JPH1195087A - 対物レンズ切換装置 - Google Patents

対物レンズ切換装置

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JPH1195087A
JPH1195087A JP25719897A JP25719897A JPH1195087A JP H1195087 A JPH1195087 A JP H1195087A JP 25719897 A JP25719897 A JP 25719897A JP 25719897 A JP25719897 A JP 25719897A JP H1195087 A JPH1195087 A JP H1195087A
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motor
braking
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Yasuteru Takahama
Mitsuhiko Saito
光彦 斉藤
Toshihiko Tanaka
利彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各対物レンズを光軸に正確に位置決めするため
の組立調整が容易で、対物レンズの装着状態やレボルバ
の経年変化に影響を受けず、迅速且つ確実に切換動作を
可能な対物レンズ切換装置を得ること。 【解決手段】CPU72はターレットが係合センサ74
の検出範囲から脱した回転位置からの角度変位を角度セ
ンサ75より読込み、角度変位が予め定められた所定の
角度になったならばドライバ76に制動開始の指令を与
える。上記係合センサ74の検出範囲とターレットの係
合位置とを正確に調整していれば、CPU72が制動を
開始するターレットの回転位置が常に正確に設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、顕微鏡等の光学
装置に於いて、複数の対物レンズの中から観察対象に応
じて所望の倍率の対物レンズを選択して観察光路上に位
置させる対物レンズ切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の顕微鏡等の光学装置に於いて、観
察対象に応じて所望の倍率の対物レンズを選択して観察
光路上に位置させる、一般的にレボルバと称される対物
レンズ切換装置では、モータを所定の電圧で駆動するこ
とによりレボルバ可動部を回転させ、レボルバ可動部と
固定部との間に機械的な係合機構を設けてレボルバの回
転を停止させている。上記係合機構は、レボルバに取付
けられた各対物レンズの光軸が、顕微鏡等の光学装置の
観察光軸と一致する位置に来る度にレボルバ可動部と固
定部とが機械的に係合され、位置決め保持されるように
なっている。
【0003】こうした構成は、例えば特開平5−281
457号公報、特開平7−311343号公報及び特許
公報第2539903号に開示されている。
【0004】図14は、上記特開平5−281457号
公報に開示されている従来例のレボルバの切り換え装置
(以下、第1の従来例と記す)の構成を示した断面図で
ある。
【0005】図14に示されるように、この切り換え装
置は、複数の対物レンズ1が取り付けられたレボルバ2
と、該レボルバ2の回転及び制動を行うモータ3と、こ
のモータ3の回転をレボルバ2に伝達する伝達機構4と
を有している。また、この切り換え装置は、上記モータ
3或いは伝達機構4の回転軸にモータ3の減速タイミン
グと停止タイミングを与える、2つの指標部を有するマ
ーク板5を備えている。
【0006】一方、切り換え装置の固定部には、2つの
指標に対応する第1及び第2のセンサ6及び7がそれぞ
れ設けられている。そのため、所望の対物レンズ1が光
軸位置の手前に達した時にモータ3の減速を開始し、十
分減速した後光軸位置付近に達した時にモータ3が停止
されることにより、所望の対物レンズ1が正確且つ迅速
に、光学装置の光軸に位置決めすることが可能となって
いる。
【0007】また、レボルバ2には回転部に固定された
クリックボール8と、固定部に固定された板ばね9から
成る係合機構が設けられている。
【0008】図15及び図16は、上記特開平7−31
1343号公報に記載されたレボルバ装置(以下、第2
の従来例と記す)の構成を示した図である。
【0009】図15及び図16に於いて、このレボルバ
装置は顕微鏡本体11と、電動レボルバ本体12とを有
した構成となっている。そして、この装置は、図示され
ない複数の対物レンズを保持するレボルバ13と、この
レボルバ13の回転及び制動を行うモータ14と、該モ
ータ14の制動によって減速されたレボルバ13を予め
定められた位置に機械的に停止させる位置決め部15
と、モータ14を制御する制御部21内のレボルバ制御
回路23と、レボルバ13が所定量回転したことを検出
する定量回転検出部16とを有している。
【0010】この定量回転検出部16はフォトインタラ
プタ17及び切欠部18aを有する遮光板18を備えて
いる。また、レボルバ13には、球形部材19が摺接す
るレール20が設けられている。
【0011】上記顕微鏡本体11にはまた、レボルバ2
0の回転指令を行う操作部20と、制動指令回路24、
モータ出力回路25を有したレボルバ制御回路23が備
えられている。
【0012】そして、上記制御回路23が定量回転検出
部16から遅延回路22を介して検出結果を受けて、予
め設定された遅延時間の後にモータ14の制動を開始す
るように構成している。
【0013】このような構成により、所望の対物レンズ
を正確に位置決めするための調整が、電気的に遅延時間
の調整によって可能であるため、調整作業が省力化でき
る。
【0014】図17は、上記特許公報第2539903
号に開示されたレボルバ回転装置(以下、第3の従来例
と記す)の構成を示した図である。
【0015】このレボルバ回転装置は、レボルバ31を
回転させるモータ駆動装置32と、レボルバ31の回転
位置を検出するコード装置33と、目標位置であるレボ
ルバ孔を予め選択するための選択手段としてのキーボー
ド34及び遠隔制御接続端35と、モータ駆動装置32
の回転数を制御する制御手段36と、選択されたレボル
バ孔を目標位置に固定するための係合手段(図示せず)
とを有している。そして、コード装置33のコードディ
スク37上に、レボルバ31の制動を開始するための対
物レンズの数に対応した減速マーク38を配置して、こ
のマーク38とセンサ39の協業により、レボルバ31
が目標位置に達する前にモータ駆動装置32の回転数を
減少させるようにしたので、所望の対物レンズを正確
で、且つ迅速に目標位置に位置決めすることが可能とな
っている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年のレボ
ルバ切換装置の自動化に関する要求には、上述した従来
例では対応が難しくなってきている。すなわち、より多
くの対物レンズを装着できること、及び対物レンズの切
換時間を短縮すること、という相反する要求を両立する
ためには、所望の対物レンズが光軸に迅速且つ正確に位
置決めされるようにレボルバの回転を制御する必要があ
る。しかしながら、対物レンズの装着状態(本数、種
