JP2002090180A - 回転検出センサ - Google Patents

回転検出センサ

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JP2002090180A
JP2002090180A JP2000279173A JP2000279173A JP2002090180A JP 2002090180 A JP2002090180 A JP 2002090180A JP 2000279173 A JP2000279173 A JP 2000279173A JP 2000279173 A JP2000279173 A JP 2000279173A JP 2002090180 A JP2002090180 A JP 2002090180A
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magnet
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sensor
magnetic flux
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Masahiro Taniguchi
政弘 谷口
Shinji Usui
進二 臼井
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁石の必要個数を相対的に低く抑えることが
できる回転検出センサを提供する。 【解決手段】 周方向両側のエッジ間のなす角度間隔が
軸心Oを中心として30度である外側導磁板5および内
側導磁板6は、軸心Oを中心として60度の間隔で配置
される。外側導磁板5は、そのエッジが内側導磁板のエ
ッジに対して軸心Oを中心として10度ずれた位置とな
るように内側導磁板6に対してずらして配置される。パ
ッケージ7には、3つのMRセンサS1〜S3と2つの
バイアスマグネット8,9がモールド材10により封止
される。2つのバイアスマグネット8,9は、軸心Oを
中心として20度間隔で配置される。バイアスマグネッ
ト8には略半径方向の両側(N極,S極側)に2つのM
RセンサS1,S3が配置され、バイアスマグネット9
のS極側には1つのMRセンサS2が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気検知手段を用
いた回転検出センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転検出センサの一例として、例
えば図7に示す構造のセンサがある。この回転検出セン
サ51は、所定位置に固定されたパッケージ52と、そ
のパッケージ52に対して回転軸53とともに回転中心
(軸心)Oを支点として相対回転する鉄製の回転板54
とを備える。
【0003】パッケージ52には、バイアスマグネット
55およびMRセンサS1,S2,S3がそれぞれ3つ
ずつ内蔵され、これらバイアスマグネット55およびM
RセンサS1〜S3は樹脂モールド材56により封止さ
れている。3つのバイアスマグネット55は周方向に2
0度間隔で配置され、3つのMRセンサS1〜S3は各
バイアスマグネット55の回転軸53側でオフセットし
た状態に配置されている。
【0004】回転板54には、パッケージ52を挟むよ
うにして内側導磁板57および外側導磁板58が立設さ
れている。内側導磁板57および外側導磁板58は、軸
心Oを中心として周方向に60度間隔でそれぞれ配置さ
れ、かつ内側導磁板57と外側導磁板58のエッジ部分
(周方向両端)が軸心Oから略半径方向に延びる同一線
上に位置するように位置および周方向長さがそれぞれ設
定されている。
【0005】この回転検出センサ51は以下の手順で角
度検出をする。回転軸53と共に回転板54が回転した
とき、内側導磁板57および外側導磁板58がパッケー
ジ52に対して相対移動する。このときバイアスマグネ
ット55から放射される磁束は各導磁板57,58によ
ってその向きが変えられ、各MRセンサS1〜S3はそ
の磁束の向きに応じて図6に示すパルス信号(例えば出
力電圧)をそれぞれ出力する。
【0006】つまり各MRセンサS1〜S3は、導磁板
57,58が対向位置にあるときHレベルの信号を出力
し、逆に導磁板57,58が対向位置にないときLレベ
ルの信号を出力するように設定されている。そして回転
