JP2002089585A - 湿式摩擦係合装置 - Google Patents
湿式摩擦係合装置Info
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- JP2002089585A JP2002089585A JP2000283542A JP2000283542A JP2002089585A JP 2002089585 A JP2002089585 A JP 2002089585A JP 2000283542 A JP2000283542 A JP 2000283542A JP 2000283542 A JP2000283542 A JP 2000283542A JP 2002089585 A JP2002089585 A JP 2002089585A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H2045/005—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches comprising a clutch between fluid gearing and the mechanical gearing unit
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0284—Multiple disk type lock-up clutch
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 係合途中の動摩擦係数のμ−v性能は変化さ
せることなく、静摩擦係数に相当する静止状態のクラッ
チ容量を増大させることにより、小型軽量で高性能な係
合装置を提供する。 【解決手段】 クラッチケース13と、クラッチケース
の内周に配置され、同軸上で相対回転するハブ11と、
クラッチケースの内周に配置された第1プレート14
と、ハブの外周に第1プレートと軸方向で交互に配置さ
れ、摩擦材が貼着された第2プレート12と、第1プレ
ートと第2プレートとを押圧し締結させるピストンとを
備えた湿式摩擦係合装置において、クラッチケースまた
はハブと、第1プレート及び第2プレートとを連結する
嵌合機構18,28を備えたことを特徴としている。
せることなく、静摩擦係数に相当する静止状態のクラッ
チ容量を増大させることにより、小型軽量で高性能な係
合装置を提供する。 【解決手段】 クラッチケース13と、クラッチケース
の内周に配置され、同軸上で相対回転するハブ11と、
クラッチケースの内周に配置された第1プレート14
と、ハブの外周に第1プレートと軸方向で交互に配置さ
れ、摩擦材が貼着された第2プレート12と、第1プレ
ートと第2プレートとを押圧し締結させるピストンとを
備えた湿式摩擦係合装置において、クラッチケースまた
はハブと、第1プレート及び第2プレートとを連結する
嵌合機構18,28を備えたことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の自動変速機等に
用いられる、トルクコンバータ及びフルードカップリン
グに用いられるロックアップクラッチを含む変速機構の
湿式摩擦係合装置に関する。
用いられる、トルクコンバータ及びフルードカップリン
グに用いられるロックアップクラッチを含む変速機構の
湿式摩擦係合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、エネルギー及び環境問題の観点か
ら、変速機には、小型軽量であり、かつ耐久性の高いも
のが求められている。ロックアップクラッチにおいて
は、燃費低減、作動ショックの低減のため、走行中にお
けるクラッチの連続滑り状態を拡大し、クラッチ効率を
向上させたり、直噴エンジンのエンジン振動を吸収する
などの高度な制御が数多く採用されつつある。また、エ
ンジンの高出力化、軽量化のための小型志向により、ロ
ックアップクラッチもピストンによりフロントカバーに
締結させるタイプから、フリクションプレートを用いて
締結されるタイプへと移行しつつある。
ら、変速機には、小型軽量であり、かつ耐久性の高いも
のが求められている。ロックアップクラッチにおいて
は、燃費低減、作動ショックの低減のため、走行中にお
けるクラッチの連続滑り状態を拡大し、クラッチ効率を
向上させたり、直噴エンジンのエンジン振動を吸収する
などの高度な制御が数多く採用されつつある。また、エ
ンジンの高出力化、軽量化のための小型志向により、ロ
ックアップクラッチもピストンによりフロントカバーに
締結させるタイプから、フリクションプレートを用いて
締結されるタイプへと移行しつつある。
【0003】従来のロックアップクラッチとしては、例
えば図9に示すものがある。図9において、入力軸10
4上にダンパー105と共に嵌合したコアピストン10
6に湿式摩擦材107を貼り付けたロックアップクラッ
チ101は、非係合時には、トルクコンバータ103を
構成するポンプ108とタービン109によってエンジ
ンの動力を変速機構部に流体力によって伝達する。係合
時には、油圧の差圧によりエンジン動力が直接伝達され
ているフロントカバー110に係合し、変速機に対して
機械的伝達により動力を伝達する
えば図9に示すものがある。図9において、入力軸10
4上にダンパー105と共に嵌合したコアピストン10
6に湿式摩擦材107を貼り付けたロックアップクラッ
チ101は、非係合時には、トルクコンバータ103を
構成するポンプ108とタービン109によってエンジ
ンの動力を変速機構部に流体力によって伝達する。係合
時には、油圧の差圧によりエンジン動力が直接伝達され
ているフロントカバー110に係合し、変速機に対して
機械的伝達により動力を伝達する
【0004】図10は、図9のロックアップクラッチ部
に摩擦係合装置を用いたものである。ロックアップクラ
ッチ部は、クラッチハブ111に支持された湿式摩擦材
107をコアプレートに貼りつけ、駆動側となるフリク
ションプレート117と、クラッチドラム114に支持
され、受動側となるセパレータプレート116と交互に
装着されている。油圧により作動するクラッチピストン
115の動作によりセパレータプレート116とフリク
ションプレート117とが係合し、動力を伝達する。ク
ラッチピストン115の押圧力がなくなると、係合前の
状態に戻り、フリクションプレート117とセパレータ
プレート116とが解放され、摩擦係合装置は動力を伝
達しなくなる。
に摩擦係合装置を用いたものである。ロックアップクラ
ッチ部は、クラッチハブ111に支持された湿式摩擦材
