JP2003033933A - セルロースエステルフィルムの製造装置 - Google Patents

セルロースエステルフィルムの製造装置

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JP2003033933A
JP2003033933A JP2001221320A JP2001221320A JP2003033933A JP 2003033933 A JP2003033933 A JP 2003033933A JP 2001221320 A JP2001221320 A JP 2001221320A JP 2001221320 A JP2001221320 A JP 2001221320A JP 2003033933 A JP2003033933 A JP 2003033933A
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Kazuyuki Shimizu
和之 清水
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロースエステルフィルムの製造装置につ
いて、テンターによるウェブのクリッピング性の向上を
図る。ウェブ側縁部カール発生防止用ガイド板の表面材
質として、樹脂及び金属の両者を組み合わせて、優れた
滑り性及び耐久性の両特性を具備する。ウェブの破断を
長期間解消することができて、品質の優れたセルロース
エステルフィルムを歩留まり良く、安定して製造する。 【解決手段】 溶液流延製膜法によるセルロースエステ
ルフィルムの製造装置において、テンター4の入口4a
寄り部分の左右両側に、ウェブWの左右両側縁部の上方
及び下方のうちの少なくとも下方にウェブ側縁部カール
発生防止用ガイド板11,12が配置され、ガイド板1
1,12のウェブ対向面に、ウェブWの搬送方向に配さ
れたウェブ接触用樹脂部11a,12aとウェブ接触用
金属部11b,12bとが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶画像表
示装置における偏光板の保護フィルムとして好適なセル
ロースエステルフィルムの製造装置に関する。
【0002】この明細書において、セルロースエステル
フィルムの原料溶液であるドープの流延手段における
「支持体」とは、回転金属製エンドレスベルトまたは回
転金属製ドラムを意味するものとする。また、支持体上
に流延されたドープが、支持体上で乾燥され、支持体か
ら剥がしうるドープ膜の状態なって以後、最終的に乾燥
されてフィルムになるまでの間のものを「ウェブ」と称
するものとする。
【0003】
【従来の技術】一般に、液晶画像表示装置(LCD)
は、低電圧かつ低消費電力でIC回路への直結が可能で
あり、しかも薄型化が可能であるから、ワードプロセッ
サーやパーソナルコンピュータ等の表示装置として広く
使用されている。ところで、このLCDの基本的な構成
は、液晶セルの両側に偏光板を設けたものであり、偏光
板の性能によってLCDの性能が大きく左右される。偏
光板は偏光子と、偏光子の両面に積層された保護フィル
ムとよりなる。そして、このような偏光板の保護フィル
ムとして、セルロースエステルフィルムが広く用いられ
ている。
【0004】従来、このようなセルロースエステルフィ
ルムを製造する装置として、支持体上にセルロースエス
テルフィルムの原料溶液であるドープを流延するドープ
流延手段と、ドープ流延手段によって支持体上に形成さ
れたウェブを、支持体から剥離させる剥離手段と、剥離
手段によって支持体から剥離させられたウェブを、その
左右両側縁部をそれぞれ延伸しながら搬送して乾燥させ
るテンターと、複数の搬送ロールを経由させてウェブを
搬送しながら乾燥させる乾燥手段と、乾燥後のフィルム
を巻き取る巻取手段とを具備したものが知られていた。
【0005】そして、上記の従来のセルロースエステル
フィルムの製造装置においては、ウェブを支持体表面か
ら剥離後、ウェブの乾燥が進行するにつれて、ウェブの
左右側縁部のカールが大きくなり、ウェブを乾燥装置の
搬送ロール間に通す際、ウェブ側縁部が鋭く湾曲して折
れてしまったり、裂けてしまったりして、生産が中断す
るという問題があった。また、テンターのクリップとの
接触部であるウェブの側縁部がカールしていることによ
りクリッピングの安定性を欠き、ウェブに対して均一な
張力がかゝらず、ウェブに歪みなどを生じ、フィルム製
品の平面性を損ねる原因となっていた。
【0006】そこで、本出願人は先に、テンターの入口
寄り部分の左右両側に、ウェブの左右両側縁部を案内し
てカールを抑制する上下一対のガイド板を有するカール
抑制装置が配置されたセルロースエステルフィルムの製
造装置を提案した(特開平11−90942号公報参
照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
提案のセルロースエステル製造装置によれば、ウェブの
左右両側縁部を案内する上下ガイド板の表面材質として
滑り性の点で樹脂、耐久性の点で金属、のいずれかを選