検出センサ51は、MRセンサS1〜S3から得られる
3つのパルス信号に基づき、Hレベルの信号およびLレ
ベルの信号のレベル状態によって回転軸53の回転角度
を検出する。因みに、この回転検出センサ51では10
度間隔で回転角度が検出できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この回転検
出センサ51では、バイアスマグネット55が軸心Oを
中心とする周方向に並んで配置されているので、その分
だけパッケージ52が周方向に大型化する問題があっ
た。しかも本例の回転検出センサ51ではバイアスマグ
ネット55およびMRセンサS1〜S3が樹脂モールド
材56により封止される構造をとっているため、このパ
ッケージ52の大型化に伴いモールド金型等の割掛けが
大きくなってしまい、相対的なコストアップを招く問題
も生じていた。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、磁石の必要個数を相対的に低
く抑えることができる回転検出センサを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、周方向に所定の間隔で配
置された複数の磁路変更片と、当該磁路変更片によって
磁束の向きが変化される位置に配置された少なくとも1
つの磁石と、当該磁石の磁束を検知してその磁束向きに
応じた出力値を出力する複数の磁気検知手段とを備え、
前記磁路変更片と磁石のうち一方が他方に対して回転中
心を支点として相対移動したとき、磁石から放射される
磁束の向きが前記磁路変更片により変更され、その磁束
向きの変化に応じて前記各磁気検知手段から出力される
出力値に基づき回転を検出する回転検出センサであっ
て、前記磁石の少なくとも1つには、その磁石から放射
される磁束を検知可能な位置に前記磁気検知手段が複数
配置されていることを要旨とする。
【0010】この発明によれば、1つの磁石から放射さ
れる磁束の経路上に複数の磁気検知手段が配置されるの
で、各磁気検知手段にそれぞれ磁石を用意する必要がな
くなり、磁石の必要個数を低く抑えらる。その結果、材
料のコストダウン化が図れる。また例えば、これら磁石
や磁気検知手段が所定のモールド材(例えば樹脂製)に
よりモールド成形される構造をとった場合、磁石の必要
個数減少に伴いそのモールド材が小型化する。よって、
この小型化によりモールド型の取数が多くなるので、モ
ールド材にかかる材料費が低く抑えられ、一層コストダ
ウン化が図れる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記磁路変更片は前記磁石を挟んで
両側に配置され、同一磁石から放射される磁束を検知可
能な位置に配置された複数の前記磁気検知手段は、前記
周方向の両側に配置されていることを要旨とする。
【0012】この発明によれば、請求項1に記載の発明
の作用に加え、前記磁石から放射される磁束は両側に位
置する磁路変更片によって向きが変えられ、その磁束向
きの変化は周方向の両側に配置された各磁気検知手段に
よって検知される。そして磁石から放射される磁束向き
の変化に応じた磁気検知手段からの出力値に基づき、回
転が検出される。よってこの構成の回転検出センサにお
いても、コスト低減効果が図れる。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記各磁気検知手段によって
それぞれ出力された所定の出力信号に基づき回転が検出
され、当該出力信号が回転検出可能な波形で出力される
ように、前記磁路変更片、磁石及び磁気検知手段は配置
設定されていることを要旨とする。
【0014】この発明によれば、請求項1又は2に記載
の発明の作用に加え、磁路変更片、磁石及び磁気検知手
段は、磁気検知手段によってそれぞれ出力された出力信
号が回転検出可能な波形で出力されるように配置設定さ
れる。よってこのように各部材が配置設定された回転検
出センサにおいても、コスト低減効果が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回転検出センサを
ポジションセンサに具体化した一実施形態を図1〜図6
に従って説明する。
【0016】図1は、回転検出センサとしてのポジショ
ンセンサの要部分解斜視図である。ポジションセンサ1
は、支持部2aが所定位置に固定された磁気検知部2
