JP2002090646A - 顕微鏡の電動部制御方法及びその装置 - Google Patents

顕微鏡の電動部制御方法及びその装置

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JP2002090646A
JP2002090646A JP2000278801A JP2000278801A JP2002090646A JP 2002090646 A JP2002090646 A JP 2002090646A JP 2000278801 A JP2000278801 A JP 2000278801A JP 2000278801 A JP2000278801 A JP 2000278801A JP 2002090646 A JP2002090646 A JP 2002090646A
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motor
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driving
optical element
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JP2000278801A
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Nobuyuki Nagasawa
伸之 永沢
Hitoshi Ueda
均 上田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境条件や顕微鏡自身の条件の影響を受けずに
最適な駆動条件を設定して安定した動作を常に行うこ
と。 【解決手段】顕微鏡の電源投入直後に、小さな出力トル
クでステッピングモータ10を駆動し、これと共に移動
量センサ13から出力されるセンサ信号sを受け取って
光学素子ターレット7の駆動状態を確認し、光学素子タ
ーレット7が正常に動作していなければ、ステッピング
モータ10の駆動条件を駆動条件データテーブル16か
ら読み出して最初に設定した出力トルクよりも大きなト
ルクになるように再設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被移動体、例えば
ビームスプリッタやフィルタ等の光学素子の位置の移動
を、顕微鏡内に設けられるステッピングモータ等の電動
部の制御によって行う顕微鏡の電動部制御方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡内には、複数のビームスプリッタ
やNDフィルタなどの光学素子が設けられている。これ
ら光学素子は、例えば円板状の光学素子ターレットの円
周上に所定間隔毎に設けられ、光学素子ターレットの回
転動作により所望する1つの光学素子が顕微鏡の観察光
軸上に挿脱される。
【0003】このような光学素子ターレットの機械的な
駆動機構部には、通常グリス等の潤滑剤が塗られてい
る。このグリスは、温度特性を持っており、例えば周囲
温度が低いときには大きい粘性を持ち、高いときには小
さな粘性を持つ。従って、冬季などの周囲温度が低いと
きや長期間使用されないとき、又は顕微鏡の起動時には
大きな粘性を持つために、そのようなときに光学素子タ
ーレットを回転させる場合、ステッピングモータ等のア
クチュエータからなる電動部には大きな負荷が掛かって
いた。
【0004】又、上記光学素子ターレットの機械的な駆
動機構部のような光学部材(光学素子)を光路に対して
挿脱する光学部材切換装置の技術としては、例えば特開
平6−175037号公報に記載されたものがある。こ
の公報には、各々独立して駆動制御される複数のフィル
タを光路中に挿脱することができる装置であり、さらに
最適な駆動トルクでフィルタが光路中に挿脱できるよう
にするために、フィルタを光路に対して挿脱させたとき
の負荷トルクを検出し、この検出された負荷トルクに応
じて供給される駆動電流を制御する装置が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記光学素子ターレッ
トなどの機械的な駆動機構部は、製造工程において量産
が図られている。このような量産される駆動機構部は、
ある幅の負荷のばらつきを持っている。これら量産され
る駆動機構部のうち1つの駆動機構部について見ても温
度等の環境によりある幅の負荷変動を持っている。又、
駆動機構部の停止状態がある時間以上経過すると、この
駆動機構部に塗られたグリス等の潤滑剤が固化し、光学
素子ターレットを回転させるステッピングモータ等のア
クチュエータからなる電動部に大きな負荷が掛かり、負
荷変動が起こる。
【0006】さらに、負荷変動だけでなく、駆動するス
テッピングモータ等のアクチュエータからなる電動部に
ついても個々に出力トルク特性のばらつきを持ち、温度
等の環境によっても出力変動の特性を持つ。
【0007】このような負荷変動や出力トルク特性のば
らつきの複合により一時的に電動部には、大きな負荷が
加わる。特に顕微鏡の電源投入直後におけるアクチュエ
ータからなる電動部の駆動初期時には、グリス等の潤滑
剤の固化が影響して例えばステッピングモータに脱調が
