JP2000310504A - 回転検出センサの検出回路 - Google Patents

回転検出センサの検出回路

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JP2000310504A
JP2000310504A JP11135837A JP13583799A JP2000310504A JP 2000310504 A JP2000310504 A JP 2000310504A JP 11135837 A JP11135837 A JP 11135837A JP 13583799 A JP13583799 A JP 13583799A JP 2000310504 A JP2000310504 A JP 2000310504A
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泰司 西部
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政弘 谷口
Shinji Usui
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気抵抗素子の感度温度特性により出力が小さ
くなった時、検出ポイントが大きくずれてしまうことが
ない回転検出センサの検出回路を提供する。 【解決手段】 雰囲気温度の上昇とともに抵抗値が増大
する感度温度特性を備えた複数の抵抗体R1〜R4(磁
気検出素子)により、4端子ブリッジ回路Bを構成し、
ブリッジ回路Bを構成する抵抗体R1〜R4間の中点a
の電位の入力を行うため、抵抗体R1,R2及びR3,
R4間の中点a,及び中点bにコンパレータCPの反転
入力端子及び非反転入力端子をそれぞれ接続する。反転
入力端子に接続された抵抗体R1,R2の中点aの電位
を基準電圧とし、抵抗体R3,R4には、同抵抗体R1
〜R4よりも温度抵抗の小さいオフセット補正用抵抗R
0を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転検出センサの
検出回路に係り、詳しくは磁気検出素子を備えた回転検
出センサの検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、回転検出センサとして、回
転板の回転面の周方向に向かって所定間隔毎に磁路形成
のための磁路変更片を立設し、同回転板に対して、対向
して配置されるとともに所定の向きに配設されたバイア
スマグネットと該バイアスマグネットを検出する磁気抵
抗素子とを備えた回転検出センサを提案している。この
回転検出センサは、回転中の回転板とともに一体に移動
する磁路変更片にてバイアスマグネットの磁束の向きが
変更されたことを磁気抵抗素子にて検出するようにされ
ている。
【0003】このような磁束の方向の変化により回転角
度を検出する回転検出センサ(回転角度センサ)におい
ては、本来は磁束の変化が90°ある場合に、飽和出力
が得られる。
【0004】しかし、実際には様々な理由により、磁束
の方向変化が小さい角度しか得られないため、図6のα
に示すような波形カーブを描いたセンサ出力の電圧の波
形となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】又、移動(回転)中の
磁路変更片を検出するポイント(検出ポイント)は、前
記磁路変更片の回転方向又は反回転方向のエッジ部分の
前後で磁界の乱れ等が生じるため、上記回転板、バイア
スマグネット、磁気抵抗素子等の各部材の配置の合わせ
込みによっても、センサ出力の中心とならない場合があ
る。例えば、図6で示すようなαの出力波形(磁気抵抗
素子の出力波形)をもつ回転検出センサの場合、例えば
検出ポイントPで検出せざるを得ない場合がある。この
ような場合、図6に示すように、センサ出力中心A0か
ら離間したA1を図示しない検出回路の閾値(スレッシ
ョルド)とすることにより、検出ポイントPを検出す
る。
【0006】一方、上記のような様々な理由により、磁
束の方向変化が小さい角度しか得られない場合や、さら
に磁束の方向変化が飽和出力変化の中心A0よりずれて
いる場合、磁気抵抗素子の感度温度特性により、磁気抵
抗素子の出力が小さくなった時には、この出力電圧の小
さな変動に起因して磁路変更片が移動(回転)してきた
時の検出位置、或いは、磁路変更片が移動して去った時
の検出位置である検出ポイントが大きくずれてしまう問
