JP2002085745A - 球詰まり解消装置 - Google Patents

球詰まり解消装置

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JP2002085745A
JP2002085745A JP2000276390A JP2000276390A JP2002085745A JP 2002085745 A JP2002085745 A JP 2002085745A JP 2000276390 A JP2000276390 A JP 2000276390A JP 2000276390 A JP2000276390 A JP 2000276390A JP 2002085745 A JP2002085745 A JP 2002085745A
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Japan
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ball
game ball
firing
power transmission
motor
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Application number
JP2000276390A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
Seiichi Yanagawa
誠市 梁川
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Takeya Co Ltd
Original Assignee
Takeya Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の配置の自由度を損なうことなく球詰ま
りを解消させる。 【解決手段】 発射用モータが回転すると、その回転が
ギヤを介してフレキシブルワイヤ57に伝達されてフレ
キシブルワイヤ57がウォーム53bと共に軸回転し、
これに噛合しているウォーム歯車53aが回転して回転
盤52及びその回転軸52aが回り、クランク軸55及
び連接棒56を介してピストン51が上下動してタンク
レール13の底面を叩き、タンクレール13に振動を与
える。この結果、タンクレール13のうち中継樋14と
の接続部分の近傍にて球詰まりが発生したとしても、そ
の球詰まりを解消することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技球を貯留する
球タンクから遊技球を払い出す払出装置へ遊技球を導く
遊技球通路内での球詰まりを解消する球詰まり解消装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機は、遊技球を貯留する球タ
ンクから遊技球を払い出す払出装置へ遊技球を導く遊技
球通路を備えている。遊技球はこの遊技球通路の上流側
から下流側に向かって移動するのであるが、時として多
数の遊技球が立体的に積み重なって球詰まりが発生し、
払出装置に遊技球が供給されないことがある。
【0003】このような球詰まりを解消すべく、特開平
10−118278号公報には図11に示す球詰まり解
消装置が提案されている。この装置では、払出用モータ
100が回転すると、カム板110が回転して棒状体1
20が傾斜カム面110aによって押し上げられたり傾
斜カム面110aから外れて下降したりすることによっ
て棒状体120の先端が遊技球通路であるタンクレール
130に衝突して振動を与える。そして、この振動によ
り球詰まりが解消されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
球詰まり解消装置では、払出用モータ100に取り付け
たカム板110から直線的に延びる棒状体120を利用
してタンクレール130に振動を与える構造のため、払
出用モータ100からタンクレール130までの間に直
線状の空間が必要となり、その間に他の部品が介在して
いる場合には適用できないという問題があった。そのた
め、設計の自由度が高いとはいえなかった。
【0005】本発明は上記問題点を解決することを課題
とするものであり、部品の配置の自由度を損なうことな
く球詰まりを解消させる球詰まり解消装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明の遊技球払出装置は、遊技球を
貯留する球タンクから遊技球を払い出す払出装置へ遊技
球を導く遊技球通路内での球詰まりを解消する球詰まり
解消装置において、駆動モータと、遊技球通路に振動を
与えるための振動手段と、駆動モータの回転を振動手段
に伝達する動力伝達経路とを備え、動力伝達経路の少な
くとも一部は可撓性を有するフレキシブル部材によって
構成されていることを特徴とする。
【0007】本発明では、駆動モータから振動手段まで
の間に他の部品が介在していたとしても、動力伝達経路
の少なくとも一部がフレキシブル部材によって構成され
ているため、フレキシブル部材を撓ませることによりそ
の介在する部品を迂回させればよい。そのように迂回し
たとしても振動手段には動力伝達経路を通じて駆動モー
タの回転が伝達されるので、遊技球通路は振動手段によ
って振動され、球詰まりが解消される。このように、本
発明によれば、部品の配置の自由度を損なうことなく球
詰まりを解消させることができる。
【0008】本発明の球詰まり解消装置は、動力伝達経
路を接続又は切断する動力伝達切替手段と、球詰まりの
有無を検出する球詰まり検出手段と、この球詰まり検出
手段により球詰まりありと検出されたならば、動力伝達
切替手段により動力伝達経路を接続して駆動モータの回
転を振動手段に伝達させることにより遊技球通路に振動
を与える制御手段とを備えて構成してもよい。この場
合、球詰まりがあったときだけ振動を与えるので、絶え
