JP2002087667A - ウェブの製造装置 - Google Patents

ウェブの製造装置

Info

Publication number
JP2002087667A
JP2002087667A JP2000281252A JP2000281252A JP2002087667A JP 2002087667 A JP2002087667 A JP 2002087667A JP 2000281252 A JP2000281252 A JP 2000281252A JP 2000281252 A JP2000281252 A JP 2000281252A JP 2002087667 A JP2002087667 A JP 2002087667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
synthetic resin
resin film
strip material
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000281252A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Watanabe
利幸 渡辺
Shintaro Kuge
慎太郎 久下
Koujiyun Ishida
幸順 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2000281252A priority Critical patent/JP2002087667A/ja
Publication of JP2002087667A publication Critical patent/JP2002087667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェブの表面に損傷を与えることなく、確実
にシワ伸ばしを可能にするウェブの製造装置を提供す
る。 【解決手段】 ウェブ1を搬送する搬送路の両端部に、
それぞれ前後一対のディスク5,6にストリップ材7を
エンドレスに巻回させた環状体4を配置し、該環状体4
の往路側のストリップ材7をウェブ1の表面に接触させ
ると共に、該ストリップ材7の移動方向をウェブ1の搬
送方向に対して幅方向端部側へ向け斜めに横切るように
した構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェブの製造装置に
関し、さらに詳しくは、製造工程において搬送中のウェ
ブにシワを発生させないようにするウェブの製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂フィルム、紙、布帛など
のウェブの製造工程では、そのウェブの搬送工程でウェ
ブにシワが持ち込まれて品質が低下するという問題があ
り、そのようにシワが持ち込まれる傾向は、ウェブの幅
が大きいものほど顕著に現れていた。
【0003】従来、このようにシワを持込ませないよう
にする対策として、ウェブの搬送路に、その幅方向全体
を横切るようにしたエキスパンダーロールとか溝付きロ
ールを配置し、これらロールによりウェブに幅方向への
引張り力を作用させてシワ伸ばしをするようにしたもの
とか、或いはウェブの両端部を一対のクロスガイダー又
はディスクなどでニップして、ウェブを幅方向へ引っ張
ることによりシワ伸ばしをするものなどが提案されてい
る。
【0004】しかし、前者のエキスパンダーロールや溝
付きロールなどのシワ伸ばし手段は、ロール全体がウェ
ブの全幅にわたり摩擦接触するためウェブ表面が損傷し
たり、ウェブ全面に静電気を帯電するなどの欠点があっ
た。また、後者のクロスガイダーやディスクでウェブの
端部をニップするものは、局部的なニップであるため拡
幅力が小さくてシワ伸ばしの効果が小さく、特に広幅の
ウェブに対しては殆ど効果が得られない欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ウェ
ブの表面に損傷を与えることなく、確実にシワ伸ばしを
可能にするウェブの製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のウェブの製造装置は、ウェブを搬送する搬送路の両
端部に、それぞれ前後一対のディスクにストリップ材を
エンドレスに巻回させた環状体を配置し、該環状体の往
路側のストリップ材を前記ウェブの表面に接触させると
共に、該ストリップ材の移動方向をウェブの搬送方向に
対して幅方向端部側へ向け斜めに横切るようにしたこと
を特徴とするものである。
【0007】このように搬送されるウェブの両端部だけ
にシワ伸ばし用環状体を接触させるだけであるが、線状
又は細幅のストリップ材の長手方向を接触させるように
したものであるため、ウェブに比較的小さな付勢力で接
触させるだけで大きな拡幅力を発生させて、確実なシワ
伸ばし作用を行うことができる。しかも、シワ伸ばし作
用を行う環状体をウェブ搬送路の両端部だけに配置して
