JP2005036958A - 流体伝動装置 - Google Patents

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浩也 安部
Yorinori Kumagai
頼範 熊谷
Yoshiari Takagi
良有 高木
Hiroshi Takano
高野  博
Tetsuo Maruyama
徹郎 丸山
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    • F16H2045/0284Multiple disk type lock-up clutch

Abstract

【課題】 クラッチ機構を係合させたままエンジンを低速回転させた場合にこもり音やサージング等が発生しにくくする。
【解決手段】 カバー部材31を介してクランクシャフト10に結合されたポンプインペラ32と、カバー部材31の内部空間内においてポンプインペラ32と対向するようにインプットシャフト20に結合されたタービンランナ33と、カバー部材31とタービンランナ33との間に位置した介在部材37と、カバー部材31と介在部材37との間に設けられた多板式のクラッチ機構40と、クラッチ機構40が係合されたときにカバー部材31とタービンランナ33との間において緩衝力を発揮するダンパ38とを有するトルクコンバータ1において、ダンパ38はクラッチ機構40よりも軸線AXを中心とした半径方向外方に位置するように配置され、タービンランナ33の外殻33aにおけるクラッチ機構40及びダンパ38と対向する部分の表面は平坦に形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体を介してエンジンの回転動力を伝達させる流体伝動装置に関する。
流体伝動装置は第1軸部材に入力された回転動力を一旦流体の運動エネルギーに変換した後、再び回転動力に変換して第2軸部材に伝達する装置であり、回転機械の動力伝達系統等において用いられている。また、このような流体伝動装置の一種として、第1軸部材から第2軸部材への動力伝達の際にトルク増幅を行うことができるようにしたトルクコンバータが知られており,自動車の動力装置等において用いられている。
流体伝動装置の第1軸部材にはカバー部材を介してポンプインペラが結合されており、第2軸にはタービンランナが結合されている。タービンランナはカバー部材の内部空間内においてインプットシャフトと対向配置されており、第1軸部材が回転するとポンプインペラが回転し、流体を介してタービンランナ、すなわち第2軸に回転動力が伝達される構成となっている。トルクコンバータではポンプインペラとタービンランナとの間にステータが介在し、このステータによる流体の流れの変換作用によりトルクの増幅が行われるようになっている。なお、車両用のトルクコンバータにおいては、上記第1軸部材がエンジンのクランクシャフトに相当し、第2軸部材がトランスミッションのインプットシャフトに相当する。
トルクコンバータ、特に車両用のトルクコンバータの中には、カバー部材とタービンランナとの間にクラッチ機構を有し、このクラッチ機構を係合させることにより、エンジンのクランクシャフトとトランスミッションのインプットシャフトとを直結させて高効率な動力伝達を行うことができるようにしたものもある。このようなクラッチ機構は、インプットシャフトより半径方向に延びたピストン部材をカバー部材に押し付ける構成のもののほか、複数の板状部材を押し付けて係合させる多板式と呼ばれる構成のものが知られている(下記の特許文献参照)。また、このようなクラッチ機構を係合させた際、エンジンの動力が急激にタービンランナに伝達されて過大な力がトルクコンバータに伝達されるのを防止するため、クラッチ機構の一方側を動力伝達軸(ここではクランクシャフト及びインプットシャフト)と垂直方向に延びる介在部材に連結するとともに、この介在部材とタービンランナとの間に複数のばね部材からなるダンパ(緩衝部材)を設けている。
特開平11−72156号公報
ところで、上記のように多板式のクラッチ機構を備えたトルクコンバータでは、上記特許文献にも示されるように、クラッチ機構をタービンランナと対向する位置に位置させるとともに、ダンパをクラッチ機構の半径方向内方側の位置(動力伝達軸に近い側の位置)に位置させる構成を採ることが多い。しかしながら、このような構成ではダンパが取り付けられる介在部材の半径方向長さ(動力伝達軸からダンパまでの距離に相当する長さ)が短いため、クラッチ機構を係合させた際、エンジントルクの変動に起因する「こもり音」や「サージング」を抑制しつつエンジンの最大出力トルクを吸収し得るダンパを設計しようとすると、ダンパを大型化せざるを得ず、トルクコンバータの軸方向寸法が増加してサイズのコンパクト化が妨げられてしまうという問題が生じてしまう。