択して、それぞれの材質を別個に使用していたため、滑
り性と耐久性のどちらかを犠牲にしており、このため、
クリッピング性不良によるウェブの破断が生じるという
問題があった。
【0008】本発明者は、上記の点に鑑み鋭意研究を重
ねた結果、ガイド板の表面材質として樹脂及び金属の両
者を組み合わせることにより、滑り性及び耐久性の両特
性に優れ、ウェブの破断も解消し得ることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0009】本発明の目的は、セルロースエステルフィ
ルムの製造について、テンターによるウェブのクリッピ
ング性の向上を図り、セルロースエステルフィルムの品
質の向上、及び歩留まりの向上を果たし得る、セルロー
スエステルフィルムの製造装置を提供しようとすること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明によるセルロールエステルフィル
ムの製造装置は、溶液流延製膜法により膜厚20〜20
0μmのセルロースエステルフィルムを製造する装置で
あって、支持体上に前記フィルムの原料溶液であるドー
プを流延するドープ流延手段と、ドープ流延手段によっ
て支持体上に形成されたウェブを、支持体から剥離させ
る剥離手段と、剥離手段によって支持体から剥離させら
れたウェブを、その左右両側縁部をそれぞれ延伸しなが
ら搬送して乾燥させるテンターと、複数の搬送ロールを
経由させてウェブを搬送しながら乾燥させる乾燥手段
と、乾燥後のフィルムを巻き取る巻取手段とを具備して
おり、前記テンターの入口寄り部分の左右両側におい
て、ウェブの左右両側縁部の上方及び下方のうちの少な
くとも下方にウェブ側縁部カール発生防止用ガイド板が
配置され、ガイド板のウェブ対向面が、ウェブの搬送方
向に配されたウェブ接触用樹脂部とウェブ接触用金属部
とによって構成されていることを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載のセル
ロースエステルフィルムの製造装置において、ガイド板
のウェブ対向面のウェブ接触用樹脂部がウェブ搬送方向
の上流側に、ウェブ接触用金属部が同下流側に配置され
ている。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載のセルロースエステルフィルムの製造装置において、
ガイド板のウェブ接触用樹脂部及びウェブ接触用金属部
の間の段差(傾斜を含む)が、500μm以内である。
【0013】請求項4の発明は、請求項1〜3のうちの
いずれか一項に記載のセルロースエステルフィルムの製
造装置において、ガイド板のウェブ接触用樹脂部及びウ
ェブ接触用金属部のウェブに接する幅手方向の距離が、
それぞれ2〜150mmである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1〜4のうちの
いずれか一項に記載のセルロースエステルフィルムの製
造装置において、ガイド板のウェブ接触用樹脂部及びウ
ェブ接触用金属部のウェブに接するウェブ搬送方向の距
離が、それぞれ5〜120mmである。
【0015】請求項6の発明は、請求項1〜5のうちの
いずれか一項に記載のセルロースエステルフィルムの製
造装置において、ガイド板のウェブ接触用樹脂部が、金
属製ガイド基板に表面樹脂加工もしくは樹脂塗装により
設けられたものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項1〜5のうちの
いずれか一項に記載のセルロースエステルフィルムの製
造装置において、ガイド板のウェブ接触用樹脂部が樹脂
単体からなるものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項1〜7のうちの
いずれか一項に記載のセルロースエステルフィルムの製
造装置において、ウェブの左右両側縁部において上方及
び下方に配置されたガイド板のウェブ対向面同士の間の
距離が、3〜30mmである。
【0018】請求項9の発明は、請求項8に記載のセル
ロースエステルフィルムの製造装置において、ウェブの
左右両側縁部において上下両ガイド板のウェブ対向面同
士の間の距離が、ウェブの幅手方向にかつ内方に向かっ
て幅100mm当たり2mm以上の割合で拡大されてい
る。
【0019】請求項10の発明は、請求項1〜9のうち
のいずれか一項に記載のセルロースエステルフィルムの
製造装置において、ウェブの左右両側縁部において上下
両ガイド板がそれぞれ10〜300mmの長さを有する
ものであり、かつ上下両ガイド板がウェブの搬送方向に
沿って前後にずれるように配置されていて、上下両ガイ
ド板同士の間のずれの距離が、−200〜+200mm
となされている。
【0020】請求項11の発明は、請求項8〜10のう
ちのいずれか一項に記載のセルロースエステルフィルム
の製造装置において、上部ガイド板のウェブ対向面が、
樹脂または金属のみによって構成されている。
【0021】請求項12の発明は、請求項1〜11のう
ちのいずれか一項に記載のセルロースエステルフィルム
の製造装置において、ガイド板のウェブ接触用樹脂部が