題があった。なお、磁気抵抗素子は、雰囲気温度が上昇
すると抵抗値が増大する特性(これを感度温度特性とい
う)を有する。
【0007】この理由を説明すると、図6において、β
は回転検出センサの雰囲気温度が上昇して検出電圧が小
さくなったときのセンサ出力(磁気抵抗素子の出力)の
電圧の波形を示している。このようなβのセンサ出力と
なった場合、検出回路の閾値A1は、図6に示す通りと
なるため、この閾値A1では、検出ポイントP1を検出
することになる。すると、温度が上昇する前では、検出
ポイントPであったところが、温度上昇のために検出ポ
イントP1となり、この結果、検出される検出角度がd
分だけ相違することになる。
【0008】本発明の目的は、上記問題を解消するため
になされたものであって、磁気抵抗素子の感度温度特性
により出力が小さくなった時、検出ポイントが大きくず
れてしまうことがない回転検出センサの検出回路を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、雰囲気温度の上昇とともに抵抗値が増大する感度温
度特性を備えた複数の磁気検出素子により構成したブリ
ッジ回路と、前記ブリッジ回路を構成する磁気検出素子
間の中点電位の入力を行うため、その磁気素子検出間の
接続点に対して非反転入力端子及び反転入力端子がそれ
ぞれ接続されたコンパレータとを備えた回転検出センサ
の検出回路において、前記非反転入力端子及び反転入力
端子に接続された磁気検出素子のうち、基準電圧となる
側の磁気検出素子には、同磁気検出素子よりも温度抵抗
の小さいオフセット補正用抵抗を接続した回転検出セン
サの検出回路を要旨とするものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、ブ
リッジ回路は4端子ブリッジ回路で構成してもよい。請
求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、オフ
セット補正用抵抗は磁気検出素子の抵抗よりも小さくす
ることが好ましい。
【0011】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
回転検出センサの雰囲気温度が上昇して、磁気検出素子
の抵抗が増大し、一方、オフセット用補正抵抗は、温度
抵抗変化が少ない。このため、オフセット用補正抵抗の
抵抗値は変わらないため、オフセット用補正抵抗が接続
された側の磁気検出素子間の中点電位は相対的に下降す
る。この下降した中点電位はコンパレータの基準電位と
すると、その中点電位が下降した分だけ閾値が下がる。
【0012】この結果、磁気抵抗素子の感度温度特性に
より出力が小さくなった時、検出ポイントが大きくずれ
てしまうことがなくなる。請求項2の発明によれば、ブ
リッジ回路は4端子ブリッジ回路に構成することによ
り、請求項1の作用を実現することができる。
【0013】請求項3の発明によれば、オフセット補正
用抵抗は磁気検出素子の抵抗よりも小さくすることによ
り、請求項1又は請求項2の作用を実現することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を回転位置センサの
検出回路に具体化した一実施形態を図1〜図6に従って
説明する。
【0015】図1は、回転位置センサの要部分解斜視図
である。回転検出センサ1は、鉄板よりなる回転板2と
磁気検知部材3とから構成されている。回転板2は、ス
テアリングシャフト4の回転とともに、その軸心Oを回
転中心に回転する。
【0016】図2に示すように、前記回転板2の回転面
内の最外周部において、前記軸心Oを中心とする円弧状
の3個の磁路変更片6a,6b,6cが同回転板2から
延出形成されている。磁路変更片6a,6b,6cは、
一端から他端までが前記軸心Oからみて60度の角度を
なすように形成されている。又、各磁路変更片6a,6
b,6cが互いになす間隔は、前記軸心Oからみて60
度の角度をなすように形成されている。
【0017】従って、回転板2の回転面内の最外周部に
おいて、軸心Oからみて60度の角度毎にこれらの磁路
変更片6a,6b,6cと、これら磁路変更片6a,6
b,6cが形成されていない空間7a,7b,7cが交
互に存在することになる。
【0018】又、回転板2の中心部には円柱状の磁路形
成凸部8が前記磁路変更片6a〜6cと同じ方向に同回
転板2から延出形成されている。従って、図3に示すよ
うに磁路変更片6a,6b,6cから軸心Oに向かって
