JP2002089573A - 転がり軸受のエアオイル潤滑構造および潤滑方法 - Google Patents

転がり軸受のエアオイル潤滑構造および潤滑方法

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JP2002089573A
JP2002089573A JP2000277044A JP2000277044A JP2002089573A JP 2002089573 A JP2002089573 A JP 2002089573A JP 2000277044 A JP2000277044 A JP 2000277044A JP 2000277044 A JP2000277044 A JP 2000277044A JP 2002089573 A JP2002089573 A JP 2002089573A
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air
oil
cage
rolling
retainer
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JP2000277044A
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Hiroki Fujiwara
宏樹 藤原
Kenji Fujii
藤井  健次
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/6659Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
    • F16C33/6662Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles the liquid being carried by air or other gases, e.g. mist lubrication
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/16Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
    • F16C19/163Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアオイル潤滑で問題となる風切り音を発生
させることなく、高速回転時にも確実に軸受内部に潤滑
油を供給できる潤滑構造を提供する。 【解決手段】 転がり軸受1の保持器7の内径面7aに
向かってエアオイルを吐出するノズル部材9を設ける。
保持器7の内径面7aを、保持器幅の中央P側が次第に
大径となる断面形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速回転する工
作機械主軸用軸受などに適用される転がり軸受のエアオ
イル潤滑構造および潤滑方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】工作機械
主軸は加工能率向上のため、高速化の傾向にある。この
ため、主軸用軸受の潤滑は、搬送エアに潤滑油を混合し
て内輪転走面に直接噴射するエアオイル給油法が増加し
つつある。図11はその一例を示す。ハウジング51の
供給孔52より供給されるエアオイルは、外輪間座53
に設けたノズル54のノズル孔55から、内輪56の転
走面56aに向けて噴出される。この形式の潤滑構造で
は、転動体57の公転によって発生する風圧に打ち勝っ
て転走面56aに潤滑油を供給するために、高速のエア
を噴射する必要がある。この時、転動体57がエア流を
繰り返し通過するため、転動体57の通過周波数に一致
した成分の騒音(風切り音)が発生する。
【0003】このため、工作機械主軸の高速化に伴い利
用が増えつつあるエアオイル潤滑の低騒音化が大きな課
題となっている。この課題を解消するものとして、本出
願人は、図12に示す転がり軸受のエアオイル潤滑構造
(特願2000−162331号)を提案した。これ
は、内輪56の外径面にテーパ部56bを設け、搬送エ
アによって内輪外径面のテーパ部56bに付着させた潤
滑油を遠心力の作用によって内輪転走面内56aに供給
するものである。したがって、高速回転時に潤滑油を内
輪外径面テーパ部56bから飛散させることなく転走面
56a内に供給するためには、内輪外径面56bのテー
パ角度θを大きくしなければならない。しかし、内輪間
座58を設置するために、テーパ角度θの増加には限度
がある。
【0004】この発明の目的は、エアオイル潤滑で問題
となる風切り音を発生させることなく、高速回転時にも
確実に軸受内部に潤滑油を供給できる潤滑構造および潤
滑方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明における第1の