発生することがある。
【0008】このような負荷変動は一時的なもので、実
用上問題ない場合が多いが、通常は、ステッピングモー
タ等のアクチュエータからなる電動部の異常として検出
されてしまう。
【0009】このような動作異常として検出されたとき
の制御方法としては、例えば顕微鏡全体の動作を停止さ
せるか、又はその異常を確認するために再度全く同じ条
件で光学素子ターレットの回転動作を行わせている。
【0010】又、別な制御方法としては、一時的な負荷
変動を吸収できるように大きな出力トルクを発生するモ
ータを使用したり、モータの駆動速度を遅く抑えて動作
させるものがある。
【0011】しかしながら、必要以上に大きな出力トル
クを発生させてしまうと、例えばステッピングモータを
使用している場合には、駆動中の振動が大きくなった
り、電動部が発熱して熱変形の原因になってしまうな
ど、特に顕微鏡のような精密機器によっては新たな問題
を生じる原因となる。
【0012】又、モータの駆動速度を遅く抑えると、顕
微鏡の動作速度を必要以上に遅くしてしまうだけでな
く、ステッピングモータを使用した場合には、かえって
振動が大きくなることがある。
【0013】一方、特開平6−175037号公報に記
載された技術では、負荷トルクを検出するために負荷ト
ルク検出手段を新たに設ける必要があり、装置全体が複
雑かつ大型化する可能性がある。又、この技術では、可
動部材の負荷に着目し、負荷そのものを検出してその結
果を電流値に反映しているが、同じ駆動電流であっても
駆動力発生手段の出力トルクは、温度等の環境等の条件
によって変化してしまい、常に最適化されているとは限
らない。
【0014】そこで本発明は、環境条件や顕微鏡自身の
条件の影響を受けずに最適な駆動条件を設定して安定し
た動作を常に行うことができる顕微鏡の電動部制御方法
及びその装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載による本発
明は、被移動体の位置を移動させるために顕微鏡内に設
けられる電動部を制御する顕微鏡の電動部制御方法にお
いて、前記電動部により前記被移動体を移動させるとき
の動作状況を確認し、前記電動部が正常に動作していな
ければ、前記電動部の駆動条件を再設定することを特徴
とする顕微鏡の電動部制御方法である。
【0016】請求項2記載による本発明は、請求項1記
載の顕微鏡の電動部制御方法において、前記電動部の出
力トルクが小さくて正常に動作していなければ、前記電
動部の出力トルクが所定量だけ大きくなるように前記電
動部の駆動条件を再設定することを特徴とする。
【0017】請求項3記載による本発明は、請求項1記
載の顕微鏡の電動部制御方法において、前記電動部の駆
動条件は、駆動電流、速度又は加速度であることを特徴
とする。
【0018】請求項4記載による本発明は、請求項1記
載の顕微鏡の電動部制御方法において、前記電動部の駆
動条件の再設定は、前記顕微鏡の電源投入直後、及びこ
の電源投入直後から一定時間間隔毎に繰り返して行うこ
とを特徴とする。
【0019】請求項5記載による本発明は、請求項1記
載の顕微鏡の電動部制御方法において、前記電動部の駆
動条件の再設定は、前記顕微鏡の電源投入直後、及び前
記電動部の温度が所定温度だけ変化したときに行うこと
を特徴とする。
【0020】請求項6記載による本発明は、請求項1記
載の顕微鏡の電動部制御方法において、前記電動部によ
り前記被移動体を移動させたときの負荷が所定量よりも
大きい場合、前記電動部を慣らし運転させることを特徴
とする。
【0021】請求項7記載による本発明は、被移動体の
位置を移動させるために顕微鏡内に設けられる電動部を
制御する顕微鏡の電動部制御装置において、前記電動部
により前記被移動体を移動させるときの動作状況を確認
し、前記電動部が正常に動作していなければ、前記電動
部の駆動条件を駆動条件データテーブルから読み出して
再設定する駆動条件設定手段、を具備したことを特徴と
する顕微鏡の電動部制御装置である。
【0022】請求項8記載による本発明は、請求項7記
載の顕微鏡の電動部制御装置において、前記駆動条件デ
ータテーブルには、前記電動部の駆動条件として少なく
とも駆動電流、速度又は加速度が記憶されていることを
特徴とする。
【0023】請求項9記載による本発明は、請求項7記
載の顕微鏡の電動部制御装置において、前記駆動条件設
定手段は、前記顕微鏡の電源投入直後、及びこの電源投
入直後から一定時間間隔毎に繰り返して前記電動部の駆
動条件を再設定することを特徴とする。
【0024】請求項10記載による本発明は、請求項7
記載の顕微鏡の電動部制御装置において、前記駆動条件
設定手段は、前記顕微鏡の電源投入直後、及び前記電動
部の温度が所定温度だけ変化したときに前記電動部の駆
動条件を再設定することを特徴とする。
【0025】請求項11記載による本発明は、請求項7
記載の顕微鏡の電動部制御装置において、前記駆動条件
設定手段は、前記電動部により前記被移動体を移動させ
たときの負荷が所定量よりも大きい場合、前記電動部を
慣らし運転させる機能を有することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】(1)以下、本発明の第1の実施
