JP2001027471A - 冷蔵庫 - Google Patents
冷蔵庫Info
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- JP2001027471A JP2001027471A JP11199199A JP19919999A JP2001027471A JP 2001027471 A JP2001027471 A JP 2001027471A JP 11199199 A JP11199199 A JP 11199199A JP 19919999 A JP19919999 A JP 19919999A JP 2001027471 A JP2001027471 A JP 2001027471A
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- Japan
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- refrigerator
- cooler
- temperature
- room
- compartment
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2600/00—Control issues
- F25B2600/25—Control of valves
- F25B2600/2511—Evaporator distribution valves
Landscapes
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
- Defrosting Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器に冷媒を
流す第2の冷却運転を実行した後、2つの冷却器を除霜
するときに、冷蔵温度帯の室の温度が上昇することを極
力防止する。 【解決手段】 本発明の冷蔵庫は、冷蔵室用冷却器と冷
凍室用冷却器とを備え、冷凍室用冷却器に冷媒を流す第
1の冷却運転と冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器に冷
媒を流す第2の冷却運転とを切り替えるように構成した
ものにおいて、第2の冷却運転を実行した後、冷蔵室用
冷却器及び冷凍室用冷却器を除霜するときに、冷凍室用
冷却器を加熱する第1のヒータを先に通電させ、その
後、所定時間が経過した時点で、冷蔵室用冷却器を加熱
する第2のヒータを通電させるように制御したものであ
る。
流す第2の冷却運転を実行した後、2つの冷却器を除霜
するときに、冷蔵温度帯の室の温度が上昇することを極
力防止する。 【解決手段】 本発明の冷蔵庫は、冷蔵室用冷却器と冷
凍室用冷却器とを備え、冷凍室用冷却器に冷媒を流す第
1の冷却運転と冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器に冷
媒を流す第2の冷却運転とを切り替えるように構成した
ものにおいて、第2の冷却運転を実行した後、冷蔵室用
冷却器及び冷凍室用冷却器を除霜するときに、冷凍室用
冷却器を加熱する第1のヒータを先に通電させ、その
後、所定時間が経過した時点で、冷蔵室用冷却器を加熱
する第2のヒータを通電させるように制御したものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵温度帯の室を
専用に冷却する冷蔵室用冷却器と、冷凍温度帯の室を専
用に冷却する冷凍室用冷却器とを備えて成る冷蔵庫に関
する。
専用に冷却する冷蔵室用冷却器と、冷凍温度帯の室を専
用に冷却する冷凍室用冷却器とを備えて成る冷蔵庫に関
する。
【0002】
【従来の技術】家庭用の冷蔵庫の一例として、冷蔵室用
冷却器と冷凍室用冷却器を備えたものがあり、この冷蔵
庫では、冷蔵室用冷却器により冷蔵温度帯の室(冷蔵室
や野菜室等)を冷却し、冷凍室用冷却器により冷凍温度
帯の室(冷凍室や製氷室等)を冷却している。そして、
この冷蔵庫の場合、冷媒を冷凍室用冷却器にだけ流す第
1の冷却運転と、冷媒を冷蔵室用冷却器に流してから更
に冷凍室用冷却器に流す第2の冷却運転とを切り替える
切替手段(例えば3方電磁弁)を備えている。上記構成
の冷蔵庫では、第1の冷却運転と第2の冷却運転を交互
に実行することにより、冷凍温度帯の室と冷蔵温度帯の
室を交互に冷却している。この構成によれば、各冷却器
の蒸発温度を比較的高く設定することが可能になるの
で、冷凍サイクルの効率を高くすることができ、ひいて
は節電できる。
冷却器と冷凍室用冷却器を備えたものがあり、この冷蔵
庫では、冷蔵室用冷却器により冷蔵温度帯の室(冷蔵室
や野菜室等)を冷却し、冷凍室用冷却器により冷凍温度
帯の室(冷凍室や製氷室等)を冷却している。そして、
この冷蔵庫の場合、冷媒を冷凍室用冷却器にだけ流す第
1の冷却運転と、冷媒を冷蔵室用冷却器に流してから更
に冷凍室用冷却器に流す第2の冷却運転とを切り替える
切替手段(例えば3方電磁弁)を備えている。上記構成
の冷蔵庫では、第1の冷却運転と第2の冷却運転を交互
に実行することにより、冷凍温度帯の室と冷蔵温度帯の
室を交互に冷却している。この構成によれば、各冷却器
の蒸発温度を比較的高く設定することが可能になるの
で、冷凍サイクルの効率を高くすることができ、ひいて
は節電できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記構成の冷蔵
庫において、2つの冷却器に付着した霜を同時に除霜す
る除霜運転を実行する場合、コンプレッサを停止した
後、冷凍室用冷却器を加熱するF除霜ヒータを通電開始
すると共に、同時に冷蔵室用冷却器を加熱するR除霜ヒ
ータを通電開始する。そして、冷凍室用冷却器の温度が
除霜終了温度まで上昇したことを検知した時点でF除霜
ヒータを断電し、また、冷蔵室用冷却器の温度が除霜終
了温度まで上昇したことを検知した時点でR除霜ヒータ
を断電するように構成されている。
庫において、2つの冷却器に付着した霜を同時に除霜す
る除霜運転を実行する場合、コンプレッサを停止した
後、冷凍室用冷却器を加熱するF除霜ヒータを通電開始
すると共に、同時に冷蔵室用冷却器を加熱するR除霜ヒ