いるので、製品本体になるウェブの中央域には損傷を与
えないようにすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のウェブが合成樹
脂フィルムである場合の製造装置のフィルム搬送工程を
例示するものである。
【0009】図1において、合成樹脂フィルム1はガイ
ドロール2,3に案内されながら矢印X方向に搬送さ
れ、そのフィルム搬送路の両端部にそれぞれ上下一対の
環状体4,4がシワ伸ばし機構として配置されている。
【0010】図2及び図3に示すように、環状体4は、
前後一対のディスク5,6にストリップ材7をエンドレ
スに巻回させた構成からなり、その環状体4の往路側の
ストリップ材7を合成樹脂フィルム1の表面に接触させ
ている。この接触は、往路側のストリップ材7が、合成
樹脂フィルム1の搬送方向Xに対して幅方向端部側へ斜
めに横切るように傾斜角θをなし(図2参照)、かつ環
状体7自体が、すなわち前後の両ディスク5,6を含む
平面が、合成樹脂フィルム1の表面に対して傾斜角αで
傾斜するようにしている(図3参照)。
【0011】図示してはいないが、前後のディスク5,
6は共通の支持アームに回動自在に支持され、かつ一定
の付勢力で合成樹脂フィルム1側へ付勢されている。こ
の付勢により、ディスク5,6の周囲に巻回させたスト
リップ材7が合成樹脂フィルム1の表面に接圧してい
る。
【0012】この付勢力は、ストリップ材7と合成樹脂
フィルム1との接触部周囲にシワを発生させない程度に
すること、また上下から挟む場合は、合成樹脂フィルム
1に永久歪みを生じさせない程度にすることが望まし
い。本発明において合成樹脂フィルムに接圧させるスト
リップ材7は、線状又は細幅の状態で長手方向に延長す
るように接触するようになっているので、付勢力を比較
的小さく与えるだけで、合成樹脂フィルム1に大きな摩
擦力を発生させることができる。このような作用効果の
ため、ストリップ材7の横断面形状は、少なくとも合成
樹脂フィルムに対する接触面を円弧状にすることが好ま
しく、またその曲率半径として、2〜20mmの比較的
小さいものにすることが好ましい。
【0013】上記のようにストリップ材7が合成樹脂フ
ィルム1の表面に傾斜角θで接触することにより、スト
リップ材7は矢印X方向に移動する合成樹脂フィルム1
との摩擦力によりディスク5,6の周りを矢印方向に回
動する。このストリップ材7の回動により、ストリップ
材7が接触する部分に、合成樹脂フィルム1による矢印
X方向の搬送力Fに対して幅方向に分力Faを生じ、そ
の分力Faにより合成樹脂フィルム1の中央域に生じた
シワを幅方向に伸ばす(図2参照)。シワが伸びきった
状態の場合は、ストリップ材7が接触面でスリップし、
それ以上に合成樹脂フィルム1を引っ張ることはない。
【0014】本発明において、上記のようなシワ伸ばし
作用を効率よく行うためには、ストリップ材7の搬送方
向Xに対する傾斜角θは5〜60°の範囲とすることが
好ましく、さらに好ましくは5〜40°の範囲にすると
よい。傾斜角θを余り大きくすると、ストリップ材7と
合成樹脂フィルム1との間の滑りが多くなるため、表面
に損傷を与えるようになる。
【0015】また、ストリップ材7の合成樹脂フィルム
1に対する接触長Lを、少なくとも20mm以上、さら
に好ましくは80mm以上にするとよい。このようにス
トリップ材7の接触長を長くすることにより、シワ伸ば
しに必要な拡幅力を増大することができる。しかし、余
り長くすると合成樹脂フィルムに損傷を与えるようにな
る上、合成樹脂フィルム1のエッジ部を広くとらなけれ
ばならなくなるため、1000mmまでを限度にするこ
とが望ましい。
【0016】また、環状体4自体(すなわち前後のディ
スク5,6を含む面)が合成樹脂フィルム1の表面に対
してなす傾斜角αは、10〜170°の範囲にすること
が好ましく、さらに好ましくは、60〜120°の範囲
にするとよい。このような範囲にすることにより、環状
体4が合成樹脂フィルム1に与える反力により合成樹脂
フィルムの搬送を乱さないようにすることができる。こ
の傾斜角αは、合成樹脂フィルム1の両面から環状体4
で挟む場合、必ずしもに両方の環状体4,4の傾斜角を
同一角度にする必要はなく、異なる角度であってもよ
い。
【0017】本発明において、環状体4は合成樹脂フィ
ルム搬送路の両端部には配置する必要があるが、各端部
には表面側又は裏面側のいずれか一方だけであってもよ
い。しかし、好ましくは、図示の例のように合成樹脂フ
ィルム1の表裏両側に配置するのがよい。特に、合成樹
脂フィルム1が広幅になるほど大きな拡幅力を必要とす
るので、両側に配置することが好ましい。
【0018】ストリップ材7を構成する材料は特に限定
されないが、好ましくは、合成樹脂フィルム1との摩擦
力を大きくすることができ、合成樹脂フィルム1の表面
の凹凸に追従しやすいゴムや弾性樹脂等の弾性材を使用
するのがよい。図示の例では、ストリップ材7は外周側