と、その磁気検知部2に対して回転軸3の軸心O(図2
参照)を中心として相対回転可能な回転板4とを備えて
いる。回転板4の外周部には磁路変更片としての略円弧
状の外側導磁板5が6つ等間隔に立設され、同じく回転
板4の回転軸3側には磁路変更片としての略円弧状の内
側導磁板6が6つ等間隔に立設されている。磁気検知部
2は支持部2aの先端に樹脂製のパッケージ7を備え、
このパッケージ7は外側導磁板5と内側導磁板6の間に
配置される。
【0017】図2は、ポジションセンサの平面図であ
る。外側導磁板5および内側導磁板6は、周方向両側の
エッジ間のなす角度間隔が軸心Oを中心として30度と
なるように周方向に長さ設定されている。また各外側導
磁板5および各内側導磁板6は、軸心Oを中心として6
0度の間隔で配置されている。外側導磁板5は、そのエ
ッジが内側導磁板のエッジに対して軸心Oを中心として
10度ずれた位置となるように内側導磁板6に対してず
らして配置されている。
【0018】パッケージ7は磁石としての2つのバイア
スマグネット8,9と、磁気検知手段としての3つのM
RセンサS1,S2,S3とを備え、これらバイアスマ
グネット8,9とMRセンサS1〜S3は樹脂モールド
材10によってパッケージ7内に封止されている。バイ
アスマグネット8,9は、軸心Oを中心として20度の
間隔で配置されている。またバイアスマグネット8,9
は、その磁極の向き(NS極の向き)が回転板4の回転
方向(図2の白抜き矢印方向)と略直交する向き(つま
り略半径方向)で、かつ互いに磁極の向きが反対となる
向きに配置されている。
【0019】2つのバイアスマグネット8,9のうち図
2上の左側に位置するバイアスマグネット8には、2つ
のMRセンサS1,S3が各磁極(N極,S極)側にそ
れぞれ配置されている。この2つのMRセンサS1,S
3は、バイアスマグネット8の軸心からやや離れた状態
にオフセットして配置されている。一方、図2上の右側
に位置するバイアスマグネット9には、S極側に1つの
MRセンサS2がバイアスマグネット9の軸心からやや
離れた状態にオフセットして配置されている。
【0020】図4は、図2のII−II線断面図である。パ
ッケージ7は、外側導磁板5、内側導磁板6および回転
板4の底面4aによってできる空間M内に配置されてい
る。パッケージ7内のMRセンサS1〜S3は取付部材
11の表面側(図4では左側)に配置され、一方、バイ
アスマグネット8,9は取付部材11の裏面側(図4で
は右側)に配置されている。回転板4の回転時に、外側
導磁板5または内側導磁板6が各バイアスマグネット
8,9と対向する度に、バイアスマグネット8,9から
放射される磁束はその導磁板5,6によって磁束の向き
が変化する。
【0021】図3(a)はMRセンサを構成する磁気抵
抗体の配置パターン例であり、図3(b)はMRセンサ
の回路図の一例である。図3(a)に示すように、各M
RセンサS1〜S3は、磁束(磁界)を検知する素子面
上に4つの磁気抵抗体R1〜R4を備え、各磁気抵抗体
R1〜R4はブリッジ回路を構成するように配置されて
いる。
【0022】つまり磁気抵抗体R1〜R4の配置パター
ンはR1とR4、R2とR3がそれぞれ平行となるよう
に配置されるとともに、R1(R4)とR2(R3)が
直交するように配置されている。これら磁気抵抗体R1
〜R4は電流が流れる方向と、素子面で検知する磁束の
向きとが互いに平行となるときに電気抵抗値が最大にな
り、素子面内で直交したときに最小になる特性を有して
いる。
【0023】また図3(b)に示すように、磁気抵抗体
R1およびR2と、磁気抵抗体R3およびR4とは、電
源電圧VccおよびGNDの間で並列に接続されてい
る。磁気抵抗体R1とR2は電源電圧VccおよびGN
Dの間で直列に接続され、磁気抵抗体R3とR4も直列
に接続されている。MRセンサS1〜S3はセンサチッ
プ12を備え、このセンサチップ12上にコンパレータ
13が配設されている。R1,R2間の電位Vaと、R
3,R4間の電位Vbとの間のブリッジ出力は、コンパ
レータ13に入力されている。
【0024】このため、図3(a)に実線で示す矢印方
向の磁束が素子面に作用したときには、電位Vaに比べ
て電位Vbの方が大きな値をとり、逆に図3(b)に破
線で示す矢印方向の磁束が作用したときには、電位Vb
に比べて電位Vaの方が大きな値をとる。そしてMRセ
ンサS1〜S3は、このブリッジ出力の変化(つまり磁
