JP2002281725A - 真空モータにおける真空位置検出方法および真空位置検出装置 - Google Patents

真空モータにおける真空位置検出方法および真空位置検出装置

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JP2002281725A JP2001076518A JP2001076518A JP2002281725A JP 2002281725 A JP2002281725 A JP 2002281725A JP 2001076518 A JP2001076518 A JP 2001076518A JP 2001076518 A JP2001076518 A JP 2001076518A JP 2002281725 A JP2002281725 A JP 2002281725A
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正道 稲永
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貴征 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性を落とさずにモータ設計の自由度を増
大させる真空モータにおける真空位置検出方法、及び軽
量で、薄型の絶対角度を検出できる真空モータにおける
真空位置検出装置の提供。 【解決手段】 ステータ1を有するモータケースに軸受
6を介してロータ3を回転自在に有し、ロータ3に検出
器ロータを設け、検出器ロータを真空側に配置して位置
を検出する方法において、検出器ロータは、磁性鋼板に
複数のスリットを平面上に形成した平板状のスリットデ
ィスク5とこれを固定するためのスリットディスクベー
スよりなり、ステータ1側にはMR素子、永久磁石をセ
ンサケース内に樹脂で封入した磁気センサヘッド2がス
リットディスク5に対向して設けられ、磁気センサヘッ
ド2がスリットディスク5面上に形成されたスリットの
有無を真空中で検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等
の真空内で使用するサーボモータの位置および速度を検
出する真空モータにおける真空位置検出方法および真空
位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空モータが特開平11−356025
号公報に開示されている。図11は従来例の構成を示す
真空位置検出器の横断面図である。図11において、モ
ータステータ112を有するモータケース1120の一
部に形成された取り付け孔1120aにはOリング11
8を介して磁気センサ体1111が密合して固定されて
いる。前記モータの可動部であるロータ111の端部1
11aの外周には磁性材料より検出器ロータとなる磁性
歯車1112が設けられている。この磁性歯車1112
の歯車1112aに対向して前記磁気センサ体1111
が位置している。
【0003】前記磁気センサ体は図12で示されるよう
に構成されており、この磁気センサ体1111のカップ
型をなすと共に鍔部1111Aを有するカバ1111B
の内端1111Ba側の段部1111Bbには表側に周
知の磁気センサ1111aを有するプリント基板111
1bが設けられ、このプリント基板1111bの裏側に
はバイアスマグネット1111cが設けられている。前
記カバ1111Bの内側には樹脂充填材1111eが充
填され、この樹脂充填材1111eによってプリント基
板1111bが段部1111Bbに保持されている。従
って、前記磁気センサ1111の内端1111Bbがモ
ータケース1120の内側に位置し、モータケース11
20の延長部である隔壁113によって磁気センサ外端
1111Bbが大気側に位置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
例では、 (1)磁気センサ外端を大気側に配置しなくてはならな
いため、モータ構造設計に自由度が少なくなるという問
題点があった。
【0005】(2)ロータの端部の外周に磁性歯車が設
けられているので、ロータ1回転内の絶対角度を検出す
るためのバイナリーコード方式やバーニヤ方式等複数の
スリットトラック列を形成すると外形が大きくなり、ま
たロータイナーシャが大きくなるという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述した問題点
を解決するために、磁気センサ、スリットディスクを真
