JP2002086934A - 熱転写インク受像シート - Google Patents

熱転写インク受像シート

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JP2002086934A JP2000276834A JP2000276834A JP2002086934A JP 2002086934 A JP2002086934 A JP 2002086934A JP 2000276834 A JP2000276834 A JP 2000276834A JP 2000276834 A JP2000276834 A JP 2000276834A JP 2002086934 A JP2002086934 A JP 2002086934A
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拓人 福井
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Shinryu Sai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い耐光性を有し、かつ暗所での酸化による
赤変や黄変を防止され、かつ、バリアブル性能を含めた
ドット形状、階調再現性およびカラー鮮明性、とくにカ
ラー画像における2次色以降のドット再現性に優れた熱
転写インク受像シートを提供する。 【解決手段】 シート状支持体と、この支持体の少なく
とも一面上に設けられた多孔質構造を有するインク受容
層とからなる熱転写インク受像シートにおいて、該イン
ク受容層が無黄変性のウレタン樹脂とアラゴナイト型炭
酸カルシウムからなり、かつ下記一般式(1)で表わさ
れる片ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含んでいる
ことを特徴とする熱転写インク受像シート。 【化3】 (式中、R1は炭素数1〜4の直鎖アルキル基を示し、
2はt−ブチル基、sec−ブチル基またはネオペン
チル基を示す)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写インク受像シ
ートに関し、さらに詳しくは、高い耐光性を有し、しか
も暗所での赤変や黄変が防止され、かつ熱転写プリンタ
ーで、バリアブル性能を含めた階調再現性、ドット再現
性およびカラー鮮明性に優れた画像を形成できる熱転写
インク受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写プリンターでの高精細画像の形成
において、多孔質層を有する受像シートを用い、イエロ
ー、マゼンタ、シアン(必要に応じてブラック等)の熱
転写ドナーフィルムから溶融転写するにあたって、溶融
状態の熱溶融性インクを前記多孔質層の細孔に浸透させ
ることによって転写し、カラー画像を形成する手法につ
いては、テレビジョン学会技術報告 ITE Techn
ical Report、Vol.17、No.27
(1993年5月)、19〜24頁にて既に報告されて
いる。さらに、多孔質層を形成する有効な方法の一つと
して、湿式凝固法(樹脂成分のジメチルホルムアミド溶
解液を塗工したシートを水中に浸漬し、ジメチルホルム
アミドと水の置換により多孔質層を形成する方法)が知
られている。湿式凝固法としては、多孔質層塗工液中に
第3成分として微粒子を添加する方法(特公昭49−2
5430号公報、特公平5−18332号公報参照)
や、樹脂成分として互いに混和性の低い2種類以上の樹
脂を併用する方法(特公平5−87311号公報)等が
提案されているが、これらの方法にて形成された多孔質
層を有する受像シートにおいては、孔の孔径が大きく、
粗雑な多孔質構造であるため、熱転写印画においてイン
クの浸透が充分に行なわれず、均一な形状のドット形成
が困難である。とくにフルカラー印画を行なった際には
インクの重なり合う部分で2次色以降のインクの転写不
良を生じ、高精細な画像形成が困難であった。
【0003】また、多孔質層の形成に用いる熱可塑性樹
脂として、ウレタン樹脂などのような樹脂自身が紫外線
照射で酸化されやすく、黄変しやすいものを使用する
と、受像シートの耐光性が低下する問題があった。耐光
性を向上させる手段として、特開平10−337969
号公報では、無黄変性のウレタン樹脂を使用することに
より、受像シートの耐光性を向上させている。しかし、
