JP2002095435A - 加熱加工食品および加熱加工食品用生地 - Google Patents

加熱加工食品および加熱加工食品用生地

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JP2002095435A
JP2002095435A JP2000292752A JP2000292752A JP2002095435A JP 2002095435 A JP2002095435 A JP 2002095435A JP 2000292752 A JP2000292752 A JP 2000292752A JP 2000292752 A JP2000292752 A JP 2000292752A JP 2002095435 A JP2002095435 A JP 2002095435A
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JP
Japan
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heat
pumpkin
dough
weight
processed food
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JP2000292752A
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English (en)
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Naomi Sasaki
直美 佐々木
Sanae Sato
さなえ 佐藤
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House Foods Corp
Original Assignee
House Foods Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、かぼちゃの皮を有効利用し、かぼち
ゃの皮の持つ鮮やかな緑色、β−カロチン、ビタミン
B、ビタミンE等の栄養源、かぼちゃの風味を付与した
加熱加工食品および加熱加工食品用生地を提供すること
を目的とする。 【構成】凍結乾燥されたかぼちゃ皮粉末を含有してなる
加熱加工食品および加熱加工食品生地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、かぼちゃの皮を有効利
用し、かぼちゃの皮の持つ鮮やかな緑色、β−カロチ
ン、ビタミンB、ビタミンE等の栄養源、かぼちゃの風
味を付与した加熱加工食品および加熱加工食品用生地に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、かぼちゃは健康によいという
イメージがあり、特に女性に好まれるということから、
かぼちゃを各種食品の原料として使用することは行われ
ていた。例えば、特開昭54−138145号には、レ
ンコン、サツマイモ、カボチャ等の皮を取り除き、約1
mmの厚さに切り、油でサツと揚げ、熱いうちに塩味ま
たはカレー味をつける薄く切った野菜の揚げ菓子が開示
されている。特開昭58−190355号には、玉子・
小麦粉・牛乳・砂糖等の原料を混合し、その中にカボチ
ャの皮を剥いて果肉部を蒸して裏ごしをした材料を投入
して煮込み、冷却するのを待って冷凍化し、これを適宜
大に切断し、それを、餅米を原料とした餅に水飴を加え
て混練した皮により包皮した冷凍生菓子が開示されてい
る。
【0003】また、特開平7−135922号には、予
め皮と種を取り除いたかぼちゃを蒸し焼きにしたものと
水とレモンの皮とレモン汁とココナッツミルクとを撹拌
したものと、パーム油にグラニュー糖およびクロレラ液
を加え撹拌して乳化したものと、小麦粉と、ベーキング
パウダーとを撹拌したものを型に入れて、それをオーブ
ンなどで焼くケーキ生地の製造方法が開示されている。
しかし、こうした従来のかぼちゃの利用に当たっては、
かぼちゃの皮には、多くのβ−カロチンや、ビタミン
B、ビタミンEが含まれており、栄養源としての価値が
あるにもかかわらず、かぼちゃの皮は不要なものとして
取り除くのが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かぼちゃの
皮を有効利用し、かぼちゃの皮の持つ鮮やかな緑色、β
−カロチン、ビタミンB、ビタミンE等の栄養源、かぼ
ちゃの風味を付与した加熱加工食品および加熱加工食品
用生地を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かぼちゃ
の皮の利用性について種々研究した結果、かぼちゃの皮
を凍結乾燥し、粉末化したものを食品原料として他の原
料とともに加熱しても鮮やかな緑色を呈しており、従来
廃棄されていたかぼちゃの皮を加熱加工食品の原料とし
て充分に利用できるという知見を得た。本発明は、こう
した知見に基づくものである。
【0006】かかる知見に基づく本発明の第一の要旨
は、凍結乾燥されたかぼちゃ皮粉末を含有してなる加熱
加工食品にある。
【0007】また、本発明の他の要旨は、凍結乾燥され
たかぼちゃ皮粉末を含有してなる加熱加工食品用生地に
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の内容について、
詳細に述べる。本発明の特徴は、凍結乾燥されたかぼち
ゃ皮粉末を含有してなる加熱加工食品にある。また、凍
結乾燥されたかぼちゃ皮粉末を含有してなる加熱加工食
品用生地にある。加熱加工食品としては、食品の製造過
程で加熱処理を施すもの、あるいは食品の喫食時に加熱
処理を施すものであり、スナック類、麺類、パスタ類、
菓子類、パン類、グラタン類、コロッケ類を例示するこ
とができる。そして、加熱加工食品用生地は、これら加
熱加工食品を製造するための生地である。
【0009】こうした加熱加工食品ないし加熱加工食品
用生地に含有させる凍結乾燥されたかぼちゃ皮粉末の製
造方法は特に限定されるものではなく、常法に凍結乾燥
した後に粉砕処理すればよい。まず、かぼちゃの皮を凍
結するが、その前にブランチング処理する方が、かぼち
ゃの皮の緑色を保持するという点から好ましい。ブラン
チング方法としては蒸煮、熱水浸漬等の方法を例示する
ことができ、その条件としては95℃以上で2〜10分
間という条件を例示することができる。この条件が厳し
過ぎる、すなわち加熱し過ぎるとかぼちゃの皮のもつ緑
色が変色して茶色っぽくなる傾向がある。
【0010】かぼちゃの皮の凍結条件としては−40℃
以下、好ましくは−45〜−50℃を例示することがで
きる。次に、当該凍結した皮を減圧環境下、例えば2.
