JP2002093276A - プッシュスイッチ - Google Patents

プッシュスイッチ

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JP2002093276A
JP2002093276A JP2000274444A JP2000274444A JP2002093276A JP 2002093276 A JP2002093276 A JP 2002093276A JP 2000274444 A JP2000274444 A JP 2000274444A JP 2000274444 A JP2000274444 A JP 2000274444A JP 2002093276 A JP2002093276 A JP 2002093276A
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Mikio Yamagata
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Yuhshin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で組付け作業性を向上した、クリッ
ク機構を備えたプッシュスイッチを提供する。 【解決手段】操作ノブ1にバネ挿通孔12を形成し、該
バネ挿通孔12にはバネ19と、該バネ19の両端に配
設され、該バネ19によって付勢される2つのスチール
ボール17、18を設けるとともに、ケース2には、操
作ノブ1の押し下げ時に前記スチールボール17、18
と接触し、クリック感を付与するクリック用凸部27、
28とを備えたプッシュスイッチにおいて、前記操作ノ
ブ1の一方には、前記バネ挿通孔12との間隔Xが前記
スチールボール18の径よりも小さく、前記クリック用
凸部28を挿入可能な間隔を有する位置に、前記バネ挿
通孔12に挿入された前記スチールボール18の抜け出
しを阻止し、該スチールボール18を所定の位置に保持
する保持部14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プッシュスイッチに関
し、詳しくは、バネによって付勢されたボールによって
クリック感を付与するプッシュスイッチの組付け構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】プッシュスイッチの操作ノブを押し下げ
操作したときに、クリック感を付与するクリック機構と
しては、図6に示す、操作ノブ71にバネ73によって
付勢される2つのボール74をバネ挿通孔72にバネ7
3と共に配設するとともに、操作ノブ71が摺動するケ
ース77にボール74と対向するようにクリック用凸部
78を形成し、操作ノブ71の押し下げ時に、ボール7
4がこのクリック用凸部78と当接しながら先端部を通
過するときにクリック感を得られるようにしたものが従
来より広く知られている。
【0003】ところで、上記従来のクリック機構を有す
るプッシュスイッチは、操作ノブ71とケース77とを
組付ける際に、バネ73によって付勢されたボール74
を落ちないように保持しながらケース77に組付ける必
要があるため、組付け器具81を用いて、左右からボー
ル74をバネ挿通孔72内に押し込みながら操作ノブ7
1をケース77内に挿入して、ボール74をクリック用
凸部78に当接させて、操作ノブ71をケース77に仮
に組付けた後、組付け器具81を引き抜き、最後に操作
ノブ71を押込んで組付けをするという工程が必要であ
った。
【0004】このため、組付け作業性が大変悪く、ま
た、組付け器具81を引き抜く際に、ケース77のベゼ
ル部79にキズが付く恐れがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこの点に着
目し、簡単な構造で組付け作業性を向上することを課題
としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明では、操作ノブにボールとバネを配設するバネ
挿通孔を形成し、該バネ挿通孔にはバネと、該バネの両
端に配設され、該バネによって付勢される2つのボール
を設けるとともに、ケースには、操作ノブの押し下げ時
に前記ボールと接触し、クリック感を付与するクリック
用凸部とを備えたプッシュスイッチにおいて、前記操作
ノブの一方には、前記バネ挿通孔との間隔が前記ボール
の径よりも小さく、前記クリック用凸部を挿入可能な間
隔を有する位置に、前記バネ挿通孔に挿入された前記ボ
ールの抜け出しを阻止し、該ボールを所定の位置に保持
する保持部を設けたものである。
【0007】また、前記保持部が操作ノブとケースとの
組付け位置をガイドするガイド部であってもよい。
【0008】
【作用】この発明によれば、操作ノブのバネ挿通孔の一
