JP2002096083A - 浄化槽 - Google Patents

浄化槽

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JP2002096083A JP2000292287A JP2000292287A JP2002096083A JP 2002096083 A JP2002096083 A JP 2002096083A JP 2000292287 A JP2000292287 A JP 2000292287A JP 2000292287 A JP2000292287 A JP 2000292287A JP 2002096083 A JP2002096083 A JP 2002096083A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散気管のメンテナンスも容易にしながらも、
前記担体流動槽内の水質検査のメンテナンス作業を容易
にできる浄化槽を提供すること。 【解決手段】 担体流動槽を備え、担体の前記担体流動
槽外への流出を防止するための流出防止部材10を前記
担体流動槽内の被処理水の定常水位よりも高位置に設け
てあって、前記流出防止部材に挿通孔14を形成すると
ともに、前記挿通孔14を蓋する蓋部材15を設け、そ
の蓋部材15を、給気管D1aに対して着脱自在に取付
ける取付部D1b,15aを設け、蓋部材15を給気管
D1aに取付けた状態で、挿通孔14を通じて担体が出
入りするのを阻止可能に、かつ、前記散気管D1の上下
位置を位置決め自在に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物を担持させ
た状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担
体を収容し、気泡供給により前記担体を流動させる散気
部を設けた担体流動槽を備え、前記散気部を、前記担体
流動槽内で立姿勢で保持され、内部に通気して下方に給
気自在な給気管と、前記担体流動槽内で横架姿勢に保持
され、前記給気管から供給される空気を受けて前記担体
流動槽内に散気する散気管とから構成するとともに、前
記担体の前記担体流動槽外への流出を防止するための流
出防止部材を前記担体流動槽内の被処理水の定常水位よ
りも高位置に設けてある浄化槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような浄化槽は、様々な環境
下で用いられる場合が想定されており、一度に大量の被
処理水が流入するピーク流入に対しても安定した水処理
性能を発揮させるべく種々の構成が採用されている。た
とえば、異常時もしくは非常時に特に、大きなピーク流
入があった場合等に担体流動槽内に収容されている担体
が、水位の上昇とともにその担体流動槽内から外部に流
出し、以後担体の流動とともに微生物による被処理水浄
化を行う機能が損なわれるという状況になることが想定
されるために、このような状況を回避すべく、前記担体
流動槽内には、前記流出防止部材が採用されているので
ある。また、このような流出防止部材は、図4に示すよ
うに前記担体流動槽内の水位に関わらず前記担体の充填
密度を一定に保ち、所定の微生物育成環境を維持させる
目的で、前記担体流動槽内の被処理水の水位以下に設
け、前記担体の流動させられる領域を所定範囲に制限す
る構成としていた。
【0003】しかしこのような構成にすると被処理水中
に分散される微生物の濃度は、浄化槽に対し被処理水が
種々の条件下で流入する状況を通じて、ほぼ一定に保た
れることになるので、安定した水処理能力が発揮させら
れるはずではあるが、実際には、微生物の育成ムラ等が
起き、長期的に安定した処理が困難になる場合があり得
ることが明らかになってきている。
【0004】上述の微生物の育成ムラ等が、前記担体流
動槽内の被処理水の流れが、槽内の場所によって一定せ
ず、酸素供給量や微生物の密度にムラが生じることに基