類、取付け位置)は、装置使用者によって様々であるた
め、レボルバを回転させるモータへの負荷も変化するの
で、モータの最適な停止制御が困難なものとなってい
る。
【0017】例えば、上述した第1の従来例では、所望
の対物レンズ1が光軸位置に位置決めされるにあたっ
て、クリックボール8が板ばね9の係合範囲に入る手前
で反射型センサ6がマーク板5の反射パターンを検出
し、この検出信号により、電子制御回路がモータ3の回
転を十分減速する。次に、クリックボール8が板ばね9
の係合範囲に入ると、透過型センサ7がマーク板5の切
欠部を検出する。この検出信号によって、電子制御回路
がモータ3を完全に停止させることにより、クリックボ
ール8が板ばね9の係合範囲にはまり込み、所望の対物
レンズ1が光軸上に保持されるようになっている。
【0018】この反射型センサ6とマーク板5の反射パ
ターンとの位置関係及び透過型センサ7とマーク板5の
切欠部との位置関係は、組立時、正確に調整されたクリ
ックボール8と板ばね9の係合が確実に行われるように
最適化されている。
【0019】しかしながら、この従来例の場合、モータ
3の減速タイミングと停止タイミングを与える2つの指
標部を有するマーク板5は、ターレットではなくモータ
3或いは伝達機構4の回転軸に設けられている。このた
め、伝達機構4のガタ(バッククラッシュ)が大きかっ
たり、対物レンズ切換装置毎にばらついている場合に
は、各センサ6、7とマーク板5の位置関係の調整が難
しいものとなる。また、反射型センサ6と透過型センサ
7の両方を正確に調整しなければならないので、調整に
時間がかかってしまう。
【0020】更に、対物レンズの装着状態(種類、本
数、取付け位置等)によってモータ3への負荷慣性は大
きく異なるが、この位置関係の調整は、対物レンズ1の
装着状態によらず常に固定のものである。この何れの場
合に於いても、レボルバ2のオーバーランやショートラ
ンなくクリックボール8と板ばね9の係合を確保するよ
うに、マーク板5と各センサ6、7の位置を調整するの
は非常に困難である。
【0021】また、図15及び図16に示された第2の
従来例に於いては、所望の対物レンズを光軸位置に位置
決めするためのモータ14の制動タイミングの調整は、
電気的な手段により行われる。
【0022】レボルバ13の始動後、所定量回転したこ
とを検出する検出部16として、例えばフォトインタラ
プタ17と遮光板18とを設け、このフォトインタラプ
タ17が遮光板18の切欠部18aを検知することによ
り検知出力を行う。制御回路23はこの検知出力を受け
て、予め設定された遅延時間の経過後遅延出力を行い、
このタイミングでモータ14の制動を行う。遅延時間を
変えることにより、遮光板18の位置の調整なくして制
動タイミングの調整が可能である。上記遅延時間は、ク
リックボール19がV溝20を乗り越えたり手前で止ま
ったりしないように、レボルバ装置毎に最適に調整す
る。
【0023】しかしながら、この遅延時間はレボルバ装
置毎の固定値であり、対物レンズの装着状態(種類、本
数、取付け位置)の変化に対応できないため、対物レン
ズの装着状態によっては、クリックボール19がV溝2
0にうまく係合しない恐れがある。また、レボルバ装置
の経年変化により、モータ14への負荷やモータ特性そ
のものが変化したりすると、更にこの不具合が起こりや
すくなる。
【0024】また、図17に示される第3の従来例に於
いては、レボルバ31の制動を開始するための対物レン
ズの数に対応した減速マーク38は、所望の対物レンズ
を正確で且つ迅速に目標位置に位置決めするため、コー
ドディスク37上に最適な寸法に形成されている。
【0025】しかしながら、やはりこの第3の従来例に
於いても、減速マーク38によって引起こされるレボル
バ31の制動は各レボルバ装置毎に固定であり、上述し
た対物レンズの装着状態や経年変化には十分対応するこ
とができないという課題を有している。
【0026】また、上述した第1乃至第3の従来例に共
通の課題として、切換先の対物レンズの種類に応じてモ
ータの制動条件を変えることができないという点が挙げ
られる。
【0027】特に、油侵対物レンズや水侵対物レンズ等
の液侵対物レンズを顕微鏡等の光学装置の観察光軸に位
置決めする場合、気泡の発生が課題となる。手動操作に
より対物レンズの切換えを行う時は、気泡ができる限り
発生しないようにゆっくりと慎重に切換操作を行えば良
い。しかしながら、従来の電動化された対物レンズの切
換装置では、切換先の対物レンズの種類によらず常に同
じ制動動作であったため、水や油の付着した試料面に対
物レンズの先端が勢いよく接触してしまい、気泡の発生
が避けられないという不具合があった。
【0028】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、各対物レンズを光軸に正確に位
置決めするための組立調整が容易で、対物レンズの装着
状態やレボルバの経年変化に影響を受けず、迅速且つ確
実に切換動作が可能な対物レンズ切換装置を提供するこ
とにある。
【0029】また、この発明の他の目的は、切換先の対
物レンズの種類に応じて最適な切換動作が可能な対物レ
ンズ切換装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る対物レンズ切換装置では、複数の対物レンズが装着可
能なターレットと、このターレットを電気的に回動させ
るための駆動手段と、この駆動手段による回動力をター
レットに伝達するための伝達手段と、上記複数の対物レ
ンズのうち何れか1つの対物レンズを光学装置の光軸に
正確に位置決めするための機械的な係合手段と、上記対
物レンズの切換指令を入力するための操作手段と、この
操作手段からの切換指令に応じて上記駆動手段の回動を
制御する制御手段とを備え、上記対物レンズのそれぞれ
が択一的に光学装置の光軸に位置決めされる対物レンズ
切換装置に於いて、上記ターレットの回動位置が上記係
合手段の係合範囲内にあることを検出する係合検出手段
と、上記ターレットの角度変位を検出する角度検出手段
とを具備し、上記係合検出手段と角度検出手段の信号に
基いて、上記制御手段が上記駆動手段の制動位置を決定
することを特徴とする。
【0031】また、請求項2に係る対物レンズ切換装置
では、上記制御手段が、上記角度検出手段が上記操作手
段からの切換指令に応じて必要とされるターレットの回
転角度よりも小さい第1の回転角度を検出した後に上記
駆動手段の制動を行って低速駆動とし、次に上記角度検
出手段が上記第1の回転角度より大きい第2の回転角度
を検出した後に上記駆動手段を完全に停止させる制動を
行うことを特徴とする。
【0032】更に、請求項3に係る対物レンズ切換装置
では、更に上記複数の対物レンズの切換動作中の部分的
な動作範囲に於ける動作速度を計測する計測手段を具備
し、この計測手段で計測された時間を予め設定された所
定の時間と比較することによって、上記駆動手段の制動
条件を変更することを特徴とする。
【0033】請求項1に記載の対物レンズ切換装置によ
れば、制御手段はターレットが上記係合検出手段の検出
範囲から脱した回転位置からの角度変位を角度検出手段
より読込み、角度変位が予め定められた所定の角度にな
ったならば駆動手段に制動開始の指令を与える。係合検
出手段の検出範囲、より正確には検出範囲の中心位置と