方側に、バネ挿通孔に挿入されたボールの抜け出しを阻
止して保持する保持部を設けたことにより、前記保持部
を下にした状態で、上からバネ挿通孔にボール、バネ、
ボールの順で挿入すると、各ボールは、バネ挿通孔と保
持部によって操作ノブとケースの組付けが完了するまで
操作ノブ内に保持され続けるため、操作ノブをケースに
押込むだけで治具等を使用することなく組付けが完了す
る。
【0009】また、前記保持部を操作ノブとケースとの
組付け位置をガイドするガイド部とすることにより、組
付け位置を容易に判断することができるようになり、組
付け工数を削減することができる。
【0010】
【実施例】次に、図面に基づいて詳細を説明する。図1
及び図2はプッシュスイッチの断面図、図3は操作ノブ
の斜視図、図4はプッシュスイッチの組付け時の断面
図、図5は分解斜視図である。1は操作ノブ、2は操作
ノブとラバー接点を収納するケース、4はラバー接点、
5は固定端子を設けたプリント基板、6はプリント基板
収納ケースである。
【0011】操作ノブ1は、図1に示すように、断面が
逆凸型に形成され、その中央部16にはスチールボール
17、18とバネ19を配設する筒状のバネ挿通孔12
が設けられている。このバネ挿通孔12の開口部側の両
端には、図3及び図5に示すように、操作ノブ1とケー
ス2との組付け位置をガイドすると共に、スイッチ操作
時の操作ノブ1の傾きを阻止する第1ガイド部13と第
2ガイド部14が設けられ、この第1ガイド部13の中
央には、バネ挿通孔12にバネ19とスチールボール1
7、18を挿入するための挿入口13aが設けられてい
る。
【0012】一方、第2ガイド部14は、図4に示すよ
うに、バネ挿通孔12の開口部との間隔Xがスチールボ
ール18の径よりもやや狭く、また、ケース2に形成さ
れた後述するクリック用凸部27の幅Yよりやや広く、
第1ガイド部13側よりバネ挿通孔12へ挿入されたス
チールボール18が第2ガイド部14側から抜け出すこ
とがない位置に設けられている。
【0013】また、図2に示すように、各ガイド部1
3、14と直交する位置に、ノブ底面11から伸びる一
対の係止腕部15が設けられ、その係止腕部15の下端
に形成された係止凸部15aがケース2の係止段部32
と係合して操作ノブ1の外れを防止している。
【0014】ケース2は、図1及び図5に示すように、
上面に操作ノブ1を挿入する開口部21とその底面に
は、操作ノブ1のノブ底面11が衝合する衝合面22が
形成され、その衝合面22の中央には、操作ノブ1の中
央部16を挿入する連通孔26が形成され、その下部に
はラバー接点4を収納するラバー接点収納部29が設け
られている。連通孔26の両端には、操作ノブ1に配設
されるバネ19によって付勢されたスチールボール1
7、18と当接し、スイッチ操作時にクリック感を発生
するための一対のクリック用凸部27、28が形成され
ている。また、衝合面22のクリック用凸部27、28
の外側には、ケース2の第1ガイド部13、第2ガイド
部14を挿入する一対のガイド溝孔30が形成され、そ
のガイド溝孔30と直交する衝合面22の両端には、図
2に示すように、操作ノブ1の係止腕部15を挿通する
係止腕挿通孔31と下部に係止凸部15aと係合する係
止段部32が形成されている。さらに、図5に示すよう
に、ケース2の筒部23の外壁には、対向する一対の係
合凸部24が設けられている。
【0015】ラバー接点4は、平坦な上面とその下方に
導電性ゴムの可動接点4aが設けられ、スイッチ操作時
には、操作ノブ1の下端部によって上面が押され、可動
接点4aがプリント基板5の上面中央部に形成された一
対の固定接点51に圧接してスイッチをオンする。ま
た、ラバー接点4は、押された操作ノブ1を復帰させる
弾性力を有している。
【0016】プリント基板収納ケース6は、小判状の箱
型であり、直線状の一対の外壁の上面から中央部にかけ
て、操作ノブ1の係止凸部15aがスイッチ操作時に作
動する空間となる作動用溝63が設けら、その作動用溝
63の下部の内壁には、プリント基板5をプリント基板
収納ケース6の底面部64に固定する固定爪61が設け
られている。また、円弧状の一対の外壁の内壁には、ケ
ース2の係合凸部24と係合して、ケース2とプリント
基板収納ケース6を連結するケース連結凸部62が設け
られている。
【0017】次に、この実施形態のプッシュスイッチの
組立方法について説明する。
【0018】まず、プリント基板収納ケース6内にプリ
ント基板5を固定接点51を上に向けた状態で押し込ん
で嵌め入れ、固定爪61によってプリント基板5を底面
部64に固定した後、ケース2の開口部21を下にした
状態でラバー接点収納部29にラバー接点4を収納し、
プリント基板収納ケース6のケース連結凸部62をケー
ス2の係合凸部24に対向する位置に合わせ、プリント
