JP2002100440A - カードコネクタおよび弾性コンタクト片 - Google Patents

カードコネクタおよび弾性コンタクト片

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JP2002100440A JP2000389466A JP2000389466A JP2002100440A JP 2002100440 A JP2002100440 A JP 2002100440A JP 2000389466 A JP2000389466 A JP 2000389466A JP 2000389466 A JP2000389466 A JP 2000389466A JP 2002100440 A JP2002100440 A JP 2002100440A
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利育 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃、振動などの際のコネクタのコンタクト
端子とカードの接触パッドとの電気的瞬断を防止する。 【解決手段】 複数のコンタクト端子40の各バネ片部
43を複数のバネ片ユニット43a,43bに分割し、
各分割バネ片ユニット43a,43bの幅、長さ、折曲
げ角度などを異ならせることにより、各バネ片ユニット
43a,43bの質量、バネ定数、接触力を異ならせ、
各分割バネ片ユニット43a,43bの共振周波数を異
ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機、電
話機、PDA(personal digital assistance)、携帯
型オーディオ、カメラ等の電子機器に取り付けられるカ
ードコネクタおよび該カードコネクタなどに内蔵される
弾性コンタクト片に関し、さらに詳しくは耐衝撃性、耐
振動性を向上させ、電気的瞬断のない接触構造を得るた
めの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機、電話機、PDA、デジタル
カメラ等の電子機器においては、メモリさらには制御回
路が内蔵された、SIM(subscriber identity modul
e)カード、MMC(multi media card)、スマートメ
ディア(商標)、SD(secure digital ;super densit
y)カード、メモリステック(商標)などのICカード
を装着させることで、各種の機能拡張などを行うように
している。
【0003】このようなICカードを着脱自在に装着す
るためのコネクタ構造においては、金属製のバネ片で構
成された複数のコンタクト端子をコネクタハウジング内
に設け、これら複数のコンタクト端子を、装填されたI
Cカードの表または裏面に形成された複数の接触パッド
と接触させ、これらの接触を介してICカード内のIC
をコネクタが取り付けられた電子機器と電気的に接続す
るようにしている。ICカードの複数の接触パッドに
は、電源ラインに接続される電源用パッドと各種信号を
授受するための複数の信号用パッドとが含まれ、これら
がそれぞれカードコネクタの複数のコンタクト端子を介
して電子機器側の電源回路および各種信号処理回路と接
続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような携帯用の小
型電子機器に使用されるカード用コネクタにおいては、
コネクタ内にカードが装填されている状態のときに、機
器の落下などによってコネクタに衝撃、振動が加えられ
ると、衝撃の大きさによってはカードの接触パッドがコ
ネクタのコンタクト端子から離れて電気的導通が断たれ
て瞬断が発生することがあり、極端な場合には、カード
がコネクタから離脱されてしまう。
【0005】このような事故が、電子機器からカードに
データを書き込んでいる最中に発生すると、書込み中の
データが失われたり、カードの記憶データに損傷が与え
られたりし、最悪の場合には、メモリカード自体が故障
してしまう可能性もある。
【0006】そこで、コンタクト端子を構成するバネ片
の接触圧を大きく設定することで、カードの保持力を強
くする手法が考えられる。しかし、この手法では、カー
ドの挿入・抜去の際に必要な操作力も同じ割合で増加す
るので、カード挿脱の際の操作性が悪くなる問題があ
る。
【0007】ここで、機器の落下などによる衝撃によっ
てカードとコネクタとの電気的接触が断たれる原因のひ
とつとして振動、共振がある。すなわち、電子機器が落
下などして電子機器に衝撃が加えられると、電子機器の
筐体や内部のプリント基板などが撓み、その復元力によ
って機器内部が振動する。この振動の周波数がコンタク
ト端子のバネ片部の共振周波数に一致すると、コンタク
ト端子のバネ片部はより大きく振動し、この振動によっ
て接点が離れ、カードとコネクタとの電気的接触が断た
れることがある。
【0008】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、カード保持力を維持しつつ、衝撃、振動など
による瞬断を防止するようにしたカードコネクタおよび
弾性コンタクト片を提供することを解決課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の一形態では、
プリント配線基板に接続される端子部と、コネクタハウ
ジングに固定するための固定部と、接点部を有し弾性変
位するバネ片部とを有する複数のコンタクト端子を備
え、ICカードの装填時、該ICカードの複数の接触パ
ッドがコネクタハウジング内に配された前記複数のコン
タクト端子の接点部と夫々当接するように、該ICカー
ドをコネクタハウジング内に保持するカードコネクタに
