JP2002090036A - 電気冷蔵庫 - Google Patents

電気冷蔵庫

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JP2002090036A
JP2002090036A JP2000284661A JP2000284661A JP2002090036A JP 2002090036 A JP2002090036 A JP 2002090036A JP 2000284661 A JP2000284661 A JP 2000284661A JP 2000284661 A JP2000284661 A JP 2000284661A JP 2002090036 A JP2002090036 A JP 2002090036A
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heater
temperature
defrosting
power supply
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Kazuhiro Sugaya
和弘 菅谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発気10の上部を効率よく加温することで
除霜時間をより短縮できるようにした電気冷蔵庫を提供
することを目的としている。 【解決手段】 冷気を生成する蒸発器と、前記蒸発器に
付着した霜を取り除くための除霜用ヒータと、前記蒸発
器の温度を検出する温度センサとを備え、除霜運転時に
前記除霜用ヒータへの通電を開始し、前記温度センサに
より検出される前記蒸発器の温度が予め設定されている
除霜用ヒータの通電停止温度に達したら、前記除霜用ヒ
ータへの通電を停止して除霜運転を終了する電気冷蔵庫
において、前記蒸発器の下方に水平に第1の除霜用ヒー
タを設けると共に前記蒸発器の背面側または前面側に第
2の除霜用ヒータを設け、除霜運転時に、前記第1の除
霜用ヒータにより前記蒸発器の下方から前記蒸発器を加
温し、前記第2の除霜用ヒータにより前記蒸発器の背面
側または前面側から前記蒸発器を加温するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気冷蔵庫に係り、
詳細には除霜運転に伴う冷蔵庫内の過度の温度上昇を防
止するために、除霜運転の時間を短縮する手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電気冷蔵庫の概略構成を表す側断
面図を図11に示す。図11に示すように、冷蔵庫には
例えば冷凍室7と、冷蔵室8と、野菜室9とがあり、冷
凍室7の背後に配置された蒸発器10で生成される冷気
は送風機11により冷凍室7に供給されると共に、冷気
分配室12に接続された冷気ダクト13を介して冷蔵室
8や野菜室9に供給され、これら各室に供給された冷気
は冷凍室7と野菜室9間の断熱仕切体6に形成されてい
る冷気還流路6a,6bを通して蒸発器10に戻すよう
になっている。
【0003】ところで、蒸発器10の温度は圧縮器20
の運転中に−30℃程度まで降下する。一方、冷気還流
路6bを通り、蒸発器10に戻る冷気は5〜7℃程度ま
で上昇しており、且つ、湿気を伴っているため蒸発器1
0の表面には霜が発生し、凍結する。蒸発器10の霜の
付着量は圧縮機20の運転時間の経過と共に増え、これ
に伴って蒸発器10の熱交換性能が低下していく。そこ
で、蒸発器10の下方に除霜用ヒータ15を水平に配置
し、その輻射熱を利用して蒸発器10の除霜を行う一
方、蒸発器10と除霜用ヒータ15間にアルミ板からな
る保護カバー16を設けて除霜用ヒータ15を蒸発器1
0から流下する除霜水から保護するようになっている。
また、蒸発器10の前方の仕切板24に断熱材23と伝
熱板22を重ねて取付け、この伝熱板22により、除霜
時に除霜用ヒータ15から輻射される輻射熱を吸熱し、
蒸発器10の上部まで伝熱させることで除霜時間の短縮
を図るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構成であっても除霜運転時に通電される除霜用ヒ
ータ15が蒸発器10の下方に一つしかないため蒸発器
10に霜が多量に付着しているような場合や蒸発器10
の段数が多い場合には熱容量が不足し、除霜用ヒータ1
5の輻射熱が蒸発器10の上部まで伝わるには相当の時
