JP2013185826A - 磁気エンコーダ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁性体からなる回転部が回転軸に対して偏心した場合でも磁気センサの出力電圧振幅の変化を小さくし、回転部の回転の検出精度を向上させるようにした磁気エンコーダを提供する。
【解決手段】磁気エンコーダ1は、回転軸2にその平面が回転軸2の軸心に対して垂直となるように固定された、磁性体からなる円板状の回転部4と、回転部4に対して所定の空隙を隔てて配置された少なくとも1つ以上の磁気センサ6A,6Bと、磁気センサ6A,6Bごとに設けられた少なくとも1つ以上のバイアス磁石12A,12Bとを備える。回転部4は、回転部4が回転した際に、磁気センサ6A、6Bまでの距離に変化をもたらす形状変化部4aを回転部4の円周方向に沿って複数備える。磁気センサ6A,6Bは、回転部4の板厚方向において形状変化部4aに対向するように回転軸2の軸心に対して垂直な平面上に配置される。
【選択図】図1
【解決手段】磁気エンコーダ1は、回転軸2にその平面が回転軸2の軸心に対して垂直となるように固定された、磁性体からなる円板状の回転部4と、回転部4に対して所定の空隙を隔てて配置された少なくとも1つ以上の磁気センサ6A,6Bと、磁気センサ6A,6Bごとに設けられた少なくとも1つ以上のバイアス磁石12A,12Bとを備える。回転部4は、回転部4が回転した際に、磁気センサ6A、6Bまでの距離に変化をもたらす形状変化部4aを回転部4の円周方向に沿って複数備える。磁気センサ6A,6Bは、回転部4の板厚方向において形状変化部4aに対向するように回転軸2の軸心に対して垂直な平面上に配置される。
【選択図】図1
Description
本発明は、工作機械や産業用ロボットの関節などの回転角度の検出に用いられる磁気エンコーダに関する。
近年、工作機械や産業用ロボットの関節の回転角度の検出に用いられるエンコーダには、高分解能、高耐久性及び高信頼性が求められている。これまで工作機械や産業用ロボットで使用されてきた光学式エンコーダは、高分解能は実現できているが、LEDやフォトディテクタなど光学部品を使用するため、油、埃、粉塵、熱などに弱いことが問題視されている。このため、工作機械や産業用ロボットが稼働する過酷な環境で使用されるエンコーダには、高耐久性及び高信頼性を備えた磁気エンコーダが使用され始めている。
高分解能を実現可能な磁気エンコーダには、例えば、図8に示す特許文献1に記載されているような多極着磁した多数の磁極112を有する多極着磁磁石(マグネットスケール)111と磁気センサ113を用いたエンコーダ101と、図9示す特許文献2に記載されているような磁性体歯車211と複数の磁気センサ212A,212B(A相の磁気センサを212A、B相の磁気センサを212Bとする)と複数のバイアス磁石(単極着磁磁石)213と用いたエンコーダ201とがある。
ここで、図8に示す特許文献1に記載されているような多極着磁磁石111は、単極磁石よりも熱に弱いため、図9に示す特許文献2に記載されているような、さらに高耐久性や高信頼性を備えた磁性体歯車211、複数の磁気センサ212A,212B及びバイアス磁石213を用いたエンコーダ201を、工作機械や産業用ロボットの関節の回転角度の検出に用いることが主流となっている。
図9に示す特許文献2に記載されているような、磁性体歯車、磁気センサ、及びバイアス磁石を用いた磁気エンコーダは、一般的には、図10に示すような構造をなしている。
即ち、図10に示す磁気エンコーダ301は、回転軸302にベアリング303を介してその平面が回転軸302の軸心に対して垂直となるように固定され、周面に歯部305を形成した円板状の磁性体歯車304と、磁性体歯車304の歯部305に対して所定の空隙を隔てて配置された磁気センサ307と、磁気センサ307に設けられたバイアス磁石310とを備えている。そして、磁気センサ307は、磁性体歯車304の径方向において磁性体歯車304の歯部305と対向するように配置され、磁性体歯車304の回転方向において互いに異なる位相位置に設けられている。そして、磁気センサ307は、センサ用回路基板306の磁性体歯車304側の面に実装されるとともに、バイアス磁石310は、センサ用回路基板306の反対面に実装されている。
即ち、図10に示す磁気エンコーダ301は、回転軸302にベアリング303を介してその平面が回転軸302の軸心に対して垂直となるように固定され、周面に歯部305を形成した円板状の磁性体歯車304と、磁性体歯車304の歯部305に対して所定の空隙を隔てて配置された磁気センサ307と、磁気センサ307に設けられたバイアス磁石310とを備えている。そして、磁気センサ307は、磁性体歯車304の径方向において磁性体歯車304の歯部305と対向するように配置され、磁性体歯車304の回転方向において互いに異なる位相位置に設けられている。そして、磁気センサ307は、センサ用回路基板306の磁性体歯車304側の面に実装されるとともに、バイアス磁石310は、センサ用回路基板306の反対面に実装されている。
一方、磁気センサ307の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路312を実装した回路基板311が、回転軸302の軸心に対して垂直な平面に設置されている。