空内に配置することによって、信頼性を落とさずにモー
タ設計の自由度を増大させる真空モータにおける真空位
置検出方法、及び平板状のスリットディスクを用いて複
数のスリットトラックを平面上に容易に形成し、これら
を使ってロータ1回転内の絶対角度を検出することによ
って、軽量で、薄型の絶対角度を検出できる真空モータ
における真空位置検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の真空モータにお
ける真空位置検出方法は、ステータを有するモータケー
スに軸受を介してロータを回転自在に有し、前記ロータ
に検出器ロータを設け、前記検出器ロータを真空側に配
置して位置を検出する方法において、前記検出器ロータ
は、磁性鋼板に複数のスリットを平面上に形成した平板
状のスリットディスクとこれを固定するためのスリット
ディスクベースよりなり、前記ステータ側にはMR素子、
永久磁石をセンサケース内に樹脂で封入した磁気センサ
ヘッドが前記スリットディスクに対向して設けられ、前
記磁気センサヘッドが前記スリットディスク面上に形成
された前記スリットの有無を真空中で検出することを特
徴とする。
【0008】また、本発明の真空モータにおける真空位
置検出方法は、ステータを有するモータケースに軸受を
介してロータを回転自在に有し、前記ロータに検出器ロ
ータを設け、前記検出器ロータを真空側に配置して位置
を検出する方法において、前記検出器ロータは、磁性鋼
板に1回転あたりのスリット数が2、2±1(ただ
し、Nは自然数)であるスリットトラックを含む複数の
スリットトラックを平面上に形成した平板状のスリット
ディスクとこれを固定するためのスリットディスクベー
スよりなり、前記ステータ側にはMR素子、永久磁石を
センサケース内に樹脂で封入した磁気センサヘッドが前
記スリットディスクに対向して配置され、このスリット
トラックよりモータロータの1回転あたりの絶対位置を
真空中で検出することを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の真空モータにおける真空
位置検出装置は、ステータを有するモータケースに軸受
を介してロータを回転自在に有し、前記ロータに検出器
ロータを設け、前記検出器ロータを真空側に位置するよ
う配置した真空位置検出器において、前記検出器ロータ
は、磁性鋼板に複数のスリットを平面上に形成した平板
状のスリットディスクとこれを固定するためのスリット
ディスクベースよりなり、前記ステータ側にはMR素
子、永久磁石をセンサケース内に樹脂で封入した磁気セ
ンサヘッドが前記スリットディスクに対応して設けら
れ、前記磁気センサヘッドが真空内でスリットディスク
に対向して位置するよう構成したことを特徴とする。
【0010】また、本発明の真空モータにおける真空位
置検出装置は、ステータを有するモータケースに軸受を
介してロータを回転自在に有し、前記ロータに検出器ロ
ータを設け、前記検出器ロータを真空側に配置して位置
を検出する真空位置検出装置において、前記検出器ロー
タは、磁性鋼板に1回転あたりのスリット数が2、2
±1(ただし、Nは自然数)であるスリットトラック
を含む複数のスリットトラックを平面上に形成した平板
状のスリットディスクとこれを固定するためのスリット
ディスクベースよりなり、前記ステータ側にはMR素子、
永久磁石をセンサケース内に樹脂で封入した磁気センサ
ヘッドが前記スリットディスクに対向して配置され、こ
のスリットトラックよりモータロータの1回転あたりの
絶対位置を真空中で検出できるように構成したことを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、前記磁気センサヘッド
のセンサケース材質としてオーステナイト系ステンレス
鋼を用い、前記磁気センサヘッドから出ている前記セン
サケーブルの被覆材質としてフッ素樹脂を用い、前記M
R素子と前記永久磁石をエポキシ樹脂で前記センサケー
ス内に封入すること、前記MR素子と前記永久磁石をア
ルミナ充填エポキシ樹脂で前記センサケース内に封入す
ること、前記磁気センサヘッドの外周に固定用つばを設
けること、前記固定用つばにネジ止め用丸穴または長穴
を開けること、前記スリットディスクの磁性材料として
ケイ素鋼板を用いること、あるいは前記スリットディス
クベースの材料として非磁性金属を用いることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0013】実施例1 図1は、本発明の第1の実施例を示す側断面図である。
図1において、真空位置検出装置は、ステータ1に固定
