JP2002087123A - チャイルドシート - Google Patents

チャイルドシート

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JP2002087123A
JP2002087123A JP2000277976A JP2000277976A JP2002087123A JP 2002087123 A JP2002087123 A JP 2002087123A JP 2000277976 A JP2000277976 A JP 2000277976A JP 2000277976 A JP2000277976 A JP 2000277976A JP 2002087123 A JP2002087123 A JP 2002087123A
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Japan
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seat
seat body
turning
fixing
belt
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JP2000277976A
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English (en)
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Shigeru Tanabe
茂 田辺
Taketomo Uchiumi
剛智 内海
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Car Mate Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Car Mate Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャイルドシートが車両等の座席上に確実で
容易に据え付けることが可能であるとともに、乳幼児を
座席上に容易に乗せることができ、かつ、簡単な構成で
安価なチャイルドシートを提供する。 【解決手段】 車両等の座席上に据え付けられると共に
車両に装備されているシートベルトによって前記座席に
固定されるベース台座と、乳幼児が拘束ベルトによって
拘束されて座るとともに前記ベース台座上に旋回自在に
取着されたシート本体とからなるチャイルドシートであ
る。前記シート本体と前記ベース台座の間に旋回移動機
構手段が配設されている。旋回移動機構手段は、前記シ
ート本体の旋回に伴って前記シート本体を車両の前後方
向に移動するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチャイルドシートに
係り、特に車両等の座席上に据え付けられて乳幼児を座
席上に安全に拘束するためのチャイルドシートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、チャイルドシートは助手席あるい
は後部座席上に、特開平2000―108739号公報
等に示されているようにシートベルトにより、又は、E
P0970842A1に示されているISO−FIX方
式ように、座席の背もたれの付根に連結されて据え付け
られており、チャイルドシートの両端部に乳幼児が倒れ
ないように側壁部が設けられている。最近では、乳幼児
を楽に、かつ安全に乗せたり降ろしたり出来るように、
前後方向に移動せずに、その場でチャイルド用シート
(以下、シート本体という)が車両ドア側に横に向くとと
もに、前進方向あるいは後進方向で固定される移動可能
な旋回型チャイルドシートが用いられるようになってい
る。この一例として、特開平9―254687号公報、
特表平3―502914号公報が知られている。更に、
シート本体が車両の前後方向に移動できるとともに、前
方向で旋回し、その位置で後方を向かせて乳幼児を乗せ
るか、あるいは、後方方向に移動して前方を向かせて乳
幼児を乗せるか、のいずれもが可能な旋回型チャイルド
シートが用いられるようになっている。この一例とし
て、特開平2000―108739号公報が知られてい
る。同公報によれば、チャイルドシートを車両の座席に
固定するには、ロックハンドルを正方向に回してロック
ピンによるロックを解除し、シート本体を前進させる。
チャイルドシートが座席に固定された後に、正面を向い
たシート本体を後進させ、シート本体をロックすること
により、シート本体を正面向き姿勢にて使用することが
可能となる。シート本体を後向きにして使用するには、
ロックハンドルを正方向に回してロックピンを解除した
後に、シート本体を回転板と共に前進させシート本体を
180度旋回させる。シート本体を正面向きに戻すに
は、ロック解除レバーのハンドルを引き、回転板と共に
シート本体を180度回して正面を向いたシート本体を
後進させ、シート本体をロックする。これにより、シー
ト本体を容易に旋回させてシート本体の向きを変えるこ
とができ、車両の座席に対してチャイルドシートを簡単
に固定することができることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のチャイルドシー
トは、座席上に据え付ける作業が困難であり、調査した
ところ約70%は座席上にしっかりと安定良く固定され
ていないという調査結果が得られている。一般的に、旋
回式チャイルドシートにおいては、図30および図31
に示すように、シートベルトの挿通部Stが車両のシー
トベルトBeの生え際Crに近くなってしまい、バック
ルBaやタングTaがシートベルトの挿通部Stより高
くなり、シートベルトBeがシートベルトの挿通部St
から浮き上がり、隙間Daができてしまい十分に拘束で
きないという問題がある。シートベルトの挿通部Stが
生え際Crに近いと、車両のバックルベルトが長い車両
への取付ができなくなるという不具合が生ずる。旋回式
チャイルドシートに見られる2点固定式は、3点固定式
に比べると事故時に乳幼児の前方への移動量が大きくな
るといわれている。事故時の移動を少なく抑えるために
はシート本体を低く下げた方が優位であるが、その分だ
けシートベルトの挿通部Stが生え際Crに近くなって
しまい前記の不具合が発生し、また、3点固定式にする
とシートベルトの取り回しが複雑になるとともに、取付
作業が難しくなるため旋回式チャイルドシートに3点固
定式を用いることは困難となっている。また、旋回式チ
ャイルドシートは、旋回時にシート本体と、シート本体
を旋回自在に保持するとともに座席に据え付けられるベ
ース台座とが干渉するため、シート本体とベース台座と
が同一曲率を有する、例えば、球形形状にするか、ある
いは、シート本体とベース台座との間に隙間を設ける必
要が生じ、外形形状が大きくなるという問題がある。
【0004】このために、特開平10―100760号
公報では、シートベルトの挿通部Stの高さを座席側に
装備された固定バックルの高さ位置に合った高さ位置に
設定し、台座の座席への固定が不安定になることを防止
している。しかしながら、特開平10―100760号
公報では、2点固定式では使用できるが、3点固定式に
は装着が困難である。また、2点固定式でもシートベル
トの挿通部Stは、台座とシート本体とが常に接触して
いるため、シートベルトBeを挿通部Stに挿通すると
き隙間が無く挿通が面倒であるという問題がある。
【0005】また、特開平2000―108739号公
報では、チャイルドシートを車両の座席に固定するに
は、ロックを解除した後にシート本体を前進させ、チャ
イルドシートを座席に固定した後に、正面を向いたシー
ト本体を後進させ、シート本体をロックすることによ
り、チャイルドシートを正面向き姿勢にて使用すること
が可能としている。しかしながら、乳幼児を乗せる場合
には、チャイルドシートのシート本体を前進させた後
に、シート本体を車両のドア側に向くように旋回させ、
乳幼児をシート本体に乗せる必要がある。乗せた後に
は、再度シート本体を正面に向かせた後にシート本体を
後進させ、シート本体をロックすることによりチャイル
ドシートを正面向き姿勢にて使用する必要がある。すな
わち、乳幼児をシート本体に乗せる場合には、前進→旋
回→乳幼児を乗せる→旋回→後進→ロックの工程が必要
になり、乳幼児をのせる手数が複雑であり面倒であると
ともに、構造が複雑であり高価になるという問題があ
る。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に着目し、チ
ャイルドシートに係り、特に、チャイルドシートが車両
等の座席上に確実で容易に据え付けることが可能である
とともに、乳幼児を座席上に容易に乗せることができ、
かつ、簡単な構成で安価なチャイルドシートを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るチャイルドシートは、車両座席に固定
可能なベース台座にシート本体を取付けてなるチャイル
ドシートにおいて、前記シート本体をベース台座に対し