無黄変性のウレタン樹脂でも、熱や湿気、NOx等によ
り酸化され、樹脂の物性劣化が生じ、この酸化を防ぐた
めに、酸化防止剤を添加している。一般的にはフェノー
ル系酸化防止剤が使用されるが、一般的に使われるフェ
ノール系酸化防止剤では、樹脂の酸化による物性劣化を
防ぐことはできたが、フェノール系酸化防止剤自身が酸
化され、酸化防止剤自身が有色化合物(赤色、黄色)へ
と変化し、受像シートが変色するという問題があった。
とくに暗所では受像シートが赤変や黄変してしまい、こ
の変色は高温・多湿条件下で加速された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高い耐光性
を有し、かつ暗所での酸化による赤変や黄変が防止さ
れ、かつ、バリアブル性能を含めたドット形状、階調再
現性およびカラー鮮明性、とくにカラー画像における2
次色以降のドット再現性に優れた熱転写インク受像シー
トを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、無黄変性のウ
レタン樹脂とアラゴナイト型炭酸カルシウムからなり、
かつ特定の片ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む
多孔質構造のインク受容層を有するインク受像シート
は、高耐光性を有するのみならず、暗所での赤変や黄変
が防止され、かつ、この受像シートと、熱転写時にプリ
ンターヘッドから与えられる熱で溶融し、前記インク受
容層の多孔質構造中に浸透することによって転写する熱
溶融性インクを用いることにより、バリアブル性能を含
めた階調再現性、ドット再現性、とくにカラー画像形成
時の2次色以降のドット再現性、およびカラー鮮明性に
優れた画像を形成できることを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、請求項1にかかる発明は、シー
ト状支持体と、この支持体の少なくとも一面上に設けら
れた多孔質構造を有するインク受容層とからなる熱転写
インク受像シートにおいて、該インク受容層が無黄変性
のウレタン樹脂とアラゴナイト型炭酸カルシウムからな
り、かつ下記一般式(1)で表わされる片ヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤を含んでいることを特徴とする熱
転写インク受像シートに関する。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1は炭素数1〜4の直鎖アルキ
ル基を示し、R2はt−ブチル基、sec−ブチル基ま
たはネオペンチル基を示す)。
【0009】また、請求項2にかかる発明は、前記多孔
質構造を有するインク受容層が湿式凝固法で形成されて
なることを特徴とする請求項1記載の熱転写インク受像
シートに関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明において、受像シートのシート状支
持体としては、一般的なプラスチックフィルムまたはシ
ート、プラスチックに白色顔料等を加えた白色フィルム
またはシートやプラスチックを発泡させた発泡フィルム
やシート、その他、合成紙やラミネート紙等耐水性を付
与した紙等が使用できる。さらに、これらに対して、イ
ンク受容層との接着を向上させるためのプライマー層を
施したり、静電防止処理あるいはコロナ処理を施したり
してもよい。さらに、必要に応じて裏面に滑性付与層や
帯電防止層を設けてもよい。
【0012】前記シート状支持体の表面に、無黄変性の
ウレタン樹脂とアラゴナイト型炭酸カルシウムからな
り、かつ前記一般式(1)で表わされる片ヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤を含む多孔質構造を有するインク
受容層を設ける。本発明おいては、該インク受容層を湿
式凝固法により形成するのが好ましい。以下、湿式凝固
法によりインク受容層を形成する場合について説明す
る。
【0013】湿式凝固法においては、樹脂成分を有機溶
媒中に溶解した受容層塗工液を支持体に塗布した後、前
記有機溶媒と相溶性があり、かつ前記樹脂成分は溶解し
ない処理液からなる浴槽に浸漬する。受容層塗工液中の
有機溶媒と浴槽中の処理液とは相溶性が高いため、相互
に置換が生じ、塗工層中の有機溶媒は浴槽に流出し、同
時に浴槽の処理液は塗工層中に浸透する。ここで、塗工
層中の樹脂成分は浴槽中の処理液に不溶のため凝固す
