JP2749273B2 - 回転割り出しテーブル用ダイレクトドライブモータの制御方法 - Google Patents

回転割り出しテーブル用ダイレクトドライブモータの制御方法

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JP2749273B2
JP2749273B2 JP29862594A JP29862594A JP2749273B2 JP 2749273 B2 JP2749273 B2 JP 2749273B2 JP 29862594 A JP29862594 A JP 29862594A JP 29862594 A JP29862594 A JP 29862594A JP 2749273 B2 JP2749273 B2 JP 2749273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転割り出しテーブル用
ダイレクトドライブモータの制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、FA機器では非常停止や停電によ
る停止から復帰する際に必要となる原点復帰を無くすた
めに、原点位置に対する絶対位置を出力することができ
るレゾルバ又はアブソリュート・エンコーダを使用する
ものがある。
【0003】図4に示すように、回転割り出しテーブル
装置1は、複数の作業ユニット2が所定間隔で配置され
た固定テーブル3と、固定テーブル3の上に設けられ複
数のワークWを載置する回転テーブル4とから構成され
ている。回転テーブル4の回転軸はダイレクトドライブ
モータ5のモータ軸6と直接連結されている。モータ5
にはレゾルバ7が内蔵されている。各作業ユニット2は
モータ軸6の回転中心に対して予め等角度間隔で設定さ
れた複数の割り出し位置に配置されている。又、回転テ
ーブル4の上には割り出し位置とに対応する角度間隔で
等しい数のワークWが配置されている。そして、レゾル
バ7が原点位置にある状態で、各ワークWが各作業ユニ
ット2と相対向する位置に配置されている。
【0004】この状態で、各作業ユニット2は相対向す
るワークWに対して加工又は組み付け等の作業を行う。
作業が終了すると、モータ5が割り出し位置間の角度分
だけ回動する。この結果、各作業ユニット2に対して新
たなワークWが相対向し、各ワークWに次工程の作業が
行われる。この繰り返しにより、回転テーブル4上のワ
ークWに対して順次加工あるいは組み付けが行われる。
固定テーブル3上の全作業ユニット2による加工るある
いは組み付けが終了したワークWは回転テーブル4上か
ら取り除かれ、その位置に新たに加工あるいは組み付け
を行うワークWが配置される。
【0005】ダイレクトドライブモータ5の現在位置は
レゾルバ7からその原点位置に対する絶対位置に対応し
たパルス信号データ(例えば、540672pulse/re
v.)に基づいて図示しない制御部が認識する。即ち、各
割り出し位置はパルス信号データに対応した割り出し位
置データとして予め設定されている。そして、制御部は
予め入力された、モータ5の回動制御を行うためのNC
コード(Numerical Control Code)に基づいてモータ5
を各割り出し位置毎に回動及び停止させる。
【0006】回転割り出しテーブル装置1の動作指令を
NCコードで与える場合、先ず動作条件の準備として回
転テーブル4を停止させる割り出し位置の数(即ち、絶
対割り出し位置)を決定する分割数を指定する。又、一
回の回動動作で回動する分割数を指定する。この分割数
の値は現在停止している割り出し位置から次に停止する
割り出し位置を示すインクレメンタルな値として設定す
る。他に、一回の動作サイクルの回動の速度を設定す
る。この結果、モータ5はモータ軸6を回動させ、その
基準位置(即ち、レゾルバが原点位置にある状態でモー
タ軸6の周面上に設定される位置であり、設定された複
数の割り出し位置の1つに対応する位置である。)を指
定された割り出し位置毎に順次停止させる。
【0007】ところで、回転割り出しテーブル装置1が
動作中に非常停止したり、停電により停止すると、モー
タ5がモータ軸6の基準位置が割り出し位置に相対しな
い位置で停止する場合が生じる。この場合には、運転の
再開に伴い、制御部はモータ5を基準位置に最も近い割
り出し位置を基準として制御する。
【0008】即ち、図5に示すように、基準位置(理解
を容易にするために以下便宜上これを基準点Pとする)
