JP2002094197A - プリント配線板及びその層間位置ずれの検出方法 - Google Patents

プリント配線板及びその層間位置ずれの検出方法

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JP2002094197A
JP2002094197A JP2000280661A JP2000280661A JP2002094197A JP 2002094197 A JP2002094197 A JP 2002094197A JP 2000280661 A JP2000280661 A JP 2000280661A JP 2000280661 A JP2000280661 A JP 2000280661A JP 2002094197 A JP2002094197 A JP 2002094197A
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Koji Sato
光司 佐藤
Hiroshi Tashiro
浩 田代
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体層間の位置ずれを正確かつ速やかに測定
することができるプリント配線板を提供する。 【解決手段】 絶縁層3と導体層2とが交互に積層する
ように複数の導体層2が形成されたプリント配線板1に
関する。少なくとも一つの導体層2に等ピッチに並んだ
複数のマーク5にて構成される目盛り4を形成する。他
の導体層2に前記の目盛り4とは異なるピッチで等ピッ
チに並んだ複数のマーク5にて構成される他の目盛り4
を形成する。各目盛り4を構成するマーク5の並び方向
が平行となるように各目盛り4を導体層2の所定位置に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子機器等
に用いられるプリント配線板及びこのプリント配線板の
層間位置ずれの検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気・電子機器の軽薄小型化の要
請に伴い、プリント配線板1のファイン化への要求が高
まっており、導体回路の回路幅や回路間隔がより小さい
プリント配線板1が提供されるようになってきている。
これに伴い、図4に示すような複数の導体層2が絶縁層
3を介して積層されたプリント配線板1に層間の電気的
接続用のスルーホールやブラインドビアホール等を形成
するにあたっての、このスルーホール等の周囲に形成さ
れるランド(アニュラーリング)のランド幅も小さくす
ることが求められるようになってきている。そのため、
プリント配線板1の加工において、スルーホール等とラ
ンドとの位置を正確に位置合わせすることができるよう
に、スルーホール等の加工位置精度の向上が必要とされ
るようになってきている。
【0003】ここで、プリント配線板1にスルーホール
等の孔あけ加工を行うにあたっては、まず予めプリント
配線板1に形成される複数の導体層2の所定位置にそれ
ぞれターゲットマーク6を、導体層2に形成される導体
回路と同一の金属等で形成し、図6に示すようにX線等
を用いてこのターゲットマーク6の形成位置を観測して
ターゲットマーク6の中心7の重心位置8にレーザ加工
やドリル加工等を施して、基準孔の加工を行っていた。
そして、この基準孔の形成位置を基準として、プリント
配線板1の所定位置にレーザ加工等を施して、スルーホ
ール等のための孔あけ加工を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方法では、プリント配線板1の導体層2間に位置ずれが
発生していると、各導体層2におけるスルーホール等の
ための孔あけ加工位置にも位置ずれが発生し、スルーホ
ール等の孔あけ加工位置と導体層2との間の位置ずれが
発生してしまって、導体層2間の導通が図れなくなって
しまうものであった。
【0005】特に、上記のように基準孔を基準として孔
あけ加工を施す場合は、基準孔の形成時において、基準
孔の加工位置の基準となるターゲットマーク6の形成位
置も層間のずれに伴って位置ずれが生じ、これにより基
準孔の形成位置にも位置ずれが生じてしまうものであ
り、このように形成位置にずれが生じた基準マークを基
準とすると、スルーホール等のための孔あけ加工位置に
も位置ずれが生じてしまうものであった。
【0006】このような孔あけ加工位置の位置ずれは、
レーザ加工時の機械的加工精度を向上するだけでは対応
