JP2002096988A - 塔状鉄骨構造物の建設方法 - Google Patents
塔状鉄骨構造物の建設方法Info
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- JP2002096988A JP2002096988A JP2000286352A JP2000286352A JP2002096988A JP 2002096988 A JP2002096988 A JP 2002096988A JP 2000286352 A JP2000286352 A JP 2000286352A JP 2000286352 A JP2000286352 A JP 2000286352A JP 2002096988 A JP2002096988 A JP 2002096988A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タワークレーンのステーなどのためのつなぎ
部分により生じる風散や落下を防止し、高所作業の安全
性を高めると共に施工性の向上を図った塔状鉄骨構造物
の建設方法を提供する。 【解決手段】 被建設鉄骨構造物（２）の中央部にクラ
イミング方式のクレーン（１５）を設置し、作業部分を
覆う枠状の外部養生囲い（１０）を設け、その外部養生
囲い（１０）の昇降を行う昇降手段（１６）を取り付け
て、外部養生囲い（１０）内にて前記クレーン（１５）
によって鉄骨の建方を行う工程と、建方下階の外面飾り
の取り付けを行う工程と、クレーン（１５）をクライミ
ングする工程と、外部養生囲い（１０）関係の盛替えを
行う工程と、外部養生囲い（１０）のクライミングを行
って固定係留する工程とを順次繰り返して塔状鉄骨構造
物（２）を構築する。
部分により生じる風散や落下を防止し、高所作業の安全
性を高めると共に施工性の向上を図った塔状鉄骨構造物
の建設方法を提供する。 【解決手段】 被建設鉄骨構造物（２）の中央部にクラ
イミング方式のクレーン（１５）を設置し、作業部分を
覆う枠状の外部養生囲い（１０）を設け、その外部養生
囲い（１０）の昇降を行う昇降手段（１６）を取り付け
て、外部養生囲い（１０）内にて前記クレーン（１５）
によって鉄骨の建方を行う工程と、建方下階の外面飾り
の取り付けを行う工程と、クレーン（１５）をクライミ
ングする工程と、外部養生囲い（１０）関係の盛替えを
行う工程と、外部養生囲い（１０）のクライミングを行
って固定係留する工程とを順次繰り返して塔状鉄骨構造
物（２）を構築する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ鉄塔等の
塔状鉄骨構造物を建屋の屋上に構築する塔状鉄骨構造物
の建設方法に関する。
塔状鉄骨構造物を建屋の屋上に構築する塔状鉄骨構造物
の建設方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、塔状鉄骨構造物（以下、鉄塔と記
す）の構築には、タワークレーン等の鉄骨建方機械を鉄
塔からのステーなどのつなぎを設け転倒防止を図って配
設し、ポストを付け足してクライミングさせ作業を行う
のが一般的であった（例えば、特開平１１−２０９０７
３号公報参照）。そして、鉄骨の錆止め・塗装など外部
養生を行う場合には、タワークレーン等のつなぎ材があ
るので、その囲いは一体ものではなく分割したものであ
り、また、囲いの昇降（クライミング）の際には分割し
て行っていた。このため、外部養生囲いの継ぎ目部分か
らの風の吹き込み、あるいは分割してのクライミング途
中の風圧による飛散や落下の防止などの安全対策が必要
であった。
す）の構築には、タワークレーン等の鉄骨建方機械を鉄
塔からのステーなどのつなぎを設け転倒防止を図って配
設し、ポストを付け足してクライミングさせ作業を行う
のが一般的であった（例えば、特開平１１−２０９０７
３号公報参照）。そして、鉄骨の錆止め・塗装など外部
養生を行う場合には、タワークレーン等のつなぎ材があ
るので、その囲いは一体ものではなく分割したものであ
り、また、囲いの昇降（クライミング）の際には分割し
て行っていた。このため、外部養生囲いの継ぎ目部分か
らの風の吹き込み、あるいは分割してのクライミング途
中の風圧による飛散や落下の防止などの安全対策が必要
であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
対処し、タワークレーンのステーなどのための継ぎ目部
分によって生じる風散や落下を防止し、高所作業の安全
