JP2002088919A - ユニット建物における鞘管施工方法 - Google Patents

ユニット建物における鞘管施工方法

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JP2002088919A
JP2002088919A JP2000278236A JP2000278236A JP2002088919A JP 2002088919 A JP2002088919 A JP 2002088919A JP 2000278236 A JP2000278236 A JP 2000278236A JP 2000278236 A JP2000278236 A JP 2000278236A JP 2002088919 A JP2002088919 A JP 2002088919A
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sheath
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Yujiro Hamada
雄二郎 濱田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場において製造された鞘管を備えた下階建
物ユニットと鞘管を備えた上階建物ユニットとを上下に
隣接配置してなるユニット建物の鞘管施工方法を提供す
る。 【解決手段】 下階用鞘管1aを備えた一階用建物ユニ
ット(下階建物ユニット)U1と上階用鞘管2aを備え
た二階用建物ユニット(上階建物ユニット)U2を工場
で製造し、建設現場にトラックで輸送し、基礎5の上に
一階用建物ユニットU1を載置し、その上に二階用建物
ユニットU2を載置することにより、下階用鞘管1aの
上端と上階用鞘管2aの下端とを連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上階建物ユニット
及び下階建物ユニットに鞘管を工場で施工し、建設現場
での鞘管の施工工数を少なくすることのできるユニット
建物における鞘管施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、類似の技術としては、例えば実開
平4−97960号公報において、ユニット建物を形成
する建物ユニットに必要とされる各種の配管を、建物ユ
ニットを製造する工場において予め取付固定しておき、
建設現場で建物ユニット間で配管を接続するユニット建
物の配管方法が記載されている。また、特開平8−13
688号公報において、鞘管を内装した建築パネルが記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平4−979
60号公報における技術では、給湯配管や給水配管等の
配管を建物ユニット間で接続するため、配管の接続箇所
が多くなり、施工工数が増し、かつ、配管の信頼性を損
なう可能性があるという問題点があった。また、配管を
取り替えることが難しいという問題点があった。また、
上記特開平8−13688号公報における技術では、建
築パネルの中に配管経路を構成する鞘管を予め配してお
くことにより、その建築パネルを使った建物の建設後、
可撓管からなる給湯配管や給水配管等の配管をその鞘管
に挿入することができる。従って、その建築パネルから
配管を露出することなく配管工事を行うことができ、か
つ、配管どうしの接続を不要にすることができる。しか
しながら、上記建築パネルを建物ユニットに採用して、
建築パネルを建物の下階建物ユニットと上階建物ユニッ
トとに配置しても、鞘管を連通する手段がないので、可
撓管を下階建物ユニットから上階建物ユニットまで通し
て配管するためには上下の建築パネル間に挟まれる上階
の床の中で鞘管の接続工事が必要となり、施工工数が多
くなるという問題点があった。また、接続部品が必要と
なるという問題点があった。
【0004】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであって、鞘管を備えた下階建物ユニットと鞘管を備