そして、センサ用回路基板306に実装された磁気センサ307は、磁気センサ307の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路312に対して、センサ用回路基板306に実装されたコネクタ315、接続ケーブル314、及び回路基板311に実装されたコネクタ313を介して接続されている。
そして、センサ用回路基板306に実装された磁気センサ307は、磁気センサ307の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路312に対して、センサ用回路基板306に実装されたコネクタ315、接続ケーブル314、及び回路基板311に実装されたコネクタ313を介して接続されている。
この図10に示す磁気エンコーダ301において、磁性体歯車304の回転を検出する際には、一般的に、図11に示すように、磁気センサ307として、4個の磁気抵抗素子307a,307b,307c,307dをループ状に接続した4端子の磁気抵抗素子(A相/B相の2相出力)を使用する。ここで、A相は、磁性体歯車304の歯部305における山と谷に対向するように2個の磁気抵抗素子307a,307bを直列に配置してなる。また、B相は、A相に対し、磁性体歯車304の歯部305の1/4ピッチPだけずれるように2個の磁気抵抗素子307c,307dを直列に配置してなる。そして、A相及びB相のそれぞれに直流電源309を接続し、A相における出力端子308aの電位及びB相における出力端子308bの電位をそれぞれ出力電圧として取りだすようにしている。ここで、A相における出力端子308aの電位及びB相における出力端子308bの電位は、それぞれ磁気抵抗素子307a,307b、307c、307dの抵抗値に依存し、各磁気抵抗素子307a,307b、307c、307dの抵抗値は、各磁気抵抗素子307a,307b、307c、307dに印加される磁束密度に応じて変化し、当該磁束密度は、磁性体歯車304の歯部305からの各磁気抵抗素子307a,307b、307c、307dまでの距離に応じて変化するようになっている。従って、図11に示すように、各磁気抵抗素子307a,307b、307c、308dを配置した場合、図12に示すように、磁気センサ307におけるA相の出力電圧及びB相の出力電圧は90度位相がずれた正弦波出力、余弦波出力となる。そして、これら正弦波出力及び余弦波出力を電気内挿(角度演算)して高精度な磁性体歯車304の回転検出を行っている。
しかしながら、この従来の図10に示した磁気エンコーダ301にあっては、以下の問題点があった。
即ち、図10に示す磁気エンコーダ301の場合、磁性体歯車304の回転軸302に対する偏心により、磁性体歯車304が回転すると、磁性体歯車304の歯部305からの磁気センサ307までの距離が変化してしまい、磁性体歯車304の1回転中におけるA相及びB相の各出力電圧振幅が大きく変化してしまうという問題があった。
即ち、図10に示す磁気エンコーダ301の場合、磁性体歯車304の回転軸302に対する偏心により、磁性体歯車304が回転すると、磁性体歯車304の歯部305からの磁気センサ307までの距離が変化してしまい、磁性体歯車304の1回転中におけるA相及びB相の各出力電圧振幅が大きく変化してしまうという問題があった。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁性体からなる回転部が回転軸に対して偏心した場合でも磁気センサの出力電圧振幅の変化を小さくし、回転部の回転の検出精度を向上させるようにした磁気エンコーダを提供することにある。
本発明のうち請求項1に係る磁気エンコーダは、回転軸にその平面が前記回転軸の軸心に対して垂直となるように固定された、磁性体からなる円板状の回転部と、該回転部に対して所定の空隙を隔てて配置された少なくとも1つ以上の磁気センサと、該磁気センサごとに設けられた少なくとも1つ以上のバイアス磁石とを備えた磁気エンコーダであって、前記回転部は、該回転部が回転した際に、前記磁気センサまでの距離に変化をもたらす形状変化部を前記回転部の円周方向に沿って複数備え、前記磁気センサは、前記回転部の板厚方向において前記形状変化部に対向するように前記回転軸の軸心に対して垂直な平面上に配置され、前記バイアス磁石は、前記回転軸の軸心に対して平行な方向に着磁されていることを特徴としている。
この請求項1に係る磁気エンコーダによれば、磁気センサは、磁性体からなる回転部の板厚方向において形状変化部に対向するように回転軸の軸心に対して垂直な平面上に配置されているので、磁性体からなる回転部が回転軸に対して偏心した場合でも、回転部の形状変化部から磁気センサまでの距離が変化することはない。このため、回転部の1回転中における磁気センサの出力電圧振幅の変化を小さくし、回転部の回転の検出精度を向上させるようにした磁気エンコーダを提供することができる。
また、本発明のうち請求項2に係る磁気エンコーダは、請求項1記載の磁気エンコーダにおいて、前記磁気センサの信号処理回路及びエンコーダ出力用回路を実装した回路基板を、前記回転部の板厚方向において前記回転部に対向するように前記回転軸の軸心に対して垂直な平面に設置し、前記磁気センサは、前記回路基板の前記回転部に対向する面上に実装されると共に、前記バイアス磁石は、前記回路基板の前記回転部に対向する面とは反対側の面上に実装されることを特徴としている。