る。それにより、塗工層中の溶媒の抜けた跡が空隙とな
り、多孔質層が形成される。
【0014】本発明のインク受容層塗工液に使用される
有機溶媒としては、本発明にて使用される樹脂成分の溶
解力が高く、かつ浴槽に使用される処理液との相溶性が
高い各種有機溶媒が使用できる。たとえば、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、テトラメ
チル尿素、N−メチル−2−ピロリドン、酢酸エチル、
ジオキサン、ブチルカルビノール、トルエン、フェノー
ル、クロロホルム、γ−ブチロラクトンおよびケトン類
や各種アルコール等が用いられる。中でもN,N−ジメ
チルホルムアミドは水を含めて一般的に好適な処理液と
高度の混和性があると共に、多くの樹脂に対する溶解力
が高い点から、湿式凝固法においては好適な有機溶媒で
ある。さらに、浴槽に用いられる処理液としては、これ
ら溶媒との相溶性を考慮して、水、アセトン、エタノー
ル、トルエン、テトラクロロエチレン、メチルイソブチ
ルケトン、クロロホルム、ヘキサン等が適宜使用でき
る。
【0015】本発明で使用する受容層塗工液は、有機溶
媒に無黄変性のウレタン樹脂と前記一般式(1)で表わ
される酸化防止剤が溶解され、さらにアラゴナイト型炭
酸カルシウムが分散された分散液からなることを特徴と
している。以下、それぞれの成分について説明する。
【0016】本発明におけるウレタン樹脂は、ポリイソ
シアネートとポリオールとを、必要に応じて多官能性活
性水素化合物と一緒に反応させることによって得られ
る。無黄変性のウレタン樹脂は、ポリイソシアネートと
して、脂環族または脂肪族ポリイソシアネートを使用す
ることにより合成できる。具体的にはヘキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネー
ト(IPDI)、4、4’−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート(H12MDI)などが使用できる。ポ
リオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール、ポリエステル−ポリエーテルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール
などがあげられる。
【0017】とくに、湿式凝固法で微細な多孔質構造を
形成するためには、ポリエステル系のウレタン樹脂が最
も良好であるため、ポリオールもポリエステルポリオー
ルが望ましく、しかも耐光性が必須であるため、脂肪族
ポリエステルポリオールが好ましい。たとえば、エチレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチ
レングリコールのごとき炭素数2〜10の脂肪族グリコ
ールの少なくとも1種と、たとえばコハク酸、グルター
ル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチ
ン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸のごとき炭素数2〜10の脂肪族ジカルボン酸の少
なくとも1種を主たるグリコール成分およびジカルボン
酸成分とするポリエステルジオールがあげられる。
【0018】前記ポリオール成分およびジカルボン酸成
分に加えて、たとえばエチレンジアミン、プロピレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、キシリレンジアミ
ン、トリメチレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、イソホ
ロンジアミンなどの多官能性活性水素化合物の1種また
は2種以上を使用してもよい。
【0019】つぎに、本発明における受容層塗工液にて
使用されるアラゴナイト型炭酸カルシウムについて説明
する。一般的に、アラゴナイト型炭酸カルシウムを含む
化学的に合成して得られる軽質炭酸カルシウムは一次粒
子が多数個結合して二次凝集体を形成しているが、本発
明では凝集構造を残したままバインダー樹脂中に分散し
てもよいし、凝集構造を任意の大きさに粉砕した状態で
バインダー樹脂中に分散してもよい。好ましくは、メデ
ィアを用いた分散機にて、アラゴナイト型炭酸カルシウ
ムを凝集構造が破壊される状態まで粉砕した状態でバイ
ンダー樹脂中に均一に分散された状態(平均粒径2.5