の形態について図面を参照して説明する。
【0027】図1は顕微鏡の概略構成図である。顕微鏡
本体1には、標本2を載置するステージ3がハンドル4
の操作により上下移動可能に設けられている。ステージ
3の上方には、対物レンズ5が取り付けられいる。この
対物レンズ5を通る光軸f上には、接眼レンズ6が取り
付けられている。これら対物レンズ5と接眼レンズ6と
を通る光軸f上には、被移動体である光学素子ターレッ
ト7が設けられている。
【0028】図2は光学素子ターレット7を駆動する電
動部制御装置の構成図である。光学素子ターレット7
は、円板状に形成され、回転中心軸8を中心に矢印イ方
向に回転自在に設けられている。この光学素子ターレッ
ト7には、その一円周上の所定間隔毎に複数の光学素子
9が設けられている。これら光学素子9は、ビームスプ
リッタ又はNDフィルタなどである。
【0029】この光学素子ターレット7の回転中心軸8
には、電動部としてステッピングモータ10が連結され
ている。このステッピングモータ10は、モータコント
ローラ11から発せられるステッピングモータ10の動
作量、速度等の制御信号を受けたモータ駆動回路12に
よって駆動するものとなっている。
【0030】又、光学素子ターレット7の外周上には、
図3に示すように移動量センサ13が該光学素子ターレ
ット7に対して非接触で配置されている。この移動量セ
ンサ13は、通常は光学素子ターレット7の基準位置を
検出するもので、光学素子ターレット7の外周上に設け
られたフラグ14を検出してハイレベル「Hレベル」の
センサ信号sを出力し、フラグ14を検出しないときに
はローレベル「Lレベル」のセンサ信号sを出力するも
のである。この移動量センサ13は、発光素子と受光素
子とを対向配置した構成となっている。
【0031】電動部制御回路(CPU)15は、移動量
センサ13から出力されるセンサ信号sを受け取って光
学素子ターレット7の動作状態を確認し、この動作状態
に応じてステッピングモータ10の駆動条件をモータコ
ントローラ11に設定して、ステッピングモータ10を
駆動制御する機能を有している。具体的に電動部制御回
路15は、顕微鏡の電源投入直後に、小さな出力トルク
でステッピングモータ10を駆動し、これと共に移動量
センサ13から出力されるセンサ信号sを受け取って光
学素子ターレット7の駆動状態を確認し、光学素子ター
レット7が正常に動作していなければ、ステッピングモ
ータ10の駆動条件を駆動条件データテーブル16から
読み出して再設定する駆動条件設定手段17の機能を有
している。
【0032】具体的に駆動条件設定手段17は、顕微鏡
の電源投入直後に、ステッピングモータ10の起動指令
をモータコントローラ11に発してステッピングモータ
10の駆動時間又は駆動パルス数を監視し、これと共に
移動量センサ13から出力されるセンサ信号sを逐次読
み取ってこのセンサ信号sがステッピングモータ10の
起動開始時にハイレベルにある状態から再びハイレベル
となった時にステッピングモータ10の停止指令をモー
タコントローラ11に発し、このときのステッピングモ
ータ10の駆動時間が所定時間又は駆動パルス数が所定
数を超えた場合に、ステッピングモータ10の出力トル
クが不足していると判断し、ステッピングモータ10の
駆動条件を駆動条件データテーブル16から読み出して
出力トルクが大きくなるように再設定する機能を有して
いる。
【0033】ステッピングモータ10が正常に動作して
いるか否かの判断基準となる駆動時間は、ステッピング
モータ10の駆動速度と移動量センサ13のセンサ信号
sがハイレベルになるまでの移動距離とから決まり、又
駆動パルス数は、移動量センサ13のセンサ信号sがハ
イレベルになるまでの移動距離と駆動パルスの1パルス
当たりの移動量とから決まる。
【0034】駆動条件データテーブル16は、図4に示
すようにステッピングモータ10の駆動条件として駆動
電流、初速度、最高速度、及び初速度から最高速度に達
するまでの加速時間が各パターンA〜Eごとに記憶され
ている。これらパターンA〜Eでは、駆動電流を徐々に
大きく設定してステッピングモータ10の出力トルクを
大きくするようにし、他の初速度、最高速度及び加速時
間を同一値に設定している。なお、この駆動条件データ
テーブル16では、駆動電流以外の初速度、最高速度及
び加速時間を固定値にしているが、これら初速度、最高
速度及び加速時間を変えてステッピングモータ10の出
力トルクを変えるようにしてもよい。
【0035】次に、上記の如く構成された装置の作用に
ついて図5に示す顕微鏡の電動部制御フローチャートに
従って説明する。
【0036】顕微鏡の電源がステップ#1において投入
されると、電動部制御回路15の駆動条件設定手段17
は、ステップ#2において、初期の駆動条件として図4
に示す駆動条件データテーブル16からパターンAの駆
動電流、初速度、最高速度及び加速時間を読み出し、こ
の駆動条件をモータコントローラ11に設定する。
【0037】このモータコントローラ11は、電動部制
御回路15から受け取った駆動条件に応じたステッピン
グモータ10の動作量、速度等の制御信号をモータ駆動
回路12に送出することにより、ステッピングモータ1