この請求項2に係る磁気エンコーダによれば、磁気センサの信号処理回路及びエンコーダ出力用回路を実装した回路基板に、磁気センサ及びバイアス磁石を実装するようにしているので、磁気センサの信号処理回路及びエンコーダ出力用回路を実装した回路基板と磁気センサ及びバイアス磁石を実装した回路基板と別個に配置することが不要となり、磁気エンコーダの部品点数を減少させることができると共に、磁気エンコーダの製造工程を簡略化することができる。
従来の図10に示した磁気エンコーダ301の場合には、磁気センサ307の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路312を実装した回路基板311と、磁気センサ307及びバイアス磁石310を実装したセンサ用回路基板306とを別々に配置していた。
更に、本発明のうち請求項3に係る磁気エンコーダは、請求項2記載の磁気エンコーダにおいて、前記磁気センサは、前記回路基板上に設けられた、複数の短冊状に加工された化合物半導体膜と、該化合物半導体膜上でその幅方向に平行に配置された複数の短絡電極と、該複数の短絡電極の始点及び終点にそれぞれ接続導体を介して接続された取出し電極とを備えた半導体磁気抵抗素子を備えることを特徴としている。
更に、本発明のうち請求項3に係る磁気エンコーダは、請求項2記載の磁気エンコーダにおいて、前記磁気センサは、前記回路基板上に設けられた、複数の短冊状に加工された化合物半導体膜と、該化合物半導体膜上でその幅方向に平行に配置された複数の短絡電極と、該複数の短絡電極の始点及び終点にそれぞれ接続導体を介して接続された取出し電極とを備えた半導体磁気抵抗素子を備えることを特徴としている。
この請求項3に係る磁気エンコーダによれば、磁気センサとして半導体磁気抵抗素子を用いることにより、回転部の回転の検出を高精度に行うことができる。
また、本発明のうち請求項4に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の磁気エンコーダにおいて、前記回転部の板厚が0.4mm以上2.0mm以下であることを特徴としている。
また、本発明のうち請求項4に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の磁気エンコーダにおいて、前記回転部の板厚が0.4mm以上2.0mm以下であることを特徴としている。
回転部の板厚が0.4mmよりも薄いと、磁場変化が小さく、磁気センサに加えられる磁束密度の変化が小さく、磁気センサからの出力電圧の変化が小さすぎて回転部の回転の検出を高精度に行うことができない。一方、前記板厚が2.0mmよりも大きいと、回転部のイナーシャが大きくなりすぎ、回転部の回転の検出を高精度に行うことができない。従って、請求項4に係る磁気エンコーダによれば、回転部の回転の検出を高精度に行うことができる。
また、本発明のうち請求項5に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の磁気エンコーダにおいて、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の円周方向に沿って等間隔に設けられた、前記回転部の板厚方向に貫通する複数のスリットで形成されることを特徴としている。
また、本発明のうち請求項6に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の磁気エンコーダにおいて、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の前記磁気センサに対向する面において前記回転部の円周方向に沿って等間隔に設けられた複数の凹部で形成されることを特徴としている。
また、本発明のうち請求項6に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の磁気エンコーダにおいて、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の前記磁気センサに対向する面において前記回転部の円周方向に沿って等間隔に設けられた複数の凹部で形成されることを特徴としている。
また、本発明のうち請求項7に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の磁気エンコーダにおいて、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の前記磁気センサに対向する面において前記回転部の円周方向に沿って等間隔に設けられた複数の凸部で形成されることを特徴としている。
また、本発明のうち請求項8に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の磁気エンコーダにおいて、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の周面に設けられた複数の歯部で形成されることを特徴としている。