107をコアプレートに貼りつけ、駆動側となるフリク
ションプレート117と、クラッチドラム114に支持
され、受動側となるセパレータプレート116と交互に
装着されている。油圧により作動するクラッチピストン
115の動作によりセパレータプレート116とフリク
ションプレート117とが係合し、動力を伝達する。ク
ラッチピストン115の押圧力がなくなると、係合前の
状態に戻り、フリクションプレート117とセパレータ
プレート116とが解放され、摩擦係合装置は動力を伝
達しなくなる。
【0005】図10に示す従来例のクラッチ部では、設
計上、部位に求められる最大トルク容量に、耐久性や品
質のバラツキ等を考慮した安全率を乗せ、フリクション
プレート117の枚数を決定する。通常、駆動プレート
は少ない場合で3枚、多い場合で7〜8枚設けられる。
これにセパレータプレート116やクリアランス調整用
のスペーサが入ることによって、クラッチ部は軸長サイ
ズか大きくなってしまう。また、軸長の制約や枚数で対
応できない場合は、径方向にサイズを拡大する必要があ
り、フリクションプレートの枚数を決定する上で、通常
必要とされるトルク容量より、加わる力の最大値を予想
したものを重要視しているため、どうしても過剰品質ぎ
みにならざるを得なかった。
計上、部位に求められる最大トルク容量に、耐久性や品
質のバラツキ等を考慮した安全率を乗せ、フリクション
プレート117の枚数を決定する。通常、駆動プレート
は少ない場合で3枚、多い場合で7〜8枚設けられる。
これにセパレータプレート116やクリアランス調整用
のスペーサが入ることによって、クラッチ部は軸長サイ
ズか大きくなってしまう。また、軸長の制約や枚数で対
応できない場合は、径方向にサイズを拡大する必要があ
り、フリクションプレートの枚数を決定する上で、通常
必要とされるトルク容量より、加わる力の最大値を予想
したものを重要視しているため、どうしても過剰品質ぎ
みにならざるを得なかった。
【0006】一般に、ロックアップクラッチに求められ
る性能は、市街地走行や低車速においてはロックアップ
クラッチが連続的に滑ることによるトルクコンバータ等
の流体伝達効率以上の向上が求められ、高速走行モード
や高負荷時においては、完全ロックアップによる摩擦材
の滑りが発生しない機械的な高伝達容量が求められる。
る性能は、市街地走行や低車速においてはロックアップ
クラッチが連続的に滑ることによるトルクコンバータ等
の流体伝達効率以上の向上が求められ、高速走行モード
や高負荷時においては、完全ロックアップによる摩擦材
の滑りが発生しない機械的な高伝達容量が求められる。
【0007】そこで、最近のエンジンの高出力化におい
ては、図9に示される従来例のロックアップクラッチで
は、高速走行モードや高負荷時において、ロックアップ
クラッチの高容量を確保するため、大型化する傾向にあ
る。しかし、これは軽量化に反する傾向があるため、最
近、図10に示される複数の摩擦板を用いる多板タイプ
のロックアップクラッチが開発され、フリクションプレ
ートの枚数で容量を確保し、徐々に小型化と高トルク容
量を成立させつつある。
ては、図9に示される従来例のロックアップクラッチで
は、高速走行モードや高負荷時において、ロックアップ
クラッチの高容量を確保するため、大型化する傾向にあ
る。しかし、これは軽量化に反する傾向があるため、最
近、図10に示される複数の摩擦板を用いる多板タイプ
のロックアップクラッチが開発され、フリクションプレ
ートの枚数で容量を確保し、徐々に小型化と高トルク容
量を成立させつつある。
【0008】しかしながら、高速走行モードや高負荷時
における高容量を確保するために、フリクションプレー
トの枚数は増大し、外径寸法は小さくなったものの、図
9のピストン一体型ロックアップクラッチに対し、部品
点数の増大、構造の複雑化、多板化によるトルクコンバ
ータ等の軸方向寸法の増大と、必ずしも、問題点を解決
したロックアップクラッチ機構ではなかった。
における高容量を確保するために、フリクションプレー
トの枚数は増大し、外径寸法は小さくなったものの、図
9のピストン一体型ロックアップクラッチに対し、部品
点数の増大、構造の複雑化、多板化によるトルクコンバ
ータ等の軸方向寸法の増大と、必ずしも、問題点を解決
したロックアップクラッチ機構ではなかった。
【0009】また、同様に変速機構におけるクラッチ・
ブレーキ部においても、環境問題に対する小型化及び軽
量化は求められており、要求性能の実現のために、摩擦
材の高摩擦係数化によりトルク容量を増大させ、フリク
ションプレートの枚数減少・外径寸法の小径化を成立さ
せるための開発が進められている。
ブレーキ部においても、環境問題に対する小型化及び軽
量化は求められており、要求性能の実現のために、摩擦
材の高摩擦係数化によりトルク容量を増大させ、フリク
ションプレートの枚数減少・外径寸法の小径化を成立さ
せるための開発が進められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】どちらのシステムにお
いても、摩擦材に求められている性能は、係合途中(連
続滑りも含まれる)の動摩擦係数のμ−v性能(速度変
化に対する摩擦係数の安定性を示す性能)は、変化が小
さく、静摩擦係数は非常に高い性能が求められる。しか
しながら、摩擦材と組み合わせられた潤滑油の性能は、
μ−v性能の変化を小さくさせるために、潤滑油中にF
M剤等の添加剤を配合させるため、静摩擦係数は動摩擦
係数よりも小さくなることもあるのが現状であった。
いても、摩擦材に求められている性能は、係合途中(連
続滑りも含まれる)の動摩擦係数のμ−v性能(速度変
化に対する摩擦係数の安定性を示す性能)は、変化が小
さく、静摩擦係数は非常に高い性能が求められる。しか
しながら、摩擦材と組み合わせられた潤滑油の性能は、
μ−v性能の変化を小さくさせるために、潤滑油中にF
M剤等の添加剤を配合させるため、静摩擦係数は動摩擦
係数よりも小さくなることもあるのが現状であった。
【0011】従って、本発明の目的は、係合途中の動摩
擦係数のμ−v性能は変化させることなく、静摩擦係数
に相当する静止状態のクラッチ容量を増大させることに
より、小型軽量で高性能な係合装置を提供することであ
る。
擦係数のμ−v性能は変化させることなく、静摩擦係数
に相当する静止状態のクラッチ容量を増大させることに
より、小型軽量で高性能な係合装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の湿式摩擦係合装置は、クラッチケース13
