JP2002100843A - プリント配線板用絶縁材料、プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents

プリント配線板用絶縁材料、プリント配線板及びその製造方法

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JP2002100843A
JP2002100843A JP2000291772A JP2000291772A JP2002100843A JP 2002100843 A JP2002100843 A JP 2002100843A JP 2000291772 A JP2000291772 A JP 2000291772A JP 2000291772 A JP2000291772 A JP 2000291772A JP 2002100843 A JP2002100843 A JP 2002100843A
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circuit pattern
wiring board
printed wiring
pigment
insulating layer
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Application number
JP2000291772A
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English (en)
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Yasuaki Seki
保明 関
Katsutoshi Enomoto
勝利 榎本
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害物質であるシアノ基及び又はハロゲン物
質を発生させる可能性のないプリント配線板用絶縁材料
を提供する。 【解決手段】 第1の回路パターンと第2の回路パター
ンとの間の層間絶縁層を構成する、着色用顔料を含有す
るプリント配線板用絶縁材料において、前記顔料にはシ
アノ基及び又はハロゲン物質を含まないこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント配線板用絶
縁材料、プリント配線板及びその製造方法に係り、特
に、絶縁材料の酸化剤処理等において有害物質を発生す
ることなく、また、非貫通孔または貫通孔を形成するの
に良好なプリント配線板用絶縁材料、プリント配線板及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種電気機器に使用されるプリン
ト配線板においては、回路の高密度化の要請により,絶
縁層を介して複数の回路パターンを形成多層化し、各回
路パターン間に所定の接続を施している。
【0003】まず、以下、従来のプリント配線板の構造
を説明する。図5は、従来例のプリント配線板を説明す
るための製造工程図である。
【0004】まず、図5の(a)に示すように、例えば
ガラスエポキシ樹脂からなる絶縁基板110の両面上に
貼り付けられている銅箔をフォトリソグラフ法により加
工して、所定形状の内層回路パターン111a,111
b及び合わせマーク113l,113rを得る。
【0005】次に、図5の(b)に示すように、合わせ
マーク113l、113rの部分を除き、内層回路パタ
ーン111a,111bを蔽って、エポキシ樹脂を主体
とする絶縁層112a,112bを形成する。
【0006】次に、図5の(c)に示すように、CCD
カメラ117l、117rにより、合わせマーク113
l、113rの位置をそれぞれマーク検出光116l、
116rを通して基準位置として、検出位置決めし、こ
れに基き,所定の位置に、例えばドリルにより、絶縁層
112a,112b及び基板110を貫通する貫通孔1
14を形成し、また、例えばレーザ−光により、絶縁層
112aに内層回路パタ−ン111aに達する非貫通孔
115を形成する。
【0007】次に、図5の(d)に示すように、絶縁層
112a,112b,貫通孔114及び非貫通孔115
の表面に例えば粗化処理を施した後、銅層119を無電
解メッキにより形成する。
【0008】次に、図5の(e)に示すように、銅層1
19をフォトリソグラフ法により加工して、所定形状の
外層回路パターン119aを得る。ここで、内層回路パ
ターン111aは適宜、非貫通孔115及び貫通孔11