回転板2を切断した場合の断面形状は、磁路変更片6
a,6b,6c、回転板2及び磁路形成凸部8とでコの
字状となる。
【0019】又、磁路形成凸部8には貫通孔9が形成さ
れ、前記ステアリングシャフト4が貫挿固着されてい
る。前記磁気検知部材3は、検知部本体10と支持アー
ム11とから構成されている。検知部本体10は、回転
板2に形成した磁路変更片6a、6b、6cの内側であ
って、その磁路変更片6a、6b、6cと磁路形成凸部
8との間に位置する空間内に配設される。
【0020】検知部本体10は、3個の第1〜第3の磁
気検知体13、14、15が樹脂モールド材12にて封
止され、前記支持アーム11の先端部に固設されてい
る。支持アーム11の基端部は図示しない固定部材に固
定されている。
【0021】第1の磁気検知体13は、第1磁気抵抗素
子13aと第1バイアスマグネット13bとから構成さ
れている。第1バイアスマグネット13bは軸心O側が
S極で外側がN極となるように配設されるとともに、第
1磁気抵抗素子13aに対して軸心O側で、且つ図2に
おいて時計回り方向にオフセットさせて配置されてい
る。
【0022】第1磁気抵抗素子13aは、第1バイアス
マグネット13bの磁束の向きによって、検出電圧が変
化する複数の磁気検出素子からなり、すなわち、図4に
示すような磁束の向きによってその抵抗値が変化する4
個の抵抗体R1,R2,R3,R4を備えている。図5
は抵抗体R1〜R4の配置を示す説明図である。同図に
示すように2個の抵抗体R1,R4は、同じ方向に向か
って配置され、抵抗体R2,R3は前記抵抗体R1,R
4の向く方向とは直交する方向に向かって配置されてい
る。図5において、m及びnは抵抗体R1,R4及び抵
抗体R2,R3が向かう方向を示すそれぞれの中心軸を
示している。なお、各抵抗体R1〜R4はNiCo薄膜
を基板に対して折れ線状に成膜されたものであり、同温
度雰囲気下において抵抗値が同一となるように設定され
ている。なお、抵抗体R1〜R4は雰囲気温度が上昇す
ると、抵抗値が増加する感度温度特性を備えている。こ
の感度温度特性は、感度温度変化率と抵抗温度変化率と
が一致しているのが好ましい。
【0023】そして、本実施形態では、抵抗体R1〜R
4の角度中心線と、磁束の変化中心(図5において、A
線で示す)とは一致するように配置されている。抵抗体
R1〜R4の角度中心線とは、前記m,n線が交わる点
を基点とし、その基点を通るmnの成す角の二等分線で
ある。
【0024】なお、この実施形態での磁束の向きの範囲
は、磁束の向きが前記軸心Oから略半径方向に対し略+
45°の向きになるときから、前記略半径方向に対して
略−45度の向きになるときまでの範囲である。
【0025】なお、図5は、回転板2の回転面側から磁
路変更片6aの突出方向に向けて抵抗体R1〜R4を見
た場合の説明図であり、図2は、その逆方向側から見た
場合の図となっているため、図2と図5とでは、抵抗体
R1,R4と抵抗体R2,R3の位置関係は左右反対と
なっている。
【0026】そして、磁束の向きが前記軸心Oから略半
径方向に対し略+45°の向きになるときは、抵抗R
1,R4の抵抗値が大きくなるとともに、抵抗R2,R
3の抵抗値が小さくなる。又、磁束の向きが前記略半径
方向に対して略−45度の向きになるとき、抵抗R1,
R4の抵抗値が小さくなるとともに、抵抗R2,R3の
抵抗値が大きくなる。なお、図5において、角度は時計
回り方向を+としている。
【0027】前記各抵抗R1〜R4は図4に示すように
ブリッジ回路としての4端子ブリッジ回路Bを構成する
ように接続され、抵抗R4側には、オフセット補正用抵
抗R0が接続されている。
【0028】前記抵抗体R1と抵抗体R2との接続点
(中点)aは、基板に設けられたコンパレータCPの反
転入力端子に接続され、抵抗体R3と抵抗体R4との接
続点(中点)bは、同コンパレータCPの非反転入力端
子に接続されている。又、常温(この実施形態では、2
5℃としている。)では、コンパレータCPのオフセッ
トが0となるようにオフセット補正用抵抗R0の抵抗値
が設定されており、前記抵抗R4よりも小さい抵抗値と
されている。又、オフセット補正用抵抗R0は抵抗体R
1〜R4とは異なり、温度抵抗変化の少ない材質で基板
に形成されている。
【0029】前記コンパレータCP、4端子ブリッジ回
路(抵抗体R1〜R4、抵抗R0を含む)Bとにより検
出回路20が構成されている。前記検出回路20のブリ
