JP2002095333A - コンバインの分草杆構造 - Google Patents
コンバインの分草杆構造Info
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Abstract
張り出し姿勢とに切り換えるのに運転部からでも行える
ように構成するとともに、分草杆の姿勢切換え機器の損
傷を回避できるようにする。 【解決手段】 分草杆10を、機体前後方向に沿う軸芯
P1周りで機体横外方に張り出す姿勢と格納される姿勢
とに揺動切換自在に支点部に支持するとともに、電動モ
ータ15でラックピニオンギヤ12,14を駆動して自
動的に姿勢変更可能である。電動モータ15とピニオン
ギヤ14とをラックギヤ12より離間する方向に揺動可
能に支持するとともに、両ギヤ12、14を係合する方
向に付勢する付勢バネ23を設けてある。
Description
杆構造に関する。
の未刈り側の横側部に分草杆が配備されており、分草杆
を格納姿勢と張り出し姿勢に切り換えるのに、人為操作
によって行うように構成していた。
姿勢に切り換えたい場合は、作業開始前に限られず例え
ば畦際での作業に移行する場合には作業中においても格
納姿勢に切り換え操作を行う必要があるが、その場合
に、機体を停止させわざわざ運転席より降りて格納姿勢
に切り換える部位まで出向くことは作業能率を低下させ
るものであった。
の姿勢を任意に変更できるものでありながら、分草杆が
不測の負荷を受けても機器損傷を招来することのないコ
ンバインの分草杆構造を提供する点にある。
1にかかる特徴構成は、刈取前処理装置の横側部に配置
した分草杆を、機体前後方向に沿う軸芯周りで機体横外
方に張り出す姿勢と格納される姿勢とに揺動切換自在に
駆動する駆動装置を設けるとともに、前記駆動装置を駆
動用アクチュエータと、その駆動用アクチュエータと前
記分草杆とを連係する駆動連係機構とで構成し、前記駆
動用アクチュエータと駆動連係機構とを連係及び連係解
除自在に構成するとともに連係状態に付勢する付勢手段
を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りであ
る。 〔作用効果〕駆動装置の採用によって、分草杆を駆動装
置の作動によって、格納姿勢と張り出す姿勢とに切り換
えることができる。駆動アクチュエータの動力を分草杆
の姿勢変更に繋げる駆動連係機構とその駆動アクチュエ
ータとの連係を解除自在に構成してあり、かつ、付勢機
構によって連係状態に付勢されているので、駆動装置に
よって分草杆を必要以上に駆動しようとする場合にも付
勢手段が作用して駆動連係機構との連係を解除する方向
に作用して、駆動装置の損傷等を回避することができ
る。又、付勢手段の付勢力に抗して駆動連係機構と駆動
アクチュエータとの連係も解除可能であるので、必要な
場合には分草杆の姿勢変更を人為的に行うこともでき
る。
成は、駆動連係機構に、駆動用アクチュエータ以外の強
制力によって分草杆が格納姿勢へ切換る場合に前記駆動
用アクチュエータと駆動連係機構との連係を解除する機
構を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りであ
る。 〔作用効果〕駆動アクチュエータの動力を分草杆の姿勢
変更に繋げる駆動連係機構とその駆動アクチュエータと
の連係を解除自在に構成してあり、かつ、付勢機構によ
って連係状態に付勢されているので、分草杆に過負荷が
作用しても、付勢する機構の付勢力に抗して駆動アクチ
ュエータと駆動連係機構との連係が解除されるので、分
草杆自体に過負荷によっても格納姿勢に移動することが
でき、駆動装置にも過負荷は及ばない。したがって、作
業中であっても分草杆の姿勢変更を駆動装置を駆使して
任意に行うことができるとともに、分草杆に対して無理
に姿勢変更を強いるような過負荷を受けても分草杆を負
荷の作用する方向に逃がしながら駆動装置に及ぶのを回
避できる。
成は、駆動用アクチュエータが電動モータとその電動モ
ータで駆動されるピニオンギヤであり、駆動連係機構が
前記ピニオンギヤに噛み合って駆動されるラックギヤで
あり、前記ピニオンギヤとラックギヤとを咬合する方向
に付勢する付勢手段を設けている点にあり、その作用効
果は次の通りである。 〔作用効果〕請求項1又は2に係る作用効果に加えて、
ラックギヤ方式の駆動構造を採用したので比較的簡単な
構造にでき、ラックギヤとピンオンギヤとの連係を維持
するのも単なる付勢手段を設けるだけでよい。
示し、左右一対のクローラ式走行装置1を備えた機体フ
レーム4に、脱穀装置2と搭乗運転部3とを搭載し、機
体フレーム4の前部に刈取前処理装置5を揺動昇降自在
に連結して構成している。刈取前処理装置5は、左右方