間を要し、さらに保護カバー16が蒸発器10と除霜用
ヒータ15間に位置するため蒸発器10への暖気の上昇
の妨げとなり結果として除霜時間が長くなってしまい、
蒸発器10の温度上昇にムラが大きく、特に蒸発器10
の上部に霜残りの可能性もあった。また、除霜運転が終
了するまでに冷凍室7または冷蔵室8など冷蔵庫内の温
度が過度に上昇する傾向があった。
【0005】したがって、本発明においては、これらの
不具合を発生させることがなく、蒸発気10の上部を効
率よく加温することで除霜時間をより短縮できるように
した電気冷蔵庫を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、冷気を生成する蒸発器と、前記蒸発器に付着した
霜を取り除くための除霜用ヒータと、前記蒸発器の温度
を検出する温度センサとを備え、除霜運転時に前記除霜
用ヒータへの通電を開始し、前記温度センサにより検出
される前記蒸発器の温度が予め設定されている除霜用ヒ
ータの通電停止温度に達したら、前記除霜用ヒータへの
通電を停止して除霜運転を終了する電気冷蔵庫におい
て、前記除霜用ヒータは、前記蒸発器の下方に水平に設
けた第1の除霜用ヒータと前記蒸発器の背面側または前
面側の上部に設けた第2の除霜用ヒータとし、前記除霜
運転時に、前記第1の除霜用ヒータにより前記蒸発器の
下方から前記蒸発器を加温し、前記第2の除霜用ヒータ
により前記蒸発器の背面側または前面側から前記蒸発器
の上部を加温するようにした。
【0007】前記除霜運転時に、前記第1、第2の除霜
用ヒータへの通電を同時に開始し、前記温度センサによ
り検出される前記蒸発器の温度が予め設定されている除
霜用ヒータの通電停止温度に達したら、前記第1、第2
の除霜用ヒータへの通電を同時に停止するようにした。
【0008】前記温度センサは、前記第1の除霜用ヒー
タの通電停止を制御するための第1の温度センサと前記
第2の除霜用ヒータの通電停止を制御するための第2の
温度センサとし、前記除霜運転時に、前記第1、第2の
除霜用ヒータへの通電を同時に開始し、前記第2の温度
センサにより検出される前記蒸発器の温度が予め設定さ
れている前記第2の除霜用ヒータの通電停止温度に達し
たら、前記第2の除霜用ヒータへの通電を停止し、前記
第1の温度センサにより検出される前記蒸発器の温度が
予め設定されている前記第1の除霜用ヒータの通電停止
温度に達したら、前記第1の除霜用ヒータへの通電を停
止するようにした。
【0009】前記第2の除霜用ヒータの通電停止温度を
前記第1の除霜用ヒータの通電停止温度より低く設定し
た。
【0010】前記第1の温度センサを前記蒸発器の上部
に設け、前記第2の温度センサを前記蒸発器の前記第2
の除霜ヒータを設けた側に対向する側に設けた。
【0011】前記除霜運転時に、前記第1の除霜用ヒー
タへの通電を開始し、同通電を開始してから所定時間後
に前記第1の除霜用ヒータが通電状態であるとき、前記
第2の除霜用ヒータへの通電を開始するようにした。
【0012】前記温度センサは、前記第1、第2の除霜
用ヒータの通電停止を制御するための第1の温度センサ
と前記第2の除霜用ヒータの通電開始を制御するための
第3の温度センサとし、前記除霜運転時に、前記第1の
除霜用ヒータへの通電を開始し、同通電を開始してから
所定時間後に前記第1の除霜用ヒータが通電状態である
とき、前記第3の温度センサにより検出される前記蒸発
器の温度が予め設定されている基準温度に達していなけ
れば前記第2の除霜用ヒータへの通電を開始し、前記第
3の温度センサにより検出される前記蒸発器の温度が予
め設定されている基準温度に達していたら前記第2の除
霜用ヒータへの通電を開始しないようにした。
【0013】前記第3の温度センサを前記蒸発器の前記
第2の除霜ヒータを設けた側に対向する側に設けた。
【0014】前記第1の除霜用ヒータをガラス管ヒータ
とし、前記第2の除霜用ヒータをコードヒータとした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図5に基づいて説明する。図1は冷蔵庫の内部を側面か
ら示したもので、1は外箱2と、内箱3と、これら両者
間に充填された発泡断熱材4とからなる冷蔵庫本体であ
る。内箱3の内部は上下二つの断熱仕切体5、6により
冷凍室7と冷蔵室8と野菜室9とに区画されている。冷
凍室7の背後には蒸発器10と、この蒸発器10で生成