づいて起きることがあるという経験則を基に検討すれ
ば、前記流出防止部材が被処理水の循環する流れを妨げ
ていることが大きな原因の一つに挙げられている。
【0005】つまり、前記流出防止部材を前記担体流動
槽の水位以下に設けてあれば、被処理水の流れが、前記
流出防止部材によって妨げられ、被処理水の流れが偏
り、所々に被処理水の滞留が発生し、被処理水の処理ム
ラにつながるのである。
【0006】このような状況は、流出防止部材が、通
常、被処理水の移流は許容し、前記担体の移流を阻止す
べくネット状、あるいは、スリット状に設けられること
によっても起きやすくなっている実状にある。
【0007】そこで、前記流出防止部材を前記担体流動
槽の定常水位よりも高位置に設けてある浄化槽が提案さ
れており、(特願平11−017246号参照)このよ
うにしておけば、通常運転時には、前記担体流動槽内の
被処理水は、散気部からの散気によって、上昇した被処
理水は、水面に達した後妨げられることなく水平方向に
移動しやすく、そのために、前記被処理水は、前記担体
流動槽内において前記担体流動槽全体にわたる対流を形
成しやすくなり、その結果、良好な水処理が可能になる
ものと考えられている。また、このような流出防止部材
は、前記担体流動槽の定常水位よりも高位置に設けてあ
ったとしても、前記ピーク流入時に水位が上昇した場合
に前記担体を流出防止する機能を発揮しうる。さらに、
このような機能を発揮させる場合には、通常は、担体以
外に被処理水に浸せきさせるべき部材を設ける必要が生
じないために、被処理水の循環は良好に維持されること
になることが期待される。従って、前記担体流動槽は、
高濃度に充填された微生物が、エア供給によって、被処
理水を効率よく分解処理する機能を維持しやすくなり、
長期にわたって安定して高い処理能力を発揮しうる浄化
槽を提供することが可能となるものと考えられる。
【0008】しかし上述のような構成において、前記流
出防止部材が水面より高位置に配置してあるということ
は、浄化槽の前記担体流動槽の上方側から槽内の液面が
直接目視しにくくなるという新たな問題が生じる。
【0009】つまり、前記担体流動槽内の液面が直接目
視できないために、被処理水の性状を検査したり、前記
散気部の目詰まり状況を検査し、良好な散気状態を長期
的に維持しようとする場合には、槽内の被処理水を採取
容易に構成しておく必要がある。そのために、前記流出
防止部材に開閉自在な開口部を設けておき、被処理水の
採取や、槽内の担体の摩損等を補償するために担体の交
換や追加投入ができるように構成することが考えられて
いる。また、担体の交換や追加投入を行うことができる
構成を採用する場合には、前記開口部の上方側に延設さ
れるダクト部を設け、なるべく浄化槽内に人が体を侵入
させて作業するのを避けられる構成とすることも考えら
れている。
【0010】さらに、前記散気部の点検を好適に行える
ようにする構成として、前記流出防止部材に前記散気部
を挿脱自在にする挿通孔を設けるとともに、前記散気部
を、前記担体流動槽内で立姿勢で保持され、内部に通気
して下方に給気自在な給気管と、前記担体流動槽内で横
架姿勢に保持され、前記給気管から供給される空気を受
けて前記担体流動槽内に散気する散気管とから構成し、
前記挿通孔を覆って前記挿通孔を通じて前記担体が出入
りするするのを阻止可能にする蓋部材を前記給気管に一
体に設けてある構成が開示されている。
【0011】このような構成によると、前記散気部を点
検するような場合に、前記給気管を把持すれば、前記散
気部を一体的に引き出して、浄化槽外に取り出すことが
出来るとともに、取り出した散気部は点検した後、再度
前記担体流動槽内に挿入して前記蓋部材を前記流出防止
部材に係止するだけで容易に固定することが出来るので
好適であると考えられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、蓋部材が前記
給気管に固定されていると前記散気部の全体を点検する