ータを通電開始する。そして、冷凍室用冷却器の温度が
除霜終了温度まで上昇したことを検知した時点でF除霜
ヒータを断電し、また、冷蔵室用冷却器の温度が除霜終
了温度まで上昇したことを検知した時点でR除霜ヒータ
を断電するように構成されている。
【0004】また、前記第2の冷却運転、即ち、冷媒を
冷蔵室用冷却器に流してから更に冷凍室用冷却器に流す
運転を実行した後、上述した2つの冷却器の除霜運転を
実行するように構成されている。このような除霜運転を
実行した場合、R除霜ヒータ及びF除霜ヒータの通電時
間は、それぞれある程度長い時間となる(一例として、
R除霜ヒータの通電時間が14分、F除霜ヒータの通電
時間が16分という実験データがある)。このとき、R
除霜ヒータの通電時間が長いと、冷蔵温度帯の室の室内
温度がかなり上昇してしまう傾向があり、あまり好まし
いものではなかった。尚、冷蔵温度帯の室の温度が上昇
し易い理由は、冷蔵温度帯の室の温度がプラスの温度
(例えば3〜5℃程度)に設定されているためである。
冷蔵室用冷却器に流してから更に冷凍室用冷却器に流す
運転を実行した後、上述した2つの冷却器の除霜運転を
実行するように構成されている。このような除霜運転を
実行した場合、R除霜ヒータ及びF除霜ヒータの通電時
間は、それぞれある程度長い時間となる(一例として、
R除霜ヒータの通電時間が14分、F除霜ヒータの通電
時間が16分という実験データがある)。このとき、R
除霜ヒータの通電時間が長いと、冷蔵温度帯の室の室内
温度がかなり上昇してしまう傾向があり、あまり好まし
いものではなかった。尚、冷蔵温度帯の室の温度が上昇
し易い理由は、冷蔵温度帯の室の温度がプラスの温度
(例えば3〜5℃程度)に設定されているためである。
【0005】そこで、本発明の目的は、冷蔵室用冷却器
及び冷凍室用冷却器に冷媒を流す第2の冷却運転を実行
した後、2つの冷却器を除霜するときに、冷蔵温度帯の
室の温度が上昇することを極力防止し得る冷蔵庫を提供
するにある。
及び冷凍室用冷却器に冷媒を流す第2の冷却運転を実行
した後、2つの冷却器を除霜するときに、冷蔵温度帯の
室の温度が上昇することを極力防止し得る冷蔵庫を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、冷蔵
室用冷却器と、冷凍室用冷却器と、前記冷凍室用冷却器
に冷媒を流す第1の冷却運転と前記冷蔵室用冷却器及び
前記冷凍室用冷却器に冷媒を流す第2の冷却運転とを切
り替える切替手段とを備えた冷蔵庫において、前記第2
の冷却運転を実行した後、前記冷蔵室用冷却器及び前記
冷凍室用冷却器を除霜するときに、前記冷凍室用冷却器
を加熱する第1のヒータを先に通電させ、その後、所定
時間が経過した時点で、前記冷蔵室用冷却器を加熱する
第2のヒータを通電させるように制御する除霜制御手段
を備えたところに特徴を有するものである。
室用冷却器と、冷凍室用冷却器と、前記冷凍室用冷却器
に冷媒を流す第1の冷却運転と前記冷蔵室用冷却器及び
前記冷凍室用冷却器に冷媒を流す第2の冷却運転とを切
り替える切替手段とを備えた冷蔵庫において、前記第2
の冷却運転を実行した後、前記冷蔵室用冷却器及び前記
冷凍室用冷却器を除霜するときに、前記冷凍室用冷却器
を加熱する第1のヒータを先に通電させ、その後、所定
時間が経過した時点で、前記冷蔵室用冷却器を加熱する
第2のヒータを通電させるように制御する除霜制御手段
を備えたところに特徴を有するものである。
【0007】上記構成においては、冷蔵室用冷却器及び
冷凍室用冷却器に冷媒を流す第2の冷却運転を実行した
後、冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器を除霜するとき
に、冷凍室用冷却器を加熱する第1のヒータを先に通電
させ、その後、所定時間が経過した時点で、冷蔵室用冷
却器を加熱する第2のヒータを通電させるように制御し
た。そして、本発明者らは、このような除霜運転を実行
すると、第2のヒータの通電時間が大幅に短くなること
を実験により確認した。この結果、冷蔵温度帯の室の温
度が上昇することを極力防止できる。
冷凍室用冷却器に冷媒を流す第2の冷却運転を実行した
後、冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器を除霜するとき
に、冷凍室用冷却器を加熱する第1のヒータを先に通電
させ、その後、所定時間が経過した時点で、冷蔵室用冷
却器を加熱する第2のヒータを通電させるように制御し
た。そして、本発明者らは、このような除霜運転を実行
すると、第2のヒータの通電時間が大幅に短くなること
を実験により確認した。この結果、冷蔵温度帯の室の温
度が上昇することを極力防止できる。
【0008】ここで、本発明者らは、第2のヒータの通
電時間が短くなる理由を調べてみた。すると、第1のヒ
ータの通電により冷凍室用冷却器が加熱されてその温度
が高くなるときに、冷蔵室用冷却器の温度も上昇してい
ることがわかった。従って、第2のヒータを通電すると
きには、冷蔵室用冷却器の温度がある程度上昇している
ため、第2のヒータの通電時間が短くなると考えられ
る。
電時間が短くなる理由を調べてみた。すると、第1のヒ
ータの通電により冷凍室用冷却器が加熱されてその温度
が高くなるときに、冷蔵室用冷却器の温度も上昇してい
ることがわかった。従って、第2のヒータを通電すると
きには、冷蔵室用冷却器の温度がある程度上昇している
ため、第2のヒータの通電時間が短くなると考えられ
る。
【0009】また、第1のヒータを先に通電させ、その
後、所定時間が経過した時点で第2のヒータを通電させ
るように制御する構成に代えて、第1のヒータを先に通
電させた後、冷蔵室用冷却器の温度が設定温度に達した
ことを検知した時点で、第2のヒータを通電させるよう
に制御する構成も好ましい。このように構成しても、第
2のヒータの通電時間を短くすることができる。
後、所定時間が経過した時点で第2のヒータを通電させ
るように制御する構成に代えて、第1のヒータを先に通
電させた後、冷蔵室用冷却器の温度が設定温度に達した
ことを検知した時点で、第2のヒータを通電させるよう
に制御する構成も好ましい。このように構成しても、第
