JP2002086631A - 帯電防止プラスチックシート - Google Patents

帯電防止プラスチックシート

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JP2002086631A
JP2002086631A JP2000282093A JP2000282093A JP2002086631A JP 2002086631 A JP2002086631 A JP 2002086631A JP 2000282093 A JP2000282093 A JP 2000282093A JP 2000282093 A JP2000282093 A JP 2000282093A JP 2002086631 A JP2002086631 A JP 2002086631A
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JP
Japan
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plastic sheet
antistatic
sheet
slipperiness
transparency
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JP2000282093A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Nishikawa
良樹 西川
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性及び滑り性優れた各種クリアーケ
ース等の素材として好適な多層ポリエステルシートを提
供する。 【解決手段】 プラスチックシートの少なくとも片面
に、帯電防止剤を点状に塗布したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気の発生や蓄
積が抑制されると共に滑り性に優れた帯電防止プラスチ
ックシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート及びコーポ
リマーに代表されるポリエステル等からなるプラスチッ
クシートはクリヤーケース等の包装材として多量に使用
されている。このプラスチックシートは通常、枚葉のカ
ットシートととして印刷機等に供給されるが、摩擦等に
より静電気が発生して蓄積するため互いにくっつきあっ
て自動給紙が困難であったり、シートやクリアケースに
ほこりを吸い寄せて汚れ易いという問題がある。
【0003】そこでプラスチックシートに帯電防止性を
付与するため種々の検討が行われているが、プラスチッ
クシートの少なくとも片面に帯電防止剤を塗布する方法
が主流である。しかしながら、これらの帯電防止剤は、
粘着性を有しているため、塗布面にベタ付きが生じ、静
電気の発生蓄積は抑制されるもののこのベタ付きによっ
て滑り性が阻害されて自動給紙に支障を来すという問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決すべくなされたものであり、本発明の目的は優れた
帯電防止性を有しながらも滑り性を有する帯電防止プラ
スチックシートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0006】すなわち、本発明は、プラスチックシート
の少なくとも片面に、帯電防止剤を点状に塗布したこと
を特徴とする帯電防止プラスチックシートを提案するも
のであり、また、本発明は、粒状フイラーを添加して少
なくとも片面の表面に微小凹凸を生ずるようにしたプラ
スチックシートの少なくとも片面に、帯電防止剤を点状
に塗布したことを特徴とする帯電防止プラスチックシー
トを提案するものである。
【0007】本発明によれば、本発明の帯電防止プラス
チックシートは帯電防止性及び滑り性に優れるものであ
り、各種クリアーケース等の素材として好適に使用でき
るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明でいうプラスチックシート
に特に制限はないが、ポリエステル系重合体とはポリエ
チレンテレフタレート及びその共重合体が好ましく用い
られる。共重合体としてはイソフタル酸共重合体、シク
ロヘキサンジメタノール共重合体等が挙げられる。
【0009】このシートの厚みは特に規定はしないが、
概ね0.1〜1.0mmのものである。またクリアケー
ス用途には透明なものが必要となる。
【0010】本発明において、帯電防止剤としては特に
限定されるものではないが、ノニオン系のものが好まし
く、例えばポリオキシエチレンのアルキルエーテル等が
好適に使用できる。イオン系の帯電防止剤のうち、特に
カチオン系のものはシートをリサイクルしたときに着色
することがあり、また有機金属塩のようなアニオン系の
ものはインキをはじき易くて、印刷適性が悪化する場合
があるので上記ノニオン系の帯電防止剤が好ましい。
【0011】この帯電防止剤を一面に欠点なく塗布する
とベタ付きが生じて、滑り性が悪化し給紙に支障がでる
ので、点状に塗布する必要がある。この点状とは独立し
た点状でもあるいは点同士が連結した状態でも良く、非
塗布面が露出していれば良いが、島状の独立した状態に
塗布するのが滑り性に優れているので好ましい。驚くべ
きことに帯電防止剤が独立していても、帯電防止性は実
用上充分なプラスチックシートが得られることが判明し
た。点状に塗布するためには、吹き付け量を少な目にし
て吹き付け塗装したり、あるいは点状のパターンを有す
るグラビアロールで印刷することもできる。点状に塗布
されているかどうか確認するためには、塗布面に水蒸気
をかけてみて、曇らない部分が塗布部であるからこれが
点状であればよい。
【0012】さらに、粒状フイラーを添加して少なくと
も片面の表面に微小凹凸を生ずるようにしたプラスチッ
クシートを用いれば滑り性が向上するので好ましい。透
明なプラスチックシートの場合は構成プラスチックに平
均粒径が3〜20μmの粒状のフイラーを0.1〜1質
量%添加してなるスキン層を少なくとも片面に積層して
なるプラスチックシートを用いることにより透明性を損
なわずに滑り性を改良することができる。このときスキ
ン層にワックスとフッ素系共重合体の混合物を0.1〜
1質量部を併せて添加しておけば透明性を損なわずにさ
らに滑り性を改良することができる。ワックスとしては
モンタンワックスを用いることができ、フッ素系共重合
体との混合物を用いることで滑り性と透明性の両立が可
能である。
【0013】ここでいうモンタン酸ワックスとは炭素数
が28〜32のアルキル基を有する脂肪酸のジエステ
ル、あるいは金属塩を主成分とするものであり、フッ素
系共重合体とは4フッ化エチレン、3フッ化エチレン、
フッ化ビニリデン、パーフルオロアルコキシ等のフッ素
系樹脂からなる共重合体であり、結晶性が弱く、比較的