することができないものであり、プリント配線板1に形
成された導体層2間のずれ量を低減して、各導体層2に
おける孔あけ位置の位置精度を向上すると共に基準孔の
加工位置精度を向上することが必要となる。
【0007】そのため、従来は導体層2間の位置ずれを
測定するために、測定の基準となるマークを各導体層2
の所定位置に形成し、プリント配線板1をX線等を用い
て透過観測することにより各導体層2に形成されたマー
クの配置位置を測定して、導体層2間の位置ずれを判定
することが行われていたが、各導体層2のマークの配置
関係を単に観測するだけでは位置ずれ量を正確に測定す
ることはできず、位置ずれが存在しない場合のマーク同
士の配置関係と、実測されるマーク同士の配置関係と
を、X線等によって測定される画像の実寸からの拡大率
等を考慮しながら比較するなどして、位置ずれ量を導出
しなけらばならないものであり、層間位置ずれ量を正確
かつ速やかに測定できるものではなかった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、導体層間の位置ずれを正確かつ速やかに測定する
ことができるプリント配線板及びこのプリント配線板の
層間位置ずれの検出方法を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プリント配線板は、絶縁層3と導体層2とが交互に積層
するように複数の導体層2が形成されたプリント配線板
1において、少なくとも一つの導体層2に等ピッチに並
んだ複数のマーク5にて構成される目盛り4を形成し、
他の導体層2に前記の目盛り4とは異なるピッチで等ピ
ッチに並んだ複数のマーク5にて構成される他の目盛り
4を形成し、各目盛り4を構成するマーク5の並び方向
が平行となるように各目盛り4を導体層2の所定位置に
形成して成ることを特徴とするものである。
【0010】また請求項2の発明は、請求項1の構成に
加えて、少なくとも一つの導体層2に、一方向に向けて
並ぶ複数のマーク5にて構成される目盛り4と、この方
向と直交する方向に向けて並ぶ複数のマーク5にて構成
される目盛り4とを形成し、他の導体層2に前記の各目
盛り4とそれぞれ対になる他の目盛り4を、マーク5の
並び方向が前記の各目盛り4とそれぞれ平行になるよう
に形成して成ることを特徴とするものである。
【0011】また本発明の請求項3に係るプリント配線
板の層間位置ずれの検出方法は、少なくとも一つの導体
層2に等ピッチに並んだ複数のマーク5にて構成される
目盛り4を形成し、他の導体層2に前記の目盛り4とは
異なるピッチで等ピッチに並んだ複数のマーク5にて構
成される他の目盛り4を形成し、各目盛り4を構成する
マーク5の並び方向が平行となるように各目盛り4を導
体層2の所定位置に形成したプリント配線板1の層間位
置ずれの検出方法であって、X線を用いて各目盛り4の
配置位置を観測することにより配置位置が各目盛り4の
マーク5の並び方向で一致するマーク5を識別し、この
配置位置が一致するマーク5の位置と各目盛り4のピッ
チとから目盛り4が形成されている導体層2間の位置ず
れ量を測定することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】本発明に係るプリント配線板1は、図4に
示すように、絶縁層3と導体層2とが交互に積層するよ
うに複数の導体層2が形成されたものである。絶縁層3
は基材にエポキシ樹脂組成物等を含浸して得られるプリ
プレグの硬化物や、エポキシ樹脂組成物等の熱硬化性樹
脂をシート状に成形した樹脂シートの硬化物等のよう
な、適宜の樹脂硬化物層にて形成することができる。ま
た導体層2は金属箔や金属めっき層等にて形成すること
ができるものであり、この導体層2には、アディティブ
法やサブトラクティブ法等の適宜の回路形成方法によっ
て、導体回路が形成されている。図4に示す例では、7
層の導体層2と、隣合う導体層2間に形成された絶縁層
3によって、プリント配線板1が構成されている。
【0014】このようなプリント配線板1の導体層2に
は、導体回路が形成されていると共に、層間位置ずれ検
出用の目盛り4が形成される。この目盛り4は導体回路
の回路形成と同時に、導体回路を構成するものと同様の
金属にて形成することができる。この目盛り4は導体回
路に対して所定の位置に形成され、導体回路の形成位置
を識別する基準として機能するようになっている。
【0015】このような目盛り4は、プリント配線板1
の導体層2のうち、層間位置ずれの測定対象となる所定
の導体層2に形成されるものであり、全ての導体層2に