された磁気センサヘッド2とロータ3にネジ等で固定さ
れたスリットディスクベース4に接着剤等で貼り付けら
れた平板状のスリットディスク5が真空中で対向するよ
うに配置されている。前記ロータ3は前記ステータ1と
軸受け6を介して取り付けられているので、前記スリッ
トディスク5は前記磁気センサヘッド2に対して前記ロ
ータ3とともに回転できる機構となっている。
【0014】前記スリットディスク5は、磁性鋼板をエ
ッチング等で複数のスリット穴を平面上に形成すること
ができるので、非常に薄くすることができ、また、スリ
ット外形寸法を自由に設計できる。
【0015】図2は、前記磁気センサヘッド2の構成を
示す断面図である。非磁性のセンサケース2a内にMR
素子2b、永久磁石2cを図2のように配置し、MR素
子出力線2eおよびMR素子電源線2fは、永久磁石2
cを避けて前記センサケーブル7にハンダ等で接続され
ている。
【0016】前記センサケース2a内に前記MR素子2
b、永久磁石2c、MR素子出力線、2e、MR素子電
源線2f、センサケーブル7端を樹脂2dで封入するこ
とによって、真空内に配置できる。コネクタ8は、真空
内に配置されている前記磁気センサヘッド2の出力信号
を大気側に出力するためのコネクタであり、真空側で前
記センサケーブル7と接続している。
【0017】前記磁気センサヘッド2の出力信号を図4
(a)に示す。スリット穴の有無によるリラクタンス変
化によりスリットピッチに相当する周期の疑似正弦波A
相と90゜位相の異なるB相信号が出力される。前記セン
サケーブル7と前記MR素子出力線2eおよび前記MR
素子電源線2fは、図5に示すように接続されており、
このA相、B相疑似正弦波信号を信号処理回路にてA/
D変換および逓倍処理等を行い、図4(b)に示すa
相、b相パルス信号を出力する。
【0018】上記手段および構成により、磁気センサヘ
ッドとスリットディスクおよびスリットディスクベース
を真空中内に配置できるので、モータ設計の自由度を増
大させることができる。
【0019】実施例2 本実施例は、前記磁気センサヘッド2のセンサケース2
aの材料として発ガスが少なく、磁性のないオーステナ
イト系ステンレス鋼を用いることである。オーステナイ
ト系ステンレス鋼は、図6に示すような鋼種名がある。
オーステナイト系ステンレス鋼は、磁性がなく、アルミ
材等と比較して高強度であるので、磁気センサケースと
して最適である。特に、SUS303を使用することに
よって、センサケース2aの形状を比較的自由に形成す
ることができる。また、SUS304または、SUS3
16は発ガスが少ないためこれらを使用することにより
発ガスを低く抑え、発ガス特性の向上を達成している。
【0020】実施例3 本実施例は、図3に示すように前記センサケーブル7に
フッ素樹脂被覆を施したセンサケーブル7aを前記MR
素子出力線2eおよび前記MR素子電源線2fに接続
し、樹脂2dで封入することによって、発ガスを低く抑
え、発ガス特性の向上を達成している。
【0021】実施例4 本実施例は、前記樹脂2dの材質としてエポキシ樹脂を
用いることによって、発ガスを低く抑え、発ガス特性の
向上を達成している。さらに、前記エポキシ樹脂をアル
ミナ充填エポキシ樹脂とすれば、樹脂にアルミナが含ま
れていることから、樹脂硬化の際、通常の樹脂よりも変
形が小さいため、前記MR素子、永久磁石、MR素子出
力線、MR素子電源線に加わる応力を緩和し、前記MR
素子、永久磁石の位置ずれ、前記MR素子出力線、MR
素子電源線の断線がなく、信頼性を向上させることがで
きる。
【0022】実施例5 本実施例は、図7(a)に示すように前記磁気センサヘ
ッド2のセンサケース2aの外周に固定用つば2gを設
けることである。この前記固定用つば2gを設けること
によって、前記磁気センサヘッド2と前記スリットディ
スク5との間隔を一定に保つことができ、前記磁気セン
サヘッド2の位置決めを容易にすることができる。な
お、この場合のセンサヘッド固定方法の一例として、セ
ンサケースに固定用スナップを設け、モータステータに
固定する方法がある。
【0023】さらに、図7(b)に示すようなネジ止め
用丸穴のあいた固定用つば2hを設けることによって、
前記磁気センサヘッド2の固定用つば2hにある丸穴に
ネジを通して前記ステータ1に容易にしっかりと固定す
ることができ、振動等に強く信頼性を向上させることが
できる。
【0024】また、図7(c)に示すように長穴のあい
た固定用つば2jを設けることによって、前記磁気セン
