JP2002093868A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002093868A
JP2002093868A JP2000284703A JP2000284703A JP2002093868A JP 2002093868 A JP2002093868 A JP 2002093868A JP 2000284703 A JP2000284703 A JP 2000284703A JP 2000284703 A JP2000284703 A JP 2000284703A JP 2002093868 A JP2002093868 A JP 2002093868A
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semiconductor chip
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Osamu Nakauchi
修 中内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 LSIの出荷後、半導体チップ内に設けられ
たチェック素子からトランジスタ等の特性が確認され内
部回路の設計機密が漏れる事を防ぐための半導体装置で
あって、半導体ウェハのダイシング時におけるブレード
の耐久性の低下、特性の測定時における内部回路の影
響、切断後における短絡の問題、等を全て解決した半導
体装置を提供する。 【解決手段】 半導体ウェハにスクライブ線12によっ
て区画された複数の半導体チップ11A,11Bの内部
回路の特性を測定するためのチェック素子14A,14
Bと、チェック素子14A,14Bに電気接続するため
の内部回路とは独立して半導体チップ11A,11B内
に設けられた測定パッド15A,15Bと、チェック素
子14A,14Bと測定パッド15A,15Bとを電気
接続するための配線16A,16Bとを備え、配線16
A,16Bは少なくとも一部をスクライブ線12上に延
長した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体基板上に形成
された半導体チップの電気特性等をチェックするための
チェック素子を備える半導体装置に関し、特に半導体チ
ップにおいて機密としたい特性が当該チェック素子から
読み出されることを防止した半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体ウエハの評価を行うた
めの手段として、当該半導体ウェハに形成された半導体
チップと同時に各種のチェック素子を形成しておき、当
該チェック素子の電気特性等をチェックすることが行わ
れる。このチェック素子は、例えば、半導体チップ内に
形成されているトランジスタや受動素子等と同一規格の
トランジスタや受動素子として形成されている。したが
って、チェック素子について各種の特性値をチェックす
ることで、半導体チップ内のトランジスタや受動素子の
特性を確認することが可能になる。しかしながら、この
チェック素子がそのままの状態でパッケージングされた
LSI内に内在された状態で出荷された場合に、当該L
SIを入手した者がパッケージ内のチェック素子につい
て解析評価を行うと、得られたチェック素子の特性から
半導体チップ内の各種特性が検出され、場合によっては
半導体チップにおいて機密としたい特性やその他の情報
が知得されてしまうという問題が生じる。
【0003】このような、LSIの出荷後における半導
体チップの設計機密が漏れることを防止するため、次の
ように製品としての半導体チップ内にチェック素子を入
れ込まない技術を用いている。第1の手法は、半導体チ
ップとは別に評価用チップを形成し、この評価用チップ
内に各半導体チップのチェック素子を形成する。これに
より、半導体ウエハの評価は評価用チップを用いて行う
ことが可能であり、その一方で製品となる半導体チップ
内にはチェック素子が存在しないためLSIとして出荷
した後ではチェック素子の測定ができず、機密が洩れる
ことはない。第二の手法は、半導体チップを切断分離す
るためのスクライブ線上にチェック素子を形成し、製品
となる半導体チップにはチェック素子を形成しない。こ
れにより、組立時のダイシング工程でスクライブ線上に
設けられたチェック素子が破壊されるため、第1の手法
と同様に、製品となる半導体チップ内にチェック素子が
存在せず、LSIとして出荷した後ではチェック素子の
測定ができなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の手法では、製品となる半導体チップとは別にチェッ
ク素子専用のチップを設けるため、半導体ウエハに配置
できる有効チップが減り、歩留まりが悪化する問題があ
る。また、ウエハ製造段階の特性検査において、半導体
