JP2002099158A - 画像形成装置および定着装置 - Google Patents

画像形成装置および定着装置

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JP2002099158A
JP2002099158A JP2000286605A JP2000286605A JP2002099158A JP 2002099158 A JP2002099158 A JP 2002099158A JP 2000286605 A JP2000286605 A JP 2000286605A JP 2000286605 A JP2000286605 A JP 2000286605A JP 2002099158 A JP2002099158 A JP 2002099158A
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fixing
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JP2000286605A
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Takayuki Yamashita
孝幸 山下
Tsukasa Matsuda
司 松田
Tetsuo Yamada
哲夫 山田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換率が高く低コストの熱循環器を備えた
画像形成装置および定着装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 転写同時定着部Fの上流側および下流側
で中間転写体50に接する板状の2枚の金属部材と、第
1の金属部材32_1の熱を第2の金属部材32_2に
移動させる複数のヒートパイプ33とを備えた熱循環器
30であり、熱循環器30は、各金属部材の厚さをtm
m、各金属部材の中間転写体幅方向の長さをW1mm、
中間転写体50の幅をW2mm、第2の金属部材32_
2の、中間転写体50移動方向最下流側での温度をbT
℃、中間転写体50の、第2の金属部材32_2に接す
る直前の位置の温度をT1℃、中間転写体50の、第2
の金属部材32_2から離れた直後の位置の温度をT2
℃としたとき、0.73+0.00024×t×(W1
−W2)≦(T2−T1)/(bT−T1)なる式を満
足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタなどに用いられる画像形成装置および定
着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機やプリンタ
などに用いられる画像形成装置において、感光体上に静
電潜像を形成し、それを乾式トナーで現像した後、その
トナー像を記録媒体に静電的に転写し、定着する画像形
成装置が広く用いられている。この画像形成装置におい
ては、記録媒体である記録紙の表面の凹凸のために、記
録紙と感光体が完全に密着せずに不均一なギャップが生
じ、転写電界が乱れたり、トナー同士のクーロン反発力
を招いたりするために画像が乱れるなどの問題がある。
【0003】この問題に対して、中間転写体に互いに異
なる色の複数のトナー像を静電的に重ねて転写し、中間
転写体上で多色の多重トナー像を溶融した後、その溶融
した多重トナー像を所定の転写同時定着部において記録
媒体に転写すると同時に定着し、カラーコピーを得るよ
うにした画像形成装置や、無端ベルト状に形成された感
光体上のトナー像を溶融し、記録媒体に転写定着して画
像を得るようにした画像形成装置などが考案されてい
る。
【0004】これらの画像形成装置では、記録媒体への
トナー像の転写を非静電的に行うので、前述したよう
な、画像品質の劣化が生じにくくなる。ところが、この
ような画像形成装置では、感光体クリーナ内や現像装置
内のトナーの溶融を防止するため、中間転写体や感光体
の、感光体クリーナや現像装置に直接または間接的に接
する部分を、トナーの溶融温度以下に冷却する必要があ
る。そこで、例えば、特開昭59−12988号公報や
特開昭62−95568号公報には、トナー像が転写同
時定着部を通過した後、感光体クリーナや現像装置に接
するまでの中間転写体や感光体の移動経路上に冷却放冷
手段を設けたり、移動経路を長くして長い冷却時間が確
保できるようにした画像形成装置が開示されている。
【0005】しかし、このような画像形成装置において
は、トナーの溶融温度以下に冷却された中間転写体もし
くは感光体を、画像形成サイクルごとに、転写定着を行
うのに必要な温度まで再加熱することが必要となり、大
電力を消費するという問題が発生する。
【0006】この問題を解決するために、特公昭58−
36341号公報には、中間転写体の熱容量を3.1×
1013ca1/cm2℃以下とすることにより、画像形
成サイクルごとの加熱に必要な熱エネルギーを低減させ
る画像形成装置が開示されている。ベルトの熱容量を小
さくするにはベルトの厚さを薄くすることが一般的な方
法であるが、強度の問題からベルトの厚さをあまり薄く
することはできず、実用的な厚さを確保しようとすると
大きな改善効果が得られない。金属を用いて強度を付与
することによりベルトの厚さを薄くすることも考えられ
るが、金属を用いるとベルトが導電性となるため、中間
転写体へのトナーの像形成手段として広く用いられてい
る静電転写方式が採用できないという問題がある。そこ
で、圧力をかけてトナー像を形成することが考えられる
が、高い圧力をかけると装置が複雑化しかつ大型化する
という欠点がある。
【0007】一方、特開平4−298777号公報に
は、ベルト状像担持体への像形成位置と転写同時定着部
との間に、像形成部へ向かうベルトと転写同時定着部へ
向かうベルトを接触させ、熱交換を行うことによりエネ
ルギー損失を減少させる画像形成装置が開示されてい
る。
【0008】しかし、この画像形成装置では、ベルト同
士を直接接触させるため、ベルト表面側からの付勢手段
が必要であり、そのためベルト表面が傷つき画質が劣化
したり、またベルト同士を接触させるためにベルトを撓
ませる必要があり、接触領域の前後にベルトを撓ませる
ための領域が必要となるため、装置が大型化するという
問題がある。さらに、ベルトは絶縁性であるため、互い
に接触することにより帯電し、そのため密着性は良くな
り熱交換性は上がるものの、ベルトの搬送性が悪くな
り、画像ずれなどの画像欠陥を起こしやすいという問題
がある。
【0009】これらの問題を解決するために、像形成部
へ向かうベルトの部分と転写同時定着部へ向かうベルト
の部分との間に熱良導体を配置し、それらの2つのベル
トの部分どうしで熱交換することが考えられる。しかし
ながら、単にベルトの部分間に熱良導体を配置しただけ
では、それらベルトの部分どうしの温度が平均化される
だけで、十分な熱エネルギー交換は行われず、低い熱交
換効率にとどまる。
【0010】この問題を解決するために、特開平10−
213977号公報には、像形成部へ向かうべルトの部
分と転写同時定着部へ向かうベルトの部分との間で、ベ
ルトと直接接触し熱交換をする熱循環器を配置すること
によりベルトの部分どうしの温度の平均化を防止し、高
い熱交換効率を実現する画像形成装置が開示されてい
る。この熱循環器は、像形成部へ向かうベルト側と転写
同時定着部へ向かうベルト側に、ベルト進行方向と直角
に配列された複数の金属部材と、それら複数の金属部材
をつなぐヒートパイプとから構成され、隣り合う複数の
金属部材どうしは熱絶縁スペーサを介して互いに結合さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
熱循環器には、次のような問題点がある。すなわち、こ
の熱循環器では、隣り合う複数の金属部材どうしが熱絶
縁スペーサを介して連結されているので、十分な機械強
度を持たせるために、金属部材間にある程度の結合断面
積が必要となり、金属部材を小さく製作することが難し
いため大型化することがさけられずコストダウンを計り
にくい。また、移動するベルトと接触して効率の良い熱
交換を行うためには、接触面を凸凹の少ない精度の高い
曲面に仕上げなければならないが、加工中に、連結され
る金属部材間で段差ができやすく、精度よく製作するた
めには、加工に多くの時間と費用を必要としコストアッ
プを招きやすい。
【0012】図15は、従来の画像形成装置に用いられ
る熱循環器の一例を示す図である。
【0013】従来の熱循環器は、図15に示すように、
ベルト移動方向Aに対して並列に配置された複数の金属
部材22からなる受熱部11、および同様に、ベルト移
動方向Aに対して並列に配置された複数の金属部材22
からなる放熱部12と、これら受熱部11および放熱部
12双方の各金属部材22を連結する環状に閉じた形状
の複数のヒートパイプ13とから構成されている。
【0014】受熱部11は、A方向に循環移動するベル
ト状部材の、高温状態にあるベルト状部材21aに接触
する位置に配置され、高温のベルト状部材21aの熱を
受け取り、その熱をヒートパイプ13を介して、低温状
態にあるベルト状部材21bに接触する位置に配置され
た放熱部12に伝える。
【0015】金属部材22には、アルミニウム、銅また
はこれらを含む合金等の熱伝導性の良い金属が用いられ
