JPH1194590A - 磁気センサ - Google Patents

磁気センサ

Info

Publication number
JPH1194590A
JPH1194590A JP9251951A JP25195197A JPH1194590A JP H1194590 A JPH1194590 A JP H1194590A JP 9251951 A JP9251951 A JP 9251951A JP 25195197 A JP25195197 A JP 25195197A JP H1194590 A JPH1194590 A JP H1194590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
temperature correction
temperature
sensor
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9251951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3802974B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Minami
勝広 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP25195197A priority Critical patent/JP3802974B2/ja
Publication of JPH1194590A publication Critical patent/JPH1194590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3802974B2 publication Critical patent/JP3802974B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、コスト高になることなく、検
出精度の向上を図ることができる磁気センサを提供す
る。 【解決手段】 磁気センサ14に、回転体11の凸部1
1aの回転軌跡に対向するように検出用センサ部15を
設け、凸部11aの回転軌跡から外れた部位に対向する
ように温度補正用センサ部16を設け、さらに、給電回
路部を設けた。温度補正用センサ部16ならびに給電回
路部により、検出用センサ部15に与えられる給電電圧
を、その検出用センサ部15から出力される検出信号に
含まれる温度変動分が無効化されるように補正するよう
にした。周囲温度が変化した場合であっても、その温度
変動分による影響が検出信号に与えられることがなく、
検出精度の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の凸部を通
過するバイアス磁束の変化を検出し、そのバイアス磁束
の変化に基づいて移動体の移動を検出する差動形の検出
用磁気応感素子部を備えた磁気センサに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、例えば自動
車のステアリングホイールなどの回転体の回転を検出す
る回転検出装置として、図6に示すような可変抵抗器形
のものが供されている。すなわち、図6において、円板
状の回転体1は、ステアリングホイール(図示せず)の
回転に応じてステアリングシャフト2と共に回転するも
ので、その回転体1の上面部には、薄膜の抵抗体3が円
環状に形成されている。この抵抗体3は、周方向に沿っ
て一部が切欠かれており、その一方の端部には電極4が
設けられている。摺動子5は、例えばレバーコンビネー
ションスイッチ(図示せず)側に取付けられているもの
で、その先端部は、上記抵抗体3に接触した状態となっ
ている。
【0003】このような回転検出装置によれば、ステア
リングホイールが回転すると、これに応じて、回転体1
が回転し、抵抗体3と摺動子5との接触位置が移動し、
摺動子5と電極4との間の抵抗値が変化する。これによ
り、回転体1が回転したときに、そのときの摺動子5と
電極4との間の抵抗値を検出することによって、回転体
1の回転角度を検出することができ、ひいてはステアリ
ングホイールの回転検出を行うことができる。
【0004】このような回転検出装置においては、回転
体1の回転角度に応じて、摺動子5と電極4との間の抵
抗値をアナログ的に出力することができるので、分解能
を高めることができ、検出精度を高めることができると
いう利点がある。しかしながら、その反面、上述したよ
うに、摺動子5と抵抗体3とが接触する所謂接触タイプ
の構造であることから、これら摺動子5や抵抗体3にお
いて摩耗が生じ、製品としての寿命が短くなるという問