また、本発明のうち請求項8に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の磁気エンコーダにおいて、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の周面に設けられた複数の歯部で形成されることを特徴としている。
この請求項5乃至8に係る磁気エンコーダによれば、回転部の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部を簡単な構成で実現することができる。また、複数の形状変化部が回転部の磁気センサに対向する平面において回転部の円周方向に沿って等間隔に設けられているので、回転部の回転の検出をより高精度に行うことができる。
更に、本発明のうち請求項9に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至8のうちいずれか1項に係る磁気エンコーダにおいて、前記回転部に、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部から内周方向に所定の間隔を隔てた位置に、前記形状変化部とは別個の形状変化部を設け、前記回転部の板厚方向において前記別個の形状変化部に対向するように前記回転軸の軸心に対して垂直な平面上に、前記磁気センサとは別個の磁気センサを設けたことを特徴としている。
更に、本発明のうち請求項9に係る磁気エンコーダは、請求項1乃至8のうちいずれか1項に係る磁気エンコーダにおいて、前記回転部に、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部から内周方向に所定の間隔を隔てた位置に、前記形状変化部とは別個の形状変化部を設け、前記回転部の板厚方向において前記別個の形状変化部に対向するように前記回転軸の軸心に対して垂直な平面上に、前記磁気センサとは別個の磁気センサを設けたことを特徴としている。
この請求項9に係る磁気エンコーダによれば、回転部に設けられた別個の形状変化部と、別個の磁気センサとを用いることにより、回転部の回転回数を検出することができるとともに、回転のインデックス信号を得ることができる。
本発明に係る磁気エンコーダによれば、回転部の1回転中における磁気センサの出力電圧振幅の変化を小さくし、回転部の回転の検出精度を向上させるようにした磁気エンコーダを提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る磁気エンコーダの第1実施形態を説明するための概略構成図である。図2は、図1に示す磁気エンコーダに用いられる回転部を示し、(A)は回転部を裏面側(磁気センサ側)から見た概略図、(B)は(A)における2B−2B線に沿う断面図である。
図1に示す磁気エンコーダ1は、工作機械や産業用ロボットの関節などの回転角度の検出に用いられるものであり、回転軸2にその平面が回転軸2の軸心に対して垂直となるように固定された、磁性体からなる円板状の回転部4と、回転部4に対して所定の空隙を隔てて配置された磁気センサ6(A相/B相の2相出力)と、磁気センサ6に設けられたバイアス磁石12とを備えている。
ここで、回転部4は、回転軸2に対してベアリング3を介して回転軸2と同期して回転するようになっており、円板状の磁性体で構成される。この回転部4には、図2に示すように、回転部4が回転した際に、磁気センサ6までの距離に変化をもたらす形状変化部4aを回転部の円周方向に沿って複数備えている。この回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aは、回転部4の円周方向に沿って等間隔に設けられた(図2(A)参照)、回転部4の板厚方向に貫通する複数のスリット(図2(B)参照)で形成される。また、回転部4の板厚は、0.4mm以上2.0mm以下とすることが好ましい。当該板厚が0.4mmよりも薄いと、磁場変化が小さく、各磁気センサ6A,6Bに加えられる磁束密度の変化が小さく、これら各磁気センサ6A,6Bからの出力電圧の変化が小さすぎて回転部4の回転の検出を高精度に行うことができない。一方、前記板厚が2.0mmよりも大きいと、回転部4のイナーシャが大きくなりすぎるためである。磁気エンコーダ1の回転部4は、毎分6000回転程度の高速回転で使用される場合もあるので、回転部4のイナーシャを極力小さくするため、回転部4の板厚は2.0mm以下であることが望ましい。
また、磁気センサ6は、回転部4の板厚方向において形状変化部4aに対向するように回転軸4の軸心に対して垂直な平面上に配置される。具体的に述べると、図1に示すように、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を実装した回路基板5を、回転部4の板厚方向において回転部4に対向するように回転軸4の軸心に対して垂直な平面に設置し、磁気センサ6を、回路基板5の回転部4に対向する面上に実装する。そして、磁気センサ6におけるA相及びB相は、図示はしないが、回転部4の回転方向において互いに異なる位相位置に設けられる。また、バイアス磁石12は、磁気センサ6に対応するように回路基板5の回転部4に対向する面とは反対側の面上に実装される。そして、バイアス磁石12は、回転軸2の軸心に対して平行な方向に着磁されている。