るが、安価で加工性に優れたアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金の押出型材を用いるのが望ましいとされてい
る。
【0016】図16は、図15に示した熱循環器に用い
られる金属部材の概要図であり、図17は、図16に示
した各金属部材単体の斜視図である。
【0017】図16に示すように、受熱部11および放
熱部12には、それぞれ複数本の金属部材22がベルト
移動方向Aに並列に配置されており、これら各金属部材
22にはベルト幅方向に貫通する貫通孔23が形成され
ている。各金属部材22のベルト幅方向の両側面には、
溝状の切欠き24が設けられている。
【0018】貫通孔23には、ヒートパイプ13の直線
部13aが挿入されるようになっている。貫通孔23の
形成される位置は、各金属部材22の裏面から等しい深
さdの位置に設けられている。このように貫通孔23を
配列することにより、ヒートパイプの直線部13aは各
金属部材22に対して同じ寸法のものを用いることがで
き、加工効率を向上させることができる。
【0019】溝状の切欠き24は、隣り合う金属部材2
2相互間の熱絶縁性を高めるため、および軽量化のため
に設けられている。これらの各金属部材22は、0.0
5mm〜2.0mmの隙間を設けて配列され、隣り合う
金属部材22間はろう付け接合部25により一体的に結
合されている。
【0020】図17に示すように、ろう付け接合部25
は、各金属部材22の、ベルト状部材と接触しない金属
部材側面の上縁付辺および下縁付近の金属部材両端の一
部についてのみ行われており、ろう付けが行われる面積
の合計は、おおよそ40mm 2程度である。
【0021】図18は、従来の熱循環器が組み込まれた
画像形成装置の概略構成図である。
【0022】この画像形成装置では、図示されない作像
領域でベルト状部材21表面にトナー像が形成された
後、ベルト状部材21はトナー像を担持しながら矢印A
方向に移動し、熱循環器20の放熱部12の位置に達す
ると放熱部12の複数の金属部材22により加熱され、
次に、加熱板9で加熱された後、転写同時定着部Fの加
熱ロール2および加圧ロール3により加熱加圧されるこ
とにより、ベルト状部材21に担持されたトナー像の転
写定着が行われる。
【0023】転写同時定着部Fで加熱されて高温となっ
たベルト状部材21は、受熱部11の複数の金属部材2
2と接触し、熱交換を行いながら徐々に冷却される。こ
うして冷却されたベルト状部材21は、矢印A方向に循
環移動して、再び、図示されない作像領域で表面にトナ
ー像が作図されて熱循環器20の放熱部12の位置に向
かって移動する。
【0024】一方、ベルト状部材21の熱を受け取った
受熱部11の複数の金属部材22はその熱をヒートパイ
プ13を介して、放熱部12の複数の金属部材22に伝
え、放熱部12の複数の金属部材22はその熱を低温状
態にあるベルト状部材21に伝える。
【0025】受熱部11および放熱部12の複数の隣り
合う金属部材22どうしは断熱されているので、受熱部
11での高温の金属部材は、放熱部12でも高温とな
り、高い熱交換効率が実現される。
【0026】受熱部11および放熱部12の金属部材2
2のベルト状部材21と接触しない側の裏面11b,1
2bは、図16(a)に示したように、ほぼ平坦に仕上
げられているが、ベルト状部材21と接触する側の表面
11a,12aは、ベルト状部材21との接触を良好に
するため、曲率半径300mm〜2000mm程度のゆ
るやかな曲面となるように切削加工および研磨加工によ
って仕上げられている。この切削加工および研磨加工の
際に、隣り合う金属部材22の表面のずれ、すなわち段
差は100μm以下となるように調整される。もし、こ
の段差が100μmより大きくなるとベルト状部材21
が各金属部材22と十分に接触せず、熱交換効率の著し
い低下を招くため、この段差を小さく抑えることが極め
て重要である。
【0027】しかし、この切削加工および研磨加工に際
しては、金属部材の加工中の温度上昇による熱膨張や、
加工中の応力による金属部材間の変形を極力抑えなけれ
ばならないため、慎重に作業を行わなければならず、1
日程度かかることも珍しくない。従って、多くの時間と
費用を費やしコストアップの原因となっている。
【0028】以上説明した種々の問題は、電子写真方式
の画像形成に使用される定着装置に熱循環器を設置した
場合も同様である。例えば、表面にトナー像が形成され
た記録媒体を、循環移動する無端ベルト状の定着部材と
重ね合わせて加熱ロールおよび加圧ロールからなる定着
部により加熱するとともに加圧するタイプの定着装置に
おいて、定着部での上流側と下流側との双方で定着部材
に接し、下流側の熱を、定着部よりも上流側に移動させ
る熱循環器を備えた場合は、上記と同様の種々の問題が
発生する。
【0029】本発明は、上記事情に鑑み、熱交換率が高
く低コストの熱循環器を備えた画像形成装置および定着
装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の画像形成装置は、循環移動しながら表面にト
ナー像を担持しそのトナー像を所定の転写同時定着部に
搬送する無端ベルト状の像担持体、シート状の記録媒体
を上記像担持体上のトナー像が上記転写同時定着部に搬
送されるタイミングに合わせてその転写同時定着部に搬
送する記録媒体搬送手段、上記転写同時定着部に搬送さ
れてきた、上記像担持体上のトナー像を加熱するととも
に、その像担持体とその転写同時定着部に搬送されてき
た記録媒体とを、そのトナー像を挟むように重ね合わせ
て加圧することにより、その像担持体上のトナー像を記
録媒体上に転写するとともに定着する転写同時定着手
段、および、上記像担持体に、その像担持体の移動方向
について、上記転写同時定着部よりも上流側と下流側と
の双方で接し、上記転写同時定着部よりも下流側の、上
記像担持体の熱を、その像担持体の、その転写同時定着
部よりも上流側に移動させる熱循環器を備えた画像形成
装置において、上記熱循環器は、上記像担持体の、上記
転写同時定着部よりも上流側および下流側においてそれ
ぞれ接する板状の2枚の金属部材と、上記2枚の金属部
材双方に結合され、上記転写同時定着部よりも下流側に
配備された第1の金属部材の熱を、その転写同時定着部
よりも上流側に配備された第2の金属部材に移動させ
る、上記像担持体の長手方向に配列された複数の熱輸送
体とを備えたものであって、かつ上記熱循環器は、上記
2枚の金属部材それぞれの厚さをtmm、上記2枚の金
属部材それぞれの上記像担持体幅方向の長さをW1m
m、上記像担持体の幅をW2mm、上記第2の金属部材
の、上記像担持体の移動方向最下流側での温度をbT
℃、上記像担持体の、上記第2の金属部材に接する直前
の位置の温度をT1℃、上記像担持体の、上記第2の金
属部材から離れた直後の位置の温度をT2℃としたと
き、 0.73+0.00024×t×(W1−W2)≦(T
2−T1)/(bT−T1) を満足するように調整されたものであることを特徴とす
る。
【0031】また、上記目的を達成する本発明の第1の
定着装置は、所定の定着部を経由して循環移動する無端
ベルト状の定着部材、表面にトナー像が形成されたシー
ト状の記録媒体を上記定着部に搬送する記録媒体搬送手
段、上記定着部に搬送されてきた記録媒体上のトナー像
をその記録媒体と上記定着部材との間に挟んで加熱する
とともに加圧する加熱加圧手段、および上記定着部材
に、その定着部材の移動方向について、上記定着部より
も上流側と下流側との双方で接し、上記定着部よりも下
流側の、上記定着部材の熱を、その定着部材の、その定
着部よりも上流側に移動させる熱循環器を備えた定着装
置において、上記熱循環器は、上記定着部材の、上記定
着部よりも上流側および下流側においてそれぞれ接する
板状の2枚の金属部材と、上記2枚の金属部材双方に結
合され、上記定着部よりも下流側に配備された第1の金
属部材の熱を、その定着部よりも上流側に配備された第
2の金属部材に移動させる、上記定着部材の長手方向に
配列された複数の熱輸送体とを備えたものであって、か
つ上記熱循環器は、上記2枚の金属部材それぞれの厚さ
をtmm、上記2枚の金属部材それぞれの上記像担持体
幅方向の長さをW1mm、上記像担持体の幅をW2m
m、上記第2の金属部材の、上記像担持体の移動方向最
下流側での温度をbT℃、上記像担持体の、上記第2の
金属部材に接する直前の位置の温度をT1℃、上記像担
持体の、上記第2の金属部材から離れた直後の位置の温
度をT2℃としたとき、 0.73+0.00024×t×(W1−W2)≦(T
2−T1)/(bT−T1) を満足するように調整されたものであることを特徴とす
る。
【0032】また、上記目的を達成する本発明の第2の
画像形成装置は、循環移動しながら表面にトナー像を担
持しそのトナー像を所定の転写同時定着部に搬送する無
端ベルト状の像担持体、シート状の記録媒体を上記像担
持体上のトナー像が上記転写同時定着部に搬送されるタ
イミングに合わせてその転写同時定着部に搬送する記録
媒体搬送手段、上記転写同時定着部に搬送されてきた、
上記像担持体上のトナー像を加熱するとともに、その像
担持体とその転写同時定着部に搬送されてきた記録媒体
とを、そのトナー像を挟むように重ね合わせて加圧する
ことにより、その像担持体上のトナー像を記録媒体上に