テフロン製であり、ウェブ接触用金属部がステンレス鋼
製である。
【0022】請求項13の発明は、請求項1〜12のう
ちのいずれか一項に記載のセルロースエステルフィルム
の製造装置において、ガイド板のウェブ対向面またはこ
れに設けられたウェブ接触用樹脂部及び/又はウェブ接
触用金属部の表面粗さが、3μm以下となされている。
【0023】なお、上記ガイド板のウェブ接触用樹脂部
とウェブ接触用金属部の配置順序、両者間の段差(傾斜
を含む)、ウェブと接触するウェブ幅手方向の距離、及
び同ウェブ搬送方向の距離等を適正に選択することによ
り、効果がより一層上がることが判明した。
【0024】上記において、本発明によるセルロールエ
ステルフィルムの製造装置は、製品状態での膜厚が20
〜200μm、好ましくは20〜85μm、さらに好ま
しくは20〜60μmのフィルムを製造の対象としてい
る。本発明で対象となるセルロースエステルフィルム
は、セルロースの低級脂肪酸エステルからなる。ここ
で、セルロースの低級脂肪酸エステルにおける低級脂肪
酸とは炭素原子数が6以下の脂肪酸を意味し、例えばセ
ルロースジアセテートやセルローストリアセテート等の
セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セ
ルロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネ
ートやセルロースアセテートブチレート等の混合脂肪酸
エステルが挙げられる。最も好ましいセルロースの低級
脂肪酸エステルはセルローストリアセテートである。
【0025】セルロースエステルフィルム中に、可塑
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、加工安定剤、及びマッ
ト剤などを含有させることにより、セルロースエステル
フィルムに起因する液晶画像表示装置の性能を向上させ
ることができる。
【0026】ここで、本発明のセルロールエステルフィ
ルムの製造装置は、溶液流延製膜法により膜厚20〜2
00μm、好ましくは20〜85μm、さらに好ましく
は20〜60μmのセルロースエステルフィルムを製造
する装置である。
【0027】そして、請求項1の発明では、テンターの
入口寄り部分の左右両側に、ウェブの左右両側縁部の上
方及び下方のうちの少なくとも下方にガイド板が配置さ
れている。下部ガイド板のウェブ対向面は、ウェブの搬
送方向に配されたウェブ接触用樹脂部とウェブ接触用金
属部とによって構成されている。これに対し、上部ガイ
ド板は、テンターの入口寄り部分の左右両側に、ウェブ
の左右両側縁部の上側に設置される場合と、設置されな
い場合とがある。上部ガイド板が設置される場合、上部
ガイド板のウェブ対向面は、ウェブの搬送方向に配され
たウェブ接触用樹脂部とウェブ接触用金属部とによって
構成されるのが、好ましいが、請求項11に記載のよう
に、上部ガイド板のウェブ対向面が、樹脂または金属の
みによって構成されていても、良い。
【0028】また、請求項3の発明では、ガイド板のウ
ェブ接触用樹脂部及びウェブ接触用金属部の間の段差
(傾斜を含む)が、500μm以内であり、好ましくは
300μm以内である。ガイド板のウェブ接触用樹脂部
及びウェブ接触用金属部の間の段差(傾斜を含む)が5
00μmを越えると、接触しているウェブ側縁部が段差
にひっかかり、正確なクリッピングができず、状態が悪
い場合には、ウェブが破断する場合があるので、好まし
くないからである。
【0029】また請求項4の発明では、ガイド板のウェ
ブ接触用樹脂部及びウェブ接触用金属部のウェブに接す
る幅手方向の距離が、それぞれ2〜150mmに限定さ
れている。その理由は、ガイド板のウェブ接触用樹脂部
及びウェブ接触用金属部のウェブに接する幅手方向の距
離が、それぞれ2mm未満であると、ウェブの高さ位置
が安定せず、クリッピング不良率があがるからであり、
150mmを超えると、接触による抵抗が大きすぎて、
ウェブの破断率があがるからである。
【0030】請求項5の発明では、ガイド板のウェブ接
触用樹脂部及びウェブ接触用金属部のウェブに接するウ
ェブ搬送方向の距離が、それぞれ5〜120mmに限定
されている。その理由は、ガイド板のウェブ接触用樹脂
部及びウェブ接触用金属部のウェブに接するウェブ搬送
方向の距離が、それぞれ5mm未満であると、ウェブの
高さ位置が安定せず、クリッピング不良率があがるから
であり、120mmを超えると、接触による抵抗が大き
すぎて、ウェブの破断率があがるからである。
【0031】そして、請求項8の発明では、ウェブの左
右両側縁部において上下両側に配置されたガイド板のウ
ェブ対向面同士の間の距離が、3〜30mmであること
が限定されている。その理由は、上下両側に配置された
ガイド板のウェブ対向面同士の間の距離が3mm未満で
あると、ウェブが上下のガイド板に当たる面積が増え、
接触による抵抗が大きすぎて、ウェブの破断率があがる
からであり、30mmを超えると、ウェブが上下のガイ
ド板にほとんど当たらず、ウェブの高さ位置が安定せ
ず、クリッピング不良率があがるからである。