題があった。
【0005】そこで、上述したような問題を解決するた
めに、接触タイプのものに代えて、非接触タイプの回転
検出装置が供されている。すなわち、このものは、磁気
抵抗素子(以下、MREと略称する)やホール素子を備
えた磁気センサを採用し、磁束の変化に基づいて回転体
の回転検出を行うようにしたもので、図7は、そのよう
な磁気センサを採用した回転検出装置の一例を示してい
る。
【0006】すなわち、図7において、磁気センサ6
は、外周部に回転方向に沿って所定ピッチで凸部7aが
形成された磁性体製の回転体7と、この回転体7に磁束
を放射する磁石8との間に配設されている。そして、こ
の磁気センサ6には、回転体7の凸部7aの回転軌跡に
対向するように、例えばMREからなるセンサ部が薄膜
パターンによって形成されている。
【0007】このような磁気センサ6によれば、磁石8
のN極8aから放射された磁束の一部(バイアス磁束)
は、磁気センサ6のセンサ部を鎖交し、さらに、回転体
7を通過して、S極8bに至るようになる(図7中、矢
印P参照)。このとき、バイアス磁束は、回転体7にあ
ってN極8aとの距離が近い部分を通過するように、つ
まり、回転体7の凸部7aを通過するように、磁気セン
サ6のセンサ部を鎖交するようになる。
【0008】しかして、上記した構成においては、回転
体7が回転すると、回転体7の凸部7aが回転し、それ
に応じて、センサ部を鎖交するバイアス磁束の方向が変
化するようになる。そして、このとき、磁気センサ6か
らは、そのバイアス磁束の方向の変化に応じて、図8
中、実線で示すように、回転角度に応じてアナログ的に
変化する出力電圧が出力されるようになる。したがっ
て、その出力電圧の電圧値を検出することによって、回
転体7の回転角度を検出することができる。
【0009】このものでは、上述したように、前述した
可変抵抗器形のものと同様に、回転体7の回転角度に応
じて、出力電圧をアナログ的に出力することができるの
で、分解能を高めることができ、検出精度を高めること
ができる。しかも、摺動子5と抵抗体3とが接触するよ
うな構造はなく、つまり、非接触の構造によって回転体
7の回転検出を行うことができるので、製品としての寿
命を長くすることができるという利点がある。
【0010】ところで、磁気センサ6のセンサ部を構成
するMREは、一般的に、温度係数(約−0.35%/
℃)を有していることから、周囲温度が変化すると、そ
れに応じて、出力特性が変動するという性質がある。し
たがって、このようなMREを採用した磁気センサ6に
おいては、周囲温度が変化すると、磁気センサ6から出
力される出力電圧が図8中、破線で示すように変動して
しまい、検出精度が低下してしまうという問題があっ
た。
【0011】このような問題に対しては、例えばマイコ
ンによって、出力特性が変動した場合であっても、その
温度変動分が出力電圧に影響しないような処理を行うこ
とが考えられている。しかしながら、これでは、マイコ
ンが必要となるため、全体として構成が複雑になると共
に、コスト高になるという新たな問題が生じることにな
る。
【0012】また、このような事情から、上述したよう
な磁気センサ6は、一般的には、回転体7の回転に応じ
てパルス信号を出力するように構成されており、これに
よって、周囲温度に依存しないようにしている。しかし
ながら、これでは、分解能を高めることができず、検出
精度が低下することになり、実用的ではない。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、簡単な構成で、コスト高になるこ
となく、検出精度の向上を図ることができる磁気センサ
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気センサは、
移動方向に沿って所定ピッチで凸部が設けられた移動体
と、この移動体の前記凸部を通過するバイアス磁束が鎖
交するように設けられ、前記移動体の移動に応じて前記
バイアス磁束が変化したことを検出し、そのバイアス磁
束の変化に基づいて検出信号を出力して前記移動体の移
動を検出する差動形の検出用磁気応感素子部とを備えた
ものにおいて、前記移動体の前記凸部から外れた部位を
通過する温度補正用バイアス磁束が鎖交するように設け
られ、その温度補正用バイアス磁束に基づいて温度補正
信号を出力する温度補正用磁気応感素子部と、この温度
補正用磁気応感素子部から前記温度補正信号が与えられ
るように設けられ、その温度補正信号に基づいて前記検
出信号に含まれる温度変動分による変動信号分を無効化
するように、前記検出用磁気応感素子部に対する給電電
圧を補正する給電電圧補正手段とを備えて構成したとこ
