JP2002094050A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
ロ領域を形成する場合に、マスク材の厚さやゲート電極
の配置の自由度を維持する技術を提供する。 【解決手段】 ダミーゲートをマスクとし、基板Sに対
してほぼ垂直方向にイオン注入によりハロ領域710,
711を形成した後に、ダミーゲートの側壁上に側壁ス
ペーサを形成し、ダミーゲートと側壁スペーサとをゲー
ト電極5a,5bと置換する。半導体基板表面の法線方
向に対してほぼ平行な角度でイオンを注入しても、後に
形成されるゲート電極5a,5b下にハロ領域710,
711を形成することができる。基板に対して斜め方向
からイオン注入をすることによりハロ領域を形成する場
合と比較して、隣接するパターンが注入されるイオンの
妨げになることが少ない。
Description
の製造方法に関し、より詳細には、微細ゲートを有する
トランジスタを用いた半導体装置及びその製造方法に関
する。
の高性能化のためには、MOS型トランジスタの微細化
が不可欠である。特にMOS型トランジスタのゲート電
極の長さ、すなわちゲート長を短くすることにより、半
導体装置の性能が著しく向上する。
ゲート電極に電圧を印加したときに、チャネル層内での
電界の変化が生じやすいように、MOS型トランジスタ
のゲート酸化膜を薄くする必要がある。
膜が用いられているが、熱酸化膜が薄くなりすぎると、
ゲートを形成する多結晶シリコン膜中にドーピングされ
ている不純物が、薄い熱酸化膜を通り抜けて基板中に拡
散しやすくなる。加えて、基板表面における微細な凹凸
に起因する電界集中の影響によりトランジスタの性能が
安定しない場合が生じる。
絶縁膜の膜厚をあまり薄くしなくても所定の誘電率を確
保できるようにするのが好ましい。シリコン熱酸化膜以
外の材料、例えば高誘電率のTa2O5膜などをゲート絶
縁膜として用いる試みもなされている。
縁膜として用いると、ゲート電極形成後の熱処理工程、
例えばソース・ドレイン領域の形成工程中に、ゲート電
極中にドーピングされている不純物がゲート絶縁膜を通
ってチャネル層中に拡散し、ゲート電極とチャネル層と
の間の絶縁性が低下してしまうという問題が生じる。
ャネル効果の影響により、しきい値電圧のバラツキが大
きくなったり、飽和ドレイン電圧が低下したりするなど
の問題点が生じていた。
た凹部内にゲート電極を埋め込んだ構造、すなわちダマ
シン構造のゲート電極および短チャネル効果を防止する
ためのハロ(halo)構造を用いた半導体装置の一般
的な製造方法である。
に第1導電型、例えばp型の半導体層1001が形成さ
れている。p型半導体層1001上に、Si3N4からな
る薄い絶縁膜1002を200nm成長し、その上にフ
ォトレジストを塗布する。
成領域を覆う加工用マスクパターン1101を形成す
る。
して、薄い絶縁膜1002をエッチングし、次いで、p
型半導体層1001を、その表面から所定の深さ、例え
ば400nmの深さまでエッチングし、溝部1031を
形成する。加工用マスクパターン1101を除去する。
説明する。基板Sの全面上に高密度プラズマCVD法を
用いて酸化シリコン膜を800nm成長する。CMP
(Chemical Mecanical Polis
hing)法を用いて溝部1031内に酸化シリコン領
域1003が残るようにSi3N4膜1002(図6
(a))の表面が露出するまで平坦化を行う。リン酸に
よりSi3N4膜1002(図6(a))を除去する。溝
部1031内に酸化シリコン膜1003が充填され、溝
部1031によって複数の素子形成領域ARが画定され
る。複数の素子形成領域は第1の素子形成領域AR1と
第2の素子形成領域AR2とを含む。
領域AR1にpウェル1120を、第2の素子形成領域
AR2にnウェル1121を形成する。
型半導体層1001中に同じp型の不純物をイオン注入
法により打ち込む。このイオン注入は、例えばイオン種
としてBを用い、加速エネルギ300keV、ドーズ量
3×1013cm-2の条件で行われる。p型半導体層10
01中にnウェル1121を形成する場合には、例え
ば、イオン種としてPを用い、加速エネルギ600ke
V、ドーズ量3×1013cm-3の条件でイオン注入を行
えば良い。
N4からなるダミーのゲート膜を200nm堆積する。
フォトリソグラフィ技術を用いて、ダミーのゲート膜を
パターニングする。pウェル1120上に第1のダミー
ゲート1051aが、nウェル1121上に第2のダミ
ーゲート1051bが残る。
1が形成されている素子形成領域を、第1のマスク11
02で覆う。
ト1051aとをマスクとして、pウェル1120中に
pウェル中の不純物と同じ導電型、すなわちp型不純物
をイオン注入する。この際、第1のダミーゲート105
1aの底面の外周端部よりもやや内側までp型不純物が
入り込むように、例えば半導体基板S表面の法線とイオ
ンの進行方向とのなす角度を例えば45度にして、斜め