形成しても良い。
【0016】この目盛り4は、図1〜3に示すように、
複数のマーク5が一列に並んで形成されることにより構
成されるものであり、一つの目盛り4を構成するマーク
5間の間隔は一定(等ピッチ)に形成されている。各マ
ーク5はマーク5の並び方向と直交する方向に長い線状
に形成されている。この複数のマーク5のうち、中央部
分に形成されているマーク5は基準マーク51として形
成されており、他のマーク5よりも長さが長く形成され
ている。また両端に形成されているマーク5(以下、
「端部マーク52」という)もそれぞれ、基準マーク5
1と同様に長さが長く形成されている。
【0017】ここで、ある導体層2と、この導体層2と
の間の層間位置ずれが測定される他の導体層2とには、
それぞれ対となる目盛り4が形成される。この対となる
各目盛り4は、同一個数のマーク5から構成されると共
に、マーク5のピッチが異なるものとなるように形成さ
れる。また対となる各目盛り4は、マーク5の並び方向
が平行となるように形成され、好ましくはプリント配線
板1を導体層2及び絶縁層3の積層方向にみた場合に一
方の目盛り4が他方の目盛り4の近傍に並列に配置され
るようにする。また、この目盛り4が形成されている各
導体層2が設計通り位置ずれなく配置されているなら
ば、各目盛り4の基準マーク51の配置位置が各目盛り
4のマーク5の並び方向で一致し、更にピッチがより狭
い方の目盛り4(以下、「狭ピッチ目盛り42」とい
う)の端部マーク52が、ピッチがより広い方の目盛り
4(以下、「広ピッチ目盛り41」という)の端部マー
ク52と、端部マーク52よりも一つ内側に形成された
マーク5との間の領域に配置されるようになっている。
例えば図示の例では、広ピッチ目盛り41と狭ピッチ目
盛り42とが、共に一つの基準マーク51と、基準マー
ク51の両側にそれぞれ10個ずつ形成されたマーク5
とによって構成されており、広ピッチ目盛り41のマー
ク5間のピッチが150μm、狭ピッチ目盛り42のマ
ーク5間のピッチが135μmに形成されている。
【0018】このようにして形成されるプリント配線板
1における、導体層2の層間位置ずれを測定するにあた
っては、まずプリント配線板1をX線撮影法等を用いて
絶縁層3と導体層2の積層方向から透過して観測し、目
盛り4の配置位置を観測する。
【0019】このようにして目盛り4の配置位置を観測
した際、導体層2間に位置ずれが存在しない場合は図1
に示すように、層間位置ずれの測定対象である異なる導
体層2にそれぞれ形成された対となる目盛り4は、各基
準マーク51が目盛り4のマーク5の並び方向で一致す
る位置に配置されるものであり、このように各基準マー
ク51の配置位置が一致する場合は、目盛り4の並び方
向の位置ずれが存在しないと判定できる。
【0020】また、目盛り4の並び方向の位置ずれが導
体層2間に発生している場合は、図2に示すように、対
となる目盛り4は、各基準マーク51の配置位置が目盛
り4のマーク5の並び方向に向けて互いにずれた位置に
配置される。このときは、互いに配置位置が各目盛り4
のマーク5の並び方向で一致するマーク5を識別し、こ
の配置位置が一致するマーク5の基準マーク51に対す
る位置と各目盛り4のピッチとから目盛り4が形成され
ている導体層2間の位置ずれ量を測定するものである。
【0021】具体的な位置ずれ量の導出方法を例示する
と、図2に示す例では、広ピッチ目盛り41に対して、
狭ピッチ目盛り42が、図の紙面の上方に向けてずれた
状態となっている。この場合、広ピッチ目盛り41の基
準マーク51よりも、狭ピッチ目盛り42のずれ方向側
における、広ピッチ目盛り41と狭ピッチ目盛り42の
マーク5同士の配置関係を観測し、互いに配置位置が各
目盛り4のマーク5の並び方向で一致する、図中のPで
示すような一対のマーク5を選定する。この一対のマー
ク5の組み合わせは、広ピッチ目盛り41と狭ピッチ目
盛り42それぞれの、基準マーク51から同一番目に配
置されているマーク5同士の組み合わせとなり、このよ
うなマーク5同士の組み合わせのうち、お互いのマーク
5の並び方向の配置位置が最も近い組み合わせが選定さ
れる。
【0022】そして、広ピッチ目盛り41におけるマー
ク5間のピッチをa、狭ピッチ目盛り42にけるマーク
5間のピッチをbとし、配置位置が一致する各マーク5
が基準マーク51から数えてn番目の位置に配置されて
いるとすると、導体層2間の、目盛り4におけるマーク
5の並び方向の位置ずれ量Aは、下記の数式にて導出さ