が割り出し位置Aと割り出し位置Bの間において割り出
し位置Aに近い位置(即ち、割り出し位置間の角度の半
分の角度である45°を境界として割り出し位置A側)
aにある場合、制御部は基準点Pが最も近い割り出し位
置Aにあるものと見なし、NCコードの移動指令に基づ
いて基準点Pが次の割り出し位置Bと相対向するまでモ
ータ軸6を回動させる。又、基準点Pが割り出し位置B
に近い位置bにある場合、制御部は基準点Pが最も近い
割り出し位置Bにあるものと見なし、同じく基準点Pが
次の割り出し位置Cと相対向するまでモータ軸6を回動
させている。
【0009】この結果、非常停止等でモータ5が停止し
て基準点Pが割り出し位置A,Bの間に配置された場
合、電源投入後に基準点Pが回動復帰する割り出し位置
は基準点Pが両割り出し位置A,B間のどちら側に近い
かにより異なることになる。即ち、非常停止等で基準点
Pが位置bに配置された場合には運転再開時に割り出し
位置Bに配置されることが望ましいにも拘らず、次の割
り出し位置Bを飛び越してさらに次の割り出し位置Cに
配置されることになる。この場合、各作業ユニット2に
よる作業工程と相対するワークWの工程の段階がずれる
ことになるため、ワークWが不良になったり、作業ユニ
ット2が破損したりすることになる。
【0010】このように非常停止等による停止で基準点
Pが割り出し位置A,B間に配置したモータ軸6を運転
再開時に次の割り出し位置Bに確実に復帰させるため
に、電源投入後のモータ5の制御を基準点Pが最寄りの
割り出し位置の手前側であるか後ろ側であるかにより区
別する指令方法がとられる。
【0011】即ち、図6に示すように、電源投入時に基
準点Pが最寄りの割り出し位置Aの手前側の位置aであ
る場合には、基準点Pが当該割り出し位置Aに配置され
る前の状態であるとして、電源投入後にその割り出し位
置Aに配置する。又、電源投入時に基準点Pが最寄りの
割り出し位置Aの後ろ側の位置bである場合には、基準
点Pが既に当該割り出し位置Aに配置された後であると
して、電源投入後にその割り出し位置Aの次の割り出し
位置Bに配置する。この指令方法によれば、非常停止等
でモータ軸6の基準点Pが割り出し位置A,B間に配置
されたモータ5を制御して、電源投入後に基準点Pを次
に作業を行うべき割り出し位置Bに配置させることがで
きる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の作業
終了による停止(この場合、モータ軸6の基準点Pが割
り出し位置A〜Dの何れか1つの位置に配置され、その
割り出し位置A〜Dにおける作業が終了した状態で電源
が落とされる。)の場合や、基準点Pが割り出し位置A
〜Dに配置されている状態で非常停止等が行われた場
合、電源投入時に基準点Pが停止した割り出し位置A〜
Dに正確に相対する位置にあるとは限らない。即ち、電
源が落とされてモータ5が制御から解除されると、モー
タ5の軸受けのオイルシールの潤滑油の粘性による停止
後の戻り、機構の摩擦部分により生じる機構上の撓み等
により、モータ軸6が停止した割り出し位置A〜Dから
ずれた位置に移動する場合がある。従って、モータ軸6
の割り出し位置A〜Dからのずれは個々の回転割り出し
テーブル装置1で異なる一定のばらつき幅のある固有の
領域になる。
【0013】このように基準点Pが割り出し位置からず
れた位置にある状態で、電源が投入されると、制御部は
NCコードに基づいて前述のように基準点Pが割り出し
位置A〜Dの手前側か後ろ側かを判断し、その判断結果
に基づいて基準点Pを電源が落ちた際に停止していた割
り出し位置A〜D又はその次の割り出し位置A〜Dに回
動復帰させることになる。従って、通常の作業終了によ
る停止の場合では、運転再開時に次の割り出し位置A〜
Dに回動動作すべきであるにも拘らず、終了時に停止し
た割り出し位置A〜Dに止まる場合がある。又、前記非
常停止後の電源投入時には、その割り出し位置A〜Dに
おける作業が終了しているか否かに拘らず、基準点Pの
割り出し位置A〜Dに対するずれ方向により次に配置さ
れる割り出し位置A〜Dが決定されることになる。
【0014】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その第1の目的は、割り出し位置間
に配置された状態で非常停止あるいは停電により停止し
たモータ軸の基準位置を、運転再開時に目的とする割り
出し位置に確実に配置することができる回転割り出しテ