ず振動を与える場合に比べて、遊技者に不快感を感じさ
せにくい。
【0009】本発明の球詰まり解消装置において、駆動
モータは、遊技球を遊技盤内に向けて発射するための発
射用モータであることが好ましい。例えば、遊技球をパ
チンコ島の上方に揚送する遊技球揚送装置(還元機とも
いう)に使用するモータを本発明の駆動モータとして採
用することも考えられるが、遊技球揚送装置は遊技機ご
とに取り付けるものではないため、一つの駆動モータが
複数の遊技機の球詰まり解消作業を担当することにな
り、制御が煩雑化するおそれがある。これに対して、発
射用モータを本発明の駆動モータとして採用すれば、通
常、遊技機ごとに発射用モータが備え付けられているた
め、一つの駆動モータが一つの遊技機の球詰まり解消作
業を担当することになり、制御が簡素化される。
【0010】本発明の球詰まり解消装置において、駆動
モータとして発射用モータを採用する場合、発射用モー
タの回転位置が遊技球を遊技盤内に向けて発射する手前
の所定位置に達したか否かを検出する位置検出手段を備
えて構成してもよい。このとき、制御手段は、球詰まり
検出手段により球詰まりありと検出されたとき、遊技者
が遊技球の発射動作中ならば、動力伝達切替手段により
動力伝達経路を接続し、発射用モータの回転を振動手段
に伝達させることにより遊技球通路に振動を与える。一
方、遊技者が遊技球の発射動作中でなければ、発射用モ
ータの回転位置が所定位置に達したか否かを判断し、否
定判断ならば、発射動作中と同様にして遊技球通路に振
動を与え、肯定判断ならば、動力伝達切替手段により動
力伝達経路を切断したうえで発射用モータを逆回転させ
る。
【0011】つまり、遊技球の発射動作中ならば、発射
用モータが回転して遊技球が発射されているため、その
発射用モータの回転を振動手段に伝達させて遊技球通路
に振動を与える。一方、遊技球の発射動作中でなけれ
ば、発射用モータが回転していないので発射用モータを
回転駆動させ、その回転を振動手段に伝達させて遊技球
通路に振動を与えるのであるが、そのまま発射用モータ
が回転し続けると遊技球を発射してしまうので、発射用
モータの回転位置が遊技球を発射する手前の所定位置に
達した時点で逆回転させて遊技球を発射するのを防止す
るのである。この結果、遊技球の発射動作中であっても
発射動作中でなくても、支障なく遊技球通路に振動を与
えることができる。なお、発射用モータの回転位置を制
御することを考慮すれば、位置制御しやすいステップモ
ータ等を発射モータとして用いることが好ましい。ま
た、遊技者が遊技球の発射動作中か否かを検出する発射
動作検出手段を備えて構成してもよい。
【0012】ここで、本発明の球詰まり解消装置は、発
射レール上の遊技球に向かって付勢されたハンマと、こ
のハンマと一体に設けられたカムフォロアと、発射用モ
ータの回転に伴って回転し、その回転時にカムフォロア
を押圧してハンマを反付勢方向に傾動させたあとカムフ
ォロアから外れる発射用カムとを備え、位置検出手段
は、発射用カムがカムフォロアから外れる手前の所定位
置に達したか否かを検出するように構成してもよい。こ
の場合、ハンマ、カムフォロア、発射用モータ、発射用
カムという一般的によく用いられる遊技球発射装置を備
えた遊技機に、本発明の球詰まり解消装置を有効に適用
できる。なお、その他の遊技球発射装置であっても、発
射用モータを用いるものであれば本発明の球詰まり解消
装置を適用可能であることはいうまでもない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本実施形態
のパチンコ機の正面図、背面図である。弾球遊技機とし
てのパチンコ機1は、ほぼプラスチック製で上辺のみが
木製の外枠2、ヒンジ3により外枠2に蝶着されている
プラスチック製の中枠4を備えており、中枠4にて他の
各部を支持し、その中枠4を外枠2にて支持する構造で
ある。
【0014】中枠4は遊技盤5を保持しており、その遊
技盤5の前面側はガラス板6によって覆われている。ま
た、図示は省略するが遊技盤5には公知の入賞装置、図
柄表示装置、障害釘、障害風車等が設置されている。ま
た中枠4は上受皿7を保持しており、上受皿7の内側に
は、パチンコ機1の本体内部に通じる上皿出口7aが開
口している。この上受皿7は賞球として排出された遊技
球の貯留皿であり発射用の遊技球を貯留しておく発射球
供給皿でもある。
【0015】上受皿7の下方においては、下受皿8が、
中枠4の前面側に固着されている。下受皿8の内側に
は、パチンコ機1の本体内部に通じる下皿出口8aが開
口している。また、下受皿8の右側では、遊技球を発射
する際に操作する発射ハンドル9が中枠4に取付けられ
ている。なお、発射ハンドル9は遊技球発射装置30の
一構成部品であるが、この遊技球発射装置30の詳細に
ついては後述する。
【0016】外枠2のヒンジ3の縦辺2bには、貸出ス
イッチ10a、プリペイドカードの返却を要求する返却
要求を入力するための返却スイッチ10b及びプリペイ
ドカードの残高を表示するための残高表示器10cを有
する、操作パネル10が設置されている。
【0017】貸出スイッチ10a及び返却スイッチ10
bは、それぞれ押込操作するとオンになり押込力が解除
されるとオフに復帰する形式のスイッチである。残高表
示器10cは2個の7セグメントLEDからなり、各7
セグメントLEDが0〜9の数字を表示でき、全体とし
て2桁の数字を表示できる。なお、本実施例では、残高
表示器10cの表示は100円を単位としており、例え
ば01なら100円、10なら1000円を表してい
る。また、各7セグメントLEDは数字以外にE、F、
H等の文字や文字ともならない記号等も表示できる。
【0018】図1及び図2に示すように、パチンコ機1
には、CRユニット11が付属している。このCRユニ
ット11は、図1に示されるカード受入口11aから差
し込まれたプリペイドカードを取り込み、記録されてい