0は、ステップ#3においてステッピング駆動を開始す
る。
【0038】このステッピングモータ10のステッピン
グ駆動により光学素子ターレット7は、回転中心軸8を
中心として矢印イ方向に回転する。なお、この光学素子
ターレット7の回転開始時に、この光学素子ターレット
7が基準位置(移動量センサ13によりフラグ14が検
出される位置)にあれば、光学素子ターレット7を、矢
印イ方向の左回転又は右回転のいずれか一方向に回転さ
せ、移動量センサ13によりフラグ14が検出できなく
なる位置まで移動させておく。
【0039】このとき、移動量センサ13は、光学素子
ターレット7が回転している状態でフラグ14を検出す
ればハイレベルのセンサ信号sを出力し、フラグ14を
検出しなければローレベルのセンサ信号sを出力する。
【0040】これと共に駆動条件設定手段17は、ステ
ップ#4において、移動量センサ13から出力されるセ
ンサ信号sを逐次読み込み、次のステップ#5において
センサ信号sがハイレベルになったか否かを判断し、続
くステップ#6において所定時間経過したか否かを判断
する。
【0041】これら判断の結果、上記ステップ#5にお
いてセンサ信号sがハイレベルになったと判断すると、
駆動条件設定手段17は、ステッピングモータ10の駆
動により光学素子ターレット7の回転動作が正常に完了
したと判断し、ステップ#7に移ってそのときの駆動条
件からステッピングモータ10の負荷とステッピングモ
ータ10の出力トルクとの関係を算出する。
【0042】次に、駆動条件設定手段17は、ステップ
#8において、ステッピングモータ10の負荷とステッ
ピングモータ10の出力トルクとの関係及び駆動条件デ
ータテーブル16を参照して最適な駆動条件を読み出
し、次のステップ#9においてその駆動条件をモータコ
ントローラ11に設定し、最適化が完了する。
【0043】一方、移動量センサ13から出力されるセ
ンサ信号sがハイレベルとならず、かつ所定時間経過す
ると、駆動条件設定手段17は、ステッピングモータ1
0の出力トルクが不足していると判断し、ステップ#6
から#10に移り、駆動条件の変更が所定回数を超えた
か否かを判断する。この判断の結果、所定回数を超えて
いなければ、駆動条件設定手段17は、ステップ#11
に移り、駆動条件の変更を行う。
【0044】この駆動条件設定手段17は、例えば次の
駆動条件として図4に示す駆動条件データテーブル16
からパターンAよりも駆動電流の大きいパターンBの駆
動電流、初速度、最高速度及び加速時間を読み出し、こ
の駆動条件をモータコントローラ11に設定して上記ス
テップ#3に戻る。
【0045】再び、ステッピングモータ10は、ステッ
プ#3においてステッピング駆動を開始し、次のステッ
プ#4において移動量センサ13から出力されるセンサ
信号sを逐次読み込み、次のステップ#5においてセン
サ信号sがハイレベルになったか否かを判断し、続くス
テップ#6において所定時間経過したか否かを判断す
る。
【0046】これら判断の結果、ステッピングモータ1
0の駆動により光学素子ターレット7の回転動作が正常
に完了したと判断されれば、駆動条件設定手段17は、
上記同様にステップ#7に移ってそのときの駆動条件か
らステッピングモータ10の負荷とステッピングモータ
10の出力トルクとの関係を算出する。
【0047】ところが、ステッピングモータ10の出力
トルクが再度不足していると判断されると、駆動条件設
定手段17は、再びステップ#6から#10に移り、駆
動条件の変更が所定回数を超えたか否かを判断する。こ
の判断の結果、所定回数を超えていなければ、駆動条件
設定手段17は、ステップ#11に移り、次の駆動条件
として図4に示す駆動条件データテーブル16からパタ
ーンBよりも駆動電流の大きいパターンCの駆動電流、
初速度、最高速度及び加速時間を読み出し、この駆動条
件をモータコントローラ11に設定して上記ステップ#
3に戻る。
【0048】しかしながら、上記ステップ#10での判
断の結果、駆動条件の変更が所定回数を超えたと判断さ
れると、駆動条件設定手段17は、ステップ#12に移
り、負荷トルクが大きすぎる異常か、又は出力トルクが
小さすぎる異常と判断し、動作を停止する。
【0049】このように上記第1の実施の形態において
は、顕微鏡の電源投入直後に、小さな出力トルクでステ
ッピングモータ10を駆動し、これと共に移動量センサ
13から出力されるセンサ信号sを受け取って光学素子
ターレット7の駆動状態を確認し、光学素子ターレット
7が正常に動作していなければ、ステッピングモータ1
0の駆動条件を駆動条件データテーブル16から読み出
して最初に設定した出力トルクよりも大きなトルクにな
るように再設定するので、顕微鏡の設置されている環境
条件、顕微鏡自身の条件等の影響を受けず、常に安定し
て顕微鏡の動作を行うことができる。
【0050】又、ステッピングモータ10の負荷とステ
ッピングモータ10の出力トルクとの関係を検出するた
めに、通常は光学素子ターレット7の基準位置を検出す
る移動量センサ13を兼用することができ、新たに検出
手段を設ける必要がない。
【0051】なお、上記第1の実施の形態は、次のよう
に変形してもよい。