おいて、前記各コンタクト端子の少なくとも前記バネ片
部を複数のバネ片ユニットとして形成し、各バネ片ユニ
ットのICカードの装填時の共振周波数を異ならせたこ
とを特徴とする。
【0010】この発明によれば、例えば、複数のコンタ
クト端子の各バネ片部を複数のバネ片ユニットに分割
し、各分割バネ片ユニットの質量、バネ定数およびカー
ドの接触パッドに対する接触力のうちの少なくとも1つ
を異ならせることにより、各分割バネ片ユニットの共振
周波数(固有振動数)を異ならせている。
【0011】このようにこの発明では、各分割バネ片ユ
ニットの共振周波数を異ならせるようにしているので、
落下などの衝撃により生じた電子機器の振動によってコ
ンタクト端子の複数の分割バネ片ユニットのうちの一方
が共振してカードの接触パッドから離間されても、他方
の分割バネ片ユニットは共振することがないので、共振
していない分割バネ片ユニットによって接触パッドとの
接触を維持することができるようになる。別言すれば、
この発明によれば、衝撃、振動が発生した際、各バネ片
ユニットが接触パッドから離れるタイミングをずらすこ
とができる。
【0012】したがって、大きな衝撃、振動が発生した
際でも、装填されたカードを瞬断なく安定に保持できる
ようになり、これにより書込みデータ、記憶データの損
失などの可能性を少なくすることができる。
【0013】また、この発明の他の形態では、カードの
挿脱に応動する2つの金属片の接離に基づいてカードコ
ネクタ内へのカードの装填を検出するカード認識スイッ
チが備えられている場合は、各分割バネ片ユニットの接
点部のカード挿入方向の位置が前記カードの接触パッド
のカード挿入方向長さの範囲内でずれるように各分割バ
ネ片ユニットの長さを異ならせるとともに、カードがコ
ネクタに挿入されたとき、前記各コンタクト端子の複数
の分割バネ片ユニットのうちの最も手前に接点部が位置
する分割バネ片ユニットの接点部に前記カードの接触パ
ッドが接触した時点から、前記各コンタクト端子の複数
の分割バネ片ユニットのうちの最も奥方に接点部が位置
する分割バネ片ユニットの接点部に前記カードの接触パ
ッドが接触するまでの期間に、前記カード認識スイッチ
がオンするように前記カード認識スイッチの2つの金属
片の接離タイミングを設定している。
【0014】カードコネクタのカード認識スイッチにお
いては、回路保護やデータ保護のために、カード挿入の
際、カードの全ての接触パッドがコネクタの各コンタク
ト端子に接触された後に、スイッチがオンとなるように
しなくてはならない規約がある。
【0015】ここで、カード認識スイッチがカードの挿
脱に応動する2つの金属片の接離に基づいてカードの装
填を検出するようなタイプであるとする。このようなタ
イプのカード認識スイッチの場合は、カードの接触パッ
ドのカード挿入方向の長さの中に2つの金属片を接離さ
せるための金属片の変位を確保する必要がある。
【0016】一方、各分割バネ片ユニットの接点部のカ
ード挿入方向の位置が前記カードの接触パッドのカード
挿入方向長さの範囲内でずれるように各分割バネ片ユニ
ットの長さを異ならせるような共振対策をとったとす
る。
【0017】このような状況下では、カード挿入の際、
カード挿入方向にずれた全ての分割バネ片ユニットの接
点部がカードの接触パッドに接触した後に、カード認識
スイッチがオンになるように設定した場合は、接触パッ
ドのカード挿入方向の長さから前記金属片の変位分を引
いた長さしか各分割バネ片ユニットの接点部のずれ分を
残すことができない。カードは超小型化の傾向にあり、
このような超小型のカードの接触パッドの長さからさら
にカード認識スイッチの変位分を差し引いた長さしか各
分割バネ片ユニットの接点部をずらすことができないの
では、各分割バネ片ユニットの長さの差が小さくなり、
満足する共振対策をとることができなくなる。
【0018】そこで、上記発明では、カードがコネクタ
に挿入されたとき、各コンタクト端子の複数の分割バネ
片ユニットのうちの最も手前に接点部が位置する分割バ
ネ片ユニットの接点部に前記カードの接触パッドが接触
した時点から、各コンタクト端子の複数の分割バネ片ユ
ニットのうちの最も奥方に接点部が位置する分割バネ片
ユニットの接点部に前記カードの接触パッドが接触する
までの期間に、前記カード認識スイッチがオンするよう
に前記カード認識スイッチの2つの金属片の接離タイミ
ングを設定している。すなわち、例えば、各コンタクト
端子に含まれる複数の分割バネ片ユニットのうちの最も
手前に接点部が位置する分割バネ片ユニットの接点部に
前記カードの接触パッドが接触した直後に、カード認識
スイッチをオンさせるようにしている。
【0019】これにより、上記したカード認識スイッチ
の規約を守りつつ、複数の分割バネ片ユニットの各接点
部の位置を接触パッドのほぼ全長に近い寸法だけずらす
ことが可能になる。したがって、各分割バネ片ユニット
の長さの差を接触パッドのほぼ全長まで大きくすること
ができ、満足する共振対策をとることが可能になる。
【0020】またこの発明の他の形態では、接点部を有
する弾性変位するバネ片部を有し、前記接点部で被当接
体に圧接する片持ちはり状の弾性コンタクト片におい
て、少なくとも前記バネ片部を複数のバネ片ユニットに
分割し、分割した各バネ片ユニットの共振周波数を異な
らせたことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、バネ片部を複数のバネ
片ユニットに分割し、各分割バネ片ユニットの質量、バ
ネ定数および被当接体に対する接触力のうちの少なくと
も1つを異ならせることにより、各分割バネ片ユニット
の共振周波数(固有振動数)を異ならせている。
【0022】したがって、衝撃、振動などが発生したと