発明の転がり軸受のエアオイル潤滑構造は、転がり軸受
の保持器の内径面に向かってエアオイルを吐出するノズ
ル部材を設け、上記保持器の内径面における少なくとも
上記吐出エアオイルの当たり箇所から保持器幅の中央に
至る幅の部分を、保持器幅の中央側が次第に大径となる
断面形状としたものである。この構成によると、ノズル
部材から吐出するエアオイルは、搬送エアを直接に転動
体に噴射せず、保持器に向けて噴射するため、風切り音
が発生しない。ノズル部材から吐出されて、搬送エアに
よって保持器内径面に付着した潤滑油は、遠心力の作用
により保持器中央へ向かって移動する。この移動によっ
て保持器のポケットに到達した潤滑油は、転動体に付着
し、潤滑に寄与する。また、保持器中央に到達した潤滑
油は、回転方向に対して前方あるいは後方の保持器ポケ
ットに移動して転動体に付着し、潤滑に寄与する。
【0006】この発明において、上記保持器の内径面の
全体を、保持器幅の中央側が次第に大径となる断面形状
とすることが好ましい。すなわち、保持器内径面におけ
る吐出エアオイルの当たり箇所と反対側の部分も、保持
器幅の中央側が次第に大径となる断面形状とする。この
ような内径面形状とした場合、上記のように遠心力によ
って保持器中央に到達した潤滑油は、行き過ぎて他側縁
へ流出することなく、保持器幅中央の斜面接合部から回
転方向に対して前方あるいは後方の保持器ポケットに移
動し、転動体に付着して潤滑に寄与する。このため、吐
出された潤滑油が、無駄になることなく、効率的に潤滑
に利用される。
【0007】この発明において、上記ノズル部材のエア
オイルのノズル孔は、円周方向の2箇所以上に等配する
ことが好ましい。保持器は、外輪案内や転動体案内等と
されるが、保持器は各部の隙間の範囲で姿勢が自由に変
わることができる。そのため、ノズル部材からエアオイ
ルを吹き付けた場合、局部的に搬送エアの噴射圧力を受
けることで、モーメント荷重が生じ、傾きを与えようと
する。ノズル孔が円周方向の2箇所以上に等配されてい
ると、各ノズル孔に対面する部分の噴射圧力によるモー
メント荷重が相殺され、噴射圧力による保持器の傾きが
防止される。
【0008】この発明において、上記転がり軸受が玉軸
受である場合に、上記保持器の転動体を保持するポケッ
トの保持器内径面側の開口縁に、先端がポケット中央側
に向かう爪部を設けても良い。このようにポケットに爪
部を設けた場合、保持器の内径面を遠心力の作用によっ
て保持器中央へ向かって移動する潤滑油が、遠心力によ
って爪部の先端から飛散し、転動体に付着する。そのた
め、吐出されたエアオイルの潤滑油が潤滑に実際に寄与
する割合が高められる。
【0009】この発明において、上記ノズル部材を環状
とし、このノズル部材の保持器内径面に対面する外周面
部分に円周溝を設け、この円周溝内にエアオイルのノズ
ル孔を開口させても良い。このように円周溝を設けた場
合、ノズル孔から吐出されるエアオイルが、円周溝内に
広がって保持器に吹き付けられることになる。そのた
め、搬送エアの圧力が、保持器内径面の全周に渡って均
等になり、風切り音をさらに低減することができる。
【0010】この発明における第2の発明の転がり軸受
のエアオイル潤滑構造は、転がり軸受の内輪の外周面
に、この内輪の転走面に続く斜面部を設け、この斜面部
に向かってエアオイルを吐出するノズル部材を設け、保
持器の内径面を、保持器幅の中央側が次第に大径となる
断面形状としても良い。この構成の場合、ノズル部材か
ら内輪の斜面部に吐出されたエアオイルの潤滑油が、傾
斜面を伝わって遠心力により転走面へ流れると共に、高
速回転時に、内輪の斜面部から飛散した潤滑油が、保持
器の内径面によって捕獲される。この捕獲された潤滑油
は、保持器内径面の傾斜した断面形状のために、遠心力
により保持器中央へ向かって移動し、潤滑に寄与され
る。
【0011】この発明の転がり軸受のエアオイル潤滑方
法は、転がり軸受の保持器の内径面に向かってエアオイ
ルを吐出し、この保持器内径面に吐出されたエアオイル
を、保持器の回転による遠心力で保持器の幅方向の中央
側へ移動させて転動体に供給する方法である。そのた
め、風切り音を発生させることなく、高速回転時にも確
実に軸受内部に潤滑油を供給できる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態を図1
および図2と共に説明する。この転がり軸受のエアオイ
ル潤滑構造は、転がり軸受1の保持器7の内径面7aに
向かってエアオイルを吐出するノズル部材9を設け、保
持器7の内径面7aを、保持器幅の中央P側が次第に大
径となる断面形状としたものである。転がり軸受1は、
内輪4と外輪5の転走面4a,5a間に複数の転動体6
を介在させたものである。転走面4a,5aは円周溝の
内面からなる。転動体6は、例えばボールからなり、保
持器7のポケット8内に保持されている。図示の例で
は、転がり軸受1はアンギュラ玉軸受からなり、内輪4
