JP2002086036A - 建築板の塗装装置 - Google Patents

建築板の塗装装置

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JP2002086036A JP2000284124A JP2000284124A JP2002086036A JP 2002086036 A JP2002086036 A JP 2002086036A JP 2000284124 A JP2000284124 A JP 2000284124A JP 2000284124 A JP2000284124 A JP 2000284124A JP 2002086036 A JP2002086036 A JP 2002086036A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面意匠部に起伏を有する建築板に対して、
繊細な柄模様を濃度階調を損なうことなく精度良く印刷
する。 【解決手段】 オフセットロール3は、シリコンゴム製
でゴム硬度が柔いものを用いる。グラビア版ロール2か
らオフセットロール3へ転写されたインキにエアー吹き
付け装置8からエアーを吹き付けて、インキを半乾燥状
態としインキの流動性を低下させた状態で、建築板10
の意匠面に転写する。オフセットロール3のゴム硬度を
柔らかくしているので、オフセットロール3の表面は意
匠面の起伏部に追随して弾性変形する。これにより、意
匠面の深い位置まで印刷が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面意匠部に起伏
を有する建築板の塗装に適する建築板の塗装装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グラビアオフセット印刷機を用いて建築
板に柄模様を印刷する技術は、特開平9−30099号
公報,特開平11−20297号公報等で知られてい
る。また、グラビアオフセット印刷によって、例えばレ
ンガ調の化粧印刷を施した窯業系建築板が実用化されて
いる。グラビアオフセット印刷は、凹版であるグラビア
版ロールに付着させたインキをオフセットロール(ゴム
ロール)表面上に写し(オフ)て、さらに、オフセット
ロール表面から被印刷面に対してインキを転写(セッ
ト)するものである。
【0003】凹版(グラビア版)は、セルと称する微細
な窪みを多数有し、個々のセルの深さを画像の濃度(階
調)に応じて異ならしめることで、個々のセルに詰める
インキ層の厚さを異ならしめ、これによって連続階調を
表現する。具体的には、凹版(グラビア版)の表面に、
例えばセル幅の1/5程度の幅を有する仕切り(土手)
が形成され、この仕切り(土手)によって区切られた窪
み(セル)の深さを、原稿の階調に応じて変化させるよ
う版が形成されている。仕切り(土手)がなければ、イ
ンキには流動性があるので、インキの層の厚みの相違を
保つことができない。仕切り(土手)は、グラビアスク
リーンと称する特殊なスクリーンを用いて版面に形成さ
れる。グラビアスクリーンは、1インチ当り150線〜
200線(1cm当り約60本〜80本)程度の細かい
ものが使用される。窪み(セル)の深さは、一般に2〜
50μmである。
【0004】インキはその組成として、顔料濃度max
50%程度+樹脂50%程度のものが一般に使用されて
おり、それを適宜、シンナーで粘性調整して印刷に供し
ている。オフセットロールは、天然ゴムを用いて形成さ
れている。オフセットロールは、ゴム硬度が35〜60
度のものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】グラビアオフセット印
刷は、被印刷面がある程度平滑である必要がある。この
ため、表面意匠部が起伏の大きな建築板に対しては、グ
ラビアオフセット印刷を適用することができない。しか
しながら、昨今の家屋外装意匠の好みは多様化してお
り、特に、高級品志向も強く、造形性のより高い外装意
匠が好まれる傾向にある。その結果、建築板の表面外観
も凹凸度の大きな立体感に富むものが多くなっていてい
る。このため、起伏の大きな建築板表面に対しても繊細
な柄模様を量産性良く印刷できるようにすることが望ま
れていた。
【0006】また、目地部等に相当する溝部を備えると
ともに、この溝で区画された凸領域の表面に起伏を有す
る被印刷面(表面意匠部)を備えた建築板がある。この
ような建築板の被印刷面(表面意匠部)にグラビアオフ
セット印刷を施す際には、建築板の位置ずれ等があって
も被印刷面(表面意匠部)の全領域に亘って(溝部の境