のゴムリング7aと補強コードからなる内周側の抗張材
7bとから一体に構成されている。
【0019】環状体4のストリップ材7は、図示の例で
は、合成樹脂フィルム1との摩擦力により従動するよう
にしてあるが、必要により外部動力を入力して積極駆動
するようにしてもよい。要は、合成樹脂フィルム1の搬
送速度とストリップ材7の合成樹脂フィルム1の搬送方
向(矢印X方向)に対する速度成分との間に実質的に速
度差を生じさせないようにすることが好ましい。そのた
め環状体4の慣性が小さく、軽く回転する場合には従動
であればよく、またメカロスが大きく慣性が大きい場合
(回転が重い場合)には、外部動力によりディスク5,
6の少なくとも一方を積極駆動するとよい。
【0020】以上は、主として合成樹脂フィルムの場合
について説明したが、本発明は紙、布帛、金属などのウ
ェブの搬送工程にも適用することができる。特に、搬送
工程でシワを発生しやすい広幅のウェブに対して有効で
ある。
【0021】
【実施例】図1の装置において、上下両面に配置した搬
送体4,4のストリップ材7のゴムリング7aを横断面
直径20mmにし、接触長Lを200mm、傾斜角θを
15°、傾斜角αを上下共80°に設定した合成樹脂フ
ィルムの搬送装置を製作した(実施例)。
【0022】また、比較例として、上下一対のクロスガ
イダー(直径50mm×長さ150mm)をフィルム搬
送路の両端部にフィルム搬送方向に対して傾斜角15°
で配置した従来構造の合成樹脂フィルムの搬送装置を製
作した(比較例)。
【0023】上記2台の装置をそれぞれ使用し、幅60
00mm、厚さ10μmのポリエステルフィルムを搬送
速度100〜200m/minで搬送するときのシワ伸
ばし効果を評価した。その結果、実施例の装置ではシワ
を持ち込むことなく搬送することができたが、比較例の
装置ではシワが持ち込まれ、シワ無しで巻き取ることが
不可能であった。
【0024】
【発明の効果】上述したように本発明のウェブ製造装置
は、搬送されるウェブの両端部だけにシワ伸ばし用環状
体を接触させるだけであるが、線状又は細幅のストリッ
プ材の長手方向を接触させるようにしたものであるた
め、ウェブに比較的小さな付勢力で接触させるだけで大
きな拡幅力を発生させて、確実なシワ伸ばし作用を行う
ことができる。しかも、シワ伸ばし作用を行う環状体を
ウェブ搬送路の両端部だけに配置しているので、製品本
体になるウェブの中央域には損傷を与えないようにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェブ製造装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の装置における要部を示す平面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂フィルム(ウェブ) 2,3 ガイドロール 4 環状体(シワ伸ばし機構) 5,6 ディスク 7 ストリップ材 7a ゴムリング 7b 抗張材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 幸順 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 3F104 AA01 AA03 AA07 BA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブを搬送する搬送路の両端部に、そ
    れぞれ前後一対のディスクにストリップ材をエンドレス
    に巻回させた環状体を配置し、該環状体の往路側のスト
    リップ材を前記ウェブの表面に接触させると共に、該ス
    トリップ材の移動方向をウェブの搬送方向に対して幅方
    向端部側へ向け斜めに横切るようにしたウェブの製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ストリップ材が少なくとも前記ウェ
    ブと接触する部分を弾性体から構成した請求項1に記載
    のウェブの製造装置。
  3. 【請求項3】 前記環状体を前記ウェブの表裏両面から
    該ウェブを挟持するように配置した請求項1又は2に記
    載のウェブの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ストリップ材が前記ウェブの搬送方
    向に対してなす傾斜角を5〜60°の範囲にした請求項
    1,2又は3に記載のウェブの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記ストリップ材が前記ウェブに接触す
    る接触長を20mm以上にした請求項1〜4のいずれか
    に記載のウェブの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記前後一対のディスクを含む面が前記
    ウェブの表面に対してなす傾斜角を10〜170°の範