ーブル用ダイレクトドライブモータの制御方法を提供す
ることにある。
【0015】又、第2の目的は、第1の目的に加えて、
割り出し位置に配置された状態で停止した基準位置を、
運転再開時に目的とする割り出し位置に配置することが
できる回転割り出しテーブル用ダイレクトドライブモー
タの制御方法を提供することにある。
【0016】又、第3の目的は、第2の目的に加えて、
割り出し位置に配置された状態で停止した基準位置を、
運転再開時に基準位置がその割り出し位置に配置された
状態での作業状況に応じて変更することができる回転割
り出しテーブル用ダイレクトドライブモータの制御方法
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、モータ軸の周面上の基準
位置を予め定めた複数の割り出し位置で一時停止させた
後に再び回動する回転割り出しテーブル用ダイレクトド
ライブモータの制御方法において、前記各割り出し位置
に対応して、各割り出し位置で一時停止した基準位置が
含まれる停止領域を設定し、電源投入時において基準位
置が隣合う停止領域間にある場合には、基準位置を次の
割り出し位置に回動復帰させるようにした。
【0018】又、請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、電源投入時において基準位置があ
る停止領域にある場合には、基準位置をその停止領域に
含まれる割り出し位置に回動復帰させるようにした。
【0019】又、請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、電源投入時において基準位置があ
る停止領域にある場合には、基準位置を次の割り出し位
置に回動復帰させるようにした。
【0020】又、請求項4に記載の発明は、請求項2又
は請求項3に記載の発明において、電源投入時において
基準位置が前記停止領域にある場合には、基準位置がそ
の停止領域に含まれる割り出し位置にある状態での作業
が終了しているか否かの判断結果に基づいて、作業が終
了していない場合には前記割り出し位置に回動復帰さ
せ、作業が終了している場合には次の割り出し位置に回
動復帰させるようにした。
【0021】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、各割
り出し位置にその割り出し位置で停止した基準位置が含
まれる停止領域が設けられる。この結果、電源投入時に
基準位置が停止領域間にある場合は、基準位置が割り出
し位置間にある状態で停止が行われたことになるため、
次の割り出し位置に回動復帰される。
【0022】又、請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、基準位置が割り出し
位置に配置された状態で停止動作が行われた場合、電源
投入時にはその割り出し位置の停止領域にあるため、そ
の割り出し位置に回動復帰される。
【0023】又、請求項3に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、基準位置が割り出し
位置に配置された状態で停止動作が行われた場合、電源
投入時にはその割り出し位置の停止領域にあるため、次
の割り出し位置に回動復帰される。
【0024】又、請求項4に記載の発明によれば、請求
項2又は請求項3に記載の発明の作用に加えて、基準位
置が割り出し位置に配置された状態で停止した場合、電
源投入時には基準位置がその割り出し位置に配置された
状態での作業状況に応じて回動復帰する割り出し位置が
変更される。
【0025】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1,
2に従って説明する。本実施例の回転テーブル割り出し
装置の機械的構成は従来例と同じであるため、符号を等
しくして説明を省略する。ダイレクトドライブモータ
(以下、単にモータという)3に内蔵されるレゾルバ7
からは図示しない制御部にその原点位置に対する現在位
置(即ち、絶対位置)に対応する出力パルス信号が出力
されるようになっている。尚、本実施例では、レゾルバ
7の1回転当たりの総パルス数が540672個になっ
ている。制御部はレゾルバ7の原点位置に対する絶対位
置をモータ軸6の周面上に設定された基準位置の現在位
置として認識するようになっている。本実施例では、説
明の便宜上この基準位置を基準点Pとする。制御部は基