4に形成された外層回路パターン119aと接続されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板110
及び絶縁層112a,112bを構成する絶縁樹脂中に
は、主成分として、ビスフェノールAエポキシ樹脂,そ
の他のエポキシ樹脂及び硬化剤が含まれており、さらに
樹脂の存在を視認できるように、着色用の顔料を含有さ
せている。この顔料としては、価格が安く、着色性能が
安定しており、しかも少量で十分な着色を示す、銅フタ
ロシアニンン系グリーン及びブルーが、一般的に広く使
用されている。
【0010】図6は銅フタロシアニン系グリーンの化学
構造式を示す図であり、図7は銅フタロシアニン系ブル
ーの化学構造式を示す図である。図6に示すように、銅
フタロシアニン系グリーンは緑色を呈するものであり、
その環状結合中のシアノ基(C=N)と、ハロゲンの一
種である塩素(Cl)を含んでおり、一方、図7に示す
ように銅フタロシアニン系ブルーは青色を呈するもので
あり、その環状結合中にシアノ基を含んでいる。
【0011】上述したように、プリント配線板を形成す
る際には、絶縁層112a,112b上に形成する銅箔
119の密着性を得るために、絶縁層112a,112
bの表面を粗面化する粗面化処理が必要であり、また、
貫通孔114形成時に発生するスミアを除去するデスミ
ア処理が必要である。
【0012】これらの処理は、通常、過マンガン酸塩や
濃硫酸・クロム混酸などを用いる樹脂エッチングや、亜
塩素酸ソーダを用いた黒化処理である。これらの処理を
行うことにより、基本的に絶縁層の一部を溶解するが、
このとき絶縁層を構成する樹脂の架橋を破壊する可能性
があり、従ってシアノ基を有する顔料を含有した樹脂か
らは、シアン化合物が、ハロゲンを有する顔料を含有し
た樹脂からはハロゲン含有化合物が遊離する可能性があ
り、又、ハロゲン物質が絶縁層に含まれている場合、焼
却方法によってはダイオキシンが発生することが知られ
ており、これら有害物質を排出する可能性のない絶縁樹
脂中に含有させるための着色用の顔料が求められてい
た。
【0013】一方、回路パターンの層間接続のために貫
通孔及び/又は非貫通孔をレーザー光の照射によって形
成しようとする場合、一般的には、CO2レーザーが使
用されているが、長波長の為、直径100μm以下の小
径加工は困難であり、加工後の内層回路パターンと外層
回路パターンの接続面に、樹脂残膜が残り接続信頼性が
低いという問題があり、このような問題の少ない、着色
顔料の吸収率と対応したYAGレーザーによる加工がで
きることが必要である。
【0014】さらに、貫通孔及び又は非貫通孔を形成す
る場合の位置基準として、複数の合わせマークを用いて
いるが、従来の着色用顔料を含有する絶縁樹脂を絶縁層
に用いる場合には、合わせマーク部をマスクして、この
部分に絶縁層を形成しないようにする等の工数のかかる
工程を必要とし、無着色の絶縁樹脂を絶縁層に用いる場
合には、合わせマークを蔽って絶縁層を形成でき、合わ
せマークの位置検出も容易であるが、絶縁層の存在を確
認する検査がしづらいばかりではなく、YAGレーザー
エネルギーの吸収が悪いため、貫通孔及び/又は非貫通
孔の加工性が著しく悪く、その解決策が求められてい
た。
【0015】そこで本発明は、上記課題を解決し、有害
物質であるシアノ基及び又はハロゲン物質を発生させる
可能性のない、且つ、着色していて絶縁層の視認が容易
であるとともに合わせマークの確認が容易であり、しか
も、YAGレーザーエネルギーの吸収が適切である光吸
収率を有し、小径の貫通孔及び又は非貫通孔の加工が可
能な、プリント配線板用絶縁材料、プリント配線板及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、第1の発明は、第1の回路パターンと第
2の回路パターンとの間の層間絶縁層を構成する、着色
用顔料を含有するプリント配線板用絶縁材料において、
前記顔料をシアノ基及び又はハロゲン物質を含まない顔
料としたことを特徴とするプリント配線板用絶縁材料で
ある。
【0017】また、第2の発明は、第1の発明のプリン
ト配線板用絶縁材料ににおいて、前記顔料をアンスラキ
ノンとしたことを特徴とするものである。
【0018】また、第3の発明は、樹脂基板と、前記樹
脂基板の少なくとも上面又は下面上に形成した第1の回
路パターンと、前記第1の回路パターンを蔽って前記樹
脂基板上に形成した絶縁層と、前記第1の回路パターン
を露出させるべく前記絶縁層に形成した非貫通孔と、前