て旋回しつつ平面移動可能に旋回移動機構手段を取付け
たことを特徴としている。更に詳しくは、車両等の座席
上に固定されるベース台座と、乳幼児が拘束されて座る
とともに前記ベース台座上に旋回自在に取着されたシー
ト本体とからなるチャイルドシートにおいて、前記シー
ト本体と前記ベース台座の間に、前記シート本体の旋回
に伴って前記シート本体を車両の前後方向に移動する旋
回移動機構手段を有する構成としている。
【0008】この場合に、旋回移動機構手段は、前記シ
ート本体に配設したローラと、前記ベース台座に設けら
れ、前記シート本体を旋回させたときに、前記ローラが
接触しつつ移動するカムと、前記ベース台座に設けら
れ、前記シート本体に設けた係合部が係合するととも
に、シート本体を旋回させたときに、前記係合部を介し
てシート本体を車両の前後方向に案内するガイド部とを
有するように構成することが出来る。カムは、基礎曲線
がアルキメデスうずまき線の一部を有するように形成す
る。また、カムは、一対のアルキメデスうずまき線を対
称に合せてハート型にし、シート本体には各アルキメデ
スうずまき線に対応して一対のローラを設けてもよい。
このとき、一方のアルキメデスうずまき線をガイド部と
し、これに対応したローラを係合部とすることが出来
る。また、シート本体の背面とベース台座との間には、
シート本体の旋回を阻止する係止機構を設けることが望
ましい。
【0009】
【作用】上記構成によれば、シート本体とベース台座の
間に設けた旋回移動機構手段により、シート本体の旋回
に伴ってシート本体を車両の前後方向に移動し、シート
本体とベース台座との間に前後方向の隙間を形成する。
この隙間を利用して、シート本体とベース台座との間に
シートベルトを挿入するとき隙間が形成されているた
め、シートベルトによるベース台座の固定作業が容易に
なり、ベース台座が車両の座席上にしっかりと遊びが無
いように固定することが出来る。ベース台座は車両のシ
ートベルトにより座席上に確実にしっかりと据え付ける
ことができるため、事故時における乳幼児の前方への移
動量が小さくできる。更に隙間を利用して、前記ベース
台座の上部中央部および前記ベース台座の屈曲部中央部
に配設されたシートベルト用固定手段にシートベルトを
通すことにより、2点固定式および3点固定式でチャイ
ルドシートを車両座席に載置固定できる。乳幼児を乗せ
る場合には、シート本体を旋回させることによりベース
台座が前進し、かつ、シート本体が車両のドア側に向く
ように旋回するため、その位置でチャイルドシートを座
席に据え付けるとともに、乳幼児をシート本体に乗せる
ことができる。乗せた後には、再度シート本体を旋回さ
せて後進し、シート本体をベース台座にロックすること
によりシート本体を正面向き姿勢にて乗せることができ
る。すなわち、乳幼児をシート本体に乗せる場合には、
旋回前進→乳幼児を乗せる→旋回後進→ロックの手数の
みで良く、乳幼児を乗せるのが容易になっている。ま
た、シート本体は旋回後退することにより自動的にロッ
ク出来るようにしているため、ロック作業を省略できる
とともに、確実にロックすることが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るチャイルド
シートの実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図
1は実施形態に係るチャイルドシート10の車両等の座
席に据え付けた全体斜視図、図2は図1の作動を示すチ
ャイルドシート10の全体斜視図、図3は正面一部断面
図、図4は側面一部断面図、図5は図3のA−A矢視図
である。なお、以下では、車両の進行方向を前後方向、
前進方向、後退方向、前進あるいは後退と記載してい
る。
【0011】図1〜図4において、チャイルドシート1
0は、車両等の座席12上に据え付けられるとともに、
車両に装備されているシートベルト14によって座席1
2に据え付けられている。チャイルドシート10は、図
1に示すように主に車両の助手席や後部座席に配設され
ている3点式のベルト、および2点式のベルトのいずれ
にも用いることが出来るように構成されている。チャイ
ルドシート10は、前記のようにシートベルト14によ
って座席12に固定されるベース台座16と、ベース台
座16に旋回移動自在に支持されるとともに、乳幼児が
乗せられるシート本体18とからなっている。
【0012】ベース台座16は略L字形状に形成されて
いる。ベース台座16は、その一端面であるシート本体
受け部20と、その他端面でありシート本体受け部20
と一体的に形成される台座24と、シート本体受け部2
0と台座24の屈折連結部の両端に形成されシートベル
ト14を支持するリブ部26とからなっている。L型形
状のベース台座16は、その一端部のシート本体受け部
20が座席12の背もたれ部12aに当接して保持され
ているとともに、台座24が車両等の座席12上に車両
に装備されているシートベルト14によって座席12に
据え付けられている。シート本体18と台座24との間
には、旋回移動機構手段である詳細は後述する旋回移動
機構部28が形成されている。
【0013】シート本体18は、乳幼児が座る座部18
aと、座部18aと一体的に形成され、乳幼児を背側か
ら支える背部18bと、座った乳幼児を拘束する拘束ベ
ルト18cとを備えるとともに、乳幼児が座る座部18
aの下面側で台座24との間には、詳細を後述する旋回
移動機構部28を構成している旋回台32が取着されて
いる。シート本体18の下面部18dと旋回台32との
間には、レールRa(図4に示す)等が配設されてお
り、旋回台32はシート本体18を前後方向に摺動可能
に保持している。シート本体18は、旋回台32で摺動
可能に保持されるとともに、リクライニングされた所定
の位置で図示しないリクライニング固定手段によって旋
回台32に固定されることにより、摺動(傾動)を停止
している。
【0014】ベース台座16の台座24とシート本体1
8の旋回台32との間には、図3〜図5に示すように旋
回移動機構部28が配設されており、シート本体18の
旋回に伴ってシート本体18の旋回台32が台座24の
上面24aを滑動し、シート本体18は車両の前後方向
に移動するように構成されている。旋回移動機構部28
は、台座24の上面24aにカムである孔30が形成さ
れている。この孔30は、シート本体18の中心線Cn
(図3に示す)を中心として、一対のアルキメデスうず
まき線を対称に組み合わせたハート型をしている。ま
た、台座24の底面24bには、溝部34が形成されて
いると共に、溝部34の中心部にガイド部である折曲げ
幅付き長孔36が形成されている。また、旋回移動機構
部28の旋回台32には、シート本体18の中心線Cn
上に連結ボルト38が貫通するねじ用孔40が明けられ
ている。
【0015】連結ボルト38は、ねじ用孔40を通して
旋回台32に取着されるとともに、その他端側が中空の
鍔付回転軸42に挿入されている。中空の鍔付回転軸4
2は、ガイド部である長孔36に係合する係合部であっ
て、台座24の折曲げ幅付き長孔36に挿入されるとと
もに、その中空の鍔付回転軸42には連結ボルト38が
貫通しており、台座24と旋回台32とを旋回および摺
動可能に台座24に連結している。中空の鍔付回転軸4
2および連結ボルト38は、後述するようにシート本体
18の旋回に伴って長孔36内を車両の前後方向(図5
に示す矢印Ya方向)に移動する。
【0016】旋回台32には、台座24のハート形状の
孔30に当接しながらシート本体18の旋回に伴って移
動する一対の鍔付ローラ44が取着されている。鍔付ロ
ーラ44は、中空に形成されており、その中に挿入され
たボルト46により回転自在に旋回台32に取着されて
いる。一対の中空の鍔付ローラ44は、鍔付部44aが
ハート形状の孔30の折り曲げ部30aを旋回台32と
協動して挟むとともに、所定の隙間を有して取着されて
いる。一対の中空の鍔付ローラ44は、図5に示すよう
に、中空の鍔付回転軸42と一直線上に旋回台32に取
着されている。一対のローラ44は、中空の鍔付回転軸
42の中心Oaに対してそれぞれが等距離Gaに配置さ
れており、台座24のハート形状の孔30はシート本体
18の中心線Cnに対して対称に形成されている。これ
により、シート本体18が旋回された場合に、左右方向
のいずれの方向にも360度の旋回を行うことが出来
る。中空の鍔付回転軸42が中心Oaの位置にあると
き、シート本体18は最も後退した状態にある。
【0017】図5において、シート本体18、すなわ
ち、旋回台32が、例えば二点鎖線に示すように角度で
45度だけ旋回された場合に、一対のローラ44は台座
24のハート形状の孔30内を転動し、これに伴いロー
ラ44から等距離Gaにある中空の鍔付回転軸42の中
心Oaが移動中心Obに移動する。これにより、旋回台
32は車両の前方向の矢印Ya方向に移動する。また、
旋回台32が90度だけ旋回し、一対のローラ44を結
ぶ線が中心線Cnに一致した場合には、中空の鍔付回転
軸42の中心Oaが更に移動中心Ocに移動し、シート
本体18は車両のドア側を向くようにしている。
【0018】なお、上記実施形態では、旋回移動機構部