のカウンタボア側に上記ノズル部材9が配置されてい
る。転がり軸受1は、外輪5がハウジング2の内径面に
嵌合して設置され、内輪4が軸3の外径面に嵌合してい
る。内輪4の軸方向の両側には内輪間座13が設けら
れ、外輪5の軸方向の両側に外輪間座14が設けられて
いる。
【0013】ノズル部材9は、リング状部材であって、
外輪5の幅面に隣接してハウジング2に設置され、保持
器7の内径面と内輪4の外径面との間に突出するリング
状の鍔状の突部9aが設けられている。このリング状の
突部9aの先端に開口して、ノズル孔10が形成されて
いる。ノズル部材9は、外輪間座の一つとして設けら
れ、ハウジング2の内径面に嵌合して、内輪5と他の外
輪間座14との間に設置されている。なお、ノズル部材
9は、外輪間座として設ける代わりに、別の外輪間座1
4の内径面に取付けるものとしても良い。
【0014】ノズル部材9のノズル孔10は、このノズ
ル部材9内に設けられたエアオイル流路11を介して、
ハウジング2内のエアオイル供給孔12に連通する。エ
アオイル供給孔12には、ハウジング2外のエアオイル
供給手段(図示せず)に配管等で接続されている。エア
オイル供給手段は、搬送エアに潤滑油を混合させたエア
オイルを供給する手段である。ノズル部材9におけるノ
ズル孔10は、円周方向の1か所でも良いが、円周方向
の複数箇所に等配することが好ましい。ノズル孔10を
複数設ける場合、例えば、ノズル部材9内のエアオイル
流路11およびハウジング2内のエアオイル供給孔12
からなる流路を分岐構造とし、各ノズル孔10にエアオ
イルを供給するようにする。
【0015】保持器7は、リング状の部材であり、その
内径面7aは、少なくともノズル部材9からの吐出エア
オイルの当たり箇所から保持器幅の中央Pに至る幅の部
分7aaを、保持器幅の中央P側が次第に大径となる断
面形状とする。この実施形態では、保持器内径面7aに
おける上記の部分7aaと反対側の部分7abも、保持
器幅の中央P側が次第に大径となる断面形状とされてお
り、内径面7aの全体が、円周溝状となっている。内径
面7aの上記各部分7aa,7abは、保持器幅の中央
側が次第に大径となる断面形状であれば良く、直線状の
断面形状の斜面であっも、凹曲線または凸曲線となる断
面形状の斜面であっても良い。また、両部分7aa,7
abは、例えば部分7aaを直線状の断面形状に、部分
7abを凹曲線状の断面形状にするなど、互いに異なる
断面形状としても良い。図示の例では、両部分7aa,
7abとも、直線状の断面形状としてある。なお、この
明細書で言う保持器幅の中央Pは、保持器7のポケット
8の幅方向中央のことであり、このポケット中央に対し
て保持器幅が非対称である場合などは、保持器の全体の
幅寸法の中央と上記保持器幅の中央Pとは必ずしも一致
しない。
【0016】保持器7は、外輪案内または転動体案内形
式として、一定の径方向位置よりも内輪4側に偏らない
ようにする。また、保持器7が最大偏り状態となって
も、保持器7に突部9aが接触しないように、ノズル部
材9を形成する。すなわち、ノズル部材9の突部9aの
外径面と保持器7の内径面7aとの間に、スリット状の
隙間が全周にわたって確保されるようにする。
【0017】図2は、図1の実施形態にかかる転がり軸
受のエアオイル潤滑構造を応用したスピンドル装置の一
例を示す。このスピンドル装置は、工作機械に応用され
るものであり、主軸となる軸3の端部に工具またはワー
クのチャックが設けられる。軸3は、軸方向に離れた複
数の転がり軸受1を介してハウジング2に設置されてお
り、これらの転がり軸受1に、図1の例のエアオイル潤
滑構造が採用されている。
【0018】上記構成のエアオイル潤滑構造の作用を説
明する。エアオイル供給孔12に導入されたエアオイル
は、エアオイル通路11を通過し、ノズル孔10より保
持器内径面7aの斜面部分7aaに噴射され、粒状にな
った潤滑油が保持器内径面7aの斜面部分7aaに付着
する。斜面部分7aaに付着した潤滑油は、遠心力の作
用により保持器内径面7aの幅中央Pの方向に移動す
る。保持器7のポケット8に到達した潤滑油は、保持器
7から転動体6に移動し、転動体6の自転によって転走
面に運ばれ、転動体6と転走面4a,5a間の潤滑に寄
与する。軸方向の移動によって保持器7ポケット8に到
達しなかった潤滑油は、保持器内径面7aの斜面部分7
abが、斜面部分7aaに対して保持器中央Pで対称に
設けられているために、保持器中央Pからさらに軸方向
に移動することはなく、回転方向に対して前方あるいは
後方の保持器ポケット8に移動する。この移動により、
保持器7から転動体6に移動し、転動体6の自転によっ
て転走面4a,5aに運ばれ、あるいは直接に外輪転走
面5aに付着し、転動体6と転走面4a,5a間の潤滑
に寄与する。ノズル孔10は、1箇所でも潤滑油の供給
は可能であるが、2箇所以上に等配することにより、搬
送エアによって生じる保持器7のモーメントを打ち消す
