JP6957856B2 - ドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
例えば、色調および隠蔽性に優れ、低コストの白色ポリエステルフィルムであって、例えば磁気カード用または飲料缶被覆用として好適なフィルムとして、アナターゼ型の二酸化チタンとルチル型の二酸化チタンを含有する白色ポリエステルフィルムであって、アナターゼ型の二酸化チタンとルチル型の二酸化チタンの重量比が1:9〜9:1であり、白色度が80以上の白色ポリエステルフィルムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、透明性、帯電防止性、滑り性、平坦性を同時に満足する高解像度用DFR用フィルムを得る方法は未だ見いだされていない。
<1> 平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含み、かつ、平均粒径0.10μm以上の粒子の含有量が430ppm以下であり、回収樹脂の含有量が40.0重量%以下の基材ポリエステルフィルムと、
前記基材ポリエステルフィルムの片面に、平均粒径が0.05μm超0.15μm未満の粒子を含む塗布層と、
を有するドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムである。
本発明のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムは、平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含み、かつ、平均粒径0.10μm以上の粒子の含有量が430ppm以下であり、回収樹脂の含有量が40.0重量%以下の基材ポリエステルフィルムと、前記基材ポリエステルフィルムの片面に、平均粒径が0.05μm超0.15μm未満の粒子を含む塗布層とを有する。
基材ポリエステルフィルムを上記構成とすることで、高解像性が必要なドライフィルムレジストの支持体として、透明性が高く、表面粗さが極めて平坦な基材ポリエステルフィルムとすることができる。また、当該基材ポリエステルフィルム表面に帯電防止易滑性を有する塗布層を設けることにより、フィルム表面に帯電した静電気の放電を防止し、基材ポリエステルフィルムの表面にごみやほこりなどが引きつけられ付着するのを防止しすることができる。更には、異物付着によるパターン不整を防止し、品質の安定化を図り、かつ平坦なフィルムをロール状に巻きとる際の作業性、易滑性等の加工適正に優れることから、本発明のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムの工業的価値は非常に大きい。
以下、本発明のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルム(以下、「本発明のDFR用フィルム」と称することがある)の詳細について説明する。
本発明のDFR用フィルムは、平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含み、かつ、平均粒径0.10μm以上の粒子の含有量が430ppm以下であり、回収樹脂の含有量が40.0重量%以下の基材ポリエステルフィルム(以下、単に「基材フィルム」と称することがある)を有する。
本発明における基材ポリエステルフィルムに用いる樹脂としては、特に限定されるものではなく、芳香族ジカルボン酸またはそのエステルとグリコールとを主たる出発原料として得られるポリエステルを主とするものであり、繰り返し構造単位の60%以上がエチレンテレフタレート単位またはエチレン−2,6−ナフタレート単位を有するポリエステルを指す。そして、上記の範囲を逸脱しない条件であれば、他の第三成分を含有していてもよい。
例えば、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂と相溶性のある樹脂の混合が挙げられる。
既述のように、DFRは、通常、支持フィルム(本発明のDFR用フィルム)/フォトレジスト層/保護フィルムの積層構造を有する。DFRがロール状に巻き取られる際には、DFRの下面(本発明のDFR用フィルム)が上面(保護フィルム)と接することになる。よって、このロール状のDFRが巻き戻される際に発生する剥離帯電を防止するには、保護フィルムと接する面に帯電防止易滑性を有するDFR用フィルム表面、すなわち、塗布層表面がある方が、帯電防止易滑性の効果は顕著である。また、レジスト面に塗布層がないことで、レジストと支持フィルム間の密着性が変わりにくく、レジストから支持フィルムを取り除く際に剥がれ不良が発生しにくくなる。
基材ポリエステルフィルムが含有する粒子は、平均粒径が0.03〜0.15μmである粒子であれば、特に制限されず、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、シリカ、微細シリカ、カオリン、タルク、二酸化チタン、アルミナ、硫酸バリウム、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、ゼオライト、硫化モリブデン等の無機粒子、イオン交換樹脂、架橋高分子、シュウ酸カルシウム等の有機粒子、およびポリエステル重合時に生成させる析出粒子を挙げることができる。
基材フィルムが含有する粒子の平均粒径は、遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所製SA−CP3型)によって測定することができる。
基材フィルムが含有する粒子の平均粒径は、好ましくは0.12μm以下、さらに好ましくは0.10μm以下、最も好ましくは0.08μm以下である。平均粒径が0.15μmを超えると、基材ポリエステルフィルムが粒子を少量含有してもDFR用フィルムのヘーズ値が向上してしまい、DFR用フィルムの透過性が低下する。また、平均粒径0.10μm以上の粒子の基材フィルム中の含有量が430ppmを超える場合も、DFR用フィルムのヘーズ値が向上してしまい、DFR用フィルムの透過性が低下する。平均粒径0.10μm以上の粒子の基材フィルム中の含有量は、330ppm以下であることが好ましく、230ppm以下であることがより好ましく、200ppm以下であることが更に好ましい。
