JP3020763B2 - レンズ鏡胴収納制御装置 - Google Patents

レンズ鏡胴収納制御装置

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JP3020763B2
JP3020763B2 JP5113437A JP11343793A JP3020763B2 JP 3020763 B2 JP3020763 B2 JP 3020763B2 JP 5113437 A JP5113437 A JP 5113437A JP 11343793 A JP11343793 A JP 11343793A JP 3020763 B2 JP3020763 B2 JP 3020763B2
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道弘 椎名
淳一 岩本
文雄 岩井
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富士写真光機株式会社
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    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/08Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification adapted to co-operate with a remote control mechanism

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  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズーム装置のレンズ鏡
胴がカメラボディ内に収納されるようになっているいわ
ゆる沈胴式のカメラに関し、特に、レンズ鏡胴を収納す
る際の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ、特にコンパクトカメラに
おいては、外形全体の小型化が求められており、特に、
レンズ鏡胴をいかに小型化するかが重要な課題となって
いる。そして、2群式ズーム装置を有するカメラでは、
レンズ鏡胴の小型化を図るため、メカニカルカムに代え
て、前群と後群のレンズ群をそれぞれ別個のモータで駆
動する機構が採用される傾向にある。
【0003】この2群式ズーム装置としては、図1に示
すような構成のものがある。このズーム装置2のレンズ
鏡胴4は、カメラボディの一部をなす固定筒6と、この
固定筒6内に入れ子式に収納された中間筒8と、更に中
間筒8内に入れ子式に収納された移動筒10とから構成
されている。
【0004】移動筒10の前端部内には前群レンズ22
が固定されており、直流モータ(図示しない)により移
動筒10と一体的に前後に駆動されるようになってい
る。
【0005】また、移動筒10内には、前群レンズ22
の後方(カメラボディ側)に後群レンズ28が前後動可
能に配置されている。この後群レンズ28はステッピン
グモータ(図示しない)により前後に駆動される。
【0006】尚、図1の(a)は焦点距離が最も長い最
望遠状態であり、(b)は焦点距離が最も短い最広角状
態である。
【0007】このようなズーム装置2においては、撮影
を行っていない時、移動筒10及び中間筒8を図示の最
広角状態よりも更に固定筒6内に引き入れ、レンズ鏡胴
4全体をカメラボディ内の沈胴位置に収納するのが一般
的である。しかし、後群レンズ28を最広角状態の位置
のままでレンズ鏡胴4を沈胴位置に駆動させると、後群
レンズ28がフィルムFと接触してしまい、フィルムF
を破損する虞れがある。
【0008】そこで、従来においては、レンズ鏡胴4を
カメラボディ内に収納するに際し、まず後群レンズ28
を前群レンズ22に最も近接する所定の待機位置に移動
させ、その後にレンズ鏡胴を収納することとしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の2群式ズーム装置では、何らかの原因で
後群レンズが所定の待機位置に配置されなかった場合、
そのままレンズ鏡胴をカメラボディ内に収納すると、後
群レンズがフィルムと接触する可能性がある。
【0010】特に、後群レンズの駆動用のモータがステ
ッピングモータである場合、上記問題点には十分に注意
する必要がある。ステッピングモータの場合、その駆動