ことができる。
【0019】なお、この発明は、以下の各図の実施形態
としても良い。これらの各実施形態において、特に説明
した事項の他は、第1の実施形態と同じであり、対応す
る部分に同一符号を付してある。例えば、第1の実施形
態は、転がり軸受1が玉軸受である場合につき説明した
が、この発明のエアオイル潤滑構造は、図3に示す例や
図4に示す例などのように、転がり軸受1が円筒ころ軸
受である場合にも適用することができる。図3の例は、
内輪4Aが両鍔付きで、外輪5Aが鍔無しの形式のころ
軸受の場合を示す。図4の例は、内輪4Bが両鍔付き
で、外輪5Bが鍔無しの形式のころ軸受の場合を示す。
【0020】また、転がり軸受1が玉軸受である場合
に、図5に示すように、保持器7のポケット8の保持器
内径面側の開口縁に、先端がポケット中央側に向かう爪
部15を設けても良い。爪部15は、ポケット8の開口
縁の全周にわたるものであっても、一部に設けられたも
のであっても良い。このようにポケット8に爪部15を
設けた場合、保持器7の内径面7aを遠心力の作用によ
って保持器中央Pへ向かって移動する潤滑油が、遠心力
によって爪部15の先端から飛散し、転動体6に付着す
る。そのため、吐出されたエアオイルの潤滑油が潤滑に
実際に寄与する割合が高められる。
【0021】また、上記各実施形態において、図6に示
すように、ノズル部材9の保持器内径面7aに対面する
外周面部分、つまり突部9aの外周面に円周溝16を設
け、この円周溝16内にエアオイルのノズル孔10を開
口させても良い。このように円周溝16を設けた場合、
ノズル孔10から吐出されるエアオイルが、円周溝16
内に広がって保持器7に吹き付けられることになる。そ
のため、搬送エアの圧力が、保持器内径面7aの全周に
渡って均等になり、風切り音をさらに低減することがで
きる。
【0022】図7は、保持器7の端部を内外輪1,2の
幅面よりも軸方向に突出させ、その突出部分にノズル部
材9のノズル孔10を対向させたものである。軸受内部
設計の事情により、軸受内部にノズル部材9を挿入する
ことが困難な場合は、同図の例のように保持器幅を広げ
ることにより、ノズル部材9からエアオイルを保持器7
の内径面7aに吹き付けることができる。
【0023】図8に示す実施形態は、内輪4の外周面
に、この内輪4の転走面4aに続く斜面部4bを設け、
この斜面部4bに向かってエアオイルを吐出するよう
に、ノズル部材9Aを設けたものである。保持器7は、
上記各実施形態と同様に、内径面7aを保持器幅の中央
側が次第に大径となる断面形状とする。ノズル部材9A
の内輪斜面部4bに対面する内周面部分、つまり突部9
Aaの内周面には、円周溝16Aを設け、この円周溝1
6A内にエアオイルのノズル孔10Aを開口させてい
る。
【0024】この構成の場合、ノズル部材9Aから内輪
4の斜面部4bに吐出されたエアオイルの潤滑油が、傾
斜面4bを伝わって遠心力により転走面4aへ流れると
共に、高速回転時に、内輪4の斜面部4bから飛散した
潤滑油が、保持器7の内径面7aによって捕獲される。
この捕獲された潤滑油は、保持器内径面7aの傾斜した
断面形状のために、遠心力により保持器中央Pへ向かっ
て移動し、潤滑油寄与される。
【0025】この実施形態のように、ノズル部材9Aか
らエアオイルを内輪4の斜面部4bに吹き付ける構成と
する場合も、図9の例や図10の例等のように、転がり
軸受1が円筒ころ軸受である場合に適用できる。図9の
例は、内輪4Cが両鍔付きで、外輪5Cが鍔無しの形式
のころ軸受の場合を示す。図10の例は、内輪4Dが両
鍔付きで、外輪5Dが鍔無しの形式のころ軸受の場合を
示す。
【0026】なお、以上の各実施形態では、軸受の片側
のみにノズル部材9,9Aを配置したが、ノズル部材
9,9Aは、転動体6に対する軸方向の両側に設けても
良い。
【0027】
【発明の効果】この発明における第1の発明の転がり軸
受のエアオイル潤滑構造は、転がり軸受の保持器の内径
面に向かってエアオイルを吐出するノズル部材を設け、
上記保持器の内径面における少なくとも上記吐出エアオ
イルの当たり箇所から保持器幅の中央に至る幅の部分
を、保持器幅の中央側が次第に大径となる断面形状とし
たものであるため、風切り音を発生させることなく、高
速回転時にも確実に軸受内部に潤滑油を供給することが
できる。保持器の内径面の全体を、保持器幅の中央側が
次第に大径となる断面形状とした場合は、吐出された潤
滑油がより一層効率的に潤滑に利用される。この発明に
おける第2の発明の転がり軸受のエアオイル潤滑構造
は、転がり軸受の内輪の外周面に、この内輪の転走面に
続く斜面部を設け、この斜面部に向かってエアオイルを
吐出するノズル部材を設け、保持器の内径面を、保持器
幅の中央側が次第に大径となる断面形状としたものであ
るため、風切り音を発生させることなく、高速回転時に
も確実に軸受内部に潤滑油を供給することができる。こ