るデータを読み取り、書き換え、カード受入口11aか
ら排出できる。
【0019】図2に示すように、中枠4の上辺に沿って
球タンク12が設けられている。パチンコ機1を遊技店
内に設置した際には、遊技店内の補給樋(図示略)から
の遊技球が球タンク12に供給される。球タンク12に
は、球タンク内に遊技球が存在するか否かをタンクセン
サ61が設置されている。このタンクセンサ61は、例
えばリミットスイッチのような接触型センサであり、検
出信号を後述する遊技機制御装置18へ出力するように
構成されている。
【0020】また、球タンク12には、遊技球を整列さ
せながら流下させるプラスチック製のタンクレール13
が接続されており、タンクレール13は球タンク12か
ら流出してくる遊技球を下流側に形成された2本の整列
溝(図示略)にて2列に整列させて、下流端に接続され
ている曲がりくねった中継樋14に供給する。この中継
樋14は、同じく遊技球を2本の整列溝(図示略)にて
2列に整列させたまま、その下流端に接続されている遊
技球払出装置15に遊技球を供給する。
【0021】遊技球払出装置15は、タンクレール13
及び中継樋14を経て供給される遊技球を貸球または賞
球として払い出し、払い出された遊技球は、排出球誘導
路16を通って上受皿7に流入する。しかし、上受皿7
が満杯になると、後続の遊技球は余剰球通路17を通っ
て下受皿8に誘導される。
【0022】タンクレール13と中継樋14との接続部
分の近傍であってタンクレール13の底面側には、球詰
まりを解消するための球詰まり解消装置50が設置され
ている。この球詰まり解消装置50の詳細については後
述する。また、中枠4の背面には、遊技盤5に設置され
ている可変入賞装置や図柄表示装置、中枠4に取付けら
れている発射装置等の各種の電気部品の制御を司る遊技
機制御装置18が取付けられている。遊技機制御装置1
8は、周知のCPU、ROM、RAM、入出力回路等を
備えるマイクロコンピュータである(その構成は周知の
ものと変わるところはないので図示と説明は省略)。
【0023】図3は遊技球発射装置の概略説明図(正面
側から見た図)である。図3に示すように、遊技球発射
装置30は、主にハンマ31、発射用モータ40、発射
用カム42、発射ハンドル9などから構成されている。
ハンマ31は、基板32上の揺動軸33に揺動自在に支
持され、先端に打球部31aを有すると共にその打球部
31aと揺動軸33との間に掛止部31bを有してい
る。このハンマ31は、掛止部31bの反対側にローラ
状のカムフォロア31cを備えている。一方、基板32
上には滑車34が取り付けられ、その外周には掛止部3
4aが設けられている。そして、ハンマ31の掛止部3
1bと滑車34の掛止部34aとの間にはスプリング3
5が架設され、このスプリング35によって打球部31
aは発射レール36上の遊技球に向かって付勢され、ハ
ンマ31はハンマストッパ37に押し当てられた状態で
停止している。
【0024】滑車34は初期位置(図3の位置)を超え
て図中時計回りに回転しないように規制されている。こ
のため、滑車34が初期位置にあるとき、スプリング3
5はハンマ31を所定の付勢力で付勢しているが、滑車
34がワイヤ38により初期位置から図中反時計回り
(矢印方向)に回転されるにつれ、ハンマ31を付勢す
る力が強くなる。
【0025】発射用モータ40は、ステップモータであ
って、基板32に対向して立設された対向基板41に固
定され、その回転軸40aには発射用カム42及び第1
ギヤ43が取り付けられている。発射用カム42と第1
ギヤ43は回転軸40aが回転するのに伴って一体にな
って回転する。
【0026】発射用カム42は、円弧状に形成されたカ
ム面42aを有しており、回転軸40aからカム面42
aまでの距離は、図3において時計回りに進むにつれ徐
々に長くなるように形成されている。このため、発射用
カム42が図3において反時計回りに回転してハンマ3
1のカムフォロア31cがこのカム面42aを追従する
と、ハンマ31は打球部31aが発射レール36上の遊
技球から離間する方向に傾動していき、カムフォロア3
1cがカム面42aの先端に達した後カムフォロア31
cがカム面42aから外れると、ハンマ31は打球部3
1aがスプリング35によって発射レール36上の遊技
球に向かって付勢され、ついには遊技球を打つ。この結
果、遊技球は遊技盤5内に発射されることになる。な
お、カムフォロア31cがカム面42aから外れた後、
ハンマ31はハンマストッパ37に当たって停止する。
【0027】発射ハンドル9は、基板32上に取り付け
られている。この発射ハンドル9には、遊技者が発射動
作中であるか否かを検出する発射動作検出手段としての
タッチセンサ45(図6参照)が設けられている。ま
た、発射ハンドル9は、ハンドル操作により回転軸9a
が回転するのに伴って、ワイヤ38を介して滑車34が
図3にて反時計回りに回転するように構成されている。
このため、遊技者が発射ハンドル9を回転させる回転量
に応じて、滑車34が図3にて反時計方向に回転する回
転量、ひいてはスプリング35がハンマ31を付勢する
力が決まる。例えば、発射ハンドル9を大きく回転させ
れば、スプリング35がハンマ31を付勢する力が強く
なるため、遊技球は強打される。
【0028】図4は球詰まり解消装置の一部を表す概略
説明図(図2の部分拡大図)である。図4に示すよう
に、球詰まり解消装置50は、ピストン51、回転盤5
2、ウォームギヤ53、フレキシブルワイヤ57などを
備えて構成されている。ピストン51は、タンクレール
13のうち中継樋14との接続部分の近傍にて、タンク
レール13の底面に対向するように設けられている。ま
た、ピストン51は、筒状ガイド54に収められてお
り、この筒状ガイド54に沿って上下動可能に支持され
ている。回転盤52は、遊技機本体に回転自在に軸支さ
れており、その回転軸52aはクランク軸55及び連接