2のヒータの通電時間を短くすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。まず、図3は、本実
施例の冷蔵庫の概略的な縦断面図である。この図3に示
すように、冷蔵庫の本体1は、鉄板製の外箱2と、プラ
スチック製の内箱3と、これらの間に発泡充填された例
えばウレタンフォームからなる断熱材4とから構成され
ており、断熱箱体である。この冷蔵庫本体1内には、冷
蔵室5、野菜室6、内部温度を複数段階に切替可能な切
替室7、冷凍室8が上から順に設けられている。尚、切
替室7の隣には、製氷室(図示しない)が横に並ぶよう
に配設されている。この場合、冷蔵室5と野菜室6は冷
蔵温度帯の室を構成し、冷凍室8と製氷室とは冷凍温度
帯の室を構成している。
て、図面を参照しながら説明する。まず、図3は、本実
施例の冷蔵庫の概略的な縦断面図である。この図3に示
すように、冷蔵庫の本体1は、鉄板製の外箱2と、プラ
スチック製の内箱3と、これらの間に発泡充填された例
えばウレタンフォームからなる断熱材4とから構成され
ており、断熱箱体である。この冷蔵庫本体1内には、冷
蔵室5、野菜室6、内部温度を複数段階に切替可能な切
替室7、冷凍室8が上から順に設けられている。尚、切
替室7の隣には、製氷室(図示しない)が横に並ぶよう
に配設されている。この場合、冷蔵室5と野菜室6は冷
蔵温度帯の室を構成し、冷凍室8と製氷室とは冷凍温度
帯の室を構成している。
【0011】また、冷蔵室5の前面には、ヒンジ開閉式
の断熱性の扉5aが設けられ、野菜室6、切替室7、冷
凍室8、製氷室のそれぞれの前面には、引出し式の断熱
性の扉6a、7a、8aが設けられている。そして、冷
蔵室5と野菜室6との間は、プラスチック製の仕切り板
10により仕切られている。野菜室6と切替室7及び製
氷室との間は、断熱仕切壁11により仕切られている。
また、製氷室と冷凍室8との間は連通状態となるように
構成され、これら製氷室及び冷凍室8と切替室7との間
は、断熱仕切壁12により仕切られている。
の断熱性の扉5aが設けられ、野菜室6、切替室7、冷
凍室8、製氷室のそれぞれの前面には、引出し式の断熱
性の扉6a、7a、8aが設けられている。そして、冷
蔵室5と野菜室6との間は、プラスチック製の仕切り板
10により仕切られている。野菜室6と切替室7及び製
氷室との間は、断熱仕切壁11により仕切られている。
また、製氷室と冷凍室8との間は連通状態となるように
構成され、これら製氷室及び冷凍室8と切替室7との間
は、断熱仕切壁12により仕切られている。
【0012】更に、野菜室6の背部には第1冷却器室1
3が形成されており、この第1冷却器室13に、冷蔵室
用冷却器14、冷蔵用冷気循環ファンを構成するRファ
ン15、及び、冷蔵室用冷却器14を加熱するR除霜ヒ
ータ16などが配設されている。このR除霜ヒータ16
が、本発明の第2のヒータを構成している。この場合、
Rファン15が駆動されると、冷蔵室用冷却器14によ
り冷却された冷気は、送風ダクト17を介して冷蔵室5
内に供給された後、野菜室6を経て第1冷却器室13に
戻るというように循環することにより、冷蔵室5及び野
菜室6が冷却される構成となっている。
3が形成されており、この第1冷却器室13に、冷蔵室
用冷却器14、冷蔵用冷気循環ファンを構成するRファ
ン15、及び、冷蔵室用冷却器14を加熱するR除霜ヒ
ータ16などが配設されている。このR除霜ヒータ16
が、本発明の第2のヒータを構成している。この場合、
Rファン15が駆動されると、冷蔵室用冷却器14によ
り冷却された冷気は、送風ダクト17を介して冷蔵室5
内に供給された後、野菜室6を経て第1冷却器室13に
戻るというように循環することにより、冷蔵室5及び野
菜室6が冷却される構成となっている。
【0013】また、冷凍室9の背部には第2冷却器室1
8が形成されており、この第2冷却器室18に、冷凍室
用冷却器19、冷凍用冷気循環ファンを構成するFファ
ン20、及び、冷凍室用冷却器19を加熱するF除霜ヒ
ータ21などが配設されている。このF除霜ヒータ21
が、本発明の第1のヒータを構成している。この場合、
Fファン20が駆動されると、冷凍室用冷却器19によ
り冷却された冷気は、製氷室及び冷凍室8内に供給され
た後、第2冷却器室18に戻るように循環されることに
より、製氷室及び冷凍室8が冷却される構成となってい
る。
8が形成されており、この第2冷却器室18に、冷凍室
用冷却器19、冷凍用冷気循環ファンを構成するFファ
ン20、及び、冷凍室用冷却器19を加熱するF除霜ヒ
ータ21などが配設されている。このF除霜ヒータ21
が、本発明の第1のヒータを構成している。この場合、
Fファン20が駆動されると、冷凍室用冷却器19によ
り冷却された冷気は、製氷室及び冷凍室8内に供給され
た後、第2冷却器室18に戻るように循環されることに
より、製氷室及び冷凍室8が冷却される構成となってい
る。
【0014】尚、切替室7の内部温度は、操作スイッチ
(図示しない)により複数段階に切り替え設定できるよ
うに構成されている。具体的には、第2冷却器室18内
に、切替室7用の冷気の吹出し口の開度を設定温度に応
じて自動調節するためのダンパ装置7b(図5参照)が
設けられている。これにより、切替室7は、冷蔵室(室
温が約2℃)、野菜室(室温が約3℃)、パーシャル室
(室温が約−3℃)、チルド室(室温が約0℃)、冷凍
室(室温が約−18℃)、ワイン冷却室(室温が約8
℃)のいずれかとして選択的に使用できるように構成さ
れている。
(図示しない)により複数段階に切り替え設定できるよ
うに構成されている。具体的には、第2冷却器室18内
に、切替室7用の冷気の吹出し口の開度を設定温度に応
じて自動調節するためのダンパ装置7b(図5参照)が
設けられている。これにより、切替室7は、冷蔵室(室
温が約2℃)、野菜室(室温が約3℃)、パーシャル室
(室温が約−3℃)、チルド室(室温が約0℃)、冷凍
室(室温が約−18℃)、ワイン冷却室(室温が約8
℃)のいずれかとして選択的に使用できるように構成さ
れている。
【0015】一方、冷蔵庫本体1の底部には、機械室2
3が形成されている。この機械室23内には、圧縮機2