28は中空の鍔付回転軸42と一対の鍔付ローラ44を
用いたが、他の旋回移動機構部としては、鍔付回転軸4
2と一点鎖線Jaで示す溝に挿入された一個の鍔付ロー
ラ44でも良い。あるいは、旋回移動機構部は、鍔付回
転軸42を省略してシート本体18の旋回台32と台座
24とを連結する一対の鍔付ローラ44のみでも良い。
この場合、ハート型孔30のいずれか片側がガイド部、
これに対応したローラ44が係合部となる。
【0019】図1、図2、あるいは、図6において、シ
ートベルト14に係合してチャイルドシート10を座席
12に固定するシートベルト用固定手段のベルト固定部
50とベルト掛け部52とがL型形状のベース台座16
に付設されている。ベルト固定部50は、ベース台座1
6のシート本体受け部20の中央上部20aに取着され
ている。ベルト固定部50は、上部押え部材50aを解
放後にシートベルト14の第1ベルト(肩ベルト部)1
4aを挿入し、その後に上部押え部材50aを閉止して
固定するように構成されている。または、ベルト固定部
50にシートベルト14を挿入して係合するようにして
も良い。
【0020】ベルト掛け部52はベース台座16のシー
ト本体受け部20の中央下部20bで、シートベルト1
4の第2ベルト(腰ベルト部)14bの位置に取着され
ている。シート本体受け部20の中央下部20bに付設
されるベルト掛け部52の位置は、大人が座席12に適
正に座った場合に、第2ベルト14bが腰骨の上を通る
近傍位置に付設されている。これにより、チャイルドシ
ート10は、3点式のベルトの場合に図1に示すよう
に、上部押え部材50a、ベルト掛け部52、および、
リブ部26を用いることにより、座席12に据え付けら
れる。また、2点式のベルトの場合には、ベルト掛け部
52およびリブ部26を用いることにより、座席12に
据え付けられる。これにより、チャイルドシート10
は、3点式のベルト、あるいは、2点式のベルトのいず
れにも使用できる。
【0021】図7および図8において、シート本体18
が所定の位置(中心位置Oa)に後退し、チャイルドシ
ート10が正面を向いたときに、シート本体18はベー
ス台座16に対して旋回を停止するように旋回固定部
(係止機構)60によって停止される。旋回固定部60
は、U字形状の係止リング62と、係止リング62に係
合して旋回を停止する係止フック部64とから形成され
ている。U字形状の係止リング62は、ベース台座16
のシート本体受け部20の上部における左右方向両端近
傍で、かつ、シート本体18と対面する側に一対が固設
されている。なお、上記では、旋回固定部(係止機構)
60は、左右方向両端近傍に一対を設けたが、中央部に
1個、あるいは、中央及び左右に3個設けても良い。
【0022】係止フック部64は、U字形状の係止リン
グ62の対向位置にあるシート本体18に付設されてい
る。係止フック部64は、係止ピン66がシート本体1
8に取着されており、係止ピン66には、先端部がレ字
形状に屈折された係止レバー68が揺動自在に取着され
ている。この構成により、シート本体18が所定の位置
に後退し、チャイルドシート10が正面を向いたとき
に、係止レバー68が揺動されてU字形状の係止リング
62に係合される。これにより、シート本体18は、旋
回が停止されるとともに、前後方向の移動も停止される
ようになっている。このとき、係止レバー68には、ば
ね70の一端が付設されるとともに、他端がシート本体
18に付設されており、係止レバー68はばね70によ
りU字形状の係止リング62に係合されるように構成し
ても良い。
【0023】更に、このとき、係止レバー68の先端部
には円弧形状Maが付けられており、係合時に円弧形状
Maが係止リング62に当接した時に、ばね70に抗し
て係止レバー68を図7に示す上方方向に揺動させた後
に、ばね70により自動的に係合するようにしている。
また、係止レバー68には、ばね70に抗してU字形状
の係止リング62との係合を解除するための操作レバー
72が付設されており、操作レバー72を図7に示す上
方方向に揺動することにより、係止レバー68は係止リ
ング62より係合が解消され、シート本体18は左右方
向(矢印Na方向)に回動することができる。ばね70
により、係止レバー68が係止リング62に係合されて
いるため、車両が振動しても係止レバー68が係止リン
グ62から外れることが無くなり安全性が向上してい
る。
【0024】上記構成において、次に作動について説明
する。チャイルドシート10を座席12に据え付ける場
合、まずチャイルドシート10を前向きに座席10の上
に配置し、シート本体18を90度旋回させる。これに
より、シート本体18は、旋回されるのに伴って車両の
前方(矢印Ya方向)に前進し、図2に示すように、シ
ート本体18とベース台座16との間には隙間が生ず
る。次に、シートベルト14を引き出し、シート本体1
8とベース台座16との隙間を利用し、ベース台座16
を横断させて渡し、シートベルト14のタングをバック
ルに結合させる。その後、シートベルト14の第2ベル
ト(腰ベルト部)14bをベース台座16のベルト掛け
部52に掛止させるとともに、ベース台座16のリブ部
26に設けたベルト通し部に掛け、さらに第1ベルト
(肩ベルト部)14aをベース台座16の上部に設けた
ベルト固定部50に通し、上部押え部材50aによって
固定する。これにより、チャイルドシート10は、図1
に示すように、上部押え部材50a、ベルト掛け部5
2、および、リブ部26を用いることにより、座席12
に据え付けられる。なお、2点式ベルトの場合には、腰
ベルトをベルト掛け部52およびリブ部26を通すこと
により、座席12に据え付けられる。これにより、チャ
イルドシート10は、3点式ベルトあるいは2点式ベル
トのいずれの場合にもしっかりと確実に、安定して固定
することができる。
【0025】チャイルドシート10が座席12に据え付
けられたら、シート本体18が横を向いた状態で乳幼児
を即時に乗せる。このため、乳幼児を楽にシート本体1
8に乗せることができる。乳幼児が乗せられたら、シー
ト本体18を旋回する。これにより、シート本体18
は、旋回しつつ所定の位置に後退し、チャイルドシート
10が正面を向いたときに、係止レバー68は回動され
てU字形状の係止リング62に係合する。これにより、
シート本体18は、旋回が停止されるとともに、前後方
向の移動も停止され、車両が動いても、チャイルドシー
ト10は安定して座席12に据え付けられるとともに、
それに乗せられている乳幼児も安全に拘束することが出
来る。チャイルドシート10から乳幼児を降ろす際に
は、操作レバー72を上方向に持ち上げて、係止レバー
68を係止リング62より解除する。係止レバー68が
係止リング62より係合が解消されたら、シート本体1
8は左右方向(矢印Na方向)のいずれかに旋回し、シ
ート本体18を前進させるとともに、乳幼児を車両のド
ア側に向ける。これにより、楽に乳幼児を降ろすことが
できる。また、このままシート本体18を取り外すこと
ができるので手数を省略することが出来る。また、シー
ト本体18を旋回させて元の位置に戻すこともできる。
【0026】上記に記載したように本発明は、前記シー
ト本体18と前記ベース台座16の間に、前記シート本
体18の旋回に伴って前記シート本体18を車両の前後
方向に移動する旋回移動機構手段30を有するため、シ
ート本体18を旋回することに伴って前進させることに
より、前記シート本体18と前記ベース台座16の間に
隙間ができるのでチャイルドシート10が車両等の座席
12上に確実で容易に据え付けることが可能であるとと
もに、その位置で即時に乳幼児を乗せることもできる。
また、旋回移動機構手段30を有し、シート本体18を
旋回することによりシート本体18が前進しドア側を向
くために乳幼児をシート本体18上に容易に乗せること
ができる。また、この隙間を利用して、前記ベース台座
16の上部中央部および前記ベース台座16の屈曲部中
央部に配設されたシートベルト用固定手段にシートベル
ト14を通すことにより、2点式ベルト14aおよび3
点式ベルト14bのいずれでもチャイルドシート10を
車両の座席12に載置固定できる。
【0027】次の図9以下では、第2実施形態に係る第
1チャイルドシート110について説明する。なお、第
1実施形態に係るチャイルドシート10と同一部品には
同一符号を付して説明は省略する。図9は全体側面断面
図、図10は正面一部断面図であり図9のB―B矢視
図、図11は全体側面図、図12は全体平面図、図13
は図9の状態から90度旋回した時の全体側面図、図1
4は図9の状態から90度旋回した時の全体平面図、図
15は図9の状態から180度旋回した時の全体側面
図、図16は図9の状態から180度旋回した時の全体
平面図である。
【0028】図9乃至図16において、第1チャイルド
シート110は、前記のようにシートベルト14によっ
て座席12に固定される第1ベース台座116と、第1
ベース台座116に旋回移動自在に支持されるととも
に、乳幼児が乗せられる第1シート本体118とからな
っている。
【0029】第1ベース台座116は略L字形状に形成
されている。第1ベース台座116は、その一端面であ