なお、回路基板5は、磁気エンコーダ1の筐体部分(図示せず)に実装されている。また、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を回路基板5に実装するに際しては、回転部4から磁気センサ6までの距離が短いほど磁気センサ6の出力電圧振幅が大きくなるので、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を、磁気センサ6が実装される回路基板5の面と反対側の面上に実装し、回転部4から磁気センサ6までの距離を極力小さくする。
次に、磁気センサ6の具体的構成を図3を参照して説明する。図3は、図1に示す磁気エンコーダに用いられる磁気センサの構成図である。
図3に示すように、磁気センサ6は、4個の半導体磁気抵抗素子10a,10b,10c,10dを回路基板5上において接続導体9を介してループ状に接続した4端子の磁気抵抗素子(A相/B相の2相出力)で構成される。ここで、磁気センサ6におけるA相は、2個の半導体磁気抵抗素子6a,6bを直列に配置してなる。また、磁気センサ6におけるB相は、2個の半導体磁気抵抗素子6c,6dを直列に配置してなる。そして、各半導体磁気抵抗素子6a,6b,6c,6dは、回路基板5上に設けられた、複数の短冊状に加工された化合物半導体膜71〜7nー1と、化合物半導体膜71〜7nー1上でその幅方向に平行に配置された複数の短絡電極81〜8nとを備えている。そして、A相を構成する半導体磁気抵抗素子6aは、複数の短絡電極81〜8nの始点81に接続導体9、10cを介して接続された取出し電極11iを、終点8nに接続導体9、10aを介して接続された取出し電極11Aを備えている。また、半導体磁気抵抗素子6bは、複数の短絡電極81〜8nの始点81に接続導体9、10aを介して接続された取出し電極11Aを、終点8nに接続導体9、10bを介して接続された取出し電極11gを備えている。また、B相を構成する半導体磁気抵抗素子6cは、複数の短絡電極81〜8nの始点81に接続導体9、10dを介して接続された取出し電極11Bを、終点8nに接続導体9、10cを介して接続された取出し電極11iを備えている。更に、半導体磁気抵抗素子6dは、複数の短絡電極81〜8nの始点81に接続導体9、10bを介して接続された取出し電極11gを、終点8nに接続導体9、10dを介して接続された取出し電極11Bを備えている。
図3に示すように、磁気センサ6は、4個の半導体磁気抵抗素子10a,10b,10c,10dを回路基板5上において接続導体9を介してループ状に接続した4端子の磁気抵抗素子(A相/B相の2相出力)で構成される。ここで、磁気センサ6におけるA相は、2個の半導体磁気抵抗素子6a,6bを直列に配置してなる。また、磁気センサ6におけるB相は、2個の半導体磁気抵抗素子6c,6dを直列に配置してなる。そして、各半導体磁気抵抗素子6a,6b,6c,6dは、回路基板5上に設けられた、複数の短冊状に加工された化合物半導体膜71〜7nー1と、化合物半導体膜71〜7nー1上でその幅方向に平行に配置された複数の短絡電極81〜8nとを備えている。そして、A相を構成する半導体磁気抵抗素子6aは、複数の短絡電極81〜8nの始点81に接続導体9、10cを介して接続された取出し電極11iを、終点8nに接続導体9、10aを介して接続された取出し電極11Aを備えている。また、半導体磁気抵抗素子6bは、複数の短絡電極81〜8nの始点81に接続導体9、10aを介して接続された取出し電極11Aを、終点8nに接続導体9、10bを介して接続された取出し電極11gを備えている。また、B相を構成する半導体磁気抵抗素子6cは、複数の短絡電極81〜8nの始点81に接続導体9、10dを介して接続された取出し電極11Bを、終点8nに接続導体9、10cを介して接続された取出し電極11iを備えている。更に、半導体磁気抵抗素子6dは、複数の短絡電極81〜8nの始点81に接続導体9、10bを介して接続された取出し電極11gを、終点8nに接続導体9、10dを介して接続された取出し電極11Bを備えている。
そして、磁気センサ6におけるA相及びB相のそれぞれに、取出し電極11g,11iを介して図示しない直流電源を接続し、A相における取出し電極11Aの電位及びB相における取出し電極11Bの電位をそれぞれ出力電圧として取りだすようにしている。
そして、回転部4が回転した場合には、回転部4の磁気センサ6側の面から磁気センサ6までの距離と回転部4の形状変化部4aから磁気センサ6までの距離とが異なることになり、それに応じて磁気センサ6に加えられる磁束密度が変化し、A相の出力電圧及びB相の出力電圧は90度位相がずれた正弦波出力、余弦波出力となる。これら正弦波出力及び余弦波出力を電気内挿(角度演算)して回転部4の回転検出を行う。
そして、回転部4が回転した場合には、回転部4の磁気センサ6側の面から磁気センサ6までの距離と回転部4の形状変化部4aから磁気センサ6までの距離とが異なることになり、それに応じて磁気センサ6に加えられる磁束密度が変化し、A相の出力電圧及びB相の出力電圧は90度位相がずれた正弦波出力、余弦波出力となる。これら正弦波出力及び余弦波出力を電気内挿(角度演算)して回転部4の回転検出を行う。