と、前記クラッチケースの内周に配置され、同軸上で相
対回転するハブ11と、前記クラッチケースの内周に配
置された第1プレート14と、前記ハブの外周に前記第
1プレートと軸方向で交互に配置され、摩擦材が貼着さ
れた第2プレート12と、前記第1プレートと前記第2
プレートとを押圧し締結させるピストンとを備えた湿式
摩擦係合装置において、前記クラッチケースまたはハブ
と、前記第1プレート及び第2プレートとを連結する嵌
合機構18、28を備えたことを特徴としている。
め、本発明の湿式摩擦係合装置は、クラッチケース13
と、前記クラッチケースの内周に配置され、同軸上で相
対回転するハブ11と、前記クラッチケースの内周に配
置された第1プレート14と、前記ハブの外周に前記第
1プレートと軸方向で交互に配置され、摩擦材が貼着さ
れた第2プレート12と、前記第1プレートと前記第2
プレートとを押圧し締結させるピストンとを備えた湿式
摩擦係合装置において、前記クラッチケースまたはハブ
と、前記第1プレート及び第2プレートとを連結する嵌
合機構18、28を備えたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施態様】本発明においては、係合途中の動摩
擦係数のμ−v性能は従来システムと変化させることが
ないため変わりようがなく、静摩擦係数に相当する静止
状態のクラッチ容量の増大については、油圧ピストン1
8を用いてフリクションプレートとセパレータプレート
とを一体化させることにより、湿式摩擦材を経由しない
ダイレクトなトルク伝達となり、係合時に必要とする最
小の押圧力で係合させることができる。即ち、必要最小
限のフリクションプレート枚数のみでも必要なトルク容
量を確保でき、小型軽量で高性能な湿式摩擦係合装置を
提供することができる。
擦係数のμ−v性能は従来システムと変化させることが
ないため変わりようがなく、静摩擦係数に相当する静止
状態のクラッチ容量の増大については、油圧ピストン1
8を用いてフリクションプレートとセパレータプレート
とを一体化させることにより、湿式摩擦材を経由しない
ダイレクトなトルク伝達となり、係合時に必要とする最
小の押圧力で係合させることができる。即ち、必要最小
限のフリクションプレート枚数のみでも必要なトルク容
量を確保でき、小型軽量で高性能な湿式摩擦係合装置を
提供することができる。
【0014】本発明における湿式摩擦係合装置は、多板
式のロックアップクラッチと変速機内で用いられるクラ
ッチと名称、使われる部位、要求される容量及び耐久性
こそ異なるものの、基本的には同一の機構であり、本発
明は、両部位に適用できるものである。
式のロックアップクラッチと変速機内で用いられるクラ
ッチと名称、使われる部位、要求される容量及び耐久性
こそ異なるものの、基本的には同一の機構であり、本発
明は、両部位に適用できるものである。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の各実施例
を詳細に説明する。尚、図面において同一部分は同一符
号で示している。図1は、本発明の各実施例の湿式摩擦
係合装置が応用可能な、ロックアップクラッチの軸方向
断面図である。図1のロックアップクラッチ1は、湿式
摩擦係合装置として、クラッチ部2および3を内蔵して
いる。尚、図1では、周囲にトルクコンバータ5が嵌合
した入力軸4に関して外周側と内周側とに並列で2つの
クラッチ部2及び3が設けられているが、これはひとつ
でも良く、複数に限定されるものではない。
を詳細に説明する。尚、図面において同一部分は同一符
号で示している。図1は、本発明の各実施例の湿式摩擦
係合装置が応用可能な、ロックアップクラッチの軸方向
断面図である。図1のロックアップクラッチ1は、湿式
摩擦係合装置として、クラッチ部2および3を内蔵して
いる。尚、図1では、周囲にトルクコンバータ5が嵌合
した入力軸4に関して外周側と内周側とに並列で2つの
クラッチ部2及び3が設けられているが、これはひとつ
でも良く、複数に限定されるものではない。
【0016】(第1実施例)図2(A)−(E)は、本
発明の第1実施例のクラッチ部のシステムの概略を示す
軸方向部分断面図である。図1のロックアップクラッチ
のクラッチ部に適用できるものである。図2(A)にお
いて、各プレートを押圧する油圧ピストン18とクラッ
チピストン15とが設けられ、油圧ピストン18の供給
圧は、クラッチピストン15の作動圧と別回路であり、
クラッチピストンの油圧が抜けた後も油圧ピストン18
が作動し続けることが可能である。そのため、オイルポ
ンプ(不図示)の排出容量を抑えることができ、効率を
下げる要因となっている油圧ポンプの小型化も可能とな
る。
発明の第1実施例のクラッチ部のシステムの概略を示す
軸方向部分断面図である。図1のロックアップクラッチ
のクラッチ部に適用できるものである。図2(A)にお
いて、各プレートを押圧する油圧ピストン18とクラッ
チピストン15とが設けられ、油圧ピストン18の供給
圧は、クラッチピストン15の作動圧と別回路であり、
クラッチピストンの油圧が抜けた後も油圧ピストン18
が作動し続けることが可能である。そのため、オイルポ
ンプ(不図示)の排出容量を抑えることができ、効率を
下げる要因となっている油圧ポンプの小型化も可能とな
る。
【0017】また、油圧ピストンの供給圧が別回路であ
るため、係合時、クラッチピストン15が作動し、それ
ぞれほぼ環状のフリクションプレート(第2プレート)
12とセパレータプレート(第1プレート)14との相
対回転数が小さくなつたことを図示しない回転センサー
によって検出した信号を基に、油圧ピストン18に油圧
を供給することにより、フリクションプレート12や油
圧ピストン15に過剰なせん断力が加わることを防止す
ることができ、耐久性の向上や、油圧ピストン15の摺
動性を落とすことがなくなる。尚、フリクションプレー
ト12がセパレータプレート14に当接する面には、摩
擦材17が貼着されている。摩擦材17は、フリクショ
ンプレート12の軸方向の両面、または片面に貼着され
る。以下の実施例についても同様である。
るため、係合時、クラッチピストン15が作動し、それ
ぞれほぼ環状のフリクションプレート(第2プレート)
12とセパレータプレート(第1プレート)14との相
対回転数が小さくなつたことを図示しない回転センサー
によって検出した信号を基に、油圧ピストン18に油圧
を供給することにより、フリクションプレート12や油
圧ピストン15に過剰なせん断力が加わることを防止す
ることができ、耐久性の向上や、油圧ピストン15の摺