【0052】例えば、移動量センサ13は、光学素子タ
ーレット7に設けられたフラグ14を検出しているが、
これに限らず、例えばステッピングモータ10の軸にロ
ータリーエンコーダを取り付けて直接ステッピングモー
タ10の回転量、速度を検出することによって、モータ
駆動回路12の出力とステッピングモータ10の動作と
の関係を比較して、光学素子ターレット7の駆動状態を
確認するようにしてもよい。
【0053】このようにロータリーエンコーダを用いれ
ば、モータ駆動回路12が出力した回転量、速度とステ
ッピングモータ10の回転量、速度とが一致すれば、光
学素子ターレット7が正常の動作していると判断でき、
不一致であれば正常に動作していないと判断できる。
【0054】又、上記第1の実施の形態では、顕微鏡の
電源投入時にステッピングモータ10の駆動条件の最適
化の動作を行っているが、顕微鏡の電源が投入された以
降において、一定時間間隔毎に繰り返してステッピング
モータ10の駆動条件の最適化の動作を行ってもよい。
【0055】このように一定時間間隔毎に繰り返して駆
動条件の最適化動作を行えば、時間経過に伴う環境条件
の変化、顕微鏡自身の条件の変化に対してそれぞれ対応
した駆動条件を設定でき、さらに安定した顕微鏡の動作
を行うことができる。
【0056】(2)次に、本発明の第2の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、図2と同一部分
には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0057】図6は顕微鏡の電動部制御方法を適用した
光学素子ターレットを駆動する電動部制御装置の構成図
である。光学素子ターレット7の回転中心軸8と、この
光学素子ターレット7のステッピングモータ10の連結
部(ギヤ部分)とには、それぞれ各温度センサ18、1
9が設けられている。
【0058】これら光学素子ターレット7の回転中心軸
8と、この光学素子ターレット7のステッピングモータ
10の連結部(ギヤ部分)とは、温度変化によりステッ
ピングモータ10の出力トルク、光学素子ターレット7
を回転させるときの負荷に影響を与えるところである。
【0059】従って、各温度センサ18、19は、それ
ぞれ光学素子ターレット7の回転中心軸8と、この光学
素子ターレット7のステッピングモータ10の連結部
(ギヤ部分)との温度を検出してその温度信号t、t
を電動部制御回路15に送出するものとなっている。
【0060】この電動部制御回路15の駆動条件設定手
段20は、顕微鏡の電源投入直後に、小さな出力トルク
でステッピングモータ10を駆動し、これと共に移動量
センサ13から出力されるセンサ信号sを受け取って光
学素子ターレット7の駆動状態を確認し、光学素子ター
レット7が正常に動作していなければ、ステッピングモ
ータ10の駆動条件を駆動条件データテーブル16から
読み出して再設定し、かつ各温度センサ18、19から
出力される各温度信号t、tを取り込み、光学素子
ターレット7の回転中心軸8又はこの光学素子ターレッ
ト7のステッピングモータ10の連結部(ギヤ部分)の
各温度のいずれか一方又は両方が所定温度だけ変化した
ときにステッピングモータ10の駆動条件を駆動条件デ
ータテーブル16から読み出して再設定する機能を有し
ている。
【0061】次に、上記の如く構成された装置の作用に
ついて説明する。
【0062】顕微鏡の電源が投入されると、電動部制御
回路15の駆動条件設定手段20は、初期の駆動条件と
して図4に示す駆動条件データテーブル16からパター
ンAの駆動電流、初速度、最高速度及び加速時間を読み
出し、この駆動条件をモータコントローラ11に設定す
る。
【0063】このモータコントローラ11は、電動部制
御回路15から受け取った駆動条件に応じたステッピン
グモータ10の動作量、速度等の制御信号をモータ駆動
回路12に送出することにより、ステッピングモータ1
0は、ステッピング駆動を開始する。これにより、光学
素子ターレット7は、回転中心軸8を中心として矢印イ
方向に回転する。
【0064】このような顕微鏡の電源投入直後、上記第
1の実施の形態と同様に、初期の駆動条件として小さな
出力トルクであるパターンAの駆動電流、初速度、最高
速度及び加速時間に基づいてステッピングモータ10を
駆動し、これと共に移動量センサ13から出力されるセ
ンサ信号sを受け取って光学素子ターレット7の駆動状
態を確認し、光学素子ターレット7が正常に動作してい
なければ、ステッピングモータ10の駆動条件を駆動条
件データテーブル16から読み出して最初に設定した出
力トルクよりも大きなトルク(パターンB)になるよう
に再設定する。
【0065】一方、顕微鏡の電源投入後、各温度センサ
18、19は、それぞれ光学素子ターレット7の回転中
心軸8と、この光学素子ターレット7のステッピングモ
ータ10の連結部(ギヤ部分)との温度を検出してその
温度信号t、tを電動部制御回路15に送出する。
【0066】この電動部制御回路15の駆動条件設定手
段20は、各温度センサ18、19から出力される各温
度信号t、tを取り込み、光学素子ターレット7の
回転中心軸8又はこの光学素子ターレット7のステッピ