このように、図1に示す磁気エンコーダ1によれば、磁気センサ6は、磁性体からなる回転部4の板厚方向において形状変化部4aに対向するように回転軸4の軸心に対して垂直な平面上に配置されているので、磁性体からなる回転部4が回転軸に対して偏心した場合でも、その偏心によって回転部4の形状変化部4aから磁気センサ6までの距離が変化することはない。このため、回転部4の1回転中における磁気センサ6の出力電圧振幅(A相及びB相の出力電圧振幅)の変化を小さくし、回転部4の回転の検出精度を向上させるようにした磁気エンコーダ1を提供することができる。
なお、磁気センサ6は、A相及びB相の2相出力で構成されているので、回転部4の回転方向を検出することができる。そして、A相の出力電圧振幅の変化及びB相の出力電圧振幅の変化のそれぞれが小さくなるので、A相の出力電圧振幅とB相の出力電圧振幅との差が小さくなり、回転部4の回転の検出を高精度に行うことができる。
また、図1に示す磁気エンコーダ1によれば、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を実装した回路基板5に、磁気センサ6及びバイアス磁石12を実装するようにしているので、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を実装した回路基板と磁気センサ6及びバイアス磁石12を実装した回路基板と別個に配置することが不要となり、磁気エンコーダ1の部品点数を減少させることができると共に、磁気エンコーダ1の製造工程を簡略化することができる。
また、図1に示す磁気エンコーダ1によれば、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を実装した回路基板5に、磁気センサ6及びバイアス磁石12を実装するようにしているので、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を実装した回路基板と磁気センサ6及びバイアス磁石12を実装した回路基板と別個に配置することが不要となり、磁気エンコーダ1の部品点数を減少させることができると共に、磁気エンコーダ1の製造工程を簡略化することができる。
従来の図10に示した磁気エンコーダ301の場合には、磁気センサ307の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路312を実装した回路基板311と、磁気センサ307及びバイアス磁石310を実装したセンサ用回路基板306とを別々に配置する必要があった。
次に、磁気センサ6として、一般的に用いられる磁性体を用いた磁気抵抗素子ではなく、半導体磁気抵抗素子6a,6b,6c,6dを用いている理由について説明する。
次に、磁気センサ6として、一般的に用いられる磁性体を用いた磁気抵抗素子ではなく、半導体磁気抵抗素子6a,6b,6c,6dを用いている理由について説明する。
一般的に用いられる磁性体を用いた磁気抵抗素子としては、異方性磁気抵抗素子(AMR素子)、巨大磁気抵抗素子(GMR素子)、トンネル磁気抵抗素子(TMR素子)及び超巨大磁気抵抗素子(EMR素子)が挙げられる。これら磁性体を用いた磁気抵抗素子において、印加される磁束密度Bと抵抗値Rとの関係は、図4(A)に示すようになる。即ち、磁性体を用いた磁気抵抗素子は、磁束密度Bが大きくなると、抵抗値Rが飽和してしまう特性がある。このため、磁気抵抗素子に外乱による強い磁場が作用すると、磁束密度Bが大きくなりことに伴って抵抗値Rが飽和してしまう。磁気抵抗素子における抵抗値Rが飽和すると、出力電圧が一定となり、回転部4の回転の検出を高精度に行うことができない。
これに対して、半導体磁気抵抗素子において、印加される磁束密度Bと抵抗値Rとの関係は、図4(B)に示すようになる。即ち、半導体磁気抵抗素子は、磁束密度Bが大きくなると、抵抗値Rが飽和せずに、絶えず変化する。このため、半導体磁気抵抗素子に外乱による強い磁場が作用しても、抵抗値Rが飽和せず、常に変化するため、出力電圧が一定にならず、回転部4の回転の検出を高精度に行うことができる。
また、磁性体を用いた磁気抵抗素子の場合、磁気ヒステリシスがあるため、磁束密度Bに対して抵抗値Rが一義的に定まらない。このため、回転部4の回転検出を繰り返し行った場合に、回転検出を高精度に行うことができない。
これに対して、半導体磁気抵抗素子の場合には、磁気ヒステリシスによる不都合を考慮する必要がない。
これに対して、半導体磁気抵抗素子の場合には、磁気ヒステリシスによる不都合を考慮する必要がない。
また、磁性体を用いた磁気抵抗素子の場合は、磁気抵抗素子の面内方向に作用する磁場の変化を検出するものであるのに対し、半導体磁気抵抗素子の場合は、半導体磁気抵抗素子の板厚方向に作用する磁場の変化を検出するものであり、回転部4の板厚方向において形状変化部4aに対向するように回転軸4の軸心に対して垂直な平面上に配置される各磁気センサ6A,6Bに適している。
以上の理由により、磁気センサ6として、一般的に用いられる磁性体を用いた磁気抵抗素子ではなく、半導体磁気抵抗素子6a,6b,6c,6dを用いている。
次に、図5を参照して、回転部に形成される形状変化部の変形例について説明する。図5は、形状変化部の変形例を示し、(A)は形状変化部を凹部とした例の部分断面図、(B)は形状変化部を凸部とした例の部分断面図、(C)は形状変化部を歯部とした例の部分平面図である。
次に、図5を参照して、回転部に形成される形状変化部の変形例について説明する。図5は、形状変化部の変形例を示し、(A)は形状変化部を凹部とした例の部分断面図、(B)は形状変化部を凸部とした例の部分断面図、(C)は形状変化部を歯部とした例の部分平面図である。