束の向きの変化)に伴って、両電位Va,Vbのうち一
方の電位が高いときにはコンパレータ13によってHレ
ベルの信号を出力し、他方の電位が高いときにはLレベ
ルの信号を出力する。
【0025】ここで例えば本例では、図5に示すように
磁気抵抗体R1とR4はMRセンサ(同図ではS3)の
中心線(図5での上下方向のなす線)Lに対して+45
度傾いて配置され、一方、磁気抵抗体R2とR3は中心
線Lに対して−45度傾いて配置するように設定されて
いる。そして、例えばMRセンサS1〜S3は、外側導
磁板5または内側導磁板6が各バイアスマグネット8,
9に対して対向する位置にあるときコンパレータ13に
よってHレベルの信号を出力し、一方、外側導磁板5ま
たは内側導磁板6が対向する位置にないときLレベルの
信号を出力するように設定されている。
【0026】次に前記のように構成されたポジションセ
ンサ1の作用を説明する。ここで、MRセンサS3の対
向する位置に外側導磁板5のエッジが入り込むまたは離
間するときに、このMRセンサS3に作用する磁束の変
化を図5に従って説明する。まず、図5に実線で示すよ
うに外側導磁板5がMRセンサS3の対向位置に入り込
むとき、バイアスマグネット8によってMRセンサS1
〜S3の素子面上にできる磁束の向きは、図5に示す実
線矢印方向から破線矢印方向(導磁板5,6側)に略9
0度変化する。このときMRセンサS3は、Lレベルか
らHレベルの信号を出力するとともに、導磁板5,6が
対向する位置にある間はそのHレベルの信号の出力を維
持する。
【0027】一方、図5に二点鎖線で示すように外側導
磁板5がMRセンサS3の対向位置から離間するとき、
バイアスマグネット8は外側導磁板5によって干渉され
なくなり、そのバイアスマグネット8によってMRセン
サS3の素子面上にできる磁束の向きは、図5の破線矢
印方向から再び実線矢印方向になる。このときMRセン
サS3は、HレベルからLレベルの信号を出力するとと
もに、導磁板5,6が対向する位置にない間はそのLレ
ベルの信号の出力を維持する。なお、MRセンサS1,
S2でも、内側導磁板6の入り込み、離間によりバイア
スマグネット8,9の磁束向きが略90度の間で変化す
ることによって、同様にHレベル、Lレベルの信号が出
力される。
【0028】ここで、図2に示す状態を回転軸3の回転
基準とし、この状態から同図に示す白抜き矢印方向(反
時計回り方向)に回転板4が回転したとする。すると各
MRセンサS1〜S3からは、図6に示すパルス信号が
出力される。つまりS1から出力される出力信号を基準
とすると、MRセンサS2は位相が20度ずれた波形の
信号を出力し、MRセンサS3は位相が10度ずれた波
形の信号を出力する。そして、これら各センサS1〜S
3から出力されるHレベルとLレベルの信号のレベル状
態によって、本例では10度間隔で回転軸の回転角度が
検出される。
【0029】よって本例では、10度間隔で回転軸の回
転角度を検出可能なポジションセンサ1において、2つ
のMRセンサS1,S3が1つのバイアスマグネット8
を共有する。そのため、従来のようにバイアスマグネッ
トが周方向に3つ配置されたセンサに比べてバイアスマ
グネットが1つ減少し、その分だけパッケージ7を周方
向に小型化することが可能になる。よって、パッケージ
7の小型化に伴って、そのパッケージ7のモールド型の
取数を多くすることが可能になり、材料費のコストダウ
ン化も図れる。
【0030】従って、この実施形態では以下のような効
果を得ることができる。 (1)1つのバイアスマグネット8を2つのMRセンサ
S1,S3で共有するので、バイアスマグネットの総数
が減少し、従来に比べてパッケージ7を小型化できる。
しかも、そのパッケージ7の小型化に伴い、そのパッケ
ージ7のモールド型の取数が多くなるので、パッケージ
7にかかる材料費を減らすことができる。また、バイア
スマグネットが1つ減らせるので、マグネットの必要個
数が減少し、その分の費用も削減できる。
【0031】(2)本例のポジションセンサ1では、外
側導磁板5および内側導磁板6を軸心Oを中心として6
0度間隔で配置し、外側導磁板5を内側導磁板6に対し
て10度ずらして配置し、バイアスマグネット8,9を
20度間隔で配置する。そして、バイアスマグネット8
の両側にMRセンサS1,S3を配置し、バイアスマグ
ネット9のS極側にMRセンサS2を1つ配置する構造