μm以下)とするのがよい。凝集構造の破砕が充分に行
なわれていない状態では、湿式凝固法にて形成される受
容層表面に二次凝集体が露出するため、表面平滑性が充
分に得られず、結果として均一な形状のドット形成が困
難となり、微細ドットのカケや欠落によるハイライト部
小点のザラツキが発生するため、高精細な画像形成が困
難となる。
【0020】メディアを用いた分散機としては、たとえ
ばアトライターやセントリーミル等の撹拌槽型ミル、サ
ンドグラインダ、ダイノーミル、グレーンミル、パール
ミル、マターミル等の流通管型ミル、コニカルボールミ
ル等のアニューラー型連続湿式撹拌ミル等の装置が好ま
しく使用できる。分散時に使用されるメディアとして
は、たとえばフリント石、オッタワサンド、スチールボ
ール、アルミナボール、ジルコニアビーズ、ガラスビー
ズ等の天然または合成の微小粒子があげられる。そし
て、これらのメディアを容器内に充填し、任意形状の撹
拌羽を介して機械的に撹拌させながら、被分散液を1回
または複数回通過させて粉砕、分散を行なう。
【0021】バインダー樹脂とアラゴナイト型炭酸カル
シウムの比率(重量比率、以下同様)は70:30〜3
5:65であることが望ましい。バインダー樹脂の比率
がこの条件よりも多くなると、アラゴナイト型炭酸カル
シウムによる多孔質構造形成作用、とくに受容層表面で
の孔形成作用が不充分となり、熱溶融性インクを用いて
印画する際に、インクが充分に浸透せず、ドット形状が
劣化する傾向がある。アラゴナイト型炭酸カルシウムの
比率がこの条件よりも多くなると、受容層の表面強度が
低下し、弱い摩擦力でも粒子が脱落し、その結果として
筆記特性が低下する傾向がある。
【0022】また、受容層塗工液中には、多孔質構造の
コントロールのため、各種界面活性剤や添加剤を適宜添
加してもよい。
【0023】前記受容層塗工液のシート状支持体上への
塗布は、公知のリバースロールコート、エアナイフコー
ト、グラビアコート、ブレードコート、コンマコート、
ロッドコート等の種々の方法を使用して行なうことがで
きる。
【0024】受容層塗工液をシート状支持体上に塗布し
た後、湿式凝固法にて多孔質層を形成する。形成された
多孔質層は、層内における細孔の占める割合、すなわち
空隙率が30〜70%の範囲内であることが望ましい。
空隙率は、下式によって求められる。
【0025】 空隙率(%)=(1−w/dh)×100 ここで、w:多孔質層の重量(g/m2) d:多孔質層の真の比重(g/cm3) h:多孔質層の厚さ(μm)
【0026】空隙率がこの条件よりも高くなると層自体
の強度が低下し、印画に際してサーマルプリンターヘッ
ドの押圧に対して層自体が元の形状に復元することがで
きなくなり、とくに2次色以降の印画時にはサーマルプ
リンターヘッドと受像層との密着性が低下することによ
り熱溶融性インクが充分に溶融されず、とくに低階調部
分での均一なドット形成が困難となる傾向がある。一
方、空隙率がこの条件よりも低くなると、層の柔軟性が
低下、すなわちクッション性が低下することによって空
隙率が多い場合と同様にサーマルプリンターヘッドと受
像層との密着性が低下することによってドット再現性が
低下する傾向にある。さらに層内の細孔の体積が減少す
るため、熱溶融性インクの充分な浸透が得られず、2次
色以降のドット形状が劣化する。
【0027】インク受容層の厚さは、重ね合わせ転写に
使用するインクの数にもよるが、通常3〜50μm程度
である。
【0028】前記インク受容層上には必要に応じて滑性
付与層あるいは帯電防止層を設けてもよい。
【0029】多孔質層形成材料として、無黄変性ウレタ
ン樹脂、アラゴナイト型炭酸カルシウムを使用して、湿
式凝固法にて微細孔が形成された多孔質構造を有するイ
ンク受容層を形成し、階調再現性、ドット再現性、カラ
ー鮮明性に優れた画像を得ることが可能となっても、樹
脂に含まれる添加剤によっては、暗所で添加剤自身が変
色することにより、インク受像シートが変色してしま
う。この添加剤の変色の機構は、一般に添加剤へのNO
xの吸着で説明されている。これはNOxの吸着による
変色と暗所変色が同様に考えられているためである。一
般的に使用されるフェノール系酸化防止剤は両ヒンダー
ドフェノールであり、立体障害のためフェノール性OH
基のパラ位へNOxが吸着し、キノンメチド体の生成を
経てスチルベンキノン体などの着色物質となり変色する
と考えられている。この変色防止に大きく効果のある添
加剤が前記一般式(1)で表わされるフェノール系酸化