方向からイオン注入を行う。
用い、加速エネルギ7keV、ドーズ量2.5×1012
cm-2の条件で行う。注入イオンの軌跡を基板上面に垂
直投射した像が第1のダミーゲート1051aの4側面
に対して垂直になる4方向からイオン注入を行う。ドー
ズ量は4方向からのイオン注入の合計として1×10 13
cm-2となる。
102と第1のダミーゲート1051aとをマスクとし
て、pウェル1120中にpウェル中の不純物と反対の
導電型を有する不純物、すなわちn型不純物をイオン注
入し、エクステンション領域1720を形成する。
エネルギ10keV、ドーズ量5×1014cm-2での条
件でイオン注入を行う。
オン注入は、半導体基板S表面の法線とほぼ平行な方向
に向けて行えば良い。法線と平行な方向にイオン注入す
ることにより、エクステンション領域が必要以上にゲー
ト電極とオーバラップするのを防止する。エクステンシ
ョン領域とゲート電極とのオーバラップが生じにくいた
め、ゲート容量の増大が防げる。短チャネル効果も生じ
にくい。
らチャネル層内(ダミーゲート下の半導体領域)に、あ
る距離だけ入り込んだハロ領域1710と、ハロ領域1
710の外側に配置されたエクステンション領域172
0とがpウェル領域1120内に形成される。
1内にも、同様のプロセスを行うことにより、pウェル
1120の場合と同様にハロ領域1711とエクステン
ション領域1721とを形成することができる。
は、イオン種としてAsを用い、加速エネルギ10ke
V、ドーズ量5×1012cm-2、イオンビームの軸と基
板法線方向とのなす角が45°の条件で行う。
は、イオン種としてBF2を用い、加速エネルギ5ke
V、ドーズ量3×1014cm-2、イオンビームの軸が基
板表面に対して垂直の条件で行う。
周端部からチャネル層内にある距離だけ入り込んだハロ
領域1711と、ハロ領域1711の外側に配置された
エクステンション領域1721とがnウェル1121内
に形成される。
オン注入角度と加速エネルギによって変化する。
ダミーゲート1051a、1051bの側壁上にスペー
サ膜1006を形成する。例えば、CVD法により酸化
シリコン膜を100nm成長し、異方性エッチングを行
うことによりスペーサ膜1006を形成する。
ル1121を覆い、エクステンション領域1720と同
じ導電型の領域が形成されるイオン注入を行い、ソース
/ドレイン領域1070を形成する。レジストパターン
を除去した後、pウェル1120をレジストパターンで
覆い、nウェル1121中にnウェル1121内の不純
物と反対の導電型の不純物、すなわちp型不純物をイオ
ン注入して、ソース/ドレイン領域1071を形成す
る。
イオン種としてAsを用い、加速エネルギ40keV、
ドーズ量2×1015cm-2の条件で行う。nウェル11
21に対するイオン注入は、イオン種としてBを用い、
加速エネルギ5keV、ドーズ量2×1015cm-2の条
件で行う。
d Termal Anneal)法により1000
℃、10秒間の熱処理を行う。イオン注入された不純物
が活性化される。
の外側にソース/ドレイン領域1070/1071が形
成される。
面に絶縁膜1008を形成する。絶縁膜1008をダミ
ーゲート1051a、1051bの上面が露出するま
で、エッチバック法又はCMP法を用いてエッチングす
る。ダミーゲート1051a、1051bを除去する。
ダミーゲートが除去された領域において、半導体基板S
の表面が露出する。
表面に、ゲート絶縁膜1004、例えばTa2O5を形成
する。次いで、バリアメタル1063とゲート電極用の
導電性膜1052とを形成する。バリアメタル1063
はTiN、ゲート電極用の導電性膜1052はWであ
る。
063と導電性膜1052とを、エッチバック法又はC
MP法により平坦化しつつエッチングし、ダミーゲート
(1051a、1051b)がエッチングにより除去さ
れた部分にバリアメタル1063と導電性膜1052と
を残す。ゲート電極1005a、1005bが形成され
る。
05a、1005bの表面を覆って絶縁膜1008上に
層間絶縁膜1081を形成し、必要に応じてコンタクト
ホール1009、配線1010を形成する。
ンション領域1720、1721と、ソース/ドレイン
領域1070/1071とを有するn型とp型の2種類
のMOSトランジスタが形成される。
極1005a、1005bの底面の外周端部から内側の
チャネル領域に入り込むように形成される。エクステン
ション領域1720、1721は、ハロ領域1710、
1711の外側にスペーサ1006の幅とほぼ一致する
幅だけ形成される。エクステンション領域1720、1
721の外側に形成されたソース/ドレイン領域107
0/1071とを有する。
ternational Electron Devi
ce Meetingにおいて、"High Perf
ormance Metal Gate MOSFET
s Fabricatedby CMP for 0.