基材ポリエステルフィルムは、回収樹脂の含有量が、40.0重量%以下である。
DFR用途のフィルムはヘーズ値が低く、高透明なフィルムが必要なことから、従来は、回収ポリエステルを一切使用できず、製造コストが非常に高くなった。経済性を優先し回収ポリエステル樹脂を使用すると、回収ポリエステル中に含有される粒子によりフィルムのヘーズ値が高くなり易かった。
これに対し、本発明のDFR用フィルムは透明性に優れることから、基材ポリエステルフィルム中に回収樹脂を40.0重量%まで含むことができ、DFR用フィルムの製造コストを大幅に下げることができる。
樹脂の種類は、特に制限されず、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができる。中でも、本発明の効果を損ねにくいことから、回収樹脂は、回収ポリエステル樹脂を含むことが好ましく、回収樹脂が回収ポリエステル樹脂であることがより好ましい。
本発明のDFR用フィルムは、基材フィルムが含有する粒子の平均粒径が0.03〜0.15μmと、微細でありヘーズ値への寄与が小さいことから、本発明のDFR用フィルムの製造時に分離されたフィルム片も、回収ポリエステル樹脂として使用することができる。
基材ポリエステルフィルム中の回収ポリエステル樹脂の含有量は、DFR用フィルムの製造コストを下げる観点から、5.0重量%以上であることがより好ましく、7.0重量%以上であることが更に好ましく、15.0重量%以上であることがより更に好ましく、18.0重量%以上であることがより更に好ましい。また、基材ポリエステルフィルム中の回収ポリエステル樹脂の含有量は、35.0重量%以下であることが好ましく、30.0重量%以下であることがより好ましい。
基材フィルムは、単層であってもよいし、粒子を含むポリエステル樹脂層(粒子含有樹脂層と称する)と粒子を含まないポリエステル樹脂層(粒子非含有樹脂層と称する)との積層体であってもよいし、粒子濃度の異なる複数の粒子含有樹脂層の積層体であってもよい。
基材フィルムの滑り性を高くし、かつ高い透過性も向上する観点から、基材フィルムは積層体であることが好ましい。
基材フィルムを3層以上の積層体とする場合は、表面層の片方又は両方を粒子濃度の高い粒子含有樹脂層(A層と称する)とし、中間層は、A層よりも粒子濃度が低いか粒子を含まない層(B層と称する)ことが好ましい。また、基材フィルムを2層の積層体とする場合は、A層とB層との積層体とすることが好ましい。このようにA層が表面層となることで、基材フィルムの少なくとも一方の表面は滑り性が良くなり、更に、粒子濃度が低いか粒子を含まない層(B層)の存在により、基材フィルムの透過性が向上し、ヘーズ値を下げることができる。
基材フィルムに優れた滑り性を与えつつ、透過性をより向上する観点からは、B層の層厚をA層の層厚(A層が基材フィルムの両面にある場合は、両A層の全層厚)よりも大きいことが好ましい。具体的には、A層が0.5〜5μmであることが好ましく、0.7〜4μmであることがより好ましく、1〜3μmであることが更に好ましい。また、B層が10〜17μmであることが好ましく、12〜16μmであることがより好ましく、13〜15μmであることが更に好ましい。
また、B層の層厚は、A層の層厚(A層が2層あるときは全2層の層厚)の1.5倍〜8倍であることが好ましく、2倍〜7倍であることがより好ましい。
積層フィルムの表層の片方が、平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含む積層構造として、例えば、A層/B層の2種2層構造が挙げられる。また、積層フィルムの表層の両方が、平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含む積層構造として、例えば、A層/B層/A層の2種3層構造が挙げられる。
なお、本発明において、塗布層は、基材フィルムの片面にのみ有し、塗布層は、基材フィルムのフォトレジスト層形成側とは反対側に備えられることが好ましいことから、基材ポリエステルフィルムの塗布層が備えられている表面と反対の表面に、平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含む表層を有することが好ましい。
既述のように、本発明において、塗布層は、基材フィルムの片面にのみ有し、塗布層は、基材フィルムのフォトレジスト層形成側とは反対側に備えられることが好ましいことから、「DFR用フィルムのフォトレジスト層形成側の表面」は、基材フィルム表面であることが好ましい。後述するRtについても同様である。
一方、表面粗さRaが0.002μm以上、また、最大表面粗さRtが0.010μm以上であることで、工程適正、特に製膜工程でDFR用フィルム表面に傷が発生しにくい。更に、当該傷によって、当該表面に備えられたフォトレジスト層表面に欠陥が生じにくく、また、光散乱が生じにくくなるため、フォトレジスト層の厚みが薄い高解像度のDFRにおいても、解像性に影響を及ぼしにくい。
本発明のDFR用フィルムは、基材ポリエステルフィルムの片面に、平均粒径が0.05μm超0.15μm未満の粒子を含む塗布層を有する。塗布層は、更に、帯電防止剤、ワックス、バインダー、架橋剤等の添加剤を更に含んでいてもよい。
塗布層が、平均粒径が0.05μm以下の粒子のみを含むと、DFR用フィルムの滑り性及び巻き性が低下し、平均粒径が0.15μm以上の粒子のみ含むと、塗布層から粒子が脱落し易くなり、また、塗布層が削れ易くなる。
なお、塗布層が含有する粒子の平均粒径は、TEM(株式会社日立ハイテクノロジーズ製H7650、加速電圧100kV)を使用して塗布層を観察し、粒子10個の粒径の平均値から算出することができる。