準点Pを各割り出し位置に対して回動及び停止させる。
又、制御部は基準点Pを各割り出し位置に停止させた状
態で、予め設定された所定のシーケンスに基いて各作業
ユニット2を制御する。尚、制御部には、NCコードに
てモータ軸6を各割り出し位置に対して回動及び停止さ
せるための動作指令が入力されている。
【0026】本実施例ではNCコードによるモータ5の
回動制御の動作条件として、回転割り出しテーブルの分
割数は4が指定されている。従って、原点位置に対応す
る割り出し位置Aに対して90°の間隔で割り出し位置
A,B,C,Dが設定されることになる。又、モータ5
の1回の回動量としてインクレメンタルな指令値として
分割数の1が設定されている。従って、モータ5は分割
数1個単位で回動動作することになる。尚、モータ5の
回動方向は時計方向に指定されている。従って、基準端
Pは割り出し位置Aから割り出し位置Bに、割り出し位
置Bから割り出し位置Cという順に回動制御されること
になる。
【0027】上記で設定された各割り出し位置A,B,
C,Dに対応して、図1,2に示すように、各割り出し
位置A,B,C,Dから反時計方向側及び時計時計方向
側に等しい角度範囲からなる停止領域α,β,γ,δが
それぞれ設定されている。この停止領域α,β,γ,δ
は、モータ5が割り出し位置A,B,C,Dで停止した
状態で制御部によるモータ5の制御が解除されたモータ
軸6がモータ5等の軸受けの潤滑油の粘性により回動方
向と反対側に戻されたり、機構上の摩擦部分による撓み
により戻される角度量等を含む範囲である。そして、こ
の停止領域α,β,γ,δは予め全て等しい大きさに設
定されている。尚、各停止領域α,β,γ,δは、全回
動範囲(即ち、360°)に対して十分に小さい範囲に
なる。従って、この停止領域α,β,γ,δは個々の回
転テーブル割り出し装置1により異なる大きさになる。
尚、この停止領域α,β,γ,δは、レゾルバ7のパル
ス信号単位で設定され、変更可能になっている。制御部
は基準点Pがいずれかの停止領域α,β,γ,δ内にあ
る状態と停止領域α,β,γ,δ外にある状態とを判別
するようになっている。
【0028】モータ5の回動制御のためのNCコードに
よる指令の仕方としては2つあり、何れかの指令を予め
選択して使用するようになっている。第1の指令は、図
1に示すように、電源投入時に基準点Pがある停止領域
α,β,γ,δ、及び、この停止領域α,β,γ,δと
時計方向の次の停止領域α,β,γ,δの間の領域から
なる領域にある場合には、この停止領域α,β,γ,δ
の割り出し位置A,B,C,Dを基準として次の割り出
し位置A,B,C,Dに配置されるものであるる。即
ち、図1に示すように、第1の指令は、領域Φにある基
準点Pを電源投入により割り出し位置Bに回動復帰させ
る。尚、制御部は電源投入時に基準点Pが停止領域α,
β,γ,δにある場合には、基準点Pがその停止領域
α,β,γ,δに含まれる割り出し位置A,B,C,D
にある状態での作業が終了しているか否かを判断し、終
了していない場合には第1の指令によらず基準点Pをそ
の割り出し位置A,B,C,Dに回動復帰させるように
なっている。
【0029】又、第2の指令は、図2に示すように、電
源投入時に基準点Pがある停止領域α,β,γ,δ内に
ある場合には、この停止領域α,β,γ,δ内の割り出
し位置A,B,C,Dに回動復帰されるものである。
又、同じく、基準点Pがこの停止領域α,β,γ,δと
時計方向の次の停止領域α,β,γ,δの間の領域にあ
る状態では、別に定めた回転方向パラメータにて決定さ
れる方向に回転して基準点Pを次の停止領域α,β,
γ,δ内の割り出し位置A,B,C,Dに回動配置され
るものである。即ち、図2に示すように、第2の指令
は、領域Χにある基準点Pを電源投入により割り出し位
置Aに回動復帰させ、領域Ψにある基準点Pを同じく割
り出し位置Bに回動復帰させる。
【0030】尚、制御部は電源投入時に基準点Pが停止
領域α,β,γ,δにある場合には、基準点Pがその停
止領域α,β,γ,δに含まれる割り出し位置A,B,
C,Dにある状態での作業が終了しているか否かを判断
し、終了している場合には第2の指令によらず基準点P
を次の割り出し位置A,B,C,Dに回動復帰させるよ
うになっている。
【0031】次に、回転割り出しテーブル用ダイレクト
ドライブモータの作用について説明する。先ず、制御部
に第1の指令を行わせる場合について説明する。
【0032】通常の作業終了の場合、即ち、モータ軸6