る第1シート本体受け部120と、その他端面であり第
1シート本体受け部120と一体的に形成される第1台
座124と、第1シート本体受け部120と第1台座1
24の屈折連結部の両端に形成されシートベルト14を
支持するリブ部26とからなっている。L型形状の第1
ベース台座116は、図示していないが第1実施形態と
同様に、その一端部の第1シート本体受け部120が座
席12の背もたれ部12aに当接して保持されていると
ともに、第1台座124が車両等の座席12上に車両に
装備されているシートベルト14によって座席12に据
え付けられている。第1シート本体118と第1台座1
24との間には、第1実施形態と同様に一対のアルキメ
デスうずまき線を対称に組み合わせてハート型を用いた
第1旋回移動機構手段である詳細は後述する第1旋回移
動機構部128が形成されている。
【0030】第1シート本体118は、乳幼児が座る座
部118aと、座部118aと一体的に形成され、乳幼
児を背側から支える背部118bと、座った乳幼児を拘
束する拘束ベルト118cとを備えるとともに、乳幼児
が座る座部118aの下面側で第1台座124との間に
は、第1旋回移動機構部128を構成している第1旋回
台132が取着されている。
【0031】第1シート本体118の下面部118dは
第1旋回台132の上面に形成された曲面を有するリク
ライニング溝132a(図10に示す)に挿入されてい
る。このリクライニング溝132aは第1シート本体1
18を前後方向に摺動可能(リクライニング可能)に保
持している。第1シート本体118は、前記のように第
1旋回台132により摺動可能に保持されるとともに、
リクライニングされた所定の位置で詳細は後述するリク
ライニング固定手段250によって第1旋回台132に
固定されることにより、摺動を停止している。
【0032】また、第1シート本体118が所定の位置
(中心位置Oa)に後退し、第1チャイルドシート11
0が図11および図12に示すように正面を向いたとき
に、第1シート本体118は第1ベース台座116に対
して旋回を停止するように詳細は後述する第1旋回固定
部(係止機構)160によって停止している。このため
に、第1シート本体118の背部118bの背面には、
第1旋回固定部(係止機構)160が係合する旋回固定
用リブ180が設けられている。旋回固定用リブ180
は、第1シート本体118が車両前方側に摺動し、リク
ライニング位置になったときにも係合するように円弧形
状に構成されている。
【0033】第1ベース台座116の第1台座124と
第1シート本体118の第1旋回台132との間には、
図9、図10、あるいは、図11に示すように第1旋回
移動機構部128が配設されており、第1シート本体1
18の旋回に伴って第1シート本体118の第1旋回台
132が第1台座124の上面124aを滑動し、第1
シート本体118は旋回しながら車両の前後方向に移動
するように構成されている。第1旋回移動機構部128
は、第1台座124の上面124aの中心部に前後方向
へのガイド部である第1長孔136が形成されている。
この第1長孔136の短径(幅)Edは、第1実施形態
より、大きく形成されている。これにより、第1長孔1
36の幅Edは、後述する第1台座124に挿入される
第1旋回台132のガイド部182との滑動が滑らかに
なり、ガイド部182を第1台座124の前後方向にガ
イドして移動を容易にする。また、第1台座124の底
面側124bには、第1実施形態と同様に、カムである
孔30が形成されている。この孔30は、第1シート本
体118の中心線Cn(図3および図12に示す)を中
心として、一対のアルキメデスうずまき線を対称に組み
合わせてハート型をしている。
【0034】第1旋回台132は、上側より順次、上面
に曲面が形成されたリクライニング溝132aを有する
リクライニング部184と、第1台座124の第1長孔
136の幅Ebに枢密に挿入されるとともに、第1シー
ト本体118を車両の前後方向に旋回しながら移動する
のをガイドするガイド部182と、ガイド部182の下
部に形成されて第1台座124の下面側に位置し、リク
ライニング部184とともに第1台座124を挟み、第
1シート本体118が第1台座124から離脱するのを
防止している円盤プレート188と、円盤プレート18
8の下方に形成されたボス部190に一体的に設けら
れ、第1台座124のハート形状の孔30に当接しなが
ら第1シート本体118の旋回に伴って移動する一対の
ローラ44が取着される一対のアーム部186とが、上
側より順次配列されている構成となっている。
【0035】リクライニング部184は上面のリクライ
ニング溝132aで第1シート本体118にかかる荷重
を受けるとともに、シート本体118のリクライニング
をガイドしている。また、リクライニング部184の下
面184aは、第1台座124の上面124aに乗せら
れて第1シート本体118の旋回に伴って第1シート本
体118の第1旋回台132が第1台座124の上面1
24aを滑動し、第1シート本体118は旋回しながら
車両の前後方向(矢印Ya方向)に移動するようになっ
ている。
【0036】ガイド部182は、直径Edの円柱により
形成されるとともに、リクライニング部184と円盤プ
レート188との間に形成され、第1台座124に形成
した第1長孔136内に位置している。ガイド部182
は、第1旋回台132が第1台座124に対して上下方
向の移動を規制されるとともに、前記のように、第1長
孔136に枢密に挿入され、第1シート本体118を車
両の前後方向に旋回しながら移動するのをガイドしてい
る。
【0037】ボス部190には、直径方向両側に一対の
アーム部186が設けられ、アーム部186を介してガ
イド部182の中心Oaに対して等距離で、かつ、対称
位置に一対のローラ44が回転自在に取着されている。
この一対のローラ44は第1台座124のハート形状の
孔30に当接してガイドしながら回転し、第1シート本
体118が旋回された場合に、左右方向のいずれの方向
にも360度の旋回を行うことが出来る。ガイド部18
2が中心Oaの位置にあるとき、第1シート本体118
は最も後退した状態にある。
【0038】円盤プレート188の下面には、直径方向
であって中心に対して対称位置に一対の位置決めピン1
92が設けられている。位置決めピン192は、円柱ピ
ンにより形成されており、一対のローラ44を結ぶ線に
対して直交する線上(90度の角度)に位置している。
位置決めピン192は、ガイド部182が中心Oaの位
置にあるとき、第1台座124のハート形状の孔30外
側に形成されている位置決め溝194の中で、かつ、第
1シート本体118の中心線Cnの上に位置している。
これにより、第1シート本体118は最も後退した状態
の位置にあり、第1チャイルドシート110は前進方向
あるいは後進方向を向いた位置にあることが判明する。
【0039】第2実施形態も、第1実施形態の図5と同
様に作動する。即ち、第1シート本体118の第1旋回
台132が、例えば、図5と同様に、二点鎖線に示すよ
うに角度で45度だけ旋回された場合に、一対のローラ
44は第1台座124のハート形状の孔30内を転動
し、これに伴いローラ44から等距離Gaにあるガイド
部182の中心Oaが移動中心Obに移動する。これに
より、第1旋回台132は車両の前方向の矢印Ya方向
に移動する。また、第1旋回台132が90度だけ旋回
し、一対のローラ44を結ぶ線が中心線Cnに一致した
場合には、ガイド部182の中心Oaが更に移動中心O
cに移動し、第1シート本体118は、図13および図
14に示すように、車両のドア側を向くようにしてい
る。
【0040】図9、図10、あるいは、図11におい
て、シートベルト14に係合して第1チャイルドシート
110を座席12に固定するシートベルト用固定手段の
一対の第1ベルト掛け部152がL型形状の第1ベース
台座116に付設されている。一対の第1ベルト掛け部
152は第1ベース台座116の第1シート本体受け部
120の左右下部120bで、第1シートベルト114
の第2ベルト(腰ベルト部)14bの位置に取着されて
いる。第1シート本体受け部120の中央下部120b
に付設される一対の第1ベルト掛け部152の位置は、
大人が座席12に適正に座った場合に、第2ベルト14
bが腰骨の上を通る近傍位置に付設されている。これに
より、第1チャイルドシート110は、2点式のベルト
の場合に図10に示すように、第1ベルト掛け部15
2、および、リブ部26を用いることにより、座席12
に据え付けられる。これにより、第1チャイルドシート
110は、3点式のベルト、あるいは、2点式のベルト
のいずれにも使用できる。
【0041】図17乃至図20において、第2実施形態
の第1旋回固定部(係止機構)160について説明す
る。図17は第1旋回固定部(係止機構)160の側面
断面図、図18から図20は第1旋回固定部160の作
動を示す斜視図である。
【0042】図9、図11あるいは図12において、第
1シート本体118が所定の位置(中心位置Oa)に後
退し、第1チャイルドシート110が正面を向いたとき
に、第1シート本体118は第1ベース台座116に対