ろに特徴を有するものである(請求項1)。
【0015】上記した構成の磁気センサによれば、移動
体が移動すると、その移動体に設けられた凸部が移動
し、検出用磁気応感素子部により、その凸部を通過する
バイアス磁束の変化が検出され、検出信号が出力され、
移動体の移動が検出されるようになる。
【0016】また、このとき、温度補正用磁気応感素子
部により、その凸部から外れた部位を通過する温度補正
用バイアス磁束に基づいて温度補正信号が出力されるよ
うになる。そして、給電電圧補正手段により、その温度
補正信号に基づいて上記した検出信号に含まれる温度変
動分による変動信号分が無効化されるように、検出用磁
気応感素子部に対する給電電圧が補正されるようにな
る。
【0017】すなわち、検出用磁気応感素子部には、検
出信号に含まれる温度変動分による変動信号分が無効化
されるように、補正された給電電圧が給電されることに
なる。したがって、検出用磁気応感素子部からは、周囲
温度が変化した場合であっても、その温度変動分による
影響が検出信号に与えられることがなく、これによっ
て、検出精度の向上を図ることができる。
【0018】この場合、例えばマイコンを設け、そのマ
イコンにより、温度変動分による影響が検出信号に与え
られないような処理を行う必要はないことから、全体と
して構成が複雑になることはなく、また、コスト高にな
ることもない。
【0019】また、上記した構成の磁気センサにおい
て、前記検出用磁気応感素子部と前記温度補正用磁気応
感素子部とは、同一チップ上に作製されているようにし
ても良い(請求項2)。
【0020】上記した構成の磁気センサによれば、検出
用磁気応感素子部ならびに温度補正用磁気応感素子部の
特性を略同一とすることができ、検出精度の向上をより
一層図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のステアリ
ングホイールの回転検出に適用した一実施例について図
1ないし図5を参照して説明する。磁性体からなる移動
体としての回転体11は、ステアリングホイール(図示
せず)の回転に連動してステアリングシャフト12を回
転中心として回転可能になっており、その外周部には回
転方向に沿って所定ピッチで複数の凸部11aが形成さ
れている。この回転体11の図2中、下部には、所定間
隔を存して磁石13が配設されており、その磁石13の
N極13a側には磁気センサ14が設けられている。
【0022】この磁気センサ14の表面部(図2中、上
面部)には、磁気抵抗素子(以下、MREと略称する)
からなる検出用センサ部15(本発明でいう検出用磁気
応感素子部)と、MREからなる温度補正用センサ部1
6(本発明でいう温度補正用磁気応感素子部)とが薄膜
パターンによって同一チップ上に形成されている。
【0023】この場合、検出用センサ部15は、回転体
11にあって凸部11aの回転軌跡に対向し、温度補正
用センサ部16は、回転体11にあって凸部11aの回
転軌跡よりも内側(ステアリングシャフト12側)の部
位に対向している。尚、これら検出用センサ部15なら
びに温度補正用センサ部16をなすMREは、ニッケル
−コバルト化合物の薄膜の両端部に電極が取付けられる
ことによって構成されている。
【0024】しかして、上記した構成においては、磁石
13のN極13aから放射された磁束の一部は、検出用
センサ部15を鎖交し、さらに、回転体11を通過し
て、S極13bに至るようになっている。また、磁石1
3のN極13aから放射された磁束の他の一部は、温度
補正用センサ部16を鎖交し、さらに、回転体11を通
過して、S極13bに至るようになっている。尚、これ
以降、検出用センサ部15を鎖交する磁束をバイアス磁
束と称し、温度補正用センサ部16を鎖交する磁束を温
度補正用バイアス磁束と称することとする。
【0025】また、磁気センサ14の表面部には検出用
センサ部15ならびに温度補正用センサ部16と共に、
給電電圧補正手段としての給電回路部17(図3参照)
が形成されている。これら検出用センサ部15、温度補
正用センサ部16ならびに給電回路部17は、図3に示
すような機能ブロックで表すことができる。
【0026】すなわち、検出用センサ部15は、直流電
源電圧(Vcc)から給電回路部17を介して給電され
るようになっており、給電状態でバイアス磁束の方向に
応じた検出信号S1を出力するようになっている。ま
た、給電回路部17は、温度補正用センサ部16から温
度補正信号S2が与えられるようになっており、その与
えられた温度補正信号S2に基づいて、上記検出用セン
サ部15に出力する給電電圧を決定するようになってい
る。
【0027】次いで、これら検出用センサ部15、温度