向に複数並置して倒伏穀稈を梳き起こす分草具6、梳き
起こした穀稈を更に引起す引起し装置7、引起した穀稈
の株元を切断するバリカン型の切断装置8、刈取穀稈を
脱穀装置2に向けて揚上搬送する縦搬送装置9を刈取フ
レーム11に組付けて構成されている。
刈り側の横側部に、植立穀稈を刈取り対象穀稈と非刈取
り対象穀稈とに分草する分草杆10を設けてある。図3
に示すように、分草杆10は、機体前後方向軸芯P周り
に機体横外側方に張り出した分草張り出し姿勢と、機体
側に引き寄せた格納姿勢とに回動自在、並びにその間の
任意の回動位置で保持自在に構成してある。
は、図2及び図3に示すように、分草具6に枢支された
前端部より機体フレーム4の横側方に至る作用部分10
bと、その作用部分10bの中間位置より機体側に向け
て延出した支持部分10aとで形成してあり、支持部分
10aの基端部分を機体フレーム4の縦フレーム4Aに
揺動駆動自在に支持してある。
構造、及び、駆動構造について説明する。図4に示すよ
うに、縦フレーム4Aより板状ブラケット17を横向き
に設けるとともに、板状ブラケット17に前後軸心P周
りで揺動自在にラックギヤ12を取付け、ラックギヤ1
2に作用部分10aを一体揺動可能に固着している。ラ
ックギヤ12と作用部分10aとを一体的にボルト13
で連結するとともに、ボルト13をガイドピンとして案
内するガイド用長孔17aを板状ブラケット17に形成
し、ガイドピン13をガイド用長孔12aに挿入位置さ
せて、ラックギヤ12の回動作動を案内すると同時に揺
動範囲を設定している。
には、ラックギヤ12と噛合うピニオンギヤ14を駆動
軸に取付けた電動モータ15を配置してあり、電動モー
タ15をモータフレーム16に取付け固定し、モータフ
レーム16を縦フレーム4Aに前後軸心Pと平行な軸心
周りで揺動自在に支持してある。つまり、ラックギヤ1
2に対してピニオンギヤ14が離間可能な状態となるよ
うに構成してある。モータフレーム16は、ストッパー
ピン18によってラックギヤ12とピンオンギヤ14と
の適正な咬合状態を越えて近接する(下向き揺動)する
ことはなく、かつ、咬合する方向に付勢手段としてのバ
ネ19で付勢されている。図6に示すように、モータフ
レーム16の上端には上向きに把手20が立ち上げてあ
り、把手20を持って引き上げると、ピニオンギヤ14
とラックギヤ12との咬合を人為的に解除でき、分草杆
10を格納姿勢に任意に戻すことが可能となる。ここ
に、電動モータ15とピニオンギヤ14とを駆動アクチ
ュエータと称し、ラックギヤ12を駆動連係機構と称す
る。
する。電動モータ15によって、ピニオンラックギヤ1
4,12を駆動して、分草杆10を張り出し姿勢と格納
姿勢に切り換えることができる。ガイドピン13が長孔
12aのストローク端に至ると、電動モータ15がモー
タフレーム16とともに、ピニオンギヤ14がラックピ
ンオン12から離間する状態と、バネ19によって引き
戻されてピニオンギヤ14がラックギヤ12に咬合する
状態とを、細かい周期で繰り返すことになり、カチカチ
音を発するので、ストローク端に来たことを知ることが
できる。分草杆10に不測の負荷が作用した場合にも、
同様の現象が起こる。
明する。図7に示すように、電動モータ15の起動停止
を司るものとして、手動スイッチ24を運転部に設け
る。手動スイッチ24のON操作によって制御装置27
を介して電動モータ15を作動させ、OFF操作によっ
て停止させる。この他の制御としては、縦搬送において
搬送穀稈の存否を検出する株元スイッチ25を設け、こ
の株元スイッチ25が穀稈を検出している場合には、電
動モータ15を起動させて、分草杆10を張り出し姿勢
に設定するようにする。この場合にタイマーを作動させ
てモータの作動時間を分草杆10が張り出し姿勢に開く
に要する時間に見合った時間を設定することもできる。
この場合に、分草杆10がすでに張り出し姿勢に設定さ
れていても、電動モータ15が作動すると、揺動フレー
ム22が上方に退避してラックピニオンギヤ12,14
のギヤ噛合いが外れることになる。又、脱穀クラッチ2
6に対するセンサ26Aを設け、センサ26Aによって
脱穀クラッチ26が切操作されたことを感知した場合に
は、電動モータ15を駆動して分草杆10を格納姿勢に
復帰させるようにする。
は、図8に示すように、機体先端の分草具6から脱穀装
置2後端に至る長さのものに構成し、脱穀装置2の前端
部に分草具10を中間位置で腰折れ可能な伸縮構造にす
る構成を採用してもよい。つまり、分草杆10を、分草
具6近傍で支持されて脱穀装置2の前端部まで延出され
ている前半部10Aと、脱穀装置2の前端部より後端部
までの後半部10Bと、前半部10Aと後半部10Bと
を中間位置で繋ぐ中間部10Cとで構成している。中間