4、除霜水を受けて蒸発させる蒸発皿25、ワイヤコン
デンサから成る凝縮器26(図4参照)、圧縮機24及
び凝縮器26を冷却する放熱用ファンを構成するCファ
ン27などが配設されている。
3が形成されている。この機械室23内には、圧縮機2
4、除霜水を受けて蒸発させる蒸発皿25、ワイヤコン
デンサから成る凝縮器26(図4参照)、圧縮機24及
び凝縮器26を冷却する放熱用ファンを構成するCファ
ン27などが配設されている。
【0016】また、図4は、本実施例の冷蔵庫の冷凍サ
イクル28を示す図である。この図4に示すように、冷
凍サイクル28は、冷蔵室用冷却器14、冷凍室用冷却
器19、圧縮機24及び凝縮器26の他に、切替手段を
構成する三方電磁弁29、Rキャピラリチューブ30、
Fキャピラリチューブ31を備えて構成されている。こ
の場合、冷蔵室用冷却器14と冷凍室用冷却器19との
間は、連結パイプ32を介して接続されている。
イクル28を示す図である。この図4に示すように、冷
凍サイクル28は、冷蔵室用冷却器14、冷凍室用冷却
器19、圧縮機24及び凝縮器26の他に、切替手段を
構成する三方電磁弁29、Rキャピラリチューブ30、
Fキャピラリチューブ31を備えて構成されている。こ
の場合、冷蔵室用冷却器14と冷凍室用冷却器19との
間は、連結パイプ32を介して接続されている。
【0017】圧縮機24の吐出口は、凝縮器26を介し
て三方電磁弁29の入口に連通されている。三方電磁弁
29の一方の出口は、Rキャピラリチューブ30、冷蔵
室用冷却器14、連結パイプ32、冷凍室用冷却器1
9、アキュームレータ33を介して圧縮機24の吸入口
に連通されている。また、三方電磁弁29の他方の出口
は、Fキャピラリチューブ31を介して連結パイプ32
の途中部位に連通されている。
て三方電磁弁29の入口に連通されている。三方電磁弁
29の一方の出口は、Rキャピラリチューブ30、冷蔵
室用冷却器14、連結パイプ32、冷凍室用冷却器1
9、アキュームレータ33を介して圧縮機24の吸入口
に連通されている。また、三方電磁弁29の他方の出口
は、Fキャピラリチューブ31を介して連結パイプ32
の途中部位に連通されている。
【0018】上記構成の場合、三方電磁弁29は、凝縮
器26からの冷媒をFキャピラリチューブ30及び連結
パイプ32を介して冷凍室用冷却器19のみに供給する
第1の冷却運転と、凝縮器26からの冷媒をRキャピラ
リチューブ30を介して冷蔵室用冷却器14及び冷凍室
用冷却器19にこの順に供給する第2の冷却運転とに切
り替える機能を有している。
器26からの冷媒をFキャピラリチューブ30及び連結
パイプ32を介して冷凍室用冷却器19のみに供給する
第1の冷却運転と、凝縮器26からの冷媒をRキャピラ
リチューブ30を介して冷蔵室用冷却器14及び冷凍室
用冷却器19にこの順に供給する第2の冷却運転とに切
り替える機能を有している。
【0019】ここで、図2は、冷蔵室用冷却器14と、
冷凍室用冷却器19と、その周辺に配設されている機器
の空間的配置形態を示す図である。この図2に示すよう
に、冷蔵室用冷却器14が上方に配置され、冷凍室用冷
却器19が下方に配置され、冷蔵室用冷却器14の直下
にR除霜ヒータ16が配置され、冷凍室用冷却器19の
直下にF除霜ヒータ21が配置されている。
冷凍室用冷却器19と、その周辺に配設されている機器
の空間的配置形態を示す図である。この図2に示すよう
に、冷蔵室用冷却器14が上方に配置され、冷凍室用冷
却器19が下方に配置され、冷蔵室用冷却器14の直下
にR除霜ヒータ16が配置され、冷凍室用冷却器19の
直下にF除霜ヒータ21が配置されている。
【0020】また、冷蔵室用冷却器14の温度は、冷蔵
室用冷却器温度センサ34により検知されるように構成
され、冷凍室用冷却器19の温度は、冷凍室用冷却器温
度センサ35により検知されるように構成されている。
これら温度センサ34、35により検知された温度検知
信号は、除霜運転の終了判断(具体的には、除霜ヒータ
16、21の断電時点の判断)に用いられる。
室用冷却器温度センサ34により検知されるように構成
され、冷凍室用冷却器19の温度は、冷凍室用冷却器温
度センサ35により検知されるように構成されている。
これら温度センサ34、35により検知された温度検知
信号は、除霜運転の終了判断(具体的には、除霜ヒータ
16、21の断電時点の判断)に用いられる。
【0021】一方、図5は、本実施例の冷蔵庫の電気的
構成を機能ブロックの組み合わせにて示す図である。こ
の図5に示すように、制御回路36は、マイクロコンピ
ュータを主体に構成されており、冷蔵庫の運転全般を制
御する機能を有している。この制御回路36が、本発明
の除霜制御手段としての機能を備えている。上記制御回
路36は、冷蔵室5内の温度を検出する冷蔵室温度セン
サ37、冷凍室9内の温度を検出する冷凍室温度センサ
38、切替室7内の温度を検出する切替室温度センサ3
9、庫外の温度を検出する外気温センサ40、上記冷蔵
室用冷却器温度センサ34、上記冷凍室用冷却器温度セ
ンサ35からの各温度検出信号を受けるように構成され
ている。
構成を機能ブロックの組み合わせにて示す図である。こ
の図5に示すように、制御回路36は、マイクロコンピ
ュータを主体に構成されており、冷蔵庫の運転全般を制
御する機能を有している。この制御回路36が、本発明
の除霜制御手段としての機能を備えている。上記制御回
路36は、冷蔵室5内の温度を検出する冷蔵室温度セン
サ37、冷凍室9内の温度を検出する冷凍室温度センサ
38、切替室7内の温度を検出する切替室温度センサ3
9、庫外の温度を検出する外気温センサ40、上記冷蔵
室用冷却器温度センサ34、上記冷凍室用冷却器温度セ
ンサ35からの各温度検出信号を受けるように構成され
ている。
【0022】そして、制御回路36は、表示部41、圧
縮機24、三方電磁弁29、Rファン15、Fファン2
0、Cファン27、ダンパ装置7b、R除霜ヒータ1
6、F除霜ヒータ21を駆動回路42を介して駆動する
ように構成されている。このうち、圧縮機24、Rファ
ン15、Fファン20、Cファン27は、駆動回路42
に内蔵されたインバータ回路によりそれぞれ可変速駆動
されるように構成されている。