転写するとともに定着する転写同時定着手段、および、
上記像担持体に、その像担持体の移動方向について、上
記転写同時定着部よりも上流側と下流側との双方で接
し、上記転写同時定着部よりも下流側の、上記像担持体
の熱を、その像担持体の、その転写同時定着部よりも上
流側に移動させる熱循環器を備えた画像形成装置におい
て、上記熱循環器は、上記像担持体の、上記転写同時定
着部よりも上流側および下流側においてそれぞれ接する
板状の2枚の金属部材と、上記2枚の金属部材双方に結
合され、上記転写同時定着部よりも下流側に配備された
第1の金属部材の熱を、その転写同時定着部よりも上流
側に配備された第2の金属部材に移動させる、上記像担
持体の長手方向に配列された複数本のヒートパイプとを
備えたものであって、上記金属部材は、上記ヒートパイ
プを囲んで上記像担持体の幅方向に延びる囲み部を有
し、その囲み部は、肉厚が1.0mm以上、かつ上記ヒ
ートパイプを囲む囲み角が180度以上であることを特
徴とする。
【0033】また、上記目的を達成する本発明の第2の
定着装置は、所定の定着部を経由して循環移動する無端
ベルト状の定着部材、表面にトナー像が形成されたシー
ト状の記録媒体を上記定着部に搬送する記録媒体搬送手
段、上記定着部に搬送されてきた記録媒体上のトナー像
をその記録媒体と上記定着部材との間に挟んで加熱する
とともに加圧する加熱加圧手段、および上記定着部材
に、その定着部材の移動方向について、上記定着部より
も上流側と下流側との双方で接し、上記定着部よりも下
流側の、上記定着部材の熱を、その定着部材の、その定
着部よりも上流側に移動させる熱循環器を備えた定着装
置において、上記熱循環器は、上記像担持体の、上記定
着部よりも上流側および下流側においてそれぞれ接する
板状の2枚の金属部材と、上記2枚の金属部材双方に結
合され、上記定着部よりも下流側に配備された第1の金
属部材の熱を、その定着部よりも上流側に配備された第
2の金属部材に移動させる、上記記録媒体搬送体の長手
方向に配列された複数本のヒートパイプとを備えたもの
であって、上記金属部材は、上記ヒートパイプを囲んで
上記記録媒体搬送体の幅方向に延びる囲み部を有し、そ
の囲み部は、肉厚が1.0mm以上、かつ上記ヒートパ
イプを囲む囲み角が180度以上であることを特徴とす
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0035】図1は、本発明の画像形成装置の第1の実
施形態を示す概略構成図である。
【0036】この第1の実施形態は、本発明の第1およ
び第2の画像形成装置に関する実施形態である。
【0037】図1に示すように、この画像形成装置は、
矢印B方向に循環移動しながら表面にトナー像を担持し
そのトナー像を転写同時定着部Fに搬送する無端ベルト
状の中間転写体50、記録紙Pを中間転写体50上のト
ナー像が転写同時定着部Fに搬送されるタイミングに合
わせて転写同時定着部Fに搬送する記録媒体搬送手段、
転写同時定着部Fに搬送されてきた、中間転写体50上
のトナー像を加熱するとともに、中間転写体50と転写
同時定着部Fに搬送されてきた記録紙Pとを、トナー像
を挟むように重ね合わせて加圧することにより、中間転
写体50上のトナー像を記録紙P上に転写するとともに
定着する加熱ロール2および加圧ロール3、および中間
転写体50に、中間転写体50の移動方向について、転
写同時定着部Fよりも上流側と下流側との双方で接し、
転写同時定着部Fよりも下流側の、中間転写体50の熱
を、中間転写体50の、転写同時定着部Fよりも上流側
に移動させる熱循環器30を備えている。
【0038】熱循環器30は、中間転写体50の、転写
同時定着部Fよりも上流側および下流側においてそれぞ
れ接する板状の2枚の金属部材32_1,32_2と、
これら2枚の金属部材32_1,32_2双方に結合さ
れ、転写同時定着部Fよりも下流側に配備された第1の
金属部材32_1の熱を、転写同時定着部Fよりも上流
側に配備された第2の金属部材32_2に移動させる、
中間転写体50の長手方向に配列された複数本のヒート
パイプ33とを備えたものであって、かつ熱循環器30
は、後述する式(1)を満足するように調整されてい
る。
【0039】なお、第1の実施形態における中間転写体
50は、本発明にいう像担持体に相当するものであり、
また、第1の実施形態における加熱ロール2および加圧
ロール3は、本発明にいう転写同時定着手段に相当する
ものであり、また、第1の実施形態におけるヒートパイ
プ33は、本発明にいう熱輸送体に相当するものであ
り、また、第1の実施形態におけるロール5_1,5_
2,5_3,5_4、加熱板9、および曲率反転ロール
8は、本発明にいう記録媒体搬送手段に相当するもので
あり、また、第1の実施形態における記録紙Pは、本発
明にいうシート状の記憶媒体に相当するものである。
【0040】さらに、この画像形成装置には、矢印A方
向に回転する、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色
にそれぞれ対応する4つの感光体1_1,1_2,1_
3,1_4が備えられている。これらの各感光体は、そ
れぞれ帯電器7_1,7_2,7_3,7_4により表
面が一様に帯電された後、濃度信号に応じ光ビームパル
ス幅変調装置によってオンオフされる光ビーム走査装置
200により表面に露光が行われて上記各色に対応する
静電潜像がそれぞれ形成される。
【0041】各感光体上に形成された静電潜像は、それ
ぞれ、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの色のトナーが
収納された現像器10_1,10_2,10_3,10
_4によって現像され、面積変調により濃度を表す、い
わゆるディジタル画像の各色トナー像が各感光体上に形
成される。これら各色トナー像は転写器50_1,50
_2,50_3,50_4により、順次、中間転写体5
0に一次転写され、中間転写体50上には、これら複数
色のトナー像が重ね合わされた多色トナー像が形成され
る。
【0042】中間転写体50は、ロール5_1,5_
2,5_3,5_4、加熱板9、および曲率反転ロール
8により支持されて矢印B方向に循環移動する。
【0043】多色トナー像は中間転写体50の矢印B方
向への移動により熱循環器30の第2の金属部材12の
部位に搬送されて第2の金属部材12により加熱され、
さらに加熱板9と接触して加熱され、溶融する。加熱板
9は、熱源を持つ板状の部材で構成される。
【0044】熱循環器30は、転写同時定着部Fよりも
上流側で中間転写体50に接する板状の第2の金属部材
32_2と、転写同時定着部Fよりも下流側で中間転写
体50に接する板状の第1の金属部材32_1と、これ
ら2枚の金属部材32_1,32_2双方に結合され、
第1の金属部材32_1の熱を第2の金属部材32_2
に移動させる、中間転写体50の長手方向に配列された
複数のヒートパイプ33とから構成されている。
【0045】熱循環器30の第1の金属部材32_1
は、転写同時定着部Fから一体となって搬出される中間
転写体50、多色トナー像、および記録紙Pから熱を奪
いこれらを冷却するものであり、これによりトナーは凝
集固化し、記録紙Pとの強い接着力が生じる。
【0046】熱循環器30の第1の金属部材32_1で
回収された熱は、第1の金属部材32_1と第2の金属
部材32_2の間を結ぶヒートパイプ33を通じて第2
の金属部材32_2へ送られ、第2の金属部材32_2
を介して中間転写体50に戻される。このように中間転
写体50の熱が感光体クリーナや現像装置などに伝わら
ないようにすることにより、感光体や現像装置などでト
ナーが溶融するのを防止することができる。また、この
ように熱を回収してリサイクルすることにより、作像サ
イクルに必要なエネルギーを節約することができる。
【0047】熱循環器30の詳細については後述する。
【0048】転写同時定着手段を構成する加熱ロール2
および加圧ロール3は中間転写体50を挟んで対向して
配置されている。第1の実施形態では、中間転写体50
のトナー像を担持する表面側に接するように加圧ロール
3が配置され、中間転写体50の裏面側に接するように
加熱ロール2が配置されているが、加熱ロール2と加圧
ロール3とを逆に配置することもできる。また、加圧ロ
ール3の内部にも熱源を配置するようにしてもよい。
【0049】多色トナー像を担持した中間転写体50
は、加熱板9と接触して加熱された後、加熱ロール2お
よび加圧ロール3により形成されるニップ部に供給され
る。多色トナー像が加熱ロール2と加圧ロール3とのニ
ップ部に供給されるタイミングに合わせて記録紙Pがト
レイ6からニップ部に供給される。多色トナー像を担持
した中間転写体50および記録紙Pは加熱ロール2およ
び加圧ロール3により加熱されると同時に加圧される。
溶融温度以上に加熱されたトナーは軟化、溶融し、記録
紙Pに浸透、その後固化することにより、多色トナー像
は中間転写体50から記録紙Pに二次転写されるととも
に定着される。
【0050】熱循環器30の第1の金属部材32_1に
より冷却された中間転写体50および記録紙Pは矢印B
方向に搬送され、曲率半径の小さなロール5_4に達す
る。記録紙Pは記録紙P自体の腰の強さによって中間転
写体50から分離されてカラー画像が形成される。記録