部10Cと前後半部10A、10Bとは互いに相対移動
可能に二重筒に組み合わせてある。中間部10Cは、前
後半部10A、10Bとに相対スライド可能に内嵌する
腕部10cと、腕部10cに十字状に交差する基端部1
0dとからなり、基端部10dを脱穀装置2の前面に設
けた支持ボス21に軸心方向にスライド移動自在に支持
させて構成されている。図9に示すように、基端部10
dの中間部にはラックギヤ12が形成されており、電動
モータ15に取付けられたピンオンギヤ14に駆動され
て基端部10dを出退移動可能に構成し、分草杆10を
張り出し姿勢と格納姿勢に駆動切換が可能な構成となっ
ている。電動モータ15は、揺動フレーム22に取付け
られており、ラックピニオンギヤ14,12が付勢バネ
力に抗して離間する状態に逃げることができるように構
成してある。分草杆10が張り出し姿勢で不測の過負荷
を受けた場合には、図9に示すように、ラックギヤ12
の歯面12bがカムとなってピニオン14を押し上げて
噛合い状態を回避し分草杆10を格納状態に移行させ
る。
5での駆動構造、及び、支持構造は第1別実施形態と同
一である。分草杆10の構造としては、図10に示すよ
うに、基端部10dの構造が異なっている。基端部10
dが、中間部10Cに連設されたホルダー部10eに保
持される構成を採っている。つまり、基端部10dの先
端部がホルダー部10eの内部空間に相対スライド自在
に入り込んでおり、内部空間に収納されたバネ23によ
って互いに離間する方向に付勢されているとともに、抜
け出しを防止する構造として、ホルダー部10eに長孔
10fと基端部10d先端に長孔10fに係合してスラ
イド移動する係合ピン10gを突設して、構成してい
る。電動モータ15を支持する揺動フレーム22におけ
るホルダー部10eに向かう面は傾斜面22Aに形成さ
れており、ホルダー部10eの先端を接当して揺動フレ
ーム22をラックギヤ12より離れる方向に揺動退避さ
せることになる。つまり、電動モータ15の正逆転駆動
によって係合ピン10gと長孔10f端との係合で、基
端部10dとホルダー部10eとが一体で出退移動する
のであるが、張り出し姿勢において分草杆10が過負荷
を受けた場合には、ホルダー部10eが基端部10dに
対して相対摺動してその先端部で揺動フレーム22の傾
斜面22Aに接当して、揺動フレーム22を押し上げラ
ックピニオンギヤ12,14を離間させて、分草杆10
を格納姿勢に切り換えることができるようになってい
る。 (3) 分草杆10を駆動するアクチュエータとして液
体圧シリンダを採用してもよい。分草杆10に不測に過
負荷が作用しても、液体の圧縮性で直接過負荷の影響を
受けることはない。
が上方に退避した状態を示す正面図
図
面図
Claims (3)
- 【請求項1】 刈取前処理装置の横側部に配置した分草
杆を、機体前後方向に沿う軸芯周りで機体横外方に張り
出す姿勢と格納される姿勢とに揺動切換自在に駆動する
駆動装置を設けるとともに、前記駆動装置を駆動用アク
チュエータと、その駆動用アクチュエータと前記分草杆
とを連係する駆動連係機構とで構成し、前記駆動用アク
チュエータと駆動連係機構とを連係及び連係解除自在に
構成するとともに連係状態に付勢する付勢手段を設けて
あるコンバインの分草杆構造。 - 【請求項2】 駆動連係機構に、駆動用アクチュエータ
以外の強制力によって分草杆が格納姿勢へ切換る場合に
前記駆動用アクチュエータと駆動連係機構との連係を解
除する機構を設けてある請求項1 記載のコンバインの分
草杆構造。 - 【請求項3】 駆動用アクチュエータが電動モータとそ
の電動モータで駆動されるピニオンギヤであり、駆動連
係機構が前記ピニオンギヤに噛み合って駆動されるラッ
クギヤであり、前記ピニオンギヤとラックギヤとを咬合
する方向に付勢する付勢手段を設けている請求項1 又は
2記載のコンバインの分草杆構造。
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Cited By (3)
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JP2007330169A (ja) * | 2006-06-15 | 2007-12-27 | Kubota Corp | コンバインの分草装置 |
JP2021065173A (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-30 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | コンバイン |
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