記第1の回路パターンと接続すべく前記非貫通孔の内壁
より連続して前記絶縁層上に形成した第2の回路パター
ンとを少なくとも有するプリント配線板において、前記
絶縁層を、エポキシ樹脂と、シアノ基及び又はハロゲン
物質を含まない顔料とからなる絶縁材料より構成したこ
とを特徴とするプリント配線板である。
【0019】また、第4の発明は、第3の発明のプリン
ト配線板において、前記顔料を、アンスラキノンとした
ことを特徴とするものである。
【0020】また、第5の発明は、樹脂基板上の上面、
下面の少なくとも一方の面上に第1の回路パターンと複
数の合わせマスクマークを形成する工程と、前記第1の
回路パターン及び前記合わせマークを蔽って、前記基板
上に、エポキシ樹脂と、380nm〜550nmの範囲
の吸収波長帯を有し、0.05重量%から3重量%含有
した顔料とからなる絶縁層を形成する工程と、前記合わ
せマークの位置を基準位置としてCCDカメラによって
認識し、前記基準位置に基き前記絶縁層の所定の位置
に、YAGレーザーによって、前記第1の回路パターン
を露出する非貫通孔を形成する工程と、前記第1の回路
パターンと接続すべく前記非貫通孔の内壁より連続して
前記絶縁層上に第2の回路パターンを形成する工程とを
有することを特徴とするプリント配線板の製造方法であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、好ましい実施例により、図面を参照して説明する。
【0022】まず、以後説明する各実施例において用い
るプリント配線板用絶縁材料として以下のものを用い、
プリント配線板用絶縁材料A(単に絶縁材料Aともい
う)と称することとする。 樹脂の主成分として、例えば、 ビスフェノールA型エポキシ樹脂… 75〜80重量部 樹脂のその他の成分として、 その他のエポキシ樹脂の混合物… 60〜75重量部 硬化剤として、 硬化剤… 14.6重量部 樹脂の着色用の顔料として、 アンスラキノン 0.25〜3重量% フィラーとして、 硫酸バリュウム 5重量部 その他の材料として 添加剤 少量
【0023】ここで、、の組成は、との組合わせ
より、所定の材料の硬度を決め、の組成は、所定の着
色の程度を決めることより、上記の範囲より適度に選択
される。さらに、は、絶縁材料全体に対する重量%に
なっていることに注意のこと。さらに、図1は、アンス
ラキノンの化学構造式を示す図であり、着色用の顔料で
あるアンスラキノンはその環状結合中に、O=、NH2
−基を含み、従来使用されていた、銅フタロシアニン系
顔料のようにシアノ基及びハロゲンを含まない。
【0024】<第1実施例>図2は、本発明のプリント
配線板の第1実施例を説明するための製造工程図であ
る。まず、図2の(a)に示すように、絶縁材料とし
て、絶縁材料Aにおいて、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂が75重量部、その他のエポキシ樹脂の混合物が7
5重量部、顔料の含有率が3重量%である絶縁材料A1
を、ガラスクロス又はガラス不織布に含浸させ、Bステ
ージまで硬化させプリプレグ1aを形成し、このプリプ
レグ1aの上面及び下面を所定厚さの銅箔2a,2bで
挟み、これをプレス装置の熱盤4a,4bの間に、ステ
ンレス3a,3bを介して挿入し、所定の温度時間サイ
クルのプログラムで熱圧着積層成型を行う。
【0025】これにより、図2の(b)に示すように、
基板1上に銅箔2a,2bの貼り付けられた銅張り積層
板100を得る。
【0026】次に、図2の(c)に示すように、銅箔2
a,2b上にドライフィルムを貼り付け所定のパターン
を露光・現像・エッチングして、所定の内層回路パタ−
ン5a,5bを基板1上に形成する。
【0027】次に、図2の(d)に示すように、さら
に、プリプレグ1aと同様のプリプレグ1b,1cを基
板1の上面、下面に配置し、さらにそれらの上に所定厚
さの銅箔6a,6bを配置し、これをプレス装置の熱盤
4a,4bの間に、ステンレス3a,3bを介して挿入
し、所定の温度時間サイクルのプログラムで熱圧着積層
成型を行う。
【0028】これにより、図2の(e)に示すように、
基板1の上面、下面にそれぞれ銅箔6a,6bの貼り付
けられた基板1’,1”が多層に積層された積層板10
0’を得る。基板1、1’、1”には、着色用の顔料が
含まれており、それぞれの区別を十分視認できる。
【0029】次に、図2の(f)に示すように、所定の
位置に例えばドリルを用いて、貫通孔7を形成する。
【0030】次に、図2の(g)に示すように、過マン