チップ毎にチェック素子を測定しなければならないトラ
ブルが発生した場合には対応が取れなくなる。また、第
2の手法では、チェック素子と共にその測定端子(測定
パッド)もスクライブ線上に形成されることになるが、
この種の測定パッドは測定する針の寸法を考慮し、一般
的には50μm×50μmの大きさを有しており、しか
も測定パッドの材質がアルミニウムで構成されているこ
とから、半導体ウェハのダイシングに測定パッドのアル
ミニウムが切断用のブレードに付着しブレードの耐久性
が低下する問題がある。
【0005】一方、特開平2−7449号公報には、半
導体チップ内にチェック素子を形成するとともに、当該
チェック素子の測定パッドとして半導体チップの電極パ
ッドの一部を利用し、当該チェック素子と電極パッドと
を接続する配線をスクライブ線を横切るように配設した
技術が提案されている。この技術では、特に、チェック
素子を用いて機密が洩れることについては言及されてい
ないが、チェック素子の測定は、前記したように兼用し
た電極パッドを利用して行い、半導体チップをダイシン
グしたときにはスクライブ線上の配線が切断されるた
め、チェック素子は前記電極パッドから分離され、製品
としてのLSIを出荷した後ではチェック素子の測定が
できなくなるという効果が期待できる。
【0006】この公報に記載の技術によれば、前記した
従来の第1の手法、第2の手法での問題を解消すること
は可能である。しかしながら、前記公報の技術では、一
つの半導体チップ内にチェック素子とその測定パッドが
配置されることによる半導体チップ内のスペースを確保
することが難しい場合において、チェック素子の測定パ
ッドを半導体チップの電極パッドと兼用する技術である
ため、ダイシングによって半導体チップが分離されるま
では電極パッドを介してチェック素子と半導体チップの
内部回路とで接続された状態にある。したがって、チェ
ック素子の測定時に測定電流が半導体チップの内部回路
に流れ込んで内部回路に影響を与えるおそれが生じる。
また、スクライブ線を横切る配線が電極パッドに接続さ
れているため、ダイシング後に当該配線が半導体チップ
の端部に露出され、この露出部分が外部に短絡されると
電極パッドが短絡され、半導体チップの内部回路に動作
異常が生じるおそれがある。
【0007】本発明の目的は、LSIの出荷後における
チェック素子の測定を行うことができなくなるようにす
ることはもとより、前記した歩留りの問題、ダイシング
時における問題、半導体チップの内部回路への悪影響の
問題等を全て解消することが可能な半導体装置を提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
同一半導体ウェハにスクライブ線によって区画される複
数の半導体チップが形成されており、前記各半導体チッ
プに対応して設けられて当該半導体チップの内部回路の
特性を測定するためのチェック素子と、前記チェック素
子に電気接続するための前記内部回路とは独立して前記
半導体チップ内に設けられた測定パッドと、前記チェッ
ク素子と前記測定パッドとを電気接続するための配線と
を備え、前記配線は少なくとも一部が前記スクライブ線
上に延長されていることを特徴とする。
【0009】本発明の半導体装置の第1の形態では、前
記チェック素子は、前記スクライブ線を挟んで隣接する
2つの半導体チップの一方の半導体チップ内に形成さ
れ、前記測定パッドは前記2つの半導体チップの他方の
半導体チップ内に形成され、前記配線は前記スクライブ
線を横切るように前記一方の半導体チップと他方の半導
体チップとの間に延長形成される。第2の形態では、前
記チェック素子は、前記スクライブ線を挟んで隣接する
2つの半導体チップの間の前記スクライブ線上に形成さ
れ、前記測定パッドは前記2つの半導体チップの一方の
半導体チップ内に形成され、前記配線は前記チェック素
子と前記一方の半導体チップとの間に延長形成される。
第3の形態では、前記チェック素子及び測定パッドは、
前記スクライブ線を挟んで隣接する2つの半導体チップ
の一方の半導体チップ内に形成され、前記配線はその一
部が前記2つの半導体チップの間の前記スクライブ線上
に存在するように延長形成されている。。
【0010】本発明の半導体装置によれば、測定パッド
に対して測定装置のプローブを接触して給電を行うこと
でチェック素子の測定が可能になり、半導体チップの評
価が実現できるが、測定パッド及びチェック素子は、半
導体チップの内部回路とは電気的に独立した状態である
ため、測定結果に内部回路の影響が及ぶことはない。ま
た、半導体ウェハをスクライブ線に沿ってダイシングを
行い、個々の半導体チップに分離してLSIを出荷する
が、各LSIの半導体チップにはチェック素子を測定す
るために電気的に接続された測定パッドが存在しないた
め、当該チェック素子の測定が行われることはなく、当
該チェック素子によって半導体チップの機密が知得され