    囲にした請求項1〜5のいずれかに記載のウェブの製造
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の装置を
    使用するウェブの製造方法。
JP2000281252A 2000-09-18 2000-09-18 ウェブの製造装置 Pending JP2002087667A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000281252A JP2002087667A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 ウェブの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000281252A JP2002087667A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 ウェブの製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002087667A true JP2002087667A (ja) 2002-03-27

Family

ID=18765939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000281252A Pending JP2002087667A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 ウェブの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002087667A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275163A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Ew Chemical Engineering Kk プラスチックフィルムの表面改質方法及びその装置
CN117342319A (zh) * 2023-12-04 2024-01-05 常州弗兰威新材料有限公司 一种用于加工热收缩膜的收缩包装机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275163A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Ew Chemical Engineering Kk プラスチックフィルムの表面改質方法及びその装置
CN117342319A (zh) * 2023-12-04 2024-01-05 常州弗兰威新材料有限公司 一种用于加工热收缩膜的收缩包装机
CN117342319B (zh) * 2023-12-04 2024-02-06 常州弗兰威新材料有限公司 一种用于加工热收缩膜的收缩包装机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007261773A (ja) フィルムの加工装置および加工方法
KR101179338B1 (ko) 웹 굴곡 장치 및 방법
JP2002087667A (ja) ウェブの製造装置
JP4598820B2 (ja) ウェブ屈曲装置および方法
JP2501136B2 (ja) ウエブのシワ伸ばし装置
JPS6240260B2 (ja)
EP0709328A2 (en) Dual traction roller
US6578616B2 (en) Roll changer for an apparatus for producing hygienic products
JP2003341895A (ja) 織布の巻取方法およびその装置
JPH0967051A (ja) シート体の搬送装置及びシート体の搬送方法
US2653814A (en) Automatic self-centering roll
JP2007522057A (ja) シートを移送するための方法及び装置
JPH06320492A (ja) ウエブの分断方法とウエブの分断装置
JP5759501B2 (ja) ガイドロール及びウェブ搬送装置
JP4202775B2 (ja) 抄紙機の通紙装置
JPS59212347A (ja) エクスパンダ
JPH09301583A (ja) 帯状材のしわ除去装置
JP2001072291A (ja) 搬送ロールおよびそれを用いた長尺物の搬送方法
JPH0737706B2 (ja) ウエブのシワ伸ばし装置
JP2000086031A (ja) シート状物の搬送装置およびシート状物の製造方法
JPS60132859A (ja) 搬送案内ロ−ラ
JP2003033933A (ja) セルロースエステルフィルムの製造装置
JPS6169650A (ja) 走行シ−トの幅広げ方法
JP3076882B2 (ja) 熱定着装置
JPH02178156A (ja) ウエブの皺伸ばし方法及び装置