ような場合には、一体に取り扱うことが出来るととも
に、再度固定するような場合にも、位置決めが容易に出
来るという利点はあるものの、狭い槽内では嵩張り、取
り扱い困難であるという問題点があり、必ずしも作業性
が向上するものとは言えなかった。また、上述の開口部
を設けて被処理水の採取を可能としてある場合には、前
記開口部から被処理水の採取ができるものの、その開口
部を主に担体の挿脱に用いるべくダクトを延設してある
ような場合には、やはり、前記開口部からの被処理水の
採取は困難となり、別途対策が必要になると言う現状が
ある。
【0013】そこで、本発明の目的は、散気管のメンテ
ナンスも容易にしながらも、前記担体流動槽内の水質検
査のメンテナンス作業を容易にできる浄化槽を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴構成は、微生物を担持させた状態で、被
処理水とともに流動可能に形成してある担体を収容し、
気泡供給により前記担体を流動させる散気部を設けた担
体流動槽を備え、前記散気部を、前記担体流動槽内で立
姿勢で保持され、内部に通気して下方に給気自在な給気
管と、前記担体流動槽内で横架姿勢に保持され、前記給
気管から供給される空気を受けて前記担体流動槽内に散
気する散気管とから構成するとともに、前記担体の前記
担体流動槽外への流出を防止するための流出防止部材を
前記担体流動槽内の被処理水の定常水位よりも高位置に
設けてある浄化槽であって、前記流出防止部材に、前記
散気部を前記担体流動槽内に挿脱自在にする挿通孔を形
成するとともに、前記挿通孔を蓋する蓋部材を設け、そ
の蓋部材を、前記給気管に対して着脱自在に取付ける取
付部を設け、前記蓋部材を前記給気管に取付けた状態
で、前記蓋部材が前記挿通孔を覆って、前記挿通孔を通
じて前記担体が出入りするのを阻止可能に、かつ、前記
散気部の上下位置を位置決め自在に形成してある点にあ
る。
【0015】〔作用効果〕本発明者らは、上述の従来の
浄化槽の構成において、前記挿通孔が、前記散気部の挿
脱以外の用途においては特に有効利用されていない点に
着目し、この挿通孔を有効利用することによって上記目
的を達成できるのではないかと考え、本発明に想到した
ものである。つまり、前記流出防止部材に、前記散気部
を前記担体流動槽内に挿脱自在にする挿通孔を形成する
と、上述の従来の技術に述べたとおり、前記散気部を槽
外に取り出してメンテナンス可能にする。前記挿通孔を
蓋する蓋部材を設けてあれば、前記蓋部材を前記給気管
に取付けた状態で、前記蓋部材が前記挿通孔を覆って、
前記挿通孔を通じて前記担体が出入りするのを阻止可能
に形成しておくことによって、前記担体流動槽内の担体
がピーク流入などの際に他槽に流出するのを防止するこ
とができるとともに、その蓋部材を、前記給気管に対し
て着脱自在に取付ける取付部を設けてあれば、前記散気
部を槽外に取り出してメンテナンスする際には、前記蓋
部材を給気管から脱離させた状態で、取り扱うことが出
来るから、前記浄化槽内で嵩張ることなく容易に取り扱
うことが出来る。また、前記散気管の上下位置を位置決
め自在に形成しておくことにより、前記散気部の挿脱操
作時に的確に位置決めすることが可能になるとともに、
脱離させた蓋部材が前記給気管に取付けられた状態で確
実に前記挿通孔を覆って蓋する状態を形成することが出
来る。
【0016】一方、単に前記担体流動槽内の水質や担体
の状態を検査したい場合には、作業者は、前記蓋部材を
前記給気管から取り外すだけで、前記散気部を引き抜く
ことなく前記流出防止部材に開口部を形成することが出
来、その開口部を介して、前記担体流動槽内の被処理水
や担体を採取し点検することが出来るとともに、その点
検中にも前記蓋部材は、前記流出防止部材の上に乗せた
ままの状態で作業が出来る。また、作業状態から復旧す
る場合にも、前記蓋部材を前記給気管に対して前記取付
部に取付けるだけで一体にして、前記散気部を元の位置