補正用センサ部16ならびに給電回路部17の具体的な
電気回路について、図4を参照して説明する。直流電源
電圧(Vcc)は、給電回路部17の電源端子17aに
接続されている。給電回路部17の電源端子17aは、
抵抗18および5Vツェナーダイオード19からなる直
列回路20に接続されており、これら抵抗18および5
Vツェナーダイオード19の共通接続点は、抵抗値R1
の抵抗21および抵抗値R1の抵抗22からなる直列回
路23、演算回路24の一方の入力端子ならびに抵抗値
R1の抵抗25を介してオペアンプ26の反転入力端子
に接続されている。
【0028】上記直列回路23にあって抵抗21および
抵抗22の共通接続点は、抵抗値R2の抵抗27を介し
てオペアンプ28の反転入力端子に接続されている。オ
ペアンプ28の出力端子は、負帰還抵抗29を介して自
己の反転入力端子に負帰還されて接続されていると共
に、抵抗値R1の抵抗30を介して上記オペアンプ26
の反転入力端子に接続されている。
【0029】ここで、上記負帰還抵抗29は、上記した
温度補正用センサ部16の内部抵抗31により構成され
ているもので、その抵抗値は、上記した抵抗27と等し
くR2となっている。また、オペアンプ28の非反転入
力端子はアースに接続されている。
【0030】オペアンプ26の出力端子は、抵抗値2R
1の負帰還抵抗32を介して自己の反転入力端子に負帰
還されて接続されていると共に、上記した演算回路24
の他方の入力端子に接続されている。また、オペアンプ
26の非反転入力端子はアースに接続されている。
【0031】演算回路24の出力端子は、給電回路部1
7の出力端子17bに接続されており、その給電回路部
17の出力端子17bは、上記した検出用センサ部15
に接続されている。
【0032】検出用センサ部15は、2個の内部抵抗3
3および34が直列に接続された差動形に構成されてお
り、それら内部抵抗33および34の共通接続点は、検
出用センサ部15の出力端子とされ、その出力端子から
は、上記した検出信号S1が出力されるようになってい
る。
【0033】尚、この場合、検出用センサ部15ならび
に温度補正用センサ部16において、それらを構成する
MREならびに各MREの内部抵抗31、33、34
は、それぞれ以下に示す所定の温度係数を有している。
【0034】 MREの出力の温度係数 … 約−0.35%/℃ 内部抵抗の出力の温度係数 … 約+0.3%/℃ 次に、上記構成の作用について説明する。いま、回転体
11が静止状態にあるとき、バイアス磁束は、回転体1
1にあってN極13aとの距離が近い部分を通過するよ
うに、つまり、回転体11の凸部11aを通過するよう
に、検出用センサ部15を鎖交するようになる。
【0035】この状態から、ステアリングホイールが回
転すると、回転体11の凸部11aが回転し、それに応
じて、バイアス磁束の方向が変化するようになる。そし
て、検出用センサ部15から、そのバイアス磁束の方向
の変化に応じて、図5に示すように、回転体11回転角
度に応じてアナログ的に変化する検出信号S1が出力さ
れるようになる。したがって、その検出信号S1の電圧
値を検出することによって、回転体11の回転角度を検
出することができ、ひいてはステアリングホイールの回
転角度を検出することができるようになる。
【0036】一方、温度補正用センサ部16は、前述し
たように、回転体11にあって凸部11aの回転軌跡よ
りも内側の部位に対向しているので、温度補正用バイア
ス磁束は、回転体11の回転に関わらず、何ら変化する
ことはない。
【0037】さて、ここで、検出用センサ部15から出
力される検出信号S1について考える。検出用センサ部
15を構成するMREは、前述したように、所定の温度
係数を有しているので、周囲温度が変化すると、その出
力特性が変動し、それによって、検出信号S1の電圧値
は、温度変動分による影響を受けて変動することが考え
られる。しかしながら、本実施例では、上述した給電回
路部17において、以下に説明する処理を行うことによ
り、検出用センサ部15の給電電圧を補正し、温度変動
分による影響が検出信号S1に与えられないようにして
いる。
【0038】以下においては、図4にしたがって、検出
用センサ部15の給電電圧を補正する処理について説明
する。尚、VA 〜VE は、図4中、各点の電圧値を示し
ている。いま、 VA =Vref とすると、VB は、抵抗21および抵抗22の抵抗値が
等しいことから、 VB =VA /2=Vref /2 となる。
【0039】VC は、前述したように、負帰還抵抗29
が温度補正用センサ部16の内部抵抗31により構成さ
れ、その内部抵抗31が上述した所定の温度係数を有し
ていることから、その抵抗値の温度係数をa(=+0.