防止剤である。この一般式(1)のフェノール系酸化防
止剤は、片ヒンダードフェノールであり、OH基の一方
のオルソ位がメチル基などのため低立体障害であり、こ
のためNOxの吸着はメタ位に優先して起こり、最終生
成物はほぼ無色の安定な化合物となるため、非常に変色
防止に効果がある。この一般式(1)において、R1
メチル基、エチル基、プロピル基などの炭素数1〜4の
直鎖アルキル基であり、好ましくはメチル基である。ま
た、R2はt−ブチル基、sec−ブチル基またはネオ
ペンチル基である。この一般式(1)の片ヒンダードフ
ェノール系化合物の具体例としては下記の化合物があげ
られる。
【0030】3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニ
ルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン 3,9−ビス{2−[3−(3−iso−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン 3,9−ビス{2−[3−(3−ネオペンチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]
−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テト
ラオキサスピロ[5,5]ウンデカン 3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル−5−エチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−
1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5,5]ウンデカン
【0031】これら片ヒンダードフェノール系化合物
は、ウレタン樹脂に対して通常0.1〜5重量%、好ま
しくは0.2〜3重量%の範囲で添加される。なお、添
加時期は、ウレタン樹脂の重合時、ペレット化時に添加
してもよく、あるいは受容層形成時に受容層塗工液に添
加してもよい。とくに重合時、ペレット化時に添加する
のが好ましい。
【0032】また、さらに耐光性を向上させる目的で、
ヒンダードアミン系光安定剤(以下、HALSとい
う)、紫外線吸収剤、セミカルバジド系光安定剤を必要
に応じて添加してもよい。添加時期は、ウレタン樹脂の
重合時、ペレット化時に添加してもよく、あるいは受容
層成形時に受容層塗工液に添加してもよい。
【0033】本発明の前記インク受容層を有する受像シ
ートは、熱転写時にプリンターヘッドから与えられる熱
で溶融し、前記受容層の多孔質構造中に浸透することに
よって転写するワックスを主成分とする熱溶融性インク
層を有する熱転写ドナーシートによる画像形成に最も適
している。樹脂成分およびワックスを主成分とするセミ
レジン型インクによる橋梁型熱転写にも使用できる。熱
転写ドナーフィルムにおいては、複数色の着色インク層
を同一基材上に繰り返し並べて設けてもよいし、別々の
基材に各色の着色インク層を設けてもよい。
【0034】
【実施例】下記実施例によって本発明をさらに具体的に
説明する。ただし、本発明の範囲はこれらによって制限
されるものではない。なお、実施例および比較例中の
「部」はすべて重量部数を表わす。
【0035】<ウレタン樹脂の製造> 製造例1 脱水したポリエチレンアジペートグリコール100部と
1,4−ブタンジオール5.1部を90℃で混合して、
激しくかき混ぜながら、トリエチレンジアミン14部を
滴下して、かき混ぜながら加熱して90℃に保った。激
しくかき混ぜながら、4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート21.6部を一時に加え、60分間
反応させ、フレーク状の無黄変性ウレタン樹脂を得た。
このフレーク状の無黄変性ウレタン樹脂100部に下記
添加剤Aを0.5部、下記添加剤Bを0.5部、下記添
加剤Cを0.5部、下記添加剤Dを0.5部添加して、
押出し機にて溶融混練し、射出成形機にてペレット状の
無黄変性ウレタン樹脂を得た。
【0036】添加剤A(前記一般式(1)の片ヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤) 3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−