される冷気を前記各室7〜9に循環させる送風機11と
が有り、冷蔵室8および野菜室9への冷気は冷凍室7後
方の冷気分配室12に接続されている冷気ダクト13を
通して、まず冷蔵室冷気吹出口8aより冷蔵室8へ送り
込まれ、次に冷蔵室8下部の野菜室冷気流入口8bより
図示されてない野菜室ダクトを経て野菜室9へ送り込ま
れる。各室7〜9に送り込まれた冷気は冷凍室7と野菜
室9間の断熱仕切体6に形成された冷気還流路6a、6
bを通して蒸発器10に戻すように構成されている。
【0016】また、蒸発器10の真下に位置する断熱仕
切体6の後部には樋状に形成された露受部14a(図2
参照)が有り、その上部の空隙部14には除霜運転時に
通電される第1の除霜用ヒータ(ガラス管ヒータ)15
(図3(b)参照)と、この第1の除霜用ヒータ15を
蒸発器10より流下する除霜水から保護するアルミ製の
保護カバー16とが設けられ、露受部14aに流下した
除霜水は排水管17を通して冷蔵庫本体1の下部後方に
形成されている機械室18内の蒸発皿19に放出され、
圧縮機20の発熱等を利用して蒸発させるようになって
いる。さらに、蒸発器10の背面側の内箱3の表面には
蒸発器10の上部に対応する位置に除霜運転時に通電さ
れる第2の除霜用ヒータ(コードヒータ)21が設けら
れ、蒸発器10の前面側の仕切板24には断熱材23が
取付けられ、第2の除霜用ヒータ21、蒸発器10、断
熱材23は互いに当接し、冷却運転時に冷気還流路6
a、6bを通して蒸発器10に戻される冷気の還流を良
くしている。第2の除霜用ヒータ21はコードヒータで
あり、図3(a)に示されるように数回折れ曲がって、
蒸発器10を加温する面積を大きくしている。そして、
除霜運転時には第1の除霜ヒータ15で蒸発器10の下
方から蒸発器10を加温し、第2の除霜ヒータ21で蒸
発器10の背面側から蒸発器10の上部を加温する。
【0017】また、蒸発器10の上部には同蒸発器10
の上部の温度を検出するための第1の温度センサ25
と、蒸発器10の上部前面側には同蒸発器10の上部前
面側の温度を検出するための第2の温度センサ26が設
けられ、第1の温度センサ25で検出される蒸発器10
の上部の温度が予め設定されている第1の除霜用ヒータ
15の通電停止温度に達すると第1の除霜用ヒータ15
への通電を停止し、第2の温度センサ26で検出される
蒸発器10の上部前面側の温度が予め設定されている第
2の除霜用ヒータ21の通電停止温度に達すると第2の
除霜用ヒータ21への通電を停止するように構成し、第
2の除霜用ヒータの通電停止温度を第1の除霜用ヒータ
の通電停止温度より低く設定している。第1、第2の温
度センサ25、26は第1、第2の除霜用ヒータ15、
21の輻射熱が蒸発器10の上部または上部前面側(第
1、第2の除霜用ヒータ15、21より遠い位置)まで
伝わっていることを確認するために、それぞれ蒸発器1
0の上部および上部前面側に設けている。
【0018】第1、第2の温度センサ25、26で検出
される蒸発器10の温度情報は図4に示されるように送
風機11、圧縮機20等を制御している制御部28に入
力される。この制御部28には例えば第1、第2の温度
センサ25、26よりの入力信号(アナログ信号)をデ
ジタルに変換するA/D変換部と、A/D変換された温
度データと予め設定されている第1、第2の除霜用ヒー
タ15、21のそれぞれの通電停止温度とを比較する比
較回路部と、前記設定値を記憶する記憶部と、圧縮機2
0の運転時間を積算するタイマー回路部等を備えてお
り、圧縮機20の運転積算時間が所定時間に達すると除
霜運転のために送風機11、圧縮機20の運転を停止さ
せた後、後述するタイミングでリレースイッチ29、3
0を駆動して交流電源31に並列接続されている第1、
第2の除霜用ヒータ15、21への通電を開始させるよ
うになっている。
【0019】以下、第1、第2の除霜用ヒータ15、2
1への通電について図5を用いて説明する。図5は除霜
運転開始後の蒸発器10の温度変化と第1、第2の除霜
用ヒータ15、21への通電の仕方を表したもので、除
霜開始時間t0で第1、第2の除霜用ヒータ15、21
への通電が開始されると第1、第2の温度センサ25、
26で検出される蒸発器10の上部および上部前面側の
温度は図5の(a)に示されるように上昇する。なお、
図5の(a)では蒸発器10の上部の温度と上部前面側
の温度とは近似するものとして示している。まず、除霜