れる。
【0023】A=(a−b)×n 例えば図2に示すように、a=150(μm)、b=1
35(μm)、n=4の場合は、層間位置ずれ量Aは、
A=(150−135)×4=60(μm)となる。
【0024】また、狭ピッチ目盛り42の端部マーク5
2が、広ピッチ目盛り41の端部マーク52よりも外側
に配置される場合は、層間位置ずれは、端部マーク52
同士の配置位置が一致する場合の値を超えるものと判断
される。図示の例では端部マーク52同士の配置位置が
一致する場合の層間位置ずれAは、A=(150−13
5)×10=150(μm)となるから、150μmを
超える層間位置ずれが発生していると判断される。
【0025】このようにして導体層2の層間位置ずれ量
を測定すると、プリント配線板1をX線撮影法等で透過
測定するだけで、導体層2間の位置ずれの有無や、位置
ずれが発生している場合の位置ずれ量を正確かつ速やか
に測定することができるものである。そして、このよう
な測定結果に基づいて、層間位置ずれが大きい場合は製
造工程を改善したり、一定の値以上の層間位置ずれが発
生しているプリント配線板1を不良品として排除したり
して、導体層2間の層間位置ずれの低減を図ることがで
きるものである。
【0026】このようにして導体層2間の層間位置ずれ
の低減が図られたプリント配線板1においては、既述の
ように導体層2間の電気的接続を確保するなどの目的で
スルーホールやブラインドビアホール等のための孔あけ
加工を施すにあたり、各層ごとの孔あけ位置の位置精度
が向上して、加工精度を向上することができるものであ
る。また既述のように孔あけ加工の加工位置の基準とな
る基準孔を形成する場合において、ターゲットマーク6
の配置位置の位置ずれも低減され、基準孔を所定の位置
に正確に形成することができ、この点においても、孔あ
け加工時の加工精度を向上することができるものであ
る。
【0027】尚、目盛り4を構成するマーク5間のピッ
チや一つの目盛り4を構成するマーク5の個数は、上記
の例に限られるものではなく、必要とされる層間配置位
置の測定精度や層間位置ずれ量の測定限界に応じて、適
宜設定される。すなわち上記の例では二種の目盛り4の
ピッチ差である15μm刻みで位置ずれ量が測定される
が、このピッチ差を変更することにより測定精度を向上
することができる。また上記の例では位置ずれ量の測定
限界は150μmであるが、各目盛り4のマーク5の形
成個数を変更することにより測定限界を変更することが
できる。
【0028】上記のようにして層間位置ずれを測定する
にあたっては、目盛り4は一つの導体層2につき複数箇
所に設けることが好ましく、例えば図5に符号イ〜ヘ示
すように、プリント配線板1の導体層2の四つの隅部付
近にそれぞれ設けると共に、隣合う隅部同士に挟まれた
各辺部の中心付近にそれぞれ設けることができる。この
ようにすると、導体層2の複数箇所においてそれぞれ位
置ずれ量を測定することができ、部分的に位置ずれが発
生している場合であっても、どの部分に位置ずれが発生
し、その位置ずれがどの程度であるかを、容易に測定す
ることができるものである。
【0029】更に、目盛り4としては、図3に示すよう
に、導体層2に、一方向に向けて並ぶマーク5にて構成
される広ピッチ目盛り41aと、この方向と直交する方
向に向けて並ぶマーク5にて構成される広ピッチ目盛り
41bとを併設し、この導体層2との層間位置ずれの検
出対象である他の導体層2に、前記の二種の目盛り4と
それぞれ対になる、マーク5の並び方向が互いに直交す
る狭ピッチ目盛り42a,42bを併設することもでき
る。このようにすると、一方向にマーク5が並ぶ広ピッ
チ目盛り41aと狭ピッチ目盛り42aとの配置状態を
観測すると共に、この方向と直交する方向に並ぶ広ピッ
チ目盛り41bと狭ピッチ目盛り42bとの配置状態を
観測することにより、互いに直交する二方向への位置ず
れを同時に測定することができるものであり、しかもこ
の直交する二方向のずれをベクトル合成することにより
層間の全体的な位置ずれ方向及び位置ずれ量を容易に導
出することができるものである。
【0030】また、多層の導体層2を有するプリント配
線板1の各導体層2の全ての層間位置ずれ量を測定する
ためには、例えば基準となる一つの導体層2に広ピッチ
目盛り41と狭ピッチ目盛り42のいずれか一方を形成
し、他の全ての導体層2には、広ピッチ目盛り41と狭
ピッチ目盛り42のいずれか他方を、配置位置をずらし
ながら形成することができる。この場合は、基準となる