き、複数のバネ片ユニットのうちの何れかは常に被当接
体と接触していることになり、これにより衝撃、振動時
の被当接体との間の瞬断を防止することが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施形態を添付図
面にしたがって詳細に説明する。
【0024】以下の実施形態では、本発明をSDカード
と呼称される二段厚型カード用のコネクタに適用した場
合について説明する。
【0025】図1はICカード(メモリカード)として
のSDカード20をカード裏面から見たものであり、こ
のSDカード20は、厚さtの上側本体部21と、上側
本体部21より僅かに幅が狭い下側本体部23を有して
いる。すなわち、カード20の両側端部には、段差部2
7がカード側端に沿って形成されている。上側本体部2
1の一方の先端部には誤挿入防止のための略三角形状の
切欠き部22を有している。
【0026】下側本体部23の先端側には複数の凹部2
4が形成されており、これらの凹部24に接触パッド2
5が配設されている。各凹部24の深さは下側本体部2
3の高さとほぼ同じであり、したがって各接触パッド2
5の表面は、上側本体部21のおもて面からほぼ上側本
体部21の厚さtに対応した長さだけ離れて位置してい
る。
【0027】接触パッド25は、電源ピン、データ、コ
マンド、クロック用などの信号ピンを含む9ピン構成と
なっている。カード20の側面には、ライトプロテクト
ボタン26が設けられている。
【0028】(第1実施形態)図2〜図7を用いてこの
発明の第1の実施形態について説明する。
【0029】図2は上記カード20を装填するためのカ
ードコネクタ1の実施形態を示す斜視図であり、図3は
カード20が挿入された状態のカードコネクタ1を示し
ている。図4は、上板を除去した状態のカードコネクタ
1を示しており、図5はカードコネクタ1の断面図であ
る。
【0030】これらの図に示すカードコネクタ1は、携
帯電話機、PDA、携帯型オーディオ、デジタルカメラ
等の電子機器に配設されるものであり、上記したカード
20は、図3に示すように、接触パッド面を下にしてコ
ネクタ1内に装填される。このカードコネクタ1は、樹
脂材料などの絶縁体によって成形されたコネクタハウジ
ング2を有している。コネクタハウジング2は、上板部
3、下板部4、左右の側面板部5、後面板部6などによ
って平面略コ字状に形成されており、これら上板部3、
下板部4、側面板部5および後面板部6によってカード
20を装填するためのカード収容部7が形成されてい
る。カード20は、ハウジング2の前面に形成されたカ
ード挿入口33から挿入される。
【0031】左右の側面板部5には、カード20の挿脱
を案内する案内溝50が形成されており、カード20は
接触パッド面を下にした状態で案内溝50に沿って挿脱
される。各案内溝50は、上面壁51、側壁52および
下面壁53によって形成されている。さらに、各案内溝
50の端縁から下方に略直角に延在するように側壁60
が形成されている。この場合は、案内溝50の上面壁5
1は上板部3によって構成されている。
【0032】ハウジング2の内部には、挿入されたIC
カード20を突き当てる突き当て壁35(図5参照)が
形成され、かつこの突き当て壁35の一方の角部には、
ICカード20の切欠き部22を突き当てるべく突出さ
れたコーナ壁36が形成されている。
【0033】ハウジング下板部4には、複数(この場合
9本)のコンタクト端子40を位置決めして圧入するた
めの複数の溝32が形成されている。
【0034】図6は1つのコンタクト端子40を拡大し
て示したものである。
【0035】図6に示すように、各コンタクト端子40
は、金属製の片持ち状のバネ片で構成されており、電子
機器のプリント配線基板のコンタクトパッドに半田接続
される端子部41、溝32内で固定させるための固定部
42、弾性的に変位するバネ片部43を有している。バ
ネ片部43は、固定部42に対し所定の角度だけ折曲さ
れており、上方に突出してカード20の接触パッド25
と当接する弧状の接点部44を先端側に有している。こ
れらの複数のコンタクト端子40は、コネクタハウジン
グ2の前面側からカード挿入方向に圧入されることによ
り、ハウジングに形成された溝32内に固定される。
【0036】ここで、各コンタクト端子40のバネ片部
43は、バネ片部43の長手方向に沿った切断線によっ
て複数の分割バネ片ユニットに分割形成されている(こ
の場合左バネ片ユニット43aおよび右バネ片ユニット
43bに2分割)。各分割バネ片ユニット43a,43
bは同じ材質の母材、同じ材質のめっき、同じ長さおよ
び厚さで構成されており、幅ta、tbのみが異なって
いる。したがって、これら各バネ片ユニット43a,4
3bの質量あるいはバネ定数が異なることになり、各バ
ネ片ユニット43a,43bの共振周波数(固有振動
数)を異ならせることができる。
【0037】因みに、図7は、従来のコンタクト端子の
形状を示すすものである、従来のコンタクト端子におい
ては、接触バネ片部は分割されてはいない。
【0038】図4および図5に示すように、突き当て壁
35が形成されているハウジング2の奥側には、一対の
金属片70,80で構成されるカード認識スイッチSW
1が配されている。
【0039】可動片70は、プリント基板のコンタクト
パッドに固定される端子部70a、ハウジング2に固定
するための固定部(図示せず)、バネ片部70b、挿入
されたカード20の前端面に当接する当接部70c、お
よび固定片80側の接点部80dと接触する接点部70
dを有する金属片で構成されている。
【0040】固定片80は、プリント基板のコンタクト
パッドに固定される端子部80aおよび可動片70の接
点部70dと接触する接点部80dを有する金属片で構
成されている。