低温で溶融するものを言い、さらに好ましくは溶融開始
温度が200℃以下のものを用いるとポリエステル系重
合体との溶融混練時の分散性が良好で、少量の添加で滑
り性を大きく向上することができる。
【0014】モンタン酸ワックスとフッ素系共重合体の
混合比率は特に限定しないが、概ね50/50〜95/
5の範囲であることが望ましい。モンタン酸ワックスと
フッ素系共重合体の混合物の添加濃度は0.1〜1質量
%の範囲であり、0.1質量%未満では十分な滑り性を
得ることができないことがあり、1質量%を越えると透
明性が低下することがあり、好ましくない。またスキン
層は平均粒径が3〜20μmの粒子からなるフイラーが
0.1〜1質量%含有されているのが望ましく、前記の
モンタン酸ワックスとフッ素系共重合体の混合物との併
用により、非常に良好な滑り性を得ることができる。粒
子の添加濃度が0.1質量%未満では十分な滑り性を得
ることができないことがあり、1質量%を越えると透明
性が低下したり、フイラーの種類によってはシート同士
が接触する時にシートに擦れ傷が入り易くなることがあ
り好ましくない。
【0015】粒子の種類については特に限定しないが、
汎用に使用されているシリカよりはシリカアルミナを用
いるほうがシートの透明性が低下しにくく好ましい。ま
た架橋アクリルや架橋スチレンのような架橋樹脂のビー
ズを用いると、シートに擦れ傷が入り難くなり好まし
い。
【0016】フイラーの粒径は3〜20μmの範囲であ
ることが望ましく、3μm未満では滑り性改良効果が小
さく、20μmを越えると透明性が低下したり、フイラ
ーの種類によってはシートに擦れ傷が入り易くなること
がある。
【0017】本発明の多層ポリエステルシートの各層に
は必要に応じて着色材、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯
電防止剤等が添加されていても良い。スキン層の厚さは
一般的には25〜40μmであるが、十分な透明性を得
るためには20μm以下であることが望ましい。精巧な
ダイス設計により20μm以下のスキン層を厚さ精度良
く得ることができる。
【0018】またシートのヘイズは3%以下であること
が望ましく、ヘイズが3%を越えるとポリエステルの特
徴である透明感が失われたシートとなってしまう。本発
明により滑り性、透明性、印刷性に優れた多層ポリエス
テルシートを得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
【0020】(実施例1〜2)(比較例1〜2) イーストマンケミカル社のポリエステルコーポリマーP
ETG6763に表1に示したような添加剤を混合した
ものをスキン層とし、基材層として韓国三養社製のポリ
エステルBIー350を用いて、Tタ゛イ共押出法でス
キン層/基材層(厚さ=15/220μm)の総厚さ2
35μmの2層ポリエステル系プレーンシートを得た。
【0021】得られた2層のポリエステル系プレーンシ
ートの、基材層側面に、帯電防止剤としてポリオキシエ
チレンノニルエーテルを表1に記載のように吹き付け塗
布した。塗布の状態は、塗布面に息を吹き付けてみて全
体に曇らないものは全面、曇らない部分が点状に分布す
るものは点状と判断した。
【0022】ここでモンタン酸ワックスとフッ素共重合
体の混合物としては、モンタン酸のジエステルと4フッ
化エチレン/フッ化ビニリデン/パーフルオロアルコキ
シ共重合体の質量比8:2の混合物を、粒子としては用
いないか平均粒径10μmのシリカアルミナを使用し
た。
【0023】シートの滑り性については、JisK71
25で測定した最大静止摩擦係数が0.35未満のもの
を○、0.35を越えるものを×とし、ほぼ0.35の
ものを△とした。
【0024】シートの透明性については、シートのヘイ
ズが3%以下のものを○とし、3%を越えるものを×と
した。
【0025】シートの印刷性についてはシートにUVオ
フセット印刷を行い、テープ剥離試験でインキの剥離が
認められないものを○、インキが剥離するものを×と
し、インキの剥離が僅かに認められるものを△とした。
これらの結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】表1に示すように粒状フイラーをスキン層
に添加せず、帯電防止塗布状態を点状にした実施例1及
び粒状フイラーをスキン層に0.1〜1質量%含有さ
せ、かつ帯電防止塗布状態を点状にした実施例2は滑り
性、透明性、印刷適性に優れるものである。また、粒状
フイラーをスキン層に0.1〜1質量%含有させ、帯電
防止塗布状態を全面とした比較例1は透明性は良好であ
るが滑り性が劣り、印刷適性もやや劣り、粒状フイラー
を0.1〜1質量%含有させ、帯電防止塗布状態を無し
とした比較例2は透明性、印刷適性は良好であるが滑り
性がやや劣ることがわかる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば本発明の多層ポリエステ
ルシートは 帯電防止性及び滑り性に優れるものであ
り、各種クリアーケース等の素材として好適に使用でき
るものある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA35 AB32 BA07 CA07 DA04 EA04 4F100 AK01A AK41A AK42A BA03 BA06 BA10A BA10B BA10C CA22B CA22C CA23A CC00B CC00C DC21B DC21C DD07A DE01A DE01H GB16 JG03 JK16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックシートの少なくとも片面
    に、帯電防止剤を点状に塗布したことを特徴とする帯電
    防止プラスチックシート。
  2. 【請求項2】 粒状フイラーを添加して少なくとも片面
    の表面に微小凹凸を生ずるようにしたプラスチックシー
    トの少なくとも片面に、帯電防止剤を点状に塗布したこ
    とを特徴とする帯電防止プラスチックシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003070812A1 (fr) * 2002-02-20 2003-08-28 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Procede de prevention d'electricite statique et son procede d'utilisation
WO2006126820A1 (en) * 2005-05-23 2006-11-30 Kwang Suck Suh Plastic sheet having enhanced formability for carrier tape

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