界まで)柄模様が印刷されるのが望ましい。
【0007】さらに、被印刷面(表面意匠部)の起伏が
大きい場合でも、インキを所定の位置に確実に転写させ
て、柄等のずれのない印刷ができるようにすることが望
まれている。本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、起伏の大きな建築板表面に対しても繊
細な柄表現を行える建築板の塗装装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の建築板の塗装装
置は、供給されるインキをセル部に保持して回転するグ
ラビア版ロールと、該グラビア版ロールに転接されて該
グラビア版ロールに保持されているインキが転写されて
建築板に転写するシリコンゴム製のオフセットロール
と、を備える。前記オフセットロールに転接してオフセ
ットロール表面に残る未転写インキを転移するクリーニ
ングロールを備えることで、オフセットロールに残留し
たインクを除去し、オフセットロールをきれいにクリー
ニングすることができる。
【0009】前記クリーニングロールは、ステンレス製
であることで、オフセットロールの表面に付着している
残留インキは、クリーニングロールの表面に容易に転移
する。前記クリーニングロールに転移されたインキを強
制乾燥させる強制乾燥手段を備えることで、残留インキ
を固体状態としてクリーニングロール4の表面から掻き
取って、除去することができる。
【0010】前記オフセットロールに転写されたインキ
にエアーを吹き付けることによって該インキを半乾燥状
態にするエアー吹き付け手段を備えることで、インキの
流動性を低下させた状態でインキを建築板の表面に転写
することができるため、建築板の表面に大きな起伏があ
っても、インキを所定の位置に確実に転写させることが
でき、起伏を有する意匠面に対しても充分な階調表現を
なすことができる。
【0011】前記インキは、チキソトロピー指数値(T
I値)が1.0〜1.5であることで、建築板表面に、着
色力のある高隠蔽力を持った模様を印刷することができ
る。前記グラビア版ロールは、建築板のインキによる塗
装を必要としない溝部に対しても凹版が形成されている
ことで、建築板の供給位置が若干ずれた場合でも、意匠
部の全面に柄模様を印刷することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。図1
は、本発明に係る建築板の塗装装置の構造図である。図
1に示す建築板の塗装装置1は、グラビア版ロール2
と、オフセットロール3と、クリーニングロール4と、
バックアップロール5と、不要インキ除去用ブレード6
と、残留インキ除去用ブレード7と、エアー吹き付け装
置8と、残留インキ強制乾燥装置9とを備える。
【0013】インキIは、図示しないインキ容器から図
示しないインキ供給路を介してグラビア版ロール2に供
給される。不要インキ除去用ブレード6の先端はグラビ
ア版ロール2の表面に当接されており、グラビア版ロー
ル2の表面に付着したインキを掻き落とす(セル部以外
のインキを掻き落とす)。グラビア版ロール2の各セル
部に保持されたインキは、グラビア版ロール2の回動と
ともに移送され、グラビア版ロール2に転接されたオフ
セットロール3の表面に転写される。
【0014】インキIは、アクリルポリオール系等の高
顔料濃度のものを使用する。従来は、インキ組成とし
て、顔料濃度max50%程度+樹脂50%程度のもの
が使用されており、それを適宜、シンナーで粘性調整し
て印刷に供していた。本発明に係る建築板の塗装装置で
は、インキ組成としては、顔料濃度max80%程度+
樹脂20%程度のものを使用し、シンナーは使用しな
い。なお、着色力を落とした表現が欲しい場合には、ク
リアー樹脂を添加し、濃度調整する。
【0015】高顔料濃度のものを使用したのは、階調表
現を行うインキIの網点(薄膜状)の表現パンチ力を高
めるためであって、シンナーを使用しないのは、加工適
正(作業性)や印刷適正を向上させるためである。この
ため、インキそのものにおいて、そのチキソ性を調整し
てある。インキのチキソ性としては、チキソトロピー指
数値(TI値)が1.0〜1.5程度のものが良好である
ことがテストの結果わかった。
【0016】ここで、チキソトロピー指数値(TI値)
は、「回転粘度計のNo3ロータを使用して、6rpm
mPasの条件下で測定したときの粘度」の「同回転
粘度計のNo3ロータを使用して、60rpm mPa
sの条件下で測定したときの粘度」に対する割合として
与えられる。上記のチキソ性を有する高顔料濃度のイン