機械的な係合手段によるターレットの係合位置とが正確
に合致していれば、制御手段が駆動手段に制動開始の指
令を与えるタイミング、すなわち制動を開始するターレ
ットの回転位置を常に正確に定めることができる。した
がって、係合検出手段の検出範囲の中心とターレットの
係合位置との調整のみを行えば、ギヤ等の伝達手段によ
るバックラッシュの影響を受けることなく、ターレット
を係合手段に確実に係合させることが可能であるため、
短時間の調整で信頼度の高い対物レンズ切換動作を実現
することができる。
【0034】また、請求項2に記載の対物レンズ切換装
置によれば、第1の回転角度すなわち係合手段による係
合範囲の手前でターレットが十分に減速されて低速駆動
の状態となり、その後第2の回転角度すなわちターレッ
トが係合手段による係合範囲に入るとほぼ同時に駆動手
段を完全に停止させるため、対物レンズの重量による慣
性の影響がより少なくなり、確実にターレットを係合手
段に係合させることが可能である。
【0035】更に、請求項3に記載の対物レンズ切換装
置によれば、計測手段によって計測されたターレットの
動作速度が予め定められた基準の動作速度に比較して速
い場合には、ターレットが係合手段の係合範囲を乗り越
えてしまう恐れがあるので、駆動手段の制動力を強くす
る。または、制動開始位置を係合範囲のより手前に設定
する。逆に、計測手段によって計測されたターレットの
動作速度が上記基準の動作速度より遅い場合には、駆動
手段の制動力を弱くする。或いは、制動開始位置を係合
範囲のより近くに設定する。
【0036】実際に計測されたターレットの動作速度と
予め定めた基準の動作速度との差により、駆動手段の制
動力あるいは制動開始位置をどの程度変更するかは、予
め実験的に最適値を求めておき、制御手段の内部に参照
テーブルとして記憶しておく。このような制御を行うこ
とにより、対物レンズの装着状態が途中で変わって駆動
手段への慣性負荷が変化したり、ターレット回転部の機
械的な抵抗が経年的に変化することにより駆動手段への
負荷が変化しても、それぞれの状態に合わせて駆動手段
への最適な制動が可能であるため、常に安定した対物レ
ンズ切換動作が実現できる。
【0037】また請求項3に係る対物レンズ切換装置で
は、上記計測手段による時間計測が、操作手段からの切
換指令に応じたターレットの切換動作パターンに対応し
て行い、計測値をそれぞれ個別に制御手段に記憶するこ
とで、ターレットの切換動作パターン毎に駆動手段の制
動条件を変更することも可能である。
【0038】顕微鏡等の拡大観察装置に於いては、対物
レンズと観察試料との相対距離(WDと称する)が短
く、特に高倍率の対物レンズほどWDが極端に小さいた
め、観察に供する所望の対物レンズ以外の装着対物レン
ズは観察試料の表面からできる限り遠ざけることが望ま
しい。そこで、通常はターレットを水平から15〜20
deg程度傾けて構成している。この場合、同じ重量、
同じ重心位置をもつ対物レンズが最大本数装着されてい
る場合を除いて、対物レンズの偏荷重によりターレット
には回転モーメントが発生する。したがって、同じタイ
ミング、同じ条件で制動をかけても、対物レンズの切換
動作パターンによってはオーバーランやショートランが
発生する恐れがある。
【0039】ターレットの切換動作パターンは、例えば
装着可能な対物レンズの数が5個であったとすると、全
部で5×4=20通り存在するが、ターレットの切換動
作パターン毎に駆動手段の制動条件を変更することが有
効であるのは、上述した理由によるものである。したが
って、対物レンズ切換動作パターン毎に測定したターレ
ットの動作速度に基いて駆動手段の制動条件を最適に設
定できるので、対物レンズの装着状態に合わせて最適な
対物レンズ切換動作が実現できる。
【0040】また、上記動作速度の繰返し測定により、
対物レンズによるターレットの負荷状態を把握すること
ができるという利点も有する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0042】図1はこの発明の第1の実施の形態となる
対物レンズ切換装置の構成を示す断面図、図2は図1の
ターレットの概略構成を示す平面図である。
【0043】図示されない顕微鏡等の光学装置の本体に
取付けられる取付部材51には、支持部材52が固定さ
れ、この支持部材52に回転部材としてのターレット5
3が、ガイドとなる多数のボール54を介して回動可能
に支持されている。ターレット53は、異なる倍率を有
する複数(この例では5個)の対物レンズ55a〜55
eが装着可能な対物レンズ取付部53a〜53eを有し
ている。また、観察に供する対物レンズ以外の対物レン
ズを観察試料から遠避けるため、その回転軸53rが観
察光軸に対して15度の傾きを有している。
【0044】ターレット53の外周部分には、5個の対
物レンズ取付部53a〜53eに対応した係合溝Va〜
Veが、円周上の5ヶ所に形成されている。一方、支持
部材52の上面には、先端にクリックボール56が固着
された板ばね57が固定されている。この板ばね57
は、クリックボール56をターレット53の外周の係合
溝Va〜Veに押付けるように作用するもので、クリッ
クボール56が係合溝Va〜Veに係合された時、ター
レット53上に装着された各対物レンズ55a〜55e
が光軸に正確に一致するようになっている。これらの板
ばね57及びクリックボール56は、ターレット53と
支持部材52との間で所定の係合力を有して接触する係
合手段を構成している。
【0045】上記取付部材51には固定板58が延設さ
れており、この固定板58にはモータ固定部材59を介
してモータ60が取付けられている。ターレット53の
外周には、モータ60の回転を減速しながらターレット
53に回転を伝達するための歯車61が設けられてい
る。この歯車61は、モータ60の回転軸60rに固定
された歯車62と噛合するように構成されている。
【0046】また、ターレット53の外周部分には、対
物レンズ取付部53a〜53eに対応した5個の切欠部
63a〜63eを有する円盤状の検知板63が固定され
ている。一方、取付部材51には、この検知板63に相
対するようにフォトインタラプタ等のフォトセンサ65
が、取付板64を介して固定されている。そして、これ
ら検知板63とフォトセンサ65とが、係合センサ74
を構成している。
【0047】この係合センサ74は、ターレット53の
係合溝Va〜Veとクリックボール56とが係合してい
る時に所定の検出出力を発生すると共に、ターレット5
3の係合溝Va〜Veとクリックボール56の係合によ
るターレット53の各停止位置が、検知板63の各切欠
部63a〜63eによる係合センサ74の検出幅の中心
位置と正確に合致するように位置調整されている。
【0048】上記モータ60の回転軸60rに固定され
た歯車62には、放射状に均等に多数のスリットが形成
されたスリット板66が取付けられており、このスリッ
ト板66に相対するようにフォトインタラプタ等のフォ
トセンサ67がモータ固定部材59に取付けられてい
る。つまり、このスリット板66とフォトセンサ67
は、モータ60の回転軸60rの角度変位に応じてパル
ス信号を発生するようになっている。また、上記スリッ
ト板66とフォトセンサ67は、モータ60の回転角度