えた上階建物ユニットからなる、建設現場での施工工数
の少ないユニット建物の鞘管施工方法を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、下階側鞘管を備えた下階建物ユ
ニットの上に上階側鞘管を備えた上階建物ユニットを載
置して形成されるユニット建物における鞘管施工方法に
おいて、前記下階建物ユニットの駆体の上端部所定の位
置に下階側鞘管案内手段が設けられており、前記上階建
物ユニットの駆体の下端部所定の位置に上階側鞘管案内
手段が設けられており、工場において前記下階側鞘管案
内手段に前記下階側鞘管の上端部を設置し、前記上階側
鞘管案内手段に前記上階側鞘管の下端部を設置し、建設
現場において前記下階建物ユニットの上に前記上階建物
ユニットを載置固定することにより、前記下階側鞘管の
上端と前記上階側鞘管の下端とを連通することを特徴と
するユニット建物における鞘管施工方法である。
【0006】本発明における建物ユニットとしては、木
質系建物ユニットや鉄骨系建物ユニットを好適に用いる
ことができる。ここで、木質系建物ユニットとは、木質
の床枠組み及び壁枠組みに構造用の面材が取着されてな
る床パネル及び壁パネルを箱型に組み上げた構成のもの
である。また、鉄骨系の建物ユニットとは、四隅の鋼柱
の上下端がそれぞれ形鋼からなる天井大梁及び床大梁で
剛に結ばれて組み立てられた箱型の鉄骨骨組みを有する
構成のものである。本発明における鞘管は、流体を流す
ための可撓管を挿入するために使用されるものである。
【0007】また、本発明において、木質系建物ユニッ
トの場合、建物ユニットの駆体の上端部の下階側鞘管案
内手段とは、壁枠組みの上枠に設けられた孔や切欠を示
し、下端部の上階側鞘管案内手段とは、床枠組みの周縁
部下面に取り付けられた繋ぎ下枠に設けられた孔や切欠
等を示す。また、鉄骨系建物ユニットの場合、建物ユニ
ットの駆体の上端部の下階側鞘管案内手段とは、天井大
梁又は天井大梁に固着された天井に取り付けられた、鞘
管を内包できる円筒体等の筒状体等を示し、下端部の上
階側鞘管案内手段とは、床大梁又は床大梁に固着された
床に取り付けられた、鞘管を内包できる円筒体等の筒状
体等を示す。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
おいて、前記上階建物ユニット及び下階建物ユニットが
木質の床枠組み及び壁枠組みに構造用の面材が取着され
てなる床パネル及び壁パネルを箱型に組み上げた構成の
木質系建物ユニットであり、前記下階側鞘管案内手段
が、前記壁枠組みの上枠に設けた下階側鞘管の外径に略
等しい孔であり、前記上階側鞘管案内手段が前記床枠組
みの周縁部下面に取り付けられた繋ぎ下枠に設けられた
上階側鞘管の外径に略等しい孔であることを特徴とする
ユニット建物における鞘管施工方法である。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1に
おいて、前記上階建物ユニット及び下階建物ユニットが
木質の床枠組み及び壁枠組みに構造用の面材が取着され
てなる床パネル及び壁パネルを箱型に組み上げた構成の
木質系建物ユニットであり、前記下階側鞘管案内手段
が、前記壁枠組みの上枠に設けた下階側鞘管の外径より
大きい孔であり、前記上階側鞘管案内手段が前記床枠組
みの周縁部下面に取り付けられた繋ぎ下枠に設けられた
上階側鞘管の外径に略等しい孔であり、建設現場におい
て前記下階建物ユニットの上に前記上階建物ユニットを
載置固定するとともに、前記下階側鞘管の上端部を前記
上階建物ユニットの上階側鞘管案内手段に挿入すること
を特徴とするユニット建物における鞘管施工方法であ
る。
【作用】請求項1記載の発明の建物ユニットにおける鞘
管施工方法においては、工場において下階建物ユニット
の下階側鞘管案内手段に下階側鞘管の上端部を設置し、
上階建物ユニットの上階側鞘管案内手段に上階側鞘管の
下端部を設置し、建設現場において下階建物ユニットの
上に上階建物ユニットを載置固定することにより、下階
側鞘管の上端と上階側鞘管の下端とを連通する。つま