紙Pに転写・定着されたトナー像の表面は中間転写体5
0の表面にならい、平滑化され高光沢の画像が形成され
る。
【0051】第1の実施形態の感光体1_1,1_2,
1_3,1_4としては、Se,a−Si,a−Si
C,CdS等の各種無機感光体、または各種有機感光体
を用いることができる。
【0052】トナーは、イエロー、マゼンタ、シアン等
の色素を含有した熱可塑性のバインダで構成された公知
の材料を用いることができる。第1の実施形態では、重
量平均分子量(Mw)54000、溶融温度(Tm)1
20℃、溶融温度での粘度(η)4000Pasのトナ
ーを用いている。なお、トナーの平均粒径は7μmのも
のを用いた。また、各色の記録紙上のトナー量は、その
色素の含有量によりおよそ0.4mg/cm2〜0.7
mg/cm2になるように、露光条件または現像条件が
設定される。第1の実施形態では、各色とも0.65m
g/cm2に設定した。
【0053】中間転写体50は、幅340mmで、べ一
ス層および表面層からなる2層構造のものを用いた。べ
一ス層は、カーボンブラックを添加した厚さ80μmの
ポリイミドフィルムを用いた。第1の実施形態では、ト
ナー像を感光体から中間転写体に画像乱れなく静電的に
転写するために、べ一ス層の体積抵抗率はカーボンブラ
ックの添加量を調整して1010Ω・cmに調整した。な
お、べ一ス層としては、例えば、厚さ10μm〜300
μmの高耐熱性のシートを使用することが可能であり、
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエー
テルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォ
ン、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアミドなどの
ポリマーシート等を用いることが可能である。また、表
面層は、トナー像を感光体から中間転写体に画像乱れな
く静電的に転写するために、その体積抵抗率を1014Ω
・cmに調整し、かつ、中間転写体から記録紙への同時
転写定着を行うときに、トナー像を挟んだ状態での中間
転写体と記録紙の密着度を高めるために、ゴム硬度30
度、厚さ50μmのシリコーン共重合体を用いた。シリ
コーン共重合体は、弾性を持ち、その表面が常温でトナ
ーに対して粘着性を示し、さらに、記録媒体ヘトナーを
効率的に移行させるために、溶融して流動化したトナー
を離しやすくする特性を有しているので表面層には最適
である。
【0054】加熱板9としては、厚さ2mm、中間転写
体移動方向の長さ220mmのアルミニウム板の裏にシ
リコンラバーヒータを貼り付けたものを用いた。加熱板
9の加熱温度は、中間転写体50が記録紙Pと接する領
域でのトナー温度がトナー溶融温度Tm以上となるよう
に設定、制御される。
【0055】加熱板9としては、この外に、セラミック
ヒーターなども用いることができる。
【0056】加熱ロール2および加圧ロール3として
は、金属ロール、または、金属ロール上にシリコーンゴ
ム等の耐熱弾性層を形成したものを用いることができ
る。
【0057】加熱ロール2の内部には熱源が配置され、
その加熱温度は、加熱領域でのトナー温度がトナー溶融
温度Tm以上となるように設定、制御される。第1の実
施形態においては、加熱ロール2および加圧ロール3と
してアルミニウムの中空ロール上に硬度30度のシリコ
ーンゴムを厚さ2mmで積層した外径50mmのロール
を用い、加熱ロール2内部の熱源としてはハロゲンラン
プを用いている。
【0058】加熱ロール2および加圧ロール3によるニ
ップ幅は、7.0mmになるように、加圧ロール3の押
し付け力を変化させて調節する。
【0059】次に、第1の実施形態における熱循環器に
ついて説明する。
【0060】図2は、第1の実施形態の熱循環器が組み
込まれた画像形成装置の概略構成図である。
【0061】この画像形成装置では、図示されない作像
領域において中間転写体50表面にトナー像が形成され
た後、中間転写体50はトナー像を担持しながら矢印A
方向に循環移動し、熱循環器30の第2の金属部材32
_2の位置に達する。中間転写体50は第2の金属部材
32_2により加熱され、次に、加熱板9で加熱された
後、転写同時定着部Fの加熱ロール2および加圧ロール
3により加熱加圧されることにより、中間転写体50に
担持されたトナー像の転写定着が行われる。
【0062】転写同時定着部Fで加熱されて高温となっ
た中間転写体50は、第1の金属部材32_1と接触
し、熱交換を行いながら徐々に冷却される。こうして冷
却された中間転写体50は、矢印A方向に循環移動し
て、再び、図示されない作像領域で表面にトナー像が作
図されて第2の金属部材32_2の位置に向かって移動
する。
【0063】図3は、第1の実施形態における熱循環器
の斜視図であり、図4は、図3に示した熱循環器に用い
られる金属部材の、ヒートパイプ取付け前の断面図であ
り、図5は、図3に示した熱循環器に用いられる金属部
材の、ヒートパイプ取付け後の断面図であり、図6は、
図3に示した熱循環器に用いられる金属部材の、ヒート
パイプ取付け後の詳細断面図である。
【0064】図3に示すように、第1の金属部材32_
1および第2の金属部材32_2は同一形状の金属の一
枚板でできており、これに複数本のヒートパイプ33が
結合されて熱循環器30が構成される。
【0065】第1の実施形態においては、金属部材32
_1,32_2として、アルミニウム合金(A606
3)の押出し成型品を用いている。このほかにも、金属
部材32_1,32_2の材料として、熱の良導体で加
工が容易なものであればどのような材料でも用いること
ができる。例えば、上記材料のほかに、他のアルミニウ
ム合金やアルミニウム、または、銅や銅合金などを用い
ることができる。
【0066】第1の実施形態においては、熱輸送体とし
てヒートパイプ33を用いている。ヒートパイプは、管
の中に液体を減圧して封入したもので、非常に熱抵抗が
小さく、小さな温度差でも多くの熱を高速に輸送でき
る。第1の実施形態のヒートパイプ33は、直径9.5
mmの銅合金の管を用い、純水を中に封入したものを9
本用いている。なお、後述する他の実施形態のように、
熱輸送体として、ヒートパイプの代わりにグラファイト
シートを用いてもよい。
【0067】図4および図5に示すように、第1および
第2の金属部材32_1,32_2の、中間転写体50
と接触する側の表面32_1a,32_2aの形状は、
中間転写体50と良好な接触が保たれるように、ベルト
長手方向に僅かに湾曲した曲面状に形成されている。ま
た、金属部材32_1,32_2の裏面32_1b,3
2_2b側には、中間転写体50の幅方向に延びる囲み
部35が形成されている。
【0068】この囲み部35の中にヒートパイプ33を
挿入して、図5に示すように、金属部材32_1,32
_2の囲み部35の側壁部35aをカシメることにより
ヒートパイプ33を金属部材32_1,32_2に固定
するように構成されている。そして、図6に示すよう
に、第1の実施形態では、金属部材32_1,32_2
の厚さtは1.5mmに、また、囲み部35の側壁部3
5aの肉厚tfは1.5mmに、かつヒートパイプ33
を囲む囲み部35の囲み角θは200度に設定されてい
る。
【0069】以上説明したように、第1の実施形態の熱
循環器30は、第1の金属部材32_1および第2の金
属部材32_2ともに単一の金属板で構成されており、
従来のように並列に配列された複数の金属部材22(図
16参照)どうしをろう付け加工して一体化した構造と
は基本的に異なっている。
【0070】すなわち、従来の熱循環器は、図15を参
照して説明したように、並列に配置された複数本の金属
部材22からなる、高温のベルト状部材21aの熱を受
け取る受熱部11、および受け取った熱を低温のベルト
状部材21bに渡す放熱部12と、この受熱部11と放
熱部12の各々の金属部材を連結する環状に閉じた複数
のヒートパイプ33とで構成され、受熱部11および放
熱部12の各金属部材22の両側面は、ろう付け25に
より一体に結合されている。こうして形成された受熱部
11および放熱部12のベルト状部材と接する表面は、
ベルト状部材との接触を良好にするため、曲率半径30
0mm〜2000mmのゆるやかな曲面となるように切
削および研磨加工で仕上げられる。このとき、熱交換効
率の低下を防止するため、隣り合う金属部材の段差は1
00μm以下であることが要求される。前述のように、
この切削加工および研磨加工には多くの時間と費用を費
やしコストアップを招く原因となっている。
【0071】従来の熱循環器でこのように複数の金属部
材間に溝状の切欠き24を設けているのは、隣り合う金
属部材22相互間の熱絶縁性を高めるためである。
【0072】それに対して第1の実施形態の熱循環器3
0において、第1の金属部材32_1、第2の金属部材
32_2ともに単一の金属板で構成することが可能とな
った理由について以下に説明する。
【0073】ここで、従来の熱循環器20(図18参
照)における放熱部12の金属部材22に接触する直前
のベルト状部材21の表面温度をT0、受熱部11の金
属部材22に接触する直前のベルト状部材21の温度を
T1、受熱部11の金属部材22に接触し終えた直後の
ベルト温度をT2とし、この熱循環器20の熱交換効率