【0041】このカード認識スイッチSW1において
は、カード20が装填されていないときには、可動片7
0の接点部70dおよび固定片80の接点部80dは離
間しており、スイッチSW1はオフである。カード20
がハウジング2の奥側まで挿入されると、カード20の
前端面によって可動片70の当接部70cが押され、当
接部70cはカード挿入方向に移動する。この結果、可
動片70の接点部70dが固定片80の接点部80dに
接触し、スイッチSW1がオンになる。
【0042】このように、カード認識スイッチSW1に
おいては、カード20の挿入の有無に応じて可動片70
と固定片80とが接離するので、これを電気的に検出す
ることで、カード装填の有無を検出することができる。
【0043】このようなカードコネクタ1においては、
カード20がコネクタ1に挿入されると、カード20の
上側本体部21の両側面は案内溝50によって案内支持
される。さらに、カード20は、コンタクト端子40の
弾性力によってカード20が浮き上がらないように、案
内溝50の上面壁51(上板3)によってその上方への
移動が規制されている。なお、カード20の下側本体部
23は、側壁60で挟まれた空間に収容される。
【0044】かかるカードコネクタによれば、複数のコ
ンタクト端子40の各接触バネ片部43を複数に分割
し、各分割バネ片ユニット43a,43bの幅を異なら
せているので、各バネ片ユニット43a,43bの質量
あるいはバネ定数を異ならせることができ、各バネ片ユ
ニット43a,43bの共振周波数(固有振動数)を異
なる値に設定することができる。
【0045】このため、落下などの衝撃により生じた電
子機器の振動によってコンタクト端子の分割バネ片ユニ
ット43a,43bの一方が共振してカード20の接触
パッド25から一瞬離れても、分割バネ片ユニット43
b,43aの他方は共振することがないので、接触パッ
ド25との接触を維持することができる。別言すれば、
このカードコネクタによれば、衝撃、振動が発生した
際、各分割バネ片ユニット43a,43bが接触パッド
25から離れるタイミングをずらすことができる。した
がって、衝撃、振動が発生しても、分割バネ片ユニット
43a,43bのうちの何れかは常にカード20の接触
パッド25に接触していることになり、これにより各コ
ンタクト端子40と接触パッド25とを瞬断なく常に安
定に保持できるようになり、書込みデータ、記憶データ
の損失などの可能性を少なくすることができる。
【0046】(第2実施形態)つぎに、図8〜図13を
用いてこの発明の第2の実施形態について説明する。
【0047】図8および図9は、この第2の実施形態で
用いるコンタクト端子40の形状を示すものである。全
てのコンタクト端子40は同様の形状を有している。
【0048】この第2の実施形態において、コンタクト
端子40の接触バネ片部43を複数の分割バネ片ユニッ
ト43a,43bに分割する点は先の第1の実施形態と
同様である。この第2の実施形態では、各分割バネ片ユ
ニット43a,43bの幅ではなく、長さLa、Lbを
異ならせている。各分割バネ片ユニット43a,43b
は、同じ材質の母材、同じ材質のめっきで構成されてい
る。
【0049】このようにこの第2の実施形態のカードコ
ネクタによれば、複数のコンタクト端子40の各接触バ
ネ片部43を複数の分割バネ片ユニット43a,43b
に分割し、各分割バネ片ユニット43a,43bの長さ
を異ならせているので、各バネ片ユニット43a,43
bの質量あるいはバネ定数を異ならせることができ、各
バネ片ユニット43a,43bの共振周波数(固有振動
数)を異なる値に設定することができる。したがって,
この第2の実施形態のカードコネクタによれば、先の実
施形態と同様、大きな衝撃、振動にも耐えて、装填され
たカードを瞬断なく常に安定に保持できるようになる。
【0050】ここで、この図8に示すコンタクト端子4
0によれば、分割バネ片ユニット43a、43bの先端
側で弧状に突出した接点部44a,44bの形状、寸法
は同じとし、各バネ片部43の接点部44を除く部分の
長さLa´,Lb´を変えることで、各分割バネ片ユニ
ット43a,43bの長さLa、Lbを異ならせてい
る。したがって、この図8に示すコンタクト端子40に
よれば、各分割バネ片ユニット43a,43bの接点部
44a,44bの位置はカード挿入方向にずれることに
なる。
【0051】各接点部44a,44bの位置ずれ量q
(=La−Lb)は、できるだけ大きい方が各分割バネ
片ユニット43a、43bの長さの差を大きくすること
ができ、各分割バネ片ユニット43a、43bの共振周
波数の差も大きくすることができる。勿論、各接点部4
4a,44bは、カード20の接触パッド25に接触さ
せなくてはいけないので、上記位置ずれ量qはカード2
0の接触パッド25のカード挿入方向の長さW(図10
(a)参照)の範囲内にあることが必要である。
【0052】このように、接点位置をずらせたコンタク
ト端子40を用いた場合、カード認識スイッチSW1に
ついての問題を考慮する必要がでてくる。
【0053】すなわち、カードコネクタのカード認識ス
イッチに関しては、回路保護やデータ保護のために、カ
ード挿入の際、カード20の全ての接触パッド25がコ
ネクタの各コンタクト端子40に接触された後に、スイ
ッチがオンとならなくてはならない規約がある。
【0054】カード認識スイッチが図4あるいは図5に
示したような、カードの挿脱に応動する2つの金属片7
0,80の接離に基づいてカード20の装填を検出する
ようなタイプの場合は、カード20の接触パッド25の
カード挿入方向の長さWの中に2つの金属片70,80
を接離させるための可動片70の変位分xを確保する必
要がある。
【0055】このため、図8,図9に示すような接点位