り、下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを載置固
定するだけで下階建物ユニットに備えられた下階側鞘管
の上端と上階建物ユニットに備えられた上階側鞘管の下
端とが連通できるので、建設現場における鞘管の施工工
数を少なくすることができる。また、鞘管どうしを接続
するためのカップリング等の接続部品が不要である。
【0010】請求項2記載の発明の建物ユニットにおけ
る鞘管施工方法においては、建物ユニットが木質系建物
ユニットであるので寸法精度がよく、上下階側の鞘管案
内手段を正確な位置に設けることができる。また、下階
側鞘管案内手段が、壁枠組みの上枠に設けた上階側鞘管
の外径に略等しい孔であるので、鞘管の上端部の位置が
移動することがない。また、上階側鞘管案内手段が床枠
組みの周縁部下面に取り付けられた繋ぎ下枠に設けられ
た下階側鞘管の外径に略等しい孔であるので、鞘管の下
端部の位置が移動することがない。従って、下階建物ユ
ニットの上に上階建物ユニットを載置固定するだけで下
階建物ユニットに備えられた鞘管の上端と上階建物ユニ
ットに備えられた鞘管の下端とが当接、連通できるの
で、建設現場における鞘管の施工工数を少なくすること
ができる。
【0011】請求項3記載の発明の建物ユニットにおけ
る鞘管施工方法においては、建物ユニットが木質系建物
ユニットであり、下階側鞘管案内手段が、壁枠組みの上
枠に設けた下階側鞘管の外径より大きい孔であり、上階
側鞘管案内手段が床枠組みの周縁部下面に取り付けられ
た繋ぎ下枠に設けられた上階側鞘管の外径に略等しい孔
であり、建設現場において下階建物ユニットの上に上階
建物ユニットを載置固定するとともに、下階側鞘管の上
端部を上階建物ユニットの上階側鞘管案内手段に挿入す
る。つまり、建物ユニットの寸法精度が悪くても、下階
側鞘管の上端部の位置を調整することにより、下階建物
ユニットに備えられた下階側鞘管の上端と上階建物ユニ
ットに備えられた上階側鞘管の下端とが上階側鞘管案内
手段の内で当接、連通できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明の
ユニット建物における鞘管施工方法の第一実施例を説明
するための一階用建物ユニットの縦断面図、図2は本発
明の本発明のユニット建物における鞘管施工方法の第一
実施例を説明するための二階用建物ユニットの縦断面
図、図3は本発明のユニット建物における鞘管施工方法
の第一実施例を説明するためのユニット建物の縦断面図
である。
【0013】建物ユニットの構造を図1,2、ユニット
建物の構造を図3を参照して説明する。図1に示すよう
に、一階用建物ユニット(下階建物ユニット)U1は、
床パネル7(駆体)の側縁部に壁パネル6(駆体)を立
設してある。床パネル7は、それぞれ複数の根太72
a,72bによって方形に組み立てられた床枠組みの上
面に構造用合板やパーチクルボード等の面材71を取着
することによって床構面としてある。壁パネル6は、そ
れぞれ複数の下枠61,上枠62及び縦枠63によって
組み立てられた壁枠組みの内面に石膏ボード66、外面
に木片セメント板65を取着することによって形成され
た耐力壁としてある。なお、床パネル7には、根太72
aの下部に繋ぎ下枠73を釘打ちによって一体化してあ
る。この繋ぎ下枠73は、図3に示すように基礎5に載
置し、基礎5に埋め込んだアンカーボルトで締結できる
ようにしてある。
【0014】下階側鞘管1aの下端部は、一階用建物ユ
ニットU1の壁パネル6の下枠61と床パネル7の面材
71を貫通するように開けた孔61a,71aを通して
床パネル7の床枠組みの中に引き下げてある。また、壁
パネル6の上枠62に設けた下階側鞘管1aの外径に略
等しい外径の孔(下階側鞘管案内手段)62aに下階側
鞘管1aの上端部が設置してある。また、下階側鞘管1
aは、移動しないように、壁枠組みの縦枠63,63間
の所定の位置に斜め釘で取り付られた取付木桟64にサ
ドル3を用いて木ネジ4で固定されている。
【0015】図2により、二階用建物ユニット(上階建
物ユニット)U2の一階用建物ユニットU1と異なる点