その一方、このようなダンパの大型化を許容しつつサイズのコンパクト化を図る方法もあり、これには、上記動力伝達軸の延びる方向(以下、これを軸方向と称する)の寸法を小さくすればよい。具体的には、トルクコンバータ内を流体が循環する流路の断面を小さくすること、換言すれば、ポンプインペラ及びタービンランナから構成される流体継手部における流体流路断面の、動力伝達軸の中心軸線に垂直な方向の寸法をa、流体継手部の軸線に平行な方向の寸法をbとして定義される扁平率b/aを小さくすればよい。しかし、この扁平率を0.70(70%)よりも小さくした場合には、流路内での流体損失の増加によりトルク比や吸収トルク容量が急激に低下してしまうため、車両の走行中においてトルクコンバータの滑りが増大し、或いは発進時や登坂走行時にエンジン回転数が上昇して燃費を悪化させてしまうおそれがある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、クラッチ機構を係合させたままエンジンを低速回転させた場合であってもこもり音やサージング等が発生しにくく、サイズのコンパクト化も図ることが可能な構成の流体伝動装置を提供することを目的としている。
このような目的を達成するため、本発明に係る流体伝動装置は、中心軸線が同一の軸線上に位置するように配置された第1軸部材(例えば、実施形態におけるエンジンのクランクシャフト10)及び第2軸部材(例えば、実施形態におけるトランスミッションのインプットシャフト20)の間に設けられ、第1軸部材から第2軸部材への動力伝達を行う流体伝動装置(例えば、実施形態におけるトルクコンバータ1)であって、第1軸部材にカバー部材を介して結合されたポンプインペラと、第2軸部材に結合され、カバー部材の内部空間内においてポンプインペラと対向して設けられたタービンランナと、第2軸部材に対して相対回転自在に設けられ、カバー部材とタービンランナとの間に位置した介在部材と、カバー部材と介在部材との間に設けられた作動油圧室の油圧により係合・解除可能な多板式のクラッチ機構と、介在部材とタービンランナとの間に設けられ、クラッチ機構が係合されたときにカバー部材とタービンランナとの間において緩衝力を発揮する緩衝部材(例えば、実施形態におけるダンパ38)とを有し、緩衝部材はクラッチ機構よりも上記軸線を中心とした半径方向外方に位置しており、タービンランナの外殻におけるクラッチ機構及び緩衝部材と対向する部分の表面は平坦形状に形成されている。
また、上記流体伝動装置では、ポンプインペラ及びタービンランナから構成される流体継手部における流体流路断面の上記軸線に垂直な方向の寸法をa、流体継手部の上記軸線に平行な方向の寸法をbとして定義される扁平率b/aが0.65以下であることが好ましい。
またクラッチ機構は、カバー部材に繋がる第1のクラッチ部材(例えば、実施形態におけるクラッチドラム41及びドラム側プレート43或いはクラッチハブ242及びハブ側プレート244)と、介在部材に繋がる第2のクラッチ部材(例えば、実施形態におけるクラッチハブ42及びハブ側プレート44或いはクラッチドラム241及びドラム側プレート243)と、上記作動油圧室内の油圧により移動するピストン部材(例えば、実施形態におけるクラッチピストン145或いはクラッチピストン245)と、ピストン部材の移動に応じて揺動移動し、第1のクラッチ部材と第2のクラッチ部材との係合及びその解除を行うレバー部材とから構成されていることが好ましい。なお、この場合には、第1のクラッチ部材と第2のクラッチ部材との係合部がカーボン系摩擦材からなっていることが好ましい。
本発明に係る流体伝動装置では、クラッチ機構を係合させたときに第1軸部材と第2軸部材との間の動力伝達が滑らかに行われるようにするための緩衝部材が、クラッチ機構の半径方向外周面よりも半径方向外方に位置しており、動力伝達軸(第1軸部材及び第2軸部材)の中心軸線から緩衝部材までの距離の大きい(すなわちロングトーション化された)広角ダンパとなっている。また、タービンランナの外殻におけるクラッチ機構及び緩衝部材と対向する部分の表面は平坦形状に形成されているので、この平坦形状となっている面に近接するようにクラッチ機構及び緩衝部材を配置することにより軸方向寸法を小さくでき、サイズのコンパクト化を図ることができる。このため本発明に係る流体伝動装置では、軸方向寸法の増加を最小にしつつ、第1軸部材を駆動するエンジンの最大出力を吸収可能としながら、エンジンのトルク変動を容易に吸収することができ、クラッチ機構を係合させたままエンジンを低速回転(車両であれば低速走行に相当する)させたときに発生し易い「こもり音」や「サージング」等を抑制することが可能である。
また、本発明に係る流体伝動装置では、ポンプインペラ及びタービンランナから構成される流体継手部における流体流路断面の軸線に垂直な方向の寸法をa、流体継手部の軸線に平行な方向の寸法をbとして定義される扁平率b/aが0.65以下であることが好ましく、このような構成であれば、タービンランナの外表面はフラットな面形状に近くなり、タービンランナの外殻の上記平坦化を十分に行うことが可能となる。また、このように流路断面の扁平率を小さく(0.65以下と)することにより、流体損失の増加やトルク比・吸収トルク容量の低下が多少生じるが、作動油圧室の油圧により係合・解除可能な多板式クラッチ機構が制御性よく有効に機能し、緩衝部材は上記のように広角ダンパとしてとして有効に機能してエンジントルクを吸収するため、上記流体損失の増加やトルク比・吸収トルク容量の低下の影響による流体継手部内における滑りや、エンジン始動時(本トルクコンバータが車両に搭載される場合には発進時に相当)や登坂走行時等におけるエンジン回転数の上昇を抑えることができ、燃費が極端に低下することを防ぐことができる。
また、クラッチ機構が、カバー部材に繋がる第1のクラッチ部材と、介在部材に繋がる第2のクラッチ部材と、作動油圧室内の油圧により移動するピストン部材と、ピストン部材の移動に応じて揺動移動し、第1のクラッチ部材と第2のクラッチ部材との係合及びその解除を行うレバー部材とから構成されているのであれば、ピストン部材がレバー部材を押圧する力に比べてレバー部材が第1のクラッチ部材と第2のクラッチ部材とを係合させる力が格段に大きくなる(梃子の原理による力の増幅)。このため、両クラッチ部材間の係合力を変えることなく、作動油室内に供給する作動油の圧力を小さくすることができるので、作動油圧室に圧油を供給する油圧ポンプを小型化することが可能である。或いは、作動油室内に供給する圧力を従来と同等とする場合には、両クラッチ部材間の係合力を従来よりも大きくしてクラッチ容量を大きくすることができ、より広い走行状態に対して良好なロックアップ性能を発揮することが可能となる。このような構成では、介在部材とピストン部材との間にレバー部材を設けるためのスペースが必要となるが、本発明に係る流体伝動装置では、上述のようにタービンランナの外表面をフラットな面形状に近くすることで軸方向寸法が縮小化されているので、上記スペースを確保することは十分に可能である。なお、上記力の増幅の割合は、レバー部材における力点、支点及び作用点の配置及び力点と支点との間の距離及び作用点と支点との間の距離の比率により任意に設定することが可能である。また、第1のクラッチ部材と第2のクラッチ部材との係合部がカーボン系摩擦材からなっているのであれば、両クラッチ部材の接触面の耐熱性及び耐久性を向上させて使用寿命を高めることが可能である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1及び図2は本発明に係る流体伝動装置の第1実施形態である車両用トルクコンバータ(以下、単にトルクコンバータと称する)1を示している。このトルクコンバータ1は、エンジン(図示せず)のクランクシャフト10に結合されたカバー部材(トルクコンバータカバー)31と、このカバー部材31に結合され、クランクシャフト10と一体となって回転するポンプインペラ32と、トランスミッション(図示せず)のインプットシャフト20の外周部にスプライン結合されたタービンランナハブ33bに結合されたタービンランナ33とを備えている。タービンランナ33はカバー部材31の内部空間内においてポンプインペラ32と対向して設けられており、ポンプインペラ32とタービンランナ33とにより囲まれる空間内には流体(ここではオイル。一般にフルードと呼ばれる)が充満されている。また、インプットシャフト20の外周側には、図示しないトランスミッションケースに固定された中空円筒状のステータシャフト34が設けられており、このステータシャフト34の外周面にはワンウェイクラッチ35を介してステータ36が取り付けられている。
クランクシャフト10の中心軸線及びインプットシャフト20の中心軸線は同一の軸線AX上に配置されており、ステータシャフト34の中心軸線もこの軸線AX上に配置されている。また、インプットシャフト20の(タービンランナハブ33bの)外周面上には、中心軸線を上記軸線AXと一致させた円盤形状の介在部材37がインプットシャフト20に対して(タービンランナハブ33bに対して)相対回転自在に設けられている。この介在部材37はカバー部材31とタービンランナ33との間に位置しており、カバー部材31と介在部材37との間には多板式のクラッチ機構40が設けられている。
介在部材37とタービンランナ33との間にはダンパ38が設けられている。このダンパ38は、一端側が介在部材37に、他端側がタービンランナ33に取り付けられた複数のコイルばねが動力伝達軸(クランクシャフト10及びインプットシャフト20)の軸線AXを中心とする円形状に配置されており、後述するようにクラッチ機構40が結合されたときに緩衝力を発揮して、エンジンの動力が急激にタービンランナ33に伝達されることを防止する構成となっている。
クラッチ機構40はカバー部材31に固定された円筒状のクラッチドラム41と、介在部材37に固定された同じく円筒状のクラッチハブ42と、クラッチドラム41の内周側に外方側端部が固定された複数のドラム側プレート43と、クラッチハブ42の外周側に内方側端部が固定された複数のハブ側プレート44と、インプットシャフト20上を軸線AXの延びる方向に移動自在に設けられたクラッチピストン45と、このクラッチピストン45を常時図1(又は図2)の右方に付勢するリターンスプリング46(図1には示さず)とを有して構成されている。また、このリターンスプリング46がない場合でも、油圧だけの力(トルクコンバータ1内部の圧力)により実用上問題なくクラッチピストン45をロックアップの解放側(図1又は図2の右方)に作動させることは可能である。このような構成を採る場合には、コストダウン、レイアウト上有利となる。しかしながら、車両の機能上、より一層ロックアップを早期に解放する必要がある場合には、本実施形態のようにリターンスプリング46を設置する方が好ましい。ドラム側プレート43及びハブ側プレート44の各々は金属板に摩擦材が張り合わされた構造であるとともに、これらプレート43,44は交互かつ平行に位置するように設けられているので、クラッチピストン45が図1(又は図2)の左方に移動してこれら両プレート43,44の隣接するもの同士が互いに押し付けられた状態となったときには、両プレート43,44それぞれを保持するドラム側プレート43とハブ側プレート44は互いに結合された状態となる。
本実施形態に係るトルクコンバータ1のうち、ポンプインペラ32及びタービンランナ33からなる流体継手部における流体流路断面は、上記動力伝達軸の中心軸線AXに垂直な方向の寸法をa、軸線AXに平行な方向の寸法をbとした場合(図1参照)、b/aにより定義される扁平率は0.50(50%)台である。本実施形態のように流体継手部における流体流路断面の扁平率が0.65(65%)を下回る場合には、図1からも分かるように、ポンプインペラ32(の外殻32a)及びタービンランナ33(の外殻33a)それぞれの外表面はフラットな面形状、すなわち軸線AXに垂直な面に対して平行な平面形状(図1における破線で示す面FS参照)に近くなる。そして、本実施形態に係るトルクコンバータ1では、このようなタービンランナ33(の外殻33a)の外表面のフラットな面形状の部分と対向する位置にダンパ38が配置されている。また、このダンパ38を構成する複数のコイルばねの一端側が取り付けられる介在部材37は、ダンパ38が配置される部分よりも半径方向内方側の部分(図1ではダンパ38より下の部分)がタービンランナ33に近接するように屈曲しており、この屈曲によりカバー部材31との間に生じた空間内にクラッチ機構40が収められている。
カバー部材31とクラッチピストン45との間には作動油圧室47が形成されており、この作動油圧室47はトランスミッションケース(図示せず)に形成された油路48(図2に参照)と繋がっている。この油路48は、ポンプインペラ32の外殻32aに連結されてステータシャフト34の外周面側に延びて設けられたポンプ駆動シャフト39及びこのポンプ駆動シャフト39に取り付けられたギヤ39a(図2に参照)により駆動される油圧ポンプPの吐出口と繋がっている。また、図2に示すように油路48中には制御バルブ49が介装されており、そのスプール(図示せず)は図示しないコントローラからの制御信号を受けて作動するようになっている。なお、上記作動油圧室47の高圧を保持するため、クラッチピストン45の外周部及び内周部にはそれぞれOリング45a,45bが設置されているが、これらOリング45a,45bは回転方向の摺動に対して摩耗の観点で弱いため、クラッチピストン45はクラッチドラム41、タービンランナハブ33bとの間にて差回転を持たない状態でインプットシャフト20上に支承された構成となっている。
制御バルブ49は図2に示すように2位置3ポート弁であり、スプールが中立位置49aに位置しているときには油圧ポンプPから供給される圧油はスプールによりブロックされるとともに、作動油圧室47内の作動油は油路48を介して油タンクTに繋がるので、クラッチピストン45はリターンスプリング46の付勢力によりインプットシャフト20上を図2の右方の方向へ移動した位置に位置する。このときドラム側プレート43とハブ側プレート44とは隣接するもの同士互いに離間するので、クラッチドラム41とクラッチハブ42は動力非伝達状態となる。このときエンジンの動力はクランクシャフト10→カバー部材31→ポンプインペラ32→タービンランナ33→タービンランナハブ33b→インプットシャフト20と伝達される。ここで、ポンプインペラ32とタービンランナ33との間の動力伝達は流体を介してなされる。また、車速が比較的小さいときにはポンプインペラ32とタービンランナ33との間の流体の流れがステータ36により変えられてトルクの増幅が行われる。なお、このように制御バルブ49のスプールが中立位置49aに位置されてクラッチ機構40が非係合状態(係合解除状態)とされるのは、アイドル運転時及び車両発進時等である。
一方、制御バルブ49のスプールが駆動位置49bに位置しているときには、油圧ポンプPからの圧油は油路48から作動油圧室47内に供給され、クラッチピストン45はリターンスプリング46の付勢力に抗してインプットシャフト20上を図2の左方へ移動する。これによりドラム側プレート43とハブ側プレート44とは互いに押圧し合ってクラッチドラム41とクラッチハブ42は結合され、介在部材37はクラッチ機構40を介してカバー部材31と連結された状態となる。このときエンジンの動力はクランクシャフト10→カバー部材31→クラッチ機構40→介在部材37→ダンパ38→タービンランナ33→タービンランナハブ33b→インプットシャフト20と伝達される。すなわちクランクシャフト10とインプットシャフト20とは直結された状態(いわゆるロックアップの状態)となる。このようなロックアップ状態ではクランクシャフト10とインプットシャフト20の間の動力伝達において流体は介在していないので、トルクの増幅作用は生じないものの、流体摩擦等による動力損失の少ない、効率のよい運転状態となる。
なお、このようにクラッチ機構40を係合させてクランクシャフト10とインプットシャフト20とを直結の状態とする(すなわち制御バルブ49のスプールを中立位置49aから駆動位置49bに移動させる)のは前述のコントローラであるが、そのタイミングは車速センサやスロットル開度センサ(ともに図示せず)からの出力に基づいて決定される。本実施形態に係るトルクコンバータ1を搭載した車両では、トルクコンバータ1によるトルク増幅作用を積極的に利用するのは発進時など極めて低速のときのみとし、比較的低速のときからロックアップを行って燃料効率のよい走行が行われる。
本実施形態に係るトルクコンバータ1の説明は以上であるが、上述のように本トルクコンバータ1では、クラッチ機構40を係合させたときにクランクシャフト10とインプットシャフト20との間の動力伝達が滑らかに行われるようにするためのダンパ38が、クラッチ機構40の半径方向外周面(クラッチドラム41の外周面に相当する面)よりも動力伝達軸(クランクシャフト10及びインプットシャフト20)を中心とした半径方向外方に位置しているので、動力伝達軸からダンパ38までの距離の大きい(すなわちロングトーション化された)広角ダンパとなっている。また、タービンランナ33の外殻33aにおけるクラッチ機構40及びダンパ38と対向する部分の表面はフラットな面形状に(平坦な形状に)形成されているので、このフラットな面に近接するようにクラッチ機構40及びダンパ38を配置することにより軸方向寸法を小さくでき、サイズのコンパクト化を図ることができる。このため本トルクコンバータ1では、軸方向寸法の増加を最小にしつつ、クランクシャフト10を駆動するエンジンの最大出力を吸収可能としながら、エンジンのトルク変動を容易に吸収することができ、クラッチ機構40を係合させたままエンジンを低速回転(車両であれば低速走行に相当する)させたときに発生し易い「こもり音」や「サージング」等を抑制することが可能である。
また、本実施形態に係るトルクコンバータ1では、ポンプインペラ32及びタービンランナ33から構成される流体継手部における流体流路断面の軸線AXに垂直な方向の寸法をa、流体継手部の軸線に平行な方向の寸法をbとして定義される扁平率b/aが0.65以下であり(本実施形態では前述のように0.50)、タービンランナ33(の外殻33a)の外表面がフラットな面形状に近くなっているので、上記効果を維持しつつ、サイズのコンパクト化を実現することが可能である。また、このように流路断面の扁平率を小さく(0.65以下と)しても、本トルクコンバータ1では上述のように広角ダンパとしての機能が有効に働くため、扁平率を小さくすることにより流体損失の増加やトルク比・吸収トルク容量の低下が生じたとしても、その影響に伴う流体継手部内における滑りや、エンジン始動時(本実施形態のようにトルクコンバータ1が車両に搭載される場合には発進時に相当)や登坂走行時におけるエンジン回転数の上昇を抑えることができ、燃費が極端に低下することを防ぐことができる。
また、エンジントルクを吸収する場合、ダンパスプリング(ダンパ38を構成するコイルばね)を外周方向に配置することで、ダンパスプリングに入力される荷重を小さくすることができるため、ダンパスプリングのコイル平均径を小さく設定することが設計上可能となり、クラッチ機構40の配置場所より外周側に配置するレイアウト上の利点と併せて、よりトルクコンバータ1の軸方向寸法短縮に寄与し得る。更に、ダンパスプリングを外周方向に配置することで、ダンパスプリングを保持するタービンランナ33側の保持部材33c及び介在部材37に発生する荷重が小さくなることから、保持部材33c及び介在部材37の肉厚を薄くでき、トルクコンバータ1の軸方向寸法の短縮に有利になる。
なお、上記トルクコンバータ1を備えた車両では、上述のように、アイドル運転時及び車両発進時はクラッチ機構40を非係合状態(係合解除状態)とし、車両発進直後の極低車速時からクラッチ機構40を係合させてロックアップ状態とするため、クラッチ機構40係合時におけるドラム側プレート43とハブ側プレート44との間に滑りはなく発熱も少ない。よって冷却用のオイルをクラッチ機構40に導入する必要はないが、クラッチ機構40の係合をスリップ状態で使用しようとする場合には、図1中に示すA及びBの空間内に冷却用のオイルを供給する必要がある。この場合は、例えばタービンランナハブ33bにオイル導入用の連通穴を形成すればよい。
次に、本発明に係る流体伝動装置の第2実施形態について説明する。図3及び図4は本発明の第2実施形態に係る流体伝動装置としてのトルクコンバータ101を示しており、上述の第1実施形態に係る流体伝動装置(トルクコンバータ1)と同一の構成部材については同一の符号を付している。この第2実施形態に係るトルクコンバータ101が前述の第1実施形態に係るトルクコンバータ1と異なるところはクラッチ機構40の構成であり、ドラム側プレート43とハブ側プレート44との係合及びその解除を行う装置が、インプットシャフト20上を軸線AXの延びる方向に移動自在に設けられたクラッチピストン145と、このクラッチピストン145の移動に応じて揺動移動するレバー部材146とを有して構成されている。ここでレバー部材146は円錐形状の側面を有した板ばねからなっており、その内周にはクラッチピストン145の中心側をタービンランナ33側に屈曲して形成した屈曲部145aがエンジン側から貫装されている。また、レバー部材146の外周縁はクラッチドラム41に形成された係止溝41aに係止されており、上記内周縁は図3(又は図4)に示すようにクラッチピストン145と接触している。レバー部材146は自身の有するばね力(復元力)によりクラッチピストン145を常時図3(又は図4)の右方に付勢しており、第1実施形態におけるリターンスプリング46の役目も兼ねている(したがって本第2実施形態では第1実施形態のようなリターンスプリング46に対応するスプリングは有していない)。
クラッチピストン145は第1実施形態に係るトルクコンバータ1のクラッチピストン45のように直接ドラム側プレート43に接触してこれをハブ側プレート44に押し付けるのではなく、直接にはレバー部材146をドラム側プレート43側に押圧し、このレバー部材146を介してドラム側プレート43をハブ側プレート44に押し付けるようになっている。すなわち、クラッチピストン145とカバー部材31との間に形成された作動油圧室147内に油圧ポンプPからの圧油が供給されていないときには、上述のようにクラッチピストン145はレバー部材146により付勢されて図3(又は図4)の右方に位置しているが(図3及び図4に示す状態参照)、作動油圧室147内に油圧ポンプPからの圧油が供給されると、クラッチピストン145はレバー部材146の付勢力に抗してインプットシャフト20上を図3(又は図4)の左方へ移動する。このときレバー部材146はクラッチピストン145との接触点C(図4参照)を力点、係止溝41aに係止された外周縁を支点として揺動し、複数のドラム側プレート43のうち最もレバー部材146側に位置したドラム側プレート43からレバー部材146側(図3及び図4では紙面右側)に向かって突出して設けられた突起43aとの接触点を作用点としてドラム側プレート43をハブ側プレート44側に押圧する。これによりドラム側プレート43とハブ側プレート44とは係合し、トルクコンバータ101はロックアップ状態となる。なお、このときレバー部材146が上記作用点においてドラム側プレート43を押圧する力はクラッチピストン145が接触点(力点)Cにおいてレバー部材146を押圧する力に比べて格段に大きくなるので(梃子の原理による力の増幅)、ドラム側プレート43とハブ側プレート44との係合力を第1実施形態に係るトルクコンバータ1の場合と同等に保ちつつ、作動油室147内に供給する作動油の圧力を小さくすることができるので、作動油圧室147に圧油を供給する油圧ポンプPを小型化することが可能である。
或いは、作動油室147内に供給する圧力を第1実施形態に係るトルクコンバータ1の場合と同等にするのであれば、ドラム側プレート43とハブ側プレート44との係合力を第1実施形態に係るトルクコンバータ1の場合よりも大きくしてクラッチ容量を大きくすることができ、より広い走行状態に対して良好なロックアップ性能を発揮することが可能となる。このような構成では、介在部材37とクラッチピストン145との間にレバー部材146を設けるためのスペースが必要となるが、本トルクコンバータ101では、上述のようにタービンランナの外表面をフラットな面形状に近くすることで軸方向寸法が縮小化されているので、上記スペースを確保することは十分に可能である。なお、上記力の増幅の割合は、レバー部材146における力点、支点及び作用点の配置及び力点と支点との間の距離及び作用点と支点との間の距離の比率により任意に設定することが可能である。
また、上記のようにクラッチ容量を大きくするように使用する場合には、ドラム側プレート43とハブ側プレート44との間の係合力が増大することから、ドラム側プレート43とハブ側プレート44との係合部が対摩耗性に優れたカーボン系摩擦材からなっていることが好ましい。これにより、両プレート43,44の接触面の耐熱性及び耐久性を向上させて使用寿命を高めることが可能である。なお、上記両プレート43,44の係合部をカーボン系摩擦材とすることには、プレート自体をカーボン系摩擦材から構成することのほか、プレート自体は金属等から構成し、その表面にカーボン系摩擦材を取り付ける構造とすることも含まれる。
次に、本発明に係る流体伝動装置の第3実施形態について説明する。図5及び図6は本発明の第3実施形態に係る流体伝動装置としてのトルクコンバータ201を示しており、上述の第1実施形態に係る流体伝動装置(トルクコンバータ1)と同一の構成部材については同一の符号を付している。この第3実施形態に係るトルクコンバータ201が前述の第1実施形態に係るトルクコンバータ1と異なるところは第2実施形態に係るトルクコンバータ101の場合と同様にクラッチ機構40の構成である。
本第3実施形態に係るトルクコンバータ201では、クラッチドラム241は介在部材37に固定されており、クラッチハブ242はカバー部材31に固定されている。クラッチドラム241の内周側には複数のドラム側プレート243の外方側端部が固定されるとともに、クラッチハブ242の外周側には複数のハブ側プレート244の内方側端部が固定されており、これら両プレート243,244は交互かつ平行に位置するように設けられている。また、クラッチピストン245はインプットシャフト20上を軸線AXの延びる方向に移動自在に設けられており、更に、このクラッチピストン245を常時図5(又は図6)の右方に付勢するリターンスプリング(図5及び図6には示さず)と、クラッチハブ242に取り付けられた枢支ピン242aにより図5(又は図6)の紙面面内方向揺動自在に枢支されたレバー部材246とが設けられている。レバー部材246における枢支ピン242aよりも半径方向内方(軸線AX側。図5及び図6では紙面下方)の部分にはクラッチピストン245側(図5及び図6では紙面右側)に突出するように突起246aが設けられており、この突起246aはクラッチピストン245に接している。また、複数のハブ側プレート244のうち最も介在部材37側(図5及び図6では紙面左側)に位置するハブ側プレート244には介在部材37側に突出するように突起244aが設けられており、この突起244aはレバー部材246における枢支ピン242aよりも半径方向外方(図5及び図6では紙面上方)の部分に接している。
クラッチピストン245とカバー部材31との間に形成された作動油圧室247内に油圧ポンプPからの圧油が供給されていないときには、クラッチピストン245は上記リターンスプリングにより付勢されて図5(又は図6)の右方に位置しているが(図5及び図6に示す状態参照)、作動油圧室247内に油圧ポンプPからの圧油が供給されると、クラッチピストン245はリターンスプリングの付勢力に抗してインプットシャフト20上を図5(又は図6)の左方へ移動する。このときレバー部材246は突起246aとクラッチピストン245との接触点を力点、枢支ピン242aを支点として揺動し、最も介在部材37側(図5及び図6では紙面左側)に位置するハブ側プレート244に形成された上記突起244aとの接触点を作用点としてこのハブ側プレート244をドラム側プレート243側(図5及び図6では紙面右側)に押圧する。このときレバー部材246が上記作用点においてハブ側プレート244を押圧する力はクラッチピストン245が上記力点においてレバー部材246を押圧する力に比べて格段に大きくなるので(梃子の原理による力の増幅)、上述の第2実施形態に係るトルクコンバータ101の場合と同様の効果を得ることができる。