サヘッド2の回転方向の取り付け角度を調整をすること
ができ、磁気センサヘッドの出力信号の振幅、位相を調
節することができるので、前記磁気センサヘッド2の検
出精度を向上させることができる。
【0025】なお、前記固定用つば2g、丸穴のあいた
固定用つば2h、長穴のあいた固定用つば2jの形状は
円板状でなくてもよく、図7(d)に示すような形状で
もよいことは明らかである。
【0026】実施例6 本実施例は、前記スリットディスク5の材料としてケイ
素鋼板を用いることである。前記スリットディスク5の
材料として磁性鋼板を用いれば信号は得られるが、材質
によっては、不安定な磁気的特性による検出精度低下、
および出力信号振幅減少による耐ノイズ性低下等の問題
が発生する。ケイ素鋼板を前記スリットディスク5の材
料として用いることによって、不安定な磁気的特性によ
る精度低下、および出力信号振幅減少による耐ノイズ性
低下等の問題を回避することができ、検出精度および信
頼性を向上させることができる。
【0027】実施例7 本実施例は、前記スリットディスクベース5の材料とし
て、非磁性金属を用いることである。非磁性金属を用い
ることによって、前記スリットディスク5のスリット有
無によるリラクタンス変化に影響を与えることがないの
で、安定した出力信号を得ることができ信頼性を向上さ
せることができる。
【0028】実施例8 本実施例は、前記スリットディスク5に1回転あたりの
スリット数が2N、2N±1であるスリットトラックを
含む複数のスリットトラックを平面上に形成し、このス
リットトラックよりモータの前記ロータ3の1回転あた
りの絶対角度を真空中で検出するものである。
【0029】具体的な構成例を図8に示す。図8におい
て、前記スリットディスク5には、1回転中のパルス数
のそれぞれ異なるAスリットトラック51、Bスリット
トラック52の2つのスリットトラックがエッチング等
の手法により形成され、磁気センサヘッド2には、Aス
リットトラック用MR素子2b−1、Bスリットトラッ
ク用MR素子2b−2が配置されており、前記スリット
ディスク5と前記磁気センサヘッド2は、対向して配置
されている。9は前記磁気センサヘッド2の疑似正弦波
信号を取り入れて絶対角度信号を出力する信号処理回路
である。スリットディスク5が回転するとスリット穴の
有無によるリラクタンス変化により図4(a)に示すよ
うなスリットピッチに相当する周期の疑似正弦波A相と
90゜位相の異なるB相信号が出力される。さらにこのA
相、B相信号を前記信号処理回路9によって、1回転中の
絶対角度信号に変換する。
【0030】1例としてAスリットトラックには1回転に
N=7の2=2=128のスリットが形成され、B
スリットトラックにはAスリットトラックより1スリッ
ト少ない1回転に2−1=2−1=127のスリッ
トが形成されている場合についての絶対角度信号を検出
する方法を図9の信号処理回路9のブロック図で説明す
る。
【0031】図9において、Aスリットトラック用MR
素子2b−1は、前記スリットディスク5の1回転に1
28周期の磁束の変化を受け、128周期の図4(a)
に示すような90゜位相の異なるA相、B相の信号を出
力する。同様に前記Bスリットトラック検出用MR素子
2b−2は、前記スリットディスク5の1回転に127
周期の磁束の変化を受け、127周期の90゜位相の異
なるA相、B相の信号を出力する。これら出力信号は増
幅器91で増幅され、それぞれ位相変調回路A92aお
よび位相変調回路B92bに入力される。前記位相変調
回路92aおよび92bでは、発信器97から出力され
るクロック信号CKを入力して搬送波信号生成回路95
で生成された一定周期の搬送波信号96をA相、B相信
号で位相変調し、スリットディスク1回転に0゜〜360
゜の位相変化を128回くり返すθ1’信号と、127
回くり返されるθ2’に変換される。前記θ1’、θ
2’信号は、2値化された信号で、立ち上がりエッジ時
間が位相情報を持つ信号である。位相差検出回路94で
は、図10に示すようなθ1’信号とθ2’信号の位相差
であるスリットディスク1回転に1回の0゜〜360゜の位
相変化をもたらすθ1−θ2信号が出力される。前記θ
1−θ2信号は、前記θ1’とθ2’信号の立ち上がり
エッジ間を前記クロック信号CKでカウントし、デジタ
ル化した位相差信号である。逓倍回路93では、前記搬
送波信号96と前記θ1’信号の立ち上がりエッジ間を
クロック信号CKでカウントする。これによって、前記
搬送波信号96の周期をクロック信号CKの周期のI倍
(Iは自然数)とすると、分割数Iのデジタル化した位