棒56を介してピストン51に接続されている。ここで
連接棒56は一端がピストン51に揺動自在に取り付け
られ、他端がクランク軸55の先端に揺動自在に取り付
けられている。また、クランク軸55の基端は回転軸5
2aに固着されている。
【0029】ウォームギヤ53は、回転盤52と同軸上
に形成されたウォーム歯車53aと、発射用モータ40
の回転を伝達するフレキシブルワイヤ57の先端に取り
付けられたウォーム53bとによって構成され、フレキ
シブルワイヤ57が軸回転するのに伴ってウォーム53
bが軸回転すると、ウォーム歯車53aが回転盤52と
一体になって回転し、その結果ピストン51が上下動す
る。なお、フレキシブルワイヤ57は、フレキシブルチ
ューブ57aに挿通されており、このフレキシブルチュ
ーブ57aは遊技機本体に固定されている。
【0030】図5は球詰まり解消装置の一部を表す概略
説明図(正面側から見た図)である。図5に示すよう
に、球詰まり解消装置50は、フレキシブルワイヤ57
の後端周辺において、発射用モータ40や第1ギヤ43
などを備え、更に、フレキシブルワイヤ57の後端に取
り付けられた第2ギヤ58(ウォーム)を備えている。
また、伝達ギヤ59は、アクチュエータ71のロッド7
1aの先端に取り付けられ、このロッド71aが没入す
ると第1ギヤ43及び第2ギヤ58の両方と噛み合う噛
合位置に位置決めされ(図5の実線位置)、ロッド71
aが突出すると第1ギヤ43及び第2ギヤ58のいずれ
とも噛み合わない解除位置に位置決めされる(図5の二
点鎖線位置)。そして、噛合位置に位置決めされている
ときに発射用モータ40が回転すると、その回転は第1
ギヤ43、伝達ギヤ59、第2ギヤ58を介してフレキ
シブルワイヤ57に伝達され、そのように伝達された結
果、フレキシブルワイヤ57が軸回転すると、図4に示
したウォーム53bが軸回転し、これに噛合しているウ
ォーム歯車53aが回転して回転盤52及びその回転軸
52aが回り、クランク軸55及び連接棒56を介して
ピストン51が上下動するのである。ここで、フレキシ
ブルワイヤ57が挿通されたフレキシブルチューブ57
aは可撓性を有しているため、発射用モータ40から回
転盤52までの間に他の部品が介在していたとしても、
このフレキシブルチューブ57aを撓ませて迂回させれ
ばよい。
【0031】図6は本実施形態の遊技機の電気的構成を
表す概略ブロック図である。遊技機制御装置18は、遊
技盤5に設置されている図柄表示装置や装飾ランプの制
御などを行うものであるが、球詰まり解消装置50との
関連では、CRユニット11や、発射用モータ40や、
遊技盤5に設けられた入賞装置44や、発射ハンドル9
に設けられたタッチセンサ45や、球タンク12内に遊
技球が存在するか否かを検出するタンクセンサ61や、
中継樋14の上部において内部に遊技球が存在するか否
かを検出する中継樋センサ62(図4参照)からの信号
を入力するように接続されると共に、発射用モータ40
やアクチュエータ71へ制御信号を出力するように接続
されている。なお、中継樋センサ62は、例えばフォト
センサのような非接触型センサを用いることが好まし
く、また、遊技球払出装置15の入口から少なくとも入
賞時又は貸球時に払い出す個数分だけ上流側に設置され
ていることが好ましい。
【0032】次に、本実施形態の動作について図7及び
図8のフローチャートに基づいて説明する。遊技機制御
装置18は、所定タイミングごとに発生するタイマ割込
により、図示しないROMに記憶されたモータ駆動制御
プログラムを読み出して、図示しないRAM等にデータ
を一時記憶しながらこのプログラムを実行する。ここ
で、所定タイミングとは、例えば発射用モータ40が所
定角度θ(例えば5°)進むのに要する時間、具体的に
は発射用モータ40の周期T(1回転するのに要する時
間、例えば1分間に99回遊技球を発射するならば60
/99秒)にθ/360°を乗じた時間とする。なお、
初期状態においては、アクチュエータ71はロッド71
aが突出して伝達ギヤ59を解除位置に位置決めしてい
るものとする。
【0033】さて、遊技機制御装置18は、このプログ
ラムが開始されると、まずステップ(以下Sと略す)1
00において、払出要求があるか否か、つまり賞球要求
信号又は貸球要求信号が発生しているか否かを判断す
る。ここで、賞球要求信号とは、遊技盤5内の図示しな
い入賞口に遊技球が入ったときに入賞装置44が発生す
る信号であり、貸球要求信号とは、使用可能なプリペイ
ドカードがカード受入口11aに差し込まれた状態で貸
出スイッチ10aが押されたときにCRユニット11が
発生する信号である。
【0034】S100で払出要求がなければ、つまり賞
球要求信号も貸球要求信号も発生していなければ(S1
00でNO)、アクチュエータ71のロッド71aを突
出させて伝達ギヤ59を解除位置に位置決めし(S16
0)、遊技者が遊技球の発射動作中か否かを判断する
(S170)。この判断は、発射ハンドル9のタッチセ
ンサ45からの信号に基づいて行われる。S170にお
いて、発射動作中でなければ(S170でNO)、その
ままこのプログラムを終了し、発射動作中であれば(S
170でYES)、発射用モータ40を順方向に所定角
度θだけ進ませ(S180)、このプログラムを終了す
る。この結果、発射動作中であれば発射用モータ40に
よってハンマ31が動作する。
【0035】一方、S100で払出要求があれば、つま
り賞球要求信号か貸球要求信号のいずれかの信号が発生
していれば(S100でYES)、球タンク12内に遊
技球が存在するか否かを判断する(S110)。この判
断は、タンクセンサ61からの検出信号に基づいて行
う。そして、球タンク12内に遊技球が存在しなければ
(S110でNO)、遊技機制御装置18はホールコン
ピュータ(図示略)に遊技球の補給を要求する補給要求
信号を送信し(S140)、その後前出のS160以下