を説明する。二階用建物ユニットU2は、床パネル8の
側縁部に壁パネル6を立設してある。床パネル8の根太
82a,82bは一階用建物ユニットU1より成の高い
ものを使用してある。床パネル8に設けられている繋ぎ
下枠73は、図3に示すように一階用建物ユニットU1
の壁パネル6を構成している上枠62の上に載置し、ボ
ルトによって締結できるようにしてある。
【0016】上階側鞘管2aの下端部は、二階用建物ユ
ニットU2の壁パネル6の下枠61と床パネル8の面材
71とを貫通するように開けた孔61a,71aを通し
て床パネル8の床枠組みの中に引き下げ、繋ぎ下枠73
に設けた上階側鞘管2aの外径に略等しい外径の孔(上
階側鞘管案内手段)73aに上階側鞘管2aの下端部が
設置してある。また、壁パネル6の上枠62に設けた上
階側鞘管2aの外径に略等しい外径の孔(下階側鞘管案
内手段)62aに上階側鞘管2aの上端部が設置してあ
る。また、上階側鞘管2aは、移動しないように、壁枠
組みの縦枠63,63間の所定の位置に斜め釘で取り付
られた取付木桟64にサドル3を用いて木ネジ4で固定
されている。ここで、二階用建物ユニットU2の孔73
aと一階用建物ユニットU1の孔62aの位置は、建物
ユニットUを形成する際に平面上同じ位置になるように
設けられている。
【0017】ユニット建物は、図3に示すように、基礎
5の上に一階用建物ユニットU1が載置され、その上に
二階用建物ユニットU2が載置されている。その上に不
図示の屋根用建物ユニットが載置され、お互いにボルト
で締結されている。また、下階側鞘管1aの上端と上階
側鞘管2aの下端とは当接し、連通するように設けられ
ている。また、上階側鞘管2aの上端は、屋根用建物ユ
ニットに備えられた鞘管の下端と当接し、連通するよう
になされている。
【0018】以上のように構成してあるので、鞘管1
a,2aが壁パネル6,6の中に隠蔽されるので、鞘管
1a,2aを隠蔽するためのパイプシャフト等を設けな
くともてユニット建物Uの外観を損なうことがない。ま
た、鞘管1a,2aの中に挿入される架橋ポリエチレン
管等の可撓管は鞘管1a,2aと壁パネル6とで覆われ
断熱されるので、露出配管に比べて放熱を小さくするこ
とができる。また、ユニット建物Uの建設工事が終了し
た後でも、鞘管1a,2aのなかに架橋ポリエチレン管
等の可撓管を挿入することができるので、工事の段取り
がよくなる。また、メンテナンスのときに架橋ポリエチ
レン管等の可撓管を取り換えることができる。つまり、
可撓管を床下から一階、二階、屋根等に自由に配管する
ことができる。
【0019】次に、ユニット建物における鞘管施工方法
を説明する。まず、図1を参照して一階用建物ユニット
U1への下階側鞘管1aの取り付け方法を説明する。一
階用建物ユニットU1を工場で製造するに際し、まず、
床パネル7を組み立てる。床パネル7の側縁部に壁パネ
ル6を構成する壁枠組みを立設し、木片セメント板65
を壁枠組みの外側に取着する。その壁枠組みの縦枠6
3,63間の所定の位置に取付木桟64を斜め釘で取り
付ける。さらに、壁パネル6の下枠61の上から下枠6
1と面材71とを貫通する孔61a,71aを開ける。
ここから、所定の長さの下階側鞘管1aの下端部を床パ
ネル7の床枠組みの中に引き下げる。また、壁パネル6
の上枠62に下階側鞘管1aの外径に略等しい外径の孔
(下階側鞘管案内手段)62aを設け、ここに下階側鞘
管1aの上端部を挿入、設置する。また、下階側鞘管1
aは、壁パネル6の所定の位置にに設けた木桟64にサ
ドル3を用いて木ネジ4で固定する。ここで、取付木桟
64は上下2カ所又は3ヵ所以上に設けてもよい。その
後、石膏ボード66を壁枠組みの内側に取着することに
より建物ユニットU1を製造する。
【0020】図2に示すように、二階用建物ユニットU
2の壁パネル6にも上階側鞘管2aを取り付ける。二階
用建物ユニットU2を工場で製造するに際し、まず、床
パネル8を組み立てる。床パネル8の側縁部に壁パネル
6を構成する壁枠組みを立設し、木片セメント板65を
壁枠組みの外側に取着する。その壁枠組みの縦枠63,