1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5,5]ウンデカン 添加剤B(紫外線吸収剤) 2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール 添加剤C(HALS) アジピン酸ビス(2,2,6,6)−テトラメチル−4
−ピペリジル 添加剤D(セミカルバジド系光安定剤) 1,6−ヘキサメチレンビス(N,N−ジメチルセミカ
ルバジド)
【0037】製造例2 製造例1でフレーク状のウレタン樹脂に添加剤を加える
際に、添加剤Aのみを0.5部添加したほかは、製造例
1と同様にしてペレット状の無黄変性ウレタン樹脂を得
た。
【0038】製造例3 製造例1でフレーク状のウレタン樹脂に添加剤を加える
際に、添加剤Aの代わりに、ペンタエリスリチル−テト
ラキス[3−(3,5)−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル]プロピオニルオキシメチル]メタン(両
ヒンダードフェノール系酸化防止剤:IRGANOX
1010 チバガイギー(株)製)の0.5部を添加
(添加剤Bの0.5部、添加剤Cの0.5部、添加剤D
の0.5部も添加した)したほかは、製造例1と同様に
してペレット状の無黄変性ウレタン樹脂を得た。
【0039】<受像シートの製造> 実施例1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面に、下記組成−1の分散液を平均粒子径1.0μ
mになるように粉砕・分散した受容層塗工液を塗布し、
20℃の水に60秒間浸漬した後、80℃の湯の中に1
0秒間浸漬して水切りした後乾燥し、層厚15.0μm
多孔質インク受容層を形成して、インク受像シートを得
た。
【0040】 組成−1 成 分 部 製造例1のウレタン樹脂 100 アラゴナイト型炭酸カルシウム 100 (タマパールTP123、奥多摩工業(株)) N,N−ジメチルホルムアミド 800
【0041】実施例2 下記組成−2の分散液を用いたほかは実施例1と同様に
してインク受像シートを製造した。
【0042】 組成−2 成 分 部 製造例2のウレタン樹脂 100 アラゴナイト型炭酸カルシウム 100 (タマパールTP123、奥多摩工業(株)) N,N−ジメチルホルムアミド 800
【0043】比較例1 下記組成−3の分散液を用いたほかは実施例1と同様に
してインク受像シートを製造した。
【0044】 組成−3 成 分 部 製造例1のウレタン樹脂 100 カルサイト型炭酸カルシウム 100 (タマパールTP121、奥多摩工業(株)) N,N−ジメチルホルムアミド 800
【0045】比較例2 下記組成−4の分散液を用いたほかは実施例1と同様に
してインク受像シートを製造した。
【0046】 組成−4 成 分 部 非無黄変性ウレタン樹脂 100 (サンプレンLQ620、三洋化成(株)) アラゴナイト型炭酸カルシウム 100 (タマパールTP123、奥多摩工業(株)) N,N−ジメチルホルムアミド 800 添加剤A 0.5 添加剤B 0.5 添加剤C 0.5 添加剤D 0.5
【0047】比較例3 下記組成−5の分散液を用いたほかは実施例1と同様に
してインク受像シートを製造した。
【0048】 組成−5 成 分 部 製造例3のウレタン樹脂 100 アラゴナイト型炭酸カルシウム 100 (タマパールTP123、奥多摩工業(株)) N,N−ジメチルホルムアミド 800
【0049】<熱転写ドナーフィルムの作製>一方の面
に厚さ0.1μの変性シリコーン樹脂からなるスティッ
ク防止層を形成した厚さ4.5μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムのもう一方の表面に、下記に示す着
色インクをホットメルトコーティング法で塗布して層厚
2.0μmの着色インク層を形成し、熱転写ドナーフィ
ルムを得た。
【0050】 ・イエローインク 成 分 部 イエロー顔料(C.I.P.Y.14) 15.0 パラフィンワックス 60.0 カルナバワックス 20.0 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5.0
【0051】 ・マゼンタインク 成 分 部 マゼンタ顔料(C.I.P.M.57:1) 15.0 パラフィンワックス 60.0 カルナバワックス 20.0 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5.0