相信号θ1を得ることができる。絶対値信号生成回路9
8により、θ1−θ2信号でθ1信号の繰り返し番数を
特定することによって、1回転に128×分割数Iパル
スの絶対角度信号99を得ることができる。
【0032】本構成にすることによって、真空中で高分
解能な絶対位置信号を得ることができる。また、本実施
例のように2つのスリットトラックだけでなく複数のス
リットトラックで補完することによって繰り返し番数の
特定を容易にすることができ、信頼性を向上することが
できる。
【0033】なお、前記実施例ではロータリエンコー
ダ、リニアエンコーダの両方に適用できることは明らか
である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、 (1)磁気センサ、スリットディスクの発ガスを抑え、
耐腐食性を持たせて真空内に配置することができるの
で、信頼性を落とさずにモータ設計の自由度を増大させ
ることができる。
【0035】(2)真空ロボット等に適用した場合、ロ
ータ1回転内の絶対角度が検出できるため、電源投入時
および何らかの原因で停止しても原点復帰等が必要な
く、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の形態を示す側断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例1の磁気センサヘッド側断面図
である。
【図3】本発明の実施例4の磁気センサヘッド側断面図
である。
【図4】本発明の実施例の磁気センサヘッド出力信号波
形を示す図である。
【図5】本発明の実施例の磁気センサヘッド構成部品で
あるMR素子の接続図である。
【図6】本発明で使用するオーステナイト系ステンレス
鋼の種類を示す図である。
【図7】本発明の実施例5の形態を示す磁気センサヘッ
ド図である。
【図8】本発明の実施例8の絶対角度を検出する構成を
示した斜示図である。
【図9】信号処理回路9のブロック図である。
【図10】信号処理回路9での出力形態を説明するため
の図である。
【図11】従来例の側断面図である。
【図12】従来例の磁気センサ側断面図である。
【符号の説明】
1:ステータ 2:磁気センサヘッド 2a:センサケ
ース 2b、2b−1、2b−2:MR素子 2c:永
久磁石 2d:樹脂 2e:MR素子出力線 2f:M
R素子電源線 2g,2h,2j:固定用つば 3:ロー
タ 4:スリットディスクベース 5:スリットディス
ク 51:Aスリットトラック 52:Bスリットトラッ
ク 6:軸受 7:センサケーブル 7a:フッ素樹脂
被覆センサケーブル 8:コネクタ 9:信号処理回路
フロントページの続き (72)発明者 稲永 正道 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 (72)発明者 野口 忠隆 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 (72)発明者 中村 貴征 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 Fターム(参考) 2F077 AA27 AA41 NN03 NN19 NN23 PP14 QQ05 QQ15 RR07 TT32 TT42 TT47 VV01 VV11 VV31 VV33 VV35 5H019 BB01 BB05 BB14 BB19 BB22 CC03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータを有するモータケースに軸受を
    介してロータを回転自在に有し、前記ロータに検出器ロ
    ータを設け、前記検出器ロータを真空側に配置して位置
    を検出する方法において、 前記検出器ロータは、磁性鋼板に複数のスリットを平面
    上に形成した平板状のスリットディスクとこれを固定す
    るためのスリットディスクベースよりなり、前記ステー
    タ側にはMR素子、永久磁石をセンサケース内に樹脂で
    封入した磁気センサヘッドが前記スリットディスクに対
    向して設けられ、前記磁気センサヘッドが前記スリット
    ディスク面上に形成された前記スリットの有無を真空中
    で検出することを特徴とする真空モータにおける真空位
    置検出方法。
  2. 【請求項2】 ステータを有するモータケースに軸受を
    介してロータを回転自在に有し、前記ロータに検出器ロ
    ータを設け、前記検出器ロータを真空側に配置して位置