電圧が低くなると、パルスを加えても正常に駆動しない
という脱調状態を生じることがある。後群レンズの位置
はステッピングモータに加えられたパルスの累積数から
求められることから、この脱調状態が発生すると、後群
レンズの実際の位置が不明となり、後群レンズとフィル
ムとが接触する虞れが生ずるのである。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、レンズ鏡胴収納時における後群レ
ンズとフィルムとの接触を防止するレンズ鏡胴収納制御
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるレンズ鏡胴
収納制御装置は、カメラボディに対して前後に移動可能
に設けられたレンズ鏡胴と、このレンズ鏡胴の前端部に
取り付けられた前群レンズと、レンズ鏡胴内にその軸線
方向に沿って移動可能に取り付けられ、レンズ鏡胴とは
別個独立に駆動される後群レンズとから成る2群式ズー
ム装置を有するカメラであって、レンズ鏡胴をカメラボ
ディ内の沈胴位置に収納することができるようになって
おり、且つ、レンズ鏡胴を沈胴位置に収納した際に後群
レンズがカメラボディ内のフィルムと接触するレンズ鏡
胴内の位置に配置される可能性を有しているカメラに適
用されるものであって、後群レンズをレンズ鏡胴内の所
定の待機位置に配置する第1手段と、後群レンズが前記
待機位置にあることを検出する第2手段と、この第2手
段により後群レンズが待機位置にあることが検出された
場合、後群レンズを待機位置に配置した状態でレンズ鏡
胴をカメラボディ内の沈胴位置に収納する第3手段と、
第2手段により後群レンズが待機位置にないことが検出
された場合、撮影可能状態においてレンズ鏡胴が配置さ
れ得る範囲内の適所にレンズ鏡胴を配置する第4手段
と、を備えることを特徴としている。
【0013】前記第4手段によりレンズ鏡胴が配置され
る位置は、焦点距離が最も短くなる状態(最広角状態)
でレンズ鏡胴が配置される位置とするのが好適である。
【0014】
【作用】本発明によれば、レンズ鏡胴をカメラボディ内
に収納した際に後群レンズがフィルムと接触しないレン
ズ鏡胴内の待機位置を予め求めておき、レンズ鏡胴収納
時にその待機位置に後群レンズを配置し、かつまた、後
群レンズがその待機位置にあることを検出する。
【0015】そして、後群レンズが待機位置にあること
が検出されたならば、その位置を保った状態でレンズ鏡
胴をカメラボディ内に収納させる。この場合、後群レン
ズがフィルムと接しないことは勿論である。
【0016】また、後群レンズが前記待機位置に配置さ
れていない場合、後群レンズの位置が不明となっている
ので、レンズ鏡胴をカメラボディ内に収納せずに、レン
ズ鏡胴を撮影可能状態での適所に配置することとしてい
る。レンズ鏡胴が撮影可能状態での位置、例えば最広角
状態での位置にある場合には、後群レンズがフィルムと
接触することはない。
【0017】
【実施例】以下、図面と共に本発明の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。
【0018】本発明が適用されるカメラの2群式ズーム
装置は、先に図1に沿って説明したものと同様である
が、本発明の内容をより明確化するために、その構成を
より詳細に説明することとする。
【0019】ズーム装置2のレンズ鏡胴4は、カメラボ
ディの一部をなす固定筒6と、この固定筒6内に入れ子
式に収納された中間筒8と、更に中間筒8内に入れ子式
に収納された移動筒10とから成る3連構成となってい
る。
【0020】固定筒6の内面には螺旋溝12が形成され
ており、中間筒8の末端部外面に設けられた係合部14
がこの螺旋溝12に係合されている。中間筒8は、直流
モータ(図示しない)により伝動機構16を介して正逆
両方向に回転可能となっており、その回転により固定筒
6に対して伸縮される。
【0021】また、中間筒8の内面にも螺旋溝18が形
成されており、この螺旋溝18に移動筒10の末端部外
面の係合部20が係合されている。移動筒10は、固定
筒6に対して回転不可能とされているので、中間筒8が
回転されると、中間筒8の伸縮と同方向に伸縮される。
【0022】移動筒10の先端部には前群レンズ22が
固定されている。従って、直流モータの駆動を制御して
中間筒8及び移動筒10を伸縮させることにより、前群
レンズ22が前後に移動される。よって、この直流モー
タが前群レンズ22の駆動用モータとして機能する。
尚、符号24はポジションセンサであり、中間筒8と一