運転開始時(時間t0)に第1、第2の除霜用ヒータ1
5、21への通電を開始する。第2の温度センサ26で
検出される蒸発器10の上部前面側の温度が予め設定さ
れている第2の除霜用ヒータ21の通電停止温度T2に
達すると(時間t2)第2の除霜用ヒータ21への通電
を停止し、その後は第1の温度センサ25で検出される
蒸発器10の上部の温度が予め設定されている第1の除
霜用ヒータ15の通電停止温度T1に達するまで(時間
t1)第1の除霜用ヒータ15だけの通電となる。そし
て、第1の温度センサ25で検出される蒸発器10の上
部の温度が予め設定されている第1の除霜用ヒータ15
の通電停止温度T1に達すると(時間t1)第1の除霜
用ヒータ15への通電を停止し、除霜運転を終了する。
【0020】除霜運転の初期段階で第1の除霜ヒータ1
5の輻射熱が伝わりにくい蒸発器10の上部を第2の除
霜用ヒータ21で加温するので、蒸発器10の上部に付
着した霜を効率よく除霜することができる。また、第2
の除霜用ヒータ21への通電を停止した後も第2の除霜
用ヒータ21の余熱を利用して除霜することができ、除
霜運転時間の短縮が図れる。
【0021】上述の一実施例では、第2の除霜用ヒータ
の通電停止温度T2を第1の除霜用ヒータの通電停止温
度T1より低く設定した場合で説明したが、第1の除霜
用ヒータの通電停止温度T1を第2の除霜用ヒータの通
電停止温度T2より低く設定してもよく、同じでもよ
い。また、第1の温度センサ25を蒸発器10の上部に
設け、第2の温度センサ26を蒸発器10の上部前面側
に設けたが、蒸発器10の中部または第2の除霜用ヒー
タ21を設けた側に第1、第2の温度センサ25、26
を設けてもよく、それに伴い第1、第2の除霜用ヒータ
15、21の通電停止温度T1、T2を適宜設定すれば
よい。
【0022】次に、本発明の他の実施例を図6および図
7を用いて説明する。先に説明した一実施例との構成上
の相違点は、図6に示されるように温度センサを第1の
温度センサ25の1つとし、リレースイッチ29を駆動
して交流電源31に直列接続されている第1、第2の除
霜用ヒータ15、21への通電を開始させ、第1の温度
センサ25で検出される蒸発器10の上部の温度が予め
設定されている第1、第2の除霜用ヒータ15、21の
通電停止温度T1に達すると第1、第2の除霜用ヒータ
15、21への通電を同時に停止するようにしたことで
ある。図7は除霜運転開始後の蒸発器10の温度変化と
第1、第2の除霜用ヒータ15、21への通電の仕方を
表したもので、除霜開始時間t0で第1、第2の除霜用
ヒータ15、21への通電が開始されると第1の温度セ
ンサ25で検出される蒸発器10の上部の温度は図7の
(a)に示されるように上昇する。まず、除霜運転開始
時(時間t0)に第1、第2の除霜用ヒータ15、21
への通電を開始する。そして、第1の温度センサ25で
検出される蒸発器10の上部の温度が予め設定されてい
る第1、第2の除霜用ヒータ15、21の通電停止温度
T1に達すると(時間t1)第1、第2の除霜用ヒータ
15、21への通電を停止し、除霜運転を終了する。
【0023】除霜運転の初期段階から第1の除霜ヒータ
15の輻射熱が伝わりにくい蒸発器10の上部を第2の
除霜用ヒータ21で加温するので、蒸発器10の上部に
付着した霜を効率よく除霜することができ、先に説明し
た一実施例にくらべ除霜運転時間の短縮が図れる。
【0024】次に、本発明の異なる他の実施例を図8お
よび図9を用いて説明する。先に説明した他の実施例と
の構成上の相違点は、図8に示されるように制御部28
に備えた圧縮機20の運転時間を積算するタイマー回路
部(図示せず)を使用して、第1の除霜用ヒータ15へ
の通電を開始してから所定時間後にリレースイッチ30
を駆動して交流電源31に並列接続されている第1、第
2の除霜用ヒータ15、21のうちの第2の除霜用ヒー
タへの通電を開始するようにしたことである。図9は除
霜運転開始後の蒸発器10の温度変化と第1、第2の除
霜用ヒータ15、21への通電の仕方を表したもので、
除霜開始時間t0で第1の除霜用ヒータ15への通電が
開始されると第1の温度センサ25で検出される蒸発器
10の上部の温度は図9の(a)に示されるように上昇
する。まず、除霜運転開始時(時間t0)に第1の除霜
用ヒータ15への通電を開始すると共にタイマー回路部
で第1の除霜用ヒータ15への通電時間の計測を開始す