をとる。従って、回転軸3の回転角度(絶対角度)を1
0度間隔で検出できる。
【0032】(3)本例のポジションセンサ1を用い
て、回転軸3の回転速度を検出することもできる。即
ち、各MRセンサS1〜S3のパルス信号を基に、各パ
ルスのエッジ間の間隔W(図6参照)を検出し、その値
によって回転軸3の回転速度を検出することもできる。
【0033】なお、実施形態は前記に限定されるもので
はなく、例えば、次のように変更してもよい。 ・ ポジションセンサ1が検出可能な角度間隔(つまり
分解能)は10度に限定されず、その分解能の値は適宜
設定変更できる。このとき、バイアスマグネットおよび
MRセンサの位置、総数や、内側導磁板および外側導磁
板の位置、総数、周方向長さ等は、検出する分解能の値
に応じて適宜設定する。
【0034】・ バイアスマグネットやMRセンサの総
数は、本例のようにマグネットが2つでMRセンサが3
つであることに限定されない。例えば、バイアスマグネ
ットは1つや3つ以上でもよく、マグネットが3つ以上
の場合はMRセンサの個数も自由に設定可能である。例
えば、3つのバイアスマグネットを備えた場合、1つの
バイアスマグネットにのみ2つのMRセンサを配置して
もよく、2つのバイアスマグネットに2つずつMRセン
サを配置してもよく、3つのバイアスマグネット全てに
2つずつMRセンサを配置してもよい。
【0035】・ 1つのバイアスマグネット8にMRセ
ンサS1,S3が2つ配置される構造に限定されない。
例えば、1つのバイアスマグネットに3つ以上のMRセ
ンサを配置してもよい。
【0036】・ 本例のように同一半径方向にMRセン
サS1とS3を配置し、外側導磁板5を内側導磁板6に
対して10度ずらす構成の回転検出センサに限定されな
い。例えば、外側導磁板5および内側導磁板6が軸心O
を中心として同一半径方向に配置され、MRセンサS1
とS3を周方向においてずらして配置させてもよい。
【0037】・ バイアスマグネット8,9やMRセン
サS1〜S3はパッケージ7にモールド材10により封
止される構造に限定されない。例えばバイアスマグネッ
ト8,9やMRセンサS1〜S3はモールド成形されず
に、ただ単に取付部材11に取付けられ、その取付部材
11が支持部2aに固定された構造のものでもよい。
【0038】・ 磁気検知手段として用いるMRセンサ
S1〜S3は、本例のようにブリッジ状に接続された4
つの磁気抵抗体R1〜R4のブリッジ出力を基に、コン
パレータ13によってHレベルまたはLレベルの信号を
出力するセンサに限定されない。例えば、MRセンサは
2つの磁気抵抗体を有するセンサでもよい。
【0039】・ 外側導磁板5および内側導磁板6の軸
心Oを中心とするエッジ間の角度間隔は、30度に限定
されない。例えば、MRセンサS1〜S3の出力の立上
がり改善を目的として、導磁板5,6のエッジ間の角度
間隔を20度にしてもよい。このとき、センサ出力のス
レッシュ位置が角度で補正され、出力信号の立上がり特
性が改善される。
【0040】・ 本例のポジションセンサ1は、所定の
回転体(回転軸)が回転する種々の装置や機器に適宜使
用することができる。例えば、モータの回転角度を検出
するために本例のポジションセンサを使用できる。
【0041】前記実施形態及び別例から把握できる請求
項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (1)請求項1〜3において、前記複数の磁気検知手段
が前記磁石の1つを共有している。この場合、1つの磁
石を複数の磁気検知手段が共有することによって、各磁
気検知手段にそれぞれ磁石を用意する必要がなくなり、
磁石の必要個数を低く抑えることができる。
【0042】(2)請求項1〜3において、前記磁石と
磁気検知手段は、モールド成形されることにより同一の
モールド材によって封止されている。この場合、磁石の
必要個数減少に伴いそのモールド材が小型化する。よっ
て、この小型化によりモールド型の取数が多くなるの
で、モールド材にかかる材料費が低く抑えられ、コスト
低減効果を一層向上できる。
【0043】(3)請求項1〜3において、前記磁路変
更片の位置に応じて前記各磁気検知手段から所定のパル
ス信号が出力され、当該パルス信号のレベルの状態によ
って回転角度を検出する。この場合、磁路変更片の位置
に応じて出力される磁気検知手段のパルス信号のレベル
の状態によって、回転角度を検出できる。