の基準点Pが例えば割り出し位置Aに配置され、その割
り出し位置Aでの作業が終了した状態でモータ制御を終
了した場合、図1に示すように、電源投入時には基準点
Pが少なくとも停止領域α内の例えば位置aにある。基
準点Pが停止領域αにあるということは、基準点Pが割
り出し位置Aにある状態でモータ5の停止が行われたこ
とになる。従って、電源を投入すると、基準点Pは第1
の指令に基づいて基準点Pが割り出し位置Aの時計方向
又は反時計方向のいずれの側にあっても次の割り出し位
置Bに回動復帰される。そして、基準点Pが割り出し位
置Bにある状態で作業が再開される。
【0033】又、作業中に基準点Pが例えば割り出し位
置Aに配置された状態で非常停止が行われた場合には、
図1に示すように、基準点Pがその割り出し位置Aを含
む停止領域α内の位置aにある。基準点Pが停止領域α
にあるということは、基準点Pが割り出し位置Aにある
状態でモータ5の停止が行われたことになる。この結
果、電源を投入すると、割り出し位置Aにおける作業が
終了していない場合には、基準点Pは第1の指令によら
ず再び割り出し位置Aに回動復帰され、その状態で非常
停止前の作業が継続される。この場合、割り出し位置A
における作業が終了した後、第1の指令に基づいて基準
点Pは割り出し位置Bに回動される。又、同じく、割り
出し位置Aにおける作業が終了している場合には、基準
点Pは第1の指令に基づいて次の割り出し位置Bに回動
され、その状態から作業が行われる。
【0034】さらに、ワークWが移動中、即ち、基準点
Pが例えば割り出し位置A,B間の位置bにある状態で
非常停止が行われた場合には、電源投入時には基準点P
は第1の指令に基づいて時計方向の次の割り出し位置B
に回動される。そして、基準点Pが割り出し位置Bに配
置された状態から引き続き作業が行われる。
【0035】以上の各場合で、電源投入時には基準点P
が適切な割り出し位置A,B,C,Dに回動される為、
回転テーブル4上の各ワークWの工程段階と各作業ユニ
ット2とがずれることなく正しい作業が行われる。
【0036】次に、制御部に第2の指令を行わせる場合
について説明する。通常の作業終了の場合、即ち、モー
タ軸6の基準点Pが割り出し位置Aに配置され、その割
り出し位置Aでの作業が終了した状態でモータ制御を終
了した場合、図2に示すように、電源投入時には基準点
Pが少なくとも例えば停止領域αの位置aにある。基準
点Pが停止領域αにあるということは、基準点Pが割り
出し位置Aにある状態でモータ5の停止が行われたこと
になる。従って、電源を投入すると、基準点Pは割り出
し位置Aの時計方向又は反時計方向のいずれの側にあっ
ても第2の指令に基づいて一旦割り出し位置Aに回動復
帰される。次に、基準点Pは次の割り出し位置Bに回動
される。そして、基準点Pが割り出し位置Bに配置され
た状態で、作業終了前の作業が継続される。
【0037】又、作業中に基準点Pが例えば割り出し位
置Aに配置された状態で非常停止が行われた場合には、
図2に示すように、基準点Pがその割り出し位置Aを含
む停止領域α内の位置aにある。基準点Pが停止領域α
にあるということは、基準点Pが割り出し位置Aにある
状態でモータ5の停止が行われたことになる。従って、
電源を投入すると、基準点Pは割り出し位置Aにおける
作業が終了していない場合には第2の指令に基づいて再
び割り出し位置Aに回動復帰される。この状態で非常停
止前の作業が継続される。そして、基準点Pが割り出し
位置Aにある状態での作業が終了すると、基準点Pは次
の割り出し位置Bに回動される。又、同じく、基準点P
は割り出し位置Aにある状態での作業が終了している場
合には第2の指令に基づいて割り出し位置Aに回動復帰
される。次に、基準点Pは次の割り出し位置Bに回動さ
れ、その状態で作業が継続される。
【0038】さらに、ワークWが移動中、即ち、基準点
Pが例えば割り出し位置A,B間の位置bにある状態で
非常停止が行われた場合には、電源投入時には基準点P
は第2の指令に基づいて時計方向の次の割り出し位置B
に回動される。従って、基準点Pが割り出し位置Bに配
置された状態で引き続き作業が行われる。
【0039】以上の各場合で、電源投入時には基準点P
が適切な割り出し位置A,B,C,Dに回動される為、
回転テーブル4上の各ワークWの工程段階と各作業ユニ
ット2とがずれることなく正しい作業が行われる。
【0040】以上詳述したように、本実施例の回転割り
出しテーブル用ダイレクトドライブモータの制御方法に