を検出する角度センサ75を構成している。
【0049】更に、ターレット53には3個の識別子、
例えば指標用磁石68が、そしてこれら指標用磁石68
と相対する支持部材52の円周上には3個のセンサ、例
えば磁気を検知するホール素子69が、それぞれ取付け
られている。これら指標用磁石68とホール素子69と
により、対物レンズ取付部53a〜53eを識別するた
めの種別センサ73が構成されている。
【0050】次に、この種別センサ73による対物レン
ズ取付部53a〜53eの識別方法について説明する。
【0051】図2に示されるように、ターレット53上
の3個のホール素子69a、69b、69cは、5個の
各対物レンズ55a〜55eが観察光軸上に位置する時
に、3個の指標用磁石68a〜68cの何れかと相対
し、且つ5個の対物レンズ取付部53a〜53eに設け
られている孔に応じて、各々異なったデジタル符号を形
成するように構成されている。
【0052】図3は、これら3個のホール素子69a〜
69cによるデジタル符号の論理関係を表した図であ
る。図2及び図3に於いて、黒丸印は磁石があることを
表し、白丸印は磁石がないことを表している。
【0053】次に、本実施の形態の電気制御系の構成に
ついて説明する。
【0054】図4は、この対物レンズ切換装置の電気制
御系の構成を示すブロック図である。
【0055】図4に於いて、対物レンズ切換装置を含む
光学装置の各部を操作するための各種スイッチを備えた
コントローラ71には、このコントローラ71からの入
力信号を受けると共に、上述した種別センサ73、係合
センサ74、角度センサ75の信号により、モータ60
を回転、停止させるための信号を得るCPU72が接続
されている。このCPU72は、上記した信号に基い
て、ドライバ76を介してモータ60を駆動させる。C
PU72は、更に図示されない光学装置の各部へ駆動信
号を送るようになっている。
【0056】上記コントローラ71のスイッチとして、
例えば目的の対物レンズを光軸上に位置させるための5
個の対物指定スイッチや、対物レンズの焦点を合わせる
ためのフォーカスつまみ、光源の明るさを調整する電圧
ボリューム等が備えられている。また、コントローラ7
1には、図示されないが、上記光学装置各部への操作指
令を入力するスイッチがを備えられると共に、対物レン
ズ切換装置を含む光学装置の各部の状態を表示する表示
部が備えられている。
【0057】次に、このように構成された対物レンズ切
換装置の第1の実施の形態の動作について、図5のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0058】先ず、対物レンズ切換装置を含む図示され
ない顕微鏡等の光学装置の電源が投入されると、種別セ
ンサ73が対物レンズ取付部53a〜53eの何れが光
学装置の観察光軸上に位置しているかが検出され、これ
によりコントローラ71の表示部(図示せず)に対物レ
ンズ取付部53a〜53eに対応した表示が行われる。
【0059】ステップS1にて、コントローラ71のス
イッチにより対物レンズ切換指令が入力されると、ステ
ップS2にて、CPU72が種別センサ73で検知され
ている現在の対物レンズ取付部53の種別と、コントロ
ーラから入力された切換先の対物レンズ取付部53a〜
53eの種別とが比較されて、ターレット53の回転方
向と切換段階数(1段階は隣接する対物レンズ取付部へ
の切換え)とが判断される。これにより、ドライバ76
にモータ60の回転が指示される。
【0060】このモータ60が始動された後、ステップ
S3に於いて、係合センサ74によりターレット53の
係合が外れたか否かが判断される。ここで、上記係合が
外れたことが検出された時点で、ステップS4に進んで
角度センサ75は測定値が0にリセットされ、この位置
からの角度変位の計測が開始される。
【0061】CPU21には、切換段階数に応じて、係
合センサ74による係合解除検出時から切換先の対物レ
ンズ取付部53a〜53eの手前の制動開始時までのタ
ーレット53の回転角θs と、クリックボール56とタ
ーレット53の係合溝Va〜Veが丁度係合する位置ま
でのターレット53の回転角θc が、それぞれ予め設定
されている。
【0062】そして、ステップS5に於いて、角度セン
サ75による計測値が予め設定されたターレット53の
回転角θs に相当するモータ軸60rの回転角に達した
ことがCPU72で判断される。ここで、制動開始位置
θs であると判断された場合は、ステップS6に進ん
で、CPU72からドライバ76に、モータ60の制動
指令が与えられる。
【0063】ターレット53はモータ60の制動に伴っ
て減速されながら、その外周の係合溝Va〜Veの係合
範囲にクリックボール56が入ってくると、ステップS
7にて、板ばね57のたわみ力により、機械的な係合が
確保されて完全に停止される。
【0064】次いで、ステップS8に於いて、モータ6
0の停止と同時に、CPU72では係合センサ74の出
力が確認される。ここで、係合が確保されている場合に
は、ステップS15に進む。一方、係合が確保されてい
ない場合には、エラー処理としてステップS9に移行す
る。
【0065】すなわち、ステップS9にて、角度センサ
75の信号が確認される。そして、この確認された信号
の計測値が予め設定されたターレット53の回転角θc
と比較して大きい場合には、ステップS10に進んでモ
ータ60が回転可能な低速度で逆回転される。一方、回
転角θc と比較して小さい場合には、ステップS12に
進んでモータ60が同様に順回転される。
【0066】そして、それぞれステップS11及びS1
3にて、再び係合センサ74の出力が確認されながら、
係合範囲に入ったことが確認されたならば、ステップS
14に進んで、直ちにモータ60が停止される。
【0067】次に、ステップS15にて、CPU72に
より種別センサ73の出力が確認される。これにより、
コントローラ71に入力された切換指令の対物レンズ取
付部53a〜53eと一致していることが確認された上
で、ステップS16にて、コントローラ71の表示部に
対物レンズ取付部53a〜53eの種別が表示される。
この後、ステップS17で、次の切換指令がコントロー
ラ71より入力されるまで待機する。
【0068】ここで、上述した一連の動作について、図
6のタイミングチャートを参照して、係合センサ74及
び角度センサ75とターレット53の係合溝Va、Vb
との関係から、更に詳細に説明する。
【0069】クリック形状は、ターレット53の外周部
を直線上に伸ばし、そのうちの一部分を表している。V
型形状をした係合溝Va、Vbは、ターレット53の対
物レンズ取付部53a、53bに正確に対応している。
【0070】係合センサ74による係合検出範囲Δφ
は、クリックボール56が板ばね57の押圧力によりV
溝に引込まれる範囲(以下、単に係合範囲と記す)Δθ
よりも小さく設定されていて、係合検出範囲Δφの中心
が丁度V溝の中心と一致するように調整されている。ま
た、角度センサ75は、ターレット53の角度変位に応
じて等間隔にパルス状の信号を出力し、2つのV溝間を
ターレット53が回転する時の総パルス数Nは、設計的
に、例えば数十パルスに設定されている。
【0071】コントローラ72からの指令により、対物
レンズ取付部53aから53bに切換えられる場合、先
ずモータ60が始動されて、ターレット53が係合溝V
aの中心からΔφ/2だけ回転すると、係合センサ74
の検出出力がハイ(H)レベルからロー(L)レベルに
切換わる。CPU72では、この時点で角度センサ75
からの計測値がリセットされ、この位置からの角度変位
が角度センサ75から出力されるパルス数として計測さ
れる。
【0072】そして、角度センサ75からのパルス数が
s となった時点で、CPU72からはモータ60の制
動を指示する信号がドライバ76に供給される。角度セ
ンサ75のパルス数Ns は、この位置でモータ60の制
動が開始された場合にターレット53の停止位置が必ず
係合範囲Δθ内に入るように設定されている。したがっ
て、このタイミングでモータ60が制動されれば、ター
レット53の係合溝Vbにクリックボールが引込まれ、
対物レンズ取付部53bが正確に光軸に一致する位置で
ターレット53が停止する。
【0073】以上のように、第1の実施の形態では、係
合手段による係合が外れた時点からのターレットの回転
角を角度センサにより計測し、この計測値が予め設定さ
れた所定の角度になった時にモータの制動を開始するよ
うにしたので、モータの回転をターレットに伝達するギ
ヤのバックラッシュに全く影響を受けずにモータの制動
位置を正確に設定することができる。また、ターレット
を確実に係合させるための調整作業は、係合センサの検
出範囲とV溝の係合範囲の調整のみで良いため、治具等
により短時間で正確に調整できるという利点を有してい
る。
【0074】したがって、この第1の実施の形態は、短
時間の調整で信頼度の高い対物レンズ切換動作を実現す
ることができるという請求項1の発明に係る効果が期待
できるものである。
【0075】尚、この第1の実施の形態に於いて、ター
レットを回転させるためのモータはターレットの外側に
配置したが、これに限らずどのような配置であっても良
い。例えば、ターレットの外周部分の係合部の内側にギ
ヤを設け、このギヤと噛合するようにモータをターレッ
トの内側に配置することも可能である。
【0076】また、モータ軸のギヤと、ターレットに取
付けられたギヤとの間にアイドラギヤを設けても良い。
この場合には、モータ配置の自由度が増すことになる。
【0077】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。
【0078】この第2の実施の形態は、上述した第1の
実施の形態と同一の構成であり、その制御方法のみが異
なるものである。
【0079】図7は、この発明の第2の実施の形態の制
御方法を示すタイミングチャートである。
【0080】第2の実施の形態は、ターレットの制動
時、係合手段による係合範囲の手前でターレットを十分
に減速して低速駆動し、その後ターレットが係合手段に
よる係合範囲に入るとほぼ同時にモータを完全停止させ
る、という二段階のステップを踏むものである。
【0081】上述したように、図中、V型形状をなした
係合溝Va、Vbは、ターレット53の対物レンズ取付
部53a、53bに正確に対応している。係合センサ7
4による係合検出範囲Δφは係合範囲Δθよりも小さく
設定されていて、係合検出範囲Δφの中心が丁度V溝の
中心と一致するように調整されている。
【0082】また、角度センサ75からは、ターレット
53の角度変位に応じて等間隔にパルス状の信号が出力
される。2つのV溝間をターレット53が回転する時の
総パルス数Nは、設計的には、例えば数十パルスに設定
されている。
【0083】以上の位置関係は、上述した第1の実施の
形態と全く同じである。
【0084】対物レンズ取付部53aから53bに切換
える場合、モータ60が始動されてターレット53が係
合溝Vaの中心からΔφ/2だけ回転すると、係合セン
サ74の検出出力がHレベルからLレベルに切換わる。
CPU72は、この時点で角度センサ75からの計測値
をリセットし、この位置からの角度変位を角度センサ7
5から出力されるパルス数として計測する。ここまでの
動作も値第1の実施の形態と同じである。
【0085】次に、角度センサ75からのパルス数がN
1 となった時点で、CPU72からモータ60の減速を
指示する信号がドライバ76に供給される。角度センサ
75のパルス数N1 は、この位置でモータ60の減速を
行った場合に、ターレット53が係合範囲Δθ内に入る
手前で所定の回転速度まで必ず減速することができるよ
うに予め設定されている。そして、モータ60の減速に
よりターレット53の回転が所定の低速度となった後、
角度センサ75のパルス数がN2 となった時に、CPU
72からモータ60を完全に停止させるための信号がド
ライバ76に供給される。
【0086】角度センサ75のパルス数N2 は、この値
を計測した時に丁度クリックボール56が係合溝Vbの
係合範囲Δθに入るように予め設定されている。モータ
60の減速及び完全停止のための方法としては、モータ
の端子間を短時間ショートさせる方法が一般的であり、
ブレーキ力の点からも効果が大きい。
【0087】図8は、第2の実施の形態の動作に於ける
モータ電流の変化を説明するタイミングチャートであ
る。この図8は、角度センサ75のパルス数がN1 とな
った時にモータ60の端子間を微小時間ショートさせ
(この時逆電流が流れる)て減速し、その後モータ60
に低電圧をかけることで該モータ60を低速駆動した
後、角度センサ75のパルス数がN2 となった時に再び
モータ60の端子間を所定時間ショートさせてモータ6
0の回転を停止させることを示している。
【0088】以上のような制御方法を採用することによ
り、ターレットが係合手段の係合範囲に入る時点ではタ
ーレットの回転が十分に減速されて一定の低速度で回転
している。したがって、対物レンズの装着状態の相違に
よる慣性負荷の影響を受けずに、迅速且つ確実にターレ
ットの係合を確保できるという効果を有する。しかも第
2の実施の形態では、減速のための特別なセンサを必要
としないため、上述した第1の実施の形態と同様に構成
が簡単であるという利点も有している。
【0089】次に、この発明の第3の実施の形態となる
対物レンズ切換装置について説明する。
【0090】この第3の実施の形態は、上述した第1及
び第2の実施の形態とは電気的な構成と、その制御方法
が異なるもので、その他の機械的な構成や、係合センサ
及び角度センサとクリック形状との位置関係等は第1及
び第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0091】図9は、この発明の第3の実施の形態の電
気系の構成を示すブロック図である。
【0092】図9に於いて、対物レンズ切換装置を含む
光学装置の各部を操作するための各種スイッチを備えた
コントローラ81には、このコントローラ81からの入
力信号を受けると共に、種別センサ73、係合センサ7
4、角度センサ75の信号により、モータ60を回転、
停止させるための信号を得るCPU82が接続されてい
る。このCPU82は、上記した信号に基いて、ドライ
バ83を介してモータ60を駆動させる。
【0093】また、CPU82には、毎回の切換動作中
の部分的な動作速度を基に減速開始位置を決定するため
の参照テーブルを記憶しておくためのメモリ84が接続
されている。更に、CPU82は、更に図示されない光
学装置の各部へ駆動信号を送るようになっている。
【0094】上記コントローラ81は、上述した第1及
び第2の実施の形態と同様に、目的の対物レンズを光軸
上に位置させるための5個の対物指定スイッチや、対物
レンズの焦点を合わせるフォーカスつまみ、光源の明る
さを調整する電圧ボリューム等を備える。またコントロ
ーラ81は、これら光学装置各部への操作指令を入力す
るスイッチを備えるとともに、対物レンズ切換装置を含
む光学装置の各部の状態を表示する表示部を備えてい
る。
【0095】次に、この第3の実施の形態の動作につい
て、図10のフローチャート及び図11のタイミングチ
ャートを参照して説明する。
【0096】ステップS21にて、コントローラ81の
スイッチにより対物レンズ切換指令が入力されると、ス
テップS22に進んでCPU82によってターレット5
3の回転方向と切換段階数(1段階は隣接する対物レン
ズ取付部への切換)とが判断されて、ドライバ83にモ
ータ60の回転が指示される。
【0097】そして、ステップS23にて、モータ60
の始動後、係合センサ74によりターレット53の係合
が外れたことが検出された時点で、角度センサ75は測
定値が0にリセットされ、ステップS24に進んでこの
位置からの角度変位の計測が開始される。同時に、CP
U82で、角度変位の計測開始時からの時間がモニタさ
れながら、ステップS25にて予め設定された基準時間
R に達した時に、角度センサ75からの角度変位計測
値(NtR )と基準時間tR の関係から動作速度が算出
される。
【0098】更に、ステップS26にて、CPU82に
よって、算出された動作速度がメモリ84内の参照テー
ブルと比較されて、今回の切換動作に於ける減速位置N
1 が決定される。参照テーブルは、予め一定の条件下で
動作させた時の基準の動作速度と最適な減速開始位置と
が実験的に定められ、基準の動作速度からの偏差と減速
開始位置のオフセット量(ΔN1 )との関係が、データ
として記憶されるようにする。
【0099】その後、ステップS27にて、角度センサ
75の計測値が今回決定された減速開始位置(N1 )と
なった時点で、CPU82からモータ60の減速指令が
ドライバ83に供給される。そして、ステップS28に
てモータ60の減速によりターレット53の回転が所定
の低速度となった後、ステップS29で角度センサ75
のパルス数がN2 になると、ステップS30で、CPU
82からモータ60を完全に停止させるための信号がド
ライバ83に供給される。角度センサ75のパルス数N
2 は、この値を計測した時に丁度クリックボール56が
係合溝Vbの係合範囲に入るように予め設定されてい
る。
【0100】モータ60の停止後、ステップS31にて
CPU82により係合センサ74の出力が確認される。
ここで、係合範囲Δθに入っていることが確認された
ら、ステップS33に進む。一方、係合範囲Δθに入っ
ていない場合には、上述した第1及び第2の実施の形態
と同様に、ステップS32に移行して係合を確保するた
めのエラー処理が行われる。
【0101】ステップS33では、CPU82により種
別センサ73の出力が確認される。ここで、コントロー
ラ81の入力された切換指令の対物レンズ取付部53b
と一致していることが確認された上で、ステップS34
に進んで、コントローラ81の表示部に対物レンズ取付
部の種別3bが表示される。次いで、ステップS35に
て、次の切換指令がコントローラ81より入力されるま
で待機する。
【0102】このように、第3の実施の形態では、毎回
の切換動作の途中で予め設定された基準時間内の動作速
度が算出され、この動作速度がメモリ内の参照テーブル
と比較されてモータの減速開始位置が決定されるように
したので、対物レンズの装着状態が途中で変わって駆動
手段への慣性負荷が変化したり、ターレット回転部の機
械的な抵抗が経年的に変化することにより駆動手段への
負荷が変化しても、毎回の切換動作に合わせてモータの
減速位置を最適に設定することが可能である。
【0103】この結果、ターレットの減速位置がクリッ
ク溝の手前過ぎたり、オーバーランしてクリック溝に係
合されなかったりすることなく、常に安定した対物レン
ズ切換動作を実現することができる。
【0104】尚、上述した第3の実施の形態では、ター
レットの動作速度を計測するのに、基準時間tR に於け
る角度センサのパルス数NtR で計測したが、予め設定
したパルス数NR の回転に要する時間tNRを計測するよ
うにしても良い。
【0105】次に、この発明の第4の実施の形態につい
て説明する。
【0106】この第4の実施の形態は、上述した第3の
実施の形態が毎回の切換動作時に動作速度を計測して減
速位置を決定したのに対し、前回の同じ切換動作パータ
ンの動作速度を用いて、今回の切換動作パターンの減速
位置を決定するというものである。
【0107】尚、第4の実施の形態の構成は、上述した
第3の実施の形態と同一であるため説明を省略する。
【0108】以下、第4の実施の形態の動作について、
図12のフローチャートを参照して説明する。
【0109】先ず、ステップS51にて、コントローラ
81のスイッチにより、対物レンズ切換指令が入力され
ると、この切換動作パターンが電源投入後最初の動作で
あるか否かがステップS52に於いて判断される。ここ
で、最初の動作の場合には、上述した第3の実施の形態
と同様に動作が開始されて、その動作中の動作速度が計
測されて減速位置が決定される。このステップS68〜
S80の処理過程は、上述した第3の実施の形態に於け
る図10のフローチャートのステップS22〜S34の
処理動作と同様であるので説明を省略する。
【0110】上記ステップS68〜S80の処理により
減速位置が決まったならば、CPU82によりこのデー
タがこの切換動作パターンの初回の減速位置としてメモ
リ84に書込まれる。決定された減速位置でのモータ6
0の減速、停止位置でのモータ60の停止、係合確認、
エラー処理、種別検知と表示というその後の一連の動作
についても、第3の実施の形態と同様である。
【0111】一方、上記ステップS51でコントローラ
81からの対物レンズ切換指令が入力され、ステップS
52にて、この切換動作パターンが電源投入後現在まで
に既に経験したパターンであることが判断された場合
は、ステップS53に進む。
【0112】そして、先ず、このステップS53にて、
CPU82によってメモリ84内に蓄積されている参照
データ、すなわち前回の同じ動作パターンに於ける減速
位置データが読出されて、今回の動作に於ける減速開始
位置に設定される。同時に、CPU82によりターレッ
ト53の回転方向と切換段階数とが判断され、ステップ
S54にてドライバ83にモータ60の回転が指示され
る。
【0113】モータ60の始動後、ステップS55に於
いて係合センサ74によりターレット53の係合が外れ
たことが検出された時点で、角度センサ75は測定値が
0にリセットされる。そして、ステップS56にて、こ
の位置からの角度変位の計測が開始される。
【0114】次いで、ステップS57に於いて、この計
測値が先に設定された今回の減速位置に達すると、CP
U82からモータ60の減速指令がドライバ83に供給
される。この時、ステップS58にて、CPU82で係
合が外れたことが検出されてから今回の減速位置に達す
るまでの時間が計測される。そして、この計測された時
間と予め定められた減速位置に対応した基準時間とが比
較されることにより、ステップS59で、今回の減速位
置が適切であったかどうかが判断されたうえで、次回の
減速位置が決定される。それと共に、このデータがメモ
リ84内のデータテーブルに書込まれる。
【0115】そして、ステップS60にて、モータ60
が減速されることにによりターレット53の回転が所定
の低速度となった後、ステップS61に於いて、角度セ
ンサ75のパルス数がN2 となった時に、CPU82か
らモータ60を完全に停止させるための信号がドライバ
83に供給される。パルス数N2 の設定に関しては、上
述した第3の実施の形態と同様である。
【0116】以降、ステップS62〜S66に於けるモ
ータ停止後の係合確認、エラー処理、種別検知及び表示
という一連の動作についても、上述した第3の実施の形
態に於ける図10のフローチャートのステップS30〜
S34と同様であるので説明を省略する。そして、ステ
ップS67に進んで、次の切換指令がコントローラ81
より入力されるまでの待機状態となり、動作が完了す
る。
【0117】以上のように、第4の実施の形態に於いて
は、前回の同じ対物レンズ切換パターンの時に決定され
た減速位置を今回の減速位置としてメモリから読出し、
この減速位置までに要した時間から次の同じ切換パター
ンに於ける減速位置をその都度メモリに書込み更新する
ようにしたので、対物レンズ切換パターン毎に最適なモ
ータの減速位置を得ることができる。
【0118】また、上述した第3の実施の形態に比べて
広い範囲でターレットの動作状態を検出してから次の動
作に於ける減速位置を決定するようにしたので、より正
確に減速位置を設定することができる。
【0119】尚、この第4の実施の形態に於いては、同
じ切換動作パターンに対して1回毎に減速位置のデータ
を更新するようにしたが、途中で対物レンズの取付状態
やターレットの機械的な負荷特性がさほど変化しない場
合には、減速位置データの更新を間引いても良い。
【0120】また、第3及び第4の実施の形態に於い
て、ターレットの実際の駆動速度に応じてモータの減速
位置を変更するようにしたが、減速位置は固定したまま
減速のためのモータ端子のショート時間や停止タイミン
グまでの低速駆動時の駆動速度を変更するようにしても
良い。
【0121】次に、この発明の第5の実施の形態につい
て説明する。
【0122】この第5の実施の形態は、切換先の対物レ
ンズが油侵対物レンズや水侵対物レンズ等の液浸対物レ
ンズであった場合のみ、通常の乾燥系(ドライ)対物と
は異なる制動を行うことにより、光軸に位置決めされた
時の気泡の発生を抑制しようとするものである。
【0123】第5の実施の形態の構成は、上述した第3
及び第4の実施の形態と同じであるため説明を省略す
る。
【0124】ここで、第5の実施の形態の動作につい
て、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0125】この第5の実施の形態の場合、先ず最初に
ターレット53の各対物レンズ取付部53a〜53eに
装着された対物レンズの種類は、コントローラ81から
入力されて初期設定されている。
【0126】ステップS81にて、コントローラ81の
スイッチにより対物レンズ切換指令が入力されると、ス
テップS82に於いて入力された切換先の対物レンズの
種類が判断される。ここで、ドライ対物レンズである場
合にはステップS83〜S89の処理が実行されるが、
上述した第3の実施の形態に於ける図10のステップS
22〜S28と全く同様に動作するので、ここでは説明
を省略する。
【0127】上記ステップS82に於いて、切換先の対
物レンズが液浸対物レンズであると判断された場合に
は、ステップS90に進んで、CPU82によりメモリ
84内の参照テーブルから液浸対物レンズ用の減速位置
が読出されて、今回の切換動作に於ける減速位置に設定
される。次いで、ステップS91にてターレット53の
回転が始動された後、ステップS92にて係合範囲から
脱出されると、ステップS93で角度変位の計測が開始
される。
【0128】そして、ステップS94にて、角度変位が
先に設定された液浸対物用の減速位置に達したならば、
ステップS95に進み、CPU82からドライバ83に
減速のための信号が送られてモータ60が減速される。
この場合、減速された後の駆動速度は、通常のドライ対
物レンズの場合よりも可能な限り遅くする。そして、ド
ライ対物レンズの場合と同様に係合範囲に達したなら
ば、モータ60が停止される。
【0129】以後のステップS96〜S102の処理動
作は、上述した第3の実施の形態にのドライ対物レンズ
の場合と同様であり、図10のステップS29〜S35
と全く同様に動作するので、ここでは説明を省略する。
【0130】このように、第5の実施の形態によれば、
切換先の対物レンズが液浸対物レンズであった場合に、
ドライ対物の場合とは異なる減速位置(係合位置のより
手前側)でモータを減速させ、しかも極低速度で係合位
置まで駆動した後にモータを停止させるので、液浸対物
レンズの先端が観察試料上面の油や水等に接触するとき
の衝撃を緩和させる結果、液浸対物レンズが光軸に位置
決めされた時の気泡の発生を大幅に抑制することができ
る。
【0131】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成を得ることができる。
【0132】すなわち、 (1) 複数の対物レンズが装着可能なターレットと、
このターレットを電気的に回動させるための駆動手段
と、この駆動手段による回動力をターレットに伝達する
ための伝達手段と、上記複数の対物レンズのうち何れか
1つの対物レンズを光学装置の光軸に正確に位置決めす
るための機械的な係合手段と、上記対物レンズの切換指
令を入力するための操作手段と、この操作手段からの切
換指令に応じて上記駆動手段の回動を制御する制御手段
とを備え、上記対物レンズのそれぞれが択一的に光学装
置の光軸に位置決めされる対物レンズ切換装置に於い
て、上記ターレットの回動位置が上記係合手段の係合範
囲内にあることを検出する係合検出手段と、上記ターレ
ットの角度変位を検出する角度検出手段とを具備し、上
記係合検出手段と角度検出手段の信号に基いて、上記制
御手段が上記駆動手段の制動位置を決定することを特徴
とする対物レンズ切換装置。
【0133】(2) 上記制御手段は、上記角度検出手
段が上記操作手段からの切換指令に応じて必要とされる
ターレットの回転角度よりも小さい第1の回転角度を検
出した後に上記駆動手段の制動を行って低速駆動とし、
次に上記角度検出手段が上記第1の回転角度より大きい
第2の回転角度を検出した後に上記駆動手段を完全に停
止させる制動を行うことを特徴とする上記(1)に記載
の対物レンズ切換装置。
【0134】(3) 上記対物レンズ切換装置は、更に
上記複数の対物レンズの切換動作中の部分的な動作範囲
に於ける動作速度を計測する計測手段を具備し、この計
測手段で計測された時間を予め設定された所定の時間と
比較することによって、上記駆動手段の制動条件を変更
することを特徴とする上記(1)若しくは(2)に記載
の対物レンズ切換装置。
【0135】(4) 上記計測手段は上記ターレットの
切換動作パターンに対応して時間計測を行い、上記制御