の処理を行う。補給要求信号を受信したホールコンピュ
ータは、このパチンコ機1が設置されている島の補給系
統に補給指示を出力してこの島からこのパチンコ機1の
球タンク12へ遊技球を補給する。なお、補給要求信号
は、所定数の遊技球ずつ区切って球タンク12へ補給す
るシステムにおいて用いられ、これとは別の、いわゆる
垂れ流し状態で遊技球を球タンク12へ補給するシステ
ムにおいては用いられない。このため、後者のシステム
においては、S110で否定判定されたならば、補給系
統に異常が発生したとみなし、S140にてホールコン
ピュータに異常発生信号を出力する。
【0036】一方、球タンク12内に遊技球が存在する
ならば(S110でYES)、続いて中継樋14内に遊
技球が存在するか否かを判断する(S120)。この判
断は、中継樋センサ62からの検出信号に基づいて行
う。そして、中継樋14内に遊技球が存在すれば(S1
20でYES)、球詰まりが発生しておらず、賞球払出
又は貸球払出に支障がないため、遊技球払出ルーチンを
実行し(S150)、その後、前述のS160以下の処
理を行う。なお、遊技球払出ルーチンは、遊技機制御装
置18が遊技球払出装置15に制御信号を送信して所定
数の遊技球を払い出させる処理であるが、その詳細は省
略する。
【0037】一方、中継樋14内に遊技球が存在しなけ
れば(S120でNO)、球タンク12内に遊技球が存
在するにもかかわらず中継樋14内の中継樋センサ62
が設置された箇所には遊技球が存在しないことになるの
で、タンクレール13内で球詰まりが発生したとみな
し、球詰まり解消ルーチンを実行する(S130)。こ
こで、中継樋センサ62が遊技球を検出しないときにオ
フ信号を出力し、検出したときにオン信号を出力する場
合には、S120において、(1)オン信号が出力され
たときに中継樋14内に遊技球が存在すると判断し、オ
フ信号が出力されたときに中継樋14内に遊技球が存在
しないと判断してもよいが、(2)所定時間(例えば数
秒)継続してオン信号が出力されたときに中継樋14内
に遊技球が存在すると判断し、それ以外のときには中継
樋14内に遊技球が存在しないと判断してもよい。球詰
まりが発生している状態であっても何らかの事情でたま
たま1個の遊技球が球詰まり発生場所から抜け出して中
継樋14を通過することも考えられるが、上記(2)の
ようにすれば、このような場合であっても球詰まりなし
と誤認するのを防ぐことができる。
【0038】次に、球詰まり解消ルーチンについて、図
8に基づいて説明する。このルーチンでは、遊技機制御
装置18は、まず内蔵タイマをリセットしてからタイマ
をスタートさせ(S200)、次いで遊技者が遊技球の
発射動作中か否かを判断し(S210)、発射動作中で
あれば(S210でYES)、アクチュエータ71のロ
ッド71aを没入させて伝達ギヤ59を噛合位置に位置
決めし(S220)、発射用モータ40を順方向に所定
角度θだけ進ませ(S230)、その後S270に進
む。この結果、図5に示した発射用モータ40の回転が
第1ギヤ43、伝達ギヤ59、第2ギヤ58を介してフ
レキシブルワイヤ57に伝達されてフレキシブルワイヤ
57が軸回転し、図4に示したウォーム53bが軸回転
し、これに噛合しているウォーム歯車53aが回転して
回転盤52及びその回転軸52aが回り、クランク軸5
5及び連接棒56を介してピストン51が上下動してタ
ンクレール13の底面を叩き、タンクレール13に振動
を与える。
【0039】ところで、中継樋14には遊技球が立体的
に積み重ならないような大きさの整列溝が形成されてい
るため、この中継樋14を通過する際に球詰まりが発生
することはほとんどないが、タンクレール13のうち中
継樋14との接続部分の近傍では、遊技球が立体的に積
み重なって塊状となって、遊技球が自重によって下流側
に移動できない状態に陥り、球詰まりが発生することが
ある。したがって、本実施形態では、タンクレール13
の底面のうち、タンクレール13と中継樋14との接続
部分の近傍をピストン51で叩いて振動を加えることに
より、球詰まりの解消を図るのである。
【0040】一方、S210において発射動作中でなけ
れば(S210でNO)、発射用モータ40の回転位置
が遊技球を遊技盤5内に向けて発射する手前の所定位置
に達したか否かを判断する(S240)。ここで、所定
位置とは、図9に示すように、発射用カム42のカム面
42aがハンマ31のカムフォロア31cから外れるレ
ットオフ位置よりも手前の位置(本実施形態では発射用
モータ40が所定角度θずつ進むため、レットオフ位置
よりも所定角度θ以上手前の位置)に設定されている。
発射用モータ40はステップモータであるため、予めこ
の所定位置を定めておけば、発射用モータ40から出力
される信号に基づいて発射用モータ40が所定位置に達
したか否かを容易に判断できる。
【0041】そして、S240において、発射用モータ
40が所定位置に達していなければ(S240でN
O)、発射用モータ40を所定角度θだけ進めたとして
もカム面42aがカムフォロア31cから外れて遊技球
が発射してしまうことがないため、前述のS220に進
んで、アクチュエータ71のロッド71aを没入させて
伝達ギヤ59を噛合位置に位置決めし、その後S230
を経てS270へと進む。
【0042】一方、S240において、発射用モータ4
0が所定位置に達したならば(S240でYES)、も
し発射用モータ40を所定角度θだけ進めるとすれば発
射動作中でないにもかかわらず遊技球が発射してしまう
ため、これを避けるためにアクチュエータ71のロッド
71aを突出させて伝達ギヤ59を解除位置に位置決め
し(S250)、発射用モータ40を逆回転させ(S2
60)、その後S270へと進む。なお、S260で発
射用モータ40を逆回転させたとしても、伝達ギヤ59
が解除位置に位置決めされて動力伝達経路が切断されて
いるため、回転盤52が逆回転することはない。