導体層2以外の他の導体層2それぞれにつき、基準とな
る導体層2との層間位置ずれを、目盛り4の配置関係を
観測することにより測定することにより、全ての導体層
2間の層間位置ずれを測定することができる。
【0031】また、全ての導体層2にそれそれ広ピッチ
目盛り41と狭ピッチ目盛り42とを両方とも形成する
と共に、導体層2ごとに目盛り4の配置位置をずらして
形成することもできる。この場合は任意の一組の導体層
2につき、一方の導体層2の広ピッチ目盛り41と他方
の導体層2の狭ピッチ目盛り42との配置関係を観測す
ることにより、任意の一組の導体層2の層間位置ずれを
測定することができ、これにより全ての導体層2間の層
間位置ずれを測定することができる。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明に係るプリント配線
板は、絶縁層と導体層とが交互に積層するように複数の
導体層が形成されたプリント配線板において、少なくと
も一つの導体層に等ピッチに並んだ複数のマークにて構
成される目盛りを形成し、他の導体層に前記の目盛りと
は異なるピッチで等ピッチに並んだ複数のマークにて構
成される他の目盛りを形成し、各目盛りを構成するマー
クの並び方向が平行となるように各目盛りを導体層の所
定位置に形成するものであり、このため、X線等を用い
て各目盛りの配置位置を観測することにより配置位置が
各目盛りのマークの並び方向で一致するマークを識別
し、この配置位置が一致するマークの位置と各目盛りの
ピッチとから目盛りが形成されている導体層間の位置ず
れ量を測定することができ、プリント配線板をX線撮影
法等で透過測定するだけで、導体層間の位置ずれの有無
や、位置ずれが発生している場合の位置ずれ量を正確か
つ速やかに測定することができるものであり、このよう
な測定結果に基づいて、層間位置ずれが大きい場合は製
造工程を改善したり、一定の値以上の層間位置ずれが発
生しているプリント配線板を不良品として排除したりし
て、導体層間の層間位置ずれの低減を図ることができる
ものである。
【0033】また、このようにして導体層間の層間位置
ずれの低減が図られたプリント配線板に導体層間の電気
的接続を確保するなどの目的でスルーホールやブライン
ドビアホール等のための孔あけ加工を施すにあたり、各
層ごとの孔あけ位置の位置精度が向上して、加工精度を
向上することができるものである。また孔あけ加工の加
工位置の基準となる基準孔を形成する場合において、基
準孔の加工位置の基準となるターゲットマーク等を導体
層に形成する場合に、このターゲットマークの配置位置
の位置ずれも低減され、基準孔を所定の位置に正確に形
成することができ、この点においても、孔あけ加工時の
加工精度を向上することができるものである。
【0034】また請求項2の発明は、請求項1の構成に
加えて、少なくとも一つの導体層に、一方向に向けて並
ぶ複数のマークにて構成される目盛りと、この方向と直
交する方向に向けて並ぶ複数のマークにて構成される目
盛りとを形成し、他の導体層に前記の各目盛りとそれぞ
れ対になる他の目盛りを、マークの並び方向が前記の各
目盛りとそれぞれ平行になるように形成するため、異な
る導体層に形成された一方向にマークが並ぶ対となる目
盛りの配置状態を観測すると共に、この方向と直交する
方向に並ぶ対となる目盛りの配置状態を観測して、互い
に直交する二方向への位置ずれを同時に測定することが
できるものであり、しかもこの直交する二方向のずれを
ベクトル合成することにより層間の全体的な位置ずれ方
向及び位置ずれ量を容易に導出することができるもので
ある。
【0035】また本発明の請求項3に係るプリント配線
板の層間位置ずれの検出方法は、少なくとも一つの導体
層に等ピッチに並んだ複数のマークにて構成される目盛
りを形成し、他の導体層に前記の目盛りとは異なるピッ
チで等ピッチに並んだ複数のマークにて構成される他の
目盛りを形成し、各目盛りを構成するマークの並び方向
が平行となるように各目盛りを導体層の所定位置に形成
したプリント配線板の層間位置ずれの検出方法であっ
て、X線を用いて各目盛りの配置位置を観測することに
より配置位置が各目盛りのマークの並び方向で一致する
マークを識別し、この配置位置が一致するマークの位置
と各目盛りのピッチとから目盛りが形成されている導体
層間の位置ずれ量を測定するため、プリント配線板をX
線撮影法等で透過測定するだけで、導体層間の位置ずれ
の有無や、位置ずれが発生している場合の位置ずれ量を
正確かつ速やかに測定することができるものであり、こ