ングモータ10の連結部(ギヤ部分)の各温度のいずれ
か一方又は両方が所定温度だけ変化したか否かを判断す
る。
【0067】この判断の結果、光学素子ターレット7の
回転中心軸8又はこの光学素子ターレット7のステッピ
ングモータ10の連結部(ギヤ部分)の各温度のいずれ
か一方又は両方が所定温度だけ変化していなければ、駆
動条件設定手段20は、既に設定されているステッピン
グモータ10の駆動条件を引き続き設定し、ステッピン
グモータ10を駆動させる。
【0068】ところが、光学素子ターレット7の回転中
心軸8又はこの光学素子ターレット7のステッピングモ
ータ10の連結部(ギヤ部分)の各温度のいずれか一方
又は両方が所定温度だけ変化していると判断すると、初
期の駆動条件として小さな出力トルクであるパターンA
の駆動電流、初速度、最高速度及び加速時間に基づいて
ステッピングモータ10を駆動し、これと共に移動量セ
ンサ13から出力されるセンサ信号sを受け取って光学
素子ターレット7の駆動状態を確認し、光学素子ターレ
ット7が正常に動作していなければ、ステッピングモー
タ10の駆動条件を駆動条件データテーブル16から読
み出して最初に設定した出力トルクよりも大きなトルク
(パターンB)になるように再設定する。
【0069】このように上記第2の実施の形態において
は、顕微鏡の電源が投入されてから各温度センサ18、
19から出力される各温度信号t、tを取り込み、
光学素子ターレット7の回転中心軸8又はこの光学素子
ターレット7のステッピングモータ10の連結部(ギヤ
部分)の各温度のいずれか一方又は両方が所定温度だけ
変化したときにステッピングモータ10の駆動条件を駆
動条件データテーブル16から読み出して再設定するよ
うにしたので、顕微鏡の温度がある所定温度以上変化し
てもその温度に最適な駆動条件に再設定でき、温度変化
に対しても安定した動作を続けることができる。
【0070】(3)次に、本発明の第3の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、図2と同一部分
には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0071】図7は顕微鏡の電動部制御方法を適用した
光学素子ターレットを駆動する電動部制御装置の構成図
である。電動部制御回路15には、駆動条件設定手段2
1及び設計値記憶手段22の機能を有している。設計値
記憶手段22には、顕微鏡の設計データから算出された
ステッピングモータ10の出力トルクとステッピングモ
ータ10により光学素子ターレット7を回転させるとき
の負荷との関係(設計値)が予め記憶されている。
【0072】駆動条件設定手段21は、駆動条件データ
テーブル16に記憶されている各パターンA〜Eをそれ
ぞれモータコントローラ11に設定してどのパターンで
光学素子ターレット7が正常に回転し、どのパターンで
光学素子ターレット7が正常に回転しなかったかを調
べ、ステッピングモータ10の出力トルクとステッピン
グモータ10により光学素子ターレット7を回転させる
ときの負荷との関係がどの程度であるかを確認し、ステ
ッピングモータ10により光学素子ターレット7を回転
させたときの負荷が所定値以上大きくなった場合、すな
わち設計値よりも光学素子ターレット7を回転させたと
きの負荷が大きいか、又はステッピングモータ10の出
力トルクが小さい場合に、光学素子ターレット7の機械
的な駆動機構部などに塗られているグリス等の潤滑剤を
馴染ませるために、ステッピングモータ10を駆動して
慣らし運転する機能を有している。
【0073】次に、上記の如く構成された装置の作用に
ついて説明する。
【0074】顕微鏡の電源が投入されると、電動部制御
回路15の駆動条件設定手段21は、初期の駆動条件と
して図4に示す駆動条件データテーブル16からパター
ンAの駆動電流、初速度、最高速度及び加速時間を読み
出し、この駆動条件をモータコントローラ11に設定す
る。このモータコントローラ11は、電動部制御回路1
5から受け取った駆動条件に応じたステッピングモータ
10の動作量、速度等の制御信号をモータ駆動回路12
に送出することにより、ステッピングモータ10は、ス
テッピング駆動を開始する。これにより、光学素子ター
レット7は、回転中心軸8を中心として矢印イ方向の左
回転又は右回転のいずれか一方に回転する。
【0075】これと共に駆動条件設定手段21は、移動
量センサ13から出力されるセンサ信号sを受け取り、
駆動条件としてパターンAにより光学素子ターレット7
が正常に駆動しているか否かを確認する。
【0076】次に、駆動条件設定手段21は、図4に示
す駆動条件データテーブル16からパターンBの駆動電
流、初速度、最高速度及び加速時間を読み出し、この駆
動条件をモータコントローラ11に設定してステッピン
グモータ10を駆動し、光学素子ターレット7を回転さ
せる。これと共に駆動条件設定手段21は、移動量セン
サ13から出力されるセンサ信号sを受け取り、駆動条
件としてパターンBにより光学素子ターレット7が正常
に駆動しているか否かを確認する。
【0077】以下、同様に、駆動条件設定手段21は、
駆動条件データテーブル16からパターンC、D、Eを