動性を落とすことがなくなる。尚、フリクションプレー
ト12がセパレータプレート14に当接する面には、摩
擦材17が貼着されている。摩擦材17は、フリクショ
ンプレート12の軸方向の両面、または片面に貼着され
る。以下の実施例についても同様である。
【0018】図2(A)では、油圧ピストン18を初期
位置に復帰させるためにリターンスプリング16が油圧
ピストン18の内周に設けている。しかしながら、復帰
力に油圧を用いることもできることは言うまでもない。
設定圧力以下では、通常のクラッチピストン15のみが
働き、フリクションプレート12の相対回転数が小さく
なった時に、油圧ピストン18が作動し、フリクション
プレート12や油圧ピストン18に過剰なせん断力が加
わることを防止できる。
位置に復帰させるためにリターンスプリング16が油圧
ピストン18の内周に設けている。しかしながら、復帰
力に油圧を用いることもできることは言うまでもない。
設定圧力以下では、通常のクラッチピストン15のみが
働き、フリクションプレート12の相対回転数が小さく
なった時に、油圧ピストン18が作動し、フリクション
プレート12や油圧ピストン18に過剰なせん断力が加
わることを防止できる。
【0019】油圧ピストン18の先端は、セパレータプ
レート14とフリクションプレート12に設けた孔を貫
通している。また、セパレータプレート14は、クラッ
チケース13の内周にスプライン結合しており、フリク
ションプレート12は、不図示の入力軸と共に回転する
ハブ11の外周に設けられたスプラインに嵌合してい
る。
レート14とフリクションプレート12に設けた孔を貫
通している。また、セパレータプレート14は、クラッ
チケース13の内周にスプライン結合しており、フリク
ションプレート12は、不図示の入力軸と共に回転する
ハブ11の外周に設けられたスプラインに嵌合してい
る。
【0020】図2(B)は、図2(A)に示した例と同
様の構成であるが、油圧制御システムについては異な
る。本例では、油圧ピストン28の供給圧は、クラッチ
ピストン15への供給圧と同一回路であり、クラッチピ
ストン15が作動圧、スプリング19の付勢力に打ち勝
つ一定圧以上の圧力が作動した後、油圧ピストン28に
よるフリクションプレート12とセパレータプレート1
4との連結を可能とする。
様の構成であるが、油圧制御システムについては異な
る。本例では、油圧ピストン28の供給圧は、クラッチ
ピストン15への供給圧と同一回路であり、クラッチピ
ストン15が作動圧、スプリング19の付勢力に打ち勝
つ一定圧以上の圧力が作動した後、油圧ピストン28に
よるフリクションプレート12とセパレータプレート1
4との連結を可能とする。
【0021】この例においても、スプリング19からな
る位置復帰機能を自身に装着しているため、設定圧力以
下では、通常のクラッチピストン15が働き、フリクシ
ョンプレート12の相対回転数が小さくなった時に、油
圧ピストン28が機能を発揮し、フリクションプレート
12や油圧ピストン15に過剰なせん断力が加わること
を防止する。
る位置復帰機能を自身に装着しているため、設定圧力以
下では、通常のクラッチピストン15が働き、フリクシ
ョンプレート12の相対回転数が小さくなった時に、油
圧ピストン28が機能を発揮し、フリクションプレート
12や油圧ピストン15に過剰なせん断力が加わること
を防止する。
【0022】尚、この例では、油圧ピストン28は、テ
ーパ状に形成された先端部28aを有する軸部21と円
盤状の基部22とから成っている。クラッチピストン1
5内部に空洞を設け、この空洞内に基部22を軸方向で
摺動自在嵌合し、基部22と空洞の軸方向壁との間にス
プリング19を介装している。油圧ピストン28の先端
形状をテーパ状にしているのでフリクションプレート1
2に対してより作用しやすくなっている。
ーパ状に形成された先端部28aを有する軸部21と円
盤状の基部22とから成っている。クラッチピストン1
5内部に空洞を設け、この空洞内に基部22を軸方向で
摺動自在嵌合し、基部22と空洞の軸方向壁との間にス
プリング19を介装している。油圧ピストン28の先端
形状をテーパ状にしているのでフリクションプレート1
2に対してより作用しやすくなっている。
【0023】図2(C)は、各プレートを挟んで、クラ
ッチピストン25と反対側に油圧ピストン38が配置さ
れている例である。フリクションプレート12とセパレ
ータプレート14とを貫通する孔に嵌合した油圧ピスト
ン38は、本体から突出するほぼ環状の突出部によって
画成される凹部38aに引っ張りスプリング29の軸方
向の一端が固定されている。スプリング29の軸方向の
他端は、油圧導入口39を備えた、ピストンケース31
内に設けられたピストン油圧室32の端壁に固定されて
いる。スプリング29の付勢力は、所定の作動油圧以下
に設定してあり、作動油圧が抜けて、所定の圧以下にな
ると、スプリング29を所定の位置に引っ張る、すなわ
ち復帰させる。基本的な作用は、図2(A)の例と同じ
である。
ッチピストン25と反対側に油圧ピストン38が配置さ
れている例である。フリクションプレート12とセパレ
ータプレート14とを貫通する孔に嵌合した油圧ピスト
ン38は、本体から突出するほぼ環状の突出部によって
画成される凹部38aに引っ張りスプリング29の軸方
向の一端が固定されている。スプリング29の軸方向の
他端は、油圧導入口39を備えた、ピストンケース31
内に設けられたピストン油圧室32の端壁に固定されて
いる。スプリング29の付勢力は、所定の作動油圧以下
に設定してあり、作動油圧が抜けて、所定の圧以下にな
ると、スプリング29を所定の位置に引っ張る、すなわ
ち復帰させる。基本的な作用は、図2(A)の例と同じ
である。
【0024】図2(D)は、上述の図4(C)に示した
例を更に変形した実施例であり、油圧ピストンは、3つ
の部分、すなわちクラッチピストン26に嵌合した部分
27、間座部分24及びピストン部分23に分かれてい
る。フリクションプレート12を貫通する間座24と間
座24を初期位置に復帰させる機能を有する圧縮スプリ
ング30と一体となったピストン部分23を備えてい
る。本例の作用は図2(B)に示す例と同じである。
例を更に変形した実施例であり、油圧ピストンは、3つ
の部分、すなわちクラッチピストン26に嵌合した部分
27、間座部分24及びピストン部分23に分かれてい
る。フリクションプレート12を貫通する間座24と間
座24を初期位置に復帰させる機能を有する圧縮スプリ
ング30と一体となったピストン部分23を備えてい
る。本例の作用は図2(B)に示す例と同じである。