るようなこともない。
【0011】また、チェック素子や測定パッド等は、個
々の半導体チップ内に配置されるため、従来の第1の手
法のように測定チップを独立して設ける必要がなく、製
造歩留りが低下するようなことはない。さらに、スクラ
イブ線でのダイシングによってアルミニウム配線が切断
されても、スクライブ線の線幅は狭いため、ダイシング
時のブレードの耐久性が低下することはない。また、ス
クライブ線においてダイシングしたときに、切断された
アルミニウム配線の端部が露出されるが、このアルミニ
ウム配線はチェック素子、あるいは測定パッドにのみ接
続されているものであるため、露出端において外部短絡
が生じた場合でも、半導体チップの内部回路に悪影響を
与えるようなこともない。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる半導
体ウェハWを示す図であり、1枚の半導体ウェハWに幅
が約100μmのスクライブ線12が枡目状に設けられ
ており、前記スクライブ線によって個々の製品チップと
なる半導体チップ11が区画形成されている。前記半導
体チップ11には、それぞれ図外のトランジスタ等の能
動素子や、抵抗、コンデンサ(キャパシタ)等の受動素
子が形成されて所定の内部回路が構成されており、また
各半導体チップ11の周辺領域には前記内部回路に接続
される多数個の電極パッド13が配列されている。そし
て、前記半導体チップ11の周辺領域ないし前記スクラ
イブ線12を含む領域の一部で、かつ前記電極パッド1
3と干渉することがないスペース内に、後述するように
本発明において特徴とされるチェック素子とその測定パ
ッドが配置されている。
【0013】図2は本発明の第1の実施形態における、
前記半導体チップの周辺領域ないしスクライブ線を含む
領域、すなわち図1のA領域の拡大図である。前記スク
ライブ線12を挟んで隣接する2つの半導体チップ11
A,11Bのうちの一方の半導体チップ11Aの周辺領
域でかつ電極パッド13と干渉することがないスペース
には、当該一方の半導体チップ11Aの内部回路を構成
する素子と同じ素子で構成されるチェック素子14Aが
形成されている。前記チェック素子14Aは、前記内部
回路を構成するトランジスタ等の能動素子や、抵抗又は
コンデンサ等の受動素子、さらには配線抵抗及びスルー
ホールやコンタクトの抵抗を測定する単体評価素子、あ
るいは遅延を測定するための素子等で構成される。ま
た、前記半導体チップのうち他方の半導体チップ11B
の周辺領域でかつ電極パッド13と干渉することがない
スペースには、前記チェック素子14Aに対向して複数
個、ここでは3個の測定パッド15Aが配置されてい
る。そして、前記一方の半導体チップ11Aのチェック
素子14Aと、前記他方の半導体チップ11Bの測定パ
ッド15Aとは、前記スクライブ線12を横切るように
延長された3本のアルミニウム配線16Aによってそれ
ぞれ接続されている。ここで、前記測定パッド15Aは
50μm×50μm程度の大きさでアルミニウムにより
形成される。また、前記アルミニウム配線16Aの配線
幅は3μm程度とされている。
【0014】また、この第1の実施形態では、前記隣接
する半導体チップのうち、他方の半導体チップ11Bに
は、前記測定パッド15Aの隣の位置に、当該他方の半
導体チップ11Bのチェック素子14Bが形成されてお
り、これに対向する前記一方の半導体チップ11Aの前
記チェック素子14Aの隣の位置に3個の測定パッド1
5Bが形成されている。そして、この他方の半導体チッ
プ11Bのチェック素子14Bと、前記一方の半導体チ
ップ11Aに設けた測定パッド15Bとは、前記スクラ
イブ線12を横切るように延長された3本のアルミニウ
ム配線16Bによってそれぞれ接続されている。なお、
この実施形態では、前記半導体ウェハW上においては、
図2に示した箇所以外にも、X方向に隣接する2つのチ
ップ単位毎に前記した構成が設けられる。
【0015】この第1の実施形態の構成によれば、他方
の半導体チップ11Bに設けられた測定パッド15Aに
対して測定装置のプローブを接触して給電を行うこと
で、一方の半導体チップ11Aに設けられたチェック素
子14Aの測定が可能になり、当該一方の半導体チップ
11Aの評価が実現できる。同様に、一方の半導体チッ
プ11Aに設けられた測定パッド15Bに対して測定装
置のプローブを接触して給電を行うことで、他方の半導
体チップ11Bに設けられたチェック素子14Bの測定
が可能になり、当該他方の半導体チップ11Bの評価が
実現できる。また、この場合、測定パッド15A,15
B及びチェック素子14A,14Bは、各半導体チップ
11A,11Bの内部回路とは電気的に独立した状態で
測定が行われるため、測定結果に内部回路の影響が及ぶ
ようなこともない。
【0016】そして、チェック素子14A,14Bに対