置をずらせたコンタクト端子40を用いた場合、カード
挿入の際、各コンタクト端子40のカード挿入方向にず
れた全ての分割バネ片ユニット43a,43bの接点部
44a,44bがカード20の接触パッド25に接触し
た後に、カード認識スイッチSW1がオンになるように
設定した場合は、接触パッド25の長さWから2つの金
属片70,80の接離のための可動片70の必要変位分
xを引いた長さ(W−x)しか各分割バネ片ユニット4
3a,43bの接点部44a,44bのずれ分を確保で
きなくなる。カードは超小型化の傾向にあり、このよう
な超小型のカードの接触パッド25の長さWからさらに
カード認識スイッチSW1の変位分xを差し引いた長さ
(W−x)しか各分割バネ片ユニットの接点部44a,
44bをずらすことができないのでは、各分割バネ片ユ
ニット43a,43bの長さの差が小さくなり、満足す
る共振対策をとることができない。
【0056】そこで、この実施形態では、カード20が
コネクタに挿入されたとき、各コンタクト端子40の複
数の分割バネ片ユニット43a,43bのうちの最も手
前に接点部が位置する分割バネ片ユニット43bの接点
部44b(第1接点部)にカード20の接触パッド25
が接触した時点から、各コンタクト端子40の複数の分
割バネ片ユニット43a,43bのうちの最も奥方に接
点部が位置する分割バネ片ユニット43aの接点部44
a(第2接点部)にカード20の接触パッド25が接触
するまでの期間に、カード認識スイッチSW1がオンす
るようにカード認識スイッチSW1の2つの金属片7
0,80の接離タイミング位置を設定している。
【0057】この場合は、各コンタクト端子40に含ま
れる複数の分割バネ片ユニット43a,43bのうちの
最も手前に接点部が位置する分割バネ片ユニット43b
の接点部44bにカード20の接触パッド25が接触し
た直後に、カード認識スイッチSW1をオンさせるよう
にしている。
【0058】以下、図10〜図13を用いてコンタクト
端子40の各接点部44a,44bとカード20の接触
パッド25との接触と、カード認識スイッチSW1の接
離との関係について説明する。
【0059】図10〜図13において、(a)はコンタ
クト端子40の各接点部44a,44bが明示されるよ
うに切断されたコネクタ断面図であり、(b)はカード
認識スイッチSW1の2つの金属片が明示されるように
切断されたコネクタ断面図である。
【0060】図10は、カード20がコネクタハウジン
グ2の中程まで挿入された状態を示すものであり、カー
ド20の接触パッド25はコンタクト端子40の各接点
部44a,44bの位置までは到達していない。この状
態のときには、カード認識スイッチSW1の可動片70
の接点部70dと固定片80の接点部80dとは離間し
ており、カード認識スイッチSW1はオフの状態にあ
る。
【0061】図11は、図10の状態からカード20が
さらに挿入された状態を示しており、カード20の各接
触パッド25には、各コンタクト端子40の手前側の接
点部44bのみが接触している。この状態のときには、
カード20の先端は可動片70の当接部70cに当接し
て可動片70が押圧されることにより可動片70がコネ
クタハウジング2の奥方に移動し始めているが、可動片
70の接点部70dは未だ固定片80の接点部80dに
は接触していない。
【0062】図12は、図11の状態からカード20が
さらに挿入された状態を示しており、可動片70の当接
部70cがカード20の先端によってさらに押圧される
ことで、可動片70の接点部70dが固定片80の接点
部80dに接触されている。したがって、この時点でカ
ード認識スイッチSW1はオンになる。このときには、
各コンタクト端子40の奥側の接点部44aはまだカー
ド20の各接触パッド25に接触してはいない。
【0063】図13はカード20がコネクタハウジング
2に完全に挿入された状態を示しており、カード20の
各接触パッド25には、各コンタクト端子40の全ての
接点部44a,44bが接触している。カード認識スイ
ッチSW1はオン状態を維持している。
【0064】カード抜脱のときは上記と逆であり、カー
ド認識スイッチSW1がオフになった(可動片70と固
定片80とが離間)後に、各コンタクト端子40の手前
側の接点部44bがカード20の接触パッド25から離
間されることになる。
【0065】このように、この第2の実施形態によれ
ば、各コンタクト端子40に含まれる複数の分割バネ片
ユニット43a,43bのうちの最も手前に接点部が位
置する分割バネ片ユニット43bの第1の接点部44b
にカード20の接触パッド25が接触した直後にカード
認識スイッチSW1をオンさせるようにしているので、
カード認識スイッチの規約を守りつつ、複数の分割バネ
片ユニット43a,43bの各接点部44a,44bの
位置を接触パッド25のほぼ全長Wに近い寸法だけずら
すことが可能になる。したがって、各分割バネ片ユニッ
ト43a,43bの長さの差を接触パッドのほぼ全長W
まで大きくすることができ、振動に対し強いカードコネ
クタを実現することができる。
【0066】(第3実施形態)次に図14〜図17を用
いてこの発明の第3の実施形態について説明する。
【0067】図14〜図17は、この第3の実施形態で
用いるコンタクト端子40の形状を示すものである。全
てのコンタクト端子40は同様の形状を有している。
【0068】この第3の実施形態においても、コンタク
ト端子40の接触バネ片部43を複数の分割バネ片ユニ
ット43a,43bに分割している。
【0069】この第3の実施形態においては、各分割バ
ネ片ユニット43a,43bのカード20の接触パッド
25に対する接触力(接触圧)を異ならせている。
【0070】各分割バネ片ユニット43a,43bは、
同じ質量、同じバネ定数を持っている。各分割バネ片ユ