1μm Regime"及び"CMOS MetalRe
placement Gate Transistor
s usingTantalum pentoxide
Gate Insulator"と題する論文が発表
された。これらの発表においては、ダミーゲートを形成
し、エクステンション領域、ソース/ドレイン領域を形
成した後、ダミーゲートを除去し、金属膜によるゲート
電極を形成する方法が示されている。同じく、"Hig
h−Performance Sub−0.08μm
CMOS with Dual Gate Oxide
and 9.7ps Inverter Dela
y"には、斜め方向からのイオン注入により、ハロ領域
を形成する技術が示されている。
マシン構造を有するゲート電極を形成する方法が記載さ
れている。特開平6−333942号に、スペーサを除
去した後にハロ領域を形成する技術が記載されている。
に、エクステンション領域とチャネル領域との境界にハ
ロ領域を形成するためには、斜め方向からのイオン注入
を行うのが一般的である。
注入を行ってハロ領域を形成する際の問題点を模式的に
示す図である。
のイオン注入を行う工程を示す模式的な平面図であり、
図10(b)は、図10(a)のXb−Xb'線断面図
である。
ェル1120とnウェル1121とが近接してくると、
pウェル1120内にハロ領域1710を形成するため
の領域が、nウェル1121を覆うマスク1102の影
になる。影になった領域1711には、イオンが到達し
にくい。
のイオン注入を行う工程を示す模式的な平面図であり、
図11(b)は、図11(a)のXIb−XIb'線断
面図である。
な、ダミーゲート1051同士が近接して形成されてい
る領域においても、斜め方向からのイオン注入の際に、
ハロ領域1710を形成するための領域1711が隣の
ダミーゲート1051の影になる。
1051の厚さを薄くすれば、ハロ領域形成時のイオン
注入時に、ハロ領域を形成すべき領域が影になる可能性
は低くなる。しかしながら、エクステンション領域やソ
ース/ドレイン領域の形成のためのイオン注入工程にお
けるマスク材としての機能が低下してしまう。
配置の自由度を維持しつつ、ダマシンゲート構造を有す
る半導体装置にハロ領域を形成することを可能にする技
術を提供することを目的とする。
ば、a)半導体基板内に形成された第1導電型半導体層
上に第1の材料によりダミーゲートを形成する工程と、
(b)前記ダミーゲートをマスクとして、第1導電型半
導体層内において第1導電型となるイオンを注入する工
程と、(c)前記ダミーゲートの側壁上に第1のスペー
サ膜を形成する工程と、(d)前記ダミーゲートと前記
第1のスペーサ膜とをマスクとして、前記第1導電型半
導体層内に該第1導電型とは反対の第2導電型の不純物
を添加する工程と、(e)前記第1のスペーサ膜の側壁
上に前記ダミーゲート及び前記第1のスペーサ膜のエッ
チング特性とは異なるエッチング特性を有する第2のス
ペーサ膜を形成する工程と、(f)前記ダミーゲート、
前記第1及び第2のスペーサ膜をマスクとして、前記第
1導電型半導体層内に第2導電型となる不純物を添加す
る工程と、(g)前記第1導電型半導体層上に前記ダミ
ーゲート及び前記第1のスペーサ膜のエッチング特性と
異なるエッチング特性を有する絶縁膜を堆積し、前記ダ
ミーゲートの上面が露出するまで前記絶縁膜をエッチバ
ックする工程と、(h)前記ダミーゲートと前記第1の
スペーサ膜とを、前記第2のスペーサ膜、前記絶縁膜に
対して選択的に除去する工程と、(i)前記ダミーゲー
トと前記第1のスペーサ膜とを除去した領域にゲート電
極を埋め込む工程とを含む半導体装置の製造方法が提供
される。
マスクとし、イオン注入によりハロ領域を形成した後に
ダミーゲートの側壁上に第1のスペーサ膜を形成し、ダ
ミーゲートと第1のスペーサ膜とをゲート電極と置換す
るので、後に形成されるゲート電極下に予めハロ領域を
形成しておくことができる。
と、前記半導体基板内に形成された第1導電型の半導体
層と、前記第1導電型の半導体層上に形成され、前記半
導体基板の表面から離れるにしたがって、その幅が狭く
なる部分を有するゲート電極と、絶縁材料により前記ゲ