【0052】 ・シアンインク 成 分 部 シアン顔料(C.I.P.Y.15:3) 15.0 パラフィンワックス 60.0 カルナバワックス 20.0 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5.0
【0053】 ・ブラックインク 成 分 部 カーボンブラック 15.0 パラフィンワックス 60.0 カルナバワックス 20.0 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5.0
【0054】<評価方法> (1)最小ドット径、最小ドット形状および濃度階調数 前記で得られた各熱転写インク受像シートと熱転写ドナ
ーフィルムを用い、バリアブルドット式熱転写カラープ
リンター(ドット密度300dpi、印加エネルギー
0.12mJ/dot、印画速度10msec/lin
e)で256階調パターンをブラックで印画し、つぎに
示す最小ドット径および最小ドット形状、濃度階調数を
求めた。
【0055】・最小ドット径 前記プリンターにて印画エネルギーを256段階に変調
させて印画を行ない、その印画の内の最小エネルギーで
転写可能な着色インクのドット径(長辺の長さ)を電子
顕微鏡にて測定した。
【0056】・最小ドット形状 前記プリンターにて印画した内の最小エネルギーで転写
可能な着色インクのドット形状を電子顕微鏡にて観察
し、つぎの基準で評価した。評点4以上が実用レベルで
ある。
【0057】5:同一濃度部分のドット形状が一様に欠
けやボイドなく再現された状態 4:同一濃度部分のドット形状の一部に欠けやボイドが
生じてはいるが、ほぼ一様に再現された状態 3:同一濃度部分のドット形状の一部に欠けやボイド、
ドットの欠落が生じた状態 2:同一濃度部分のドット形状の欠けやボイド、ドット
の欠落が多数生じた状態 1:同一濃度部分のドット形状に欠けやボイド、ドット
の欠落が生じて、画像としてザラツキが目立つ状態
【0058】・濃度階調数 前記プリンターにおいて印画エネルギーを256段階等
分に変えて印画した場合に得られた画像の反射光学濃度
(OD値)に有意の差が生じる段階数を求めた。評点4
以上が実用レベルである。
【0059】5:96階調数以上 4:64〜95階調数 3:32〜63階調数 2:16〜31階調数 1:15階調数以下
【0060】(2)インク浸透性 前記で得られた各熱転写インク受像シートと熱転写ドナ
ーフィルムを用い、前記印画条件下に、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの各インクにてベタ転写を行なった後にブ
ラックにて256階調パターンを印画し、印画物のブラ
ックのドット形状の変形度合いを顕微鏡にて観察し、下
記の基準で評価した。評点4以上が実用レベルである。
ここで、1番目に転写するインクを1次色インク、2番
目に転写するインクを2次色インク、3番目に転写する
インクを3次色インク、4番目に転写するインクを4次
色インクという。
【0061】5:1〜4次色インクのドット形状が一様
に均一な形状をした状態 4:1〜3次色インクのドット形状が一様に均一な形状
であり、4次色インクのみ一部浸透が起こらず、孔から
流れた状態 3:1〜3次色インクのドット形状が一様に均一な形状
であり、4次色インクのみ浸透が起こらず、孔から流れ
た状態 2:1〜2次色インクのドット形状が一様に均一な形状
であり、3次色インクの一部と4次色インクが浸透が起
こらず、孔から流れた状態 1:1〜2次色インクのドット形状が一様に均一な形状
であり、3次色インクと4次色インクが浸透が起こら
ず、孔から流れた状態
【0062】(3)筆記性 各熱転写インク受像シートの表面に、鉛筆、ボールペ
ン、油性ペンを用いて文字を書いた際の筆記特性を下記
の基準で評価した。評点4以上が実用レベルである。
【0063】5:鉛筆、ボールペン、油性ペンにて引っ
かかりなく筆記可能 4:ボールペン、油性ペンにて引っかかりなく筆記可能
であるが、鉛筆での筆記時に若干の引っかかり有り 3:ボールペン、油性ペンにて引っかかりなく筆記可能
であるが、鉛筆での筆記不可 2:ボールペン、油性ペンでの筆記時に若干の引っかか
り有り 1:鉛筆、ボールペン、油性ペンでの筆記不可
【0064】(4)耐光性 各熱転写インク受像シートに紫外線照射機(ロングライ