【0032】請求項9の発明では、上下両ガイド板のウ
ェブ対向面同士の間の距離が、ウェブの幅手方向にかつ
内方に向かって幅100mm当たり2mm以上の割合
で、好ましくは2〜10mmの割合で拡大されている。
このように、上下両ガイド板のウェブ対向面同士の間の
距離が、ウェブの幅手方向にかつ内方に向かって幅10
0mm当たり2mm以上の割合で拡大されると、ウェブ
は、側縁部に近づくほどカールが強くなるため、側縁部
のみしっかりガイド板で規制でき、スムーズなウェブの
ガイドが可能になるという利点がある。
【0033】請求項10の発明では、上下両ガイド板が
それぞれ10〜300mmの長さを有するものであり、
かつ上下両ガイド板同士の間のずれの距離が、−200
〜+200mmとなされることが限定されている。その
理由は、上下両ガイド板の長さがそれぞれ10mm未満
であると、規制距離が短すぎるために、クリッピング時
のウェブの位置が不安定になるからであり、300mm
を超えると、ウェブが上下のガイド板に当たる面積が増
え、接触による抵抗が大きすぎて、ウェブの破断率があ
がるからである。
【0034】請求項13の発明では、ガイド板のウェブ
対向面またはこれに設けられたウェブ接触用樹脂部及び
/又はウェブ接触用金属部の表面粗さ(Rmax)が、3
μm以下に限定されている。その理由は、これらの表面
粗さが3μmを超えると、ウェブが上下のガイド板に当
たる時にひっかかりが生じて、ウェブが破断することが
あるからである。
【0035】
【発明の実施形態】つぎに、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0036】まず図1を参照すると、本発明の第1実施
形態を示すセルロールエステルフィルムの製造装置は、
回転金属製エンドレスベルトからなる支持体(1) と、支
持体(1) 上にセルロースエステルフィルムの原料溶液で
あるドープを流延するダイ(2) と、ダイ(2) によって支
持体(1) 上に形成されたウェブ(W) を支持体(1) から剥
離させる剥離ロール(3) と、支持体(1) から剥離された
ウェブ(W) を、これの左右両側縁部を多数のクリップ(1
3)によってそれぞれ押さえて延伸しながら搬送して乾燥
させるテンター(4) と、さらにウェブ(W) を、複数の搬
送ロール(6) を経由させて搬送しながら乾燥させる乾燥
装置(5) と、乾燥により得られたセルロースエステルフ
ィルム(F) を巻き取る巻取ロール(8) とを具備してい
る。
【0037】そして、図3、図6及び図7に詳しくに示
すように、テンター(4) の入口寄り部分の左右両側にお
いて、ウェブ(W) の左右両側縁部の上方及び下方のうち
の少なくとも下方にウェブ側縁部カール発生防止用ガイ
ド板(11)(12)が配置されている。各ガイド板(11)(12)の
ウェブ対向面が、ウェブ(W) の搬送方向に配されたウェ
ブ接触用樹脂部(11a)(12a)とウェブ接触用金属部(11b)
(12b)とによって構成されている。
【0038】なお、図示のものは、ガイド板(11)(12)
が、テンター(4) の入口寄り部分の左右両側において、
ウェブ(W) の左右両側縁部の上方及び下方に、ウェブ
(W) を介して互いに平行状に配置されているが、ガイド
板(11)(12)は、ウェブ(W) の左右両側縁部の上方及び下
方にのうちの少なくとも下方に配置されておれば、良
い。
【0039】また、各ガイド板(11)(12)のウェブ対向面
のウェブ接触用樹脂部(11a)(12a)がウェブ搬送方向の上
流側に、ウェブ接触用金属部(11b)(12b)が同下流側に配
置されているのが、好ましい。
【0040】ここで、ウェブ接触用樹脂部(11a)(12a)の
材質は、柔らかいウェブ(W) が擦れても、ウェブ(W) に
傷が付かず、かつ粘着したりしないものが好ましく、こ
のような樹脂として、ナイロン樹脂、テフロン(登録商
標)樹脂などが挙げられる。一方、ウェブ接触用金属部
(11b)(12b)の材質は、ステンレス鋼などが好ましい。
【0041】上下ガイド板(11)(12)のウェブ対向面のウ
ェブ接触用樹脂部(11a)(12a)とウェブ接触用金属部(11
b)(12b)は、平滑であるのが好ましく、これらの表面粗
さ(Rmax)が3μm以下であるのが、好ましい。
【0042】なお、上部ガイド板(11)のウェブ対向面
は、樹脂または金属のみによって構成されていても、良
い。
【0043】上下ガイド板(11)(12)の配置は、図4及び
図5に示されている。図4aに示すように、上下ガイド
板(11)(12)は、テンター(4) の入口寄り部分の左右両側
において、ウェブ(W) の左右両側縁部の上方及び下方
に、ウェブ(W) を介して正面よりみて互いに平行状に配
置される。また図4bに示すように、上下ガイド板(11)
(12)は、ウェブ対向面同士の間の距離が、ウェブ(W) の
幅手方向にかつ内方に向かって拡大されるように、配置
されていても良い。この場合、上下両ガイド板(11)(12)
のウェブ対向面同士の間の距離は、ウェブ(W) の幅手方
向にかつ内方に向かって幅100mm当たり2mm以上