ート電極の側壁上に形成されたスペーサ膜と、前記第1
導電型の半導体層内に前記スペーサ膜の底面の内周端部
から内側に向けて第1の距離だけ入り込んだハロ領域で
あって、前記第1導電型の半導体層の不純物濃度よりも
高い第1導電型の不純物濃度を有する前記ハロ領域と、
前記ハロ領域の外側に形成された第2導電型のエクステ
ンション領域と、前記第2導電型のエクステンション領
域の外側に形成された第2導電型の高濃度不純物領域と
を含む半導体装置が提供される。
実施の形態による半導体装置及びその製造方法について
説明する。
基板S上に形成された第1導電型半導体層、例えばp型
半導体層1上に、Si3N4からなる絶縁膜2を200n
m成長する。その上にフォトレジストを塗布し、素子形
成領域ARを覆う加工用マスクパターン101を、フォ
トリソグラフィ技術を用いて形成する。
て、Si3N4からなる薄い絶縁膜2をエッチングし、次
いで、p型半導体層1を、その表面から所定の深さ、例
えば400nmの深さまでエッチングし、溝部31を形
成する。加工用マスクパターン101を除去する。
説明する。
化シリコン膜3を800nm成長する。例えば、CMP
法を用いて溝部31内にのみ酸化シリコン膜3が残るよ
うにSi3N4膜の表面が露出するまで平坦化を行う。リ
ン酸によりSi3N4膜を除去する。
た素子分離構造が形成され、この素子分離構造により、
多数の素子形成領域AR1、AR2が画定される。
より、第1の素子形成領域AR1にpウェル120を形
成する。イオン注入は、例えば、イオン種としてBを用
い、加速エネルギ300keV、ドーズ量3×1013c
m-2の条件で行う。さらに、素子形成領域AR2にイオ
ン注入法によりnウェル121を形成する。イオン注入
条件は、例えば、イオン種としてPを用い、加速エネル
ギ600keV、ドーズ量3×1013cm-2の条件で行
う。
N4からなるダミーのゲート用の導電性膜を200nm
堆積する。フォトリソグラフィ技術を用いて、導電膜を
エッチングし、pウェル120上に第1のダミーゲート
51aを、nウェル121上に、第2のダミーゲート5
1bを残す。
フィ技術を用いて、第2の素子形成領域AR2をハロ形
成用の第1のマスク102aで覆う。
ト51aとをマスクとして、pウェル120内の不純物
と同じ導電型、すなわちp型不純物をイオン注入する。
対してなす角度)は、第1のマスク102aがイオンビ
ームの妨げにならない程度の角度であって、かつ、第1
のダミーゲート51a下の半導体層中にはイオンが入り
込まないような小さい角度が好ましい。
ほぼ平行な方向からイオン注入を行うのが好ましい。イ
オン注入は、例えば、イオン種としてBを用い、加速エ
ネルギ7keV、ドーズ量1.0×1012cm-2の条件
で行う。第1のマスク102aを除去する。
が形成されている領域を、ハロ形成用の第2のマスク1
02bで覆う。第2のマスク102bとダミーゲート5
1bとをマスクとして、nウェル121中にnウェル1
21中の不純物と同じ導電型、すなわちn型不純物をイ
オン注入する。
対してなす角度)は、第2のマスク102bがイオンビ
ームの妨げにならない程度の角度であって、かつ、第2
のダミーゲート51b下の半導体層中にはイオンがあま
り入り込まないような小さい角度が好ましい。好ましく
は、半導体基板S表面の法線に対してほぼ平行な方向か
らイオン注入を行う。イオン注入は、例えば、イオン種
としてAsを用い、加速エネルギ10keV、ドーズ量
2.0×1013cm-2の条件で行う。
ート51a、51bの外側の半導体領域に、各ウェル1
20、121と同じ導電型の領域710、711が形成
される。
ダミーゲート51a、51bの側壁上に、例えば、CV
D法によりSi3N4膜を7nm成長した後、異方性エッ
チングを行うことにより薄い側壁スペーサ61を形成す
る。
2のダミーゲート51a、51bと同じ材料で形成する
か、又は後にダミーゲート51a、51bをエッチング
する際に同時に除去されるように同様なエッチング特性
を有する材料で形成するのが好ましい。
を覆う第3のマスク103aをフォトリソグラフィ技術
により形成する。第3のマスク103aと、薄い側壁ス