【0025】図2(E)は、不図示の駆動軸と一体とな
って回転できる駆動プレート90とセパレータプレート
14とを連結させる構成である。基本的作用は、上述し
た実施例と同一であるが、フリクションプレート12を
薄い仕様のものが使用できる。つまり、図2に示す各例
では、図2(A)以外、フリクションプレート12の枚
数を1枚としているが、必ずしも、枚数は1枚に限るこ
とはなく、他のフリクションプレート12と厚さの異な
るフリクションプレート12を装着する必要がなく、フ
リクションプレート12の仕様を簡素化することができ
る。
って回転できる駆動プレート90とセパレータプレート
14とを連結させる構成である。基本的作用は、上述し
た実施例と同一であるが、フリクションプレート12を
薄い仕様のものが使用できる。つまり、図2に示す各例
では、図2(A)以外、フリクションプレート12の枚
数を1枚としているが、必ずしも、枚数は1枚に限るこ
とはなく、他のフリクションプレート12と厚さの異な
るフリクションプレート12を装着する必要がなく、フ
リクションプレート12の仕様を簡素化することができ
る。
【0026】以上、説明した第1実施例では、油圧ピス
トンの先端部と孔とが必ずしも一致しないこともあり、
連結しないこともあるが、基本的に本実施例のフリクシ
ョンプレートは必要最小限のトルク容量しか持っていな
いため、容量が足りなくなれば、クラッチの滑りを生じ
る。滑りが発生、油圧ピストンと孔が一致した時、すな
わち油圧ピストンが孔に嵌合した時に連結は完了する。
そして、湿式環境下であるため、フリクションプレート
と油圧ピストンの接触面の摩擦係数は小さく、作動に関
する問題はない。また、図3(D)に示すように、摺動
面(摺擦面)に表面加工することにより、油圧ピストン
の押圧力が高い場合でも、安定した作動を保証できる。
クラッチの締結は、クラッチピストン及び/または油圧
ピストンがセパレータプレートと共にフリクションプレ
ートをクラッチケースと一体となっているリテーナ37
に押し付けることで達成される。これは、以下説明する
他の実施例でも同様である。
トンの先端部と孔とが必ずしも一致しないこともあり、
連結しないこともあるが、基本的に本実施例のフリクシ
ョンプレートは必要最小限のトルク容量しか持っていな
いため、容量が足りなくなれば、クラッチの滑りを生じ
る。滑りが発生、油圧ピストンと孔が一致した時、すな
わち油圧ピストンが孔に嵌合した時に連結は完了する。
そして、湿式環境下であるため、フリクションプレート
と油圧ピストンの接触面の摩擦係数は小さく、作動に関
する問題はない。また、図3(D)に示すように、摺動
面(摺擦面)に表面加工することにより、油圧ピストン
の押圧力が高い場合でも、安定した作動を保証できる。
クラッチの締結は、クラッチピストン及び/または油圧
ピストンがセパレータプレートと共にフリクションプレ
ートをクラッチケースと一体となっているリテーナ37
に押し付けることで達成される。これは、以下説明する
他の実施例でも同様である。
【0027】(第2実施例)図4(A)−(E)は、本
発明の第2実施例を示すクラッチ部の軸方向断面図であ
る。第2実施例では、片面にのみ摩擦材17が接着され
たフリクションプレート12に挟み込まれた形で油圧ピ
ストンのピンを装着している。図4(A)は、皿スプリ
ング41からなる位置復帰機能を装着したピン40を孔
に嵌合させたフリクションプレート12を示しており、
作動時において、スプリング41の動きを妨げないよう
に面取り部47がフリクションプレート12に設けられ
ている。
発明の第2実施例を示すクラッチ部の軸方向断面図であ
る。第2実施例では、片面にのみ摩擦材17が接着され
たフリクションプレート12に挟み込まれた形で油圧ピ
ストンのピンを装着している。図4(A)は、皿スプリ
ング41からなる位置復帰機能を装着したピン40を孔
に嵌合させたフリクションプレート12を示しており、
作動時において、スプリング41の動きを妨げないよう
に面取り部47がフリクションプレート12に設けられ
ている。
【0028】図4(B)は、図4(A)と同様の実施例
であるが、スプリングの代わりに弾性部材48を用いて
いる。更に、フリクションプレート12のコアプレート
の厚さより、フリクションプレート12の孔に嵌合した
ピン42の厚さ(長さ)ほうが大きくなっているが、ピ
ン42の作動性においては、摩擦材の圧縮変形量を加味
したフリクションプレート12の総厚より、ピン42の
厚さ(長さ)が小さければ問題なく、レスポンス性から
考えるとピンの厚さ(長さ)はなるべく大きいほうが良
い。
であるが、スプリングの代わりに弾性部材48を用いて
いる。更に、フリクションプレート12のコアプレート
の厚さより、フリクションプレート12の孔に嵌合した
ピン42の厚さ(長さ)ほうが大きくなっているが、ピ
ン42の作動性においては、摩擦材の圧縮変形量を加味
したフリクションプレート12の総厚より、ピン42の
厚さ(長さ)が小さければ問題なく、レスポンス性から
考えるとピンの厚さ(長さ)はなるべく大きいほうが良
い。
【0029】図4(C)は、フリクションプレート12
に挟まれたピン43を保持し、スプリング41の作動性
を向上させる中間プレート49を装着しており、更なる
作動性の向上のため、油圧ピストン側から、ピストン及
びピンの挿入される孔径が徐々に大きくなっている実施
例である。すなわち、セパレータプレート14‘の孔1
4a<フリクションプレート12の孔12a、12b<
セパレータプレート14の孔14bの順となっている。
尚、各図では、特徴を明確にするため図は誇張して記載
されているが、実際は作動性に問題がないように設計す
ることは言うまでもないであろう。
に挟まれたピン43を保持し、スプリング41の作動性
を向上させる中間プレート49を装着しており、更なる
作動性の向上のため、油圧ピストン側から、ピストン及
びピンの挿入される孔径が徐々に大きくなっている実施
例である。すなわち、セパレータプレート14‘の孔1
4a<フリクションプレート12の孔12a、12b<
セパレータプレート14の孔14bの順となっている。
尚、各図では、特徴を明確にするため図は誇張して記載
されているが、実際は作動性に問題がないように設計す
ることは言うまでもないであろう。
【0030】図4(D)及び図4(E)は、フリクショ
ンプレート12とピンが弾性体50によって、一体構造
となっている実施例である。弾性体の変形によってピン
の位置復帰機能は確保されており、図4(B)に示す実
施例のように、フリクションプレート12のコアプレー