3%/℃)、基準温度(初期温度)に対する温度変動分
をΔtとすると、 VC ={−(1+a・Δt)R2/R2}・VB =−(1+a・Δt)・Vref /2 となる。ここで、このVC は、前述した温度補正信号S
2に相当する。
【0040】また、VD は、VA ならびにVC に基づい
て、 VD =−2・(VA +VC ) =−2・[Vref +{−(1+a・Δt)・Vref /2}] =−2・{(1−a・Δt)・Vref /2} =−(1−a・Δt)・Vref となる。
【0041】そして、VE は、演算回路24において、
VA ならびにVD が次式によって演算されることによ
り、 VE =−VA ・VA /・VD =−Vref ・Vref /・{−(1−a・Δt)・Vref } =1/(1−a・Δt)・Vref =k・Vref となる。
【0042】つまり、検出用センサ部15の給電電圧で
あるVE は、Vref に対して、 k=1/(1−a・Δt) の温度係数kを有するようになる。これは、 a=+0.3%/℃ であることから、検出用センサ部15が、この温度係数
kにより、前述した自己のMREの出力の温度係数(−
0.35%/℃)による検出信号S1の変動分が略相殺
されるように、温度補正されることを意味するものであ
る。このようにして、検出用センサ部15においては、
温度変動分による影響が検出信号S1に与えられないよ
うにしている。
【0043】このように本実施例においては、温度補正
用センサ部16ならびに給電回路部17により、検出用
センサ部15に与えられる給電電圧を、検出信号S1に
含まれる温度変動分が無効化されるように補正する構成
とした。これにより、周囲温度が変化した場合であって
も、その温度変動分による影響が検出信号S1に与えら
れることがなく、よって、検出精度の向上を図ることが
できる。この場合、例えばマイコンを設け、そのマイコ
ンにより、温度変動分による影響が検出信号S1に与え
られないような処理を行う必要はないことから、全体と
して構成が複雑になることはなく、また、コスト高にな
ることもない。
【0044】また、検出用センサ部15と温度補正用セ
ンサ部16とを同一チップ上に作製したので、検出用セ
ンサ部15ならびに温度補正用センサ部16の特性を略
同一とすることができ、検出精度の向上をより一層図る
ことができる。
【0045】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のでなく、次のように変形または拡張することができ
る。回転体の回転を検出するものに限らず、物体の平行
移動を検出するものに適用しても良い。
【0046】MREに代えて、ホール素子を採用し、磁
束量の変化を検出することによって、回転体の回転検出
を行うようにしても良い。温度補正用センサ部は、回転
体の凸部の回転軌跡よりも内側の部位に限らず、回転体
の回転に応じて、温度補正用バイアス磁束が何ら変化し
ないような部位であれば、いずれの部位に設けても良
い。
【0047】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載の磁気センサによれば、温度補正用磁気応感
素子部ならびに給電電圧補正手段により、検出用磁気応
感素子部に与えられる給電電圧を、検出信号に含まれる
温度変動分による変動信号分が無効化されるように補正
する構成としたので、周囲温度が変化した場合であって
も、その温度変動分による影響が検出信号に与えられる
ことがなく、これによって、検出精度の向上を図ること
ができる。この場合、例えばマイコンを設け、そのマイ
コンにより、温度変動分による影響が検出信号に与えら
れないような処理を行う必要はないことから、全体とし
て構成が複雑になることはなく、また、コスト高になる
こともない。
【0048】請求項2記載の磁気センサによれば、検出
用磁気応感素子部と温度補正用磁気応感素子部とを同一
チップ上に作製したので、検出用磁気応感素子部ならび
に温度補正用磁気応感素子部の特性を略同一とすること
ができ、検出精度の向上をより一層図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す平面図
【図2】側面図
【図3】ブロック構成図
【図4】電気回路図
【図5】出力電圧の波形図
【図6】従来例を示す外観斜視図
【図7】他の従来例を示す全体構成図
【図8】図5相当図
【符号の説明】
図面中、11は回転体(移動体)、11aは凸部、14
は磁気センサ、15は検出用センサ部(検出用磁気応感
素子部)、16は温度補正用センサ部(温度補正用磁気
応感素子部)、17は給電回路部(給電電圧補正手段)
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動方向に沿って所定ピッチで凸部が設
    けられた移動体と、 この移動体の前記凸部を通過するバイアス磁束が鎖交す
    るように設けられ、前記移動体の移動に応じて前記バイ
    アス磁束が変化したことを検出し、そのバイアス磁束の
    変化に基づいて検出信号を出力して前記移動体の移動を
    検出する差動形の検出用磁気応感素子部とを備えた磁気
    センサにおいて、 前記移動体の前記凸部から外れた部位を通過する温度補
    正用バイアス磁束が鎖交するように設けられ、その温度
    補正用バイアス磁束に基づいて温度補正信号を出力する
    温度補正用磁気応感素子部と、 この温度補正用磁気応感素子部から前記温度補正信号が
    与えられるように設けられ、その温度補正信号に基づい
    て前記検出信号に含まれる温度変動分による変動信号分