の割合で、好ましくは2〜10mmの割合で拡大され
る。
【0044】また図5aに示すように、上下ガイド板(1
1)(12)は、ウェブ(W) 進行方向つまり搬送方向からみて
互いに平行状に配置される。また図5bに示すように、
上下ガイド板(11)(12)は、ウェブ対向面同士の間の距離
が、ウェブ(W) の搬送方向にかつ前方に向かって漸次狭
まるように、配置されている。また図5cでは、上下ガ
イド板(11)(12)のウェブ搬送方向上流側のウェブ接触用
樹脂部(11a)(12a)と同下流側のウェブ接触用金属部(11
b)(12b)との間に段差が設けられている。
【0045】なお、上下ガイド板(11)(12)のウェブ搬送
方向上流側のウェブ接触用樹脂部(11a)(12a)と同下流側
のウェブ接触用金属部(11b)(12b)との間の段差(傾斜を
含む)は、500μm以内であることが好ましい。
【0046】ところで、テンター(4) は、図3及び図6
に詳しく示すように、ハウジング(10)の左右両側部に、
前後スプロケットに巻き掛けられた無端チェンよりなる
左右一対の回転駆動装置(14)(14)が設けられ、これらの
回転駆動装置(14)(14)に多数のクリップ(13)が1列状態
に具備されている。各クリップ(13)は、図7に詳しく示
すように、枢軸(17)を中心にかつレバー(15)によって揺
動自在となされた押えアーム(16)を備えている。テンタ
ー(4) の左右両側において、受け台(18)上のウェブ(W)
の左右両側縁部が、押えアーム(16)の曲面形面を有する
先端部(16a) と受け台(18)とで挟まれる(クリップされ
る)ようにして、一緒に搬送せしめられる。
【0047】なお、ウェブ(W) またはフィルム(F) の搬
送速度は、通常、2〜200m/分、好ましくは10〜
100m/分である。
【0048】上記において、セルロースエステルフィル
ムの原料溶液であるドープが、流延ダイ(2) によって回
転金属製エンドレスベルトからなる支持体(1) 上に流延
される。流延によって支持体(1) 上に形成されたドープ
膜すなわちウェブ(W) が支持体(1) 上を約一周したとこ
ろで、剥離ロール(3) によって剥離される。剥離された
ウェブ(W) は、テンター(4) に導入される。
【0049】ここで、支持体(1) から剥離されたウェブ
(W) は、表裏の乾燥度の違いから、乾燥中にその左右両
側縁部にカールが発生しやすい。このような状態のまま
ウェブ(W) がテンター(4) に導入されると、ウェブ(W)
が折れやすく、裂けやすくなる。そこで、この第1実施
形態では、これを避けるために、テンター(4) の入口(4
a)寄り部分の左右両側において、ウェブ(W) の左右両側
縁部の上方及び下方にウェブ側縁部カール発生防止用ガ
イド板(11)(12)が配置され、ウェブ(W) がこれらのガイ
ド板(11)(12)同士の間を通過する。
【0050】このように、テンター(4) のクリップ(13)
が、ウェブ(W) の左右両側縁部を保持する直前で、ウェ
ブ(W) が上下ガイド板(11)(12)の間を通るので、これら
上下ガイド板(11)(12)によってウェブ(W) の左右両側縁
部のカールが抑制され、さらにつぎの瞬間には、ウェブ
(W) の左右両側縁部がクリップ(13)によって保持され、
この状態でテンター(4) の入口(4a)へと導入される。テ
ンター(4) 内において、ウェブ(W) は、これの左右両側
縁部がテンター左右両側のクリップ(13)により挟まれて
延伸させられながら一緒に搬送されると同時に、乾燥さ
れる。
【0051】そして、これらウェブ側縁部カール発生防
止用ガイド板(11)(12)のウェブ対向面が、ウェブ(W) の
搬送方向に配されたウェブ接触用樹脂部(11a)(12a)とウ
ェブ接触用金属部(11b)(12b)とによって構成されている
ため、樹脂部(11a)(12a)による滑り性と金属部(11b)(12
b)による耐久性との両特性が組み合わせられて、ウェブ
(W) の破断を解消することができるものである。
【0052】その後、ウェブ(W) は乾燥装置(5) 内に送
り込まれ、乾燥装置(5) のハウジング内に千鳥状に配置
されたすべての搬送ロール(6) を経由して搬送され、そ
の搬送中に乾燥風吹き込み口(7) から吹き込まれる乾燥
風により乾燥させられることにより、セルロースエステ
ルフィルム(F) が得られ、このフィルム(F) が巻取ロー
ル(8) に巻き取られる。
【0053】このように、本発明によれば、セルロース
エステルフィルム(F) の製造について、テンター(4) に
よるウェブ(W) のクリッピング性の向上を図り、セルロ
ースエステルフィルム(F) の品質の向上、及び歩留まり
の向上を果たし得るものである。
【0054】なお、ウェブ側縁部カール発生防止用上下
ガイド板(11)(12)の設置位置は、ドープ条件や乾燥条件
によって異なるが、カールによる折れや裂け等の問題
は、高残留溶媒量でウェブ(W) の弾性率が小さい場合に
起こりやすいため、支持体(1)の剥離側端部からテンタ
ー(4) 導入部までの間が好ましく、特にテンター(4) 入