【0044】(4)請求項1〜3において、前記複数の
磁気検知手段のうち2つから出力されるパルス信号を基
に、そのパルス間の間隔の値によって、前記磁路変更片
と磁石のうち一方が他方に対して回転中心を支点として
相対移動したときの回転速度を検出する。この場合、回
転角度だけでなく、回転速度も検出できる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、少
なくとも1つの磁石に複数の磁気検知手段を配置したの
で、各磁気検知手段にそれぞれ磁石を用意する必要がな
くなり、磁石の必要個数を相対的に低く抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態におけるポジションセンサの要部
分解斜視図。
【図2】 ポジションセンサの平面図。
【図3】 (a)はMRセンサの磁気抵抗体の配置パタ
ーン例を示す構成図、(b)はMRセンサの回路図。
【図4】 図2のII−II線断面図。
【図5】 MRセンサに所定方向の磁束が作用したとき
の説明図。
【図6】 MRセンサから出力されるパルス信号の波形
図。
【図7】 従来におけるポジションセンサの平面図。
【符号の説明】
1…回転検出センサとしてのポジションセンサ、5…磁
路変更片としての外側導磁板、6…磁路変更片としての
内側導磁板、8,9…磁石としてのバイアスマグネッ
ト、S1〜S3…磁気検知手段としてのMRセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 CA34 DA05 DD04 EA03 GA52 GA68 GA69 GA79 KA02 KA04 2F077 AA43 CC02 NN04 NN21 PP14 QQ07 VV01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に所定の間隔で配置された複数の
    磁路変更片と、当該磁路変更片によって磁束の向きが変
    化される位置に配置された少なくとも1つの磁石と、当
    該磁石の磁束を検知してその磁束向きに応じた出力値を
    出力する複数の磁気検知手段とを備え、 前記磁路変更片と磁石のうち一方が他方に対して回転中
    心を支点として相対移動したとき、磁石から放射される
    磁束の向きが前記磁路変更片により変更され、その磁束
    向きの変化に応じて前記各磁気検知手段から出力される
    出力値に基づき回転を検出する回転検出センサであっ
    て、 前記磁石の少なくとも1つには、その磁石から放射され
    る磁束を検知可能な位置に前記磁気検知手段が複数配置
    されていることを特徴とする回転検出センサ。
  2. 【請求項2】 前記磁路変更片は前記磁石を挟んで両側
    に配置され、同一磁石から放射される磁束を検知可能な
    位置に配置された複数の前記磁気検知手段は、前記周方
    向の両側に配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載の回転検出センサ。
  3. 【請求項3】 前記各磁気検知手段によってそれぞれ出
    力された所定の出力信号に基づき回転が検出され、当該
    出力信号が回転検出可能な波形で出力されるように、前
    記磁路変更片、磁石及び磁気検知手段は配置設定されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転検出
    センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533497A (ja) * 2005-03-21 2008-08-21 エイチアール テキストロン,インコーポレイティド 可動機械システムの位置を検知する方法及び装置
JP2012529646A (ja) * 2009-06-12 2012-11-22 アクティエボラゲット・エスコーエッフ 回転検出手段を備えた転がりベアリングアセンブリ、そうしたアセンブリを備えた電気機械、ならびにそうした電気機械を具備したフォークリフトトラック
CN108562307A (zh) * 2018-03-30 2018-09-21 北京控制工程研究所 一种基于n对极感应同步器的自校正测角方法

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