ガン酸塩(過マンガン酸カリウムや過マンガン酸ナトリ
ウム)を主とした酸化剤を用いて、貫通孔7の内壁のデ
スミア処理を行い、貫通孔7の内壁の表面(基板1,
1’、1”の部分になる)を一部溶解し粗面化し、粗面
化された貫通孔7aを得る。
【0031】ここで、基板1、1’,1”中に含まれる
絶縁材料中の顔料であるアンスラキノンには、例えば、
シアノ基やハロゲン物質などの有害物質が含まれていな
いので、この貫通孔7の内壁表面の一部溶解を行って
も、有害物質が発生する可能性はない。
【0032】次に、図2の(h)に示すように、無電解
めっき又は無電解めっき及び電解めっきを行い、銅箔6
a,6b及び粗面化された貫通孔7aの内壁に銅メッキ
層8を形成する。
【0033】次に、図2の(i)に示すように、メッキ
層8上にドライフィルムを貼り付け所定のパターンを露
光・現像・エッチングして、メッキ層8及び銅箔6a,
6bの積層された層から、所定の外層回路パタ−ン8a
を基板1’、1”上に形成すしプリント配線板100A
を得る。
【0034】そして、このプリント配線板100Aを例
えば焼却廃棄処分する場合、基板1、1’、1”中の絶
縁材料には、顔料として含まれるアンスラキノンにはシ
アノ基、ハロゲン物質などの有害物質が含まれていない
ので、安全に処分することが可能である。
【0035】<第2実施例>次に、プリント配線板にお
けるCCDカメラによる位置合わせ及びレーザー加工性
について、評価した。図3は、本発明のプリント配線板
の第2実施例を説明するための製造工程図である。
【0036】絶縁材料として、絶縁材料Aにおいて、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂が75重量部、その他の
エポキシ樹脂の混合物が75重量部、顔料であるアンス
ラキノンの含有率が0.05重量%とし、残りはそのま
まとした絶縁材料A2を用いた。
【0037】まず、図3の(a)に示すように、銅張り
積層板の銅箔上に、例えばドライフィルムを貼り付け所
定のパターンを露光・現像・エッチングして、所定の内
層回路パタ−ン11a及び複数の合わせマーク13l、
13rを基板10上に形成する。
【0038】次に、図3の(b)に示すように、適度な
粘度を有する絶縁材料A2を基板10の上面および下面
に順次塗布硬化硬化させて、所定の膜厚を有する絶縁層
12a,12bを形成する。合わせマーク13l、13
r上にも絶縁層12aは形成されている。
【0039】次に、図3の(c)に示されるように、合
わせマーク13l、13rの位置をCCDカメラ17
l、17rを用いてマーク検出光16l、16rにより
それぞれ検出した。位置の検出結果は極めて良好であ
り、再現性のあるものであった。この位置合わせ結果に
基き、YAGレーザー光18により、絶縁層12aの所
定の位置に、非貫通孔15及び貫通孔14を形成した。
形成は良好に行えた。
【0040】ここで、アンスラキノンとしては、緑色を
呈し、490から550nmに吸収波長帯を有するアン
スラキノングリーン、青色を呈し、430から490n
mに吸収波長帯を有するアンスラキノンブルー、紫色を
呈し、380から430nmに吸収波長帯を有するアン
スラキノンパープルが、YAGレーザー光の第2高調波
(波長は532nm)又は第3高調波(波長は355n
m)を吸収するものとして適当なものである。これら
は、単独でも良いし組合せて用いても良い。
【0041】次に、図3の(d)に示すように、過マン
ガン酸塩(過マンガン酸カリウムや過マンガン酸ナトリ
ウム)を主とした酸化剤を用いて、貫通孔14及び非貫
通孔15の内壁のデスミア処理及び絶縁層12a,12
bの表面の粗面化処理を行い、粗面化された貫通孔14
a及び非貫通孔15aを得、さらに、貫通孔14a,非
貫通孔15a,及び絶縁層12a,12b上に、無電解
めっき又は無電解めっき及び電解めっきを行い、銅メッ
キ層19を形成する。
【0042】次に、図3の(e)に示すように、メッキ
層19上にドライフィルムを貼り付け所定のパターンを
露光・現像・エッチングして、所定の外層回路パタ−ン
19aを形成し、プリント配線板100Bを得る。
【0043】ところで、絶縁層12a,12b中に含ま
れる絶縁材A2中の顔料であるアンスラキノンは、例え
ば、シアノ基やハロゲン物質などの有害物質を含んでい
ないので、粗面化処理を行って、絶縁層12a,12b
等の表面の一部溶解を行っても、有害物質が発生する可
能性はない。
【0044】<第3実施例>第2実施例において、絶縁
材料A2中の顔料であるアンスラキノンの含有量を0.
