先アド
レスのいずれかが正しく登録されていたならばＣＰＵ１
１は、タイマ値登録エリア１４ｄに記憶されたタイマ値
をカウントするタイマを起動する（ステップＳＴ２
９）。なおこのタイマは、例えばＣＰＵ１１の別ルーチ
ンの処理により実現される。
【００６２】ＣＰＵ１１は続いて、プリンタエラーが解
除されるか、あるいはタイマがタイムアップするのを待
ち受ける（ステップＳＴ３０およびステップＳＴ３
１）。ここでタイマがタイムアップするよりも前にプリ
ンタエラーが解除されたならばＣＰＵ１１は、ステップ
ＳＴ２８に移行して印刷出力を行ったのち、今回のファ
クシミリ受信処理を終了する。
【００６３】しかしながらプリンタエラーが解除される
ことなしにタイマがタイムアップしたならばＣＰＵ１１
は、通知先アドレス登録エリア１４ｃに通知先アドレス
が登録されているか否かを確認し（ステップＳＴ３
２）、通知先アドレスが登録されているならば通知用電
子メールを作成し、ＬＡＮインタフェース２３からＬＡ
Ｎ５およびメールサーバを介してインターネット７へと
送信する（ステップＳＴ３３）。そして通知用電子メー
ルの送信が完了したならば、ＣＰＵ１１は今回のファク
シミリ受信処理を終了する。
【００６４】ここで通知用電子メールは、今回のファク
シミリ受信に関する情報を例えば図６に示すように示し
たメール本体に、受信した画像データを含めた画像デー
タファイルを添付ファイルとして添付したものである。
インターネットファクシミリ通信で伝送されるデータも
同様な構成をなすものとなるが、個々での通知用電子メ
ールはインターネットファクシミリのフォーマットに従
わず、通常の電子メールの形態とすし、画像データファ
イルのファイル形式は汎用のインターネット端末が一般
に展開可能な形式とする。従ってこの場合の通知先は、
ファクシミリ装置ではなく汎用のインターネット端末で
あってよい。
【００６５】これに対して通知先アドレスが登録されて
いない場合、すなわち転送宛先が転送宛先登録エリア１
４ｂに登録されている場合にＣＰＵ１１は、その登録さ
れた転送宛先が電話番号であるか否かを確認する（ステ
ップＳＴ３４）。そして転送宛先として電話番号が登録
されているならばＣＰＵ１１は、受信した画像データを
例えば図６に示すような転送通知票の画像を含めて、Ｐ
ＳＴＮ３を介した通常ファクシミリ通信により送信する
（ステップＳＴ３５）。これにより、今回受信した画像
データが、通常ファクシミリ通信を利用して他のファク
シミリ装置へと転送される。そして通常ファクシミリ送
信が完了したならばＣＰＵ１１は、今回のファクシミリ
受信処理を終了する。
【００６６】一方、転送宛先として電話番号が登録され
ていないならば、すなわちアドレスが登録されているな
らばＣＰＵ１１は、受信した画像データを例えば図５に
示すような転送通知票の画像を含めて、インターネット
７を介したインターネットファクシミリ通信により送信
する（ステップＳＴ３６）。これにより、今回受信した
画像データが、インターネットファクシミリ通信を利用
して他のファクシミリ装置へと転送される。そしてイン
ターネットファクシミリ送信が完了したならばＣＰＵ１
１は、今回のファクシミリ受信処理を終了する。
【００６７】以上のように本実施形態によれば、インタ
ーネットを介しての電子メールにより受信した画像の通
知を行うようにしているので、ファクシミリ装置以外の
インターネット端末に宛てて受信画像データの転送を行
うことが可能である。そしてこれにより、パーソナルコ
ンピュータや携帯電話端末などのような電子メール受信
を行うことができるいかなるインターネット端末をも画
像データの転送先とすることができ、画像転送をより広
い条件下で有効に使用することが可能となる。
【００６８】さらに本実施形態では、ＰＳＴＮ３を介し
てファクシミリ通信を行う通常のファクシミリ装置やイ
ンターネット７を介してファクシミリ通信を行うインタ
ーネットファクシミリ装置も宛先とし、ファクシミリ転
送も行うことが可能であるので、さらに柔軟に画像転送
を実現することが可能である。
【００６９】また本実施形態では、通知／転送機能を有
効とするか無効とするかをユーザが任意に設定可能と
し、無効設定されているときには画像データの転送をい
かなる方法でも行わないので、必要なければ画像転送を
行わないようにすることが可能である。
【００７０】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば上記実施形態では、通知用電子メ
ールに添付する画像データファイルのファイル形式は固
定としているが、複数種類のファイル形式を処理可能と
しておき、使用するファイル形式をユーザが任意に選択
できるようにしておけば、通知先とするインターネット
端末に応じた適切なファイル形式の画像データを送るこ
とが可能となって非常に便利となる。
【００７１】また上記実施形態では、通知／転送機能が
無効設定されている場合には受信拒否フラグをＯＮとし
ておき、プリンタエラー中のファクシミリ受信を一切行
わないこととしているが、通知／転送機能が無効設定さ
れている状態でも従来通りのメモリ受信を行うようにし
ても良い。
【００７２】また上記実施形態では、転送宛先登録エリ
ア１４ｂおよび通知先アドレス登録エリア１４ｃに転送
宛先および通知先アドレスをいずれか一方のみ登録して
おくこととし、転送宛先および通知先アドレスのいずれ
が登録されているかに基づいてユーザが選択した転送方
法を判定する。すなわち、転送方法設定記憶手段として
転送宛先登録エリア１４ｂおよび通知先アドレス登録エ
リア１４ｃを流用することとしている。しかし、転送方
法設定記憶手段としての専用の登録エリアを設けてお
き、ユーザが選択した転送方法を直接的に登録しておく
ようにしても良い。
【００７３】また上記実施形態では、ＰＳＴＮ３を介し
ての通常ファクシミリ通信とインターネット７を介して
のインターネットファクシミリ通信との双方を行うこと