る。第1の除霜用ヒータ15への通電時間が所定時間t
3に達すると第2の除霜用ヒータへの通電を開始する。
その後は第1の温度センサ25で検出される蒸発器10
の上部の温度が予め設定されている第1、第2の除霜用
ヒータ15、21の通電停止温度T1に達するまで(時
間t1)第1、第2の除霜用ヒータ15、21両方の通
電となる。そして、第1の温度センサ25で検出される
蒸発器10の上部の温度が予め設定されている第1、第
2の除霜用ヒータ15、21の通電停止温度T1に達す
ると(時間t1)第1、第2の除霜用ヒータ15、21
への通電を停止し、除霜運転を終了する。
【0025】この実施例では、第1の除霜用ヒータ15
への通電時間が所定時間t3に達する以前に、第1の温
度センサ25で検出される蒸発器10の上部の温度が予
め設定されている第1、第2の除霜用ヒータ15、21
の通電停止温度T1に達した場合(t1<t3)、第1
の除霜用ヒータ15への通電は既に停止されていること
になり、第2の除霜用ヒータ21への通電は開始せずに
除霜運転を終了する。これは、蒸発器10に付着した霜
の量によって除霜運転開始後の蒸発器10の温度変化率
が異なるので、蒸発器10に付着した霜の量が少量の場
合に無駄な電力を消費することが無い。
【0026】次に、本発明の異なる別の実施例を図10
および図9を用いて説明する。先に説明した異なる他の
実施例との構成上の相違点は、図10に示されるように
蒸発器10の上部前面側に同蒸発器10の上部前面側の
温度を検出するための第3の温度センサ27を設けたこ
とで、第1の除霜用ヒータ15への通電を開始してから
所定時間後に、第3の温度センサ27で検出される蒸発
器10の上部前面側の温度が予め設定されている基準温
度に達していなければ第2の除霜用ヒータへの通電を開
始するようにしたことである。図9は除霜運転開始後の
蒸発器10の温度変化と第1、第2の除霜用ヒータ1
5、21への通電の仕方を表したもので、除霜開始時間
t0で第1の除霜用ヒータ15への通電が開始されると
第1、第3の温度センサ25、27で検出される蒸発器
10の上部および上部前面側の温度は図9の(a)に示
されるように上昇する。なお、図9の(a)では蒸発器
10の上部の温度と上部前面側の温度とは近似するもの
として示している。まず、除霜運転開始時(時間t0)
に第1の除霜用ヒータ15への通電を開始すると共にタ
イマー回路部で第1の除霜用ヒータ15への通電時間の
計測を開始する。第1の除霜用ヒータ15への通電時間
が所定時間t3に達した時点で、第3の温度センサ27
で検出される蒸発器10の上部前面側の温度が予め設定
されている基準温度T3に達していなければ第2の除霜
用ヒータへの通電を開始する。その後は第1の温度セン
サ25で検出される蒸発器10の上部の温度が予め設定
されている第1、第2の除霜用ヒータ15、21の通電
停止温度T1に達するまで(時間t1)第1、第2の除
霜用ヒータ15、21両方の通電となる。そして、第1
の温度センサ25で検出される蒸発器10の上部の温度
が予め設定されている第1、第2の除霜用ヒータ15、
21の通電停止温度T1に達すると(時間t1)第1、
第2の除霜用ヒータ15、21への通電を停止し、除霜
運転を終了する。
【0027】この実施例では、第1の除霜用ヒータ15
への通電時間が所定時間t3に達した時点で、第3の温
度センサで27検出される蒸発器10の上部前面側の温
度が予め設定されている基準温度T3に達していれば第
2の除霜用ヒータ21への通電は開始せずに、つづけて
第1の温度センサ25で検出される蒸発器10の上部の
温度が予め設定されている第1、第2の除霜用ヒータ1
5、21の通電停止温度T1に達するまで(時間t1)
第1の除霜用ヒータ15だけの通電となる。また、第1
の除霜用ヒータ15への通電時間が所定時間t3に達す
る以前に、第1の温度センサ25で検出される蒸発器1
0の上部の温度が予め設定されている第1、第2の除霜
用ヒータ15、21の通電停止温度T1に達した場合
(t1<t3)、第1の除霜用ヒータ15への通電は既
に停止されていることになり、第2の除霜用ヒータ21
への通電は開始せずに除霜運転を終了する。これらは、
蒸発器10に付着した霜の量によって除霜運転開始後の
蒸発器10の温度変化率が異なるので、蒸発器10に付
着した霜の量が少量の場合に無駄な電力を消費すること
が無い。
【0028】上述の異なる別の実施例では、第3の温度