25重量%とした以外は、第2実施例と同一の方法によ
り、プリント配線板を得た。
【0045】CCDカメラ17l,17rを用いて、合
わせマーク13l、13rの位置をマーク検出光16
l、16rによりそれぞれ検出した時の位置の検出結果
は極めて良好であり、再現性のあるものであった。この
位置合わせ結果に基き、YAGレーザー光18により、
絶縁層12aの所定の位置に、非貫通孔15及び貫通孔
14を形成したが、形成は良好に行えた。
【0046】<第4実施例>第2実施例において、絶縁
材料A2中の顔料であるアンスラキノンの含有量を1重
量%とした以外は、第2実施例と同一の方法により、プ
リント配線板を得た。
【0047】CCDカメラ17l,17rを用いて、合
わせマーク13l、13rの位置をマーク検出光16
l、16rによりそれぞれ検出した時の位置の検出結果
は良好であり、再現性のあるものであった。この位置合
わせ結果に基き、YAGレーザー光18により、絶縁層
12aの所定の位置に、非貫通孔15及び貫通孔14を
形成したが、形成は良好に行えた。
【0048】<第5実施例>第2実施例において、絶縁
材料A2中の顔料であるアンスラキノンの含有量を3重
量%とした以外は、第2実施例と同一の方法により、プ
リント配線板を得た。
【0049】CCDカメラ17l,17rを用いて、合
わせマーク13l、13rの位置をマーク検出光16
l、16rによりそれぞれ検出した時の位置の検出結果
は良好であり、再現性のあるものであった。この位置合
わせ結果に基き、YAGレーザー光18により、絶縁層
12aの所定の位置に、非貫通孔15及び貫通孔14を
形成したが、形成は良好に行えた。
【0050】<第1比較例>第2実施例において、絶縁
材料A2中の顔料であるアンスラキノンの含有量を0.
01重量%とした以外は、第2実施例と同一の方法によ
り、プリント配線板を得た。
【0051】CCDカメラ17l,17rを用いて、合
わせマーク13l、13rの位置をマーク検出光16
l、16rによりそれぞれ検出した時の位置の検出結果
は極めて良好であり、再現性のあるものであった。この
位置合わせ結果に基き、YAGレーザー光18により、
絶縁層12aの所定の位置に、非貫通孔15及び貫通孔
14を形成しようとしたが、良好な孔形状を得ることが
できなかった。
【0052】<第2比較例>第2実施例において、絶縁
材料A2中の顔料であるアンスラキノンの含有量を5重
量%とした以外は、第2実施例と同一の方法により、プ
リント配線板を得た。
【0053】CCDカメラ17l,17rを用いて、合
わせマーク13l、13rの位置をマーク検出光16
l、16rによりそれぞれ検出した時の位置の検出は困
難であり、エラー表示がなされた。従って、YAGレー
ザー光18により、適当な位置に、非貫通孔15及び貫
通孔14を形成したが、形成そのものは極めて良好に行
え、スミアの発生が見られなかった。
【0054】以上、第2から第5実施例及び第1及び第
2比較例によれば、絶縁材料A中のアンスラキノンの含
有量を0.05重量%より少なくすると、YAGレーザ
ーによる貫通孔及び非貫通孔の形成が十分行えず、他方
アンスラキノンの含有量を3重量%より大きくすると、
貫通孔及び非貫通孔形成時のCCDカメラを用いた合わ
せマークの位置合わせを行うことができずアンスラキノ
ンの含有量を0.05から3重量%の範囲とすると、Y
AGレーザーによる貫通孔及び非貫通孔の形成及びCC
Dカメラを用いた合わせマークの位置合わせを良好に行
うことができる。
【0055】<第6実施例>図4は、本発明のプリント
配線板の第6実施例を説明するための製造工程図であ
る。
【0056】まず、図4の(a)に示すように、上面及
び下面にそれぞれ内層回路パターン21a,21bが形
成されている樹脂基板20の両面側に、銅箔23a,2
3b上に、上述のアンスラキノンを含みシアノ基やハロ
ゲン物質を含まない、着色された絶縁材料Aを塗布し
て、絶縁層22a,22bを形成した銅箔23a,23