ペーサ61を含むダミーゲート51aとをマスクとして
用い、pウェル120中にpウェル中の不純物と異なる
導電型を有する不純物、すなわちn型不純物イオンをイ
オン注入する。イオン注入条件は、例えばイオン種がA
s、加速エネルギーが10keV、ドーズ量が5×10
14cm-2である。
を覆う第4のマスク103bをフォトリソグラフィ技術
により形成する。第4のマスク103b、薄い側壁スペ
ーサ61、及び第2のダミーゲート51bをマスクとし
て用いて、nウェル121中の不純物と異なる導電性を
有する不純物、すなわちp型不純物をイオン注入する。
イオン注入は、例えばイオン種としてBF2を用い、加
速エネルギー5keV、ドーズ量3×1014cm-2の条
件で行う。
で、薄い側壁スペーサ61を含む第1及び第2のダミー
ゲート51a、51bの外側の領域に、ウェルと反対の
導電型を有する半導体層、いわゆるエクステンション領
域720、721が形成される。
沿ってハロ領域形成用のイオン注入を行った場合、ハロ
領域の幅は、側壁スペーサの幅とほぼ一致する。従っ
て、ハロ領域の幅を容易に制御することができる。エク
ステンション領域用のイオン注入も、半導体基板S表面
の法線とほぼ平行な方向に沿って行うのが好ましい。
域710,711が、ハロ領域710、711の外側に
エクステンション領域720、721が形成される。
サ61の側壁に、側壁スペーサ61よりも厚いスペーサ
6を形成する。スペーサ6は、例えば、CVD法により
半導体基板S上に酸化シリコン膜を100nm成長し、
異方性エッチングを行うことにより形成する。スペーサ
6は、側壁スペーサ61及びダミーゲート51a、51
bとは異なるエッチング特性を有する材料で形成するの
が好ましい。
ル120またはnウェル121のいずれか一方を覆い、
エクステンション領域720または721と同じ導電型
のソース/ドレイン領域70または71を形成する。
形成のためのイオン注入は、例えばイオン種としてAs
を用い、加速エネルギ40keV、ドーズ量2×1015
cm -2の条件で行う。nウェル121内のソース/ドレ
イン領域形成のためのイオン注入は、イオン種としてB
を用い、加速エネルギ5keV、ドーズ量2×1015c
m-2の条件で行う。
d Termal Anneal)法により1000
℃、10秒間の熱処理を行う。イオン注入された不純物
が活性化される。エクステンション領域720及び72
1の外側に、それぞれソース/ドレイン領域70及び7
1が形成される。
1a、51b及び薄い側壁スペーサ61とはエッチング
特性の異なる絶縁膜8をウェハ全面に形成する。絶縁膜
8をダミーゲート51a、51bの表面が露出するま
で、エッチバック法又はCMP法を用いて除去する。
1a、51b及び薄い側壁スペーサ61を、絶縁膜8及
びスペーサ6に対して選択的に除去した後、新たにゲー
ト絶縁膜4を形成する。ダミーゲート51a、51b及
び側壁スペーサ61を窒化シリコン膜で形成し、絶縁膜
8及びスペーサ6を酸化シリコン膜で形成すれば、燐酸
を含む液でエッチングすることにより、窒化シリコン膜
で形成されたダミーゲート51a、51b及び薄い側壁
スペーサ61のみを選択的に除去することができる。ゲ
ート絶縁膜用の材料としては、例えば厚さ6nmのTa
2O5が用いられる。
の導電性膜52とを形成する。バリアメタル53は、例
えばTiNにより形成される。TiNは、CVD法又は
PVD法(スパッタ法)により形成される。TiNの仕
事関数によりゲート電極の仕事関数が決まる。TiNの
厚さは例えば6nmである。
る。W膜は、例えばWF6を用い、CVD法又はPVD
法により形成する。W膜の厚さは例えば300nmであ
る。
びバリアメタル53を、エッチバック法又はCMP法に
より平坦化しつつエッチングし、ダミーゲート51a、
51b及び側壁スペーサ61がエッチングにより選択的
に除去された部分にバリアメタル53と導電性膜52と
の積層構造を残すことによりゲート電極5を形成する。
3と半導体基板Sの表面との間に介在するように形成す
るのが好ましい。
表面を覆って絶縁膜8上に例えば酸化シリコン膜からな