に位置決めしつつ前記挿通孔を蓋する状態に配置するこ
とが出来るから、従来前記挿通孔とは別に、前記流出防
止部材に開口部を設けて利用していたのと同様の作業性
が実現できるとともに、従来の前記開口部にダクトを設
けてあった場合には、作業性が大きく低下していたのに
対し、作業性は低下せず、また、従来散気部に前記蓋部
材を一体に設けていた場合に、前記挿通孔を利用する場
合を想定したとしても、前記蓋部材が移動容易に構成さ
れていることになるから、作業の邪魔にならず、前記挿
通孔を利用しやすい形態に情報に開口させられるから、
作業性に優れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の浄化槽は、図1,2に示
すように、上流側から嫌気処理槽N、好気処理槽E、処
理水槽T1,T2等を備え、前記嫌気処理槽Nは、嫌気
濾床槽第一室N1及び嫌気濾床槽第二室N2からなり、
前記好気処理槽Eは、担体流動槽E1及び濾過槽E2か
らなる。被処理水の原水は、原水流入部Iから前記嫌気
濾床槽第一室N1に流入するとともに、嫌気濾床槽第二
室N2、担体流動槽E1、濾過槽E2、処理水槽T1の
順に下流へ移送されつつ分解処理され、前記処理水槽T
2の上方に設けた消毒槽Qを経た後、放流口Zから槽外
に放流される。
【0018】前記嫌気濾床槽第一室N1は、流入する被
処理水の原水を貯留可能に構成してあり、その内部に嫌
気性微生物を育成可能にしてある。前記嫌気濾床槽第一
室N1に流入する被処理水の原水は、前記嫌気濾床槽第
一室N1にて貯留されるとともに、嫌気分解され、主
に、粗大な有機物の細分化が行われ、前記嫌気濾床槽第
一室N1下部から前記嫌気濾床槽第二室N2の下部に移
送される。また容易に分解されない汚泥等の固形分は前
記嫌気濾床槽第一室N1下部に沈殿としてあるいは、嫌
気濾床槽第一室N1上部にスカムとして貯留される。
【0019】前記嫌気濾床槽第二室N2は、嫌気濾床F
を備えるとともに、その嫌気濾床Fに嫌気性微生物を定
着保持して育成させられる構成としてある。前記嫌気濾
床槽第二室N2に流入した被処理水は、さらに嫌気処理
を受け、固形物のほとんどない状態にまで分解された
後、担体流動槽E1にオーバーフローで送られる。前記
嫌気濾床槽Nと、前記担体流動槽E1との間はオーバー
フロー部1によって被処理水を自然移流自在に構成され
るとともに、そのオーバーフロー部1はスリット状部2
を設けて、被処理水に移流可能に、かつ前記担体流動槽
E1内の担体や汚泥が逆流するのを防止可能に構成して
ある。
【0020】前記担体流動槽E1は、微生物を担持させ
た状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担
体C1を収容保持するとともに、気泡供給により前記担
体を流動させる散気管D1を設けて内装して散気部を設
けてあり、前記散気管D1からの気泡供給により前記担
体C1を前記担体流動槽E1内で流動させられる構成と
してある。このような構成により、担体流動槽E1内に
流入した被処理水は、好気性微生物による好気分解で浄
化される。このような処理を受けた被処理水は、前記担
体流動槽E1と、隣接する濾過槽E2とを仕切る第一隔
壁W1に設けた移流壁部3を通じて、前記濾過槽E2に
移流させられる。前記移流壁部3は、格子状又はスリッ
ト状に形成してあり、前記担体C1の移流を阻止するが
汚泥や被処理水の移流を許容する構成にしてある。前記
濾過槽E2は、水よりも比重の大きな担体C2を所定高
さまで高密度に充填して構成してある。また、前記濾過
槽E2とその濾過槽E2に隣接して設けられる前記処理
水槽T1とを隔てる第二隔壁W2の前記所定高さよりも
低位置には、被処理水を流通自在にする濾過壁部4を形
成してある。これにより、前記濾過槽E2に移流する汚
泥を含んだ被処理水は、前記担体C2の堆積した堆積濾
過層Bを通過して濾過され、固形分をほとんど含まない
状態となって、隣接する処理水槽T1に移流される。
