JP3363944B2 - ズーム装置の制御装置 - Google Patents
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Description
駆動方式を切り換えて使用することを可能とする制御装
置に関するものである。
おいては、外形全体の小型化が求められており、特に、
レンズ鏡胴をいかに小型化するかが重要な課題となって
いる。そして、2群式ズーム装置を有するカメラでは、
レンズ鏡胴の小型化を図るため、メカニカルカムに代え
て、前群と後群のレンズ群をそれぞれ別個のモータで駆
動する機構が採用される傾向にある。かかる機構におい
て、前群レンズを駆動するモータとしては直流モータ、
後群レンズを駆動するモータとしてステッピングモータ
が用いられている。
しては、直流モータの連続駆動中にステッピングモータ
を数パルス単位で駆動するいわゆる同時駆動方式を採る
のが一般的である。しかしながら、同時駆動方式では電
池の電圧が低下した場合にステッピングモータが動作し
ない虞れがあるため、直流モータ及びステッピングモー
タの各駆動電圧を確保する観点からは、両モータを交互
に駆動する交互駆動方式が好ましい。また、基本的には
同時駆動方式を採用し、電池の電圧が所定値以下に低下
した場合に限って交互駆動方式、或いは、直流モータの
みを先に駆動した後にステッピングモータのみを駆動す
る駆動方式を採ることも従来から提案されている。
メラの制御部には、CPU、ROM及びRAM等を一体
としたいわゆるワンチップマイコンが用いられている。
従って、ズーム装置の駆動方式を、例えば同時駆動方式
から交互駆動方式に変更するような場合には、ワンチッ
プマイコンごと交換する必要がある。特に、開発段階に
おいて駆動方式が決定できない場合、各駆動方式につい
て評価試験等を行うためには、駆動方式毎にワンチップ
マイコンを作り、交換する必要がある。ワンチップマイ
コンの交換に要する手間は多大であるため、これがカメ
ラの開発期間の長期化を招く原因となる虞れがあった。
であり、その目的は、ズーム装置の駆動方式を適宜切り
換えることのできる制御装置を提供することにある。
に、本発明による制御装置は、前群レンズ駆動用モータ
により駆動される前群レンズと、後群レンズ駆動用モー
タにより駆動される後群レンズとから成るカメラのズー
ム装置を制御するためのものであり、前群レンズ駆動用
モータ及び後群レンズ駆動用モータを制御する第1、第
2及び第3の制御手段と、これらの制御手段のそれぞれ
に関連付けられた駆動方式選択用のデータのいずれか一
つを書換え可能に記憶するEEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read Only Memory )等の不揮
発メモリと、この不揮発メモリに記憶された前記データ
に応じて、第1〜第3の制御手段から当該データに対応
する制御手段を選択して制御を行わせる選択手段とを備
えることを特徴としている。
は、前群レンズ駆動用モータ及び後群レンズ駆動用モー
タを駆動するための電源の電圧を測定する電圧測定手段
を備えている。そして、第1の制御手段は、電圧測定手
段により測定された電圧の大きさによらず、前群レンズ
駆動用モータ及び後群レンズ駆動用モータを交互駆動す
るよう、両モータを制御するものである。また、第2の
制御手段は、前記電圧が所定値よりも高い場合には、前
群レンズ駆動用モータ及び後群レンズ駆動用モータを同
時に駆動し、前記電圧が所定値以下である場合には、前
群レンズ駆動用モータ及び後群レンズ駆動用モータを交
互に駆動するようになっている。更に、第3の制御手段
は、前記電圧が所定値よりも高い場合には、前群レンズ
駆動用モータ及び後群レンズ駆動用モータを同時に駆動
し、前記電圧が所定値以下である場合には、前群レンズ
駆動用モータのみを駆動して前群レンズを所望の位置に
配置した後、後群レンズ駆動用モータのみを駆動するよ
う、前群レンズ駆動用モータ及び後群レンズ駆動用モー
タを制御する。
メモリのデータに応じて、実際にズーム装置の制御を担
う制御手段が選択される。従って、不揮発メモリのデー