する測定を行った後、すなわちチェック後は、図3に示
すように、スクライブ線12に沿ってダイシングを行
い、アルミニウム配線16A,16Bを切断して個々の
半導体チップ11A,11Bを分離し、かつこれをパッ
ケージングしてLSIを製造して出荷する。この場合に
は、各半導体チップ11A,11Bには自身のチェック
素子14A,14Bと共に測定パッド15B,15Aが
存在しているが、これらの測定パッド15B,15Aは
各チェック素子14A,14Bを測定することが可能な
状態で電気接続されているものではないため、当該チェ
ック素子14A,14Bの測定が行われることはなく、
当該チェック素子14A,14Bによって各半導体チッ
プ11A,11Bの機密が知得されるようなこともな
い。
【0017】また、チェック素子14A,14B及び測
定パッド15B,15Aは、個々の半導体チップ11
A,11B内に配置されるため、従来の第1の手法のよ
うに測定チップを独立して設ける必要がなく、製造歩留
りが低下するようなことはない。さらに、スクライブ線
12でのダイシングによってアルミニウム配線16A,
16Bが切断されても、スクライブ線12上における各
アルミニウム配線16A,16Bは幅3μmと細いた
め、従来の第2の手法のような50μm×50μmの測
定パッドがダイシングされる場合に比較すると、ダイシ
ング時のブレードの耐久性が低下することもない。ま
た、スクライブ線12においてダイシングしたときに、
切断されたアルミニウム配線16A,16Bの端部が露
出されるが、このアルミニウム配線16A,16Bはチ
ェック素子14A,14B、あるいは測定パッド15
A,15Bにのみ接続されているものであるため、露出
端において外部短絡が生じた場合でも、各半導体チップ
11A,11Bの内部回路に悪影響を与えるようなこと
もない。
【0018】図4は本発明の第2の実施形態における、
図1のA領域での前記半導体チップ11の周辺領域ない
しスクライブ線12を含む領域の拡大図である。前記ス
クライブ線12上には、当該スクライブ線12を挟んで
隣接する2つの半導体チップ11A,11Bのそれぞれ
の内部回路を構成する素子と同じ素子で構成される各チ
ェック素子14A,14Bが形成されている。また、前
記各半導体チップ11A,11Bの周辺領域でかつ電極
パッド13と干渉することがないスペースには、前記チ
ェック素子14A,14Bに対向して複数個、ここでは
3個の測定パッド15A,15Bがそれぞれ配置されて
いる。そして、各チェック素子14A,14Bと、対応
する半導体チップ11A,11Bの各測定パッド15
A,15Bとは、前記スクライブ線12を通して延長さ
れた3本のアルミニウム配線16A,16Bによってそ
れぞれ接続されている。ここで、前記測定パッド15
A,15Bは50μm×50μm程度の大きさでアルミ
ニウムにより形成される。また、前記アルミニウム配線
16A,16Bの配線幅は3μm程度とされている。な
お、この第2の実施形態においても、半導体ウェハW上
においてX方向に隣接する2つのチップ単位毎に前記し
た構成が設けられる。
【0019】この第2の実施形態の構成によれば、各半
導体チップ11A,11Bに設けられた測定パッド15
A,15Bに対して測定装置のプローブを接触して給電
を行うことで、各半導体チップ11A,11Bにそれぞ
れ対応してスクライブ線12上に設けられたチェック素
子14A,14Bの測定が可能になり、各半導体チップ
11A,11Bの評価が実現できる。そして、この場合
に、測定パッド15A,15B及びチェック素子14
A,14Bは、各半導体チップ11A,11Bの内部回
路とは電気的に独立した状態で測定が行われるため、測
定結果に内部回路の影響が及ぶようなこともない。そし
て、チェック素子14A,14Bに対する測定を行った
後、すなわちチェック後は、図5に示すように、スクラ
イブ線12に沿ってダイシングを行い、チェック素子1
4A,14B及びアルミニウム配線16A,16Bを切
断して個々の半導体チップ11A,11Bを分離し、か
つこれをパッケージングしてLSIを製造して出荷す
る。この場合には、各半導体チップ11A,11Bに
は、それぞれ自身の測定パッド15A,15Bは存在す
るが、これに接続されるチェック素子14A,14Bは
既に存在しないため、当該チェック素子の測定が行われ
ることはなく、半導体チップの機密が知得されるような
こともない。
【0020】また、各半導体チップ11A,11Bに
は、測定パッド15A,15Bは存在するが、チェック
素子は存在しておらず、また独立した測定用のチップを
設ける必要がないため、従来の第1の手法のように製造
歩留りが低下するようなことはない。さらに、スクライ
ブ線12でのダイシングによってチェック素子14A,
14B及びアルミニウム配線16A,16Bが切断され
ても、チェック素子14A,14Bは半導体そのもので