体的に移動する可動部材26の位置を検出するようにな
っているが、前群レンズ22の位置は中間筒8の位置に
より一義的に定まるので、このポジションセンサ24か
らの出力信号によって前群レンズ22の位置を随時検出
することができる。
【0023】また、移動筒10内には、前群レンズ22
の後方(カメラボディ側)に後群レンズ28が前後動可
能に配置されている。図1には明瞭に示していないが、
移動筒10の内部には、後群レンズ駆動用モータとして
2相型ステッピングモータが配設されており、このステ
ッピングモータの回転軸に連結された送りねじ30に、
後群レンズ28のレンズ枠32と一体のめねじ部材34
が螺合されている。従って、ステッピングモータの駆動
を制御することで、後群レンズ28が前後に移動され
る。
【0024】後群レンズ28は、前群レンズ22に最も
接近する位置をホームポジション(基準位置)としてお
り、移動筒10内には、後群レンズ28がこのホームポ
ジションにあることを検出するホームポジションセンサ
(図示しない)が設けられている。そして、後群レンズ
28の位置は、ホームポジションから駆動されたステッ
ピングモータの累積パルス数によって算出されるように
なっている。尚、ホームポジションセンサとして種々の
型式のものを用いることが可能であるが、この実施例で
はリミットスイッチを用い、後群レンズ28がホームポ
ジションに配置された時にこのリミットスイッチがON
とされるようにしている。
【0025】このようなズーム装置2のレンズ鏡胴4を
沈胴位置に収納するための本発明によるレンズ鏡胴収納
制御装置は、図2に示すように、CPU40を中心とし
て構成されている。前群レンズ22ないしはレンズ鏡胴
4の駆動用の直流モータ42及び後群レンズ28の駆動
用のステッピングモータ44はCPU40にロジック・
ドライバ回路46を介して接続されている。ロジック・
ドライバ回路46は、CPU40からの信号に応じて、
直流モータ42に高電圧と低電圧を適宜印加し、モータ
42の回転及びブレーキ等を制御することができる。ま
た、ステッピングモータ44に対しては、下記の表の励
磁パターンに従ってCPU40からパルス信号が発せら
れ、ステッピングモータ44のA相及びB相が適宜励磁
される。
【0026】下の表において後群ポインタとあるが、こ
れはRAMデータであり、CPU40は、後群レンズ2
8を次の位相に移動させる場合、後群ポインタの値に応
じた励磁パターンでステッピングモータ44の各相を励
磁する。また、図3はこの実施例のカメラで用いられる
ステッピングモータ44の構成及び動作の概念図であ
り、図3の(a)〜(d)はそれぞれ後群ポインタの
「0」〜「3」の状態を示している。図3から諒解され
る通り、後群ポインタの値が「0」から「3」に1ポイ
ントずつ増加し、そして再度「0」に戻る循環パターン
でパルス信号が出力された場合、ステッピングモータ4
4の回転子45は正転方向に回転して、後群レンズ28
は後方、即ち前群レンズ22から離れる方向に移動す
る。また、後群ポインタの値が「3」から「0」に1ポ
イントずつ減少し、そして再度「3」に戻る循環パター
ンでは、ステッピングモータ44は逆転方向に回転し、
後群レンズ28は前方に移動する。
【0027】
【表1】
【0028】また、CPU40にはスイッチ部48が接
続されている。スイッチ部48には、メインスイッチ
(SM)、裏蓋スイッチ(SB)、シャッタボタンに連
動するレリーズスイッチ(SP1、SP2)、セルフタ
イマスイッチ(SSELF)、ストロボモードスイッチ
(SMODE)、強制巻戻しスイッチ(SMR)、遠景
撮影を行うためのINFスイッチ(SINF)、望遠側
にズーム動作を行うためのズームスイッチ(STEL
E)、広角側にズーム動作を行うためのズームスイッチ
(SWIDE)等が含まれており、これらのスイッチの
ON・OFF信号がCPU40に入力される。
【0029】更に、前群レンズ22の位置を検出するポ
ジションセンサ24及び後群レンズ28のホームポジシ
ョンを検出するホームポジションセンサ36がCPU4
0に接続されている。
【0030】更にまた、CPU40には電池50がレギ
ュレータ回路(REG回路)52を介して接続されてい
る。この電池50はズーム装置2の駆動電源としても機
能するものである。また、この電池50にはバッテリチ
ェック回路(BC回路)54が接続されており、CPU
40からの制御信号により電池50の電圧等のバッテリ
チェックを行い、その情報をCPU40に入力するよう