塗布層は、粒子の含有量を抑えてDFR用フィルムの透明性を維持し、滑りをより効果的に改善し、かつ抱え込み空気をより逃がし易くする観点から、平均粒径が0.05μm超0.15μm未満の範囲で粒径の異なる2種以上の粒子を含むか、平均粒径が0.05μm超0.15μm未満の粒子と他の平均粒径の粒子を含むことが好ましい。中でも、上記観点から、平均粒径が0.05μm超0.15μm未満の粒子と、平均粒径が0.05μm以下となる粒子とを含むことが好ましい。
なお、本発明においては、ポリエステルフィルムへの密着性等の向上のために、塗布層に、バインダーとしてポリエステル類、ポリウレタン類、アクリル樹脂類、ポリビニル樹脂類、ポリオレフィン類などの熱可塑性樹脂および/または熱硬化性アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂などを含有させてもよい。
塗布層が含み得るワックスとしては、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、石油ワックスなどの天然ワックスや、合成炭化水素、変性ワックス、水素化ワックスなどの合成ワックスなどが挙げられる。なかでもポリオレフィン系化合物が好ましい。具体的には、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等の不飽和炭化水素の重合体、または共重合体からなるポリオレフィン系化合物等の化合物を基本骨格として有する化合物を溶解または分散して用いられ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体等を例示することができる。より具体的には末端に活性水素基を有する酸価10〜50のポリオレフィン、さらには酸化ポリエチレンまたは酸化ポリプロピレンを用いることが好ましい。
塗布層が含み得る架橋剤としては、メラミン化合物、メラミン樹脂等の公知の架橋剤を用いることができる。中でも、ヘキサメトキシメチロールメラミンを含有することが好ましい。
塗布層中の粒子の含有量は1重量%以上、好ましくは2〜10重量%であることが好ましい。塗布層中の粒子の含有量が1重量%以上であることで、DFR用フィルムの易滑化及び巻き改良効果が得られ易く、10重量%以下であることで、粒子が凝集しにくくなり、DFR用フィルムの光線透過を阻害しにくく、回路欠陥を生じにくい。
また、塗布層中のワックスの含有量は1重量%以上、好ましくは2〜10重量%の範囲であり、ワックスの含有量が上記範囲であることで、十分な易滑効果を達成し易く、ポリエステルフィルム基材との密着性を阻害しにくい。
かかる塗布層用溶液を、基材ポリエステルフィルムの片面に付与し、DFR用フィルムの静摩擦係数および動摩擦係数を0.7以下にすることが好ましく、0.5以下にすることがより好ましく、0.4以下にすることがさらに好ましい。
静摩擦係数および動摩擦係数を上記範囲内にすることにより、ポリエステルフィルムをロール状に巻き取る際のシワや端面のズレを防止でき、DFRをロールに巻き取る際の巻き取り性も良好となる。
この有機溶剤としては、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、エチルセロソルブ、t−ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジメチルエタノールアミン等のアミン類等を例示することができる。これらは単独、もしくは複数を組み合わせて用いることができる。水性塗液に、必要に応じてこれらの有機溶剤を適宜選択し、含有させることで、塗液の安定性、塗布性あるいは塗膜特性を助けることができる。
[塗布層成分]
・帯電防止剤(A1)
ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(平均分子量:約30000)
攪拌機、温度計、温度コントローラーを備えた内容量1.5Lの乳化設備に融点105℃、酸化16mgKOH/g、密度0.93g/mL、平均分子量5000の酸化ポリエチレンワックス300g、イオン交換水650gとデカグリセリンモノオレエート界面活性剤を50g、48%水酸化カリウム水溶液10gを加え、窒素で置換後、密封し、150℃で一時間高速攪拌した後、130℃に冷却し、高圧ホモジナイザーを400気圧下で通過させ、40℃に冷却したワックスエマルジョン。
・粒子(C2):平均粒径0.08μmのシリカ粒子
・粒子(C3):平均粒径0.18μmのシリカ粒子
なお、粒子(C1)〜粒子(C3)の平均粒径は、TEM(株式会社日立ハイテクノロジーズ製H7650、加速電圧100kV)を用いて求めた。
下記の組成で重合した、ガラス転移点が40℃のアクリル樹脂水分散体
エチルアクリレート/n−ブチルアクリレート/メチルメタクリレート/N−メチロールアクリルアミド/アクリル酸=65/21/10/2/2(重量%)の乳化重合体(乳化剤:アニオン系界面活性剤)
<ポリエステル樹脂I>
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.65dl/gとする滑剤粒子を含有しないポリエステルチップを製造した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.65dl/gであり、平均粒径0.05μmのアルミナ粒子を含有するポリエステルチップを製造した。ポリエステル樹脂IIのポリエステルチップ中のアルミナ粒子の含有量は1.5重量%である。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.65dl/gであり、平均粒径0.12μmの微細シリカ粒子を含有するポリエステルチップを製造した。ポリエステル樹脂IIIのポリエステルチップ中の微細シリカ粒子の含有量は0.3重量%である。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.65dl/gであり、平均粒径0.35μmのイオン交換樹脂粒子を含有するポリエステルチップを製造した。ポリエステル樹脂IVのポリエステルチップ中のイオン交換樹脂粒子の含有量は0.5重量%である。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.65dl/gであり、平均粒径2.7μmのシリカ粒子を含有するポリエステルチップを製造した。ポリエステル樹脂Vのポリエステルチップ中のシリカ粒子の含有量は0.3重量%である。