縮機24、三方電磁弁29、Rファン15、Fファン2
0、Cファン27、ダンパ装置7b、R除霜ヒータ1
6、F除霜ヒータ21を駆動回路42を介して駆動する
ように構成されている。このうち、圧縮機24、Rファ
ン15、Fファン20、Cファン27は、駆動回路42
に内蔵されたインバータ回路によりそれぞれ可変速駆動
されるように構成されている。
【0023】さて、上記した冷蔵庫において、冷蔵温度
帯の室である冷蔵室5及び野菜室6を冷却する冷蔵冷却
運転(即ち、第2の冷却運転)を実行する場合には、制
御回路36は、三方電磁弁29を上記した第2の冷却運
転に切り替えると共に、Rファン15及びCファン27
を駆動させる。これにより、圧縮機24で圧縮され高温
高圧のガス化された冷媒は凝縮器26に送られ、ここで
放熱して液化しながら第1のキャピラリチューブ30を
介して冷蔵室用冷却器14に送られる。そして、液冷媒
は、冷蔵室用冷却器14内で蒸発し、その際に周囲の奪
う。これに伴い、冷蔵室用冷却器14の周囲の空気が冷
却され、この冷却された冷気が、Rファン15の送風作
用により冷蔵室5及び野菜室6に供給されて各室内を冷
却するようになる。
帯の室である冷蔵室5及び野菜室6を冷却する冷蔵冷却
運転(即ち、第2の冷却運転)を実行する場合には、制
御回路36は、三方電磁弁29を上記した第2の冷却運
転に切り替えると共に、Rファン15及びCファン27
を駆動させる。これにより、圧縮機24で圧縮され高温
高圧のガス化された冷媒は凝縮器26に送られ、ここで
放熱して液化しながら第1のキャピラリチューブ30を
介して冷蔵室用冷却器14に送られる。そして、液冷媒
は、冷蔵室用冷却器14内で蒸発し、その際に周囲の奪
う。これに伴い、冷蔵室用冷却器14の周囲の空気が冷
却され、この冷却された冷気が、Rファン15の送風作
用により冷蔵室5及び野菜室6に供給されて各室内を冷
却するようになる。
【0024】一方、冷凍温度帯の室である冷凍室8、製
氷室及び切替室7を冷却する冷凍冷却運転(即ち、第1
の冷却運転)を実行する場合には、制御回路36は、三
方電磁弁29を上記した第1の冷却運転に切り替えると
共に、Fファン15及びCファン27を駆動させる。こ
れにより、圧縮機24で圧縮され高温高圧のガス化され
た冷媒は凝縮器26に送られ、ここで放熱して液化しな
がら第2のキャピラリチューブ31を通って冷凍室用冷
却器19に送られる。そして、液冷媒は冷凍室用冷却器
19内で蒸発し、これに伴い、冷凍室用冷却器19の周
囲の空気が冷却される。この冷却された冷気は、Fファ
ン20の送風作用により冷凍室9、製氷室8及び切替室
7に供給されて各室内を冷却するようになる。尚、切替
室7は、設定された温度となるようにダンパ装置7bに
よって冷気の供給量が調節されるように構成されてい
る。
氷室及び切替室7を冷却する冷凍冷却運転(即ち、第1
の冷却運転)を実行する場合には、制御回路36は、三
方電磁弁29を上記した第1の冷却運転に切り替えると
共に、Fファン15及びCファン27を駆動させる。こ
れにより、圧縮機24で圧縮され高温高圧のガス化され
た冷媒は凝縮器26に送られ、ここで放熱して液化しな
がら第2のキャピラリチューブ31を通って冷凍室用冷
却器19に送られる。そして、液冷媒は冷凍室用冷却器
19内で蒸発し、これに伴い、冷凍室用冷却器19の周
囲の空気が冷却される。この冷却された冷気は、Fファ
ン20の送風作用により冷凍室9、製氷室8及び切替室
7に供給されて各室内を冷却するようになる。尚、切替
室7は、設定された温度となるようにダンパ装置7bに
よって冷気の供給量が調節されるように構成されてい
る。
【0025】このように冷蔵冷却運転と冷凍冷却運転と
を交互に実行することにより、各室5〜9が冷却される
ように構成されている。この構成の場合、冷蔵室用冷却
器14や冷凍室用冷却器19の蒸発温度を、比較的高い
蒸発温度に設定して運転することが可能であるため、冷
凍サイクルの効率を向上させることができ、ひいては節
電することができる。
を交互に実行することにより、各室5〜9が冷却される
ように構成されている。この構成の場合、冷蔵室用冷却
器14や冷凍室用冷却器19の蒸発温度を、比較的高い
蒸発温度に設定して運転することが可能であるため、冷
凍サイクルの効率を向上させることができ、ひいては節
電することができる。
【0026】次に、上記構成の冷蔵庫において、2つの
冷却器14、19に付着した霜を同時に除霜する除霜運
転を実行する場合について、図1も参照して説明する。
この場合、図1に示すように、前記第2の冷却運転、即
ち、冷媒を冷蔵室用冷却器14に流してから更に冷凍室
用冷却器19に流す運転(いわゆるRF流しの運転)を
実行した後、時刻t1で、圧縮機(コンプレッサ)24
を停止し、上記2つの冷却器14、19の除霜運転を開
始するように構成されている。
冷却器14、19に付着した霜を同時に除霜する除霜運
転を実行する場合について、図1も参照して説明する。
この場合、図1に示すように、前記第2の冷却運転、即
ち、冷媒を冷蔵室用冷却器14に流してから更に冷凍室
用冷却器19に流す運転(いわゆるRF流しの運転)を
実行した後、時刻t1で、圧縮機(コンプレッサ)24
を停止し、上記2つの冷却器14、19の除霜運転を開
始するように構成されている。
【0027】具体的には、時刻t1で、まず、冷凍室用
冷却器19を加熱するF除霜ヒータ21だけを通電開始
する。この後、上記時刻t1から所定時間である例えば
10分が経過した時点t2で、冷蔵室用冷却器14を加
熱するR除霜ヒータ16を通電開始するように構成され
ている。そして、冷凍室用冷却器19の温度、即ち、冷
凍室用冷却器温度センサ35の検知温度が除霜終了温度
(例えば12℃)まで上昇したことを検知した時点t3
で、F除霜ヒータ21を断電し、また、冷蔵室用冷却器
14の温度、即ち、冷蔵室用冷却器温度センサ34の検
知温度が除霜終了温度(例えば12℃)まで上昇したこ
とを検知した時点t4でR除霜ヒータ16を断電するよ
うに構成されている。
冷却器19を加熱するF除霜ヒータ21だけを通電開始
する。この後、上記時刻t1から所定時間である例えば
10分が経過した時点t2で、冷蔵室用冷却器14を加