キを用いることで、建築板表面に、着色力のある高隠蔽
力を持った模様を印刷することができる。
【0017】オフセットロール3は、ゴム硬度が15〜
30度のものを使用する。従来は、ゴム硬度が35〜6
0度のものが使用されている。本発明に係る建築板の塗
装装置では、ゴム硬度の低いものを使用することで、走
行する建築板10の意匠面の起伏に追随して、かなり深
い位置の部分まで階調表現の発現を可能とした。
【0018】また、オフセットロール3の材質として
は、シリコンゴムの低硬度のものを使用する。従来は、
天然ゴム材質のものが使用されていて、オフセット印刷
後の余剰インキを掻き取るのに、オフセットロールに直
接ブレードを当てる方式をとっていた。この方式の場
合、仮にゴム硬度を低くしたときには、掻き取り効果が
不十分となり、グラビア版ロールに余剰インキが戻って
しまい、該グラビア版ロールの1回転目と2回転目以降
の印刷濃度が変わってしまうという不具合が生じてしま
う。
【0019】これに対して、シリコンゴム材質のオフセ
ットロール3の場合には、印刷中、ロール表面にシリコ
ンオイル成分が滲み出るような状態が形成されるため、
インキの離型性が抜群に改善され、階調表現に有利に作
用する。すなわち、グラビア版ロール2からオフセット
ロール3の表面に転移されたインキが、オフセットロー
ル3から建築板10の表面へと転移し易くなる。言い換
えれば、シリコンゴムを使用することによって、オフセ
ットロール3の表面からインキが剥がれ易い状態が形成
されるのである。加えて、オフセットロール3の表面に
残る未転写インキ(残留インキ)をクリーニングロール
4へ転移し易い状態が形成される。
【0020】オフセットロール3の表面にグラビア版ロ
ール2から転写されたインキを確実に固定するために、
インキがオフセットロール3の表面に転写された直後
に、エアー吹き付け装置8からのエアー吹き付けによっ
てインキを半乾燥状態とし、この状態をもって、建築板
10に対するオフセットロール3の圧接によって、イン
キの転写を行う。
【0021】図2は、オフセットロール表面に転写され
たインキを示す図である。オフセットロール3の表面の
転写位置に転移した模様形成のための網点状インキは、
その表面部がエアー吹き付けによって乾燥されることに
よりインキの流動性が下り、転写位置に確実に固定され
る。そして、同時にインキの粘着性が高まるために、建
築板10の表面への転写も良好となる。
【0022】図3は、目地部(溝部)を有する建築板に
対する印刷方法を示す図である。図3は図1に対する右
側面図となる。建築板の意匠表面には、目地部(溝部)
が形成されるものが多い。また、目地部ではないにして
も、それと同様な凹部となる部分が形成されていること
が多い。目地部に対する印刷処理を考えた場合、目地部
に該当する部分については、柄インキを転写する必要は
ない。
【0023】しかしながら、印刷を施す意匠表面で目地
部との境界点(図3に示すA点及びB点)まで柄模様を
発現させるためには、建築板10の走行精度なども考慮
して、オフセットロール3には、少し広めに柄模様を形
成するためのインキを付着させておく必要がある。その
ため、図3に示す幅a及び幅bの部分だけ余計に柄模様
がグラビア版ロール2に形成されて、その該当部分には
インキが保持されており、その部分のインキも当然にオ
フセットロール3に転移されるが、建築板10の表面に
は転写されないで、オフセットロール3の表面にインキ
が残留することになる。
【0024】そこで、オフセットロール3の表面に残留
したインキを、オフセットロール3から除去する必要が
ある。一般に、オフセットロール3の表面にブレードを
当接させて、オフセットロール3の表面に残留したイン
キを除去することがなされるが、本発明に係る建築板の
塗装装置では、建築板表面の起伏に追随できるようにオ
フセットロール3のゴム硬度を下げてオフセットロール
3を柔らかくしたため、オフセットロール3に対するブ
レードの使用が困難である。
【0025】そのため、本発明に係る建築板の塗装装置
では、図1に示すように、クリーニングロール4をオフ
セットロール3に転接させるものとしている。クリーニ
ングロール4はステンレス製のものを用いている。前述
したように、オフセットロール3はその材質がシリコン
ゴムであることから、オフセットロール3の表面に付着
している残留インキは、クリーニングロール4の表面に
容易に転移する。
【0026】そして、クリーニングロール4の表面に転
移された残留インキに対して、乾燥性が不十分な場合に
は、残留インキ強制乾燥装置(エアー吹き付け装置)9