が可能なファクシミリ装置を例示しているが、いずれか
一方のみを行うファクシミリ装置であっても本発明の適
用が可能である。
【００７４】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【００７５】
【発明の効果】第１の本発明によれば、印刷手段が印刷
を行うことができなくなる所定の障害が発生している状
態では受信した画像データを、その受信画像データを添
付ファイルとして添付した電子メールにて予め指定され
たメールアドレスを宛先としてコンピュータネットワー
クへと送信するので、電子メールを利用して画像の転送
が行われることとなり、転送先はファクシミリ通信機能
を有していない通常のインターネット端末とすることが
可能となる。この結果、プリンタエラー時に受信した画
像データを他の装置に転送することでユーザに対する受
信データの提供を行う機能をより広い使用条件下で有効
に機能させることができるファクシミリ装置となる。
【００７６】また第２の本発明によれば、印刷手段が印
刷を行うことができなくなる所定の障害が発生している
状態では受信した画像データを、前述のように電子メー
ルを利用して転送するほかに、ファクシミリ通信を利用
しての転送も行うことを可能とし、かついずれの方法で
転送を行うかが任意に選択可能としているので、転送先
の選択範囲をさらに広範囲とすることが可能となる。
【００７７】また第３の本発明によれば、ユーザ設定で
受信画像データの転送を行わないとされているときには
前記メール送信手段および前記転送手段の動作を禁止す
るので、ユーザの希望により受信画像データの転送を行
わないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の
要部構成を示すブロック図。
【図２】通知／転送機能に関する条件設定の情報を格納
するために図１中の情報記憶部１４に設定される各種エ
リアを示す図。
【図３】図１中のＣＰＵ１１による通知／転送機能条件
設定処理の際の処理手順を示すフローチャート。
【図４】図１中のＣＰＵ１１によるファクシミリ受信処
理の際の処理手順を示すフローチャート。
【図５】画像データの通知／転送時に画像データととも
に送信する転送通知票の画像の例を示す図。
【図６】画像データの転送時に画像データとともに送信
する転送通知票の画像の例を示す図。
【符号の説明】
１…ファクシミリ装置 ２…ＰＳＴＮ加入者線 ３…ＰＳＴＮ ４…外部電話機 ５…ＬＡＮ回線 ６…メールサーバ ７…インターネット １１…ＣＰＵ １２…ＲＯＭ １３…ＲＡＭ １４…情報記憶部 １４ａ…受信拒否フラグエリア １４ｂ…転送宛先登録エリア １４ｃ…通知先アドレス登録エリア １４ｄ…タイマ値登録エリア １５…画像記憶部 １６…符号化・復号化部 １７…スキャナ １８…プリンタ １９…モデム ２０…ＮＣＵ ２１…電話機制御部 ２２…回線信号検出部 ２３…ＬＡＮインタフェース ２４…操作・表示部 ２５…時計部 ２６…システムバス
フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C062 AA02 AA29 AA35 AB11 AB22 AB43 AC29 AC43 AF02 AF06 BA02 BC04 BD09 5C073 AA06 BB02 BC04 CD15 CD24 5C075 BA08 CA14 CA90 CD07 CE03 FF03 FF90 5K101 KK01 RR04 RR12 RR19 VV04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 所定のネットワークを介して送信されて
    くる画像データを受信してこの画像データが示す画像を
    印刷手段により印刷出力するもので、前記印刷手段が印
    刷を行うことができなくなる所定の障害が発生している
    状態では受信した画像データを画像記憶手段に記憶して
    おくメモリ受信機能を備えたファクシミリ装置におい
    て、 転送先のメールアドレスを記憶しておくアドレス記憶手
    段と、 前記メモリ受信機能により受信画像データが前記画像記
    憶手段へと記憶されたことに応じて、前記受信画像デー
    タを添付ファイルとして添付した電子メールを前記アド
    レス記憶手段に記憶されたメールアドレスを宛先として
    所定のコンピュータネットワークへと送信するメール送
    信手段とを具備したことを特徴とするファクシミリ装
    置。
  2. 【請求項２】 転送先のファクシミリ装置へ発信するた
    めの所定の発信情報を記憶しておく発信情報記憶手段
    と、 前記画像記憶手段へと記憶された画像データを前記発信
    情報記憶手段に記憶された発信情報を用いてファクシミ
    リ送信する転送手段と、 前記メール送信手段および前記転送手段のいずれを有効
    とするかのユーザ設定を記憶しておく転送方法設定記憶
    手段と、 前記メモリ受信機能により受信画像データが前記画像記
    憶手段へと記憶されたとき、前記メール送信手段および
    前記転送手段のうちの前記受付手段により記憶されたユ
    ーザ設定で有効とされた方を選択的の動作させる転送方
    法選択手段とを具備したことを特徴とする請求項１に記
    載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項３】 受信画像データの転送を行うか否かのユ
    ーザ設定を記憶しておく転送要否設定記憶手段と、 この転送要否設定記憶手段に記憶されたユーザ設定で受
    信画像データの転送を行わないとされているときには前
    記メール送信手段および前記転送手段の動作を禁止する
    禁止手段とを具備したことを特徴とする請求項１または
    請求項２に記載のファクシミリ装置。
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