【0043】さて、S230又はS260に続くS27
0では、中継樋14内に遊技球が存在するか否かを中継
樋センサ62の検出信号に基づいて判断し(S27
0)、中継樋14内に遊技球が存在すれば(S270で
YES)、タンクレール13に振動を与えたことにより
球詰まりが解消したものとみなし、アクチュエータ71
を作動させて伝達ギヤ59を解除位置に位置決めすると
共にタイマをリセットし(S300)、このプログラム
を終了する。一方、中継樋14内に遊技球が存在しなけ
れば(S270でNO)、未だ球詰まりが解消していな
いとみなし、振動を与え始めてから所定時間が経過した
か否かをタイマに基づいて判断する(S280)。そし
て、未だ所定時間が経過していなければ(S280でN
O)、再びS210以降を繰り返してタンクレール13
に振動を与え続け、一方、所定時間が経過したならば
(S280でYES)、更に振動を与え続けたとしても
事態は改善されないとみなし、図示しないランプ又は表
示板等により店員に異常発生を通知し(S290)、そ
の後前出のS300の処理を行い、このプログラムを終
了する。
【0044】なお、タンクレール13に所定時間振動を
与え続けても事態が改善されない場合としては、例えば
遊技球が立体的に積み重なることによって球詰まりが発
生しているのではなく、タンクレール13に異物が混入
する等により遊技球の移動を妨げていること等が考えら
れる。
【0045】ここで、本実施形態の構成要素と本発明の
構成要素の対応関係について述べる。本実施形態のタン
クレール13が本発明の遊技球通路に相当し、発射用モ
ータ40が駆動モータに相当し、ピストン51、連接棒
56、クランク軸55及び回転盤52が本発明の振動手
段に相当し、第1ギヤ43、伝達ギヤ59、第2ギヤ5
8、フレキシブルワイヤ57及びウォームギヤ53が動
力伝達経路に相当する。また、アクチュエータ71が動
力伝達切替手段に相当し、タンクセンサ61及び中継樋
センサ62が球詰まり検出手段に相当し、遊技機制御装
置18が制御手段に相当する。更に、ステップモータで
ある発射用モータ40はまた、位置検出手段にも相当す
る。
【0046】以上詳述した本実施形態によれば、以下の
効果が得られる。 発射用モータ40から回転盤52までの間に他の部品
が介在していたとしても、発射用モータ40の回転を回
転盤52に伝達する動力伝達経路の一部がフレキシブル
ワイヤ57によって構成されているため、フレキシブル
ワイヤ57を撓ませることによりその介在する部品を迂
回させればよい。そのように迂回したとしても回転盤5
2には動力伝達経路を通じて発射用モータ40の回転が
伝達されるので、タンクレール13はピストン51によ
って振動され、球詰まりが解消される。このように、部
品の配置の自由度を損なうことなく球詰まりを解消させ
ることができる。
【0047】動力伝達経路を第1ギヤ43、伝達ギヤ
59、第2ギヤ58、フレキシブルワイヤ57及びウォ
ームギヤ53で構成しているため、構造が簡素でコスト
もあまりかからない。 動力伝達切替手段としてのアクチュエータ71、動力
伝達経路としての第1ギヤ43、伝達ギヤ59、第2ギ
ヤ58等を備えたことにより、発射用モータ40の回転
を利用してタンクレール13に振動を与えるか否かを容
易に制御できる。また、球詰まりがあったときだけ振動
を与えるので、絶えず振動を与える場合に比べて、遊技
者に不快感を感じさせにくい。
【0048】遊技機ごとに備え付けられている発射用
モータ40がそのパチンコ機1の球詰まり解消作業を受
け持つことになるため、一つの駆動モータで複数のパチ
ンコ機の球詰まり解消作業を受け持つ場合に比べて、制
御が簡素化される。 払出要求がある場合、遊技球の発射動作中ならば、発
射用モータ40が回転して遊技球が発射されているた
め、その発射用モータ40の回転を回転盤52に伝達さ
せてピストン51を上下動させ、タンクレール13に振
動を与える。一方、遊技球の発射動作中でなければ、発
射用モータ40が回転していないので発射用モータ40
を回転駆動させ、その回転を回転盤52に伝達させてピ
ストン51を上下動させるのであるが、そのまま発射用
モータ40が回転し続けると遊技球を発射してしまうの
で、発射用モータ40の回転位置が遊技球を発射する手
前の所定位置に達した時点で逆回転させて遊技球を発射
するのを防止している。この結果、遊技球の発射動作中
であっても発射動作中でなくても、支障なくタンクレー
ル13に振動を与えて球詰まり解消作業を行うことがで
きる。
【0049】この球詰まり解消装置は、ハンマ31、
カムフォロア31c、発射用モータ40、発射用カム4
2という一般的によく用いられる遊技球発射装置30を
備えたパチンコ機1に有効に適用できる。尚、本発明の
実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものでは
なく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採
り得ることはいうまでもない。
【0050】例えば、一般に遊技者が発射ハンドル9の
タッチセンサ45から手を離すと遊技機制御装置18は
発射用モータ40を所定の停止位置に位置決めすること
から、予め、発射動作中でなくなった時点から発射用モ
ータ40が遊技球を発射する手前の所定位置に至るまで
の所要時間を算出しておき、その所要時間が経過したか
否かによって、発射用モータ40を逆回転するかどうか
を判断してもよい。つまり、S240において、発射動
作中でなくなった時点から上記所要時間を経過したか否
かを判断するようにし、上記所要時間を経過したならば
S250以下の処理を実行するようにしてもよい。
【0051】また、タッチセンサ45から手を離すと遊
技機制御装置18は発射用モータ40を所定の停止位置
に位置決めするが、この状態では発射レール36上には
遊技球が供給されていない。このため、S210におい