〔回収ポリエステル樹脂a〕
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=85:15の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂aとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=70:30の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1.5/13/1.5)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂bとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=50:50の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂cとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂III=67:33の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層(層厚1/15)の構成からなる2種2層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂dとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂III=34:66の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚0.7/14.6/0.7)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂eとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIとポリエステル樹脂IIIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II:ポリエステル樹脂III=52:15:33の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂fとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂IIIを押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂gとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IVを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂IV=94:6の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂hとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=70:30の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1.5/13/1.5)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂iとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂Vを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂V=94:6の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚0.7/14.6/0.7)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂jとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる1種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂kとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=85:15の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C1:D1:E1=30:5:5:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂lとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=85:15の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの片面に、A1:B1:C3:D1:E1=30:5:5:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂mとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=85:15の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムには塗布層用溶液をコーティングせず塗布層の付いていない延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂nとして貯蔵した。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=85:15の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、A層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させて、B層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層(層厚1/14/1)の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルムの両面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用されたポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルムを得た。本スリット時に、生成された余剰分についてはスリット耳として切断し、分離した。切断分離された耳部フィルム及びスリット耳を粉砕機にて粉砕化した。
得られた粉砕化物を乾燥後単軸押出機に供給し、280℃環境下で溶融押出後、ペレット化したポリエステルを、回収ポリエステル樹脂oとして貯蔵した。
〔実施例1〕
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=85:15の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給した。また、ポリエステル樹脂Iと回収ポリエステル樹脂aを、ポリエステル樹脂I:回収ポリエステル樹脂a=80:20の重量比率で配合し押出機にて溶融させてB層形成用の積層ダイに供給した。A層/B層/A層の構成からなる2種3層のポリエステル樹脂積層体をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで、未延伸フィルムを75℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した。その後、延伸フィルム(基材ポリエステルフィルム)の片面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した。次いで、塗布層付きの延伸フィルムのフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さが16μm、幅2000mmのポリエステルフィルムのマスターロールを得た。A層の厚さは1.0μmであった。本マスターロールを得る際、口金からのネックイン現象により、ポリエステルフィルムは分厚くなり、クリップの噛み代として使用された、ポリエステルフィルムの端部は、耳部フィルムとして切断し、分離した。このマスターロールの両端から400mmの位置よりスリットを行い、製品幅1200mm幅のポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=70:30の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、ポリエステル樹脂Iと回収ポリエステル樹脂bを、ポリエステル樹脂I:回収ポリエステル樹脂b=60:40の重量比率で配合し押出機にて溶融させてB層形成用の積層ダイに供給し、A層の厚さを1.5μm、B層の厚さを13μmとした以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=50:50の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、ポリエステル樹脂Iと回収ポリエステル樹脂cを、ポリエステル樹脂I:回収ポリエステル樹脂c=90:10の重量比率で配合し押出機にて溶融させてB層形成用の積層ダイに供給した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂III=67:33の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂dに変更して、A層/B層の構成からなる2種2層とし、B層の厚さを15μmとし、更に、B層側に塗布層を形成した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂III=34:66の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、A層の厚さを0.7μm、B層の厚さを14.6μmとし、更に、回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂eに変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIとポリエステル樹脂IIIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II:ポリエステル樹脂III=52:15:33の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、更に、回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂fに変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂IIIを押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、更に、回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂gに変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IVを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂IV=94:6の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、ポリエステル樹脂Iと回収ポリエステル樹脂hを、ポリエステル樹脂I:回収ポリエステル樹脂h=90:10の重量比率で配合し押出機にて溶融させてB層形成用の積層ダイに供給し、A層の厚さを0.7μm、B層の厚さを14.6μmとした以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IVを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂IV=94:6の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させてB層形成用の積層ダイに供給し、A層の厚さを0.7μm、B層の厚さを14.6μmとした以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