ッジ回路Bを構成する抵抗体R1,R4は、磁束の向き
が前記軸心Oから略半径方向に対し略−45°の向きに
なる場合、中点aの電位は、A0よりも小さいLレベル
となる(図6参照)。なお、図6において、A0は中点
aの飽和出力の1/2の電圧レベルを示している。
【0030】又、磁束の向きが前記略半径方向に対して
略+45度の向きになる場合、中点aの電位はA0より
もHレベルとなる(図6参照)。又、コンパレータCP
の基準電圧側となる中点bの電圧は下記のように設定さ
れている。すなわち、常温時の場合、移動(回転)中の
磁路変更片6a,6b,6cにより、中点aの電圧の変
化(αで示す波形)が図6に示す検出ポイントPとなっ
たときに、中点bの電位に基づいた閾値(スレッショル
ド)となるように、前記補正用抵抗R0にて調整されて
いる。なお、閾値は、4端子ブリッジ回路Bに印加され
ている電圧をVccとするとき、Vcc*(R4+R
0)/(R3+R4+R0)となる。
【0031】なお、本実施形態での検出ポイントPは移
動(回転)中の磁路変更片6a,6b,6cの回転方向
のエッジ部分である。又、雰囲気温度が常温よりも高く
なったときは、前記補正用抵抗R0の温度抵抗変化が、
抵抗体R1〜R4よりも小さいため、結果として、中点
bの電位が図6に示すように下がり、すなわち、閾値電
圧(基準電圧)がA1レベルからA2レベルまで下がる
ようにされている。この場合、中点aの電位(出力波
形)は図6のβに示すように、抵抗体R1,R4の感度
温度特性により、常温時の出力波形よりも小さな波形と
なる。このβの出力波形に対して、前記A2で示す閾値
(スレッショルド)となるため、検出ポイントP2は、
常温時の検出ポイントPと同じタイミングで検出できる
ようになっている。
【0032】第2の磁気検知体14は、第2磁気抵抗素
子14aと第2バイアスマグネット14bとから構成さ
れている。第2磁気抵抗素子14aと第2バイアスマグ
ネット14bとの間の配置関係は前記第1磁気抵抗素子
13aと第1バイアスマグネット13bとの間の配置関
係と同じである。そして、第2磁気抵抗素子14aと第
2バイアスマグネット14bは、それぞれ前記第1磁気
抵抗素子13aと第1バイアスマグネット13bに対し
て、図2において、前記軸心Oを中心に時計回り方向に
40度の位置に配設される。
【0033】第2磁気抵抗素子14aは、前記第1磁気
抵抗素子13aの4個の抵抗体R1,R2,R3,R4
と同一構成及び同様に電気的に接続された抵抗体を4個
備えている。これらの抵抗体には、そのため第1磁気抵
抗素子13aの4個の抵抗体R1〜R4と同符号を付し
てその説明を省略する。
【0034】又、第2磁気抵抗素子14aの抵抗体R1
〜R4は、第1の磁気抵抗素子13aに設けられた抵抗
R0と同様に設けられた抵抗R0とともに、第1磁気抵
抗素子13aの場合と同様の4端子ブリッジ回路を構成
する。さらに、第2磁気抵抗素子14aの抵抗体R1〜
R4は、抵抗R0、及びコンパレータCPとともに、検
出回路20を構成している。この検出回路20及びブリ
ッジ回路Bの作用は前記第1磁気抵抗素子13aの場合
の検出回路20と同様に機能(作用)する。
【0035】第3の磁気検知体15は、第3磁気抵抗素
子15aと第3バイアスマグネット15bとから構成さ
れている。第3磁気抵抗素子15aと第3バイアスマグ
ネット15bとの間の配置関係は前記第1磁気抵抗素子
13aと第1バイアスマグネット13bとの間の配置関
係と同じである。そして、第3磁気抵抗素子15aと第
3バイアスマグネット15bは、それぞれ前記第1磁気
抵抗素子13aと第1バイアスマグネット13bに対し
て、図2において、前記軸心Oを中心に反時計回り方向
に40度の位置に配設される。
【0036】第3磁気抵抗素子15aは、前記第1磁気
抵抗素子13aの4個の抵抗体R1,R2,R3,R4
と同一構成及び同様に配置された抵抗体を4個備えてい
る。これらの抵抗体には、そのため第1磁気抵抗素子1
3aの4個の抵抗体R1〜R4と同符号を付してその説
明を省略する。
【0037】又、第3磁気抵抗素子15aの抵抗体R1
〜R4は、第1の磁気抵抗素子13aに設けられた抵抗
R0と同様に設けられた抵抗R0とともに、第1磁気抵
抗素子13aの場合と同様に4端子ブリッジ回路を構成
する。さらに、第3磁気抵抗素子15aの抵抗体R1〜
R4は、抵抗R0、及びコンパレータCPとともに、検
出回路20を構成している。この検出回路20の作用は