63間の所定の位置に取付木桟64を斜め釘で取り付け
る。さらに、壁パネル6の下枠61の上から下枠61と
面材71とを貫通する孔61a,71aを開ける。ここ
から、所定の長さの下階側鞘管1aの下端部を床パネル
7の床枠組みの中に引き下げる。また、繋ぎ下枠73
に、上階側鞘管2aの外径に略等しい外径の孔(上階側
鞘管案内手段)73aを設け、ここに上階側鞘管2aの
下端部を挿入、設置する。さらに、壁パネル6の上枠6
2に上階側鞘管2aの外径に略等しい外径の孔(下階側
鞘管案内手段)62aを設け、ここに上階側鞘管2aの
上端部を挿入、設置する。また、上階側鞘管2aは、壁
パネル6の所定の位置にに設けた木桟64にサドル3を
用いて木ネジ4で固定する。ここで、取付木桟64は上
下2カ所又は3ヵ所以上に設けてもよい。その後、石膏
ボード66を壁枠組みの内側に取着することにより建物
ユニットU2を製造する。
【0021】以上のように鞘管1a,2aを工場で取り
付けるので、壁パネル6の高さにわたる大型の治具等を
使うことにより、正確に少ない工数で壁パネル6内に施
工することができる。また、二階用建物ユニットU2で
あっても地上で上階側鞘管2aを壁パネル6内に施工す
ることができるので、作業が容易で工数も少なくてす
む。
【0022】これらの一階用建物ユニットU1,二階用
建物ユニットU2,屋根用建物ユニット等を他の建物ユ
ニットとともにトラックで施工現場に搬送し、クレーン
を使って図3のように隣接配置する。その際、一階用建
物ユニットU1の上に二階用建物ユニットU2を載置,
固定するだけで、下階側鞘管1aの上端と上階側鞘管2
aの下端とを当接させ、連通させることができる。ま
た、二階用建物ユニットU2の上に屋根用建物ユニット
や三階用建物ユニットが載置された場合も同様に鞘管ど
うしを連通させることができる。
【0023】以上のように施工されるので、下階側鞘管
1aと上階側鞘管2aとの連通には特別な作業を必要と
しないので、鞘管の施工工数を少なくすることができ
る。また、接続用部品を用いる必要がないのでコストダ
ウンが図れる。
【0024】図4は本発明のユニット建物における鞘管
施工方法の第二実施例を説明するための一階用建物ユニ
ットの縦断面図、図5は本発明の本発明のユニット建物
における鞘管施工方法の第二実施例を説明するための二
階用建物ユニットの縦断面図、図6は本発明のユニット
建物における鞘管施工方法の第二実施例を説明するため
のユニット建物の縦断面図である。
【0025】図4を用いて、図1の第一実施例における
一階用建物ユニットと異なる点を中心に説明する。下階
側鞘管1bの下端部は、一階用建物ユニットU1の壁パ
ネル6の下枠61と床パネル7の面材71を貫通するよ
うに開けた孔61a,71aを通して床パネル7の床枠
組みの中に引き下げてある。また、壁パネル6の上枠6
2に設けた下階側鞘管1bの外径より大きい外径の孔
(下階側鞘管案内手段)62bに下階側鞘管1bの上端
部が上枠62の上面より突出するように設置してある。
また、下階側鞘管1bは、移動しないように、壁枠組み
の縦枠63,63間の所定の位置に斜め釘で取り付られ
た取付木桟64にサドル3を用いて木ネジ4で固定され
ている。
【0026】図5を用いて、図2の第二実施例における
二階用建物ユニットと異なる点を中心に説明する。上階
側鞘管2bの下端部は、二階用建物ユニットU2の壁パ
ネル6の下枠61と床パネル8の面材71とを貫通する
ように開けた孔61a,71aを通して床パネル8の床
枠組みの中に引き下げ、繋ぎ下枠73に設けた上階側鞘
管2bの外径に略等しい外径の孔(上階側鞘管案内手
段)73aに上階側鞘管2bの下端部が設置してある。
ここで、上階側鞘管2bの下端は、繋ぎ下枠73の下面
から引っ込んだ位置になるように設置してある。また、
壁パネル6の上枠62に設けた上階側鞘管2bの外径よ
り大きい外径の孔(下階側鞘管案内手段)62bに上階
側鞘管2bの上端部が上枠62の上面から突出するよう
に設置してある。また、上階側鞘管2bは、移動しない
ように、壁枠組みの縦枠63,63間の所定の位置に斜
め釘で取り付られた取付木桟64にサドル3を用いて木