口寄り部分に設置するのがより好ましい。
【0055】図2は、本発明の第2実施形態に示すもの
である。ここで、上記第1実施形態の場合と異なる点
は、剥離ロール(3) によって支持体(1) から剥離された
ウェブ(W) を乾燥する1次乾燥装置(5) と、テンター
(4) と、2次乾燥装置(5) とが、この順で配置されてい
る点にある。
【0056】そして、この第2実施形態においては、テ
ンター(4) の入口寄り部分の左右両側において、ウェブ
(W) の左右両側縁部の上方及び下方のうちの少なくとも
下方にウェブ側縁部カール発生防止用ガイド板(11)(12)
が配置され、各ガイド板(11)(12)のウェブ対向面が、ウ
ェブ(W) の搬送方向に配されたウェブ接触用樹脂部(11
a)(12a)とウェブ接触用金属部(11b)(12b)とによって構
成されているなどのその他の点は、上記第1実施形態の
場合と同様であり、図面において同一のものには同一の
符号を付した。
【0057】なお、この第2実施形態においては、支持
体(1) の剥離側端部から剥離ロール(3) により剥離され
たウェブ(W) は、まず最初に1次乾燥装置(5) 内に導入
され、1次乾燥装置(5) のハウジング内を、千鳥状に配
置された搬送ロール(6) のすべてを経由して搬送され、
その搬送中に乾燥風吹き込み口(7) から吹き込まれる乾
燥風により乾燥させられた後、テンター(4) に導入され
る。
【0058】そして、上記第1実施形態の場合と同様
に、テンター(4) の入口(4a)寄り部分の左右両側におい
て、ウェブ(W) の左右両側縁部の上方及び下方にウェブ
側縁部カール発生防止用ガイド板(11)(12)が配置され、
ウェブ(W) がこれらのガイド板(11)(12)同士の間を通過
し、これら上下ガイド板(11)(12)によってウェブ(W) の
左右両側縁部のカールが抑制され、ついでウェブ(W) の
左右両側縁部がクリップ(13)によって保持された状態
で、テンター(4) の入口(4a)へと導入される。
【0059】テンター(4) を通過したウェブ(W) は、さ
らに2次乾燥装置(5) 内に導入され、2次乾燥装置(5)
のハウジング内を、千鳥状に配置された搬送ロール(6)
のすべてを経由して搬送され、その搬送中に乾燥風吹き
込み口(7) から吹き込まれる乾燥風により乾燥させられ
てフィルム(F) とされた後、巻取ロール(8) に巻き取ら
れる。
【0060】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を比較例と共に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0061】実施例1〜3及び比較例 ドープ処方 セルローストリアセテート 100重量部 メチレンクロライド 350重量部 エタノール 12重量部 トリフェニルホスフェート 12重量部 チヌビン326 0.5重量部 (チバスペシャルティケミカルズ社製) アエロジル200V 0.1重量部 (日本アエロジル社製) 上記配合物を混合してセルローストリアセテートを溶解
し、ドープとした。
【0062】つぎに、図2に示す溶液流延製膜装置を用
いて、セルローストリアセテートフィルムを作成した。
【0063】製膜条件 製膜速度 20m/分 搬送張力 100〜120N/m 乾燥膜厚 40μm 同図に示す溶液流延製膜装置は、剥離ロール(3) によっ
て支持体(1) から剥離されたウェブ(W) を乾燥する1次
乾燥装置(5) と、テンター(4) と、2次乾燥装置(5) と
が配置されている。そして、テンター(4) の入口寄り部
分の左右両側において、ウェブ(W) の左右両側縁部に、
ウェブ側縁部カール発生防止用ガイド板(11)(12)が配置
され、各ガイド板(11)(12)のウェブ対向面が、ウェブ
(W) の搬送方向に配されたウェブ接触用樹脂部(11a)(12
a)とウェブ接触用金属部(11b)(12b)とによって構成され
ている。
【0064】ここで、下記の表1に、各ガイド板(11)(1
2)の特性、ウェブ(W) の搬送方向に配されたウェブ接触
用樹脂部(11a)(12a)の材質、ウェブ接触用金属部(11b)
(12b)の材質、上流側樹脂部(11a)(12a)/下流側金属部
(11b)(12b)の段差、ガイド板(11)(12)のウェブ接触部幅
手方向距離、ガイド板(11)(12)のウェブ接触部搬送方向
距離、ガイド板(11)(12)の上流側樹脂部(11a)(12a)の形
成方法、ガイド板(11)(12)の設置位置、ガイド板(11)(1
2)のウェブ対向面間距離、ガイド板(11)(12)のウェブ対
向面間距離幅手方向拡大量、上下ガイド板(11)(12)のウ
ェブ搬送方向のずれ、上部ガイド板(11)ウェブ対向面の
材質、及びガイド板(11)(12)のウェブ対向面の表面粗
さ、の各条件をまとめて記載した。
【0065】そして、同図において、支持体(1) の剥離
側端部から剥離ロール(3) により剥離されたウェブ(W)
は、まず最初に1次乾燥装置(5) 内に導入され、1次乾
燥装置(5) のハウジング内を、千鳥状に配置された搬送