前記第1磁気抵抗素子13aの場合の検出回路20と同
様に機能(作用)する。
【0038】そして、第1〜第3バイアスマグネット1
3b〜15bと磁路変更片6a〜6cとの相対位置関係
において、第1〜第3バイアスマグネット13b〜15
bが、図2に示す第3バイアスマグネット15bの位置
にあるとき、即ち、軸心OからN極を通る放射線上(以
下、外側方という)に磁路変更片6a〜6cがある場合
には、それらの磁束は略半径方向に対し略−45°の向
きになる。これは、磁路変更片6a〜6c、回転板2及
び磁路形成凸部8とからなるコ字状の磁路が形成され、
第1〜第3バイアスマグネット13b〜15bのN極か
ら磁束が磁路変更片6a〜6cに引き寄せられるからで
ある。その結果、磁束の向きは、磁路変更片6a〜6c
側、即ち略半径方向に対し略−45°の向きになる。つ
まり、磁路変更片6a〜6cは磁路形成片となる。
【0039】従って、この場合には、4端子ブリッジ回
路Bの中点aの電圧はLレベルとなとなる。又、第1〜
第3バイアスマグネット13b〜15bと磁路変更片6
a〜6cとの相対位置関係において、第1〜第3バイア
スマグネット13b〜15bが、図2に示す第2バイア
スマグネット14bの位置にあるとき、即ち、N極の外
側方に磁路変更片6a〜6cがない場合には、それら磁
束は略半径方向に対して略+45度の向きとなる。これ
は、磁路を形成する磁路変更片6a〜6cがないため、
磁束は引き込まれるものがないからである。その結果、
磁束は放射状にのび、磁束の向きは略半径方向に対して
略+45度の向きとなる。
【0040】従って、この場合には4端子ブリッジ回路
Bの中点aの電圧はHレベルの電圧を出力する。さら
に、第1〜第3バイアスマグネット13b〜15bと磁
路変更片6a〜6cとの相対位置関係において、第1〜
第3バイアスマグネット13b〜15bが、図2に示す
第1バイアスマグネット13bの位置にあって、磁路変
更片6a〜6cがない位置から磁路変更片6a〜6cの
端を通過する時には、それら磁束の向きは略半径方向に
対して略+45度の向きから略半径方向に対して−45
度の向きに変わる。
【0041】従って、この場合には、4端子ブリッジ回
路Bの中点aの電圧はHレベルからLレベルに立ち下が
る電圧を出力する。さらに、磁路変更片6a〜6cある
位置からその端を通過する時には、それら磁束の向きは
略半径方向から略+45度の向きに変わる。
【0042】従って、この場合には、4端子ブリッジ回
路Bの中点aの電圧はLレベルからHレベルに立ち上が
る電圧を出力する。このようにして、4端子ブリッジ回
路Bの中点aの電位は、Hレベル、Lレベルとなり、検
出回路20のコンパレータCPによって基準電圧(閾値
電圧)となる側の中点bに基づいて立ち下がりが急峻と
なる検出信号に波形整形される。
【0043】次に、上記のように構成した回転位置セン
サ1の特徴について説明する。 (1)本実施形態では、雰囲気温度の上昇とともに抵抗
値が増大する感度温度特性を備えた複数の抵抗体R1〜
R4(磁気検出素子)により、4端子ブリッジ回路Bを
構成し、ブリッジ回路Bを構成する抵抗体R1〜R4間
の中点aの電位の入力を行うため、抵抗体R1,R2及
びR3,R4間の中点a,及び中点bにコンパレータC
Pの反転入力端子及び非反転入力端子をそれぞれ接続し
た。そして、反転入力端子に接続された抵抗体R1,R
2の中点aの電位を基準電圧とし、抵抗体R3,R4に
は、同抵抗体R1〜R4よりも温度抵抗の小さいオフセ
ット補正用抵抗R0を接続した。
【0044】この結果、回転検出センサ1の雰囲気温度
が常温より上昇して、抵抗体R1〜R4の抵抗が増大
し、一方、オフセット用補正抵抗R0は、温度抵抗変化
が少ない。このため、オフセット用補正抵抗R0の抵抗
値は変わらないことから、オフセット用補正抵抗R0が
接続された側の抵抗体R3,R4間の中点bの電位は相
対的に下降する。この下降した中点電位はコンパレータ
の基準電位としており、その中点電位が下降した分だけ
閾値が下がる。
【0045】この結果、抵抗体R1〜R4の感度温度特
性により出力が小さくなった時、検出ポイントが大きく
ずれてしまうことがない。 (2) 本実施形態では、4端子ブリッジ回路Bにて構
成することにより、上記(1)の作用を実現することが
できる。
【0046】(3) 又、本実施形態では、第1〜第3
磁気抵抗素子13a〜15aと第1〜第3バイアスマグ
ネット13b〜15bからなる検知部本体10を磁路変