性を高めると共に施工性の向上を図った塔状鉄骨構造物
の建設方法を提供することを目的としている。
対処し、タワークレーンのステーなどのための継ぎ目部
分によって生じる風散や落下を防止し、高所作業の安全
性を高めると共に施工性の向上を図った塔状鉄骨構造物
の建設方法を提供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、建屋の
屋上に構築する塔状鉄骨構造物の建設方法において、前
記塔状鉄骨構造物にクライミング方式のクレーンを設置
し、作業部分を覆う枠状の外部養生囲いを設け、その外
部養生囲いの昇降を行う昇降手段を取り付けて、建屋を
構築する工程と、クレーンをクライミングする工程と、
外部養生囲いのクライミングを行う工程と、クライミン
グ後の外部養生囲いを固定係留する工程とを順次繰り返
して塔状鉄骨構造物を構築する。
屋上に構築する塔状鉄骨構造物の建設方法において、前
記塔状鉄骨構造物にクライミング方式のクレーンを設置
し、作業部分を覆う枠状の外部養生囲いを設け、その外
部養生囲いの昇降を行う昇降手段を取り付けて、建屋を
構築する工程と、クレーンをクライミングする工程と、
外部養生囲いのクライミングを行う工程と、クライミン
グ後の外部養生囲いを固定係留する工程とを順次繰り返
して塔状鉄骨構造物を構築する。
【０００５】したがって、本発明によれば、中央部にク
ライミング方式のクレーンを設置し、作業部分を覆う一
体枠状の外部養生囲いを設けてその囲いの中で鉄骨の建
方、外面飾りの取り付けなどの工事を行うので、従来の
ようにタワークレーンのステーなどのための継ぎ目部分
がなく、作業者の安全が確保されると共に、落下物や風
散等が防止できる。そして、外部養生囲いを一体で昇降
させ、自動運転も容易で施工性が向上する。
ライミング方式のクレーンを設置し、作業部分を覆う一
体枠状の外部養生囲いを設けてその囲いの中で鉄骨の建
方、外面飾りの取り付けなどの工事を行うので、従来の
ようにタワークレーンのステーなどのための継ぎ目部分
がなく、作業者の安全が確保されると共に、落下物や風
散等が防止できる。そして、外部養生囲いを一体で昇降
させ、自動運転も容易で施工性が向上する。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図１は、鉄塔工事の全体計画を示
しており、鉄骨構造の建屋１の屋上に鉄塔２を構築中の
状態が示されている。図において、複数の支柱が屋上に
立設され、その中央部にクライミングクレーン１５が設
置され、支柱部分が順次上方に継ぎ足されており、その
外周には外面飾り（アルミパネル）３が取り付けられて
鉄塔２が構築されている。なお、符号１４は、屋上に設
置されたタワークレーンを示している。
施の形態を説明する。図１は、鉄塔工事の全体計画を示
しており、鉄骨構造の建屋１の屋上に鉄塔２を構築中の
状態が示されている。図において、複数の支柱が屋上に
立設され、その中央部にクライミングクレーン１５が設
置され、支柱部分が順次上方に継ぎ足されており、その
外周には外面飾り（アルミパネル）３が取り付けられて
鉄塔２が構築されている。なお、符号１４は、屋上に設
置されたタワークレーンを示している。
【０００７】図２〜図４には、鉄塔の作業部分の詳細が
示されている。図２の平面図に示すように、本例では、
４本のメーンの支柱２ａが方形に立設されており、その
内方に立設された４本の小径の支柱２ｂにクライミング
クレーン１５が係着されている。
示されている。図２の平面図に示すように、本例では、
４本のメーンの支柱２ａが方形に立設されており、その
内方に立設された４本の小径の支柱２ｂにクライミング
クレーン１５が係着されている。
【０００８】また、これらの支柱に支持されて水平方向
に伸びる複数の梁材６が設けられており、その梁材６の
先端部には、ガイドレール１２の受け治具や昇降手段で
ある電動チェーンブロック１６がそれぞれ取り付けら
れ、そして、作業部分を覆って一体枠状の外部養生囲い
１０が吊設されている。その外部養生囲い１０は、図３
および図４に示すように仮設用トラス部材を用いて複数
段の枠状に形成され、その外周面には防炎メッシュシー
トが張られている。
に伸びる複数の梁材６が設けられており、その梁材６の
先端部には、ガイドレール１２の受け治具や昇降手段で
ある電動チェーンブロック１６がそれぞれ取り付けら
れ、そして、作業部分を覆って一体枠状の外部養生囲い
１０が吊設されている。その外部養生囲い１０は、図３
および図４に示すように仮設用トラス部材を用いて複数