して旋回を停止するように第1旋回固定部160によっ
て停止される。第1旋回固定部160は、第1ベース台
座116の第1シート本体受け部120と、第1シート
本体118の乳幼児を支える背部118bとの間で、か
つ、左右方向のほぼ中央部に配設されている。
【0043】図17において、第1旋回固定部160
は、第1シート本体118の前後方向の移動を阻止する
前後固定部200と、第1シート本体118の旋回を阻
止する旋回固定部202と、および、前後方向の移動の
係止を操作する固定操作部204とからなっている。こ
の第1旋回固定部160は、第1シート本体118の背
部118bに設けられた旋回固定用リブ180に係止
し、旋回方向および前後方向の移動を規制している。
【0044】前後固定部200は、側面視でU字形状の
固定ブラケット206が第1シート本体受け部120に
取着されている。固定ブラケット206には、平面視で
W字形状の前後固定フック208が所定の隙間を有して
挟着されるとともに、回転用ピン210により回転自在
に取着されている。回転用ピン210は、固定ブラケッ
ト206および前後固定フック208とを貫通するとと
もに、固定ブラケット206に取着されて前後固定フッ
ク208を回転自在に支持している。
【0045】旋回固定部202は、図17、あるいは、
図18乃至図20に示すように、スライドガイド部21
2が固定ブラケット206の上面に一体に構成されると
ともに、断面形状がコ字形で内側に向けて対向して配設
されたスライド溝214を有している。スライドガイド
部212のスライド溝214には、第1シート本体11
8の前後方向の移動を係止する旋回固定ブロック216
が前後方向にスライド自在に係合している。旋回固定ブ
ロック216は、第1シート本体118の背部118b
に設けられた旋回固定用リブ180に係合する平面視で
U字形状の係合溝218を第1シート本体118側に有
している。また、旋回固定ブロック216には、平面視
で操作レバー用長孔220が明けられるとともに、この
操作レバー用長孔220に挿入される固定操作部204
を支持する側面視で傾斜した支持用長孔222が明けら
れている。また、旋回固定ブロック216の側面下方に
は、スライドガイド部212のスライド溝214に滑動
自在に挿入されて、旋回固定ブロック216を前後方向
にガイドするスライド棒224が一体に形成されてい
る。
【0046】旋回固定ブロック216には、上下方向に
操作自在な固定操作部204が取着されている。固定操
作部204は、上下方向に操作自在の操作レバー226
が操作レバー用長孔220に装着されている。また、固
定操作部204は、操作レバー226の下側側面に支持
ピン228が固設されており、支持ピン228は側面視
で傾斜した支持用長孔222に移動可能に挿入されてい
る。また、操作レバー226は、固定ブラケット206
に明けられたレバー用孔230を貫通するとともに、操
作レバー226が下方向にあるときにはW字形状の前後
固定フック208の溝232aに挿入される。
【0047】次に、第1旋回固定部160の作動につい
て説明する。第1チャイルドシート110が旋回を係止
されている時には、図17および図18に示すように、
第1シート本体部118の背部118bに設けられた旋
回固定用リブ180に旋回固定ブロック216のU字形
状の係合溝218が係合している。また、同時に、旋回
固定用リブ180には、W字形状の前後固定フック20
8の溝232b(または溝232a)と係合している。
この係合している状態から第1チャイルドシート110
の第1シート本体部118を旋回自在にする時には、操
作レバー226を上方向に引き上げる操作し、第1旋回
固定部160を解放する。
【0048】図19に示すように、操作レバー226を
上方向に操作すると、操作レバー226は固定ブラケッ
ト206に明けられたレバー用孔230の上側の孔のみ
に挿入されており、支持ピン228とレバー用孔230
とで支持されている。このときに、W字形状の前後固定
フック208は回転用ピン210により回転自在に支持
されているため、回転自在となる。また、同時に、操作
レバー226が上方向に操作されることにより、支持ピ
ン228により旋回固定ブロック216の支持用長孔2
22を押圧して旋回固定ブロック216を後方向に移動
し、旋回固定ブロック216のU字形状の係合溝218
が背部118bに設けられた旋回固定用リブ180を解
放し、第1シート本体118を旋回自在にしている。こ
のとき、旋回固定用リブ180と、前後固定フック20
8および係合溝218との係合が解放されている状態
で、操作レバー226の先端は固定ブラケット206に
明けられたレバー用孔230の上側の孔のみに挿入され
て、W字形状の前後固定フック208の上面に当接して
停止している。また、旋回固定ブロック216は、図2
0に示すように、後方向に移動しているとともに、W字
形状の前後固定フック208に設けられた真ん中の突起
プレート208aは前後方向に向いている。
【0049】次に、図17および図18に示す状態と図
20に示す状態との間で、第1シート本体118の旋回
を阻止する場合、あるいは、旋回可能にする場合につい
て説明する。先ず、第1シート本体118の旋回を阻止
する場合、前後固定フック208は、図20に示したよ
うになっていて、突起プレーと208aが車両の前後方
向を向いている。そして、第1シート本体118を図2
0の時計方向または反時計方向に旋回させながら後退さ
せると、背部118bに設けられた旋回固定用リブ18
0が旋回しながらW字形状の前後固定フック208に設
けられた真ん中の突起プレート208aに当接しながら
前後固定フック208を図20の矢印Vaに示すように
回転させる。
【0050】すなわち、シート本体118を例えば図2
0の時計方向に旋回させつつ後退させた場合、旋回固定
用リブ180が突起プレーと208aの溝232bを形
成している面に当接して前後固定フック208を反時計
方向に回転させる。そして、前後固定フック208は、
図19のように横方向を向いた状態で第1シート本体1
18の旋回を停止すると、旋回固定用フック180が溝
232bに係合する。このとき、第1シート本体118
は、前向きとなって後退限に位置する。そこで、操作レ
バー226を押し下げると、支持ピン228が旋回固定
ブロック216の支持用長孔218を押圧して旋回固定
ブロック216を前方向に移動する。この移動に伴い、
図17および図18に示すように、旋回固定ブロック2
16のU字形状の係合溝218が背部118bに設けら
れた旋回固定用リブ180に係合し、第1シート本体1
18は、旋回固定用リブ180によって旋回を阻止さ
れ、第1旋回固定部160に係止される。
【0051】次に、第1シート本体118を係止から旋
回する場合について説明する。図17および図18の状
態で、操作レバー226を上方向に操作する。操作レバ
ー226が上方向に操作されることにより、支持ピン2
28により旋回固定ブロック216の支持用長孔218
を押圧し、図19に示したように旋回固定ブロック21
6を後方向に移動する。この移動に伴い、旋回固定ブロ
ック216のU字形状の係合溝218が背部118bに
設けられた旋回固定用リブ180を解放し、第1シート
本体118の旋回が可能なる。
【0052】そこで、第1シート本体118を例えば図
19の反時計方向に旋回させると、背部118bに設け
られた旋回固定用リブ180が前後固定フック208の
溝232に係合しながら前後固定フック208を時計方
向に回転させる。この回転に伴って、W字形状の前後固
定フック208の真ん中に設けられた突起プレート20
8aを、図20に示すように車両の前後方向に位置す
る。これにより、次の係合時に、第1シート本体118
を旋回させながら後退させると、旋回固定用リブ180
が突起プレート208aに当接しながら前後固定フック
208を回転させることができる。
【0053】次に、図9および図21から図24におい
て、第2実施形態のリクライニング固定手段250の作
動について説明する。図9および図21から図23は、
リクライニング固定手段であるリクライニング固定部2
50が図示されている側面断面図、図24は、リクライ
ニング固定部250の一部拡大側面断面図であって、図
9および図21から図23はリクライニング固定部25
0の作動を説明している。なお、第1シート本体118
の旋回固定用リブ180は、円弧形状に構成されている
ため、第1シート本体118がリクライニング位置とな
る前方に移動したときも、第1旋回固定部160に係合
するように構成されている。
【0054】リクライニング固定部250は、図21か
ら図24に示すように、リクライニング固定用レバー2
52が第1シート本体118の下面部118dと第1旋
回台132の間で、かつ、第1シート本体118の左右
方向中央に設けられている。リクライニング固定用レバ
ー252は、第1旋回台132に形成したリクライニン
グ固定用溝132a内に配設され、前後方向に摺動自在
にとなっている。リクライニング固定用レバー252
は、断面形状が長方形で、かつ側面視の長手方向が円弧
形状に形成されるとともに、その前端部252aが下方