センサ27を蒸発器10の上部前面側に設けたが、蒸発
器10の第2の除霜用ヒータ21を設けた側に第3の温
度センサ27を設けてもよく、それに伴い第2の除霜用
ヒータ21への通電を開始するか否かの基準とする基準
温度T3を適宜設定すればよい。
【0029】以上説明した全ての実施例では、第2の除
霜用ヒータ21を蒸発器10の背面側の内箱3の表面に
設けたが、第2の除霜用ヒータ21を蒸発器10の背面
側の内箱3の発泡断熱材4側に設けてもよい。また、第
2の除霜用ヒータ21を蒸発器10の前面側の断熱材2
3の蒸発器10側に設けてもよい。さらに、第2の除霜
用ヒータ21は蒸発器10の背面側または前面側の上部
のみでもよく、背面側または前面側の全面でもよく、背
面側および前面側の両面でもよい。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したような電気冷蔵庫によれ
ば、除霜運転に際し、蒸発器に霜が多量に付着している
ような場合や蒸発器の段数が多い場合でも、蒸発器の背
面側または前面側に設けた第2の除霜用ヒータにより蒸
発器の上部を効率よく加温することができ、蒸発器の温
度上昇のムラを小さくし、蒸発器の上部に付着した霜が
効率よく除霜され、除霜運転時間の短縮が図れると共
に、除霜運転に伴う冷蔵庫内の過度の温度上昇が抑制さ
れ、除霜運転直後の冷却運転の負荷が減り消費電力も少
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す電気冷蔵庫の内部側断面
図である。
【図2】本発明の実施例を示す要部拡大側断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例を示す要部拡大斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係わる制御系の概略説明用
ブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係わる除霜用ヒータの動作
説明用タイムチャートである。
【図6】本発明の他の実施例に係わる制御系の概略説明
用ブロック図である。
【図7】本発明の他の実施例に係わる除霜用ヒータの動
作説明用タイムチャートである。
【図8】本発明の異なる他の実施例に係わる制御系の概
略説明用ブロック図である。
【図9】本発明の異なる他の実施例および異なる別の実
施例に係わる除霜用ヒータの動作説明用タイムチャート
である。
【図10】本発明の異なる別の実施例に係わる制御系の
概略説明用ブロック図である。
【図11】従来例を示す電気冷蔵庫の内部側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 2 外箱 3 内箱 4 発泡断熱材 5、6 断熱仕切体 6a、6b 冷気還流路 7 冷凍室 8 冷蔵室 8a 冷蔵室冷気吹出口 8b 野菜室冷気流入口 9 野菜室 10 蒸発器 11 送風機 12 冷気分配室 13 冷気ダクト 14 空隙部 14a 露受部 15 第1の除霜用ヒータ(ガラス管ヒータ) 16 保護カバー 17 排水管 18 機械室 19 蒸発皿 20 圧縮機 21 第2の除霜用ヒータ(コードヒータ) 22 伝熱板 23 断熱材 24 仕切板 25 第1の温度センサ 26 第2の温度センサ 27 第3の温度センサ 28 制御部 29 リレースイッチ 30 リレースイッチ 31 交流電源

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷気を生成する蒸発器と、前記蒸発器に
    付着した霜を取り除くための除霜用ヒータと、前記蒸発
    器の温度を検出する温度センサとを備え、除霜運転時に
    前記除霜用ヒータへの通電を開始し、前記温度センサに
    より検出される前記蒸発器の温度が予め設定されている
    除霜用ヒータの通電停止温度に達したら、前記除霜用ヒ
    ータへの通電を停止して除霜運転を終了する電気冷蔵庫
    において、前記除霜用ヒータは、前記蒸発器の下方に水
    平に設けた第1の除霜用ヒータと前記蒸発器の背面側ま
    たは前面側の上部に設けた第2の除霜用ヒータとし、前
    記除霜運転時に、前記第1の除霜用ヒータにより前記蒸
    発器の下方から前記蒸発器を加温し、前記第2の除霜用
    ヒータにより前記蒸発器の背面側または前面側から前記