になっている。
【0031】次に、図4〜図8に沿って上記構成のCP
U40によるレンズ鏡胴収納時の制御について説明す
る。
【0032】まず、図4はフィルムをカメラに装填して
からスタンバイ状態(撮影可能状態)に至るまでのフロ
ーチャートである。即ち、メインスイッチ(SM)がO
Nとなっていること(ステップ101)、裏蓋が閉じら
れており裏蓋スイッチ(SB)がONとなっていること
(ステップ102)、強制巻戻しスイッチ(SMR)が
OFFとなっていること(ステップ103)、シャッタ
ボタンが押されておらずレリーズスイッチ(SP1)が
OFFとなっていること(ステップ104)、望遠用ズ
ームスイッチ(STELE)がOFFとなっていること
(ステップ105)、広角用ズームスイッチ(SWID
E)がOFFとなっていること(ステップ106)、セ
ルフタイマスイッチ(SSELF)がOFFとなってい
ること(ステップ107)、ストロボモードスイッチ
(SMODE)がOFFとなっていること(ステップ1
08)、INFスイッチ(SINF)がOFFとなって
いること(ステップ109)を順次判断し、上記条件が
全て満たされている場合、カメラをスタンバイ状態とす
る。一旦スタンバイ状態となった後は、ステップ101
〜ステップ109を繰り返す。
【0033】カメラがスタンバイ状態とされると、ズー
ム装置2のレンズ鏡胴4は、図1の(a)に示す最望遠
状態での位置と図1の(b)に示す最広角状態での位置
との間に配置されることとなる。そして、メインスイッ
チ(SM)をOFFとした場合、或いは、一定時間カメ
ラを操作しなかった場合、レンズ鏡胴4をカメラボディ
内の沈胴位置に収納する処理が開始される。ここでは、
メインスイッチ(SM)をOFFとした場合の処理につ
いて説明する。尚、この実施例でのレンズ鏡胴4の沈胴
位置は、図1の(b)の最広角状態での位置よりも移動
筒10及び中間筒8を更に固定筒6内に引き入れた状態
での位置をいう。
【0034】このSM“OFF”処理においては、図5
に示すように、まず最初に、バッテリチェック(BC)
処理を行って電池50の電圧を測定し(ステップ20
1)、所定値以下であるか否かを判定する(ステップ2
02)。そして、電圧が所定値以下である場合には、ス
テップ215〜217に移行し、この処理を終了する。
【0035】電池50の電圧が所定値よりも高い場合、
即ち正常範囲内にあると判定された場合、ポジションセ
ンサ24からの信号により前群レンズ22の位置を検出
する(ステップ203)。ステップ204において、前
群レンズ22の位置がワイド(WIDE)端以上であっ
てテレ(TELE)端未満の位置にないと判定された場
合、それ以上のズーム動作はできないものとし、ステッ
プ215〜217に移行して処理を終了する。即ち、前
群レンズ22の位置がテレ端(レンズ鏡胴4が最も長く
伸ばされた図1の(a)に示す状態)にある時には、そ
れ以上の望遠側へのズーム動作を行うことができない。
また、スタンバイ状態であるにも拘わらず、ワイド端
(スタンバイ状態においてレンズ鏡胴4が最も短縮され
た図1の(b)に示す状態)よりもカメラボディ側に位
置している場合も異常と考えられるので、ステップ21
5〜217に移行する。
【0036】前群レンズ22がワイド端とテレ端との間
にある場合には、後群レンズ28をホームポジションに
移動するための後群HP駆動処理を実行する(ステップ
205)。
【0037】この後群HP駆動処理は、図6から理解さ
れる通り、後群レンズ28をホームポジションに移動さ
せ、もしホームポジションセンサであるリミットスイッ
チがONとならなかった場合には、異常があるとして、
HP検出エラーフラグをセットする処理である。この処
理を図6に沿って更に詳細に説明する。
【0038】まず、後群レンズ28の駆動用ステッピン
グモータ44に対して加えられた駆動処理(後群Nパル
ス駆動処理)の回数を表すHPチェック駆動カウンタを
クリアした後(ステップ301)、後群レンズ28の駆
動方向を前群レンズ22側、即ち前方とすべく、ステッ
ピングモータ44の駆動方向を逆転方向にセットする
(ステップ302)。そして、念のためにHP検出エラ
ーフラグもクリアしておく(ステップ303)。
【0039】次に、ステッピングモータ44をその時点
での後群ポインタの値に応じた位相で励磁しておくため
に、後群位相出力処理を行う(ステップ304)。この
後群位相出力処理は、図7に示すように、後群ポインタ
の値に応じたステッピングモータ44の位相(図3参