を 熱交換効率=(T2−T1)/(T0−T1) と定義すると、従来の熱循環器20(図18参照)では
0.5〜0.6程度の熱交換効率を実現することができ
る。ここでベルト温度T1とは、金属部材と接触しない
側のベルト表面温度であり、直前、直後とは、それぞれ
50mm以内の範囲を指すものとする。
【0074】本発明者らは、金属部材内部の熱伝導につ
いて考察を繰り返した結果、第1の金属部材でベルトに
与えられる熱量に対して、金属部材の断面積を制御する
ことにより、金属部材をベルト移動方向に熱的に遮断さ
れた複数の区画に分割しなくても高い熱交換効率を実現
できるのではないかと考えた。すなわち、ベルトへの熱
流が大きければ、金属部材を、熱的に遮断された複数の
区画に分割しなくても金属部材の厚さを適切に設定する
ことにより金属部材内部の熱流が小さくなり、結果的に
金属部材内部の温度差が保たれて、高い熱交換効率を得
ることが可能であると考えた。
【0075】以上の考察に基づき、本発明者らは、図2
に示す画像形成装置の金属部材32_1,32_2をそ
れぞれ一枚の金属板で構成し、以下の実験条件で実験を
行い、熱交換効率を評価し、良好な熱交換効率が得られ
たときの第2の金属部材32_2でベルトに与えられる
熱量と、金属部材の断面積との関係について調べた。
【0076】 金属部材の厚さt :1mm,2mm,3mm,5mm 金属部材の像担持体幅方向の長さW1:350mm,150mm 金属部材の像担持体移動方向の幅L :45mm,110mm,220mm 像担持体の幅W2 :340mm,240mm,140mm 像担持体の移動速度 :50mm/s,100mm/s,20 0mm/s,300mm/s ヒートパイプの本数 :2本,5本,9本 像担持体基材材質 :ポリイミド 像担持体基材厚さ :50μm 像担持体弾性層材質 :シリコーンゴム 像担持体弾性層厚さ :50μm,80μm,110μm 具体的には、例えば、図3、図5に示すように、金属部
材32_1,32_2の厚さtを2mm、金属部材の像
担持体幅方向の長さW1を350mm、金属部材の像担
持体移動方向の幅Lを220mm、像担持体50の幅W
2を340mm、ヒートパイプ33の本数nを9本とし
た熱循環器30に対して、弾性層の厚さ50,80,1
10μmの3種類の像担持体50について、それぞれ像
担持体の移動速度を50,100,200,300mm
/sに変え、図5に示すように、像担持体50の、第1
の金属部材32_1に接する直前の像担持体の温度をT
0、像担持体50の、第2の金属部材32_2に接する
直前の位置の温度をT1、像担持体50の、第2の金属
部材32_2から離れた直後の位置の温度をT2とし、
第2の金属部材32_2の像担持体移動方向最下流での
温度bTを測定する。
【0077】図7は、第1の実施形態における中間転写
体の温度の測定装置を示す図である。
【0078】図7に示すように、中間転写体320の温
度の測定には、非接触の赤外放射温度計330を用い
た。温度の校正は、裏面にヒータを備え表面を曲面に加
工した厚さ5mm、幅300mmのアルミニウム板31
0に、画像形成装置に用いる中間転写体と同じ材料で幅
30mmのベルト320をアルミニウム板310のほぼ
中央に張った状態で固定し、ベルト320の中心部分の
温度を赤外放射温度計330にて測定し、アルミニウム
板310の、ベルト320の端部より外れた位置に固定
した、アルミニウム板310の表面温度を測定する熱電
対340と同じ温度を示すように赤外放射温度計330
の放射率を調整した。
【0079】また、熱循環器の第1の金属部材に接触す
る直前の中間転写体の温度T0、熱循環器の第2の金属
部材と接触する直前の中間転写体の温度T1、および離
れた直後の温度T2の測定は、中間転写体移動方向直角
方向の中心の熱循環器と接しない面を熱循環器から30
mm離れた位置で熱電対を用いて行った。
【0080】また、第1の実施形態の熱循環器の第2の
金属部材32_2の、図3および図5に示したA部での
温度、すなわち、第2の金属部材32_2の中間転写体
移動方向最下流での温度bTの測定は、中間転写体幅方
向の中心位置で、第2の金属部材32_2の側面Mに熱
電対を貼付して行った。
【0081】上記の測定を金属部材の厚さt、熱循環器
の像担持体の移動方向直角方向の幅W1、熱循環器の像
担持体の移動方向の幅L、像担持体の移動方向直角方向
の幅W2、ヒートパイプの本数nを変えた種々の熱循環
器について行う。
【0082】以上の測定より、複数本の金属部材をろう
付けして構成した従来の熱循環器と同等の熱交換効率で
ある0.5よりも高い熱効率が得られた場合を○、低い
熱効率しか得られなかった場合を×で表し、種々のパラ
メータとの相関を調べることにより、本発明者らは、像
担持体と接触しない部分の金属部材の断面積t×(W1
−W2)の値と第2の金属部材からベルト状部材に与え
られる熱量と第2の金属部材各部の温度差の比(T2−
T1)/(bT−T1)との間に次のような相関関係が
あることを見出した。
【0083】図8は、像担持体と接触しない部分の金属
部材の断面積と、第2の金属部材からベルト状部材に与
えられる熱量と第2の金属部材各部の温度差の比との関
係を示すグラフである。
【0084】図8に示すように、従来の熱循環器と同等
の熱交換効率である0.5よりも高い熱効率が得られた
○の領域と、低い熱効率しか得られなかった×の領域と
は明瞭に区分することができる。
【0085】このグラフより、十分な熱交換効率0.5
を得るための、像担持体と接触しない部分の金属部材の
断面積t×(W1−W2)の値と第2の金属部材からベ
ルト状部材に与えられる熱量と第2の金属部材各部の温
度差の比(T2−T1)/(bT−T1)との関係を次
の式で表すことができる。
【0086】 0.73+0.00024×t×(W1−W2)≦(T2−T1)/(bT− T1)…(1) となる。
【0087】式(1)を満たすように熱循環器の金属部
材の厚さ、大きさ、像担持体に対する金属部材の各部の
温度を設定することにより、一枚の金属板で構成した金
属部材によって十分な熱交換効率を得ることができる。
【0088】前述のように、従来の熱循環器(図16参
照)は、金属部材に設けられた貫通孔にヒートパイプを
挿通し、複数の金属部材相互間にはんだを流して一体化
し、切削加工、研磨加工を行うことにより製造されてい
る。しかし、式(1)を満たすように熱循環器を構成す
ることにより、図4に示したような、複数のヒートパイ
プと結合可能な形状の金属部材を引抜き加工ににより簡
単に製造することができる。従って、従来から行われて
いる、ヒートパイプの挿通工程やろう付け工程を簡略化
することができる。また、型の表面性状を適正に制御す
ることにより、金属部材表面の切削加工、研磨加工が不
要になり、加工工程の著しい削減、およびコストの削減
を実現することができる。
【0089】また、第1の実施形態では、金属部材を一
枚の板で製造することにより十分な機械的強度が得られ
ることから、従来、ろう付けをおこなっていた金属部材
下縁部分をなくし、ヒートパイプをカシメるだけで金属
部材に固定することができる。
【0090】次に、金属部材のヒートパイプを囲む囲み
部の肉厚や形状について検討した結果について説明す
る。
【0091】金属部材を一枚の金属板で構成し、以下の
条件で、金属部材のヒートパイプを囲む囲み部35の囲
み角θ(図6参照)を360度,280度,220度、
180度,140度、囲み部35の肉厚tfを0.75
mm、1.0mm,1.5mm,2.5mmで熱交換効
率を調べた。
【0092】 金属部材の厚さt :1mm,3mm 金属部材の像担持体幅方向の長さW1:350mm 金属部材の像担持体移動方向の幅L :220mm 像担持体の幅W2 :340mm 像担持体の移動速度 :200mm/s ヒートパイプの本数 :9本 像担持体基材材質 :ポリイミド 像担持体基材厚さ :50μm 像担持体弾性層材質 :シリコーンゴム 像担持体弾性層厚さ :80μm 図9は、金属部材のヒートパイプ囲み部の囲み角θと熱
交換効率との関係を示すグラフである。
【0093】図9に示すように、熱循環器の熱交換効率
は、金属部材の厚さtや囲み部の肉厚tfによらず、囲
み角θが180度より小さくなると急激に低下している
ことがわかる。
【0094】図10は、金属部材のヒートパイプ囲み部
の囲み角θと熱交換効率との関係を示すグラフである。
【0095】図10に示すように、熱循環器の熱交換効
率は、熱循環器の金属部材の厚さtや囲み部の囲み角θ
によらず、囲み部の肉厚tfが1mmより小さくなると
急激に低下していることがわかる。
【0096】以上のことから、ヒートパイプの囲み角θ
を180度以上、囲み部の肉厚tfを1.0mm以上に
することにより、ヒートパイプからの熱が有効に金属部
材に流れ、良好な熱交換効率が実現する。
【0097】また、囲み角を200度、囲み部の肉厚を
1.5mm程度とすることにより、ヒートパイプをカシ
メることができるので、従来の熱循環器のような、貫通
孔にヒートパイプを挿通する工程やはんだを流し込む工
程がなくなるため、コストを削減することができる。
【0098】次に、実施例について説明する。
【0099】図1に示した画像形成装置を用い、記録紙
Pには、富士ゼロックス(株)製J紙を使用し、スクリ
ーンには垂直万線を用い、線数は200線とした構成