熱するR除霜ヒータ16を通電開始するように構成され
ている。そして、冷凍室用冷却器19の温度、即ち、冷
凍室用冷却器温度センサ35の検知温度が除霜終了温度
(例えば12℃)まで上昇したことを検知した時点t3
で、F除霜ヒータ21を断電し、また、冷蔵室用冷却器
14の温度、即ち、冷蔵室用冷却器温度センサ34の検
知温度が除霜終了温度(例えば12℃)まで上昇したこ
とを検知した時点t4でR除霜ヒータ16を断電するよ
うに構成されている。
【0028】このような制御方式の除霜運転を実際に実
行した一つの実験例では、図1に示すように、F除霜ヒ
ータ21の通電時間が例えば17分となると共に、R除
霜ヒータ16の通電時間が例えば6分となった。この場
合、2つの除霜ヒータ16、21を両方とも断電した
後、例えば2分間(この時間をデッドタイムという)
は、圧縮機24を停止したままにしている。そして、上
記2分間のデッドタイムが経過した時点t5で、圧縮機
24の運転を再開し、前記第2の冷却運転、即ち、冷媒
を冷蔵室用冷却器14に流してから更に冷凍室用冷却器
19に流す運転(いわゆるRF流しの運転)を実行する
ように構成されている。この場合、除霜運転の全体の時
間(即ち、いわゆる除霜時間)は、例えば19分であ
る。
行した一つの実験例では、図1に示すように、F除霜ヒ
ータ21の通電時間が例えば17分となると共に、R除
霜ヒータ16の通電時間が例えば6分となった。この場
合、2つの除霜ヒータ16、21を両方とも断電した
後、例えば2分間(この時間をデッドタイムという)
は、圧縮機24を停止したままにしている。そして、上
記2分間のデッドタイムが経過した時点t5で、圧縮機
24の運転を再開し、前記第2の冷却運転、即ち、冷媒
を冷蔵室用冷却器14に流してから更に冷凍室用冷却器
19に流す運転(いわゆるRF流しの運転)を実行する
ように構成されている。この場合、除霜運転の全体の時
間(即ち、いわゆる除霜時間)は、例えば19分であ
る。
【0029】尚、F除霜ヒータ21及びR除霜ヒータ1
6の各通電時間は、除霜条件によって変わるため、図1
の実験例とは反対に、F除霜ヒータ21の断電が先にな
って、R除霜ヒータ16の断電が後になることもある
し、F除霜ヒータ21及びR除霜ヒータ16がほぼ同時
に断電されることもある。
6の各通電時間は、除霜条件によって変わるため、図1
の実験例とは反対に、F除霜ヒータ21の断電が先にな
って、R除霜ヒータ16の断電が後になることもある
し、F除霜ヒータ21及びR除霜ヒータ16がほぼ同時
に断電されることもある。
【0030】一方、従来構成の冷蔵庫では、冷蔵室用冷
却器14及び冷凍室用冷却器19の除霜運転を行う場
合、除霜運転の開始時に、F除霜ヒータ及びR除霜ヒー
タを同時に通電開始するように制御していた。この従来
構成の除霜運転の一例として、R除霜ヒータの通電時間
が14分、F除霜ヒータの通電時間が16分となった実
験データがある。この従来構成の実験データと、本実施
例の実験データとをまとめた表が下記の表1である。
却器14及び冷凍室用冷却器19の除霜運転を行う場
合、除霜運転の開始時に、F除霜ヒータ及びR除霜ヒー
タを同時に通電開始するように制御していた。この従来
構成の除霜運転の一例として、R除霜ヒータの通電時間
が14分、F除霜ヒータの通電時間が16分となった実
験データがある。この従来構成の実験データと、本実施
例の実験データとをまとめた表が下記の表1である。
【0031】
【表1】 この表1から、F除霜ヒータの通電時間は、本実施例と
従来例はほぼ同じであるのに対して、R除霜ヒータの通
電時間は、本実施例の方が従来例よりもかなり短くなっ
ていることが分かる。また、全体の除霜時間は、本実施
例と従来例はほぼ同じであることが分かる。
従来例はほぼ同じであるのに対して、R除霜ヒータの通
電時間は、本実施例の方が従来例よりもかなり短くなっ
ていることが分かる。また、全体の除霜時間は、本実施
例と従来例はほぼ同じであることが分かる。
【0032】ここで、本実施例の除霜運転において、R
除霜ヒータ16の通電時間が短くなる理由について考察
してみる。本発明者らは、本実施例の除霜運転を実行し
たときの、冷蔵室用冷却器14及び冷凍室用冷却器19
の各部の温度の変化を細かく且つ正確に測定してみた。
具体的には、冷蔵室用冷却器14の3か所、例えば、図
2に示すように、冷蔵室用冷却器14の入口14aと、
冷蔵室用冷却器14の出口(右)14bと、冷蔵室用冷
却器14の出口(左)14cについて各部の温度を、除
霜開始から例えば1分毎に測定した。そして、冷凍室用
冷却器19についても、その3か所、例えば、図2に示
すように、冷凍室用冷却器19の入口(左)19aと、
冷凍室用冷却器19の入口(右)19bと、冷凍室用冷
却器19の出口19cについて各部の温度を、除霜開始
から例えば1分毎に測定した。そして、これら測定デー
タをまとめた表が下記の表2である。
除霜ヒータ16の通電時間が短くなる理由について考察
してみる。本発明者らは、本実施例の除霜運転を実行し
たときの、冷蔵室用冷却器14及び冷凍室用冷却器19
の各部の温度の変化を細かく且つ正確に測定してみた。
具体的には、冷蔵室用冷却器14の3か所、例えば、図
2に示すように、冷蔵室用冷却器14の入口14aと、
冷蔵室用冷却器14の出口(右)14bと、冷蔵室用冷
却器14の出口(左)14cについて各部の温度を、除
霜開始から例えば1分毎に測定した。そして、冷凍室用
冷却器19についても、その3か所、例えば、図2に示
すように、冷凍室用冷却器19の入口(左)19aと、
冷凍室用冷却器19の入口(右)19bと、冷凍室用冷
却器19の出口19cについて各部の温度を、除霜開始
から例えば1分毎に測定した。そして、これら測定デー
タをまとめた表が下記の表2である。
【0033】
【表2】 この表2から、R除霜ヒータ16を通電開始する時点で
は、冷蔵室用冷却器14の各部の温度がかなり上昇(例
えば3〜10℃程度まで上昇)していることが分かる。
従って、このように、R除霜ヒータ16を通電開始する
ときには、冷蔵室用冷却器14の温度がある程度上昇し
ているため、R除霜ヒータ16の通電時間が大幅に短く
なるのである。ここで、F除霜ヒータ21の通電により