トの厚さより、ピン44の厚さ(長さ)のほうが大きく
なっている。図4(D)では、油圧ピストンは球状の先
端46を有し、図4(E)では、ピン45がテーパ形状
を有する。
ンプレート12とピンが弾性体50によって、一体構造
となっている実施例である。弾性体の変形によってピン
の位置復帰機能は確保されており、図4(B)に示す実
施例のように、フリクションプレート12のコアプレー
トの厚さより、ピン44の厚さ(長さ)のほうが大きく
なっている。図4(D)では、油圧ピストンは球状の先
端46を有し、図4(E)では、ピン45がテーパ形状
を有する。
【0031】(第3実施例)図5(A)及び(B)は、本
発明の第3実施例を示しており、図4(A)に示す実施
例の駆動軸のハブ11に衝撃吸収機構を組み込んだクラ
ッチ部の軸方向断面図である。図5(A)では、スプリ
ング53を備えたダンパ51をハブ11に設けている。
また、図5(B)では、スプラグ55及びエンドベアリ
ング54を有するワンウェイクラッチ52をハブ11に
設けている。
発明の第3実施例を示しており、図4(A)に示す実施
例の駆動軸のハブ11に衝撃吸収機構を組み込んだクラ
ッチ部の軸方向断面図である。図5(A)では、スプリ
ング53を備えたダンパ51をハブ11に設けている。
また、図5(B)では、スプラグ55及びエンドベアリ
ング54を有するワンウェイクラッチ52をハブ11に
設けている。
【0032】以下の理由から、衝撃吸収機構として、ダ
ンパやワンウェイクラッチを設けている。相対回転が小
さくなったときとはいえ、クラッチ部のセパレータプレ
ート14とフリクションプレート12もしくは、フリク
ションプレート12の他に装着された駆動プレート22
等とセパレータプレート14とが、油圧ピストンもしく
は、油圧ピストンにより駆動されたピンにより連結する
ことにより、せん断力の発生と共にショックが発生す
る。
ンパやワンウェイクラッチを設けている。相対回転が小
さくなったときとはいえ、クラッチ部のセパレータプレ
ート14とフリクションプレート12もしくは、フリク
ションプレート12の他に装着された駆動プレート22
等とセパレータプレート14とが、油圧ピストンもしく
は、油圧ピストンにより駆動されたピンにより連結する
ことにより、せん断力の発生と共にショックが発生す
る。
【0033】このショックは、車両への搭乗者が感じる
不快感や、係合装置の耐久性の悪化につながる。故にワ
ンウェイクラッチ33では、駆動方向の反対側への力の
伝達を遮断し、ダンパ51においては、スプリング及び
/または粘性装置(不図示)によって、衝撃を吸収する
ものである。また、この実施例では、フリクションプレ
ート12(ハブ11)より駆動力が入力される実施例を
示しているが、実際には、この図におけるセパレータプ
レート14(クラッチケース)より駆動力が入力される
場合もあり、その場合は、クラッチケースにダンパもし
くはワンウェイクラッチを設置した方が良い。
不快感や、係合装置の耐久性の悪化につながる。故にワ
ンウェイクラッチ33では、駆動方向の反対側への力の
伝達を遮断し、ダンパ51においては、スプリング及び
/または粘性装置(不図示)によって、衝撃を吸収する
ものである。また、この実施例では、フリクションプレ
ート12(ハブ11)より駆動力が入力される実施例を
示しているが、実際には、この図におけるセパレータプ
レート14(クラッチケース)より駆動力が入力される
場合もあり、その場合は、クラッチケースにダンパもし
くはワンウェイクラッチを設置した方が良い。
【0034】(第4実施例)図6は、本発明の第4実施
例を示す駆動プレートの正面図である。駆動プレート9
1の周方向に設けられた複数のコイルスプリング56か
らなる衝撃吸収機構を備えた実施例を簡単に示した一例
である。本実施例においては、スプリングの他、ゴム等
の弾性体(不図示)を用いることもでき、フリクション
プレート連結時のショックを吸収する。また、この実施
例以外にも図示していないがフリクションプレート12
及びセパレータプレート14に、このようなスプリング
及び粘弾性体による衝撃吸収機構を備えることもでき
る。
例を示す駆動プレートの正面図である。駆動プレート9
1の周方向に設けられた複数のコイルスプリング56か
らなる衝撃吸収機構を備えた実施例を簡単に示した一例
である。本実施例においては、スプリングの他、ゴム等
の弾性体(不図示)を用いることもでき、フリクション
プレート連結時のショックを吸収する。また、この実施
例以外にも図示していないがフリクションプレート12
及びセパレータプレート14に、このようなスプリング
及び粘弾性体による衝撃吸収機構を備えることもでき
る。
【0035】(フリクションプレート及びセパレータプ
レート)ここで、本発明の各実施例で用いることのでき
るフリクションプレート(ドライブプレート)について
述べる。図3(A)−(G)は、本発明の各実施例に用
いることができるフリクションプレートの各態様を示す
正面図である。(A)は全部、(B)−(E)は4分の
1、(F)−(G)は半分を示している。
レート)ここで、本発明の各実施例で用いることのでき
るフリクションプレート(ドライブプレート)について
述べる。図3(A)−(G)は、本発明の各実施例に用
いることができるフリクションプレートの各態様を示す
正面図である。(A)は全部、(B)−(E)は4分の
1、(F)−(G)は半分を示している。
【0036】図3(A)は、コアプレートにほぼ円環状
に固定された摩擦材17の内外周間に油圧ピストンもし
くは、ピンが挿入されるほぼ楕円形の孔33が円周方向
4等配に配置されている。内外周の摩擦材17には、潤
滑油をフリクションプレート12の内外径間で供給する
ため半径方向に貫通する溝60が刻設されている。図3
(B)では、図3(A)に対して、孔33の形状が異な
る。この例では孔33はほぼ長方形の形状となってい
る。
に固定された摩擦材17の内外周間に油圧ピストンもし
くは、ピンが挿入されるほぼ楕円形の孔33が円周方向
4等配に配置されている。内外周の摩擦材17には、潤
滑油をフリクションプレート12の内外径間で供給する
ため半径方向に貫通する溝60が刻設されている。図3
(B)では、図3(A)に対して、孔33の形状が異な
る。この例では孔33はほぼ長方形の形状となってい
る。
【0037】図3(C)では、摩擦材17がコアプレー
トの外周側だけに設けられ、内径側に油圧ピストンもし
くは、ピンが挿入される孔33が配置されている。ま
た、図3(D)においては、(C)の孔33と円周方向
で並置して、ピンもしくは油圧ピストンの作動性を良く