照)とするために、所定のパルス信号を出力するもので
ある。この後のステップ305では、ステッピングモー
タ44の励磁状態を安定させるために、一定時間、この
実施例では約10msの待ち時間を持たせている。
【0040】この後、ステッピングモータ44をNパル
ス分駆動させる処理を行う(ステップ306〜30
8)。ここで、Nはステップ306において後群駆動カ
ウンタにセットされる数値に対応する。従って、この処
理では、後群駆動カウンタに「4」がセットされるの
で、ステッピングモータ44は4パルス分駆動され、後
群レンズ28がそれに相当する距離だけ前方に移動す
る。
【0041】ステップ308の処理を詳細に示したのが
図8のフローチャートである。この処理においては、ま
ず、ステッピングモータ44の駆動方向が逆転方向にセ
ットされているので、ステップ401からステップ40
2へと進む。そして、後群レンズ28の位置に対応する
後群累積パルス数が「0」である場合、これは後群レン
ズ28がホームポジションにあり、それ以上の前方への
移動は不可能であるとしてこの処理を終了する。
【0042】一方、後群累積パルス数が「1」以上の場
合には、後群レンズ28を1パルス分前方に移動させる
こととなるので、予め後群累積パルス数から「1」を減
じておく(ステップ403)。次に、現時点のステッピ
ングモータ44の位相に対応する後群ポインタの値から
「1」を減じ(ステップ404)、後のステップ407
でステッピングモータ44を次の位相に駆動させる。
尚、後群ポインタの値が負となる場合には、後群ポイン
タの値として「3」をセットする(ステップ405,4
06)。
【0043】ステップ407で後群ポインタの値に応じ
たパルス信号を出力すると、前述したように、ステッピ
ングモータ44の回転子45は1パルス分逆回転し、後
群レンズ28は前方に移動する。そして、一定の時間が
経過するのを待って(ステップ408,409)、後群
駆動カウンタの値から「1」を減じる(ステップ41
0)。この場合、後群駆動カウンタには「4」が最初に
セットされているので、以上のステップ401〜410
を4回繰り返し、後群駆動カウンタの値が「0」となっ
たところでこの処理を終了する(ステップ411)。こ
の結果、ステッピングモータ44が4パルス分、逆転方
向に駆動される。
【0044】この後群Nパルス駆動処理が終了したなら
ば、10ms経過後にホームポジションセンサ36のO
N・OFFを検出する(ステップ309〜312)。こ
の実施例では、1回目でホームポジションセンサ36が
ONとなっても、誤作動の可能性があるので、2ms後
に、再度ホームポジションセンサ36のON・OFFを
検出することとしている。
【0045】ホームポジションセンサ36がOFFの場
合は、HPチェック駆動カウンタの値が「180」以下
か否かを判断する(313)。このHPチェック駆動カ
ウンタには、ステッピングモータ44が4パルス分駆動
される毎に、「1」が加算されるようになっているが
(ステップ307)、このカウンタの値が「180」以
下である場合には、後群レンズ28が未だホームポジシ
ョンにまで達していない可能性がある。これは、後群レ
ンズ28がホームポジションから最も離れている位置か
らホームポジションにまで移動するのに、ステッピング
モータ44に720回(180カウンタ)、パルス信号
を送る必要があるからである。ホームポジションセンサ
36がOFFであり、かつ、このHPチェック駆動カウ
ンタが「180」以下である場合には、後群レンズ28
はホームポジションに達していないと考えることができ
るので、ステップ306〜312を繰り返すことにな
る。そして、ホームポジションセンサ36がOFFであ
り、かつ、HPチェック駆動カウンタが「180」を越
えている場合には、後群レンズ28の駆動等に異常があ
ったものとみなし、HP検出エラーフラグをセットし
(ステップ314)、この処理から抜ける。
【0046】一方、HPチェック駆動カウンタの値が
「180」以内で、ホームポジションセンサ36がON
とされた場合には、ホームポジションから数パルス分カ
メラボディ側に離れた待機位置に、後群レンズ28を移
動させる。ここでは、8パルス分移動させることとし
て、まず、ステッピングモータ44の駆動方向を正転方
向にセットし(ステップ315)、後群駆動カウンタに
「8」をセットする(ステップ316)。そして、後群
Nパルス駆動処理を行った後(ステップ317)、約1
0msを待って、ステッピングモータ44の励磁状態を