のような測定結果に基づいて、層間位置ずれが大きい場
合は製造工程を改善したり、一定の値以上の層間位置ず
れが発生しているプリント配線板を不良品として排除し
たりして、導体層間の層間位置ずれの低減を図ることが
できるものである。
【0036】また、このようにして導体層間の層間位置
ずれの低減が図られたプリント配線板に導体層間の電気
的接続を確保するなどの目的でスルーホールやブライン
ドビアホール等のための孔あけ加工を施すにあたり、各
層ごとの孔あけ位置の位置精度が向上して、加工精度を
向上することができるものである。また孔あけ加工の加
工位置の基準となる基準孔を形成する場合において、基
準孔の加工位置の基準となるターゲットマーク等を導体
層に形成する場合に、このターゲットマークの配置位置
の位置ずれも低減され、基準孔を所定の位置に正確に形
成することができ、この点においても、孔あけ加工時の
加工精度を向上することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
異なる導体層にそれぞれ形成された目盛りの配置関係を
示す平面図である。
【図2】同上の、導体層間に位置ずれが発生している場
合を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態の他例を示すものであり、
異なる導体層にそれぞれ形成された目盛りの配置関係を
示す平面図である。
【図4】プリント配線板の構成の概略を示す正面図であ
る。
【図5】プリント配線板における目盛りの形成位置を説
明する平面図である。
【図6】ターゲットマークを用いた基準孔の形成位置の
決定方法を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 2 導体層 3 絶縁層 4 目盛り 5 マーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層と導体層とが交互に積層するよう
    に複数の導体層が形成されたプリント配線板において、
    少なくとも一つの導体層に等ピッチに並んだ複数のマー
    クにて構成される目盛りを形成し、他の導体層に前記の
    目盛りとは異なるピッチで等ピッチに並んだ複数のマー
    クにて構成される他の目盛りを形成し、各目盛りを構成
    するマークの並び方向が平行となるように各目盛りを導
    体層の所定位置に形成して成ることを特徴とするプリン
    ト配線板。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つの導体層に、一方向に向
    けて並ぶ複数のマークにて構成される目盛りと、この方
    向と直交する方向に向けて並ぶ複数のマークにて構成さ
    れる目盛りとを形成し、他の導体層に前記の各目盛りと
    それぞれ対になる他の目盛りを、マークの並び方向が前
    記の各目盛りとそれぞれ平行になるように形成して成る
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 【請求項3】 少なくとも一つの導体層に等ピッチに並
    んだ複数のマークにて構成される目盛りを形成し、他の
    導体層に前記の目盛りとは異なるピッチで等ピッチに並
    んだ複数のマークにて構成される他の目盛りを形成し、
    各目盛りを構成するマークの並び方向が平行となるよう
    に各目盛りを導体層の所定位置に形成したプリント配線
    板の層間位置ずれの検出方法であって、X線を用いて各
    目盛りの配置位置を観測することにより配置位置が各目
    盛りのマークの並び方向で一致するマークを識別し、こ
    の配置位置が一致するマークの位置と各目盛りのピッチ
    とから目盛りが形成されている導体層間の位置ずれ量を
    測定することを特徴とするプリント配線板の層間位置ず
    れの検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104427748A (zh) * 2013-09-03 2015-03-18 北大方正集团有限公司 印刷电路板叠层错误检测方法、检测模块及印刷电路板
CN111398314A (zh) * 2020-05-25 2020-07-10 鹤山市中富兴业电路有限公司 一种基于游标的双面pcb检测模块以及对位方法

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