    を無効化するように、前記検出用磁気応感素子部に対す
    る給電電圧を補正する給電電圧補正手段とを備えたこと
    を特徴とする磁気センサ。
  2. 【請求項2】 前記検出用磁気応感素子部と前記温度補
    正用磁気応感素子部とは、同一チップ上に作製されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
JP25195197A 1997-09-17 1997-09-17 磁気センサ Expired - Fee Related JP3802974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25195197A JP3802974B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 磁気センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25195197A JP3802974B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 磁気センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1194590A true JPH1194590A (ja) 1999-04-09
JP3802974B2 JP3802974B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=17230419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25195197A Expired - Fee Related JP3802974B2 (ja) 1997-09-17 1997-09-17 磁気センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3802974B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256415A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Nissan Motor Co Ltd 磁気センサ装置
CN102022974A (zh) * 2010-10-29 2011-04-20 昌辉汽车电气系统(安徽)有限公司 一种磁感应效应角度传感器的标定方法
JP2013185826A (ja) * 2012-03-05 2013-09-19 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 磁気エンコーダ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256415A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Nissan Motor Co Ltd 磁気センサ装置
CN102022974A (zh) * 2010-10-29 2011-04-20 昌辉汽车电气系统(安徽)有限公司 一种磁感应效应角度传感器的标定方法
JP2013185826A (ja) * 2012-03-05 2013-09-19 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 磁気エンコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3802974B2 (ja) 2006-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6366079B1 (en) Rotation detector having two pairs of symmetrically positioned magnetoresistive element circuits
JP2008534926A (ja) 複数の回転式に構成された磁気センサを利用した角位置検出
JP2003519372A (ja) 磁気抵抗位置検出装置
JPH08242027A (ja) 磁気抵抗素子回路
JPS6145922A (ja) 位置検出センサ
JP2002213992A (ja) 非接触磁気式計測装置
EP1037016B1 (en) Rotation Detector
JPH07181194A (ja) 磁気センサ
JPH1194590A (ja) 磁気センサ
JP3605526B2 (ja) 回転検出センサの検出回路
JP4521808B2 (ja) エンコーダ
JP2888074B2 (ja) 磁気抵抗素子
JPS5856408B2 (ja) 磁気センサ
JP4506960B2 (ja) 移動体位置検出装置
JP2000329513A (ja) 物理量検出素子の駆動回路及び回転角度センサ
JPH081387B2 (ja) 磁気センサ
JPH0634711Y2 (ja) 磁気センサ
JPH0678956B2 (ja) トルクセンサ
JP2001249029A (ja) 回転検出センサ
JP2518566Y2 (ja) 電流検出回路
JPH0642223Y2 (ja) 磁気検出回路
JP2001091612A (ja) 磁界強度センサとセンサが組込まれた非接触磁気式計測装置
JP3616287B2 (ja) 回転検出センサ
JPH01156620A (ja) 回転数検出装置
JPH01265113A (ja) 磁気エンコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees