JPH0882368A - 機械的同期を可能にした摩擦係合装置 - Google Patents

機械的同期を可能にした摩擦係合装置

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JPH0882368A
JPH0882368A JP24237694A JP24237694A JPH0882368A JP H0882368 A JPH0882368 A JP H0882368A JP 24237694 A JP24237694 A JP 24237694A JP 24237694 A JP24237694 A JP 24237694A JP H0882368 A JPH0882368 A JP H0882368A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相対回転する部材にスプライン嵌合するプレ
ート群が同期した後に、機械的に部材を噛み合わせるこ
とができる摩擦係合装置を提供すること。 【構成】 摩擦係合装置10は、スプライン22,32
が形成されたドラム20及びハブ30とを有してなる。
ドラム20及びハブ30には、メイティングプレート2
4及びクラッチプレート36が嵌合している。プレート
群24,36の軸方向両側では、リテーニングプレート
40及び油圧作動式ピストン50が設けられている。リ
テーニングプレート40とプレート群24,36の間に
は、ドラム20及びハブ30に対して回転を拘束されず
且つカム面64が形成されたカムプレート60が配設さ
れている。リテーニングプレート40にはカムプレート
60に面する側にカム面42が形成されている。ピスト
ン50とプレート群24,36の間には、同期プレート
70が配設されている。内周側には、ハブ30のスプラ
イン32にスプライン嵌合しうるスプライン72が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用トランスミッシ
ョン、又は、産業機械用若しくは建設機械用トランスミ
ッションに利用される摩擦係合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用オートマティックトラン
スミッションの摩擦係合装置510は、図7に示される
ように、相対回転するドラム512及びハブ514の間
の円筒状空間において、ドラム512にスプライン嵌合
するメイティングプレート516及びハブ514にスプ
ライン嵌合するクラッチプレート518を有してなる。
ドラム512には、プレート群516,518の軸方向
一側において、スナップリング520によって軸方向移
動を阻止されたリテーニングプレート522がスプライ
ン嵌合している。プレート群516,518の軸方向他
側には、ドラム512との間に油室524を形成するピ
ストン526が設けられている。油室524に油が供給
されると、ピストン526が軸方向に作動して、リテー
ニングプレート522とピストン526との間でプレー
ト群516,518が摩擦係合する。これによって、ド
ラム512からハブ514へ、又は ハブ514からド
ラム512へトルクが伝達される。なお、摩擦係合装置
は、ハウジングとドラムとの間のブレーキとしてトラン
スミッション内に設けられる場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年の技術躍進に伴
い、自動車のエンジン性能が向上すると、それに応じて
摩擦係合装置の性能向上が要求され、伝達トルク容量を
如何に増加させるかが課題となる。この課題は、一般的
に、ピストンに作用する油圧の増加、ピストンの受圧面
積の増加、プレート群の直径の増大、又はプレート群の
枚数の増加によって解決することができる。
【0004】しかし、このような解決手段では、油圧ポ
ンプの動力損失が著しくなって油圧機器の伝達効率低下
を招くとともに、部品サイズの増大、部品点数の増加等
によってトランスミッションが大型化するという問題が
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の目的
は、相対回転する部材が同期した後は、両部材を機械的
に結合させることができる摩擦係合装置を提供すること
にある。本発明は、相対回転をするとともに両者の間で
円筒状空間を形成する2つの部材と、前記円筒状空間に
おいて前記部材のそれぞれにスプライン嵌合されたプレ
ート群と、前記プレート群の軸方向一側において前記部
材の一方に配設されたリテーニングプレートと、前記プ
レート群の軸方向他側において前記部材の一方に配設さ
れ且つ前記リテーニングプレートとの間で前記プレート
群を摩擦係合させる油圧作動式ピストンとを有してなる
摩擦係合装置において、以下の特徴を有する。
【0006】本発明は、第1に、前記リテーニングプレ
ートと前記プレート群との間で前記部材に対して回転が
拘束されないカムプレートと、前記リテーニングプレー
トと前記カムプレートを離間付勢するばねと、前記ピス
トンと前記プレート群との間で前記部材の一方にスプラ
イン嵌合するとともに前記ピストン作動時に前記部材の
他方のスプラインにスプライン嵌合するスプライン歯を
有する同期プレートとを有し、前記リテーニングプレー
トと前記カムプレートとが、軸方向厚みが周方向に増減
するように形成されたカム面で対向しており、前記ピス
トンの非作動時に前記同期プレートが前記ばねによって
前記ピストン側に付勢されて前記部材の他方とスプライ
ン嵌合せず、前記ピストン作動時に前記同期プレートが
前記部材の他方とスプライン嵌合する摩擦係合装置によ
り前記課題を解決した。
【0007】本発明は、第2に、前記プレート群の前記
ピストン側で前記部材に対して回転が拘束されないカム
プレートと、前記カムプレートの前記ピストン側で前記
部材の一方にスプライン嵌合するとともに前記ピストン
作動時に前記部材の他方のスプラインにスプライン嵌合
するスプライン歯を有する同期プレートと、前記カムプ
レートと前記同期プレートを離間付勢するばねと有し、
前記カムプレートと前記同期プレートとの対向面に周方
向に傾斜カム面が形成されており、前記ピストンの非作
動時に前記同期プレートが前記ばねによって前記ピスト
ン側に付勢されて前記部材の他方とスプライン嵌合せ
ず、前記ピストン作動時に前記同期プレートが前記部材
の他方とスプライン嵌合する摩擦係合装置により前記課
題を解決した。
【0008】本発明は、第3に、前記リテーニングプレ
ートの軸方向外側に設けられたスナップリングと、前記
リテーニングプレートを前記プレート群に向って付勢す
るばねと、前記ピストンと前記プレート群との間で前記
部材の一方にスプライン嵌合するとともに前記ピストン
作動時に前記部材の他方のスプラインにスプライン嵌合
するスプライン歯を有する同期プレートとを有し、前記
部材の一方のスプラインが切り欠かれて前記プレート群
との対向面に周方向に傾斜カム面が形成されており、前
記リテーニングプレートが前記カム面に対向するカム面
を有して前記スプラインの切欠部分に保持されており、
前記ピストンの非作動時に前記同期プレートが前記ばね
によって前記ピストン側に付勢されて前記部材の他方と
スプライン嵌合せず、前記ピストン作動時に前記リテー
ニングプレートが前記部材の一方のスプラインに沿って
移動して前記同期プレートが前記部材の他方とスプライ
ン嵌合する摩擦係合装置により前記課題を解決した。
【0009】なお、ピストンと同期プレートとを一体に
することができる。
【0010】
【作用】まず、第1の発明についてその作用を説明す
る。ピストンの非作動時、プレート群は相互に離間して
おり、部材間でトルクは伝達されない。油室に油圧が作
用すると、ピストンが作動してプレート群が摩擦係合を
始める。同時に、リテーニングプレートとカムプレート
とがカム面同士で当接する。カムプレートは両部材に対
して回転が拘束されていないので、プレート群に引きず
られて同方向に回転しようとする。このとき、カムプレ
ートには、ピストンによる軸方向の力と、プレート群に
引きずられることによる周方向の力が作用する。カム面
の傾斜角は所定の角度に設定されているので、プレート
群は徐々に同期する。プレート群の相対回転数が0にな
ると、カム面同士に滑りが生じる。その結果、リテーニ
ングプレートとカムプレートが完全に密着するとともに
同期プレートが軸方向に移動し、同期プレートは部材の
他方のスプラインとスプライン嵌合する。この動作は、
部材の他方側の回転慣性の減少又はプレート群間の伝達
トルクの低下によって生じる。これにより、相対回転す
る部材は摩擦力ではなく、スプライン嵌合によって完全
に同期する。
【0011】第2の発明においては、カム面の作動がカ
ムプレートと同期プレートとの間で生じる。第3の発明
においては、カム面の作動がスプラインの端面とリテー
ニングプレートとの間で生じる。しかし、両部材がスプ
ライン嵌合によって完全に同期する動作は第1の発明と
同じである。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明による摩擦係
合装置の実施例を説明する。図1乃至図2は第1実施例
を示し、図3及び図4は第2実施例を示す。図5及び図
6は第3実施例を示す。以下の実施例では、相対回転す
る部材がハブとドラムであるが、相対回転する部材がド
ラムとハウジングである場合もある。後者の場合の摩擦
係合装置は、ブレーキに相当する。
【0013】図1及び図2を参照して、本発明による摩
擦係合装置の第1実施例を説明する。摩擦係合装置10
は、内周にスプライン22が形成されたドラム20と、
外周にスプライン32が形成されたハブ30とを有して
なる。ドラム20のスプライン22には、メイティング
プレート24がスプライン嵌合しており、ハブ30のス
プライン32には、摩擦材34が固着されたクラッチプ
レート36が嵌合している。これらのプレート群24,
36は交互に配設されている。
【0014】プレート群24,36の軸方向一側では、
リテーニングプレート40がドラム20にスプライン嵌
合している。リテーニングプレート40はスナップリン
グ44によって一方への軸方向移動が阻止されている。
プレート群24,36の軸方向他側では、ドラム20に
ピストン50が嵌装されている。ピストン50は油室5
2に作用する油圧によって軸方向に作動する。ピストン
50の戻りはコイルばね54によってなされる。
【0015】リテーニングプレート40とプレート群2
4,36の間には、ドラム20及びハブ30に対して回
転を拘束されないカムプレート60が配設されている。
カムプレート60は、内周側でリテーニングプレート4
0に向って突出している。この突出部分62にカム面6
4が形成されている。同様に、リテーニングプレート4
0にはカムプレート60に面する側にカム面42が形成
されている。図2に示されるように、カム面42,64
は、半径方向から見たとき、軸方向厚みが周方向に増減
するように形成されている。カムプレート60は、ドラ
ム20のスプライン22の先端によって形成される円の
直径より僅かに小さい直径を有する。また、カムプレー
ト60のカム面64は、ピストン非作動時においては、
リテーニングプレート40のカム面42と一部で当接し
ている。従って、カムプレート60は、ドラム20に対
して完全に拘束はされないが、メイティングプレート2
4及びリテーニングプレート40と同じ方向に回転す
る。66は波形ばねであり、ピストン50が非作動状態
にあるとき、プレート群24,36をピストン50に向
って押し戻す役割を有する。
【0016】ピストン50とプレート群24,36の間
には、同期プレート70が配設されている。同期プレー
ト70は、ドラム20のスプライン22に嵌合してい
る。また、内周側には、ハブ30のスプライン32にス
プライン嵌合しうるスプライン72が形成されている。
ハブ30は、ピストン非作動時、同期プレート70がそ
のハブ30にスプライン嵌合しない長さである。なお、
同実施例では、ピストン50と同期プレート70が別体
であるが、これらは一体になっていても差し支えない。
【0017】次に動作を説明する。ピストン50の非作
動時、プレート群24,36は相互に隙間を有してお
り、ドラム20とハブ30は相対回転可能である。この
とき、トルクは伝達されない。カムプレート60は、リ
テーニングプレート40とカム面64で当接し、ドラム
20と同じ方向に回転している。
【0018】油室52に油が供給されると、プレート群
24,36同士の隙間がなくなるとともに、リテーニン
グプレート40とカムプレート60がカム面42,64
で係合を始める。カムプレート60には、ピストン50
による軸方向の力と、クラッチプレート36との摩擦係
合による周方向の力が作用する。軸方向の力は、リテー
ニングプレート40とカムプレート60とを密着させよ
うとする力であり、周方向の力は、リテーニングプレー
ト40とカムプレート60とを離反させようとする力で
ある。カム面42,64を所定の傾斜角で形成すること
により、プレート群24,36は摩擦係合を続けるの
で、ドラム20とハブ30は同期しようとする。
【0019】プレート群の相対回転数が0になり、リテ
ーニングプレート40とカムプレート60とを離反させ
ようとする力がなくなると、リテーニングプレート40
とカムプレート60とはカム面42,64で密着する。
同期プレート70は、軸方向に移動してハブ30のスプ
ライン32にスプライン嵌合する。このようにして、ド
ラム20とハブ30は一体回転できるようになる。同期
プレート70がハブ30のスプライン32にスプライン
嵌合した後、ドラム20とハブ30は一体回転するの
で、ばね66の付勢力に抗する程度の油圧を油室52に
作用させれば充分である。従って、高油圧を必要としな
い。油圧回路内にソレノイドバルブ等を設けて、高油圧
を解放することができる。
【0020】図3及び図4は、本発明による摩擦係合装
置の第2実施例を示している。本実施例の摩擦係合装置
110では、カムプレート160がプレート群124,
136のピストン150側に設けられている。また、同
期プレート170はピストン150と一体に設けられて
いる。
【0021】カムプレート160は、ドラム120とハ
ブ130に回転を拘束されず、ドラム120のスプライ
ン122の先端と僅かな隙間をもって配設されている。
カムプレート160は、内周側において、放射状に延び
る複数の櫛歯状突起162を有する。それぞれの突起1
62の先端には周方向に傾斜カム面164が形成されて
いる。ピストン150と一体の同期プレート170は前
記突起162に相補い合う突起174を有する。その先
端には、カムプレート160のカム面164と相補い合
うカム面176を有する。カムプレート160とピスト
ン150との間には、これらを離間付勢する波形ばね1
66が配設されている。
【0022】ピストン非作動時、プレート群124,1
36は相互に隙間を有し、ドラム120とハブ130と
の間でトルクは伝達されない。油室152に油が供給さ
れ始めると、プレート群124,136間の隙間が減少
するとともに、カム面164,176同士が係合する。
そして、プレート群124,136が摩擦係合して、ド
ラム120とハブ130を同期させる。プレート群12
4,136の相対回転数が0になると、カム面164,
176で滑りが生じる。突起162,174が相互に嵌
入して、ピストン150が軸方向に作動する。ピストン
150の突起174の幅はハブ130のスプライン13
2と同じ幅で形成されているので、カム面164,17
6で滑りが生じると、このピストン150はドラム12
0とハブ130を完全に結合させる。
【0023】図5及び図6は、本発明による摩擦係合装
置の第3実施例を示している。本実施例の摩擦係合装置
210では、ドラム220は、ピストン250と反対側
でスナップリング244を有する。リテーニングプレー
ト240とスナップリング244との間にはばね266
が配設されており、このばね266はリテーニングプレ
ート240をプレート群224,236に向って付勢す
る。
【0024】ドラム220のスプライン222は、リテ
ーニングプレート240が嵌合する部分で周方向に切り
欠かれている。プレート群224,236と対向するス
プライン222の端面には、周方向に傾斜カム面264
が形成されている。同様に、リテーニングプレート24
0にもカム面242が形成されている。リテーニングプ
レート240は、切り欠かれた部分に位置するとき、周
方向へは僅かな回転が許されるとともに、スプライン2
22が延びる方向にも移動可能である。
【0025】プレート群224,236のピストン側に
は、ピストン250と一体となった同期プレート270
が配設されている。同期プレート270は、ドラム22
0のスプライン222に嵌合している。また、同期プレ
ート270の内周には、ピストン250が軸方向に作動
したときハブ230のスプライン232にスプライン嵌
合するスプライン272が形成されている。プレート群
224,236の相対回転数が0になると、リテーニン
グプレート240がドラム220のスプライン222に
沿って移動して、ピストン250と一体の同期プレート
270はハブ230のスプライン232に嵌合する。
【0026】以上のように、本発明は、カム面の作用に
よって、2つの部材の回転差を徐々に少なくし、プレー
ト群に相対回転数が0になったとき、ドラムとハブを機
械的に同期させる機能を有する。
【0027】
【発明の効果】請求項1乃至3の発明では、ピストンに
油圧が作用し始めると、カム面同士の作用により、部材
を同期させるようにプレート群を摩擦係合させ、プレー
ト群に相対回転数が0になると、同期プレートが軸方向
に移動して部材をスプラインによって機械的に同期させ
ることができる。従って、プレート群及びピストン等の
サイズの増大や、油圧ポンプ等の周辺機器の動力損失を
抑えて、部材間の伝達容量の増大を図ることができる。
【0028】請求項4の発明では、同期プレートをピス
トンと一体にして、ピストンの作動に同期プレートの作
動を連動させたので、トルク伝達状態とトルク非伝達状
態との切り換えが確実であり、部品点数も削減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による摩擦係合装置の第1実施例の断
面図。
【図2】 図1の摩擦係合装置をAから見た矢視図。
【図3】 本発明による摩擦係合装置の第2実施例の断
面図。
【図4】 図3の摩擦係合装置をBから見た矢視図。
【図5】 本発明による摩擦係合装置の第3実施例の断
面図。
【図6】 図5の摩擦係合装置のドラムのスプラインを
Cから見た矢視図。
【図7】 従来の摩擦係合装置の断面図。
【符号の説明】
10,110,210 摩擦係合装置 20,120,220 ドラム 22,122,222 スプライン 24,124,224 メイティングプレート(プレー
ト群) 30,130,230 ハブ 32,132,232 スプライン 36,136,236 クラッチプレート(プレート
群) 40, 240 リテーニングプレート 42, 242 カム面 50,150,250 ピストン 60,160 カムプレート 64,164,264 カム面 66,166,266 ばね 70,170,270 同期プレート 72, 272 スプライン 176 カム面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転をするとともに両者の間で円筒
    状空間を形成する2つの部材と、前記円筒状空間におい
    て前記部材のそれぞれにスプライン嵌合されたプレート
    群と、前記プレート群の軸方向一側において前記部材の
    一方に配設されたリテーニングプレートと、前記プレー
    ト群の軸方向他側において前記部材の一方に配設され且
    つ前記リテーニングプレートとの間で前記プレート群を
    摩擦係合させる油圧作動式ピストンとを有してなる摩擦
    係合装置において、 前記リテーニングプレートと前記プレート群との間で前
    記部材に対して回転が拘束されないカムプレートと、前
    記リテーニングプレートと前記カムプレートを離間付勢
    するばねと、前記ピストンと前記プレート群との間で前
    記部材の一方にスプライン嵌合するとともに前記ピスト
    ン作動時に前記部材の他方のスプラインにスプライン嵌
    合するスプライン歯を有する同期プレートとを有し、 前記リテーニングプレートと前記カムプレートとが、軸
    方向厚みが周方向に増減するように形成されたカム面で
    対向しており、 前記ピストンの非作動時に前記同期プレートが前記ばね
    によって前記ピストン側に付勢されて前記部材の他方と
    スプライン嵌合せず、前記ピストン作動時に前記同期プ
    レートが前記部材の他方とスプライン嵌合することを特
    徴とする、 摩擦係合装置。
  2. 【請求項2】 相対回転をするとともに両者の間で円筒
    状空間を形成する2つの部材と、前記円筒状空間におい
    て前記部材のそれぞれにスプライン嵌合されたプレート
    群と、前記プレート群の軸方向一側において前記部材の
    一方に配設されたリテーニングプレートと、前記プレー
    ト群の軸方向他側において前記部材の一方に配設され且
    つ前記リテーニングプレートとの間で前記プレート群を
    摩擦係合させる油圧作動式ピストンとを有してなる摩擦
    係合装置において、 前記プレート群の前記ピストン側で前記部材に対して回
    転が拘束されないカムプレートと、前記カムプレートの
    前記ピストン側で前記部材の一方にスプライン嵌合する
    とともに前記ピストン作動時に前記部材の他方のスプラ
    インにスプライン嵌合するスプライン歯を有する同期プ
    レートと、前記カムプレートと前記同期プレートを離間
    付勢するばねと有し、 前記カムプレートと前記同期プレートとの対向面に周方
    向に傾斜カム面が形成されており、 前記ピストンの非作動時に前記同期プレートが前記ばね
    によって前記ピストン側に付勢されて前記部材の他方と
    スプライン嵌合せず、前記ピストン作動時に前記同期プ
    レートが前記部材の他方とスプライン嵌合することを特
    徴とする、 摩擦係合装置。
  3. 【請求項3】 相対回転をするとともに両者の間で円筒
    状空間を形成するつの部材と、前記円筒状空間において
    前記部材のそれぞれにスプライン嵌合されたプレート群
    と、前記プレート群の軸方向一側において前記部材の一
    方に配設されたリテーニングプレートと、前記プレート
    群の軸方向他側において前記部材の一方に配設され且つ
    前記リテーニングプレートとの間で前記プレート群を摩
    擦係合させる油圧作動式ピストンとを有してなる摩擦係
    合装置において、 前記リテーニングプレートの軸方向外側に設けられたス
    ナップリングと、前記リテーニングプレートを前記プレ
    ート群に向って付勢するばねと、前記ピストンと前記プ
    レート群との間で前記部材の一方にスプライン嵌合する
    とともに前記ピストン作動時に前記部材の他方のスプラ
    インにスプライン嵌合するスプライン歯を有する同期プ
    レートとを有し、 前記部材の一方のスプラインが切り欠かれて前記プレー
    ト群との対向面に周方向に傾斜カム面が形成されてお
    り、前記リテーニングプレートが前記カム面に対向する
    カム面を有して前記スプラインの切欠部分に保持されて
    おり、 前記ピストンの非作動時に前記同期プレートが
    前記ばねによって前記ピストン側に付勢されて前記部材
    の他方とスプライン嵌合せず、前記ピストン作動時に前
    記リテーニングプレートが前記部材の一方のスプライン
    に沿って移動して前記同期プレートが前記部材の他方と
    スプライン嵌合することを特徴とする、 摩擦係合装置。
  4. 【請求項4】 前記ピストンと前記同期プレートが一体
    である、請求項1乃至3のいずれか1つの摩擦係合装
    置。
JP24237694A 1994-09-12 1994-09-12 機械的同期を可能にした摩擦係合装置 Expired - Fee Related JP3630728B2 (ja)

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JP2010117006A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Toyota Motor Corp 筒状体およびそれを用いる摩擦係合装置
JP2018080722A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 アイシン精機株式会社 自動変速機用係脱機構
KR20210046176A (ko) * 2019-10-18 2021-04-28 현대위아 주식회사 차량용 트랜스퍼 케이스

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