読み出して光学素子ターレット7を回転させて光学素子
ターレット7が正常に駆動しているか否かを確認し、最
終的にどのパターンで光学素子ターレット7が正常に回
転し、どのパターンで光学素子ターレット7が正常に回
転しなかったかを調べる。
【0078】次に、駆動条件設定手段21は、光学素子
ターレット7が正常に回転、又は正常に回転しなかった
パターンを調べその結果からステッピングモータ10に
より光学素子ターレット7を回転させたときの負荷が設
計値α以上大きくなった場合、すなわち設計値αよりも
光学素子ターレット7を回転させたときの負荷が大きい
か、又はステッピングモータ10の出力トルクが小さい
場合に、光学素子ターレット7の機械的な駆動機構部な
どに塗られているグリス等の潤滑剤を馴染ませるため
に、ステッピングモータ10を駆動して慣らし運転す
る。
【0079】この慣らし運転は、ステッピングモータ1
0を駆動して光学素子ターレット7を所定回数だけ回転
させる。
【0080】この慣らし運転の後、再度、駆動条件設定
手段21は、駆動条件データテーブル16からパターン
A、B、…、Eをそれぞれ読み出してモータコントロー
ラ11に設定し、光学素子ターレット7を回転させて光
学素子ターレット7が正常に駆動しているか否かを確認
し、最終的にどのパターンで光学素子ターレット7が正
常に回転し、どのパターンで光学素子ターレット7が正
常に回転しなかったかを調べる。
【0081】この結果、慣らし運転によって光学素子タ
ーレット7を回転させたときの負荷が設計値αよりも小
さくなっていれば、駆動条件設定手段21は、そのとき
のパターンを駆動条件として設定する。
【0082】ところが、慣らし運転によっても光学素子
ターレット7を回転させたときの負荷が設計値αよりも
大きければ、駆動条件設定手段21は、電動部の異常と
して報知する。
【0083】このように上記第3の実施の形態において
は、ステッピングモータ10の出力トルクとステッピン
グモータ10により光学素子ターレット7を回転させる
ときの負荷との関係がどの程度であるかを確認し、設計
値αよりも光学素子ターレット7を回転させたときの負
荷が大きいか、又はステッピングモータ10の出力トル
クが小さい場合に、ステッピングモータ10を駆動して
慣らし運転するので、温度変化により光学素子ターレッ
ト7の機械的な駆動機構部などに塗られているグリス等
の潤滑剤が固化しても、この潤滑剤を馴染ませて、安定
した動作を行わさせることができる。これにより、慣ら
し運転の前は負荷が大きくても、慣らし運転により負荷
を小さくできる。従って、慣らし運転の前はグリス等の
潤滑剤の固化により負荷が大きくて異常でないにも拘わ
らず誤って異常と判断される場合もあったが、慣らし運
転により正常に戻して誤って異常と検出することはな
い。
【0084】なお、本発明は、上記第1乃至第3の実施
の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨
を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0085】さらに、上記実施形態には、種々の段階の
発明が含まれており、開示されている複数の構成要件に
おける適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出でき
る。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾
つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとす
る課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で
述べられている効果が得られる場合には、この構成要件
が削除された構成が発明として抽出できる。
【0086】例えば、ステッピングモータ10などから
なる電動部の駆動条件の再設定は、顕微鏡の電源投入直
後、及びこの電源投入直後から一定時間間隔毎に繰り返
して行い、かつ顕微鏡の電源投入直後、及び電動部の温
度が所定温度だけ変化したときに行い、さらに電動部に
より光学素子ターレット7を移動させたときの負荷が所
定量よりも大きい場合、電動部を慣らし運転させるよう
にしてもよい。
【0087】又、上記第1乃至第3の実施の形態では、
被移動体として光学素子ターレット7を電動部により移
動させ、ビームスプリッタ又はNDフィルタなどの光学
素子9を光軸fへ挿脱させる場合について説明したが、
これに限られるものでなく、例えば被移動体としてはス
テージやシャッタ、共焦点顕微鏡の回転ディスクであっ
てもよく、顕微鏡における標本を載置するステージの上
下動、又はXY移動顕微鏡の対物レンズの切換動作、顕
微鏡内の光軸上や照明光路上に配置されるプリズムの交
換動作、対物レンズを取り付けたレボルバの回転動作な
どにも適用できる。
【0088】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、環
境条件や顕微鏡自身の条件の影響を受けずに最適な駆動
条件を設定して安定した動作を常に行うことができる顕