するため、表面強度を高め、摩擦係数を低くする表面処
理加工が施された部分34が設けられている。図3
(E)は、セパレータプレート14に油圧ピストンもし
くは、ピンが挿入される孔33が配置されている実施例
である。
トの外周側だけに設けられ、内径側に油圧ピストンもし
くは、ピンが挿入される孔33が配置されている。ま
た、図3(D)においては、(C)の孔33と円周方向
で並置して、ピンもしくは油圧ピストンの作動性を良く
するため、表面強度を高め、摩擦係数を低くする表面処
理加工が施された部分34が設けられている。図3
(E)は、セパレータプレート14に油圧ピストンもし
くは、ピンが挿入される孔33が配置されている実施例
である。
【0038】図3(F)及び(G)は、駆動プレート2
2の実施例である。駆動軸との固定は、この実施例で
は、スプライン61及びキー溝36または37によって
行われているが、ネジ等による固定も可能であることは
言うまでもない。
2の実施例である。駆動軸との固定は、この実施例で
は、スプライン61及びキー溝36または37によって
行われているが、ネジ等による固定も可能であることは
言うまでもない。
【0039】(油圧ピストンのピン)図7(A)−
(I)は、本発明の各実施例で、使用可能なピンの形状
及び油圧ピストンにより挿入されるピンに、衝撃吸収機
構を備えた実施例の一例である。各図において、左が正
面図、右が側面図である。
(I)は、本発明の各実施例で、使用可能なピンの形状
及び油圧ピストンにより挿入されるピンに、衝撃吸収機
構を備えた実施例の一例である。各図において、左が正
面図、右が側面図である。
【0040】図7(A)では、コイルスプリングや板ス
プリングなどに衝撃吸収材料65が満たされている。図
7(B)〜(F)は、それぞれ一般的な中実のピンであ
り、フリクションプレートやセパレータプレートの孔の
形状に合せた形状としている。図7(G)では、分割さ
れたピンの間に衝撃吸収材料66が一体的に設けられて
いる。また、図7(H)では、切込みが入れられた部分
に衝撃吸収材料67が一体的に設けられている。図7
(I)では、単に切込み68のみで衝撃吸収の役割をし
ている。
プリングなどに衝撃吸収材料65が満たされている。図
7(B)〜(F)は、それぞれ一般的な中実のピンであ
り、フリクションプレートやセパレータプレートの孔の
形状に合せた形状としている。図7(G)では、分割さ
れたピンの間に衝撃吸収材料66が一体的に設けられて
いる。また、図7(H)では、切込みが入れられた部分
に衝撃吸収材料67が一体的に設けられている。図7
(I)では、単に切込み68のみで衝撃吸収の役割をし
ている。
【0041】図8(A)及び(B)は、上述の各実施例
に用いられる油圧ピストンの一例を示す正面図と断面図
である。油圧ピストン80の先端部81が、フリクショ
ンプレートやセパレータプレートの孔に挿入される部分
として、4箇所存在する一例である。もちろん、この個
数は任意であり、その他の個数設けることも可能であ
る。
に用いられる油圧ピストンの一例を示す正面図と断面図
である。油圧ピストン80の先端部81が、フリクショ
ンプレートやセパレータプレートの孔に挿入される部分
として、4箇所存在する一例である。もちろん、この個
数は任意であり、その他の個数設けることも可能であ
る。
【0042】尚、本発明の湿式摩擦係合装置は、トルク
コンバータと共に用いるものを説明してきたが、例えば
発進クラッチに組み合わせて使うことも可能である。ま
た、ロックアップクラッチと摩擦係合装置とは、その作
動を含め基本的には同一のものを指している。
コンバータと共に用いるものを説明してきたが、例えば
発進クラッチに組み合わせて使うことも可能である。ま
た、ロックアップクラッチと摩擦係合装置とは、その作
動を含め基本的には同一のものを指している。
【0043】
【発明の効果】以上説明した本発明の湿式摩擦係合装置
によれば、次のような効果が得られる。嵌合機構を設け
たため、油圧ピストンを用いてフリクションプレートと
セパレータプレートとを一体化させることができ、湿式
摩擦材を経由しないダイレクトなトルク伝達となり、係
合時に必要とする最小の押圧力で係合させることができ
る。即ち、必要最小限のフリクションプレート枚数のみ
でも必要なトルク容量を確保でき、小型軽量で高性能な
湿式摩擦係合装置を提供することができる。
によれば、次のような効果が得られる。嵌合機構を設け
たため、油圧ピストンを用いてフリクションプレートと
セパレータプレートとを一体化させることができ、湿式
摩擦材を経由しないダイレクトなトルク伝達となり、係
合時に必要とする最小の押圧力で係合させることができ
る。即ち、必要最小限のフリクションプレート枚数のみ
でも必要なトルク容量を確保でき、小型軽量で高性能な
湿式摩擦係合装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例の湿式摩擦係合装置が応用可
能な、ロックアップクラッチの軸方向断面図である。
能な、ロックアップクラッチの軸方向断面図である。
【図2】(A)−(E)は、本発明の第1実施例のクラ
ッチ部のシステムの概略を示す軸方向部分断面図であ
る。
ッチ部のシステムの概略を示す軸方向部分断面図であ
る。
【図3】(A)−(G)は、本発明の各実施例に用いる
ことができるフリクションプレート、セパレータプレー
トまたは駆動プレートの各態様を示す正面図である。
ことができるフリクションプレート、セパレータプレー
トまたは駆動プレートの各態様を示す正面図である。
【図4】(A)−(E)は、本発明の第2実施例を示す
クラッチ部の軸方向断面図である。
クラッチ部の軸方向断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示しており、(A)及び
(B)は、図4(A)に示す実施例の駆動軸のハブ11
に衝撃吸収機構を組み込んだクラッチ部の軸方向断面図
である。
(B)は、図4(A)に示す実施例の駆動軸のハブ11
に衝撃吸収機構を組み込んだクラッチ部の軸方向断面図
である。
【図6】本発明の第4実施例を示す駆動プレートの正面
図である。
図である。
【図7】(A)−(I)は、本発明の各実施例で、使用
可能なピンの形状及び油圧ピストンにより挿入されるピ
ンに、衝撃吸収機構を備えた実施例の一例である。各図
において、左が正面図、右が側面図である。
可能なピンの形状及び油圧ピストンにより挿入されるピ
ンに、衝撃吸収機構を備えた実施例の一例である。各図
において、左が正面図、右が側面図である。