安定させる(ステップ318)。後群Nパルス駆動処理
では、図8のステップ401からステップ412に進
み、ステップ401〜411が8回繰り返される。
【0047】このようにして後群レンズ28を待機位置
に移動させた場合、異常がなければ、ホームポジション
センサ36はOFFになる。しかしながら、2度のホー
ムポジションセンサ36のON・OFF検出を行っても
(ステップ319〜321)、ホームポジションセンサ
36がONのままであるならば、何らかの異常が発生し
ているものとして、HP検出エラーフラグをセットする
(ステップ314)。
【0048】ステップ319〜321でホームポジショ
ンセンサ36がOFFとなっていれば、これは正常であ
るので、HP検出エラーフラグをセットすることなく、
この後群HP駆動処理から抜け出る。
【0049】後群HP駆動処理において駆動レンズ28
が正常に駆動されたならば、後群レンズ28はホームポ
ジションに近い待機位置に配置されている。この待機位
置での後群レンズ28と前群レンズ22の位置関係は、
概ね図1の(a)に示す状態であり、後群レンズ28は
移動筒10の後端よりも前方側に収まっている。従っ
て、前群及び後群レンズ22,28のこの位置状態を保
持したまま、レンズ鏡胴4を沈胴位置に収納しても、後
群レンズ28がフィルムFに接触することはない。
【0050】このレンズ鏡胴収納処理を図5に沿って説
明するならば、まず、ステップ206においてHP検出
エラーフラグのセットの有無を判断する。後群レンズ2
8の駆動が正常である場合には、このHP検出エラーフ
ラグはセットされていないので、レンズ鏡胴4を沈胴位
置に収納すべく、前群レンズ22の駆動方向を望遠(W
IDE)側とセットして(ステップ207)、直流モー
タ(前群モータ)42を駆動する(ステップ208)。
直流モータ42がセット方向に駆動されると、移動筒1
0及び中間筒8が固定筒6内に収納されていく。レンズ
鏡胴4の収納動作中、ポジションセンサ24が前群レン
ズ22の位置、即ちレンズ鏡胴4の位置を検出し(ステ
ップ209)、レンズ鏡胴4が沈胴位置に達したところ
で(ステップ211)、直流モータ42にブレーキをか
ける(ステップ212)。
【0051】一方、後群HP駆動処理で異常が発見さ
れ、HP検出エラーフラグがセットされている場合に
は、ステップ206からステップ213に進み、WID
E端駆動フラグがセットされる。このフラグがセットさ
れた場合も、上記と同様に直流モータ42が駆動されて
レンズ鏡胴4が収納されていくが(ステップ207,2
08)、前群レンズ22がワイド(WIDE)端に達し
たところで(ステップ210,214)、直流モータ4
2にブレーキがかけられる(ステップ212)。
【0052】このように、後群レンズ28の駆動或いは
ホームポジションセンサ36等に異常がある場合には、
前群レンズ22が図1の(b)に示すワイド端の位置と
なったところで停止する。この状態では、図1の(b)
から理解されるように、後群レンズ28が最もカメラボ
ディ側に位置していたとしても、フィルムFに接触する
ことはあり得ない。
【0053】この後、WIDE端駆動フラグをクリアし
て(ステップ215)、ズーム装置2の駆動電源をOF
Fし(ステップ216)、メインスイッチ(SM)がO
FFされていることを確認して(ステップ217)、処
理を終了するのである。
【0054】上記実施例では、異常があった場合、可能
な限りレンズ鏡胴4の突出量を小さくする目的で、前群
レンズ22がワイド端に達した時に収納動作を停止する
こととしているが、撮影可能状態の位置であればいずれ
の位置に停止させても、後群レンズ28がフィルムFに
接することはない。
【0055】以上、本発明の好適な実施例について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定されないこと
は言うまでもない。例えば、上記実施例では待機位置を
ホームポジションから数パルス離れた位置としている
が、レンズ鏡胴4を沈胴位置に収納した場合に後群レン
ズ28がフィルムFと干渉しない位置であれば、その位
置を待機位置としても良い。
【0056】また、上記実施例におけるズーム装置2の
レンズ鏡胴4は、固定筒6、中間筒8及び移動筒8から
成る3連構造としているが、固定筒及び移動筒から成る
2連構造のものにも、本発明を適用することは可能であ
る。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、後