あり、また、スクライブ線12上のアルミニウム配線1
6A,16Bは細いため、従来の第2の手法のようなダ
イシング時のブレードの耐久性が低下することもない。
さらに、スクライブ線12においてダイシングしたとき
に、切断されたアルミニウム配線16A,16Bの端部
が露出されるが、このアルミニウム配線16A,16B
はそれぞれ測定パッド15A,15Bにのみ接続されて
いるものであるため、露出端において外部短絡が生じた
場合でも、各半導体チップ11A,11Bの内部回路に
悪影響を与えるようなこともない。
【0021】図6は本発明の第3の実施形態における、
図1のA領域での前記半導体チップ11の周辺領域ない
しスクライブ線12を含む領域の拡大図である。前記ス
クライブ線12を挟んで隣接する2つの半導体チップ1
1A,11Bの周辺領域でかつ電極パッド13と干渉す
ることがないスペースには、各半導体チップ11A,1
1Bの内部回路を構成する素子と同じ素子で構成される
チェック素子14A,14Bと、当該チェック素子14
A,14Bに対応する複数個、ここでは3個の測定パッ
ド15A,15Bが配置されている。そして、各チェッ
ク素子14A,14Bと測定パッド15A,15Bと
は、その一部が前記スクライブ線12上に存在するよう
に延長された3本のアルミニウム配線16A,16Bに
よってそれぞれ接続されている。ここで、前記アルミニ
ウム配線の配線幅は3μm程度である。
【0022】この第3の実施形態の構成によれば、各半
導体チップ11A,11Bに設けられた測定パッド15
A,15Bに対して測定装置のプローブを接触して給電
を行うことで、各半導体チップ11A,11Bに設けら
れたチェック素子14A,14Bの測定が可能になり、
当該半導体チップ11A,11Bの評価が実現できる。
この場合、測定パッド15A,15B及びチェック素子
14A,14Bは、各半導体チップ11A,11Bにお
いて内部回路とは電気的に独立した状態で測定が行われ
るため、測定結果に内部回路の影響が及ぶようなことも
ない。そして、チェック素子14A,14Bに対する測
定を行った後、すなわちチェック後は、図7に示すよう
に、スクライブ線12に沿ってダイシングを行い、アル
ミニウム配線16A,16Bを切断して個々の半導体チ
ップ11A,11Bを分離し、かつこれをパッケージン
グしてLSIを製造して出荷する。この場合には、各半
導体チップ11A,11Bには自身のチェック素子14
A,14Bおよび測定パッド15A,15Bが存在する
が、両者は電気的に切断されているために、当該チェッ
ク素子14A,14Bの測定を行なうことはできず、当
該チェック素子14A,14Bによって半導体チップの
機密が知得されるようなこともない。
【0023】また、チェック素子14A,14B及び測
定パッド15A,15Bは、個々の半導体チップ11
A,11B内に配置されるため、従来の第1の手法のよ
うに測定チップを独立して設ける必要がなく、製造歩留
りが低下するようなことはない。さらに、スクライブ線
12でのダイシングによってアルミニウム配線16A,
16Bが切断されても、スクライブ線12上のアルミニ
ウム配線16A,16Bは細いため、従来の第2の手法
のようなダイシング時のブレードの耐久性が低下するこ
ともない。また、スクライブ線12においてダイシング
したときに、切断されたアルミニウム配線16A,16
Bの端部が露出されるが、このアルミニウム配線16
A,16Bはチェック素子14A,14B、あるいは測
定パッド15A,15Bにのみ接続されているものであ
るため、露出端において外部短絡が生じた場合でも、各
半導体チップ11A,11Bの内部回路に悪影響を与え
るようなこともない。
【0024】ここで、前記各実施形態では、スクライブ
線を挟んでX方向に隣接する半導体チップ間でチェック
素子と測定パッドを対向した状態に形成した場合を示し
たが、Y方向に隣接する半導体チップ間においても同様
な構成を施すことが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
は、半導体チップを評価するためのチェック素子と、当
該チェック素子に電気接続を行うために半導体チップの
内部回路とは独立して設けられた測定パッドとを電気接
続するための配線の少なくとも一部をスクライブ線上に
延長しているので、測定パッドに対して測定装置のプロ
ーブを接触してチェック素子の測定を行う際に、内部回
路の影響が及ぶことはなく、高精度の測定が実現できる
一方で、半導体ウェハを個々の半導体チップに分離して
LSIを出荷した場合でも、個々半導体チップにはチェ
ック素子を測定するために電気的に接続された測定パッ
ドが存在しないため、当該チェック素子の測定が行われ
ることはなく、当該チェック素子によって半導体チップ
の機密が知得されるようなこともない。
【0026】また、本発明の半導体装置によれば、チェ