6〜26pa下におき、品温が20〜40℃になるよう
な条件で加熱処理して凍結乾燥する。加熱処理の際の手
段については特に限定されないが、赤外線等の輻射加熱
が好ましい。最終製品の水分が8重量%以下、好ましく
は1.5〜6.5重量%になるまで12〜24時間乾燥
する。
【0011】凍結乾燥終了後常圧に戻し、よって得られ
たかぼちゃの皮の乾燥物を適宜手段によって粉砕する。
この場合、最終製品である加熱加工食品の外観上の見栄
えを考慮して粉末の粒度を決定すればよい。例えば、加
熱加工食品ないし加熱加工食品生地にかぼちゃの皮の存
在を強調したい場合は大きめの粒度とすればよく、加熱
加工食品ないし加熱加工食品生地の全体に緑色を付与し
たい場合は小さめの粒度とすればよいが、いずれにして
も1mmパスの粒度とする方が好ましい。粒度が大きく
なってくると、舌触りに悪影響ができくる。
【0012】このようにして得られた凍結乾燥されたか
ぼちゃ皮粉末を加熱加工食品ないし加熱加工食品生地に
含有させるが、含有させる時期としては特に限定され
ず、加熱加工食品ないし加熱加工食品生地の製造過程の
いずれかで添加混合すればよい。また、その添加量も加
熱加工食品の種類によって適宜決定すればよいが、その
添加量が多くなり過ぎるとかぼちゃの皮が持つ青臭さが
顕著になってきたり、緑色が強く出過ぎるという現象が
出てくる。この点から、添加量としては、10重量%以
下、好ましくは2重量%以下を例示することができる。
【0013】ソフトクッキーの製造方法を例として本発
明について述べる。まず、油脂と卵を撹拌混合してクリ
ーム状とする。使用する油脂としては、ショートニン
グ、マーガリン、バター等の油脂を例示することができ
る。使用する卵としては、鶏卵(全卵)、液卵を例示す
ることができる。これら油脂の1種または2種以上と卵
を撹拌混合するが、この場合の混合比率としては、重量
比で油脂1に対し卵0.6〜0.8であることが好まし
い。また、この混合時にグルコース、しょ糖、トレハロ
ース、ソルビット等の糖類を添加添加してもよく、更に
はしょ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、
レシチン等の乳化剤を添加してもよい。この場合、乳化
剤は予め油脂に添加混合しておく方が好ましく、また、
油脂と糖類を混合した後に卵と混合する方が好ましい。
【0014】油脂と卵を撹拌混合してクリーム状とした
後、これに小麦粉を添加混合してソフトクッキー生地を
形成する。小麦粉の添加量としては、30〜50重量%
を例示することができる。この場合、得られるソフトク
ッキー生地の蛋白質含量を3重量%以上とすることが望
ましく、この蛋白質含量が下回るとオーブンによる焼成
時での保形性を保持することが困難になる。ソフトクッ
キー生地の蛋白質含量を3重量%以上にするためには、
蛋白質含量が10重量%以上の小麦粉を使用することが
好ましく、蛋白質含量の少ない小麦粉を使用する場合
は、グリアジン等の蛋白質原料を添加することによって
ソフトクッキー生地の蛋白質含量を3重量%以上に調整
してもよい。
【0015】更には、結晶セルロース、果物や穀物を原
料とする不溶性ファイバー、水溶性ファイバー、ココア
パウダー等の食物繊維を添加することによって、より安
定した保形性を達成することができる。しかし、食物繊
維の添加量が多くなり過ぎると、最終的に得られるソフ
トクッキーの外層表面のひび割れの原因になるので、そ
の添加量はソフトクッキー生地に対し10重量%以下と
することが好ましい。
【0016】上記方法によりソフトクッキー生地を製造
するが、凍結乾燥されたかぼちゃ皮粉末の添加時期は、
上記ソフトクッキー生地を製造する過程の適宜時期に行
えばよく、例えば、予め小麦粉や食物繊維等の粉末原料
と粉体混合しておく、あるいは各種原料を混練してソフ
トクッキー生地を得る際に添加する等の方法がある。ま
た、かぼちゃの風味をより強くするために、パンプキン
粉末を添加してもよい。上記形成されたソフトクッキー
生地はオーブンで焼成する。焼成する条件としては特に
限定されないが、焦がさずに中まで火を通すという点か