回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aは、回転部4の円周方向に沿って等間隔に設けられた、回転部4の板厚方向に貫通する複数のスリットで形成される場合に限らず、回転部4が回転した際に、磁気センサ6までの距離に変化をもたらすものであれば、適宜変更することができる。
例えば、図5(A)に示すように、回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aを、回転部4の磁気センサ6に対向する面において回転部4の円周方向に沿って等間隔に設けられた複数の凹部で形成してもよい。
例えば、図5(A)に示すように、回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aを、回転部4の磁気センサ6に対向する面において回転部4の円周方向に沿って等間隔に設けられた複数の凹部で形成してもよい。
また、図5(B)に示すように、回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aを、回転部4の磁気センサ6に対向する面において回転部4の円周方向に沿って等間隔に設けられた複数の凸部で形成してもよい。
更に、図5(C)に示すように、回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aは、回転部4の周面に設けられた複数の歯部4aで形成さしてもよい。歯部4aの歯筋は、回転部4の板厚方向に延びるものである。
更に、図5(C)に示すように、回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aは、回転部4の周面に設けられた複数の歯部4aで形成さしてもよい。歯部4aの歯筋は、回転部4の板厚方向に延びるものである。
このように、形状変化部4aを、スリット、凹部、凸部及び歯部で形成することにより、回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aを簡単な構成で実現することができる。また、複数の形状変化部4aが回転部4の磁気センサ6に対向する面において回転部4の円周方向に沿って等間隔に設けられているので、回転部4の回転の検出をより高精度に行うことができる。
次に、本発明に係る磁気エンコーダの第2実施形態を図6及び図7を参照して説明する。図6は、本発明に係る磁気エンコーダの第2実施形態を説明するための概略構成図である。図7は、図6に示す磁気エンコーダに用いられる回転部の裏面側(磁気センサ側)から見た概略図である。図6及び図7において、図1及び図2に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図6に示す磁気エンコーダ1は、図1に示す磁気エンコーダ1と基本構成は同様であるが、図7に示すように、回転部4の円周方向に沿って複数備えられた形状変化部4aから内周方向に所定の間隔を隔てた位置に、形状変化部4aとは別個の形状変化部4bを1つ設け、回転部4の板厚方向において別個の形状変化部4bに対向するように回転軸2の軸心に対して垂直な平面上に、磁気センサ6とは別個の磁気センサ14を設けてある。別個の磁気センサ14は、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を実装した回路基板5の、磁気センサ6を実装した面に実装する。回路基板5の回転部4に対向する面とは反対側の面上であって磁気センサ14に対応する位置には、バイアス磁石15が実装されている。
ここで、別個の形状変化部4bの形状については、形状変化部4aと同様に、回転部4の板厚方向に貫通するスリットで形成されている。但し、別個の形状変化部4bは、形状部変化部4aと同様に、回転部4が回転した際に、磁気センサ14までの距離に変化をもたらすものであれば、適宜変更することができる。例えば、形状変化部4bは、回転部4の磁気センサ14に対向する面において設けられた凹部、あるいは当該面において設けられた凸部で形成することができる。
この図6に示す磁気エンコーダ1によれば、回転部4に設けられた別個の形状変化部4bと、別個の磁気センサ14とを用いることにより、回転部4の回転回数を検出することができるとともに、回転のインデックス信号を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、磁気センサ6は1個に限らず、少なくとも1つ以上備えられていればよく、2つあるいは3つ以上備えられていてもよい。バイアス磁石も同様である。
また、磁気センサ6は、回転部4の板厚方向において形状変化部4aに対向するように回転軸2の軸心に対して垂直な平面上に配置された基板上に実装されていればよく、必ずしも、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を実装した回路基板5上に実装されている必要はない。
また、磁気センサ6は、回転部4の板厚方向において形状変化部4aに対向するように回転軸2の軸心に対して垂直な平面上に配置された基板上に実装されていればよく、必ずしも、磁気センサ6の信号処理回路及びエンコーダ出力用回路13を実装した回路基板5上に実装されている必要はない。