タをパソコン等を用いて書き換えることで、制御手段を
切り換えることができ、よってズーム装置の駆動方式も
変更することができる。
いて詳細に説明する。
ズーム装置2を示している。このズーム装置2のレンズ
鏡胴4は、カメラボディ(図示しない)に固定された固
定筒6と、この固定筒6内に入れ子式に収納された中間
筒8と、更に中間筒8内に入れ子式に収納された移動筒
10とから構成されている。
ており、中間筒8の末端部外面に設けられた係合部14
がこの螺旋溝12に係合されている。中間筒8は、直流
モータ(図示しない)により伝動機構16を介して正逆
両方向に回転可能となっており、その回転により固定筒
6に対して伸縮される。
成されており、この螺旋溝18に移動筒10の末端部外
面の係合部20が係合されている。移動筒10は、固定
筒6に対して回転不可能とされているので、中間筒8が
回転されると、中間筒8の伸縮と同方向に伸縮される。
固定されている。従って、直流モータの駆動を制御して
中間筒8及び移動筒10を伸縮させることにより、前群
レンズ22が前後に移動される。よって、この直流モー
タが前群レンズ22の駆動用モータとして機能する。
尚、符号24はポジションセンサであり、中間筒8と一
体的に移動する可動部材26の位置を検出するようにな
っているが、前群レンズ22の位置は中間筒8の位置に
より一義的に定まるので、このポジションセンサ24か
らの出力信号から前群レンズ22の位置を随時検出する
ことができる。
の後方(カメラボディ側)に後群レンズ28が前後動可
能に配置されている。図1には明瞭に示していないが、
移動筒10の内部には、後群レンズ駆動用モータとして
2相型ステッピングモータが配設されており、このステ
ッピングモータの回転軸に連結された送りねじ30に、
後群レンズ28のレンズ枠32と一体のめねじ部材34
が螺合されている。従って、ステッピングモータの駆動
を制御することで、後群レンズ28が前後に移動され
る。
定められた基準位置にあることを検出するホームポジシ
ョンセンサ(図示しない)が設けられている。そして、
後群レンズ28の位置は、基準位置から駆動されたステ
ッピングモータのパルス数によって算出される。
を制御するための本発明によるレンズ駆動用モータ制御
装置は、図2に示すように、CPU40を中心として構
成されている。直流モータ42及びステッピングモータ
44はCPU40にロジック・ドライバ回路46を介し
て接続されている。ロジック・ドライバ回路46は、C
PU40からの信号に応じて、直流モータ42に高電圧
と低電圧を適宜印加し、モータ42の回転及びブレーキ
等を制御することができる。また、ステッピングモータ
44に対しては、下記の表の励磁パターンに従ってCP
U40からパルス信号が発せられ、ステッピングモータ
44のA相及びB相が適宜励磁される。
れはRAMデータであり、CPU40は、後群レンズ2
8を次の位相に移動させる場合、後群ポインタの値に応
じた励磁パターンでステッピングモータ44の各相を励
磁する。また、図3はこの実施例のカメラで用いられる
ステッピングモータ44の構成及び動作の概念図であ
り、図3の(a)〜(d)はそれぞれ後群ポインタの
「0」〜「3」の状態を示している。図3から諒解され
る通り、後群ポインタの値が「0」から「3」に1ポイ
ントずつ増加し、そして再度「0」に戻る循環パターン
でパルス信号が出力された場合、ステッピングモータ4
4の回転子45は正回転して、後群レンズ28は後方、
即ち前群レンズ22から離れる方向に移動する。また、
後群ポインタの値が「3」から「0」に1ポイントずつ
減少し、そして再度「3」に戻る循環パターンでは、ス
テッピングモータ44は逆回転し、後群レンズ28は前
方に移動する。尚、図3の(a)及び(c)の状態は静
的安定位置と呼ばれ、この状態で励磁を停止しても回転
子45は安定状態にあり、外力が加わらない限り回転し
ない。一方、図3の(b)及び(d)の状態は、励磁を
停止すると回転子45が図3の(a)又は(c)の位置
に回転するため、動的安定位置と呼ばれる。
るEEPROM48が接続されている。このEEPRO
M48は、電池56が消耗した場合にシーケンス状態や
フィルムカウント等のカメラ状態を記憶しておくために
カメラに搭載されているものを利用しても良い。後によ
り詳細に説明するが、EEPROM48の所定アドレス
にズーム装置2の駆動方式を切り換えるためのデータが
書き込まれるようになっており、その書込みは、CPU
40に設けられた入出力ポート50に外部のパソコン等
のデータ書込み装置52を接続して行うことができる。
54には、メインスイッチ(SM)、裏蓋スイッチ(S
B)、シャッタボタンに連動するレリーズスイッチ(S
P1、SP2)、セルフタイマスイッチ(SSEL
F)、ストロボモードスイッチ(SMODE)、強制巻
戻しスイッチ(SMR)、遠景撮影を行うためのINF
スイッチ(SINF)、望遠側にズーム動作を行うため
のズームスイッチ(STELE)、広角側にズーム動作
を行うためのズームスイッチ(SWIDE)等が含まれ
ており、これらのスイッチのON・OFF信号がCPU
40に入力される。
ータ回路(REG回路)58を介して接続されている。
この電池56は、直流モータ42及びステッピングモー
タ44の駆動電源としても機能するものであり、電池5
6の電圧が直流モータ42及びステッピングモータ44
の各駆動電圧と等価的な関係となっている。また、この
電池56にはバッテリチェック回路(BC回路)60が
接続されており、CPU40からの制御信号により電池
56の電圧等のバッテリチェックを行い、その情報をC
PU40に入力するようになっている。
るポジションセンサ24及び後群レンズの基準位置を検
出するホームポジションセンサ36がCPU40に接続
されている。
PU40を有するカメラの処理について説明する。
からスタンバイ状態に至るまでのフローチャートであ
る。即ち、メインスイッチ(SM)がONとなっている
こと(ステップ101)、裏蓋が閉じられており裏蓋ス
イッチ(SB)がONとなっていること(ステップ10
2)、強制巻戻しスイッチ(SMR)がOFFとなって
いること(ステップ103)、シャッタボタンが押され
ておらずレリーズスイッチ(SP1)がOFFとなって
いること(ステップ104)、望遠用ズームスイッチ
(STELE)がOFFとなっていること(ステップ1
05)、広角用ズームスイッチ(SWIDE)がOFF
となっていること(ステップ106)、セルフタイマス
イッチ(SSELF)がOFFとなっていること(ステ
ップ107)、ストロボモードスイッチ(SMODE)
がOFFとなっていること(ステップ108)、INF
スイッチ(SINF)がOFFとなっていること(ステ
ップ109)を順次判断し、上記条件が全て満たされて
いる場合、カメラをスタンバイ状態とする。一旦スタン
バイ状態となった後は、ステップ101〜ステップ10
9を繰り返す。
された後、望遠用ズームスイッチ(STELE)が押さ
れた場合は、図5に詳細に示す望遠側ズーム処理を実行
する(ステップ110)。
初に、バッテリチェック(BC)処理を行って電池の電
圧を測定し(ステップ201)、所定値以下であるか否
かを判定する(ステップ202)。そして、電圧が所定
値以下である場合には、ステップ219に移行し、望遠
用ズームスイッチ(STELE)がOFFとされるのを
待って、この処理を終了する。
即ち正常範囲内にあると判定された場合、ポジションセ
ンサ24からの信号により前群レンズ22の位置を検出
する(ステップ203)。ステップ204において、前
群レンズ22の位置がワイド(WIDE)端以上であっ
てテレ(TELE)端未満の位置にないと判定された場
合、それ以上のズーム動作はできないものとし、ステッ
プ219に移行して処理を終了する。即ち、前群レンズ
22の位置がテレ端(レンズ鏡胴4が最も長く伸ばされ
た図1の(a)に示す状態)にある時には、それ以上の
望遠側へのズーム動作を行うことができない。また、ス
タンバイ状態であるにも拘わらず、ワイド端(スタンバ
イ状態においてレンズ鏡胴4が最も短縮された図1の
(b)に示す状態)よりもカメラボディ側に位置してい
る場合も異常と考えられるので、ステップ219に移行
する。
にある場合には、駆動方向を望遠方向(TELE)とセ
ットし(ステップ205)、EEPROM48に予め書
き込んである駆動方式選択用のデータを読み出す処理を
実行する(ステップ206)。
示すような処理である。即ち、ステップ301におい
て、駆動方式選択用データを格納してあるEEPROM
48のアドレスをセットした後、そのアドレスから駆動
方式選択用データを読み出し(ステップ302)、その
データをRAMに格納するのである(ステップ30
3)。後述するが、CPU40は、この格納されたデー
タを判断することで(図5のステップ207,209)
駆動方式を選択してその駆動方式に従った制御を行わせ
る選択手段としての機能を有している。
るが、2群式ズーム装置2に対しては次の3つの方式が
好適である。即ち、第1駆動方式は、電池56の電圧の
値によらず直流モータ42とステッピングモータ44を
交互に駆動する方式であり、第2駆動方式は、基本的に
は両モータ42,44を同時駆動して、電池56の電圧
が所定値以下となった場合に交互駆動する方式である。
また、第3駆動方式は、第2の方式と同様、同時駆動を
基本動作とするが、電池56の電圧が所定値以下となっ
た場合に直流モータ42の駆動を先行させ、その後にス
テッピングモータ44のみを駆動する方式である。この
実施例では、これら3種類の駆動方式から1つを選択す
るものとしており、それぞれに関連付けてEEPROM
48に書き込まれ記憶されるデータの値が決められてい
る。例えば、第1駆動方式は33hex、第2駆動方式
は55hex、第3駆動方式は77hexと定めてお
く。そして、CPU40は、以下で述べる通り、第1〜
第3の駆動方式となるようズーム装置2におけるモータ
42,44を制御する第1〜第3の制御手段として機能
するものである。
(55hex)が書き込まれている場合、ステップ20
7からステップ208へ進み、BCNG時交互駆動フラ
グをセットする。そして、同時駆動処理に移行する(ス
テップ211)。
あり、まず、念のために前群モータ駆動フラグをクリア
する処理を行う(ステップ401)。次に、駆動方向は
望遠方向(TELE)にセットされているので、前群レ
ンズ22を望遠方向に移動させるよう直流モータ(前群
モータ)に通電する(ステップ402,403)。
E)がOFFとされるか、或いは前群レンズ22がテレ
端に達するまで、後群レンズ駆動用のステッピングモー
タ44の駆動処理(後群駆動処理)と前群レンズ22の
位置検出(前群位置検出)を繰り返す(ステップ404
〜409)。この間、直流モータ42は連続駆動されて
いる。
て説明する。
ているので、ステップ501からステップ502に進
み、タイマをスタートさせ、一定時間(この実施例では
100ms)経過後、前群モータ駆動フラグをセットす
る(ステップ503,504)。そして、後群位相出力
処理を行う(ステップ505)。後群位相出力処理は、
RAMにセットされている後群ポインタの値に応じたス
テッピングモータ44の位相(図3参照)とするため
に、所定のパルス信号を出力し、ステッピングモータ4
4の各相を適宜励磁する処理である。
(ステップ405)、再度、後群駆動処理を行う(ステ
ップ404)。ここでは、前群モータ駆動フラグは既に
セットされているので、ステップ501からステップ5
06,507に移行し、バッテリチェック(BC)処理
を行う。この処理で測定された電池56の電圧が所定値
以上であるとステップ508で判定した場合には、ステ
ッピングモータ44の駆動電圧が正常であるものと判断
し、ステップ509,510を実行する。
4をNパルス分駆動させる処理であり、Nはステップ5
09において後群駆動カウンタにセットされた数値に対
応する。この工程では、後群駆動カウンタに「1」がセ
ットされるので、ステッピングモータ44は1パルス分
駆動され、後群レンズ28がそれに相当する距離だけ望
遠方向に移動する。
図9のフローチャートである。この処理においては、ま
ず、駆動方向が望遠方向(TELE)にセットされてい
るので、ステップ601からステップ602へと進む。
そして、後群レンズ28の位置に対応する後群累積パル
ス数が「0」である場合、これは後群レンズ28が基準
位置にあり、前群レンズ22に最も接近した位置にある
ことを意味するので、それ以上の望遠方向の移動は不可
能であるとしてこの処理を終了する。
合には、後群レンズ28を1パルス分前方に移動させる
こととなるので、予め後群累積パルス数から「1」を減
じておく(ステップ603)。次に、現時点のステッピ
ングモータ44の位相に対応する後群ポインタの値から
「1」を減じ(ステップ604)、後のステップ607
でステッピングモータ44を次の位相に駆動させる。
尚、後群ポインタの値が負となる場合には、後群ポイン
タの値として「3」をセットする(ステップ605,6
06)。
たパルス信号を出力すると、前述したように、ステッピ
ングモータ44の回転子45は逆回転し、後群レンズ2
8は望遠方向に移動する。そして、一定の時間が経過す
るのを待って(ステップ608,609)、後群駆動カ
ウンタの値から「1」を減じる(ステップ610)。そ
の結果、後群駆動カウンタの値は「0」となり、この処
理を終了する(ステップ611)。
あるときには、図7のステップ404〜409を繰り返
し、直流モータ42が連続駆動されている間、ステッピ
ングモータ44が1パルス単位で同時駆動され、後群レ
ンズ28は望遠方向に間欠的に移動していく。そして、
望遠用ズームスイッチ(STELE)がOFFとされる
か、或いは前群レンズ22がテレ端に達したならば、直
流モータ44を停止すべくブレーキをかける(ステップ
410)。
テリチェック(BC)処理で測定された電池56の電圧
が所定値以下であると判定した場合(ステップ50
8)、同時駆動には電圧が不足しているとして、同時駆
動BCNGフラグをセットする(ステップ511)。こ
のフラグがセットされた後、図7の処理は、前群位置検
出後、ステップ406からステップ411へと移行す
る。BCNG時交互駆動フラグは既にセットされている
ので(図5のステップ208)、ステップ412〜41
5を実行し、更に図5のステップ212,213を経
て、ステップ214の交互駆動処理に進む。
駆動処理の前処理である。即ち、まず、駆動中の直流モ
ータ42を停止すべく、ブレーキ処理を実行する(ステ
ップ412)。そして、交互駆動処理実行中はステッピ
ングモータ44を静的安定位置で駆動停止するので、交
互駆動処理の前にステッピングモータ44を予め静的安
定位置としておく。そのため、ステップ413におい
て、その時点での後群ポインタの値を検索し、後群ポイ
ンタが静的安定位置に対応する値となるように、後群駆
動カウンタに「1」又は「2」をセットして(ステップ
414)、後群Nパルス駆動処理(図9参照)を行う
(ステップ415)。例えば、上記の表に従った励磁パ
ターンにおいては、後群ポインタが「0」又は「2」で
あるときにステッピングモータ44は静的安定位置にあ
るので、後群駆動カウンタに「0」をセットし、また、
検索した後群ポインタが奇数である場合には、後群駆動
カウンタに「1」をセットすることになる。
に入る(ステップ214)。この交互駆動処理は図10
〜図12に示す通りであり、最初に、交互駆動処理での
直流モータ42への通電時間の初期値、通電停止時間の
初期値、ブレーキをかけ始めてから停止するまでに要す
るブレーキ時間の初期値等の駆動パラメータをセットす
る(ステップ701)。
動するための等速化処理を行う。この処理では、まず、
直流モータ42が1回駆動されることにより移動する前
群レンズ22の移動量を、前群レンズ22の位置を検出
するポジションセンサ24からの信号により求める(ス
テップ702)。この実施例では、ポジションセンサ2
4はポテンショメータであり、その信号はアナログ信号
であるので、CPU40にはデジタル信号に変換された
A/D値が前群レンズ22の位置情報として入力され
る。従って、前群レンズ22の移動量は、現時点でのA
/D値と過去のA/D値、即ち前回の直流モータ駆動前
の前群レンズ22の位置を表すA/D値との差として表
される。尚、直流モータ42を1回目に駆動する場合、
過去のA/D値はセットされていないので、予め駆動パ
ラメータの一つとしてステップ701でセットした値を
用いる。
2の移動量は負となる場合もあるので、ステップ703
において移動量を絶対値で表した値に置き換える。ま