冷凍室用冷却器19が加熱されてその温度が高くなると
きに、冷蔵室用冷却器14の温度も一緒に上昇している
理由は、冷凍室用冷却器19内の冷媒(特には、加熱さ
れた冷媒)が、連結パイプ32を通って冷蔵室用冷却器
14内に流れていき、冷蔵室用冷却器14を加熱する
(暖める)ためであると考えられる。
は、冷蔵室用冷却器14の各部の温度がかなり上昇(例
えば3〜10℃程度まで上昇)していることが分かる。
従って、このように、R除霜ヒータ16を通電開始する
ときには、冷蔵室用冷却器14の温度がある程度上昇し
ているため、R除霜ヒータ16の通電時間が大幅に短く
なるのである。ここで、F除霜ヒータ21の通電により
冷凍室用冷却器19が加熱されてその温度が高くなると
きに、冷蔵室用冷却器14の温度も一緒に上昇している
理由は、冷凍室用冷却器19内の冷媒(特には、加熱さ
れた冷媒)が、連結パイプ32を通って冷蔵室用冷却器
14内に流れていき、冷蔵室用冷却器14を加熱する
(暖める)ためであると考えられる。
【0034】尚、上記表2に示す測定データは、2つの
冷却器14、19の各温度測定部に特別に取り付けた高
精度の温度センサにより測定したデータであり、前記冷
蔵室用冷却器温度センサ34や前記冷凍室用冷却器温度
センサ35により測定したデータではない。また、冷蔵
室用冷却器温度センサ34や冷凍室用冷却器温度センサ
35により測定した温度と、上記表2に示す温度との間
には、ある程度のずれがある。
冷却器14、19の各温度測定部に特別に取り付けた高
精度の温度センサにより測定したデータであり、前記冷
蔵室用冷却器温度センサ34や前記冷凍室用冷却器温度
センサ35により測定したデータではない。また、冷蔵
室用冷却器温度センサ34や冷凍室用冷却器温度センサ
35により測定した温度と、上記表2に示す温度との間
には、ある程度のずれがある。
【0035】このような構成の本実施例によれば、冷蔵
室用冷却器14及び冷凍室用冷却器19に冷媒を流す第
2の冷却運転を実行した後、冷蔵室用冷却器14及び冷
凍室用冷却器19を除霜するときに、冷凍室用冷却器1
9を加熱するF除霜ヒータ21を先に通電させ、その
後、10分間(所定時間)が経過した時点で、冷蔵室用
冷却器14を加熱するR除霜ヒータ16を通電させるよ
うに制御した。これにより、R除霜ヒータ16の通電時
間を大幅に短くすることができたので、冷蔵温度帯の室
(冷蔵室5や野菜室6)の庫内温度が上昇することを極
力防止することができる。
室用冷却器14及び冷凍室用冷却器19に冷媒を流す第
2の冷却運転を実行した後、冷蔵室用冷却器14及び冷
凍室用冷却器19を除霜するときに、冷凍室用冷却器1
9を加熱するF除霜ヒータ21を先に通電させ、その
後、10分間(所定時間)が経過した時点で、冷蔵室用
冷却器14を加熱するR除霜ヒータ16を通電させるよ
うに制御した。これにより、R除霜ヒータ16の通電時
間を大幅に短くすることができたので、冷蔵温度帯の室
(冷蔵室5や野菜室6)の庫内温度が上昇することを極
力防止することができる。
【0036】尚、上記実施例では、F除霜ヒータ21を
通電させた後、10分間が経過した時点でR除霜ヒータ
16を通電させるように制御したが、これに限られるも
のではなく、10分以下、例えば7分、8分、9分でも
良いし、また、10分以上でも良く、適宜決めれば良
い。
通電させた後、10分間が経過した時点でR除霜ヒータ
16を通電させるように制御したが、これに限られるも
のではなく、10分以下、例えば7分、8分、9分でも
良いし、また、10分以上でも良く、適宜決めれば良
い。
【0037】また、F除霜ヒータ21を先に通電させ、
その後、所定時間が経過した時点でR除霜ヒータ16を
通電させるように制御する構成に代えて、F除霜ヒータ
21を先に通電させた後、冷蔵室用冷却器14の温度が
予め決めた設定温度(例えば2℃または3℃)に達した
ことを検知した時点で、R除霜ヒータ16を通電させる
ように制御する構成としても良い。このように構成して
も、上記実施例とほぼ同じ作用効果、即ち、R除霜ヒー
タ16の通電時間を短くし得るという作用効果を得るこ
とができる。
その後、所定時間が経過した時点でR除霜ヒータ16を
通電させるように制御する構成に代えて、F除霜ヒータ
21を先に通電させた後、冷蔵室用冷却器14の温度が
予め決めた設定温度(例えば2℃または3℃)に達した
ことを検知した時点で、R除霜ヒータ16を通電させる
ように制御する構成としても良い。このように構成して
も、上記実施例とほぼ同じ作用効果、即ち、R除霜ヒー
タ16の通電時間を短くし得るという作用効果を得るこ
とができる。
【0038】更に、F除霜ヒータ21を先に通電させ、
その後、所定時間が経過した時点、または、冷蔵室用冷
却器14の温度が予め決めた設定温度(例えば2℃また
は3℃)に達したことを検知した時点のいずれか早い方
の時点で、R除霜ヒータ16を通電させるように制御す
る構成としても良い。この構成の場合も、上記実施例と
ほぼ同じ作用効果を得ることができる。
その後、所定時間が経過した時点、または、冷蔵室用冷
却器14の温度が予め決めた設定温度(例えば2℃また
は3℃)に達したことを検知した時点のいずれか早い方
の時点で、R除霜ヒータ16を通電させるように制御す
る構成としても良い。この構成の場合も、上記実施例と
ほぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器に冷媒を流す第
2の冷却運転を実行した後、冷蔵室用冷却器及び冷凍室
用冷却器を除霜するときに、冷凍室用冷却器を加熱する
第1のヒータを先に通電させ、その後、所定時間が経過
した時点で、冷蔵室用冷却器を加熱する第2のヒータを
通電させるように制御したので、2つの冷却器を除霜す
るときに、冷蔵温度帯の室の温度が上昇することを極力
防止し得るという優れた効果を奏する。
に、冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器に冷媒を流す第
2の冷却運転を実行した後、冷蔵室用冷却器及び冷凍室
用冷却器を除霜するときに、冷凍室用冷却器を加熱する
第1のヒータを先に通電させ、その後、所定時間が経過
した時点で、冷蔵室用冷却器を加熱する第2のヒータを