更に、磁気センサ6は、半導体磁気抵抗素子で構成されている場合に限られず、磁性体を用いた異方性磁気抵抗素子(AMR素子)、巨大磁気抵抗素子(GMR素子)、トンネル磁気抵抗素子(TMR素子)及び超巨大磁気抵抗素子(EMR素子)などの磁気抵抗素子であってもよい。
また、回転部4の板厚は、必ずしも、0.4mm以上2.0mm以下でなくてもよい。
また、回転部4の板厚は、必ずしも、0.4mm以上2.0mm以下でなくてもよい。
1 磁気エンコーダ
2 回転軸
3 ベアリング
4 回転部
4a 形状変化部
4b 別個の形状変化部
5 回路基板
6 磁気センサ
6a,6b,6c,6d 半導体磁気抵抗素子
71〜7nー1 化合物半導体膜
81〜8n 短絡電極
9,19a,10b,10c,10d 接続導体
11A,11B,11g,11i 取出し電極
12 バイアス磁石
13 磁気センサの信号処理回路及びエンコーダ出力用回路
14 別個の磁気センサ
15 バイアス磁石
2 回転軸
3 ベアリング
4 回転部
4a 形状変化部
4b 別個の形状変化部
5 回路基板
6 磁気センサ
6a,6b,6c,6d 半導体磁気抵抗素子
71〜7nー1 化合物半導体膜
81〜8n 短絡電極
9,19a,10b,10c,10d 接続導体
11A,11B,11g,11i 取出し電極
12 バイアス磁石
13 磁気センサの信号処理回路及びエンコーダ出力用回路
14 別個の磁気センサ
15 バイアス磁石
Claims (9)
- 回転軸にその平面が前記回転軸の軸心に対して垂直となるように固定された、磁性体からなる円板状の回転部と、該回転部に対して所定の空隙を隔てて配置された少なくとも1つ以上の磁気センサと、該磁気センサごとに設けられた少なくとも1つ以上のバイアス磁石とを備えた磁気エンコーダであって、
前記回転部は、該回転部が回転した際に、前記磁気センサまでの距離に変化をもたらす形状変化部を前記回転部の円周方向に沿って複数備え、前記磁気センサは、前記回転部の板厚方向において前記形状変化部に対向するように前記回転軸の軸心に対して垂直な平面上に配置され、前記バイアス磁石は、前記回転軸の軸心に対して平行な方向に着磁されていることを特徴とする磁気エンコーダ。 - 前記磁気センサの信号処理回路及びエンコーダ出力用回路を実装した回路基板を、前記回転部の板厚方向において前記回転部に対向するように前記回転軸の軸心に対して垂直な平面に設置し、前記磁気センサは、前記回路基板の前記回転部に対向する面上に実装されると共に、前記バイアス磁石は、前記回路基板の前記回転部に対向する面とは反対側の面上に実装されることを特徴とする請求項1記載の磁気エンコーダ。
- 前記磁気センサは、前記回路基板上に設けられた、複数の短冊状に加工された化合物半導体膜と、該化合物半導体膜上でその幅方向に平行に配置された複数の短絡電極と、該複数の短絡電極の始点及び終点にそれぞれ接続導体を介して接続された取出し電極とを備えた半導体磁気抵抗素子を備えることを特徴とする請求項2記載の磁気エンコーダ。
- 前記回転部の板厚が0.4mm以上2.0mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の磁気エンコーダ。
- 前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の円周方向に沿って等間隔に設けられた、前記回転部の板厚方向に貫通する複数のスリットで形成されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の磁気エンコーダ。
- 前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の前記磁気センサに対向する面において前記回転部の円周方向に沿って等間隔に設けられた複数の凹部で形成されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の磁気エンコーダ。
- 前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の前記磁気センサに対向する面において前記回転部の円周方向に沿って等間隔に設けられた複数の凸部で形成されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の磁気エンコーダ。
- 前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部は、前記回転部の周面に設けられた複数の歯部で形成されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の磁気エンコーダ。
- 前記回転部に、前記回転部の円周方向に沿って複数備えられた前記形状変化部から内周方向に所定の間隔を隔てた位置に、前記形状変化部とは別個の形状変化部を設け、前記回転部の板厚方向において前記別個の形状変化部に対向するように前記回転軸の軸心に対して垂直な平面上に、前記磁気センサとは別個の磁気センサを設けたことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の磁気エンコーダ。
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