からエアーを吹き付けることによって、残留インキを強
制的に乾燥状態とすることもできる。そして、残留イン
キ除去用ブレード7をクリーニングロール4の表面に当
接させることで、強制乾燥によって固体状態となった残
留インキをクリーニングロール4の表面から容易に掻き
取って、除去することもできる。
【0027】このようにして、オフセットロール3上の
残留インキは、クリーニングロール4に転写されて乾燥
された後に、残留インキ除去用ブレード7によって除去
されるので、オフセットロール3はきれいにクリーニン
グされ、グラビア版ロール2からの次なるインキの転移
を受け入れることができる。
【0028】図4は、本発明に係る建築板の塗装装置を
用いて作成した建築板の表面を示す図、図5は、図4に
示した建築板の意匠面の断面構造を模式的に示す図であ
る。図5に示すように、建築板は、基板上に下塗り層5
1、中塗り層52、上塗り層53、印刷層54、クリア
ー層55をその順に形成してなる。下塗り層51及び中
塗り層52は、それぞれ全面スプレー法によって建築板
表面側の全面に形成する。上塗り層53は、ロールコー
タ法によって溝部を除く意匠面に形成する。この上塗り
層53の上に、本発明に係る建築板の塗装装置によっ
て、模様印刷を行って印刷層54を形成する。図4に示
したレンガ調の装飾を施した建築板は、まず白色のイン
キで印刷を行い、次いでモスグリーン色のインキで印刷
を行って、古びたレンガの感じを表現したものである。
そして、印刷層54を形成した後に、全面スプレー法に
よってクリアー層55を形成する。
【0029】図6は、格子状に配設された各網点のイン
キ量の差によって、連続階調を表現する様子を示した図
である。グラビア版ロール表面には、網点を発現させる
ための、開口部形状・面積が同一であって、深度のみが
異なる多数のセルが形成されている。したがって、各セ
ルが保有するインキが、グラビア版ロールからオフセッ
トロールに転移されたとき、オフセットロール表面に
は、大きさ形状が同一であって、インキ量のみが異なる
網点模様が形成される。なお、一般に、このようなグラ
ビア版ロールを、コンベンショナルグラビアと言う。
【0030】そして、この網点模様が、オフセットロー
ルが建築板の意匠面に転接されたとき、ロール硬度に応
じて、該オフセットロールが当接された意匠面部分に対
して、着実に転写される。すなわち、建築板の意匠面に
は、大きさ形状が同一であって、インキ量のみが異なる
網点模様が発現される。この結果、建築板の意匠面は、
その凹凸形状と共に、階調表現が加わることとなり、立
体感がより効果的に表現される。このことを、図7によ
って、更に詳しく説明する。
【0031】図7は、起伏部(印刷面)に対するインキ
の転写を示す図である。従来のオフセットロールは、例
えば紙等の柔い素材への印刷を想定してオフセットロー
ルのゴム硬度を硬くしているので、被印刷面に凹部等を
形成する斜面部があると、その斜面部の高低差によって
印圧が変化することが避けられない。本発明に係る建築
板の塗装装置では、オフセットロール3をシリコンゴム
製としそのゴム硬度を下げているので(柔らかくしてい
るので)、上記の印圧差がシリコンゴム弾性体によって
分散吸収され、図7(a)に示すように、オフセットロ
ール3の弾性へこみによって、傾斜面に広範囲にオフセ
ットロール3の表面が密着する。その結果、オフセット
ロール3の表面上の各網点が有する個々のインキ量が、
図7(b)に示すように、建築板意匠面の当接点に確実
に転写される。これにより、起伏を有する建築板意匠面
に対しても繊細な模様を連続階調表現で印刷することが
できる。なお、本実施の形態では、コンベンショナルグ
ラビアを使用したが、開口部面積と深度が異なるセルを
持つダイレクトグラビアを使用しても、本実施の形態と
ほぼ同様な効果を得ることができる。
【0032】図8は、本発明に係る他の建築板の塗装装
置の構造図である。図8に示す他の建築板の塗装装置1
1は、インキパン12のインキIをアプリケータロール
13を介してグラビア版ロール2へ供給するようにした
ものである。グラビア版ロール2の表面に付着した不要
なインキは、不要インキ除去用ブレード(ドクターブレ
ード)14によって掻き落とされ、グラビア版ロール2
のセル部(窪み)に保持されたインキがオフセットロー
ル3を介して建築板10の意匠面に転写される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る建築板
の塗装装置は、建築板表面意匠部に形成された起伏が大