よれば、非常停止又は停電による停止によりモータ軸6
の基準点Pが隣合う停止領域α,βの間の領域に配置さ
れると、電源投入時には次に作業を行うべき割り出し位
置Bに回動復帰される。即ち、各停止領域α,β,γ,
δは基準点Pが割り出し位置A,B,C,Dにある状態
でモータ5の停止が行われた場合に、電源投入時までに
基準点Pが各割り出し位置A,B,C,Dからずれる範
囲である。従って、電源投入時に停止領域に基準点Pが
ない場合には、モータ5が回動中に停止動作が行われた
ことになるため、基準点Pは次の割り出し位置A,B,
C,Dに回動される。従って、基準点Pが割り出し位置
A,B,C,D間にあるときに停止動作が行われた場
合、電源投入により基準点Pが次に配置されるべき割り
出し位置A,B,C,Dを飛ばしたり、すでに終了した
割り出し位置A,B,C,Dに戻ることがないので、各
ワークWの工程段階と相対する各作業ユニット2とのず
れ、あるいは、作業ユニット2等の破損を防止すること
ができる。
【0041】又、本実施例によれば、基準点Pが各割り
出し位置A,B,C,Dにある状態で通常の作業終了又
は非常停止が行われた場合、電源投入時には基準点Pは
停止領域α,β,γ,δ内にある。そして、第1又は第
2の指令により、基準点Pは停止した割り出し位置A,
B,C,D又は次の割り出し位置A,B,C,Dに回動
復帰される。従って、各割り出し位置A,B,C,Dで
停止した基準点Pが、電源投入により次に配置されるべ
き割り出し位置,A,B,C,Dを飛ばしたり、すでに
終了した割り出し位置A,B,C,Dに戻ることがない
ため、各ワークWの工程段階と相対する各作業ユニット
2とのずれ、あるいは、作業ユニット2等の破損を防止
することができる。
【0042】さらに、本実施例によれば、電源投入時に
おいて基準点Pが停止領域α,β,γ,δ内にある場合
には、制御部が第1の指令又は第2の指令を一旦保留
し、停止時に基準点Pがその割り出し位置A,B,C,
Dにある状態での作業が終了しているか否かに基づいて
第1又は第2の指令によらず基準点Pを停止時の割り出
し位置A,B,C,D又は次の割り出し位置A,B,
C,Dに回動させるようにした。従って、電源投入時に
は、割り出し位置Aでの作業が終了していない状態で次
の割り出し位置Bに回動されたり、割り出し位置Aでの
作業が終了しているにも拘らず次の割り出し位置Bに回
動されない状態を防ぐことができるため、各ワークWの
工程段階と相対する作業ユニット2のずれあるいは作業
ユニット2等の破損を確実に防止することができる。
【0043】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施例では、ダイレクトドライブモータ5
にレゾルバ7が内蔵された回転割り出しテーブル装置1
に実施したが、レゾルバ7の代わりにアブソリュート・
エンコーダが内蔵されたダイレクトドライブモータ5の
制御に実施してもよい。
【0044】(2) 分割数は4以外の数であってもよ
い。又、回動方向は、図3に示すように、反時計方向で
あってもよい。この場合、停止領域α及び停止領域αと
停止領域δの間の領域からなる領域Φにある基準点P
は、電源投入により割り出し位置Dに回動配置される。
【0045】(3) 1回の回動で移動する分割数は2
以上であってもよい。但し、この場合は、停止しない割
り出し位置A,B,C,Dには停止領域α,β,γ,δ
を設定しないようにする。
【0046】(4) 停止領域α,β,γ,δは割り出
し位置A,B,C,Dの両側に等しい大きさの角度範囲
でなくてもよい。例えば、反時計方向側の角度範囲が大
きい停止領域α,β,γ,δであってもよい。
【0047】以下、上記実施例から把握される、特許請
求の範囲に記載された技術的思想以外の技術的思想をそ
の効果とともに記載する。 (1) 請求項4に記載の回転割り出しテーブル用ダイ
レクトドライブモータの制御方法において、基準点Pが
割り出し位置A,B,C,Dにある状態での作業が終了
しているか否かの判断を自動的に行い、その判断結果に
基づいて基準点Pを自動的に適正な割り出し位置A,
B,C,Dに回動復帰させるようにした。
【0048】この構成によれば、非常停止や停電による
停止後の電源投入時にも回転割り出しテーブル用ダイレ
クトドライブモータを自動制御することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、割り出し位置間に配置された状態で非常