更片6a〜6cと磁路形成凸部8との間に位置する空間
内に配設した。
【0047】従って、第1〜第3バイアスマグネット1
3b〜15bが出す磁束に悪影響を与える外側からのノ
イズをその磁路変更片6a〜6cにより低減させること
ができる。さらに、第1〜第3磁気抵抗素子13a〜1
5aは、その外側方を通過する磁路変更片6a〜6cを
正確に検知することができる。
【0048】(4) 本実施形態では外部からのノイズ
を低減させる磁路変更片6a〜6cは、回転板2と一体
に形成されているため、部品点数の増加はなく、組み付
け工数も増加することはない。
【0049】(5) 又、本実施形態では検知部本体1
0を磁路変更片6a〜6cと磁路形成凸部8との間に位
置する空間内に配設したので、回転位置センサが大型化
することはない。
【0050】尚、実施形態は上記に各実施形態に限定さ
れるものではなく、次のように変更してもよい。 ○ 前記各実施形態では、中点b側の抵抗体R4にオフ
セット補正用抵抗体R0を電気的に接続したが、中点a
側の抵抗体R2側にオフセット補正用抵抗体R0を電気
的に接続し、反転入力端子側の中点aの電位を基準電圧
としてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、磁気抵抗素子の感度温度特性により
出力が小さくなった時、検出ポイントが大きくずれてし
まうことがない効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回転位置センサの要部分解斜視
図。
【図2】同じく回転板と磁気検知部材の配置関係を示す
平面図。
【図3】同じく回転位置センサの要部断面図。
【図4】同じく検出回路の電気回路図。
【図5】同じく抵抗体の配置関係を示す説明図。
【図6】中点の電圧の出力波形図。
【符号の説明】
1…回転位置センサ、2…回転板、3…磁気検知部材、
4…ステアリングシャフト、6a,6b,6c…磁路変
更片、7a,7b,7c…空間、8…磁路形成凸部、9
…貫通孔、10…検知部本体、13…第1の磁気検知
体,14…第2の磁気検知体,15…第3の磁気検知
体、13a…第1磁気抵抗素子、13b…第1バイアス
マグネット、14a…第2磁気抵抗素子、14b…第2
バイアスマグネット、15a…第3磁気抵抗素子、15
b…第3バイアスマグネット、20…検出回路、R1,
R2,R3,R4…抵抗体、RO…オフセット補正用抵
抗、B…ブリッジ回路、a,b…中点、。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 政弘 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 臼井 進二 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 2F063 AA35 CA40 CB03 CB04 CC01 DA05 DD04 EA03 GA52 GA68 GA69 KA01 LA27 2F069 AA83 DD30 EE02 EE22 FF01 GG06 GG64 HH12 HH15 MM11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雰囲気温度の上昇とともに抵抗値が増大
    する感度温度特性を備えた複数の磁気検出素子により構
    成したブリッジ回路と、 前記ブリッジ回路を構成する磁気検出素子間の中点電位
    の入力を行うため、その磁気素子検出間の接続点に対し
    て非反転入力端子及び反転入力端子がそれぞれ接続され
    たコンパレータとを備えた回転検出センサの検出回路に
    おいて、 前記非反転入力端子及び反転入力端子に接続された磁気
    検出素子のうち、基準電圧となる側の磁気検出素子に
    は、同磁気検出素子よりも温度抵抗の小さいオフセット
    補正用抵抗を接続したことを特徴とする回転検出センサ
    の検出回路。
  2. 【請求項2】 ブリッジ回路は4端子ブリッジ回路であ
    る請求項1に記載の回転検出センサの検出回路。
  3. 【請求項3】 前記オフセット補正用抵抗は磁気検出素
    子の抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の回転検出センサの検出回路。
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