基板収納ケース6とケース2を組付ける。
【0019】そして、図4に示す位置において、第1ガ
イド部13の挿入口13aからスチールボール18、バ
ネ19、スチールボール17の順に挿入する。このとき
第2ガイド部14とバネ挿通孔12の開口部との間隔X
はスチールボール18の径よりも狭いため抜け出すこと
がなく、スチールボール18はバネ挿通孔12と第2ガ
イド部14の間に保持された状態となる。
【0020】尚、第1ガイド部13の挿入口13aが上
側に配置した状態で組付けると、各スチールボール1
7、18が落ちこぼれにくく、組付けが容易となる。
【0021】その状態で操作ノブ1の各ガイド部13、
14とケース2の各ガイド溝孔30を対応する位置に合
わせ、操作ノブ1をケース2に挿入すると、下方のスチ
ールボール18がまずクリック用凸部27と当接する。
さらに、操作ノブ1をケース2内に押し込んでいくと、
クリック用凸部27の側面のテーパ面27aに沿ってス
チールボール18と共にバネ19、スチールボール17
が上方に移動していくが、途中上方のスチールボール1
7もバネ挿通孔12から抜け出る前にクリック用凸部2
8と当接し、各スチールボール17、18は上下から挟
まれ保持された状態となる。
【0022】さらに、押し込んでいくと、操作ノブ1の
係止凸部15aが係止腕挿通孔31を抜け出て、弾性復
帰し、係止段部32と係合し、操作ノブ1とケース2と
の組付けが完了する。
【0023】このように組付けられたプッシュスイッチ
は、各スチールボール17、18はそれぞれ、図1に示
すように、バネ19によって外側に付勢され、常にクリ
ック用凸部27、28に当接した状態となり、スイッチ
操作時には、各スチールボール17、18がクリック用
凸部27、28の先端部を通過する時に、操作ノブ1の
押圧力が変化して、クリック感を発生する。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、操作ノブのバネ挿通孔の一方側に、バネ挿通孔に
挿入されたスチールボールの抜け出しを阻止して保持す
る保持部を設けたことにより、操作ノブとケースを組付
ける際に、操作ノブの保持部を下にした状態で、上から
スチールボールとバネを挿入し、そのままの状態で操作
ノブをケースに押込むだけで治具等を使用することなく
簡単に組付けが完了するため、簡単な構造により組付け
作業性を大幅に改善することができ、また、治具等によ
ってキズが付く恐れがない。
【0025】また、前記保持部を操作ノブとケースとの
組付け位置をガイドするガイド部とすることにより、組
付け位置を容易に判断することができるようになり、組
付け工数をさらに削減することができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプッシュスイッチの断面図である。
【図2】同じく、本発明のプッシュスイッチを別の角度
から見た断面図である。
【図3】本発明のプッシュスイッチの操作ノブの斜視図
である。
【図4】本発明のプッシュスイッチの組付け前の状態を
示す断面図である。
【図5】本発明のプッシュスイッチの分解斜視図であ
る。
【図6】従来例のプッシュスイッチの組付け前の状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 操作ノブ 2 ケース 12 バネ挿通孔 13 第1ガイド部 14 第2ガイド部(保持部) 19 バネ 17 第1スチールボール 18 第2スチールボール 27 クリック用凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作ノブにボールとバネを配設するバネ
    挿通孔を形成し、該バネ挿通孔にはバネと、該バネの両
    端に配設され、該バネによって付勢される2つのボール
    を設けるとともに、ケースには、操作ノブの押し下げ時
    に前記ボールと接触し、クリック感を付与するクリック
    用凸部とを備えたプッシュスイッチにおいて、前記操作
    ノブの一方には、前記バネ挿通孔との間隔が前記ボール
    の径よりも小さく、前記クリック用凸部を挿入可能な間
    隔を有する位置に、前記バネ挿通孔に挿入された前記ボ
    ールの抜け出しを阻止し、該ボールを所定の位置に保持
    する保持部を設けたことを特徴とするプッシュスイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 前記保持部が操作ノブとケースとの組付
    け位置をガイドするガイド部である請求項1に記載のプ
    ッシュスイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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