に屈曲して指が掛けられるようになっている。リクライ
ニング固定用レバー252の後端部近傍には、リクライ
ニング用固定ピン254が挿入される、第1シート本体
118の前後方向に長いリクライニング固定ピン用長孔
256が明けられている。また、リクライニング固定用
レバー252には、リクライニング固定ピン用長孔25
6に挿入されるリクライニング用固定ピン254を支持
するとともに、上下方向に移動させる側面視で傾斜した
リクライニング固定ピン支持用長孔258がリクライニ
ング固定ピン用長孔254に連通して明けられている。
【0055】リクライニング用固定ピン254の下側側
面に支持ピン260(図10および図12に示す)が固
設されており、支持ピン260は側面視で傾斜したリク
ライニング固定ピン支持用長孔258に摺動可能に挿入
されている。また、リクライニング用固定ピン254
は、リクライニング固定ピン用長孔256を上下方向に
貫通するとともに、リクライニング固定部250が係止
(ロック)状態にある時は、第1シート本体118の下
面部118dに設けられた第1シート本体用係止穴26
2と第1旋回台132に設けられた第1旋回台用係止穴
264に挿入されている(図24参照)。第1旋回台1
32には、第1旋回台用係止穴264が本実施例では前
方用第1旋回台用係止穴264aおよび後方用第1旋回
台用係止穴264の2個が明けられている。この第1旋
回台用係止穴264はリクライニングの調整角度に合わ
せて3個あるいは4個等の任意の数だけ明けても良い。
【0056】また、リクライニング支持用ブラケット2
66が第1旋回台132に取着されている。リクライニ
ング支持用ブラケット266は、第1シート本体118
の支持溝268と第1旋回台132との間に配設されて
いる。リクライニング支持用ブラケット266は、第1
シート本体118のリクライニング時に、図22および
図23に示すように、第1シート本体118の背部11
8bに設けられた支持溝268に係合して、第1シート
本体118を支持している。
【0057】次に、図9に示す状態と図23に示す状態
との間で第1チャイルドシート110のリクライニング
を操作するときのリクライニング固定部250の作動に
ついて説明する。図9の状態から図23の状態に平らに
する場合には、リクライニング固定用レバー252の前
端部252aに指を掛けて、リクライニング固定用レバ
ー252を前方に引き出す。これに伴い、リクライニン
グ固定用レバー252の傾斜したリクライニング固定ピ
ン支持用長孔258に枢密に挿入されている支持ピン2
60が傾斜したリクライニング固定ピン支持用長孔25
8に沿って上方に上昇する。支持ピン260の上昇によ
って、図21に示すように、支持ピン260に固設され
ているリクライニング用固定ピン254が上昇し、リク
ライニング用固定ピン254は第1旋回台用係止穴26
4より抜け出す。この状態で、第1シート本体118は
第1旋回台132に対して前方方向に摺動可能になって
いる。次に、図22に示すように、第1シート本体11
8を前方に押して、前方に設けられた第1旋回台用係止
穴264aにリクライニング用固定ピン254が合う位
置まで前方にリクライニングさせる。リクライニング固
定用レバー252は第1シート本体118と一緒に摺動
し、図23に示すように、リクライニング固定用レバー
252は後方の元の位置に戻される。これに伴って、リ
クライニング位置でリクライニング用固定ピン254は
下降して前方に設けられた第1旋回台用係止穴264a
に挿入される。これによって、第1チャイルドシート1
10の第1シート本体118は、前方に摺動して平らに
なった位置で停止するとともに、第1旋回台132に係
止される。
【0058】反対に、図23の状態から図9の状態に起
こす場合には、リクライニング固定用レバー252の前
端部252aに指を掛けて、リクライニング固定用レバ
ー252を前方に引き出し、前記と同様に、リクライニ
ング用固定ピン254を前方用第1旋回台用係止穴26
4aより抜け出す。次に、第1シート本体118と共に
リクライニング固定用レバー252を後方に押して、後
方に設けられた第1旋回台用係止穴264にリクライニ
ング用固定ピン254が合う位置まで後方に移動させ
る。図21に示す第1シート本体118が起きた位置で
リクライニング固定用レバー252は後方の元の位置に
戻される。これに伴い、図9に示すように、リクライニ
ング用固定ピン254は下降して後方に設けられた第1
旋回台用係止穴264に挿入される。これによって、第
1チャイルドシート110の第1シート本体118は、
後方に摺動して起立した位置で停止するとともに、第1
旋回台132に係止される。
【0059】上記構成において、第2実施形態に係る第
1チャイルドシート110の作動について説明する。第
1実施形態と同様に、第1チャイルドシート110を座
席12に据え付ける場合、まず第1チャイルドシート1
10を前向きに座席10の上に配置し、第1シート本体
118を90度旋回させる。これにより、第1シート本
体118は、旋回されるのに伴って車両の前方(矢印Y
a方向)に前進し、図14に示すように、第1シート本
体118と第1ベース台座116との間には隙間が生ず
る。次に、シートベルト14を引き出し、第1シート本
体118と第1ベース台座116との隙間を利用し、図
10に示すように、シートベルト14の第2ベルト(腰
ベルト部)14bを第1ベース台座116の一対の第1
ベルト掛け部152に掛止させるとともに、第1ベース
台座116のリブ部26に設けたベルト通し部に掛けて
固定する。これにより、第1チャイルドシート110
は、図10に示すように、第1ベルト掛け部152、お
よび、リブ部26を用いることにより、座席12に据え
付けられる。なお、2点式ベルトの場合には、腰ベルト
を一対の第1ベルト掛け部152およびリブ部26を通
すことにより、座席12に据え付けられる。これによ
り、チャイルドシート10は、3点式ベルトあるいは2
点式ベルトのいずれの場合にもしっかりと確実に、安定
して固定することができる。
【0060】第1チャイルドシート110が座席12に
据え付けられたら、第1シート本体118が横を向いた
状態で乳幼児を即時に乗せる。このため、乳幼児を楽に
第1シート本体118に乗せることができる。乳幼児が
乗せられたら、第1シート本体118を旋回し、第1シ
ート本体118を所定の位置まで旋回させる。第1シー
ト本体118が所定の位置に後退し、第1チャイルドシ
ート110が正面を向いたときに、前記のように第1旋
回固定部160が作動し、第1チャイルドシート110
の旋回が係止される。
【0061】これにより、第1シート本体118は、旋
回が停止されるとともに、前後方向の移動も停止され、
車両が動いても、第1チャイルドシート110は安定し
て座席12に据え付けられるとともに、それに乗せられ
ている乳幼児も安全に拘束することが出来る。第1チャ
イルドシート110から乳幼児を降ろす際には、前記の
ように第1旋回固定部160が作動し、第1シート本体
118は左右方向(矢印Na方向)のいずれかに旋回
し、第1シート本体118を前進させるとともに、乳幼
児を車両のドア側に向ける。これにより、楽に乳幼児を
降ろすことができる。また、このまま第1シート本体1
18を取り外すことができるので手数を省略することが
出来る。また、第1シート本体118を旋回させて元の
位置に戻すこともできる。
【0062】図13および図14は、図9の状態から9
0度の角度で旋回した状態を示す。先ず、第1旋回台1
32は、90度の角度まで車両の前方向の矢印Ya方向
に移動し、一対のローラ44を結ぶ線が中心線Cnに一
致したとき、ガイド部182の中心Oaが前記のように
移動中心Ocに移動し、第1シート本体118は、図1
3および図14に示すように、車両のドア側を向く。更
に、第1旋回台132を90度の角度で旋回すると、第
1旋回台132は車両の後方向の矢印Ya方向に移動
し、ガイド部182の中心Oaは元の位置に戻る。これ
に伴って、図15および図16に示すように、第1シー
ト本体118は、車両の後方を向いて停止する。
【0063】なお、第1シート本体118が車両の後方
を向いたときに、その旋回を阻止したい場合、第1ベー
ス台座116の第1シート本体受け部120に設けた第
1旋回固定部160を図15に示した位置よりも低い位
置に設けるとともに、第1シート本体118の座部11
8aの先端部に、背部118bに設けられた旋回固定用
リブ180と同様の図示しない固定用リブを設け、この
固定用リブを第1旋回固定部160と係合させることに
より行なうことができる。この場合、背部118bに設
ける旋回固定用リブ180の位置も図15より低い位置
に形成する。また、第2実施形態に係る第1チャイルド
シート110では、リクライニングの操作が可能である
が、上記で説明しているため説明は省略する。
【0064】次の図25以下では、第3実施形態に係る
第2チャイルドシート110Aについて説明する。な
お、第1実施形態、あるいは第2実施形態に係るチャイ
ルドシート10あるいは第1チャイルドシート110と
同一部品には同一符号を付して説明は省略する。図25