フメーター カーボンアークタイプ FAL−5B型、
スガ試験機(株)製)にて紫外線を25時間、50時
間、75時間照射し、下記の基準で黄変度合いを評価し
た。評点4以上が実用レベルである。
【0065】5:変化なし(75時間照射) 4:若干の黄変(75時間照射) 3:黄変(75時間照射) 2:黄変(50時間照射) 1:黄変(25時間照射)
【0066】(5)暗所変色 各熱転写インク受像シートを25〜30℃、50〜70
%RHの室内の暗所にそれぞれ重ねない状態(常に空気
と接触する状態)で1〜3ヵ月間放置し、変色(赤、黄
色)の度合いを下記の基準で評価した。評点5のみが実
用レベルである。
【0067】5:変色なし(3ヵ月) 4:若干の変色(3ヵ月) 3:変色(3ヵ月) 2:変色(2ヵ月) 1:変色(1ヵ月)
【0068】(6)耐NOx性 各熱転写インク受像シートを窒素酸化物染色堅牢度試験
器(GF−5型、スガ試験機(株)製)にて、(a)N
Ox濃度2600ppm、50℃、15時間と(b)N
Ox濃度2600ppm、25℃、60時間の両条件で
試験し、変色度合いを下記の基準で評価した。評点3以
上が実用レベルである。
【0069】5:変色なし(2600ppm、50℃、
15時間) 4:若干の変色(2600ppm、50℃、15時間) 3:変色(2600ppm、50℃、15時間)、変色
なし(2600ppm、25℃、60時間) 2:変色(2600ppm、50℃、15時間)、若干
の変色(2600ppm、25℃、60時間) 1:変色(両条件)
【0070】前記各試験の結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明の熱転写インク受像シートは、高
い耐光性を有し、かつ暗所での赤変や黄変が防止され、
さらに、バリアブル性能を含めたドット形状、階調再現
性およびカラー鮮明性、とくにカラー画像における2次
色以降のドット再現性に優れた画像を形成できる。さら
に、本発明の熱転写インク受像シートは、多孔質構造の
インク受容層の表面の平滑性が優れているので、鉛筆、
ボ−ルペン、油性ペン等による筆記性が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠崎 文明 大阪府大阪市西淀川区御幣島五丁目4番14 号 フジコピアン株式会社技術センター内 (72)発明者 蔡 振隆 大阪府大阪市西淀川区御幣島五丁目4番14 号 フジコピアン株式会社技術センター内 Fターム(参考) 2H111 AA01 AA17 AA26 AA33 AA47 AA48 CA03 CA12 CA30 CA32 CA34 CA41 DA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体と、この支持体の少なく
    とも一面上に設けられた多孔質構造を有するインク受容
    層とからなる熱転写インク受像シートにおいて、該イン
    ク受容層が無黄変性のウレタン樹脂とアラゴナイト型炭
    酸カルシウムからなり、かつ下記一般式(1)で表わさ
    れる片ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含んでいる
    ことを特徴とする熱転写インク受像シート。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜4の直鎖アルキル基を示し、
    2はt−ブチル基、sec−ブチル基またはネオペン
    チル基を示す)。
  2. 【請求項2】 前記多孔質構造を有するインク受容層が
    湿式凝固法で形成されてなることを特徴とする請求項1
    記載の熱転写インク受像シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008001879A (ja) * 2006-05-23 2008-01-10 Dainippon Ink & Chem Inc 水性塗料
CN100436521C (zh) * 2004-02-03 2008-11-26 住友化学株式会社 用于有机材料的抗氧化剂组合物
JP2020147013A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 大日本印刷株式会社 熱転写シート、熱転写受像シート、中間転写媒体及びこれらの組合せ

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