手段は上記計測手段で計測された計測値をそれぞれ個別
に記憶することにより上記対物レンズ切換動作パターン
毎に上記駆動手段の制動条件を最適に設定することを特
徴とする上記(3)に記載の対物レンズ切換装置。
【0136】(5) 上記対物レンズ切換装置は、更に
上記ターレットに取付けられる各対物レンズの種類を初
期設定するための入力手段を具備し、上記制御手段は、
この入力手段による設定及び上記操作手段からの切換指
令によって切換先の対物レンズの種類を判別すると共
に、判別された対物レンズの種類に応じて上記駆動手段
の制動条件を変更することを特徴とする上記(1)乃至
(3)の何れか1に記載の対物レンズ切換装置。
【0137】上記(1)の構成によれば、制動を開始す
るターレットの回転位置を常に正確に定めることができ
る。つまり、ギヤ等の伝達手段によるバックラッシュの
影響を受けることなく、ターレットを係合手段に確実に
係合させることが可能であるため、短時間の調整で信頼
度の高い対物レンズ切換動作が実現できるという効果を
有する。
【0138】また、上記(2)の構成によれば、対物レ
ンズの重量による慣性の影響がより少なくなり、確実に
ターレットを係合手段に係合させることが可能であると
いう効果を有する。
【0139】上記(3)の構成によれば、対物レンズの
装着状態が途中で変わって駆動手段への慣性負荷が変化
したり、ターレット回転部の機械的な抵抗が経年的に変
化することにより駆動手段への負荷が変化しても、それ
ぞれの状態に合わせて駆動手段への最適な制動が可能で
あるため、常に安定した対物レンズ切換動作が実現でき
るという効果を有する。
【0140】上記(4)の構成によれば、対物レンズの
装着状態に合わせて最適な対物レンズ切換動作を実現す
ることができるという効果を有する。
【0141】更に、上記(5)の構成によれば、油侵対
物レンズや水侵対物レンズ等の特殊な対物レンズが装着
されていても、駆動手段の制動条件を変更してターレッ
トの位置決め動作を特化し、気泡の発生等の不具合を抑
制することができる。
【0142】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、各対物
レンズを光軸に正確に位置決めするための組立調整が容
易で、対物レンズの装着状態やレボルバの経年変化に影
響を受けず、迅速且つ確実に切換動作が可能な対物レン
ズ切換装置を提供することができる。また、切換先の対
物レンズの種類に応じて最適な切換動作が可能な対物レ
ンズ切換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態となる対物レンズ
切換装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1のターレットの概略構成を示す平面図であ
る。
【図3】図2の3個のホール素子69a〜69cによる
デジタル符号の論理関係を表した図である。
【図4】対物レンズ切換装置の電気制御系の構成を示す
ブロック図である。
【図5】第1の実施の形態に於ける対物レンズ切換装置
の動作について説明するフローチャートである。
【図6】係合センサ74及び角度センサ75とターレッ
ト53の係合溝Va、Vbとの関係を説明するタイミン
グチャートである。
【図7】この発明の第2の実施の形態の制御方法を示す
タイミングチャートである。
【図8】第2の実施の形態の動作に於けるモータ電流の
変化を説明するタイミングチャートである。
【図9】この発明の第3の実施の形態の電気系の構成を
示すブロック図である。
【図10】この発明の第3の実施の形態の動作について
説明するフローチャートである。
【図11】この発明の第3の実施の形態の動作について
説明するタイミングチャートである。
【図12】この発明の第4の実施の形態の動作について
説明するフローチャートである。
【図13】この発明の第5の実施の形態の動作について
説明するフローチャートである。
【図14】第1の従来例を示したもので、レボルバの切
り換え装置の構成を示した断面図である。
【図15】第2の従来例を示したもので、レボルバ装置
の構成を示した図である。
【図16】第2の従来例を示したもので、レボルバ装置
の構成を示したブロック図である。
【図17】第3の従来例を示したもので、レボルバ回転
装置の構成を示した図である。
【符号の説明】
51 取付部材、 52 支持部材、 53 ターレット、 53a〜53e 対物レンズ取付部、 53r、60r 回転軸、 54 ボール、 55a〜55e 対物レンズ、 56 クリックボール、 57 板ばね、 58 固定板、 59 モータ固定部材、 60 モータ、 61、62 歯車、 63 検知板、 63a〜63e 切欠部、 64 取付板、 65、67 フォトセンサ、 66 スリット板、 68 指標用磁石、 69、69a〜69e ホール素子、 71、81 コントローラ、 72、82 CPU、 73 種別センサ、 74 係合センサ、 75 角度センサ、 76、83 ドライバ、 84 メモリ、 Va〜Ve 係合溝。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の対物レンズが装着可能なターレッ
    トと、このターレットを電気的に回動させるための駆動
    手段と、この駆動手段による回動力をターレットに伝達
    するための伝達手段と、上記複数の対物レンズのうち何
    れか1つの対物レンズを光学装置の光軸に正確に位置決
    めするための機械的な係合手段と、上記対物レンズの切
    換指令を入力するための操作手段と、この操作手段から
    の切換指令に応じて上記駆動手段の回動を制御する制御
    手段とを備え、上記対物レンズのそれぞれが択一的に光
    学装置の光軸に位置決めされる対物レンズ切換装置に於
    いて、 上記ターレットの回動位置が上記係合手段の係合範囲内
    にあることを検出する係合検出手段と、 上記ターレットの角度変位を検出する角度検出手段とを
    具備し、 上記係合検出手段と角度検出手段の信号に基いて、上記
    制御手段が上記駆動手段の制動位置を決定することを特
    徴とする対物レンズ切換装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記角度検出手段が上
    記操作手段からの切換指令に応じて必要とされるターレ
    ットの回転角度よりも小さい第1の回転角度を検出した
    後に上記駆動手段の制動を行って低速駆動とし、次に上
    記角度検出手段が上記第1の回転角度より大きい第2の
    回転角度を検出した後に上記駆動手段を完全に停止させ
    る制動を行うことを特徴とする請求項1に記載の対物レ
    ンズ切換装置。
  3. 【請求項3】 上記対物レンズ切換装置は、更に上記複
    数の対物レンズの切換動作中の部分的な動作範囲に於け
    る動作速度を計測する計測手段を具備し、この計測手段
    で計測された時間を予め設定された所定の時間と比較す
    ることによって、上記駆動手段の制動条件を変更するこ
    とを特徴とする請求項1若しくは2に記載の対物レンズ
    切換装置。
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