は第2シート本体118Aをほぼ中央部でカットした第
2チャイルドシート110Aの斜面図、図26は図25
の中央部の正面一部断面図、図27は図26の操作作動
図、図28は図25の状態から90度旋回した時の全体
側面図、図29は図25の状態から180度旋回した時
の全体側面図である。
【0065】図25乃至図29において、第2チャイル
ドシート110Aは、図25では図示していないが前記
の実施形態と同様に、シートベルト14によって座席1
2に固定される第2ベース台座116Aと、第2ベース
台座116Aに旋回移動自在に支持されるとともに、乳
幼児が乗せられる第2シート本体118Aとからなって
いる。第2シート本体118Aと第2台座124Aとの
間には、第1実施形態と第2実施形態と同様に一対のア
ルキメデスうずまき線を対称に組み合わせてハート型を
用いた第1旋回移動機構部128が形成されている。す
なわち、第1旋回移動機構部128は、第2ベース台座
116Aの第2台座124Aと第2シート本体118A
の第2旋回台132Aとの間に、図26、図27、ある
いは、図28に示すように配設されている。これによ
り、第1実施形態と第2実施形態と同様に、第2シート
本体118Aの旋回に伴って第2シート本体118Aの
第2旋回台132Aが第2台座124Aの上面124a
を滑動し、第2シート本体118Aは旋回しながら車両
の前後方向に移動するように構成されている。また、第
2シート本体118Aは、第1旋回移動機構部128に
より、図28に示すように、車両のドア側を向くように
している。また、第2チャイルドシート110Aは、第
1実施形態と第2実施形態と同様に、2点式のベルトの
場合に図25(図10と同様)に示すように、リブ部2
6、および、図示しないが第1ベルト掛け部152を用
いることにより、座席12に据え付けられる。これによ
り、第2チャイルドシート110Aは、3点式のベル
ト、あるいは、2点式のベルトのいずれにも使用でき
る。
【0066】第2チャイルドシート110Aは、図26
に示すように、第2シート本体118Aが所定の位置
(図5に示す中心位置Oaと同位置)に後退し、第2チ
ャイルドシート110Aが図25、図26、および図2
7に示すように正面を向いたとき、および、図29に示
すように車両の後方を向いたとき、第2シート本体11
8Aは第2ベース台座116Aに対して、詳細は後述す
る第2旋回固定部(係止機構)160Aによって旋回を
停止している。このために、第2シート本体118Aの
背部118bの背面には、第2旋回固定部(係止機構)
160Aが係合する旋回固定用リブ180に取付けられ
た前向側旋回固定用リング272が、また、前方には後
向側旋回固定用リング274が設けられている。
【0067】次に、図25乃至図29において、第3実
施形態の第2旋回固定部(係止機構)160Aについて
説明する。第2旋回固定部160Aは、第2ベース台座
116Aの第2シート本体受け部120Aと第2シート
本体118Aの乳幼児を支える背部118bとの間、お
よび、第2シート本体受け部120Aと第2シート本体
118Aが旋回したときに用いる第2シート本体118
Aの前面118fとの間で、かつ、シートの左右方向
(幅方向)のほぼ中央部に配設されている。
【0068】図26において、第2旋回固定部160A
は、第2シート本体118Aの前後方向の移動を阻止す
る第1前後固定部200Aと、第2シート本体118A
の旋回を阻止する第2旋回固定部202Aと、および、
前後方向の移動の係止を操作する第1固定操作部204
Aとからなっている。第1前後固定部200Aは、後述
する第1固定操作部204Aの操作固定棒270に固着
される前向側旋回固定用ピン270aが、第2シート本
体118Aの背部118bに設けられた旋回固定用リブ
180に取付けられた前向側旋回固定用リング272に
係止し、旋回方向および前後方向の移動を規制してい
る。また、同様に、第1固定操作部204Aの操作固定
棒270に固着される後向側旋回固定用ピン270b
が、第2シート本体118Aの前面118fに取付けら
れた後向側旋回固定用リング274に係止し、旋回方向
および前後方向の移動を規制している。前向側旋回固定
用リング272は、楕円環形状により構成され、旋回固
定用リブ180に取付けられている。前向側旋回固定用
リング272には、固定棒270に固着される前向側旋
回固定用ピン270aが第2シート本体118Aの前向
き時に挿入されて、旋回方向および前後方向の移動を規
制している。同様に、後向側旋回固定用リング274に
は、固定棒270に固着される後向側旋回固定用ピン2
70bが第2シート本体118Aの後向き時に挿入され
て、旋回方向および前後方向の移動を規制している。
【0069】第2旋回固定部202Aは、図25および
図27に示すように、第2シート本体118Aの第2旋
回台132Aの後方に前向用切欠溝276が、また、第
2旋回台132Aの前方に後向用切欠溝278が、第2
シート本体118Aの中心線Cnの上に位置して設けら
れている。前向用切欠溝276には、後述する第1固定
操作部204Aの操作固定棒270に固着される旋回固
定用ストッパ270cが挿入されて、第2シート本体1
18Aが前向き時における旋回方向の移動を規制してい
る。また、後向用切欠溝278には、後述する第1固定
操作部204Aの操作固定棒270に固着される旋回固
定用ストッパ270cが挿入されて、第2シート本体1
18Aが後向き時における旋回方向の移動を規制してい
る。旋回固定用ストッパ270cは、先端に傾斜部27
0dを有する矩形体形状により形成されている。この先
端に傾斜部270dが、前向用切欠溝276および後向
用切欠溝278に挿入されて、第2シート本体118A
の旋回方向の移動を規制している。
【0070】第1固定操作部204Aは、上部から順
次、前向側旋回固定用ピン270a、後向側旋回固定用
ピン270b、および、旋回固定用ストッパ270cが
固着される操作固定棒270と、操作固定棒270を常
時上方に押し上げる図示しないにばねとにより構成され
る。操作固定棒270は、第2シート本体受け部120
Aに設けられたスライド孔120eに上下方向に摺動自
在に挿入されており、また、操作固定棒270の突起部
270dが、図示しないばねにより上方に押し上げられ
て、第2シート本体受け部120Aの上面部に当接して
位置決めされている。第2シート本体受け部120Aに
は、前向側旋回固定用ピン270aの近傍部で、かつ、
前向側旋回固定用リング272が通過する位置に前面側
スリット溝120eが形成されている。また、第2シー
ト本体受け部120Aには、後向側旋回固定用ピン27
0bの近傍部で、かつ、後向側旋回固定用リング274
が通過する位置に後向側スリット溝120fが形成され
ている。前面側スリット溝120eおよび後向側スリッ
ト溝120fの後方で第2シート本体受け部120Aに
は、前向側旋回固定用ピン270aあるいは後向側旋回
固定用ピン270bが挿入される係止溝120hが設け
られている。
【0071】次に、第2シート本体118Aを係止から
旋回する場合について説明する。第2チャイルドシート
110Aが旋回を係止されている時には、図25および
図26に示すように、第2シート本体部118Aの背部
118bに設けられている前向側旋回固定用リング27
2に操作固定棒270に固着される前向側旋回固定用ピ
ン270aが、また、第2シート本体118Aの第2旋
回台132Aの前向用切欠溝276に旋回固定用ストッ
パ270cが挿入されて、第2シート本体118Aが前
向き時における旋回方向および前後方向の移動を規制し
ている。この係合している状態から第2チャイルドシー
ト110Aの第2シート本体部118Aを旋回自在にす
る時には、操作固定棒270を図示しないばねに抗して
押し下げ(図27の矢印Dp)、前向側旋回固定用リン
グ272と前向側旋回固定用ピン270aとの係合、お
よび、前向用切欠溝276と旋回固定用ストッパ270
cとの係合を解放する。これにより、第2チャイルドシ
ート110Aは旋回自在になる。
【0072】次に、操作固定棒270を押し下げ(矢印
Dp)るとともに、第2チャイルドシート110Aを例
えば時計方向に旋回させると、第2チャイルドシート1
10Aは旋回するとともに前進し、第2旋回台132A
が、90度の角度まで車両の前方向の矢印Ya方向に移
動する。第2チャイルドシート110Aは、第1旋回移
動機構部128により、図28に示すように、その中心
線が中心線Cnに対して90度になったときに、第1旋
回移動機構部128のガイド部182の中心Oaが前記
のように移動中心Ocに移動し、第2シート本体118
Aは、車両のドア側を向く。更に、第2旋回台132A
を図28の状態から時計方向に90度旋回させると、第
1旋回台132は車両の後方向に移動し、ガイド部18
2の中心Oaは元の位置に戻る。これに伴って、図29
に示すように、第2シート本体118Aは、車両の後方
を向いて停止する。
【0073】すなわち、第2シート本体118Aの前側
118fに取付けられた後向側旋回固定用リング274
は、第2シート本体118Aの旋回に伴って、第2シー