で、中間転写体50の移動速度(転写定着速度)を26
0mm/sとし、各種条件下でそれぞれ500枚ずつ、
普通紙(J紙)に画像出力し、そのときの熱交換効率を
測定した。
【0100】測定の結果、T0:130度、T1:50
度、T2:94度、bT:107度で、 0.73+0.00024×t×(W1−W2) =0.73+0.00024×2×(350−340) =0.7348(T2−T1)/(bT−T1) =(94−50)/(107−50)=0.77 であり、前述の式(1)、すなわち 0.73+0.00024×t×(W1−W2)≦(T
2−T1)/(bT−T1) を満足している。
【0101】このとき熱交換効率は、 (T2−T1)/(T0−T1)=(94−50)/
(130−50)=0.55 であり、良好な熱交換効率が得られた。
【0102】次に、第2の実施形態について説明する。
【0103】図11は、本発明の画像形成装置の第2の
実施形態の概略構成図である。
【0104】この第2の実施形態は、本発明の第1およ
び第2の画像形成装置に関する実施形態である。
【0105】図11に示すように、この画像形成装置
は、矢印B方向に循環移動しながら表面に静電潜像およ
びその静電潜像が現像されて形成されたトナー像を担持
しそのトナー像を転写同時定着部Fに搬送する無端ベル
ト状の感光体41、感光体41上のトナー像が転写同時
定着部Fに搬送されるタイミングに合わせて記録紙Pを
転写同時定着部Fに搬送する記録媒体搬送手段、転写同
時定着部Fに搬送されてきた、感光体41上のトナー像
を加熱するとともに、感光体41と転写同時定着部Fに
搬送されてきた記録紙Pとを、トナー像を挟むように重
ね合わせて加圧することにより、感光体41上のトナー
像を記録紙P上に転写するとともに定着する加熱ロール
2および加圧ロール3、および感光体41に、感光体4
1の移動方向について、転写同時定着部Fよりも上流側
と下流側との双方で接し、転写同時定着部Fよりも下流
側の、感光体41の熱を、感光体41の、転写同時定着
部Fよりも上流側に移動させる熱循環器40を備えてい
る。
【0106】熱循環器40は、感光体41の、転写同時
定着部Fよりも上流側および下流側においてそれぞれ接
する板状の2枚の金属部材42_1,42_2と、これ
ら2枚の金属部材42_1,42_2双方に結合され、
転写同時定着部Fよりも下流側に配備された第1の金属
部材42_1の熱を、転写同時定着部Fよりも上流側に
配備された第2の金属部材42_2に移動させる、感光
体41の長手方向に配列された複数本のグラファイトシ
ート43とを備えている。なお、2枚の金属部材42_
1,42_2は第1の実施形態におけるものと同様であ
り、かつ熱循環器40は、後述する式(1)を満足する
ように調整されている。
【0107】なお、第2の実施形態における感光体41
は、本発明にいう像担持体に相当するものであり、ま
た、第2の実施形態における加熱ロール2および加圧ロ
ール3は、本発明にいう転写同時定着手段に相当するも
のであり、また、第2の実施形態におけるグラファイト
シート43は、本発明にいう熱輸送体に相当するもので
あり、また、第2の実施形態における記録紙Pは、本発
明にいうシート状の記憶媒体に相当するものである。
【0108】さらに、この画像形成装置には、感光体4
1表面を一様に帯電する帯電器47、一様に帯電された
感光体41上に、光ビームパルス幅変調装置によってオ
ンオフされた、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色
にそれぞれ対応する露光光を照射する光ビーム走査装置
200、光ビーム走査装置200により感光体41上に
形成された上記各色に対応する静電潜像をそれぞれの色
のトナーで現像して上記各色のトナー像を形成する現像
器44_1,44_2,44_3,44_4などが備え
られている。
【0109】さらに、感光体41を支持するロール5_
1,5_2,5_3,5_4、加熱板9、および曲率反
転ロール8、感光体41を加熱する加熱板9、記録紙P
を収納するトレイ6などは、図1に示した第1の実施形
態の画像形成装置におけると同様である。
【0110】この画像形成装置では、矢印B方向に回転
する感光体41表面が帯電器47により一様に帯電され
た後、光ビーム走査装置200により表面に露光が行わ
れて、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色にそれぞ
れ対応する静電潜像が形成される。これらの各静電潜像
は、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの色のトナーが収
納された現像器44_1,44_2,44_3,44_
4により現像されて感光体41上にはこれら複数色のト
ナー像が重ね合わされた多色トナー像が形成される。
【0111】この多色トナー像は感光体41の矢印B方
向への移動により熱循環器40の第2の金属部材42_
2の部位に搬送されて第2の金属部材42_2により加
熱され、さらに加熱板9と接触して加熱され、溶融す
る。
【0112】熱循環器40は、転写同時定着部Fよりも
上流側で感光体41に接する板状の第2の金属部材42
_2と、転写同時定着部Fよりも下流側で感光体41に
接する板状の第1の金属部材42_1と、これら2枚の
金属部材42_1,42_2双方に結合され、第1の金
属部材42_1の熱を第2の金属部材42_2に移動さ
せる、感光体41の長手方向に配列された複数のグラフ
ァイトシート43とから構成されている。
【0113】熱循環器40の第1の金属部材42_1
は、転写同時定着部Fから一体となって搬出される感光
体41、多色トナー像、および記録紙Pから熱を奪いこ
れを冷却するものであり、これによりトナーは凝集固化
し、記録紙Pとの強い接着力が生じる。
【0114】熱循環器40の第1の金属部材42_1で
回収された熱は、第1の金属部材42_1と第2の金属
部材42_2の間を結ぶグラファイトシート43を通じ
て第2の金属部材42_2へ送られ、第2の金属部材4
2_2を介して感光体41に戻される。このように感光
体41の熱が感光体クリーナや現像装置などに伝わらな
いようにすることにより、感光体や現像装置などでトナ
ーが溶融してしまうことを防止することができる。ま
た、このように熱を回収してリサイクルすることによ
り、作像サイクルに必要なエネルギーを節約することが
できる。
【0115】上記のように、第2の実施形態において
は、熱循環器40としては、第1の実施形態と同様、そ
れぞれ一枚の金属板から形成された第1の金属部材、第
2の金属部材を用いているが、熱輸送体としては、ヒー
トパイプの代わりにグラファイトシートを用いている。
【0116】図12は、第2の実施形態における熱循環
器の概略構成図であり、図13は、第2の実施形態に用
いられる金属部材の概要図である。
【0117】第1および第2の金属部材42_1,42
_2を結ぶ熱輸送体として用いられるグラファイトシー
ト43は、厚さ約100μm、幅10mmであり、ヒー
トパイプと同様、第1および第2の金属部材42_1,
42_2にカシメられて固定される。
【0118】図13に示すように、第1および第2の金
属部材42_1,42_2の、感光体41に接する側の
表面に対する裏面側には、グラファイトシート43を固
定するためのグラファイトシート固定部45が設けられ
ており、このグラファイトシート固定部45の溝45a
にグラファイトシート43を挿入しグラファイトシート
固定部45の先端部45bをカシメることによりグラフ
ァイトシート43は第1の金属部材42_1、第2の金
属部材42_2に固定される。これら2枚の金属部材そ
れぞれの感光体幅方向の長さW1は350mm、長手方
向の長さLは220mm、グラファイトシートとグラフ
ァイトシートの間の各金属部材の厚さtは2mmであ
る。
【0119】感光体41としては、耐熱性を有するS
e,a−Si,a−SiC,CdS等の各種感光体を用
いることができる。第2の実施形態においては、感光体
41に幅240mmのものを用いた。
【0120】トナーは第1の実施形態と同じものを用
い、各色の記録紙上のトナー量も第1の実施形態と同じ
0.65mg/cm2に設定した。
【0121】加熱板9は第1の実施形態と同じものを用
いた。
【0122】加熱ロールおよび加圧ロールは、第1の実
施形態と同じものを用いた。
【0123】記録紙Pは、第1の実施形態と同様、富士
ゼロックス(株)製J紙を用いた。
【0124】スクリーンは第1の実施形態と同様、垂直
万線を用い、線数は200線で行った。
【0125】各部の温度の測定も第1の実施形態と同様
の方法で行った。
【0126】上記構成で、感光体、トナー像の搬送速度
(転写定着速度)260mm/sで、それぞれ500枚
ずつ、普通紙(J紙)に画像出力し、そのときの熱交換
効率を測定した。
【0127】その結果、T0:120度、T1:45
度、T2:84度、bT:94度で、 0.73+0.00024×t×(W1−W2) =0.73+0.00024×2×(350−240) =0.7828(T2−T1)/(bT−T1) =(84−45)/(94−45) =0.79 であり、前述の式(1)、すなわち 0.73+0.00024×t×(W1−W2)≦(T
2−T1)/(bT−T1) を満足している。