【図8】図8(A)及び(B)は、上述の各実施例に用
いられる油圧ピストンの一例を示す正面図及び断面図で
ある。
いられる油圧ピストンの一例を示す正面図及び断面図で
ある。
【図9】従来のロックアップクラッチの軸方向断面図で
ある。
ある。
【図10】図9のロックアップクラッチに摩擦係合装置
を適用した場合の軸方向断面図である。
を適用した場合の軸方向断面図である。
1 ロックアップクラッチ 3 クラッチ部 4 入力軸 5 トルクコンバータ 6 コアピストン 11 ハブ 12 フリクションプレート 13 クラッチケース 14 セパレータプレート 15 クラッチピストン 16 リターンスプリング 17 湿式摩擦材 18、28 油圧ピストン 19 スプリング 29 引っ張りスプリング 24 ピン 51 ダンパー 23 孔 24 表面処理部 25 スプライン 36 キー溝 47 面取り 48 弾性材料 49 中間プレート 30 弾性体 52 ワンウェイクラッチ 65、66、67 衝撃吸収材料 68 切れ込み 90、91 駆動プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J056 AA05 AA60 AA65 BA01 BB01 BB02 BB10 BB44 BE06 CA02 CA07 GA05 GA08 GA12 3J057 AA05 AA09 BB01 BB04 CA03 CA05 DA09 DA11 DC04 DC05 FF01 FF12 FF15 FF17 GA11 GA65 GB13 GB14 GC12 GE07 HH01
Claims (10)
- 【請求項1】 クラッチケースと、前記クラッチケース
の内周に配置され、同軸上で相対回転するハブと、前記
クラッチケースの内周に配置された第1プレートと、前
記ハブの外周に前記第1プレートと軸方向で交互に配置
され、摩擦材が貼着された第2プレートと、前記第1プ
レートと前記第2プレートとを押圧し締結させるピスト
ンとを備えた湿式摩擦係合装置において、 前記クラッチケースまたはハブと、前記第1プレート及
び第2プレートとを連結する嵌合機構を備えたことを特
徴とする湿式摩擦係合装置。 - 【請求項2】 前記嵌合機構は、前記第1プレート及び
第2プレートに設けられた軸方向の孔と、前記クラッチ
ケースまたは前記ピストンに設けられたピンと、によっ
て構成されていることを特徴とする請求項1に記載の湿
式摩擦係合装置。 - 【請求項3】 前記嵌合機構は、前記ピストンに設けら
れた凹部または凸部と、前記ハブに設けられた凸部また
は凹部と、によって構成されていることを特徴とする請
求項1に記載の湿式摩擦係合装置 - 【請求項4】 前記ピストンは油圧で制御され、前記第
1及び第2プレート間の相対回転数が低くなったと回転
検出センサーにより判断されるとき、油圧ピストンもし
くはピンによりセパレータプレートとフリクションプレ
ートまたは駆動プレートが連結されることを特徴とする
請求項1−3のいずれか1項に記載の湿式摩擦係合装
置。 - 【請求項5】 前記孔または凹部は、前記ピンまたは前
記凸部の作動方向に向かって広くなっていることを特徴
とする請求項1−3のいずれか1項に記載の湿式摩擦係
合装置。 - 【請求項6】 前記ピンまたは凸部は先端部分に向かっ
て細くなっていることを特徴とする請求項1−4のいず
れか1項に記載の湿式摩擦係合装置。 - 【請求項7】 前記ピンまたは凸部の先端部分に球体を
転動自在に保持したことを特徴とする請求項1−6のい
ずれか1項に記載の湿式摩擦係合装置。 - 【請求項8】 前記嵌合機構を作動させる油圧機構を備
え、また作動後に所定位置に戻すスプリングを設けたこ
とを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
湿式摩擦係合装置。 - 【請求項9】 前記ハブにダンバを設けたことを特徴と
する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の湿式摩擦係
合装置。 - 【請求項10】 前記ハブまたはクラッチケースの少な
くとも一方の回転数を検出するセンサと、前記ハブ及び
クラッチケース間の相対回転数を算出する手段とを備
え、前記相対回転数が所定値以下になった場合に前記嵌
合機構を作動させることを特徴とする湿式摩擦係合装置
の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000283542A JP2002089585A (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 湿式摩擦係合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000283542A JP2002089585A (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 湿式摩擦係合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002089585A true JP2002089585A (ja) | 2002-03-27 |
Family
ID=18767889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000283542A Pending JP2002089585A (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 湿式摩擦係合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002089585A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007510105A (ja) * | 2003-10-30 | 2007-04-19 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 軸方向および半径方向に隣接する2つの多板式クラッチを備えた変速機におけるクラッチ装置 |
WO2013011575A1 (ja) * | 2011-07-20 | 2013-01-24 | アイシン・エーアイ株式会社 | 変速機 |
JPWO2013011575A1 (ja) * | 2011-07-20 | 2015-02-23 | アイシン・エーアイ株式会社 | 変速機 |
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