尚、前記第二隔壁W2は、上端部において、浄化槽側壁
に接続され、平面視で前記処理水槽T1は、前記濾過槽
E2の下方に隠れるように配置されている。
【0021】前記濾過壁部4は格子状もしくはスリット
状に形成してあり、前記担体C2の移流を阻止するが汚
泥や被処理水の移流を許容する構成にしてある。さら
に、構成される前記堆積濾過層Bの下部には前記担体C
2に散気して前記濾過槽E2内を攪拌する攪拌装置とし
ての散気管D2を設けてあり、夜間等浄化槽内への負荷
の流入が少ない時間帯に、前記散気管D2からの散気を
行い、担体の再生を行える構成としてある。
【0022】また、前記散気管D2には、移流壁部3に
向かって散気し、散気による気泡が、前記移流壁部3を
通過し、前記担体流動槽E1側で前記移流壁部3に沿っ
て上昇させられるように構成した移流壁散気部Da、及
び、同様に濾過壁部に向かって散気し、散気による気泡
が、前記濾過壁部4を通過し、前記処理水槽T1側で前
記濾過壁部4に沿って上昇させられるように構成してあ
る濾過壁部散気部Dbを設けて、それぞれ、移流壁部
3、濾過壁部4を洗浄して目詰まり等を防止する構成と
してある。
【0023】ここで、前記移流壁部3および濾過壁部4
は、被処理水を必ず前記堆積濾過層Bの所定距離を通過
させた後に移流させるべく、前記堆積濾過層Bの堆積上
端部高さとなる所定高さよりも低位置に設けてあり、被
処理水の移流を許容し、前記堆積濾過層Bにおける被処
理水の濾過を可能とする構成であればよい。尚前記担体
C1,C2は、いずれも被処理水とともに流動可能な比
重1以上1.2以下に形成してある。
【0024】さらに、前記処理水槽T1には前記嫌気濾
床槽第一室N1に被処理水を移送するエアリフトポンプ
Aを設けてあり、前記担体C2の再生により生じた汚泥
を、前記濾過槽E2内から前記嫌気濾床槽第一室N1へ
被処理水とともに移送可能に構成してある。また、前記
担体流動槽E1及び濾過槽E2の定常水位よりも上方側
には浄化槽内に大量の被処理水が流入したとしても、槽
内の担体が他槽に流出しないように流出防止する流出防
止部材10を、前記担体C1,C2よりも目の細かい網
材11,11から構成してあり、複数に分割して前記マ
ンホールHから取り出せる構成にしてある。また、前記
流出防止部材10には、一部に開口部12を設け、ダク
ト状の担体投入部13を延設してある。
【0025】これにより、前記担体流動槽E1及び濾過
槽E2内に散気して被処理水の対流を形成したとしても
その流れは、前記流出防止部材10によって阻害される
ことなく円滑に流れるように形成される。また、前記担
体流動槽E1及び濾過槽E2内に担体C1,C2を充填
あるいは、担体C1,C2の交換を行うような場合に
は、前記担体投入部13を介して容易に投入、取出しが
可能となる。
【0026】さらに、図3に示すように、前記流出防止
部材10には、前記散気管D1を挿脱自在にする散気管
D1の挿通孔14を設けてあり、前記散気管D1に連設
される給気管D1aには、前記散気管D1を前記担体流
動槽E1内に位置固定した状態で、前記挿通孔14を蓋
する蓋部材15を設け、担体の流出を阻止する堰止機構
を構成してある。前記蓋部材は、前記給気管D1aに対
して互いに係合可能な係合部15a,D1bを設けて構
成してあり着脱自在に取付可能な取付部を構成してい
る。尚、散気管D1や、エアリフトポンプAに対する給
気配管等は、前記濾過槽の上方空間にまとめられ、前記
担体流動槽E1の上部の配管を最小限に整理してある。
尚、前記散気管D1と、その散気管に給気する給気管D
1aとを総称して散気部と称する。
【0027】これにより、前記散気部のメンテナンスを
行う等、散気管D1を浄化槽外ヘ取り出す必要がある場
合のみならず、単に担体流動槽E1内の被処理水の水質
や担体の状態を検査するような場合であっても、前記散
気管は前記挿通孔14を介して容易に散気管の挿脱、被
処理水や、担体の採取が出来、前記流出防止部材等をほ