ら温度150〜180℃、時間10〜15分間という条
件を例示できる。
【0017】
【発明の効果】本発明では、かぼちゃの皮を凍結乾燥
し、粉末化したものを食品原料として他の原料とともに
加熱しても鮮やかな緑色を呈しており、従来廃棄されて
いたかぼちゃの皮を加熱加工食品ないし加熱加工食品用
生地の原料として充分に利用できる。また、かぼちゃの
皮に含まれているβ−カロチン、ビタミンB、ビタミン
E等の栄養源や風味を加熱加工食品ないし加熱加工食品
用生地に付与することができる。
【0018】
【実施例】
【実施例1】かぼちゃの皮を95℃の熱湯中が4分間、
ブランチング処理した後、−45℃で凍結した。その
後、凍結したかぼちゃの皮を20paの減圧環境下に置
き、品温40℃で加熱して凍結乾燥した。よって得られ
たかぼちゃ皮の凍結乾燥品を粉砕して1mmパスのかぼ
ちゃ皮粉末を得た。次に、当該かぼちゃ皮凍結乾燥粉末
0.3重量部を小麦粉(蛋白質含量12重量%)33重
量部、パンプキンパウダー2重量部、グリアジン0.6
重量部、水溶性食物繊維1.5重量部、化工澱粉2重量
部、食塩0.1重量部とともに粉体混合し、それにマー
ガリン30重量部、ショートニング4重量部、グリセリ
ン脂肪酸エステル0.5重量部、グラニュー糖6重量
部、ソルビット7重量部を混合した後、液卵13重量部
を添加混合してソフトクッキー生地を得た。
【0019】次に、上記ソフトクッキー生地を四角形状
の成形物に成形した後、当該成形物をオーブンで150
℃、15分間の条件で焼成し、かぼちゃ風味のソフトク
ッキーを得た。よって得られたソフトクッキー中のかぼ
ちゃの皮の色は、オーブンで加熱したにもかかわらず鮮
やかな緑色を呈しており、ソフトクッキー全体に緑色が
点在してかぼちゃ皮の存在を意識させるとともにかぼち
ゃ風味が感じられ食欲をそそるものであった。また、外
観上、焼成前の形状を維持しており、その食感もサクッ
とした食感を有していた。
【0020】
【実施例2】砂糖30重量部、キサンタンガム0.2重
量部、ベーキングパウダー0.3重量部、コーンスター
チ20重量部、小麦粉6重量部、加工澱粉9重量部、実
施例1と同様の方法で得られたかぼちゃ皮凍結乾燥粉末
を再度粉砕処理して微細化したもの1.3重量部を粉体
混合した。これとは別に、マーガリン15重量部、植物
性油脂18重量部、香料0.2重量部を液体混合した。
次に上記粉体混合物に液体混合物を添加して混合した
後、耐オーブン性紙容器に充填し、オーブンで170
℃、35分間加熱してパウンドケーキを得た。よって得
られたパウンドケーキは、オーブンで加熱したにもかか
わらず鮮やかな緑色を呈しており、また、かぼちゃ風味
が感じられ食欲をそそるものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B014 GG09 GP13 GP15 GP23 4B016 LC04 LC07 LE03 LG05 LP01 LP05 LP08 LP11 4B032 DB08 DB22 DB35 DK30 DP02 DP03 DP05 DP06 DP08 DP23 DP40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凍結乾燥されたかぼちゃ皮粉末を含有し
    てなる加熱加工食品。
  2. 【請求項2】 凍結乾燥されたかぼちゃ皮粉末を含有し
    てなる加熱加工食品用生地。
JP2000292752A 2000-09-26 2000-09-26 加熱加工食品および加熱加工食品用生地 Pending JP2002095435A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113473864A (zh) * 2019-03-29 2021-10-01 株式会社日清制粉集团本社 谷粉组合物的制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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