停止あるいは停電により停止した基準位置を、運転再開
時に目的とする割り出し位置に確実に配置することがで
きる。従って、回転テーブル上の各ワークと固定テーブ
ル上の作業ユニットとの工程のずれ、あるいは、作業ユ
ニットの破損を防止することができる。
【0050】又、請求項2に記載の発明によれば、割り
出し位置に配置された状態で停止した基準位置を、運転
再開時にその割り出し位置に配置することができる。従
って、回転テーブル上の各ワークの工程段階と固定テー
ブル上の各作業ユニットとのずれ、あるいは、各作業ユ
ニットの破損等を防止することる。
【0051】又、請求項3に記載の発明によれば、割り
出し位置に配置された状態で停止した基準位置を、運転
再開時にその次の割り出し位置に配置することができ
る。従って、回転テーブル上の各ワークの工程段階と固
定テーブル上の各作業ユニットとのずれ、あるいは、各
作業ユニットの破損を防止することができる。
【0052】又、請求項4に記載の発明によれば、請求
項2又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、割り出
し位置に配置された状態で停止した基準位置を、運転再
開時に基準位置がその割り出し位置に配置された状態で
の作業状況に応じて変更することができる。従って、基
準位置が割り出し位置にある状態で停止動作が行われた
場合にも、回転テーブル上の各ワークと固定テーブル上
の作業ユニットとの工程のずれ、あるいは、作業ユニッ
トの破損を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 各割り出し位置と停止領域に対する制御方法
を示す説明図。
【図2】 同じく制御方法を示す説明図。
【図3】 別例の制御方法を示す説明図。
【図4】 従来例の回転割り出しテーブルを示す概略斜
視図。
【図5】 割り出し位置と制御方法を示す説明図。
【図6】 同じく制御方法を示す説明図。
【符号の説明】
6…モータ軸、A,B,C,D…割り出し位置、P…基
準点、α,β,γ,δ…停止領域。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ軸(8)の周面上の基準位置
    (P)を予め定めた複数の割り出し位置(A,B,C,
    D)で一時停止させた後に再び回動する回転割り出しテ
    ーブル用ダイレクトドライブモータの制御方法におい
    て、 前記各割り出し位置(A,B,C,D)に対応して、各
    割り出し位置で一時停止した基準位置が含まれる停止領
    域(α,β,γ,δ)を設定し、電源投入時において基
    準位置(P)が隣合う停止領域(α,β,γ,δ)間に
    ある場合には、基準位置(P)を次の割り出し位置
    (A,B,C,D)に回動復帰させるようにした回転割
    り出しテーブル用ダイレクトドライブモータの制御方
    法。
  2. 【請求項2】 電源投入時において基準位置(P)があ
    る停止領域(α,β,γ,δ)にある場合には、基準位
    置(P)をその停止領域(α,β,γ,δ)に含まれる
    割り出し位置(A,B,C,D)に回動復帰させるよう
    にした請求項1に記載の回転割り出しテーブル用ダイレ
    クトドライブモータの制御方法。
  3. 【請求項3】 電源投入時において基準位置(P)があ
    る停止領域(α,β,γ,δ)にある場合には、基準位
    置(P)を次の割り出し位置(A,B,C,D)に回動
    復帰させるようにした請求項1に記載の回転割り出しテ
    ーブル用ダイレクトドライブモータの制御方法。
  4. 【請求項4】 電源投入時において基準位置(P)が前
    記停止領域(α,β,γ,δ)にある場合には、基準位
    置(P)がその停止領域(α,β,γ,δ)に含まれる
    割り出し位置(A,B,C,D)にある状態での作業が
    終了しているか否かの判断結果に基づいて、作業が終了
    していない場合には前記割り出し位置(A,B,C,
    D)に回動復帰させ、作業が終了している場合には次の
    割り出し位置(A,B,C,D)に回動復帰させるよう
    にした請求項2又は請求項3に記載の回転割り出しテー
    ブル用ダイレクトドライブモータの制御方法。
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