ネジ4で固定されている。ここで、二階用建物ユニット
U2の孔73aと一階用建物ユニットU1の孔62bの
位置は、建物ユニットUを形成する際に平面上略同じ位
置になるように設けられている。
【0027】次に、ユニット建物における鞘管施工方法
を図6を参照にして説明する。一階用建物ユニットU1
と二階用建物ユニットU2とは第一実施例と同様工場で
製造される。
【0028】これらの一階用建物ユニットU1,二階用
建物ユニットU2,屋根用建物ユニット等を他の建物ユ
ニットとともにトラックで施工現場に搬送し、クレーン
を使って図6のように隣接配置する。一階用建物ユニッ
トU1の上への二階用建物ユニットU2の載置は、一階
用建物ユニットU1の壁パネル6の上枠62の上面から
突出した下階側鞘管1bの上端部を、二階用建物ユニッ
トU2の床パネル8の繋ぎ下枠73の孔73aに挿入し
ながら行う。上枠62の孔62bは下階側鞘管1bの外
径より大きくしてあるので、一階用建物ユニットU1、
又は、二階用建物ユニットU2の精度が多少悪くても、
下階側鞘管1bの上端部の位置を調整しながら二階用建
物ユニットU2の床パネル8の繋ぎ下枠73の孔73a
に挿入することができる。つまり、一階用建物ユニット
U1の上に二階用建物ユニットU2を載置し終わった時
には、下階側鞘管1bの上端と上階側鞘管2bの下端と
を当接させ、連通させることができる。また、二階用建
物ユニットU2の上に屋根用建物ユニットや三階用建物
ユニットが載置された場合も同様に鞘管どうしを連通さ
せることができる。なお、下階側鞘管1bの上端部は、
一階用建物ユニットU1の上に二階用建物ユニットU2
を載置し終わった後に、下階用鞘管案内手段62bから
引き出して上階用鞘管案内手段73aに挿入するように
してもよい。
【0029】以上のように施工されるので、下階側鞘管
1aと上階側鞘管2aとの連通には特別な作業を必要と
しない。
【0030】以上、本発明の実施例を図面により説明し
たが、本発明の具体的構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があっても本発明に含まれる。
【0031】例えば、鞘管は複数系列設けてもよい。ま
た、鞘管が貫通する壁パネルの下枠の孔や上枠の孔(下
階側鞘管案内手段)及び床パネルの繋ぎ下枠の孔(上階
側鞘管案内手段)には金属製や硬質合成樹脂製の保護管
や保護板を設けて、釘の打ち抜き等に備えることも有効
である。さらに、鞘管案内手段の内側に合成ゴムや合成
樹脂の発泡体等で形成されるスリーブを備えておくと、
鞘管を鞘管案内手段に容易に保持できるので好ましい。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明の建物ユニットにお
ける鞘管施工方法においては、下階建物ユニットの上に
上階建物ユニットを載置固定するだけで下階建物ユニッ
トに備えられた下階側鞘管の上端と上階建物ユニットに
備えられた上階側鞘管の下端とが連通できるので、建設
現場における鞘管の施工工数を少なくすることができ
る。また、鞘管どうしの接続部品が不要なのでコストダ
ウンが図れる。
【0033】また、請求項2記載の発明の建物ユニット
における鞘管施工方法においては、共に木質系建物ユニ
ットである下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを
載置固定するだけで下階建物ユニットに備えられた下階
側鞘管の上端と上階建物ユニットに備えられた上階側鞘
管の下端とが連通できるので、建設現場における鞘管の
施工工数を少なくすることができる。
【0034】また、請求項3記載の発明の建物ユニット
における鞘管施工方法においては、建物ユニットの寸法
精度が悪くても、下階建物ユニットの下階側鞘管の上端
部の位置を調整することにより、下階側鞘管の上端と上
階側鞘管の下端とが連通できる。つまり、建設現場にお
いて鞘管の位置の手直し等の無駄な作業をする必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のユニット建物における鞘管施工方法の