る層間絶縁膜81を形成し、必要に応じてコンタクトホ
ール9とプラグ9a、配線10を形成する。配線材料は
例えばAlである。
1と、エクステンション領域720、721と、ソース
/ドレイン領域70及び71とを有するトランジスタを
形成することができる。
の周縁部から内側の領域に入り込む。エクステンション
領域720、721は、ハロ領域710,711の外側
にスペーサ6の幅とほぼ一致する幅だけ形成される。ソ
ース/ドレイン領域70及び71は、エクステンション
領域720、721の外側の領域に形成される。
い。例えば、1層目が薄い酸化シリコン膜、2層目が多
結晶シリコン膜により形成されていても良い。この場合
には、薄い側壁スペーサも、同じ多結晶シリコンにより
形成するのが好ましい。多結晶シリコン層は、例えば塩
素系のガスにより絶縁膜などに対して選択的にエッチン
グ(除去)することができる。
レイン領域を形成するための方法としてイオン注入を例
示したが、不純物拡散法などを用いて半導体層中に不純
物を添加しても良い。
半導体装置の製造方法によれば、ハロ領域を確実にゲー
ト電極直下の領域で、かつ、エクステンション領域より
も内側の領域に形成することができる。
導体基板表面の法線にほぼ平行な角度で行うことができ
るため、近くにレジストパターンなどがあっても、レジ
ストパターンはイオンビームの進行を妨げない。加え
て、ゲート電極同士が近接していても、近接するゲート
電極がハロ領域を形成する際のイオン注入の妨げになり
にくい。
ことができ、安定した特性を有する半導体装置を提供す
ることができる。さらに、パターン形成の際の自由度が
増す。
本発明はこれらに制限されるものではない。その他、種
々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自
明であろう。
ト電極直下の領域で、かつ、エクステンション領域より
も内側の領域に形成することができる。ハロ領域を形成
するためのイオン注入を半導体基板表面の法線にほぼ平
行な角度で行うことができるため、近くにレジストパタ
ーンなどがあっても、レジストパターンがイオンビーム
の妨げにならない。ゲート電極同士が近接していても、
近接するゲート電極が、ハロ領域を形成する際のイオン
注入の妨げになりにくい。
き、安定した特性を有する半導体装置を提供することが
できる。さらに、パターン形成の際の自由度が増す。
造方法を示す断面図であり、図1(a)は素子分離用の
溝を形成する工程を示し、図1(b)は溝内に絶縁膜を
充填する工程を示し、図1(c)はウェル領域とダミー
ゲートを形成する工程を示す。
造方法を示す断面図であり、図2(d)はpウェル領域
中にハロ領域形成用のイオン注入を行う工程を示し、図
2(e)はnウェル領域中にハロ領域形成用のイオン注
入を行う工程を示し、図2(f)はダミーゲートの側壁
に第1のスペーサ膜を形成する工程を示す。
造方法を示す断面図であり、図3(g)はpウェル領域
中にエクステンション領域形成用のイオン注入を行う工
程を示し、図3(h)は、nウェル領域中にエクステン
ション領域形成用のイオン注入を行う工程を示し、図3
(i)は第1のスペーサ膜の側壁に第2のスペーサ膜を
形成する工程を示す。
造方法を示す断面図であり、図4(j)は半導体基板上
に絶縁膜を形成し、エッチバックによりダミーゲートの
上面を頭出しする工程を示し、図4(k)は、ダミーゲ
ートを除去した後に、ゲート絶縁膜とバリアメタルとゲ
ート電極用導電膜を形成する工程を示し、図4(l)
は、エッチバックによりゲート電極を形成する工程を示
す。
造方法を示す断面図であり、図5(m)は、層間絶縁膜
を形成し、コンタクトホールを開口した後、上部配線を
形成する工程を示す。
であり、図6(a)は素子分離用の溝を形成する工程を
示し、図6(b)は溝内に絶縁膜を充填する工程を示
し、図6(c)はウェル領域とダミーゲートを形成する
工程を示す。
であり、図7(d)はハロ領域形成用の斜め方向からの
イオン注入を行う工程を示し、図7(e)はpウェル領
域中にエクステンション領域形成用のイオン注入を行う
工程を示し、図7(f)はnウェル領域中にエクステン
ション領域形成用のイオン注入を行う工程を示す。