た、次のステップ704で、先に現時点のA/D値とし
て用いたデータを過去のA/D値としてセットする。
実際の移動量と、駆動パラメータとしてセットされてい
る前群レンズ22の目標移動量とを比較し(ステップ7
05,706)、前者が大きい場合には、減速処理を実
行する(ステップ707)。この減速処理においては、
前群レンズ22の移動量が目標移動量となるよう、直流
モータ42の通電時間、ブレーキ時間等を変更しセット
する。また、実際の移動量が目標移動量より小さい場合
には、加速処理を実行する(ステップ708)。
れた通電時間、ブレーキ時間が共に「0」である場合に
は、直流モータ42の駆動は行わずに、ステッピングモ
ータ44の駆動処理に移る(ステップ709,71
5)。それ以外の場合は、直流モータ42をセットされ
た通電時間だけ駆動させ、前群レンズ22を望遠方向に
移動させる(ステップ710〜714)。そして、所望
の位置に前群レンズ22を停止させるため、直流モータ
42にブレーキ信号を出力した後、セットされたブレー
キ時間の経過後に直流モータ42への通電を停止する
(ステップ716〜719)。
駆動処理に移行する。この処理では、直流モータ42を
一定時間停止状態とするために、まず前群モータ駆動W
AITタイマをスタートさせる(ステップ720)。そ
して、後群駆動カウンタに「4」をセットし(ステップ
721)、ステッピングモータ44を4パルス分駆動
し、後群レンズ28を望遠方向に駆動する(ステップ7
22)。ステップ722の処理は図9に示す処理である
が、この場合、図9のステップ601〜611を4回繰
り返すこととなる。尚、駆動前にステッピングモータ4
4は静的安定位置とされているので、4パルス分駆動し
た後も静的安定位置となり、次の直流モータ42の駆動
時にステッピングモータ44が脱調することはない。
させてから一定時間が経過したならば(ステップ72
3)、次の直流モータ42の駆動処理のために、前群レ
ンズ22の位置検出を行う(ステップ724)。
か、望遠用ズームスイッチ(STELE)がOFFとさ
れるまでは、直流モータ42の駆動処理(ステップ70
2〜719)とステッピングモータ44の駆動処理(ス
テップ720〜724)を交互に繰り返す(ステップ7
25〜727)。最後に、確実に前群レンズ22を停止
させるために直流モータ42のブレーキ処理を行って
(ステップ728)、交互駆動処理を終了する。
48に書き込まれているデータが第2駆動方式のデータ
である場合、電池56の電圧が十分にあるときには、直
流モータ42とステッピングモータ44とを同時駆動
し、電圧が所定値を下回ったときには、直流モータ42
とステッピングモータ44とを交互に駆動することとな
る。
るデータが第1駆動方式、即ち交互駆動のみを行う方式
のデータ(33hex)場合、図5の処理においては、
ステップ207,209の判断処理を経て、ステップ2
14の交互駆動処理に直接移行することになる。
るデータが第3駆動方式のデータ(77hex)、或い
は、33hex及び55hex以外のデータである場
合、ステップ207,209を経て、ステップ210へ
と進む。第3駆動方式ではモータ44,46の交互駆動
は行われないので、ステップ210において、BCNG
時交互駆動フラグを念のためクリアしておく。そして、
ステップ211に移行して、上述したように、電池56
の電圧が所定値以上ある場合には、直流モータ42とス
テッピングモータ44を同時駆動させる。
た場合には、図8の後群駆動処理のステップ511で同
時駆動BCNGフラグがセットされる。そして、このフ
ラグがセットされた後は、ステッピングモータ44は駆
動されることはなく、直流モータ42のみが駆動され
る。そして、前群レンズ22がテレ端に達し、或いは、
望遠用ズームスイッチ(STELE)がOFFとされた
ならば、前群モータブレーキ処理を行って、前群レンズ
22の移動を停止する(図7のステップ410)。この
後、図5のステップ218でステッピングモータ44が
単独で駆動され、後群レンズ28は前群レンズ22に対
応した所定の待機位置に移動される。
れたデータに応じて、ズーム装置2の駆動方式が切り換
えられる。尚、EEPROM48のデータは、CPU4