ト本体受け部120Aの後向側スリット溝120fに挿
入されるようになっている。そして、第2シート本体1
18Aの旋回に伴って、後向側旋回固定用リング274
が後向側スリット溝120fの付近にくると、操作固定
棒270が図示しないばねにより上方に付勢されている
ため、固定棒270の下端部に設けたストッパ270c
が第2旋回台132Aに形成した後向用切欠溝278に
自動的に進入して第2旋回台132Aの旋回を阻止し、
同時に後向側旋回固定用ピン270bが後向側旋回固定
用リング274に挿入されて両者が係合する。これによ
り、第2チャイルドシート118Aは、図29に示す後
向きの状態になって、旋回方向および前後方向の移動が
規制される。
【0074】上記に記載したように本発明は、車両座席
に固定可能なベース台座にシート本体を取付けてなるチ
ャイルドシートにおいて、前記シート本体をベース台座
に対して旋回しつつ平面移動可能に旋回移動機構手段を
取付けた構成にしているため、チャイルドシートが車両
等の座席上に確実で容易に据え付けることが可能である
とともに、乳幼児を座席上に容易に乗せることができ、
かつ、簡単な構成で安価にできる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るチャ
イドシートは、前記シート本体と前記ベース台座の間に
設けられた旋回移動機構手段により、前記シート本体の
旋回に伴って前記シート本体を車両の前後方向に移動す
るため、前記シート本体と前記ベース台座の間に隙間が
できるのでチャイルドシートが車両等の座席上に確実で
容易に据え付けることができ、チャイルドシートの揺れ
が少なくなり安全性が向上する。また、旋回移動機構手
段によりシート本体の旋回に応じて車両の前方に前進す
るとともに、シート本体がドア側を向くために乳幼児を
シート本体上に容易に、安全に乗せることができる。ま
た、乳幼児を乗せる場合には、前記シート本体の旋回に
伴って前記シート本体を車両の前後方向に移動するた
め、旋回→乳幼児を乗せる→旋回→ロックの工程のみで
良く、手数が少なくなり乳幼児を乗せるのが容易になっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るチャイルドシート
の車両等の座席に据え付けた全体斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るチャイルドシート
の作動を示す全体斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るチャイルドシート
の正面一部断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るチャイルドシート
の側面一部断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るチャイルドシート
の図3のA−A断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るチャイルドシート
のシートベルトに関する図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るシートベルト固定
手段の平面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るシートベルト固定
手段の側面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る第1チャイルドシ
ートの全体側面断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る第1チャイルド
シートの正面一部断面図であり、図9のB―B矢視図で
ある。
【図11】本発明の第2実施形態に係る第1チャイルド
シートの全体側面図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係る第1チャイルド
シートの全体平面図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係る第1チャイルド
シートの図9の状態から90度旋回した時の全体側面図
である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る第1チャイルド
シートの図9の状態から90度旋回した時の全体平面図
である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る第1チャイルド
シートの図9の状態から180度旋回した時の全体側面
図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係る第1チャイルド
シートの図9の状態から180度旋回した時の全体平面
図である。
【図17】本発明の第2実施形態に係る第1旋回固定部
(係止機構)のロック時の側面断面図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係る第1旋回固定部
のロック時の作動を示す斜視図である。
【図19】本発明の第2実施形態に係る第1旋回固定部
のロック解除途中時の作動を示す斜視図である。
【図20】本発明の第2実施形態に係る第1旋回固定部
のロック解除時の作動を示す斜視図である。
【図21】本発明のリクライニング固定手段の側面断面
図である。
【図22】本発明のリクライニング固定手段の作動を説
明する側面図である。
【図23】本発明のリクライニング固定手段の作動を説
明する側面図である。
【図24】本発明のリクライニング固定手段の詳細を示
す図であって、図9のC部分の拡大図である。
【図25】本発明の第3実施形態に係る第1シート本体
をほぼ中央部でカットした第2チャイルドシートの斜面
図である。
【図26】本発明に係る図25の中央部の正面一部断面
図である。
【図27】本発明に係る第3実施形態の操作作動図であ
る。
【図28】本発明に係る第3実施形態の90度旋回した
時の全体側面図である。
【図29】本発明に係る第3実施形態の180度旋回し
た時の全体側面図である。
【図30】従来のシートベルトに関する側面図である。
【図31】図30のD−D断面図である。
【符号の説明】
10……チャイルドシート、12……座席、14……シ
ートベルト、16……ベース台座、18……シート本
体、20……シート本体受け部、24……台座、26…
…リブ部、28……旋回移動機構手段(旋回移動機構
部)、30……カム(ハート形状の孔)、32……旋回
台、36……ガイド部(長孔)、38……連結ボルト、
42……係合部(鍔付回転軸)、44……ローラ、50
……ベルト固定部、52……ベルト掛け部、60……掛
止部(旋回固定部)、62……係止リング、64……係
止フック部、110……第1チャイルドシート、110
A……第2チャイルドシート、116……第1ベース台
座、116A……第2ベース台座、118……第1シー
ト本体、118A……第2シート本体、120……第1
シート本体受け部、120A……第2シート本体受け
部、124……第1台座、124A……第2台座、12
8……第1旋回移動機構手段(旋回移動機構部)、13
2……第1旋回台、132A……第2旋回台、136…
…第1ガイド部(長孔)、152……第1ベルト掛け
部、160……第1旋回固定部、160A……第2旋回
固定部、180……旋回固定用リブ、200A……第1
前後固定部、202A……第2旋回固定部、204A…
…第1固定操作部、250……リクライニング固定手
段、270……操作固定棒、270a……前向側旋回固
定用ピン、270b……後向側旋回固定用ピン、270
c……旋回固定用ストッパ、272……前向側旋回固定
用リング、274……後向側旋回固定用リング、276
……前向用切欠溝、278……後向用切欠溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両座席に固定可能なベース台座にシー
    ト本体を取付けてなるチャイルドシートにおいて、前記
    シート本体をベース台座に対して旋回しつつ平面移動可
    能に旋回移動機構手段を取付けたことを特徴とするチャ
    イルドシート。
  2. 【請求項2】 前記旋回移動機構手段は、前記シート本
    体に配設したローラと、前記ベース台座に設けられ、前
    記シート本体を旋回させたときに、前記ローラが接触し
    つつ移動するカムと、前記ベース台座に設けられ、前記
    シート本体に設けた係合部が係合するとともに、シート
    本体を旋回させたときに、前記係合部を介してシート本
    体を車両の前後方向に案内するガイド部とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
  3. 【請求項3】 前記シート本体の背面と前記ベース台座
    との間には、前記シート本体の旋回を阻止する係止機構
    が設けてあることを特徴とする請求項1または2に記載
    のチャイルドシート。
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