であり、図8(g)は、ダミーゲートの側壁にスペーサ
膜を形成し、ソース/ドレイン用の高不純物濃度層を形
成する工程を示し、図8(h)は半導体基板上に絶縁膜
を形成し、エッチバックによりダミーゲートの上面を頭
出しする工程を示し、図8(i)は、ダミーゲートを除
去した後に、ゲート絶縁膜とバリアメタルとゲート電極
用導電膜を形成する工程を示す。
であり、図9(j)は、エッチバックによりゲート電極
を形成する工程を示し、図9(k)は、層間絶縁膜を形
成し、コンタクトホールを開口した後、上部配線を形成
する工程を示す。
点を示す模式的な図であり、図10(a)は平面図、図
10(b)は図10(a)のXb−Xb'線断面図であ
る。
点を示す模式的な図であり、図11(a)は平面図、図
11(b)は図10(a)のXIb−XIb'線断面図
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 (a)半導体基板内に形成された第1導
電型半導体層上に第1の材料によりダミーゲートを形成
する工程と、 (b)前記ダミーゲートをマスクとして、第1導電型半
導体層内において第1導電型となるイオンを注入する工
程と、 (c)前記ダミーゲートの側壁上に第1のスペーサ膜を
形成する工程と、 (d)前記ダミーゲートと前記第1のスペーサ膜とをマ
スクとして、前記第1導電型半導体層内に該第1導電型
とは反対の第2導電型の不純物を添加する工程と、 (e)前記第1のスペーサ膜の側壁上に前記ダミーゲー
ト及び前記第1のスペーサ膜のエッチング特性とは異な
るエッチング特性を有する第2のスペーサ膜を形成する
工程と、 (f)前記ダミーゲート、前記第1及び第2のスペーサ
膜をマスクとして、前記第1導電型半導体層内に第2導
電型となる不純物を添加する工程と、 (g)前記第1導電型半導体層上に前記ダミーゲート及
び前記第1のスペーサ膜のエッチング特性と異なるエッ
チング特性を有する絶縁膜を堆積し、前記ダミーゲート
の上面が露出するまで前記絶縁膜をエッチバックする工
程と、 (h)前記ダミーゲートと前記第1のスペーサ膜とを、
前記第2のスペーサ膜、前記絶縁膜に対して選択的に除
去する工程と、 (i)前記ダミーゲートと前記第1のスペーサ膜とを除
去した領域にゲート電極を埋め込む工程とを含む半導体
装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記(i)工程は、 前記第1導電型半導体層の上に、ゲート絶縁膜と、ゲー
ト電極用の導電性膜とを形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜と前記導電性膜とをエッチバックする
ことにより前記ダミーゲートと前記第1のスペーサ膜と
を除去した領域に前記ゲート絶縁膜と前記導電性膜とを
残す工程とを含む請求項1に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】 前記(b)工程は、前記ダミーゲートを
マスクとして、第1導電型半導体層内において第1導電
型となる不純物を前記半導体基板表面の法線に対してほ
ぼ平行なビーム軸を有するイオンビームを用いてイオン
注入する工程を含む請求項1又は2に記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項4】 (A)半導体基板内に第1導電型の第1
のウェル層と該第1導電型とは反対の第2導電型の第2
のウェル層とを形成する工程と、 (B)前記第1のウェル層上及び第2のウェル層上にそ
れぞれ第1の材料により第1及び第2のダミーゲートを
形成する工程と、 (C)前記第2のウェル層を第1のマスクパターンで覆
い、前記第1のダミーゲートをマスクとして、該第1の
ダミーゲートの両側の第1のウェル層の上面が前記第1
のマスクパターンの影にならないような方向に沿って前
記第1のウェル層内において第1導電型となる不純物を
イオン注入し、次いで前記第1のマスクパターンを除去
する工程と、 (D)前記第1のウェル層を第2のマスクパターンで覆
い、前記第2のダミーゲートをマスクとして、該第2の