ニット43a,43bは、カード20の装填時における
弾性変位量が異なるように、無負荷時における固定部4
2に対する折曲角度をθ分異ならせている。すなわち、
この場合は、分割バネ片ユニット43aを分割バネ片ユ
ニット43bより角度θ分大きく立ち上げているので、
カード装填時に、分割バネ片ユニット43aの方が分割
バネ片ユニット43bより大きく弾性変位する。したが
って、各分割バネ片ユニット43a,43bの接触パッ
ド25に対する接触力(接圧)は分割バネ片ユニット4
3aの方が分割バネ片ユニット43bより大きくなる。
【0071】なお、接触力を異ならせるためには、他の
任意の手法を用いてもよい、例えば、各分割バネ片ユニ
ット43a,43bの折曲角度を同じにして、各分割バ
ネ片ユニット43a,43bの材質、厚みなどを代えて
バネ定数を異ならせることで、接触力を異ならせるよう
にしてもよい。
【0072】接触力を変えることによって各分割バネ片
ユニットの共振周波数が変化することについて説明す
る。
【0073】コネクタが内蔵されている電子機器に大き
な衝撃が加わったとき、コネクタが取り付けられている
プリント基板は衝撃の際の力によって振動する。この振
動の周波数は、衝撃が加わった当初は低く、時間が経過
するにつれて高くなる。また、振動の振幅は時間の経過
に伴なって小さくなっていく。
【0074】コンタクト端子の各分割バネ片ユニット
は、その質量およびバネ定数から決まる特定の共振周波
数を持っており、各分割バネ片ユニットは、衝撃の際の
振動の周波数がこの特定の共振周波数に一致すると、共
振する。
【0075】ここで、コネクタ内にカードが装填されて
いるとき、コンタクト端子の各分割バネ片ユニットは弾
性変形してカードに当接し、これによりカードの接触パ
ッドに対して弾性変形量に対応する所定の接触力(接圧)
を加えている。この接触力のために、各分割バネ片ユニ
ットのもつ質量およびバネ定数から決まる理論的な無負
荷時の共振周波数に対し、カードが装填されたときの各
分割バネ片ユニットの共振周波数は、各分割バネ片ユニ
ットの接触力(弾性変形量)に応じて変化すると考えら
れる。
【0076】したがって、同じ質量、同じバネ定数をも
つ分割バネ片ユニットであっても、例えば各分割バネ片
ユニットの折曲角度を変えるなどして各分割バネ片ユニ
ットのカード装填時の弾性変形量が異なるように設定す
ることにより、各分割バネ片ユニットのカードの接触パ
ッドに対する接触力を異ならせ、これによりカードが装
填されているときの各分割バネ片ユニットの共振周波数
に差を付けることができる。
【0077】このように、この第3の実施形態によれ
ば、複数のコンタクト端子40の各接触バネ片部43を
複数の分割バネ片ユニット43a,43bに分割し、各
分割バネ片ユニット43a,43bのカードの接触パッ
ドに対する接触力を異ならせているので、各バネ片ユニ
ット43a,43bの共振周波数(固有振動数)を異な
る値に設定することができる。したがって,この第3の
実施形態によれば、先の実施形態と同様、大きな衝撃、
振動にも耐えて、装填されたカードを瞬断なく常に安定
に保持できるようになる。
【0078】(変形態様)なお、本発明において、コン
タクト端子40の分割バネ片ユニットの分割数は任意で
あり、3分割以上としてもよい。また、各分割バネ片ユ
ニットの質量、バネ定数を変化させるために、上記した
以外の他の任意の手法を用いてもよい。たとえば、各分
割バネ片ユニットのめっきの材質を変えるなどの手法を
用いるようにしてもよい。また、各分割バネ片ユニット
の接触力を変化させる手法としても、他の手法を用いて
もよい。
【0079】また、カード認識スイッチSW1は、カー
ドの挿脱に応動する少なくとも2つの金属片の接離に基
づいてカードコネクタ内へのカードの装填を検出するも
のであれば、他の任意の構成を採用するようにしてもよ
い。たとえば、カード未挿入のときに2つの金属片が接
触し、カード挿入時に2つの金属片が離間するような構
造のものでもよい。
【0080】また、上記実施形態では、弾性コンタクト
片40として、バネ片部43を一方向に延在させたタイ
プに本発明を適用するようにしているが、バネ片部43
の途中に折り返し部を有する折り返し形状のコンタクト
端子などの他の形状のコンタクト端子にも本発明を適用
することができる。
【0081】なお、本発明は、接点部で被当接体に圧接
する他の片持ちはり状の弾性コンタクト片に適用しても
よい。例えば、カードコネクタ等においては、ライトプ
ロテクトボタン26のスライド位置を検出するライトプ
ロテクトスイッチ、コネクタ内へのカード装填の有無を
検出する前記カード認識スイッチSW1などに弾性コン
タクト片が用いられることが多いが、このような用途の
弾性コンタクト片に上記各実施形態で示された分割形状
のコンタクト端子40を適用してもよい。
【0082】また、上記実施形態では、各バネ片ユニッ
トの共振周波数を変化させるパラメータとして、質量、
バネ定数、およびカードに対する接触力を個別に異なら
せたが、これらを組み合わせて用いて共振周波数を変化
させるようにしてもよい。
【0083】また、前述の実施形態では、1個の弾性コ
ンタクト片を複数の分割バネ片ユニットに分割する例に
つき説明したが、各バネ片ユニットそのものを個別の弾
性コンタクト片で構成してもよいことは勿論である。す
なわち、個別の弾性コンタクト片の各接点部が1つの接
触パッドに接触するように複数の弾性コンタクト片をコ
ネクタ内に配し、これら個別の弾性コンタクト片の質
量、バネ定数、およびカードに対する接触力のうちの少
なくとも1つを異ならせるようにしてもよい。
【0084】また、上記実施形態では、コネクタハウジ
ング2の上面壁は、案内溝50および突き当て壁35の
近傍のみを覆うようにしたが、カードの全面、あるいは