0に設けられた入出力ポート50にパソコン52等を接
続し、外部からの命令で容易に書き換えることができ
る。
っても、前群レンズ22が所望の位置に配置された際、
後群レンズ28は所定の待機位置に配置されているとは
限らないので、図5のステップ215〜218によって
後群レンズ28を待機位置に移動させる。即ち、まず、
前群レンズ22の位置を検出した後(ステップ21
5)、同時駆動BCNGフラグをクリアする(ステップ
216)。そして、この実施例では、後群レンズ28の
待機位置は、遠景撮影を行うためのINF位置から所定
数パルス分だけ退避した位置であるので、後群レンズ2
8の待機位置に対応する後群累積パルス数を演算で求め
た(ステップ217)後、そのパルス数となるようにス
テッピングモータ44を駆動し、後群レンズ28を待機
位置に配置する(ステップ218)。尚、この望遠側ズ
ーム処理が終了した後はステッピングモータ44の各相
への通電が停止されるので、待機位置でのステッピング
モータ44の位相は図3の(a)又は(c)の状態、即
ち静的安定位置とされる。
E)がOFFとされていれることを確認し(ステップ2
19)、望遠側ズーム処理を終了する。
側のズーム動作の場合にも、駆動方向を広角方向(WI
DE)とし終端位置をワイド端とする等の点を除き、望
遠側ズーム動作処理と実質的に同様な処理がなされる。
よれば、EEPROM等のデータ書換え可能な不揮発メ
モリのデータを外部のパソコン等を用いて書き換えるだ
けの簡単な作業で、ズーム装置の駆動方式を容易に変更
することができる。従って、開発段階でズーム装置或い
はカメラ自体を評価する場合において、駆動方式を変更
するのに従来のようにワンチップマイコンを交換する必
要がなく、短時間で最適の駆動方式を見いだすことが可
能となる。
少ないので、交互駆動方式によれば前群レンズをワイド
端からテレ端に移動させるのに長時間を要し、シャッタ
チャンスを逃す虞れもある。逆に、6V系カメラの場
合、同時駆動方式ではズーム動作が早く、フレーミング
を行うには早くなり過ぎる場合がある。このような場合
に、EEPROMのデータの書換えのみで、前者を同時
駆動方式とし、後者を交互駆動方式に簡単に変更させる
ことができるのである。
チップマイコンを用意していたが、本発明を適用し、数
種の駆動方式を予めプログラミングしてその駆動方式を
データ書換えにより適宜変更することとすれば、数種の
カメラに対して1種類のワンチップマイコンを作成する
ば良く、カメラ製造能率が格段に向上するという効果も
ある。
の構成を示す断面図であり、(a)は最も望遠にした状
態、(b)は最も広角にした状態を示している。
CPUを示すブロック図である。
ッピングモータの構成及び動作を示す概念図である。
実施例を示すフローチャートである。
ム処理の一実施例を示すフローチャートである。
Mデータ読出処理の一実施例を示すフローチャートであ
る。
理の一実施例を示すフローチャートである。
理の一実施例を示すフローチャートである。
ス駆動処理の一実施例を示すフローチャートである。
処理の一実施例を示すフローチャートであり、前群レン
ズの等速化処理部分を示している。
直流モータの駆動処理部分を示している。
ステッピングモータの駆動処理部分を示している。
8…中間筒、10…移動筒、16…伝動機構、22…前
群レンズ、24…ポジションセンサ、28…後群レン
ズ、36…ホームポジションセンサ、40…CPU、4
2…直流モータ、44…ステッピングモータ、46…ロ
ジック・ドライバ回路、48…EEPROM(不揮発メ
モリ)、50…入出力ポート、52…パソコン、54…
スイッチ部、56…電池、58…レギュレータ回路、6
0…バッテリチェック回路。
Claims (3)
- 【請求項1】 前群レンズ駆動用モータにより駆動され
る前群レンズと、後群レンズ駆動用モータにより駆動さ
れる後群レンズとから成るカメラのズーム装置を制御す
る制御装置であって、 前記前群レンズ駆動用モータ及び前記後群レンズ駆動用
モータを駆動するための電源の電圧を測定する電圧測定
手段と、 前記前群レンズ駆動用モータ及び前記後群レンズ駆動用