きい場合でも、その起伏に追随して印刷を良好に行うこ
とができ、深い位置まで正確な階調表現を行うことがで
きる。また、シリコンゴムを用いることで、印刷中、オ
フセットロールの表面にシリコンオイル成分が滲み出る
ような状態が形成されるため、オフセットロールの表面
に転写されたインキが建築板の表面に転移しやすくな
る。これにより、グラビア版ロールの各セルによって規
定された量のインキをオフセットロールを介して建築板
の表面に確実に転写することができ、精度の高い階調表
現ができる。さらに、オフセットロール表面に残った未
転写インキをクリーニングロールへ転移させることが容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築板の塗装装置の構造図であ
る。
【図2】オフセットロール表面に転写されたインキを示
す図である。
【図3】目地部(溝部)を有する建築板に対する印刷方
法を示す図である。
【図4】本発明に係る建築板の塗装装置を用いて作成し
た建築板の表面を示す図である。
【図5】図4に示した建築板の意匠面の断面構造を模式
的に示す図である。
【図6】格子状に配設された各網点のインキ量の差によ
って、連続階調を表現する様子を示した図である。
【図7】起伏部(印刷面)に対するインキの転写を示す
図である。
【図8】本発明に係る他の建築板の塗装装置の構造図で
ある。
【符号の説明】
1,11 建築板の塗装装置 2 グラビア版ロール 3 オフセットロール 4 クリーニングロール 5 バックアップロール 6,14 不要インキ除去用ブレード 7 残留インキ除去用ブレード 8 エアー吹き付け装置 9 残留インキ強制乾燥装置 10 建築板 12 インクパン 13 アプリケータロール I インキ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 3/06 B41M 3/06 C Fターム(参考) 2H113 AA01 AA03 AA05 BA03 BC09 BC10 CA05 DA64 EA12 FA35 4D075 AC23 AC25 AC29 AC34 AC53 AC72 AC77 BB24Y BB57Y CA48 CB11 DA07 DC01 EA31 EB22 EC11 4F040 AA02 AA20 AB04 AC01 BA18 CB03 CB06 CB33 DB06 DB23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給されるインキをセル部に保持して回
    転するグラビア版ロールと、該グラビア版ロールに転接
    されて該グラビア版ロールに保持されているインキが転
    写されて建築板に転写するシリコンゴム製のオフセット
    ロールと、を備えることを特徴とする建築板の塗装装
    置。
  2. 【請求項2】 前記オフセットロールに転接してオフセ
    ットロール表面に残る未転写インキを転移するクリーニ
    ングロールを備えることを特徴とする請求項1記載の建
    築板の塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニングロールは、ステンレス
    製であることを特徴とする請求項2記載の建築板の塗装
    装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニングロールに転移されたイ
    ンキを強制乾燥させる強制乾燥手段を備えることを特徴
    とする請求項2又は3記載の建築板の塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記オフセットロールに転写されたイン
    キにエアーを吹き付けることによって該インキを半乾燥
    状態にするエアー吹き付け手段を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至4いずれかに記載の建築板の塗装装置。
  6. 【請求項6】 前記インキは、チキソトロピー指数値
    (TI値)が1.0〜1.5であることを特徴とする請求
    項1乃至5いずれかに記載の建築板の塗装装置。
  7. 【請求項7】 前記グラビア版ロールは、建築板のイン
    キによる塗装を必要としない溝部に対しても凹版が形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに
    記載の建築板の塗装装置。
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