なお、比較例3のDFR用フィルムは、回収ポリエステル樹脂を含有していないことから製造コストが非常に高く、経済的ではなかった。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂IIを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂II=70:30の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、ポリエステル樹脂Iと回収ポリエステル樹脂iを、ポリエステル樹脂I:回収ポリエステル樹脂i=45:55の重量比率で配合し押出機にて溶融させてB層形成用の積層ダイに供給し、A層の厚さを1.5μm、B層の厚さを13μmとした以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iとポリエステル樹脂Vを、ポリエステル樹脂I:ポリエステル樹脂V=94:6の重量比率で配合し押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、A層の厚さを0.7μm、B層の厚さを14.6μmとし、更に、回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂jに変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
ポリエステル樹脂Iを押出機にて溶融させてA層形成用の積層ダイに供給し、更に、回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂kに変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂lに変更し、基材ポリエステルフィルムの片面にA1:B1:C1:D1:E1=30:5:5:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂mに変更し、基材ポリエステルフィルムの片面にA1:B1:C3:D1:E1=30:5:5:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂nに変更し、塗布層を、基材ポリエステルフィルムの両面ともに未塗工にした以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
回収ポリエステル樹脂aを回収ポリエステル樹脂oに変更し、基材ポリエステルフィルムの両面に、A1:B1:C1:C2:D1:E1=30:5:3:2:40:20で配合した塗布層用溶液をインラインコーティングし、塗布層を形成した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルム(DFR用フィルム)を得た。
比較例5のDFRは、レジストとフィルム間の密着性が増してしまい、フィルムを剥がす工程でレジストも一部剥がれ回路欠損となった。
以上のようにして得られた実施例1〜6及び比較例1〜10のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルム(DFR用フィルム)と、当該DFR用フィルムを用いて作製したドライフィルムレジスト(DFR)について、以下に示す方法で評価した。
DFR用フィルムの特性(表中の「PETフィルム特性」欄)及びDFRの特性(表中の「DFR特性」欄)を表1〜5に示す。また、DFR用フィルムの構成(表中の「PETフィルム構成」欄)も表1〜5に示す。なお、「原料配合」欄の「%」は重量基準である。
DFR用フィルムの厚さは、マイクロメーターで測定した。
DFR用フィルムの各層(A層とB層)の厚さ、及び塗布層厚さは、透過型電子顕微鏡(TEM)によるフィルム断面の観察にて測定した。具体的には、まず、フィルムサンプルの小片を、エポキシ樹脂に硬化剤、加速剤を配合した樹脂に包埋し、ウルトラミクロトームにて厚み200nmの切片を作成し、観察用サンプルとした。得られたサンプルを日立(株)製の透過型電子顕微鏡(H−9000)にて観察した。観察した断面のうち、DFR用フィルム表面とほぼ平行に、明暗によって、DFR用フィルム中のA層とB層との界面、及びDFR用フィルム表面と塗布層との界面が観察された。それらの界面とフィルム表面までの距離を、透過型電子顕微鏡写真50枚の写真について測定し、測定値の大きい方から10点、小さい方から10点削除して30点を平均して測定値とした。その平均値から、表層厚さ、および塗布層厚さを求めた。なお、「表層」とは、DFR用フィルムの基材ポリエステルフィルムの層構成がA層/B層/A層である場合、及びA層/B層である場合共に、A層を指す。
但し、透過型電子顕微鏡は、加速電圧は300kV、倍率は表層厚みに応じ、1〜10万倍の範囲で設定した。
DFR用フィルム表面(A層の表面;実施例4においてはB層の表面)の平均表面粗さ(Ra)は、(株)小坂研究所社製表面粗さ測定器(SE−3F)を用いて次のようにして求めた。すなわち、測定によって得られたフィルム断面曲線からその中心線の方向に基準長さL(2.5mm)の部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をx軸、縦倍率の方向をy軸として、粗さ曲線y=f(x)で表した時、次の式で与えられた値を〔μm〕で表した。中心線平均粗さは、試料フィルム表面から10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から求めた抜き取り部分の中心線平均粗さの平均値で表した。なお、触針の先端半径は2μm、荷重は30mgとし、カットオフ値は0.08mmとした。