殆どの部分を覆うようにしてもよく、またカードの一
部、たとえば接触パッド部分だけを覆うようにしてもよ
い。これは、コネクタハウジングの下面壁に関しても同
様である。
【0085】さらに、コネクタハウジングを、例えば板
金加工された金属製の上側ハウジングと、樹脂製の下部
ハウジングというように、複数のハウジング部材で構成
するようにしてもよい。
【0086】さらに、上記実施形態では、ICカード2
0としてSDカードを例にとって説明を行ったが、本発
明をSIMカード、MMCカード、スマートメディア
(商標)、カード、メモリステック(商標)などの他の
任意のICカード用のカードコネクタに適用するように
してもよい。また、そのためのカードコネクタ構造も任
意であり、各種カードに適合した構造とすればよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のカードコ
ネクタによれば、コンタクト端子の少なくとも前記バネ
片部を複数のバネ片ユニットとして形成し、各バネ片ユ
ニットのICカードの装填時の共振周波数を異ならせた
ので、衝撃、振動が発生しても、複数のバネ片ユニット
のうちの何れかは常にカードの接触パッドに接触してい
ることになり、これにより各コンタクト端子と接触パッ
ドとを、瞬断なく常に安定に保持できるようになり、書
込みデータ、記憶データの損失などの可能性を少なくす
ることができる。
【0088】また、この発明の弾性コンタクト片によれ
ば、バネ片部を複数のバネ片ユニットに分割し、各分割
バネ片ユニットの質量、バネ定数および被当接体に対す
る接触力のうちの少なくとも1つを異ならせることによ
り、各分割バネ片ユニットの共振周波数を異ならせてい
るので、衝撃、振動が発生しても、複数のバネ片ユニッ
トのうちの何れかは常に被当接体と接触していることに
なり、これにより衝撃、振動時の被当接体との間の瞬断
を防止することが可能になる。
【0089】また、この発明では、カードがコネクタに
挿入されたとき、各コンタクト端子に含まれる複数の分
割バネ片ユニットのうちの最も手前に接点部が位置する
分割バネ片ユニットの接点部に前記カードの接触パッド
が接触した直後に、カード認識スイッチをオンさせるよ
うにしているので、カードの全ての接触パッドがコネク
タのコンタクト端子に接触された後にスイッチオンとな
るべきカード認識スイッチの規約を守りつつ、複数の分
割バネ片ユニットの各接点部の位置を接触パッドのほぼ
全長に近い寸法だけずらすことが可能になる。したがっ
て、各分割バネ片ユニットの長さの差を接触パッドのほ
ぼ全長まで大きくすることができ、衝撃、振動に対し強
いカードコネクタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るカードコネクタに装填するIC
カードの一例を示す斜視図である。
【図2】この発明に係るカードコネクタの第1の実施形
態に関してその概観構成を示す斜視図である。
【図3】この発明に係るカードコネクタの第1の実施形
態に関してカードが装填された状態を示す斜視図であ
る。
【図4】この発明に係るカードコネクタの第1の実施形
態に関して上板を除去した状態を示す斜視図である。
【図5】この発明に係るカードコネクタの第1の実施形
態を示す断面図である。
【図6】この発明に係るカードコネクタの第1の実施形
態に用いられるコンタクト端子の形状を示す斜視図であ
る。
【図7】従来のコンタクト端子の形状を示す斜視図であ
る。
【図8】この発明に係るカードコネクタの第2の実施形
態に用いられるコンタクト端子の形状を示す側面図であ
る。
【図9】この発明に係るカードコネクタの第2の実施形
態に用いられるコンタクト端子の形状を示す斜視図であ
る。
【図10】この発明に係るカードコネクタの第2の実施
形態において、カードが半分ほど挿入されている状態を
示す断面図である。
【図11】この発明に係るカードコネクタの第2の実施
形態において、カードの接触パッドが手前側の分割バネ
片ユニットに接触しているときの状態を示す示す断面図
である。
【図12】この発明に係るカードコネクタの第2の実施
形態において、カード認識スイッチがオンになったとき
の状態を示す示す断面図である。
【図13】この発明に係るカードコネクタの第2の実施
形態において、カードが完全に挿入されたときの状態を
示す断面図である。
【図14】この発明に係るカードコネクタの第3の実施
形態に用いられるコンタクト端子の形状を示す斜視図で
ある。
【図15】この発明に係るカードコネクタの第3の実施
形態に用いられるコンタクト端子の形状を示す側面図で
ある。
【図16】この発明に係るカードコネクタの第3の実施
形態に用いられるコンタクト端子の形状を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 カードコネクタ 2 コネクタハウジング 3 上板部 4 下板部 5 側面板部 6 後面板部 7 カード収容部 20 IC(メモリ)カード 21 上側本体部 22 切欠き部 23 下側本体部 24 凹部 25 接触パッド 26 ライトプロテクトボタン 32 溝 33 カード挿入口 35 突き当て壁 36 コーナ壁 40 コンタクト端子(弾性コンタクト片) 41 端子部 42 固定部 43 バネ片部 43a 分割バネ片ユニット 43b 分割バネ片ユニット 44 接点部 44a 接点部 44b 接点部 50 案内溝 51 上面壁 52 側壁 53 下面壁 60 側壁 SW1 カード認識スイッチ 70 可動片 80 固定片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 12/18 H01R 23/68 301J 301F (72)発明者 宍倉 誠司 東京都大田区中馬込3丁目28番7号 山一 電機株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA31 MB05 NA02 5B058 CA14 KA24 YA20 5E021 FA05 FA11 FB01 FB02 FB15 FB17 FB18 FC06 FC11 FC38 JA04 KA09 MA19 5E023 AA04 AA16 AA21 AA24 AA29 BB01 BB19 BB22 CC23 CC26 DD22 DD29 EE09 EE10 EE29 FF01 GG02 GG15 HH08 HH25 HH27 5E087 EE04 EE12 FF06 FF27 GG06 MM02 PP08 QQ02 RR15 RR26 RR41