段の枠状に形成され、その外周面には防炎メッシュシー
トが張られている。
【０００９】次に、図５〜図１２を参照して本発明によ
る塔状鉄骨構造物の建設方法の手順の概要を説明する。
図５〜図８は、鉄塔を１節分継ぎ足す工程を示してい
る。まず、図５に示すように、外部養生囲い１０内にお
いて、クライミングクレーン１５によって既設鉄骨上部
に第Ｎ節の鉄骨（支柱２ａ、２ｂなど）を継ぎ足し、本
締め、溶接等を行う（鉄骨建方工程）。そして、その下
の第Ｎ−１節の鉄骨周縁にアルミパネル３を取り付ける
（外面飾り取り付け工程：図６参照）。
る塔状鉄骨構造物の建設方法の手順の概要を説明する。
図５〜図８は、鉄塔を１節分継ぎ足す工程を示してい
る。まず、図５に示すように、外部養生囲い１０内にお
いて、クライミングクレーン１５によって既設鉄骨上部
に第Ｎ節の鉄骨（支柱２ａ、２ｂなど）を継ぎ足し、本
締め、溶接等を行う（鉄骨建方工程）。そして、その下
の第Ｎ−１節の鉄骨周縁にアルミパネル３を取り付ける
（外面飾り取り付け工程：図６参照）。
【００１０】さらに、中央部のクライミングクレーン１
５のクライミングを行って（クレーンクライミング工
程：図７参照）、最後に、電動チェーンブロック１６に
よって外部養生囲い１０をクライミングする（外部養生
囲いクライミング工程：図８参照）。
５のクライミングを行って（クレーンクライミング工
程：図７参照）、最後に、電動チェーンブロック１６に
よって外部養生囲い１０をクライミングする（外部養生
囲いクライミング工程：図８参照）。
【００１１】次に、図９〜図１２を参照し、前記図８の
外部養生囲い１０のクライミングの段取りおよび固定係
留する手順を詳しく説明する。まず、図９に示すよう
に、梁材６の先端部に取り付けられていたガイドレール
・チェーンブロックの受治具１７を最上部の梁体６Ａに
盛り替えを行う。そして、その最上部に盛り替えた受治
具１７にチェーンブロック１６の盛り替えを行う（図１
０参照）。次に、補強材１８の解体、自動制御装置およ
び配線（図示なし）の盛り替えを行い（図１１参照）、
各チェーンブロック１６を自動制御により同時に運転し
て外部養生囲い１０をクライミングし、係留固定して補
強材１８の取り付けを行う（図１２参照）。
外部養生囲い１０のクライミングの段取りおよび固定係
留する手順を詳しく説明する。まず、図９に示すよう
に、梁材６の先端部に取り付けられていたガイドレール
・チェーンブロックの受治具１７を最上部の梁体６Ａに
盛り替えを行う。そして、その最上部に盛り替えた受治
具１７にチェーンブロック１６の盛り替えを行う（図１
０参照）。次に、補強材１８の解体、自動制御装置およ
び配線（図示なし）の盛り替えを行い（図１１参照）、
各チェーンブロック１６を自動制御により同時に運転し
て外部養生囲い１０をクライミングし、係留固定して補
強材１８の取り付けを行う（図１２参照）。
【００１２】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成され、
以下の効果を奏する。 （１） 作業部分を覆う一体枠状の外部養生囲い内で鉄
骨の建方、外面飾りの取り付けなどの工事を行うので、
従来のようにタワークレーンのステーなどのための継ぎ
部分がなく安定した作業環境となり、作業者の安全が確
保され、落下物や風散等が防止できて、高所作業の安全
が確保される。 （２） 外部養生囲いを一体で昇降させ、自動運転も容
易であって施工性が向上する。
以下の効果を奏する。 （１） 作業部分を覆う一体枠状の外部養生囲い内で鉄
骨の建方、外面飾りの取り付けなどの工事を行うので、
従来のようにタワークレーンのステーなどのための継ぎ
部分がなく安定した作業環境となり、作業者の安全が確
保され、落下物や風散等が防止できて、高所作業の安全
が確保される。 （２） 外部養生囲いを一体で昇降させ、自動運転も容
易であって施工性が向上する。
【図１】本発明の塔状鉄骨構造物の建設方法の全体構成
を示す正面図。
を示す正面図。
【図２】外部養生囲いを示す平面図。
【図３】図２の長辺側を示す正面図。
【図４】図２の短辺側を示す正面図。
【図５】鉄骨建方工程を示す側面図。
【図６】外面飾りの取り付け工程を示す側面図。
【図７】クレーンクライミング工程を示す側面図。
【図８】外部養生囲いクライミング工程を示す側面図。
【図９】治具の盛り替えの状態を示す正面図。
【図１０】チェーンブロックの盛り替えの状態を示す正
面図。
面図。
【図１１】補強材解体の状態を示す正面図。
【図１２】外部養生囲いクライミングの状態を示す正面
図。
図。