ロール(6) のすべてを経由して搬送され、その搬送中に
乾燥風吹き込み口(7) から吹き込まれる乾燥風により6
0℃で乾燥させられた後、テンター(4) に導入される。
【0066】テンター(4) の入口(4a)寄り部分の左右両
側には、ウェブ側縁部カール発生防止用ガイド板(11)(1
2)が配置されるが、実施例1と比較例では、ウェブ(W)
の左右両側縁部の下方のみにガイド板(12)を配置した。
これに対し、実施例2と3においては、ウェブ(W) の左
右両側縁部の上方及び下方にガイド板(11)(12)を配置し
た。そして、ウェブ(W) の左右両側縁部がこれらのガイ
ド板(11)(12)を通過し、これらのガイド板(11)(12)によ
ってウェブ(W) の左右両側縁部のカールが抑制された。
ついで、ウェブ(W) は、これの左右両側縁部がクリップ
(13)によって保持された状態で、テンター(4) の入口(4
a)へと導入された。
【0067】テンター(4) 内では、クリップ(13)により
ウェブ(W) の左右両側縁部を押さえて延伸保持し、ウェ
ブ(W) 幅が収縮しないように幅保持を行い、90〜11
0℃で乾燥した。テンター(4) を通過したウェブ(W)
は、さらに2次乾燥装置(5) 内に導入され、2次乾燥装
置(5) のハウジング内を、千鳥状に配置された搬送ロー
ル(6) のすべてを経由して搬送され、その搬送中に乾燥
風吹き込み口(7) から吹き込まれる乾燥風により120
℃で乾燥した。このようにして得られたセルローストリ
アセテートフィルム(F) を巻取ロール(8) に巻き取っ
た。
【0068】上記実施例1〜3及び比較例において製造
した巻取り後のフィルム(F) について、クリッピング性
を評価し、得られた結果を表1にあわせて示した。
【0069】なお、表1中のクリッピング性評価の基準
は、下記のように記載した。
【0070】クリッピング性評価基準 ◎:ウェブ側縁部のカールなく、クリッピング性良好 ○:ウェブ側縁部がややカールしているが、クリッピン
グ性良好 △:ウェブ側縁部のカールがやや強く、クリップシロが
安定しない ×:ウェブ側縁部のカールが強く、クリップ外れが起こ
りやすく破断しやすい
【表1】
【0071】上記表1から明らかなように、実施例3、
実施例2、及び実施例1の順で、ウェブのクリッピング
性に優れており、クリッピング性不良によるウェブ(W)
の破断を生じることなく、セルローストリアセテートフ
ィルム(F) の品質の向上、及び歩留まりの向上を果たす
ことができた。これに対し、比較例1では、クリッピン
グ性が非常に劣っており、クリッピング性不良によるウ
ェブの破断が生じた。
【0072】
【発明の効果】本発明は、上述のように、テンターを具
備するセルロースエステルフィルムの溶液流延製膜法に
よる製造装置において、テンターの入口寄り部分の左右
両側に、ウェブの左右両側縁部の上方及び下方のうちの
少なくとも下方にウェブ側縁部カール発生防止用ガイド
板が配置され、ガイド板のウェブ対向面に、ウェブの搬
送方向に配されたウェブ接触用樹脂部とウェブ接触用金
属部とが設けられているもので、本発明によれば、セル
ロースエステルフィルムの製造について、テンターによ
るウェブのクリッピング性の向上を図り得、しかもウェ
ブ側縁部カール発生防止用ガイド板の表面材質として、
樹脂及び金属の両者を組み合わせることにより、優れた
滑り性及び耐久性の両特性を具備するため、ウェブの破
断を長期間解消することができて、品質の優れたセルロ
ースエステルフィルムを歩留まり良く、安定して製造す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すセルロースエステ
ルフィルムの製造装置のフローシートである。
【図2】本発明の第2実施形態を示すセルロースエステ
ルフィルムの製造装置のフローシートである。
【図3】テンターの入口部分の拡大斜視図である。
【図4】テンターの入口部分におけるガイド板の配置状
態を示す概略横断面で、図4aは、上下ガイド板が互い
に平行に配置された状態を示し、図4bは、上下ガイド
板が、ウェブ対向面同士の間の距離をウェブ幅手方向に
かつ内方に向かって拡大するように配置された状態を示
している。
【図5】テンターの入口部分におけるガイド板の配置状
態を示す概略側面図で、図5aは、上下ガイド板が互い
に平行に配置された状態を示し、図5bは、上下ガイド
板が、ウェブ対向面同士の間の距離をウェブの搬送方向
にかつ前方に向かって漸次狭まるように配置された状態
を示し、図5cは、上下ガイド板の樹脂部金属部との間
に段差が設けられた状態を示している。
【図6】テンターの概略平面図である。
【図7】テンターのクリップの拡大正面図である。
【符号の説明】
W ウェブ F セルロースエステルフィルム 1 回転金属製エンドレスベルト(支持体) 2 流延ダイ 3 剥離ロール 4 テンター 4a テンター入口 5 乾燥装置 6 搬送ロール 8 巻取ロール 11 上部ガイド板 11a ウェブ接触用樹脂部 11b ウェブ接触用金属部 12 下部ガイド板 12a ウェブ接触用樹脂部 12b ウェブ接触用金属部 13 クリップ 14 クリップ移動装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液流延製膜法により膜厚20〜200