Ra測定時に得られた断面曲線の抜き取り部分を、その平均線に平行な2直線で抜き取り部分を挟んだとき、この2直線の間隔を断面曲線の縦倍率の方向に測定して、その値をマイクロメートル(μm)単位で表したものを抜き取り部分の最大高さRtとした。最大高さは、試料フィルム表面(A層の表面;実施例4においてはB層の表面)から10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から求めた抜き取り部分の最大高さの平均値で表した。
JIS K 7105:1981に準じ、日本電色工業社製の積分球式濁度計NDH−20DによりDFR用フィルムのヘーズを測定した。
ASTM−D1894(1999年)に準じて、DFR用フィルムの上面と下面とを合わせての静摩擦係数および動摩擦係数を測定した。
実施例1〜6及び比較例1〜10のDFR用フィルムを用いて、1000mm幅×6000m長さのロール状にし、巻き取り機を用いて、当該ロールを100m/minのスピードで巻き上げた。巻き上がり後のロール外観を目視により検査し、以下の基準で評価した。
○:DFR用フィルムにシワが無く、ロール端面がきれいに揃っていた。
×:ロールの巻き上げ途中に、DFR用フィルムが蛇行したり、DFR用フィルムにシワが入ったりした。
塗布層付与前の基材フィルムを切り出して、基材フィルム表面を目視により検査し、以下の基準で評価した。
○:検査範囲には傷が見られない。
×:検査範囲に傷が多数認められる。
23℃、50%RHの測定雰囲気でDFR用フィルムを十分調湿した後、印可電圧100Vで1分印加した後のDFR用フィルムについて、日本ヒューレット・パッカード社製の高抵抗測定器:HP4339Bおよび測定電極:HP16008Bを使用し、基材フィルムの塗布層の表面固有抵抗値を測定した。この表面固有抵抗値から、帯電防止性として以下の基準で評価した。
○:表面固有抵抗値が1×1011Ω/□未満
×:表面固有抵抗値が1×1013Ω/□以上
塗布層表面に幅10mm×長さ50mmのアルミ板を当てて、アルミ板上に50gの重りを載せ、アルミ板の幅方向と平行にアルミ板を100mm間10往復させた。アルミ板を走行させた塗布層表面の両端部を顕微鏡で観察し、以下の基準で判定した。
○:塗布層の削れはほとんど見られなかった。
×:塗布層が削れ、多数の白粉が見られた。
実施例1〜6及び比較例1〜10のDFR用フィルムを用いて、ドライフィルムレジストを常法にしたがって作製した。すなわち、フォトレジスト層を塗布層と反対側の面に設け、その上に保護層としてポリオレフィンフィルムを積層した。得られたドライフィルムレジストを用いて、プリント回路の作製を行った。すなわち、ガラス繊維含有エポキシ樹脂板上に設けられた銅板に、保護層を剥離したドライフィルムレジストのフォトレジスト層面を密着させた。次に、ドライフィルムレジストの上に、回路が印刷されたガラス板を密着させ、当該ガラス板側から紫外線の露光を行った。しかる後、ドライフィルムレジストを剥離し、洗浄、エッチング等、一連の現像操作を行って回路を作製した。かくして得られた回路を目視あるいは顕微鏡を使って観察し、その品質によりドライフィルムレジストの以下の実用評価を行った。
○:回路に欠損は見られない
△:まれに回路の欠損が見られる
×:回路の欠損が多数あり、実用上支障がある
(解像性)
○:極めて高度な解像度を有し、鮮明な回路が得られる
△:鮮明度がやや劣り、線が多少太くなる等の現象が見られるが、実用上問題ない
×:鮮明度が劣るため、高密度の回路には使用できない
よって、高解像性が必要なドライフィルムレジストの支持体として、好適に使用することができ、プリント配線板、リードフレームやBGA、CSP等のパッケージを製造するのに好適であり、特に配線パターンが密な、ファインパターンが要求される基板の製造に好適である。
Claims (7)
- 平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含み、かつ、平均粒径0.10μm以上の粒子の含有量が430ppm以下であり、回収樹脂の含有量が3.0重量%以上40.0重量%以下の基材ポリエステルフィルムの片面に、平均粒径が0.05μm超0.15μm未満の粒子を含む塗布層を形成するドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記塗布層が、更に、帯電防止剤、及びワックスを含む請求項1に記載のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記基材ポリエステルフィルムが2層以上の積層フィルムであり、前記積層フィルムの表層の片方又は両方が、前記平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含む請求項1または2に記載のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記基材ポリエステルフィルムの前記塗布層が備えられている表面と反対の表面に、前記平均粒径が0.03〜0.15μmの粒子を含む表層を有する請求項3に記載のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記基材ポリエステルフィルムが3層の積層体であり、
前記積層フィルムの中間層に前記回収樹脂が含まれる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムの製造方法。 - 前記回収樹脂が、回収ポリエステル樹脂を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記ドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムのヘーズ値が0.8%以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載のドライフィルムレジスト用ポリエステルフィルムの製造方法。
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