モータを交互駆動するよう、前記前群レンズ駆動用モー
タ及び前記後群レンズ駆動用モータを制御する第1の制
御手段と、 前記電圧測定手段により測定された電圧が所定値よりも
高い場合には、前記前群レンズ駆動用モータ及び前記後
群レンズ駆動用モータを同時に駆動し、前記電圧が所定
値以下である場合には、前記前群レンズ駆動用モータ及
び前記後群レンズ駆動用モータを交互に駆動するよう、
前記前群レンズ駆動用モータ及び前記後群レンズ駆動用
モータを制御する第2の制御手段と、 前記電圧が所定値よりも高い場合には、前記前群レンズ
駆動用モータ及び前記後群レンズ駆動用モータを同時に
駆動し、前記電圧が所定値以下である場合には、前記前
群レンズ駆動用モータのみを駆動して前記前群レンズを
所望の位置に配置した後、前記後群レンズ駆動用モータ
のみを駆動するよう、前記前群レンズ駆動用モータ及び
前記後群レンズ駆動用モータを制御する第3の制御手段
と、 前記第1の制御手段、前記第2の制御手段及び前記第3
の制御手段のそれぞれに関連付けられた3種のデータの
いずれか一つを書換え可能に記憶する 不揮発メモリと、前記不揮発メモリに記憶された前記データに応じて、前
記第1の制御手段、前記第2の制御手段及び前記第3の
制御手段から当該データに対応する制御手段を選択し、
この選択された制御手段により 制御を行わせる選択手段
とを備えることを特徴とするズーム装置の制御装置。 - 【請求項2】 前記不揮発メモリはEEPROMである
ことを特徴とする請求項1記載のズーム装置の制御装
置。 - 【請求項3】 前記前群レンズ駆動用モータは直流モー
タであり、前記後群レンズ駆動用モータはステッピング
モータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
ズーム装置の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11343393A JP3363944B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | ズーム装置の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11343393A JP3363944B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | ズーム装置の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06324246A JPH06324246A (ja) | 1994-11-25 |
JP3363944B2 true JP3363944B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=14612103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11343393A Expired - Lifetime JP3363944B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | ズーム装置の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3363944B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001255449A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-21 | Fuji Photo Optical Co Ltd | レンズ駆動装置 |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP11343393A patent/JP3363944B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06324246A (ja) | 1994-11-25 |
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