また、この第3実施形態に係るトルクコンバータ201では、上述のようにクラッチドラム241が介在部材37に固定されるとともに、クラッチハブ242がカバー部材31に固定された構成を有しているため、カバー部材31内の上部領域からその内壁に沿って下方に流れる流体(オイル)はスムーズにドラム側プレート243とハブ側プレート244との係合部に流入する(図7中に示す矢印参照)。このため両プレート243,244は良好に潤滑され、冷却効果も飛躍的に向上する。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態においては、本発明に係る流体伝動装置がポンプインペラとタービンランナに加えてステータを有するトルクコンバータに適用された例を示したが、本発明の適用対象はステータを有しない流体伝動装置、すなわちフルードカップリング装置であってもよい。なお、このようにステータを有さないフルードカップリング装置に本発明を適用した場合には、ポンプインペラとタービンランナとの間にステータが存在しない分、動力伝達軸の軸方向(上記例であれば軸線AXの延びる方向)の寸法がより小さくなるという利点がある。また、上述の実施形態では、本発明に係る流体伝動装置が車両用として用いられる場合を示したが、これは一例であり、車両以外の他の回転機械等にも適用できるのは勿論である。
本発明の一実施形態に係るトルクコンバータの断面(上半分断面)図である。 上記トルクコンバータの構成を示すスケルトン図である。 本発明の第2実施形態に係るトルクコンバータの断面図(上半分断面図)である。 図3におけるクラッチ機構の拡大図である。 本発明の第3実施形態に係るトルクコンバータの断面図(上半分断面図)である。 図5におけるクラッチ機構の拡大図である。 第3実施形態に係るトルクコンバータにおいて、流体がクラッチ機構のプレートを潤滑する経路を示す図である。
符号の説明
1 トルクコンバータ(流体伝動装置)
10 クランクシャフト(第1軸部材)
20 インプットシャフト(第2軸部材)
31 カバー部材
32 ポンプインペラ
33 タービンランナ
36 ステータ
37 介在部材
38 ダンパ(緩衝部材)
40 クラッチ機構
45 クラッチピストン
47 作動油圧室
AX 軸線

Claims (4)

  1. 中心軸線が同一の軸線上に位置するように配置された第1軸部材及び第2軸部材の間に設けられ、前記第1軸部材から前記第2軸部材への動力伝達を行う流体伝動装置であって、
    前記第1軸部材にカバー部材を介して結合されたポンプインペラと、
    前記第2軸部材に結合され、前記カバー部材の内部空間内において前記ポンプインペラと対向して設けられたタービンランナと、
    前記第2軸部材に対して相対回転自在に設けられ、前記カバー部材と前記タービンランナとの間に位置した介在部材と、
    前記カバー部材と前記介在部材との間に設けられた作動油圧室の油圧により係合・解除可能な多板式のクラッチ機構と、
    前記介在部材と前記タービンランナとの間に設けられ、前記クラッチ機構が係合されたときに前記カバー部材と前記タービンランナとの間において緩衝力を発揮する緩衝部材とを有し、
    前記緩衝部材は前記クラッチ機構よりも前記軸線を中心とした半径方向外方に位置しており、
    前記タービンランナの外殻における前記クラッチ機構及び前記緩衝部材と対向する部分の表面は平坦形状に形成されていることを特徴とする流体伝動装置。
  2. 前記ポンプインペラ及び前記タービンランナから構成される流体継手部における流体流路断面の前記軸線に垂直な方向の寸法をa、前記流体継手部の前記軸線に平行な方向の寸法をbとして定義される扁平率b/aが0.65以下であることを特徴とする請求項1記載の流体伝動装置。
  3. 前記クラッチ機構は、前記カバー部材に繋がる第1のクラッチ部材と、前記介在部材に繋がる第2のクラッチ部材と、前記作動油圧室内の油圧により移動するピストン部材と、前記ピストン部材の移動に応じて揺動移動し、前記第1のクラッチ部材と前記第2のクラッチ部材との係合及びその解除を行うレバー部材とから構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の流体伝動装置。
  4. 前記第1のクラッチ部材と前記第2のクラッチ部材との係合部がカーボン系摩擦材からなっていることを特徴とする請求項3記載の流体伝動装置。
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