    μmのセルロースエステルフィルムを製造する装置であ
    って、支持体上に前記フィルムの原料溶液であるドープ
    を流延するドープ流延手段と、ドープ流延手段によって
    支持体上に形成されたウェブを、支持体から剥離させる
    剥離手段と、剥離手段によって支持体から剥離させられ
    たウェブを、その左右両側縁部をそれぞれ延伸しながら
    搬送して乾燥させるテンターと、複数の搬送ロールを経
    由させてウェブを搬送しながら乾燥させる乾燥手段と、
    乾燥後のフィルムを巻き取る巻取手段とを具備してお
    り、前記テンターの入口寄り部分の左右両側において、
    ウェブの左右両側縁部の上方及び下方のうちの少なくと
    も下方にウェブ側縁部カール発生防止用ガイド板が配置
    され、ガイド板のウェブ対向面が、ウェブの搬送方向に
    配されたウェブ接触用樹脂部とウェブ接触用金属部とに
    よって構成されていることを特徴とするセルロースエス
    テルフィルムの製造装置。
  2. 【請求項2】 ガイド板のウェブ対向面のウェブ接触用
    樹脂部がウェブ搬送方向の上流側に、ウェブ接触用金属
    部が同下流側に配置されている、請求項1に記載のセル
    ロースエステルフィルムの製造装置。
  3. 【請求項3】 ガイド板のウェブ接触用樹脂部及びウェ
    ブ接触用金属部の間の段差(傾斜を含む)が、500μ
    m以内である、請求項1または2に記載のセルロースエ
    ステルフィルムの製造装置。
  4. 【請求項4】 ガイド板のウェブ接触用樹脂部及びウェ
    ブ接触用金属部のウェブに接する幅手方向の距離が、そ
    れぞれ2〜150mmである、請求項1〜3のうちのい
    ずれか一項に記載のセルロースエステルフィルムの製造
    装置。
  5. 【請求項5】 ガイド板のウェブ接触用樹脂部及びウェ
    ブ接触用金属部のウェブに接するウェブ搬送方向の距離
    が、それぞれ5〜120mmである、請求項1〜4のう
    ちのいずれか一項に記載のセルロースエステルフィルム
    の製造装置。
  6. 【請求項6】 ガイド板のウェブ接触用樹脂部が、金属
    製ガイド基板に表面樹脂加工もしくは樹脂塗装により設
    けられたものである、請求項1〜5のうちのいずれか一
    項に記載のセルロースエステルフィルムの製造装置。
  7. 【請求項7】 ガイド板のウェブ接触用樹脂部が樹脂単
    体からなるものである、請求項1〜5のうちのいずれか
    一項に記載のセルロースエステルフィルムの製造装置。
  8. 【請求項8】 ウェブの左右両側縁部において上方及び
    下方に配置されたガイド板のウェブ対向面同士の間の距
    離が、3〜30mmである、請求項1〜7のうちのいず
    れか一項に記載のセルロースエステルフィルムの製造装
    置。
  9. 【請求項9】 ウェブの左右両側縁部において上下両ガ
    イド板のウェブ対向面同士の間の距離が、ウェブの幅手
    方向にかつ内方に向かって幅100mm当たり2mm以
    上の割合で拡大されている、請求項8に記載のセルロー
    スエステルフィルムの製造装置。
  10. 【請求項10】 ウェブの左右両側縁部において上下両
    ガイド板がそれぞれ10〜300mmの長さを有するも
    のであり、かつ上下両ガイド板がウェブの搬送方向に沿
    って前後にずれるように配置されていて、上下両ガイド
    板同士の間のずれの距離が、−200〜+200mmと
    なされている、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記
    載のセルロースエステルフィルムの製造装置。
  11. 【請求項11】 上部ガイド板のウェブ対向面が、樹脂
    または金属のみによって構成されている、請求項8〜1
    0のうちのいずれか一項に記載のセルロースエステルフ
    ィルムの製造装置。
  12. 【請求項12】 ガイド板のウェブ接触用樹脂部がテフ
    ロン製であり、ウェブ接触用金属部がステンレス鋼製で
    ある、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載のセ
    ルロースエステルフィルムの製造装置。
  13. 【請求項13】 ガイド板のウェブ対向面またはこれに
    設けられたウェブ接触用樹脂部及び/又はウェブ接触用
    金属部の表面粗さが、3μm以下となされている、請求
    項1〜12のうちのいずれか一項に記載のセルロースエ
    ステルフィルムの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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