とんど分解することなくメンテナンス作業を行うことが
出来る。また、前記挿通孔を十分大きく形成してあれ
ば、前記担体流動槽内の被処理水を採取するまでもな
く、浄化槽内に、DOセンサーなどの各種計測機器を持
ち込んだ状態で、メンテナンス作業が行えるので、より
一層作業性の向上を図ることができる。
【0028】前記処理水槽T1は、前記濾過槽E2を通
過した清浄な上澄み部のみを外部に放流可能にし前記処
理水槽2の上部に設けられた消毒槽Qに流入し、固形消
毒剤Q1と接触して消毒された後槽外へ放流される。
【0029】これにより、前記担体流動槽E1および濾
過槽E2は、上方側が解放状態に設けられ、かつ、上方
空間から容易に担体交換、水質確認が出来る状態に配置
されるため、メンテナンスの際には、前記浄化槽内を分
解等することなく、前記蓋部材を給気管から脱離するだ
けで、前記挿通孔を開口させることが出来て、前記浄化
槽に設けたマンホールHを介して上方側から容易に行え
る。また、この際、各種計測機器(pH計、BOD計
等)を槽内に持ち込んで水質の検査等を行う場合にも、
取り扱いに注意を要しにくく、作業性が向上する。
【0030】〔別実施形態〕先の実施の形態では、前記
移流壁部3及び濾過壁部4を前記第一、第二隔壁W1,
W2に一体形成した構成を示したが、前記第一、第二隔
壁W1,W2に対し着脱自在に構成してあっても良く、
さらには、前記移流壁部3もしくは濾過壁部4を設けた
前記第一、第二隔壁W1,W2を浄化槽に対して着脱自
在に設けてあっても良い。また、図1においては各好気
処理槽E1,E2を幅方向に並列に設けたが、長手方向
に直列に設けるなど、平面視における配列は上述のもの
に限られるものではない。また、前記担体投入部13
は、必須のものではないが、前記浄化槽の埋設状況に応
じて前記マンホールHの近傍にまでダクト状に形成して
あることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浄化槽の縦断側面図
【図2】本発明の浄化槽の要部斜視図
【図3】蓋部材の説明図
【図4】従来の浄化槽の要部斜視図
【符号の説明】
C1 担体 D1 散気部 E1 担体流動槽 10 流出防止部材 15 蓋部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 八郎 滋賀県甲賀郡甲西町高松2番地の1 株式 会社クボタ滋賀工場内 (72)発明者 北井 良人 滋賀県甲賀郡甲西町高松2番地の1 株式 会社クボタ滋賀工場内 Fターム(参考) 4D027 AB07 AB11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物を担持させた状態で、被処理水と
    ともに流動可能に形成してある担体を収容し、気泡供給
    により前記担体を流動させる散気部を設けた担体流動槽
    を備え、 前記散気部を、前記担体流動槽内で立姿勢で保持され、
    内部に通気して下方に給気自在な給気管と、前記担体流
    動槽内で横架姿勢に保持され、前記給気管から供給され
    る空気を受けて前記担体流動槽内に散気する散気管とか
    ら構成するとともに、 前記担体の前記担体流動槽外への流出を防止するための
    流出防止部材を前記担体流動槽内の被処理水の定常水位
    よりも高位置に設けてある浄化槽であって、 前記流出防止部材に、前記散気部を前記担体流動槽内に
    挿脱自在にする挿通孔を形成するとともに、前記挿通孔
    を蓋する蓋部材を設け、その蓋部材を、前記給気管に対
    して着脱自在に取付ける取付部を設け、前記蓋部材を前
    記給気管に取付けた状態で、前記蓋部材が前記挿通孔を
    覆って、前記挿通孔を通じて前記担体が出入りするのを
    阻止可能に、かつ、前記散気部の上下位置を位置決め自
    在に形成してある浄化槽。
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