【0128】このとき熱交換効率は、 (T2−T1)/(T0−T1)=(84−45)/
(120−45)=0.52 であり、良好な熱交換効率が得られた。
【0129】次に、第3の実施形態について説明する。
【0130】図14は、本発明の定着装置の一実施形態
の概略構成図である。
【0131】この第3の実施形態は、本発明の第1およ
び第2の定着装置に関する実施形態である。
【0132】図14に示すように、この定着装置は、定
着部FFを経由して循環移動する無端ベルト状の定着部
材61、表面にトナー像Tが形成されたシート状の記録
媒体Pを定着部FFに搬送する記録媒体搬送ベルト6
6、定着部FFに搬送されてきた記録媒体P上のトナー
像Tを記録媒体Pと定着部材61との間に挟んで加熱す
るとともに加圧する加熱ロール2および加圧ロール3、
および定着部材61に、定着部材61の移動方向につい
て、定着部FFよりも上流側と下流側との双方で接し、
定着部FFよりも下流側の、定着部材61の熱を、定着
部材61の、定着部FFよりも上流側に移動させる熱循
環器60を備えた定着装置である。
【0133】なお、この第3の実施形態における加熱ロ
ール2および加圧ロール3は、本発明にいう加熱加圧手
段に相当するものであり、第3の実施形態における記録
媒体搬送ベルト66は、本発明にいう記録媒体搬送手段
に相当するものである。
【0134】熱循環器60は、定着部材61の、定着部
FFよりも上流側および下流側においてそれぞれ接する
板状の2枚の金属部材62_2,62_1と、これら2
枚の金属部材62_1,62_2双方に結合され、定着
部FFよりも下流側に配備された第1の金属部材62_
1の熱を、定着部FFよりも上流側に配備された第2の
金属部材62_2に移動させる、定着部材61の長手方
向に配列された複数本のヒートパイプ63とを備えたも
のであって、金属部材62_1,62_2は、ヒートパ
イプ63を囲んで定着部材61の幅方向に延びる囲み部
64を有し、その囲み部64は、肉厚が1.0mm以
上、かつヒートパイプ63を囲む囲み角は180度以上
に設定されている。
【0135】図14に示すように、定着部材61は加熱
ロール2と記録紙剥離ロール65に懸架されて矢印B方
向に循環移動する。図示しない周知の電子写真等の画像
形成工程によって表面にトナー像Tが形成された記録紙
Pが記録媒体搬送ベルト66により定着部FFに供給さ
れる。定着部FFには、加熱ロール2に対向して加圧ロ
ール3が配置され、定着部材61とトナー像Tを担持し
た記録紙Pを挟み、加熱ロール2に押圧する。
【0136】記録紙P上のトナー像Tは、加熱ロール2
および加圧ロール3により加熱されると同時に加圧され
て記録紙P上に定着される。定着後の記録紙Pおよび定
着部材61は熱循環器60の第1の金属部材62_1に
熱を供給しながらロール65の部位に移動し、そこでロ
ール65の曲率と記録紙Pの腰の強さにより、記録紙P
は定着部材61から剥離され、画像形成は終了する。
【0137】定着部材61は、全幅240mmに対して
6kgfの張力で張架している。
【0138】第3の実施形態では、定着部材61はべ一
ス層と表面層の2層構造のものを用いている。べ一ス層
には厚さ50μmのポリイミドフィルムを用い、表面層
にはゴム硬度24度、厚さ30μmのシリコーン共重合
体を用いた。なお、べ一ス層としては、例えば厚さ10
μm〜100μmの耐熱性の高いシートを使用してもよ
く、表面層としては、例えば厚さ1μm〜100μmの
雛型性の高い樹脂層を使用してもよい。
【0139】加熱ロール2としては、金属ロール上にシ
リコーンゴム等の耐熱弾性層を形成したものを用い、加
熱ロール2の内部には熱源を配置している。第3の実施
形態では、アルミニウムの中空ロール上に硬度30度の
シリコーンゴムを厚さ2.0mmで積層した外径50m
mのものを用い、加熱ロール2内部の熱源としては、ハ
ロゲンランプを使用した。
【0140】加圧ロール3も加熱ロール2と同様の構成
をとることができ、第3の実施形態では、同一のものを
用い、加圧ロール3内部にも熱源としてハロゲンランプ
を用いている。また、加熱ロール2および加圧ロール3
による挟持幅は8.0mmになるように、加熱ロール2
および加圧ロール3の押し付け力を変化させて調節す
る。
【0141】第3の実施形態では、定着部FFの加圧手
段として、加圧ロール3を用いているが、加圧手段は加
圧ロール3のみに限られるものではなく、定着部材61
と記録紙Pとの間に浮きやずれを発生することなく均一
に加圧できるものであればどのようなものでもよい。例
えば固定パッドを定着部材61に押圧するように構成し
てもよい。
【0142】熱循環器60は、第1の実施形態と同様な
もので、第1の金属部材62_1が定着部FF下流側
で、第2の金属部材62_2が定着部FF上流で定着部
材61と当接するように配置されている。
【0143】第3の実施形態では、熱輸送体にヒートパ
イプ63を用い、金属部材62_1,62_2の定着部
材幅方向の長さW1は250mm、定着部材移動方向の
幅Lは100mm、ヒートパイプとヒートパイプの間の
金属部材62_1,62_2の板厚tは1.5mmであ
る。
【0144】また、ヒートパイプ取付け部のヒートパイ
プ囲み角θは、350度、囲み部64の肉厚tfは1.
5mmである。
【0145】なお、各部の温度の測定も第1の実施形態
と同様の方法で行った。
【0146】上記構成で、定着部材61の搬送速度(定
着速度)120mm/sで、それぞれ500枚ずつ、普
通紙(J紙)に画像定着し、そのときの熱交換効率を測
定した。
【0147】その結果、T0:160度、T1:60
度、T2:118度、bT:132度で、 0.73+0.00024×t×(W1−W2) =0.73+0.00024×1.5×(250−240) =0.7336(T2−T1)/(bT−T1) =(118−60)/(132−60) =0.80であり、前述の式(1)、すなわち 0.73+0.00024×t×(W1−W2)≦(T
2−T1)/(bT−T1) を満足している。
【0148】このとき熱交換効率は、 (T2−T1)/(T0−T1)=(118−60)/
(160−60)=0.58 であり、良好な熱交換効率が得られた。
【0149】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の画像形
成装置によれば、従来の、互いに熱的に遮断された複数
の金属部材で構成した熱循環器に代わり、1枚の金属板
で構成した金属部材2枚で熱循環器を構成することによ
り高い熱交換効率と十分な強度を有する熱循環器を備え
た画像形成装置を実現することができる。
【0150】また、本発明の定着装置についても、上記
画像形成装置におけると同様、従来の、互いに熱的に遮
断された複数の金属部材で構成した熱循環器に代わり、
1枚の金属板で構成した金属部材2枚で熱循環器を構成
することにより高い熱交換効率と十分な強度を有する熱
循環器を備えた定着装置を実現することができる。
【0151】また、従来、熱循環器を製造する際に必要
であった、多大の時間と費用を要する金属部材の切削加
工および研磨加工が不要となるので熱循環器の大幅なコ
ストダウンを計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施形態を示す
概略構成図である。
【図2】本実施形態の熱循環器が組み込まれた画像形成
装置の概略構成図である。
【図3】第1の実施形態における熱循環器の斜視図であ
る。
【図4】図3に示した熱循環器に用いられる金属部材の
ヒートパイプ取付け前の断面図である。
【図5】図3に示した熱循環器に用いられる金属部材の
ヒートパイプ取付け後の断面図である。
【図6】図3に示した熱循環器に用いられる金属部材の
ヒートパイプ取付け後の詳細断面図である。
【図7】第1の実施形態における中間転写体の温度の測
定装置を示す図である。
【図8】像担持体と接触しない部分の金属部材の断面積
と、第2の金属部材からベルト状部材に与えられる熱量
と第2の金属部材各部の温度差の比との関係を示すグラ
フである。
【図9】金属部材のヒートパイプ囲み部の囲み角θと熱
交換効率との関係を示すグラフである。
【図10】金属部材のヒートパイプ囲み部の囲み角θと
熱交換効率との関係を示すグラフである。
【図11】本発明の画像形成装置の第2の実施形態の概
略構成図である。
【図12】第2の実施形態における熱循環器の概略構成
図である。
【図13】第2の実施形態に用いられる金属部材の概要
図である。
【図14】本発明の定着装置の一実施形態の概略構成図
である。
【図15】従来の画像形成装置に用いられる熱循環器の
一例を示す図である。
【図16】図15に示した熱循環器に用いられる金属部
材の概要図である。
【図17】図16に示した各金属部材単体の斜視図であ
る。
【図18】従来の熱循環器が組み込まれた画像形成装置
の概略構成図である。
【符号の説明】
1,1_1,1_2,1_3,1_4 感光体 2 加熱ロール 3 加圧ロール 5_1,5_2,5_3,5_4 ロール 6 トレイ 7,7_1,7_2,7_3,7_4 帯電器 8 曲率反転ロール 9 加熱板 10,10_1,10_2,10_3,10_4 現