て発射動作中でないならば(S210でNO)、S24
0に進む代わりに、発射レール36上に遊技球が供給さ
れないようにした上でS220以下の処理を行ってもよ
い。例えば、ハンマ31の打球動作に合わせて遊技球を
発射レール36上へ1つずつ送り出す装置は発射球供給
装置と呼ばれるが、この発射球供給装置はソレノイドが
動作するごとに上受皿7側の遊技球を1つずつ発射レー
ル36へ供給する装置である。このため、S210で否
定判定されたときにこのソレノイドの動作を停止させれ
ば、発射レール36に遊技球が供給されることはなく、
このようにソレノイドの動作を停止させた上でS220
以下の処理を行えば、発射用モータ40が順次所定角度
ずつ回転していったとしても、発射レール36上に遊技
球が存在しないため、ハンマ31は空打ちするだけであ
り、S240〜S260の処理を行わなくても特に問題
は生じない。あるいは、上受皿7から発射レール36に
至る経路に打止用シャッタが設けられている場合には、
S210で否定判定されたときにこのシャッタを閉じた
上でS220以下の処理を行ってもよい。この場合、シ
ャッタの下流側に遊技球が残っていれば、発射動作中で
ないにもかかわらず遊技球が発射されるが、発射ハンド
ル9から手を離した状態であることから遊技球発射装置
30のスプリング35の付勢力は極めて小さいため、発
射した遊技球は遊技盤5に達することなく戻り球として
戻ってくるだけであり、S240〜S260の処理を行
わなくても特に問題は生じない。なお、このように戻り
球として戻ってくればよいという考えに基づけば、図8
においてS210、S240〜S260の処理を省略し
てもよい。
【0052】また、上記実施形態では発射用モータの動
力を利用してタンクレール13に振動を与える場合につ
いて説明したが、発射用モータ以外のモータの動力を利
用してもよい。例えば、遊技球払出装置15に用いられ
る払出用モータや、役物を作動させる役物用モータや、
遊技球をパチンコ島の上方に揚送する遊技球揚送装置
(還元機ともいう)に使用する駆動モータや、パチンコ
島内にて遊技球を下方から斜め上方に移動させるための
ミニコンベヤに使用する駆動モータなどの動力を利用し
てもよい。払出用モータの動力を利用する場合、図11
のカム板110の代わりに上記実施形態の第1ギヤ43
と同様のギヤを周囲に有する円盤を取り付け、払出用モ
ータ100が回転すると、この円盤が回転して第1実施
形態と同様の伝達ギヤ59、第2ギヤ58、フレキシブ
ルワイヤ57等を介して回転盤52に動力を伝達する構
成を採用してもよい。この場合、球詰まりが発生したな
らば、遊技機制御装置18は、図8のS200でタイマ
をスタートさせたあとS220へ進んで伝達ギヤ59を
噛合位置に位置決めし、S270以下の処理を行う(つ
まり、S200→S220→S270……)。
【0053】更に、上記実施形態では、振動手段として
自動車ガソリンエンジンのピストンを模擬した機構を用
いたが、タンクレール13に対して振動を付与できるも
のであればどのような機構を採用してもよい。例えば、
図10に示すように、回転盤52の回転軸52aに複数
のカム片80aを備えたカム板80を取り付けると共に
タンクレール13の底面と対向する位置に棒材81を上
下動可能に設置し、フレキシブルワイヤ57が軸回転す
るのに伴ってウォーム53bが軸回転すると、これに噛
合しているウォーム歯車53aが回転して回転盤52及
びその回転軸52aが回り、カム板80が矢印方向に回
転してカム片80aが棒材81を持ち上げたり降下させ
たりすることにより棒材81が上下動してタンクレール
13の底面を叩き、タンクレール13に振動を与えるよ
うな機構を採用してもよい。
【0054】更にまた、上記実施形態では、振動手段で
あるピストン51等を遊技球通路であるタンクレール1
3の底面側の一箇所に設置したが、球タンク12から遊
技球払出装置15に至るまでの通路の複数箇所に振動手
段を設置してもよい。この場合、フレキシブルワイヤ5
7等からなる動力伝達経路も複数設置することになる。
なお、振動を設置する箇所は、経験的に球詰まりが起こ
りやすい箇所を選定するとよい。
【0055】経験的に球詰まりが起こりやすい箇所の一
つとして、中継樋14のうち遊技球払出装置15の手前
のカーブ部分C(図2参照)が挙げられる。したがっ
て、このカーブ部分Cの付近にも上記実施形態と同様の
振動手段を設置し、この部分で球詰まりが発生したら、
この振動手段によってカーブ部分Cを振動し、球詰まり
の解消を図るようにしてもよい。具体的には、一般に遊
技球払出装置15の下流には計数カウンタが設置されて
おり、遊技機制御装置18は所定数の遊技球が払い出さ
れたか否かをこの計数カウンタの計数値に基づいて判定
しているが、中継樋センサ62が遊技球ありと出力して
いるにもかかわらず、計数カウンタの計数値が所定数に
達しないならば、中継樋センサ62の設置位置から遊技
球払出装置15までの間で球詰まりが発生したものとみ
なし、前出の振動手段によってカーブ部分Cを振動させ
る。そして、振動開始後、計数カウンタの計数値がカウ
ントアップしたか否かを判断し、カウントアップしたな
らば、球詰まりが解消されたと判断して振動を中止し、
一方、カウントアップしなければ、所定時間経過したか
否かを判断し、所定時間経過するまで振動させ続け、所
定時間経過してもカウントアップしなければ、S290
と同様、異常発生を報知する。なお、計数カウンタの計
数値が所定数に達しない場合には、通常、遊技球払出装
置15に所定回数(例えば3回)リトライさせることか
ら、前出の所定時間はこのリトライに要する時間として
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のパチンコ機の正面図である。
【図2】 本実施形態のパチンコ機の背面図である。
【図3】 本実施形態の遊技球発射装置の概略説明図で
ある。
【図4】 本実施形態の球詰まり解消装置の一部を表す