の発明の転がり軸受のエアオイル潤滑方法は、転がり軸
受の保持器の内径面に向かってエアオイルを吐出し、こ
の保持器内径面に吐出されたエアオイルを、保持器の回
転による遠心力で保持器の幅方向の中央側へ移動させて
転動体に供給する方法であるため、風切り音を発生させ
ることなく、高速回転時にも確実に軸受内部に潤滑油を
供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる転がり軸受のエ
アオイル潤滑構造の部分断面図である。
【図2】同エアオイル潤滑構造を採用したスピンドル装
置の一例の断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態にかかるエアオイル潤
滑構造の部分断面図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態にかかるエアオ
イル潤滑構造の部分断面図である。
【図5】この発明のさらに他の実施形態にかかるエアオ
イル潤滑構造の部分断面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施形態にかかるエアオ
イル潤滑構造の部分断面図である。
【図7】この発明のさらに他の実施形態にかかるエアオ
イル潤滑構造の部分断面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態にかかるエアオ
イル潤滑構造の部分断面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施形態にかかるエアオ
イル潤滑構造の部分断面図である。
【図10】この発明のさらに他の実施形態にかかるエア
オイル潤滑構造の部分断面図である。
【図11】従来例の断面図である。
【図12】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…転がり軸受 4…内輪 4a…転走面 4b…斜面部 5…外輪 6…転動体 7…保持器 7a…内径面 7a,7b…内径面の部分 8…ポケット 9,9A…ノズル部材 9a…突部 10…ノズル孔 15…爪部 16…円周溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J063 AA25 AC20 CD09 CD42 XB07 XD03 XD14 XD47 XD73 XF16 3J101 AA02 AA13 AA24 AA32 AA42 AA52 AA54 AA62 BA34 BA53 BA56 BA71 CA06 FA01 FA32 GA31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転がり軸受の保持器の内径面に向かって
    エアオイルを吐出するノズル部材を設け、上記保持器の
    内径面における少なくとも上記吐出エアオイルの当たり
    箇所から保持器幅の中央に至る幅の部分を、保持器幅の
    中央側が次第に大径となる断面形状とした転がり軸受の
    エアオイル潤滑構造。
  2. 【請求項2】 上記保持器の内径面の全体を、保持器幅
    の中央側が次第に大径となる断面形状とした請求項1に
    記載の転がり軸受のエアオイル潤滑構造。
  3. 【請求項3】 上記ノズル部材のエアオイルのノズル孔
    を、円周方向の2箇所以上に等配した請求項1または請
    求項2に記載の転がり軸受のエアオイル潤滑構造。
  4. 【請求項4】 上記転がり軸受が玉軸受であって、上記
    保持器の転動体を保持するポケットの保持器内径面側の
    開口縁に、先端がポケット中央側に向かう爪部を設けた
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の転がり軸受
    のエアオイル潤滑構造。
  5. 【請求項5】 上記ノズル部材が環状であって、このノ
    ズル部材の保持器内径面に対面する外周面部分に円周溝
    を設け、この円周溝内に上記ノズル部材におけるエアオ
    イルのノズル孔を開口させた請求項1ないし請求項4の
    いずれかに記載の転がり軸受のエアオイル潤滑構造。
  6. 【請求項6】 転がり軸受の内輪の外周面に、この内輪
    の転走面に続く斜面部を設け、この斜面部に向かってエ
    アオイルを吐出するノズル部材を設け、保持器の内径面
    を、保持器幅の中央側が次第に大径となる断面形状とし
    た転がり軸受のエアオイル潤滑構造。
  7. 【請求項7】 転がり軸受の保持器の内径面に向かって
    エアオイルを吐出し、この保持器内径面に吐出されたエ
    アオイルを、保持器の回転による遠心力で保持器の幅方
    向の中央側へ移動させて転動体に供給する転がり軸受の
    エアオイル潤滑方法。
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