通電させるように制御したので、2つの冷却器を除霜す
るときに、冷蔵温度帯の室の温度が上昇することを極力
防止し得るという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示すタイムチャート
【図2】冷蔵室用冷却器、冷凍室用冷却器及びその周辺
に設けられた機器を、冷蔵庫本体(断熱箱体)を除去し
た状態で示す斜視図
に設けられた機器を、冷蔵庫本体(断熱箱体)を除去し
た状態で示す斜視図
【図3】冷蔵庫の全体の縦断側面図
【図4】冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図
【図5】ブロック図
1は本体、5は冷蔵室、6は野菜室、7は切替室、8は
冷凍室、13は第1冷却器室、14は冷蔵室用冷却器、
15はRファン、16はR除霜ヒータ(第2のヒー
タ)、18は第2冷却器室、19は冷凍室用冷却器、2
0はFファン、21はF除霜ヒータ(第1のヒータ)、
24は圧縮機、26は凝縮器、27はCファン、28は
冷凍サイクル、29は三方電磁弁(切替手段)、34は
冷蔵室用冷却器温度センサ、35は冷凍室用冷却器温度
センサ、36は制御回路(除霜制御手段)を示す。
冷凍室、13は第1冷却器室、14は冷蔵室用冷却器、
15はRファン、16はR除霜ヒータ(第2のヒー
タ)、18は第2冷却器室、19は冷凍室用冷却器、2
0はFファン、21はF除霜ヒータ(第1のヒータ)、
24は圧縮機、26は凝縮器、27はCファン、28は
冷凍サイクル、29は三方電磁弁(切替手段)、34は
冷蔵室用冷却器温度センサ、35は冷凍室用冷却器温度
センサ、36は制御回路(除霜制御手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪口 宣夫 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 Fターム(参考) 3L045 AA02 AA03 BA01 CA02 DA02 EA01 HA02 JA14 JA15 LA14 MA04 MA12 NA17 NA22 PA01 PA02 PA04 PA05 3L046 AA02 AA03 BA01 CA06 GA01 JA15 KA04 LA15 LA16 MA01 MA02 MA04 MA05
Claims (3)
- 【請求項1】 冷蔵室用冷却器と、冷凍室用冷却器と、
前記冷凍室用冷却器に冷媒を流す第1の冷却運転と前記
冷蔵室用冷却器及び前記冷凍室用冷却器に冷媒を流す第
2の冷却運転とを切り替える切替手段とを備えた冷蔵庫
において、 前記第2の冷却運転を実行した後、前記冷蔵室用冷却器
及び前記冷凍室用冷却器を除霜するときに、前記冷凍室
用冷却器を加熱する第1のヒータを先に通電させ、その
後、所定時間が経過した時点で、前記冷蔵室用冷却器を
加熱する第2のヒータを通電させるように制御する除霜
制御手段を備えたことを特徴とする冷蔵庫。 - 【請求項2】 前記冷蔵室用冷却器の温度を検知する温
度検知手段を備え、前記除霜制御手段は、前記第2の冷
却運転を実行した後、前記冷蔵室用冷却器及び前記冷凍
室用冷却器を除霜するときに、前記冷凍室用冷却器を加
熱する第1のヒータを先に通電させ、その後、所定時間
が経過した時点または前記冷蔵室用冷却器の温度が設定
温度に達したことを検知した時点で、前記冷蔵室用冷却
器を加熱する第2のヒータを通電させるように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 - 【請求項3】 冷蔵室用冷却器と、冷凍室用冷却器と、
前記冷凍室用冷却器に冷媒を流す第1の冷却運転と前記
冷蔵室用冷却器及び前記冷凍室用冷却器に冷媒を流す第
2の冷却運転とを切り替える切替手段とを備えた冷蔵庫
において、 前記冷蔵室用冷却器の温度を検知する温度検知手段と、 前記第2の冷媒供給運転を実行した後、前記冷蔵室用冷
却器及び前記冷凍室用冷却器を除霜するときに、前記冷
凍室用冷却器を加熱する第1のヒータを先に通電させ、
その後、前記冷蔵室用冷却器の温度が設定温度に達した
ことを検知した時点で、前記冷蔵室用冷却器を加熱する
第2のヒータを通電させるように制御する除霜制御手段
を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11199199A JP2001027471A (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11199199A JP2001027471A (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001027471A true JP2001027471A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=16403799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11199199A Pending JP2001027471A (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001027471A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100760199B1 (ko) | 2005-12-13 | 2007-09-20 | 삼성전자주식회사 | 냉장고의 제어 방법 |
EP3502597A1 (en) * | 2017-12-19 | 2019-06-26 | LG Electronics Inc. | Refrigerator |
CN112984911A (zh) * | 2019-12-16 | 2021-06-18 | 东芝生活电器株式会社 | 冰箱 |
-
1999
- 1999-07-13 JP JP11199199A patent/JP2001027471A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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