    を検出する方法において、 前記検出器ロータは、磁性鋼板に1回転あたりのスリッ
    ト数が2、2±1(ただし、Nは自然数)であるス
    リットトラックを含む複数のスリットトラックを平面上
    に形成した平板状のスリットディスクとこれを固定する
    ためのスリットディスクベースよりなり、前記ステータ
    側にはMR素子、永久磁石をセンサケース内に樹脂で封
    入した磁気センサヘッドが前記スリットディスクに対向
    して配置され、このスリットトラックよりモータロータ
    の1回転あたりの絶対位置を真空中で検出することを特
    徴とする真空モータにおける真空位置検出方法。
  3. 【請求項3】 ステータを有するモータケースに軸受を
    介してロータを回転自在に有し、前記ロータに検出器ロ
    ータを設け、前記検出器ロータを真空側に位置するよう
    配置した真空位置検出装置において、 前記検出器ロータは、磁性鋼板に複数のスリットを平面
    上に形成した平板状のスリットディスクとこれを固定す
    るためのスリットディスクベースよりなり、前記ステー
    タ側にはMR素子、永久磁石、前記MR素子の信号出力
    および電源端子に接続するセンサケーブル端をセンサケ
    ース内に樹脂で封入した磁気センサヘッドが前記スリッ
    トディスクに対応して設けられ、前記磁気センサヘッド
    が真空内でスリットディスクに対向して位置するよう構
    成したことを特徴とする真空モータにおける真空位置検
    出装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気センサヘッドのセンサケース材
    質としてオーステナイト系ステンレス鋼を用いたことを
    特徴とする請求項3記載の真空モータにおける真空位置
    検出装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気センサヘッドから出ている前記
    センサケーブルの被覆材質としてフッ素樹脂を用いたこ
    とを特徴とする請求項3記載の真空位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記MR素子と前記永久磁石をエポキシ
    樹脂で前記センサケース内に封入したことを特徴とする
    請求項3記載の真空モータにおける真空位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記MR素子と前記永久磁石をアルミナ充
    填エポキシ樹脂で前記センサケース内に封入したことを
    特徴とする請求項3記載の真空モータにおける真空位置
    検出装置。
  8. 【請求項8】 前記磁気センサヘッドの外周に固定用つ
    ばを設けたことを特徴とする請求項請求項3記載の真空
    モータにおける真空位置検出装置。
  9. 【請求項9】 前記固定用つばにネジ止め用丸穴または
    長穴を開けたことを特徴とする請求項3記載の真空モー
    タにおける真空位置検出装置。
  10. 【請求項10】 前記スリットディスクの磁性鋼板材料
    としてケイ素鋼板を用いたことを特徴とする請求項3記
    載の真空モータにおける真空位置検出装置。
  11. 【請求項11】 前記スリットディスクベースの材料と
    して非磁性金属を用いたことを特徴とする請求項3記載
    の真空モータにおける真空位置検出装置。
  12. 【請求項12】 ステータを有するモータケースに軸受
    を介してロータを回転自在に有し、前記ロータに検出器
    ロータを設け、前記検出器ロータを真空側に配置して位
    置を検出する真空位置検出装置において、 前記検出器ロータは、磁性鋼板に1回転あたりのスリッ
    ト数が2、2±1(ただし、Nは自然数)であるス
    リットトラックを含む複数のスリットトラックを平面上
    に形成した平板状のスリットディスクとこれを固定する
    ためのスリットディスクベースよりなり、前記ステータ
    側にはMR素子、永久磁石をセンサケース内に樹脂で封
    入した磁気センサヘッドが前記スリットディスクに対向
    して配置され、このスリットトラックよりモータロータ
    の1回転あたりの絶対位置を真空中で検出できるように
    構成したことを特徴とする真空モータにおける真空位置
    検出装置。
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