bを配置し、これをプレス装置の熱盤4a,4bの間
に、ステンレス3a,3bを介して挿入し、所定の温度
時間サイクルのプログラムで熱圧着積層成型を行う。
【0057】これにより、図4の(b)に示すように、
樹脂基板20上に内層回路パターン21a,21b,絶
縁層22a,22b及び銅箔23a,23bの積層され
た積層基板が得られる。
【0058】次に、図4の(c)に示すように、ドリル
又はCO2レーザーにより、絶縁層22aの所定の位置
に回路接続用貫通孔24及びCO2レーザによる非貫通
孔25を形成する。この際、レーザー加工前に銅箔23
a,23bは除去してもしなくとも良い。孔明けの終了
した積層基板に対し、必要に応じて粗面化処理(例えば
バフ研磨等の機械研磨や過マンガン酸等の酸化剤による
化学処理)を行う。
【0059】次に、図4の(d)に示すように、無電解
又は無電解及び電解めっき処理を行い、メッキ層を形成
し、これを所定の形状に加工して、内層回路パターン2
1aと所定の部分で接続する外層回路パターン27を形
成し、プリント配線板100Cを得る。さらに、ビルド
アップにより多層化する場合には、図4の(a)から
(d)までの工程を繰り返せばよい。
【0060】ここで、粗面化処理において、絶縁層中に
は、顔料としてアンスラキノンが含まれており、シアノ
基及びハロゲン物質は含まれていないので、これらの有
害物質を発生することはない。
【0061】以上、シアノ基及びハロゲン物質を含まな
い顔料として、アンスラキノンを例に説明したが、複合
酸化物系ブルー及びグリーンを用いても良い。樹脂基板
及び絶縁層を構成する絶縁材料中に、顔料としてアンス
ラキノン等のシアノ基及び又はハロゲン物質を含まない
着色剤を所定の割合で含有させることにより、絶縁層形
成後の貫通孔及び非貫通孔の加工時におけるCCDカメ
ラを用いる位置合わせを容易に行うことができるし、Y
AGレーザーによる小径の貫通孔及び非貫通孔の形成も
可能であり、もちろんCO2レーザーによる通常の加工
も支障なくおこなうことができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るプリン
ト配線板用絶縁材料において、請求項1及び2記載によ
れば、顔料をシアノ基及び又はハロゲン物質を含まない
顔料としたことにより、有害物質であるシアノ基及び又
はハロゲン物質を発生させる可能性のないプリント配線
板用絶縁材料を提供することができるという効果があ
る。
【0063】また、本発明に係るプリント配線板におい
て、請求項3及び4記載によれば、絶縁層を、エポキシ
樹脂と、シアノ基及び又はハロゲン物質を含まない顔料
とからなる絶縁材料より構成したことにより、有害物質
であるシアノ基及び又はハロゲン物質を発生させる可能
性のないプリント配線板を提供することができるという
効果がある。
【0064】また、本発明に係るプリント基板の製造方
法において、請求項5記載によれば、第1の回路パター
ン及び合わせマークを蔽って、基板上に、エポキシ樹脂
と、380nm〜550nmの範囲の吸収波長帯を有
し、0.05重量%から3重量%含有した顔料とからな
る絶縁層を形成する工程と、前記合わせマークの位置を
基準位置としてCCDカメラによって認識し、前記基準
位置に基き前記絶縁層の所定の位置に、YAGレーザー
によって、前記第1の回路パターンを露出する非貫通孔
を形成する工程とを有することにより、有害物質である
シアノ基及び又はハロゲン物質を発生させる可能性のな
い、且つ、着色していて絶縁層の視認が容易であるとと
もに合わせマークの確認が容易であり、しかも、YAG
レーザーエネルギーの吸収が適切である光吸収率を有
し、小径の貫通孔及び又は非貫通孔の加工が可能なプリ
ント配線板の製造方法を提供することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンスラキノンの化学構造式を示す図である。
【図2】本発明のプリント配線板の第1実施例を説明す