群レンズの駆動等に何らかの異常が発生し、後群レンズ
の位置が不明となった場合に、レンズ鏡胴はカメラボデ
ィ内の沈胴位置に収納されず、撮影可能状態での位置に
配置される。このようにレンズ鏡胴が撮影可能状態の位
置にある場合には、後群レンズがフィルムと接触するこ
とはないので、レンズ鏡胴収納時におけるフィルムや後
群レンズその他のカメラ構成要素の損傷が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるカメラの2群式ズーム装置
の構成を示す断面図であり、(a)は最望遠状態、
(b)は最広角状態を示している。
【図2】本発明によるレンズ鏡胴収納制御装置を構成す
るCPUを示すブロック図である。
【図3】ズーム装置の後群レンズを駆動するためのステ
ッピングモータの構成及び動作を示す概念図である。
【図4】カメラがスタンバイ状態に至るまでの処理の一
実施例を示すフローチャートである。
【図5】本発明のレンズ鏡胴収納制御装置により実行さ
れるSM“OFF”処理の一実施例を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明のレンズ鏡胴収納制御装置により実行さ
れる後群HP駆動処理の一実施例を示すフローチャート
である。
【図7】本発明のレンズ鏡胴収納制御装置により実行さ
れる後群位相出力処理の一実施例を示すフローチャート
である。
【図8】本発明のレンズ鏡胴収納制御装置により実行さ
れる後群Nパルス駆動処理の一実施例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2…2群式ズーム装置、4…レンズ鏡胴、6…固定筒
(カメラボディ)、8…中間筒、10…移動筒、16…
伝動機構、22…前群レンズ、24…ポジションセン
サ、28…後群レンズ、36…ホームポジションセン
サ、40…CPU、42…直流モータ、44…ステッピ
ングモータ、46…ロジック・ドライバ回路、50…電
池。
フロントページの続き (72)発明者 岩井 文雄 埼玉県大宮市植竹町一丁目324番地 富 士写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−263631(JP,A) 実開 昭64−32525(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディに対して前後に移動可能に
    設けられたレンズ鏡胴と、該レンズ鏡胴の前端部に取り
    付けられた前群レンズと、前記レンズ鏡胴内にその軸線
    方向に沿って移動可能に取り付けられ、前記レンズ鏡胴
    とは別個独立に駆動される後群レンズとから成る2群式
    ズーム装置を有するカメラであって、前記レンズ鏡胴を
    前記カメラボディ内の沈胴位置に収納することができる
    ようになっており、且つ、前記レンズ鏡胴を前記沈胴位
    置に収納した際に前記後群レンズが前記カメラボディ内
    のフィルムと接触する前記レンズ鏡胴内の位置に配置さ
    れる可能性を有しているカメラのためのレンズ鏡胴収納
    制御装置において、 前記後群レンズを前記レンズ鏡胴内の所定の待機位置に
    配置する第1手段と、 前記後群レンズが前記待機位置にあることを検出する第
    2手段と、 前記第2手段により前記後群レンズが前記待機位置にあ
    ることが検出された場合、前記後群レンズを前記待機位
    置に配置した状態で前記レンズ鏡胴を前記カメラボディ
    内の沈胴位置に収納する第3手段と、 前記第2手段により前記後群レンズが前記待機位置にな
    いことが検出された場合、撮影可能状態において前記レ
    ンズ鏡胴が配置され得る範囲内の所定の位置に該レンズ
    鏡胴を配置する第4手段と、 を備えることを特徴とするレンズ鏡胴収納制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第4手段により前記レンズ鏡胴が配
    置される所定の位置は、最も短い焦点距離の状態で該レ
    ンズ鏡胴が配置される位置であることを特徴とする請求
    項1記載のレンズ鏡胴収納制御装置。
  3. 【請求項3】 前記後群レンズはステッピングモータに
    より駆動されることを特徴とする請求項1記載のレンズ
    鏡胴収納制御装置。
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