    蒸発器の上部を加温するようにしたことを特徴とする電
    気冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記除霜運転時に、前記第1、第2の除
    霜用ヒータへの通電を同時に開始し、前記温度センサに
    より検出される前記蒸発器の温度が予め設定されている
    除霜用ヒータの通電停止温度に達したら、前記第1、第
    2の除霜用ヒータへの通電を同時に停止するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の電気冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記温度センサは、前記第1の除霜用ヒ
    ータの通電停止を制御するための第1の温度センサと前
    記第2の除霜用ヒータの通電停止を制御するための第2
    の温度センサとし、前記除霜運転時に、前記第1、第2
    の除霜用ヒータへの通電を同時に開始し、前記第2の温
    度センサにより検出される前記蒸発器の温度が予め設定
    されている前記第2の除霜用ヒータの通電停止温度に達
    したら、前記第2の除霜用ヒータへの通電を停止し、前
    記第1の温度センサにより検出される前記蒸発器の温度
    が予め設定されている前記第1の除霜用ヒータの通電停
    止温度に達したら、前記第1の除霜用ヒータへの通電を
    停止するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電
    気冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記第2の除霜用ヒータの通電停止温度
    を前記第1の除霜用ヒータの通電停止温度より低く設定
    したことを特徴とする請求項3記載の電気冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記第1の温度センサを前記蒸発器の上
    部に設け、前記第2の温度センサを前記蒸発器の前記第
    2の除霜ヒータを設けた側に対向する側に設けたことを
    特徴とする請求項3記載の電気冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 前記除霜運転時に、前記第1の除霜用ヒ
    ータへの通電を開始し、同通電を開始してから所定時間
    後に前記第1の除霜用ヒータが通電状態であるとき、前
    記第2の除霜用ヒータへの通電を開始するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 前記温度センサは、前記第1、第2の除
    霜用ヒータの通電停止を制御するための第1の温度セン
    サと前記第2の除霜用ヒータの通電開始を制御するため
    の第3の温度センサとし、前記除霜運転時に、前記第1
    の除霜用ヒータへの通電を開始し、同通電を開始してか
    ら所定時間後に前記第1の除霜用ヒータが通電状態であ
    るとき、前記第3の温度センサにより検出される前記蒸
    発器の温度が予め設定されている基準温度に達していな
    ければ前記第2の除霜用ヒータへの通電を開始し、前記
    第3の温度センサにより検出される前記蒸発器の温度が
    予め設定されている基準温度に達していたら前記第2の
    除霜用ヒータへの通電を開始しないようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の電気冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 前記第3の温度センサを前記蒸発器の前
    記第2の除霜ヒータを設けた側に対向する側に設けたこ
    とを特徴とする請求項7記載の電気冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 前記第1の除霜用ヒータをガラス管ヒー
    タとし、前記第2の除霜用ヒータをコードヒータとした
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいづれかに記
    載の電気冷蔵庫。
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