るための製造工程図である。
【図3】本発明のプリント配線板の第2実施例を説明す
るための製造工程図である。
【図4】本発明のプリント配線板の第6実施例を説明す
るための製造工程図である。
【図5】従来例のプリント配線板を説明するための製造
工程図である。
【図6】銅フタロシアニン系グリーンの化学構造式を示
す図である。
【図7】銅フタロシアニン系ブルーの化学構造式を示す
図である。
【符号の説明】
1,1’,1”…樹脂基板、1a,1b,1c…プリプ
レグ、2a,2b…銅箔、3a,3b…ステンレス板、
4a,4b熱盤、5a,5b…内層回路パターン、6
a,6b…銅箔、7…貫通孔、7a…粗化処理された貫
通孔、8…メッキ層、9a,9b…外層回路パターン、
100…銅張積層板、100’銅張積層板、100A…
プリント配線板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/42 610 H05K 3/42 610A 3/46 3/46 T N X Fターム(参考) 4J002 CD001 CD051 EE056 FD096 GQ01 5E317 AA24 BB02 BB11 CC31 CC53 CD01 CD05 CD27 CD32 GG16 GG20 5E346 AA12 AA15 AA43 AA60 BB01 CC09 CC31 CC58 DD02 DD32 EE02 EE06 EE09 EE13 EE17 EE19 FF03 FF04 GG02 GG15 GG17 GG27 HH13 HH33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の回路パターンと第2の回路パターン
    との間の層間絶縁層を構成する、着色用顔料を含有する
    プリント配線板用絶縁材料において、前記顔料をシアノ
    基及び又はハロゲン物質を含まない顔料としたことを特
    徴とするプリント配線板用絶縁材料。
  2. 【請求項2】前記顔料を、アンスラキノンとしたことを
    特徴とする請求項1記載のプリント配線板用絶縁材料。
  3. 【請求項3】樹脂基板と、前記樹脂基板の少なくとも上
    面又は下面上に形成した第1の回路パターンと、前記第
    1の回路パターンを蔽って前記樹脂基板上に形成した絶
    縁層と、前記第1の回路パターンを露出させるべく前記
    絶縁層に形成した非貫通孔と、前記第1の回路パターン
    と接続すべく前記非貫通孔の内壁より連続して前記絶縁
    層上に形成した第2の回路パターンとを少なくとも有す
    るプリント配線板において、 前記絶縁層を、エポキシ樹脂と、シアノ基及び又はハロ
    ゲン物質を含まない顔料とからなる絶縁材料より構成し
    たことを特徴とするプリント配線板。
  4. 【請求項4】前記顔料を、アンスラキノンとしたことを
    特徴とする請求項3に記載のプリント配線板。
  5. 【請求項5】樹脂基板上の上面、下面の少なくとも一方
    の面上に第1の回路パターンと複数の合わせマスクマー
    クを形成する工程と、 前記第1の回路パターン及び前記合わせマークを蔽っ
    て、前記基板上に、エポキシ樹脂と、380nm〜55
    0nmの範囲の吸収波長帯を有し、0.05重量%から
    3重量%含有した顔料とからなる絶縁層を形成する工程
    と、 前記合わせマークの位置を基準位置としてCCDカメラ
    によって認識し、前記基準位置に基き前記絶縁層の所定
    の位置に、YAGレーザーによって、前記第1の回路パ
    ターンを露出する非貫通孔を形成する工程と、 前記第1の回路パターンと接続すべく前記非貫通孔の内
    壁より連続して前記絶縁層上に第2の回路パターンを形
    成する工程とを有することを特徴とするプリント配線板
    の製造方法。
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