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線基板に接続される端子部
    と、コネクタハウジングに固定するための固定部と、接
    点部を有し弾性変位するバネ片部とを有する複数のコン
    タクト端子を備え、 ICカードの装填時、該ICカードの複数の接触パッド
    がコネクタハウジング内に配された前記複数のコンタク
    ト端子の接点部と夫々当接するように、該ICカードを
    コネクタハウジング内に保持するカードコネクタにおい
    て、 前記各コンタクト端子の少なくとも前記バネ片部を複数
    のバネ片ユニットとして形成し、各バネ片ユニットのI
    Cカードの装填時の共振周波数を異ならせたことを特徴
    とするカードコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記各コンタクト端子のバネ片部を複数
    のバネ片ユニットに分割し、分割した各バネ片ユニット
    の質量、バネ定数および前記カードの接触パッドに対す
    る接触力のうちの少なくとも1つを異ならせたことを特
    徴とする請求項1に記載のカードコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記各分割バネ片ユニットの幅を異なら
    せたことを特徴とする請求項2に記載のカードコネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記各分割バネ片ユニットの長さを異な
    らせたことを特徴とする請求項2に記載のカードコネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記各分割バネ片ユニットのカード装填
    による弾性変形量を異ならせたことを特徴とする請求項
    2に記載のカードコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記各分割バネ片ユニットにおいては、
    無負荷時における前記固定部に対するバネ片部の折曲角
    度を異ならせていることを特徴とする請求項5に記載の
    カードコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記各分割バネ片ユニットの接点部のカ
    ード挿入方向の位置が前記カードの接触パッドのカード
    挿入方向の長さの範囲内でずれるように各分割バネ片ユ
    ニットの長さを異ならせたことを特徴とする請求項1に
    記載のカードコネクタ。
  8. 【請求項8】 前記カードの挿脱に応動する2つの金属
    片の接離に基づいてカードコネクタ内へのカードの装填
    を検出するカード認識スイッチを更に備え、 カードがコネクタに挿入されたとき、前記各コンタクト
    端子の複数の分割バネ片ユニットのうちの最も手前に接
    点部が位置する分割バネ片ユニットの接点部に前記カー
    ドの接触パッドが接触した時点から、前記各コンタクト
    端子の複数の分割バネ片ユニットのうちの最も奥方に接
    点部が位置する分割バネ片ユニットの接点部に前記カー
    ドの接触パッドが接触するまでの期間に、前記カード認
    識スイッチがオンするように前記カード認識スイッチの
    2つの金属片の接離タイミングを設定するようにしたこ
    とを特徴とする請求項7に記載のカードコネクタ。
  9. 【請求項9】 接点部を有する弾性変位するバネ片部を
    有し、前記接点部で被当接体に圧接する片持ちはり状の
    弾性コンタクト片において、 少なくとも前記バネ片部を複数のバネ片ユニットに分割
    し、分割した各バネ片ユニットの共振周波数を異ならせ
    たことを特徴とする弾性コンタクト片。
  10. 【請求項10】 前記分割した各バネ片ユニットの質
    量、バネ定数および前記被当接体に対する接触力のうち
    の少なくとも1つを異ならせたことを特徴とする請求項
    9に記載のカードコネクタ。
  11. 【請求項11】 前記各分割バネ片ユニットの幅を異な
    らせたことを特徴とする請求項10に記載のカードコネ
    クタ。
  12. 【請求項12】 前記各分割バネ片ユニットの長さを異
    ならせたことを特徴とする請求項10に記載のカードコ
    ネクタ。
  13. 【請求項13】 前記各分割バネ片ユニットのカード装
    填による弾性変形量を異ならせたことを特徴とする請求
    項10に記載のカードコネクタ。
  14. 【請求項14】 前記各分割バネ片ユニットにおいて
    は、無負荷時における前記固定部に対するバネ片部の折
    曲角度を異ならせていることを特徴とする請求項13に
    記載のカードコネクタ。
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