ダミーゲートの両側の第2のウェル層の上面が前記第2
のマスクパターンの影にならないような方向に沿って前
記第2のウェル層内において第2導電型となる不純物を
イオン注入し、次いで前記第2のマスクパターンを除去
する工程と、 (E)前記第1及び第2のダミーゲートの各々の側壁上
に第1のスペーサ膜を形成する工程と、 (F)前記第1及び第2のダミーゲートと前記第1のス
ペーサ膜とをマスクとして、前記第1のウェル層内に第
2導電型の不純物を添加し、前記第2のウェル層内に第
1導電型の不純物を添加する工程と、 (G)前記第1のスペーサ膜の側壁上に前記ダミーゲー
ト及び前記第1のスペーサ膜のエッチング特性と異なる
エッチング特性を有する第2のスペーサ膜を形成する工
程と、 (H)前記第1及び第2のダミーゲート、前記第1及び
第2のスペーサ膜をマスクとして、前記第1のウェル層
内に第2導電型となる不純物を添加し、前記第2のウェ
ル層内に第1導電型となる不純物を添加する工程と、 (I)前記半導体基板上に前記第1及び第2のダミーゲ
ート及び前記第1のスペーサ膜のエッチング特性と異な
るエッチング特性を有する絶縁膜を堆積し、前記ダミー
ゲートの上面が露出するまで前記絶縁膜をエッチバック
する工程と、 (J)前記第1及び第2のダミーゲートと前記第1のス
ペーサ膜とを、前記第2のスペーサ膜、前記絶縁膜に対
して選択的に除去する工程と、 (K)前記第1及び第2のダミーゲートと前記第1のス
ペーサ膜とを除去した領域にゲート電極を埋め込む工程
とを含む半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記(K)工程は、 前記半導体基板上にゲート絶縁膜と、ゲート電極となる
導電性膜とを形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜と前記導電性膜とをエッチバックする
ことにより前記第1及び第2のダミーゲートと前記第1
のスペーサ膜とを除去した領域に前記ゲート絶縁膜と前
記導電性膜とを残す工程とを含む請求項4に記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項6】 半導体基板と、 前記半導体基板内に形成された第1導電型の半導体層
と、 前記第1導電型の半導体層上に形成され、前記半導体基
板の表面から離れるにしたがって、その幅が狭くなる部
分を有するゲート電極と、 絶縁材料により前記ゲート電極の側壁上に形成されたス
ペーサ膜と、 前記第1導電型の半導体層内に前記スペーサ膜の底面の
内周端部から内側に向けて第1の距離だけ入り込んだハ
ロ領域であって、前記第1導電型の半導体層の不純物濃
度よりも高い第1導電型の不純物濃度を有する前記ハロ
領域と、 前記ハロ領域の外側に形成された第2導電型のエクステ
ンション領域と、 前記第2導電型のエクステンション領域の外側に形成さ
れた第2導電型の高濃度不純物領域とを含む半導体装
置。 - 【請求項7】 前記ゲート電極の底面と上面との幅の差
が、前記第1の距離の2倍にほぼ等しい請求項6に記載
の半導体装置。
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JP2000277416A JP4467162B2 (ja) | 2000-09-13 | 2000-09-13 | 半導体装置の製造方法 |
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JP2007221158A (ja) * | 2007-04-03 | 2007-08-30 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
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2000
- 2000-09-13 JP JP2000277416A patent/JP4467162B2/ja not_active Expired - Fee Related
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