概略説明図である。
【図5】 本実施形態の球詰まり解消装置の一部を表す
概略説明図である。
【図6】 本実施形態の遊技機の電気的構成を表す概略
ブロック図である。
【図7】 モータ駆動制御プログラムのフローチャート
である。
【図8】 球詰まり解消ルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】 発射用モータ周辺の構成を表す説明図であ
る。
【図10】 他の振動手段を表す概略説明図である。
【図11】 従来の球詰まり解消装置の斜視図である。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機、9・・・発射ハンドル、11・・
・CRユニット、12・・・球タンク、13・・・タン
クレール、14・・・中継樋、15・・・遊技球払出装
置、18・・・遊技機制御装置、30・・・遊技球発射
装置、31・・・ハンマ、40・・・発射用モータ、4
2・・・発射用カム、42a・・・カム面、43・・・
第1ギヤ、44・・・入賞装置、45・・・タッチセン
サ、50・・・球詰まり解消装置、51・・・ピスト
ン、52・・・回転盤、53・・・ウォームギヤ、53
a・・・ウォーム歯車、53b・・・ウォーム、55・
・・クランク軸、56・・・連接棒、57・・・フレキ
シブルワイヤ、57a・・・フレキシブルチューブ、5
8・・・第2ギヤ、59・・・伝達ギヤ、61・・・タ
ンクセンサ、62・・・中継樋センサ、71・・・アク
チュエータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梁川 誠市 愛知県春日井市美濃町2丁目102番地 Fターム(参考) 2C088 BA32 BA39 BA66 BC55 DA09 EA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を貯留する球タンクから遊技球を
    払い出す払出装置へ遊技球を導く遊技球通路内での球詰
    まりを解消する球詰まり解消装置において、 駆動モータと、 前記遊技球通路に振動を与えるための振動手段と、 前記駆動モータの回転を前記振動手段に伝達する動力伝
    達経路とを備え、 前記動力伝達経路の少なくとも一部は、可撓性を有する
    フレキシブル部材によって構成されていることを特徴と
    する球詰まり解消装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の球詰まり解消装置であっ
    て、 前記動力伝達経路を接続又は切断する動力伝達切替手段
    と、 球詰まりの有無を検出する球詰まり検出手段と、 前記球詰まり検出手段により球詰まりありと検出された
    ならば、前記動力伝達切替手段により前記動力伝達経路
    を接続して前記駆動モータの回転を前記振動手段に伝達
    させることにより前記遊技球通路に振動を与える制御手
    段とを備えたことを特徴とする球詰まり解消装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の球詰まり解消装置
    であって、 前記駆動モータは、遊技球を遊技盤内に向けて発射する
    ための発射用モータであることを特徴とする球詰まり解
    消装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の球詰まり解消装置であっ
    て、 前記発射用モータの回転位置が遊技球を遊技盤内に向け
    て発射する手前の所定位置に達したか否かを検出する位
    置検出手段とを備え、 前記制御手段は、 前記球詰まり検出手段により球詰まりありと検出された
    とき、 遊技者が遊技球の発射動作中ならば、前記動力伝達切替
    手段により前記動力伝達経路を接続し、前記発射用モー
    タの回転を前記振動手段に伝達させることにより前記遊
    技球通路に振動を与え、 遊技者が遊技球の発射動作中でなければ、前記位置検出
    手段の検出結果により前記発射用モータの回転位置が所
    定位置に達したか否かを判断し、肯定判断ならば、前記
    動力伝達切替手段により前記動力伝達経路を切断したう
    えで前記発射用モータを逆回転させ、否定判断ならば、
    前記動力伝達切替手段により前記動力伝達経路を接続
    し、前記発射用モータの回転を前記振動手段に伝達させ
    ることにより前記遊技球通路に振動を与えることを特徴
    とする球詰まり解消装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の球詰まり解消装置であっ
    て、 発射レール上の遊技球に向かって付勢されたハンマと、 前記ハンマと一体に設けられたカムフォロアと、 前記発射用モータの回転に伴って回転し、その回転時に
    前記カムフォロアを押圧して前記ハンマを反付勢方向に
    傾動させたあと前記カムフォロアから外れる発射用カム
    とを備え、 前記位置検出手段は、前記発射用カムが前記カムフォロ
    アから外れる手前の所定位置に達したか否かを検出する
    ことを特徴とする球詰まり解消装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007236419A (ja) * 2006-03-03 2007-09-20 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ機における球供給装置
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JP2017035578A (ja) * 2016-11-18 2017-02-16 株式会社エース電研 遊技球導入装置
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