ック素子や測定パッド等は、個々の半導体チップ内に配
置されるため、半導体ウェハに測定チップを独立して設
ける必要がなく、製造歩留りが低下するようなことはな
い。さらに、スクライブ線でのダイシングによってアル
ミニウム配線が切断されても、スクライブ線の線幅は狭
いため、ダイシング時のブレードの耐久性が低下するこ
とはない。また、スクライブ線においてダイシングした
ときに、切断されたアルミニウム配線の端部が露出され
るが、このアルミニウム配線はチェック素子、あるいは
測定パッドにのみ接続されているものであるため、露出
端において外部短絡が生じた場合でも、半導体チップの
内部回路に悪影響を与えるようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される半導体ウェハの全体構成図
である。
【図2】本発明の第1の実施形態における、図1のA部
の拡大平面図である。
【図3】第1の実施形態においてスクライブ線において
ダイシングした状態を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における、図1のA部
の拡大平面図である。
【図5】第2の実施形態においてスクライブ線において
ダイシングした状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における、図1のA部
の拡大平面図である。
【図7】第3の実施形態においてスクライブ線において
ダイシングした状態を示す平面図である。
【符号の説明】
11,11A,11B 半導体チップ 12 スクライブ線 13 電極パッド 14A,14B チェック素子 15A,15B 測定パッド 16A,16B アルミニウム配線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半導体ウェハにスクライブ線によっ
    て区画される複数の半導体チップが形成されており、前
    記各半導体チップに対応して設けられて当該半導体チッ
    プの内部回路の特性を測定するためのチェック素子と、
    前記チェック素子に電気接続するための前記内部回路と
    は独立して前記半導体チップ内に設けられた測定パッド
    と、前記チェック素子と前記測定パッドとを電気接続す
    るための配線とを備え、前記配線は少なくとも一部が前
    記スクライブ線上に延長されていることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記チェック素子は、前記スクライブ線
    を挟んで隣接する2つの半導体チップの一方の半導体チ
    ップ内に形成され、前記測定パッドは前記2つの半導体
    チップの他方の半導体チップ内に形成され、前記配線は
    前記スクライブ線を横切るように前記一方の半導体チッ
    プと他方の半導体チップとの間に延長形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記チェック素子は、前記スクライブ線
    を挟んで隣接する2つの半導体チップの間の前記スクラ
    イブ線上に形成され、前記測定パッドは前記2つの半導
    体チップの一方の半導体チップ内に形成され、前記配線
    は前記チェック素子と前記一方の半導体チップとの間に
    延長形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記チェック素子及び測定パッドは、前
    記スクライブ線を挟んで隣接する2つの半導体チップの
    一方の半導体チップ内に形成され、前記配線はその一部
    が前記2つの半導体チップの間の前記スクライブ線上に
    存在するように延長形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記チェック素子は、当該チェック素子
    により測定される内部回路が設けられた半導体チップ内
    に形成されていることを特徴とする請求項2,4に記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記チェック素子は、前記半導体チップ
    の内部回路を構成するトランジスタ等の能動素子や、抵
    抗またはコンデンサ等の受動素子、さらに配線抵抗及び
    スルーホールやコンタクトの抵抗を測定する単体評価素
    子で構成されている事を特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2016143553A1 (ja) * 2015-03-11 2017-12-21 ソニー株式会社 固体撮像装置および製造方法、半導体ウェハ、並びに電子機器

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