１・・・建屋 ２・・・鉄塔 ３・・・外面飾り １０・・・外部養生囲い １４・・・タワークレーン １５・・・クライミングクレーン １６・・・電動チェーンブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綾 正 則 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 腹 子 諭 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 安 藤 徳 亮 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島建 設株式会社内 Ｆターム(参考） 2E174 AA01 BA03 CA03 CA09 CA13 DA08 DA12 DA13 DA14 DA24 3F205 AA03 AB01 BA01
Claims (1)
- 【請求項１】 建屋の屋上に構築する塔状鉄骨構造物の
建設方法において、前記塔状鉄骨構造物にクライミング
方式のクレーンを設置し、作業部分を覆う枠状の外部養
生囲いを設け、その外部養生囲いの昇降を行う昇降手段
を取り付けて、建屋を構築する工程と、クレーンをクラ
イミングする工程と、外部養生囲いのクライミングを行
う工程と、クライミング後の外部養生囲いを固定係留す
る工程とを順次繰り返して塔状鉄骨構造物を構築するこ
とを特徴とする塔状鉄骨構造物の建設方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000286352A JP4437364B2 (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 塔状鉄骨構造物の建設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000286352A JP4437364B2 (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 塔状鉄骨構造物の建設方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002096988A true JP2002096988A (ja) | 2002-04-02 |
| JP4437364B2 JP4437364B2 (ja) | 2010-03-24 |
Family
ID=18770288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000286352A Expired - Fee Related JP4437364B2 (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 塔状鉄骨構造物の建設方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4437364B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102979314A (zh) * | 2012-12-19 | 2013-03-20 | 中国江苏国际经济技术合作公司 | 一种曲面点支式玻璃幕墙的施工方法 |
| CN109827183A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-05-31 | 江苏中特特种金属装备有限公司 | 一种防掉落的高安全性石油化工塔 |
-
2000
- 2000-09-21 JP JP2000286352A patent/JP4437364B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102979314A (zh) * | 2012-12-19 | 2013-03-20 | 中国江苏国际经济技术合作公司 | 一种曲面点支式玻璃幕墙的施工方法 |
| CN109827183A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-05-31 | 江苏中特特种金属装备有限公司 | 一种防掉落的高安全性石油化工塔 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4437364B2 (ja) | 2010-03-24 |
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