第一実施例を説明するための一階用建物ユニットの縦断
面図である。
【図2】本発明のユニット建物における鞘管施工方法の
第一実施例を説明するための二階用建物ユニットの縦断
面図である。
【図3】本発明のユニット建物における鞘管施工方法の
第一実施例を説明するためのユニット建物の縦断面図で
ある。
【図4】本発明のユニット建物における鞘管施工方法の
第二実施例を説明するための一階用建物ユニットの縦断
面図である。
【図5】本発明のユニット建物における鞘管施工方法の
第二実施例を説明するための二階用建物ユニットの縦断
面図である。
【図6】本発明のユニット建物における鞘管施工方法の
第二実施例を説明するためのユニット建物の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
U ユニット建物(建物) U1 一階用建物ユニット(下階建物ユニット) U2 二階用建物ユニット(上階建物ユニット) 1a,1b 下階側鞘管 2a,2b 上階側鞘管 6 壁パネル(駆体) 62 上枠 62a,62b 孔(下階側鞘管案内手段) 7,8 床パネル(駆体) 72 繋ぎ下枠 73a 孔(上階側鞘管案内手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下階側鞘管を備えた下階建物ユニットの
    上に上階側鞘管を備えた上階建物ユニットを載置して形
    成されるユニット建物における鞘管施工方法において、
    前記下階建物ユニットの駆体の上端部所定の位置に下階
    側鞘管案内手段が設けられており、前記上階建物ユニッ
    トの駆体の下端部所定の位置に上階側鞘管案内手段が設
    けられており、工場において前記下階側鞘管案内手段に
    前記下階側鞘管の上端部を設置し、前記上階側鞘管案内
    手段に前記上階側鞘管の下端部を設置し、建設現場にお
    いて前記下階建物ユニットの上に前記上階建物ユニット
    を載置固定することにより、前記下階側鞘管の上端と前
    記上階側鞘管の下端とを連通することを特徴とするユニ
    ット建物における鞘管施工方法。
  2. 【請求項2】 前記上階建物ユニット及び下階建物ユニ
    ットが木質の床枠組み及び壁枠組みに構造用の面材が取
    着されてなる床パネル及び壁パネルを箱型に組み上げた
    構成の木質系建物ユニットであり、前記下階側鞘管案内
    手段が、前記壁枠組みの上枠に設けた下階側鞘管の外径
    に略等しい孔であり、前記上階側鞘管案内手段が前記床
    枠組みの周縁部下面に取り付けられた繋ぎ下枠に設けら
    れた上階側鞘管の外径に略等しい孔であることを特徴と
    する請求項1記載のユニット建物における鞘管施工方
    法。
  3. 【請求項3】 前記上階建物ユニット及び下階建物ユニ
    ットが木質の床枠組み及び壁枠組みに構造用の面材が取
    着されてなる床パネル及び壁パネルを箱型に組み上げた
    構成の木質系建物ユニットであり、前記下階側鞘管案内
    手段が、前記壁枠組みの上枠に設けた下階側鞘管の外径
    より大きい孔であり、前記上階側鞘管案内手段が前記床
    枠組みの周縁部下面に取り付けられた繋ぎ下枠に設けら
    れた上階側鞘管の外径に略等しい孔であり、建設現場に
    おいて前記下階建物ユニットの上に前記上階建物ユニッ
    トを載置固定するとともに、前記下階側鞘管の上端部を
    前記上階建物ユニットの上階側鞘管案内手段に挿入する
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット建物における
    鞘管施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114658A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Toyota Motor Corp 建物の通気設備

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