像器 11 受熱部 12 放熱部 13 ヒートパイプ 13a 直線部 20 熱循環器 21,21a、21b ベルト状部材 22 金属部材 23 貫通孔 24 切欠き 25 ろう付け接合部 30 熱循環器 32_1,32_2 金属部材 32_1a,32_2a 表面 32_1b,32_2b 裏面 33 ヒートパイプ 35 囲み部 35a 側壁部 40 熱循環器 41 感光体 42_1,42_2 金属部材 43 グラファイトシート 44_1,44_2,44_3,44_4 現像器 45 グラファイトシート固定部 45a 溝 45b 先端部 47 帯電器 50 中間転写体 50_1,50_2,50_3,50_4 転写器 60 熱循環器 61 定着部材 62_2,62_1 金属部材 63 ヒートパイプ 64 囲み部 65 記録紙剥離ロール 66 記録媒体搬送ベルト66 200 光ビーム走査装置 310 アルミニウム板 320 ベルト 330 赤外放射温度計 340 熱電対 F 転写同時定着部 FF 定着部 P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 哲夫 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA02 AA14 AA15 BA09 BA19 BA21 BA23 2H033 AA11 AA31 AA32 AA46 BA11 BA12 BA29 BE09 2H078 AA18 AA29 CC06 DD51 DD57

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環移動しながら表面にトナー像を担持
    し該トナー像を所定の転写同時定着部に搬送する無端ベ
    ルト状の像担持体、シート状の記録媒体を前記像担持体
    上のトナー像が前記転写同時定着部に搬送されるタイミ
    ングに合わせて該転写同時定着部に搬送する記録媒体搬
    送手段、前記転写同時定着部に搬送されてきた、前記像
    担持体上のトナー像を加熱するとともに、該像担持体と
    該転写同時定着部に搬送されてきた記録媒体とを、該ト
    ナー像を挟むように重ね合わせて加圧することにより、
    該像担持体上のトナー像を記録媒体上に転写するととも
    に定着する転写同時定着手段、および、前記像担持体
    に、該像担持体の移動方向について、前記転写同時定着
    部よりも上流側と下流側との双方で接し、前記転写同時
    定着部よりも下流側の、前記像担持体の熱を、該像担持
    体の、該転写同時定着部よりも上流側に移動させる熱循
    環器を備えた画像形成装置において、 前記熱循環器は、前記像担持体の、前記転写同時定着部
    よりも上流側および下流側においてそれぞれ接する板状
    の2枚の金属部材と、 前記2枚の金属部材双方に結合され、前記転写同時定着
    部よりも下流側に配備された第1の金属部材の熱を、該
    転写同時定着部よりも上流側に配備された第2の金属部
    材に移動させる、前記像担持体の長手方向に配列された
    複数の熱輸送体とを備えたものであって、かつ前記熱循
    環器は、 前記2枚の金属部材それぞれの厚さをtmm、 前記2枚の金属部材それぞれの前記像担持体幅方向の長
    さをW1mm、 前記像担持体の幅をW2mm、 前記第2の金属部材の、前記像担持体の移動方向最下流
    側での温度をbT℃、 前記像担持体の、前記第2の金属部材に接する直前の位
    置の温度をT1℃、 前記像担持体の、前記第2の金属部材から離れた直後の
    位置の温度をT2℃としたとき、 0.73+0.00024×t×(W1−W2)≦(T
    2−T1)/(bT−T1) を満足するように調整されたものであることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記熱輸送体がヒートパイプであること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記熱輸送体がグラファイトシートであ
    ることを特徴とする請求項1又は2載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 所定の定着部を経由して循環移動する無
    端ベルト状の定着部材、表面にトナー像が形成されたシ
    ート状の記録媒体を前記定着部に搬送する記録媒体搬送
    手段、前記定着部に搬送されてきた記録媒体上のトナー
    像を該記録媒体と前記定着部材との間に挟んで加熱する
    とともに加圧する加熱加圧手段、および前記定着部材
    に、該定着部材の移動方向について、前記定着部よりも
    上流側と下流側との双方で接し、前記定着部よりも下流
    側の、前記定着部材の熱を、該定着部材の、該定着部よ
    りも上流側に移動させる熱循環器を備えた定着装置にお
    いて、 前記熱循環器は、前記定着部材の、前記定着部よりも上
    流側および下流側においてそれぞれ接する板状の2枚の
    金属部材と、 前記2枚の金属部材双方に結合され、前記定着部よりも
    下流側に配備された第1の金属部材の熱を、該定着部よ
    りも上流側に配備された第2の金属部材に移動させる、
    前記定着部材の長手方向に配列された複数の熱輸送体と
    を備えたものであって、かつ前記熱循環器は、 前記2枚の金属部材それぞれの厚さをtmm、 前記2枚の金属部材それぞれの前記像担持体幅方向の長
    さをW1mm、 前記像担持体の幅をW2mm、 前記第2の金属部材の、前記像担持体の移動方向最下流
    側での温度をbT℃、 前記像担持体の、前記第2の金属部材に接する直前の位
    置の温度をT1℃、 前記像担持体の、前記第2の金属部材から離れた直後の
    位置の温度をT2℃としたとき、 0.73+0.00024×t×(W1−W2)≦(T
    2−T1)/(bT−T1) を満足するように調整されたものであることを特徴とす
    る定着装置。
  5. 【請求項5】 循環移動しながら表面にトナー像を担持
    し該トナー像を所定の転写同時定着部に搬送する無端ベ
    ルト状の像担持体、シート状の記録媒体を前記像担持体
    上のトナー像が前記転写同時定着部に搬送されるタイミ
    ングに合わせて該転写同時定着部に搬送する記録媒体搬
    送手段、前記転写同時定着部に搬送されてきた、前記像
    担持体上のトナー像を加熱するとともに、該像担持体と
    該転写同時定着部に搬送されてきた記録媒体とを、該ト
    ナー像を挟むように重ね合わせて加圧することにより、
    該像担持体上のトナー像を記録媒体上に転写するととも
    に定着する転写同時定着手段、および、前記像担持体
    に、該像担持体の移動方向について、前記転写同時定着
    部よりも上流側と下流側との双方で接し、前記転写同時
    定着部よりも下流側の、前記像担持体の熱を、該像担持
    体の、該転写同時定着部よりも上流側に移動させる熱循
    環器を備えた画像形成装置において、 前記熱循環器は、前記像担持体の、前記転写同時定着部
    よりも上流側および下流側においてそれぞれ接する板状
    の2枚の金属部材と、 前記2枚の金属部材双方に結合され、前記転写同時定着
    部よりも下流側に配備された第1の金属部材の熱を、該
    転写同時定着部よりも上流側に配備された第2の金属部
    材に移動させる、前記像担持体の長手方向に配列された
    複数本のヒートパイプとを備えたものであって、 前記金属部材は、前記ヒートパイプを囲んで前記像担持
    体の幅方向に延びる囲み部を有し、該囲み部は、肉厚が
    1.0mm以上、かつ前記ヒートパイプを囲む囲み角が
    180度以上であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 所定の定着部を経由して循環移動する無
    端ベルト状の定着部材、表面にトナー像が形成されたシ
    ート状の記録媒体を前記定着部に搬送する記録媒体搬送
    手段、前記定着部に搬送されてきた記録媒体上のトナー
    像を該記録媒体と前記定着部材との間に挟んで加熱する
    とともに加圧する加熱加圧手段、および前記定着部材
    に、該定着部材の移動方向について、前記定着部よりも
    上流側と下流側との双方で接し、前記定着部よりも下流
    側の、前記定着部材の熱を、該定着部材の、該定着部よ
    りも上流側に移動させる熱循環器を備えた定着装置にお
    いて、 前記熱循環器は、前記像担持体の、前記定着部よりも上
    流側および下流側においてそれぞれ接する板状の2枚の
    金属部材と、 前記2枚の金属部材双方に結合され、前記定着部よりも
    下流側に配備された第1の金属部材の熱を、該定着部よ
    りも上流側に配備された第2の金属部材に移動させる、
    前記記録媒体搬送体の長手方向に配列された複数本のヒ
    ートパイプとを備えたものであって、 前記金属部材は、前記ヒートパイプを囲んで前記記録媒
    体搬送体の幅方向に延びる囲み部を有し、該囲み部は、
    肉厚が1.0mm以上、かつ前記ヒートパイプを囲む囲
    み角が180度以上であることを特徴とする定着装置。
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