微鏡の電動部制御方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる顕微鏡の電動部制御方法の第1
の実施の形態を適用した顕微鏡の概略構成図。
【図2】本発明に係わる顕微鏡の電動部制御方法の第1
の実施の形態における光学素子ターレットを駆動する電
動部制御装置の構成図。
【図3】本発明に係わる顕微鏡の電動部制御方法の第1
の実施の形態における移動量センサの配置を示す図。
【図4】本発明に係わる顕微鏡の電動部制御方法の第1
の実施の形態における駆動条件データテーブルの摸式
図。
【図5】本発明に係わる顕微鏡の電動部制御方法の第1
の実施の形態における顕微鏡の電動部制御フローチャー
ト。
【図6】本発明に係わる顕微鏡の電動部制御方法の第2
の実施の形態における光学素子ターレットを駆動する電
動部制御装置の構成図。
【図7】本発明に係わる顕微鏡の電動部制御方法の第3
の実施の形態における光学素子ターレットを駆動する電
動部制御装置の構成図。
【符号の説明】
1:顕微鏡本体 2:標本 3:ステージ 4:ハンドル 5:対物レンズ 6:接眼レンズ 7:光学素子ターレット 8:回転中心軸 9:光学素子 10:ステッピングモータ 11:モータコントローラ 12:モータ駆動回路 13:移動量センサ 14:フラグ 15:電動部制御回路(CPU) 16:駆動条件データテーブル 17:駆動条件設定手段 18,19:温度センサ 20:駆動条件設定手段 21:駆動条件設定手段 22:設計値記憶手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被移動体の位置を移動させるために顕微
    鏡内に設けられる電動部を制御する顕微鏡の電動部制御
    方法において、 前記電動部により前記被移動体を移動させるときの動作
    状況を確認し、前記電動部が正常に動作していなけれ
    ば、前記電動部の駆動条件を再設定することを特徴とす
    る顕微鏡の電動部制御方法。
  2. 【請求項2】 前記電動部の出力トルクが小さくて正常
    に動作していなければ、前記電動部の出力トルクが所定
    量だけ大きくなるように前記電動部の駆動条件を再設定
    することを特徴とする請求項1記載の顕微鏡の電動部制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記電動部の駆動条件は、駆動電流、速
    度又は加速度であることを特徴とする請求項1記載の顕
    微鏡の電動部制御方法。
  4. 【請求項4】 前記電動部の駆動条件の再設定は、前記
    顕微鏡の電源投入直後、及びこの電源投入直後から一定
    時間間隔毎に繰り返して行うことを特徴とする請求項1
    記載の顕微鏡の電動部制御方法。
  5. 【請求項5】 前記電動部の駆動条件の再設定は、前記
    顕微鏡の電源投入直後、及び前記電動部の温度が所定温
    度だけ変化したときに行うことを特徴とする請求項1記
    載の顕微鏡の電動部制御方法。
  6. 【請求項6】 前記電動部により前記被移動体を移動さ
    せたときの負荷が所定量よりも大きい場合、前記電動部
    を慣らし運転させることを特徴とする請求項1記載の顕
    微鏡の電動部制御方法。
  7. 【請求項7】 被移動体の位置を移動させるために顕微
    鏡内に設けられる電動部を制御する顕微鏡の電動部制御
    装置において、 前記電動部により前記被移動体を移動させるときの動作
    状況を確認し、前記電動部が正常に動作していなけれ
    ば、前記電動部の駆動条件を駆動条件データテーブルか
    ら読み出して再設定する駆動条件設定手段、を具備した
    ことを特徴とする顕微鏡の電動部制御装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動条件データテーブルには、前記
    電動部の駆動条件として少なくとも駆動電流、速度又は
    加速度が記憶されていることを特徴とする請求項7記載
    の顕微鏡の電動部制御装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動条件設定手段は、前記顕微鏡の
    電源投入直後、及びこの電源投入直後から一定時間間隔
    毎に繰り返して前記電動部の駆動条件を再設定すること
    を特徴とする請求項7記載の顕微鏡の電動部制御装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動条件設定手段は、前記顕微鏡
    の電源投入直後、及び前記電動部の温度が所定温度だけ
    変化したときに前記電動部の駆動条件を再設定すること
    を特徴とする請求項7記載の顕微鏡の電動部制御装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動条件設定手段は、前記電動部
    により前記被移動体を移動させたときの負荷が所定量よ
    りも大きい場合、前記電動部を慣らし運転させる機能を
    有することを特徴とする請求項7記載の顕微鏡の電動部
    制御装置。
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