JP2002085466A - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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JP2002085466A
JP2002085466A JP2000274744A JP2000274744A JP2002085466A JP 2002085466 A JP2002085466 A JP 2002085466A JP 2000274744 A JP2000274744 A JP 2000274744A JP 2000274744 A JP2000274744 A JP 2000274744A JP 2002085466 A JP2002085466 A JP 2002085466A
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剛 繁成
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ARIZONO ORTHOPEDIC SUPPLIES CO Ltd
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ARIZONO ORTHOPEDIC SUPPLIES CO
ARIZONO ORTHOPEDIC SUPPLIES CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性がよく、使用する上での快適さが向
上した、使用者にやさしい車椅子を提供する。 【解決手段】車体フレーム1と、大車輪、キャスター
3、シート4、アームレスト6、背もたれ5、フットレ
スト7とを備えて人が座ることができる車椅子に、アー
ムレスト駆動機構400と、座面チルト機構100、フ
ットレスト折り畳み機構200、ブレーキ機構300を
設ける。またシート4には前部中央と両サイドに凸部を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者などの人が座るこ
とができ、介護者が移動させることができる車椅子に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な車椅子は、大車輪と、車
体フレーム、キャスター、シート、アームレスト、背も
たれ、フットレストとを備えたものが多い。その車椅子
に座っている人が一人で使う場合は、さらに大車輪に駆
動輪が取付けられ、それを手で回して自分で移動させる
ことができるようになっている。一方、介護者が移動さ
せるような使い方をする本発明の元になっている車椅子
の場合は、背もたれの後側にハンドルが設けられ、それ
を持って操作し、移動させることができるようになって
いる。ブレーキシステムは大車輪のある車椅子後部に設
けられており、大車輪の後部に補助輪やチッピングバー
が設けられることもある。また、車椅子に乗る人の体格
や姿勢、操作性などのためにこれらの構成部品に手が加
えられて様々なものが考案され実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車椅
子には、次のような様々な欠点や問題があった。まず、
シートとは独立して背もたれだけの角度が調節されるも
のと、シートと背もたれが一体となっていて同時に角度
が調節できるものが実用に供されているが、シートだけ
の角度を調節できるものがないため使用する人の条件に
合った調節が十分にできているとは言えず、使用する上
での快適さが不充分であるという問題があった。足を乗
せるフットレストを使用するときは、それを所定の位置
に持ってくると足を乗せることができ、使用しないとき
は折り畳んで乗り降りの邪魔にならないようにできるよ
うな機構を持つものも実用に供されているが、その構成
部品が足元に集中していて各部品に直接触れて動かすよ
うになっているため、使用者自身と介護者にとって容易
に操作できるとは言えず使用する上での難点になってい
た。車椅子は安定性を重視するか操作性を重視するかに
よって大車輪の位置を車体フレームに対して前後に移動
して固定できるものも実用に供されている。しかし、車
椅子のブレーキ機構が大車輪を使ってブレーキをかける
ようになっているため、大車輪の取付位置が変わるとブ
レーキの取付位置も変えねばならず、調節に手間を要し
て使いにくいという問題があった。使用者の上肢をのせ
るアームレストが姿勢に応じて位置を変えることができ
るものも実用に供されているが、ネジを使ったものが多
く、調節するときは工具が必要となったり、両手を使う
必要があったり、調節に手間がかかるなど、容易に調節
できるとは言えないという難点があった。また、シート
の上面は多少の凹凸があるにしても凡そは平面状となっ
ているため、使用者の姿勢維持が困難な場合は、長時間
使用していると次第に腰の位置が前方に移動してしま
い、腰などに負担がかかって使用者の健康を害するとい
う問題があった。本発明はかかる問題や欠点に対してな
されてものであり、操作性がよく、使用する上での快適
さがあり、使用者にやさしい車椅子を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、車体フレームと、大車輪、キャスター、
シート、アームレスト、背もたれ、フットレストとを備
えて人が座ることができる車椅子において、前記シート
は、座面チルト機構によって前記背もたれとは独立して
チルト角度を変えることができることを特徴としてお
り、前記座面チルト機構は、上部にシートを備え、前記
車体フレームの前後中央付近に固定されて左右横方向に
伸びる軸を回動可能に貫通する座フレームと、その座フ
レームの左右両側付近の前後中央付近に固定手段を介し
て固定されたブラケットと、そのブラケットの横水平方
向に挿入された軸に回動可能に設けられた第1のネジブ
ロックと、前記第1のネジブロックの前側または後側付
近にある前記車体フレームに固定手段を介して固定され
た第2のネジブロックと、前記第1のネジブロックと左
ネジまたは右ネジで螺合するとともに前記第2のネジブ
ロックと右ネジまたは左ネジで螺合するチルト駆動軸と
を備えていることを特徴としている。このため使用者の
要求に応じてシート面の傾斜だけを変えることができる
ので快適に使用することができるのである。また、本発
明は、車体フレームと、大車輪、キャスター、シート、
アームレスト、背もたれ、フットレストとを備えて人が
座ることができる車椅子において、前記シートは、前側
中央部に盛り上がった中央凸部と、前側両側部に盛り上
がった両側凸部と、前記中央凸部と前記両側凸部の間に
太腿がすっぽりと収められる緩やかな凹みをした両側凹
部とが形成されていることを特徴としている。このた
め、使用者は長時間座っていても腰の位置がずれること
はなく,姿勢が悪化せずに腰などに負担がかからないの
である。また、本発明は、車体フレームと、大車輪、キ
ャスター、シート、アームレスト、背もたれ、フットレ
ストとを備えて人が座ることができる車椅子において、
前記フットレストは、フットレスト折り畳み機構の一部
を形成しており、前記フットレストを使用するときは、
前記フットレストが前記シートの先端部下側前方の所定
位置へせり出して安定状態となり、前記フットレストを
使用しないときは、前記フットレストが前記シートの先
端下側の所定位置に収納されて安定状態となることを特
徴としており、前記フットレスト折り畳み機構は、前記
シートの下側前後中央付近に位置し、前記シートを固定
する座フレームまたは前記車体フレームのいずれかに固
定された第1の支点と、前記シートの下側前後中央と前
記シートの下側先端部の略中間部分に固定された第2の
支点と、前記シートの先端部左右の下部に位置し、前記
座フレームまたは前記車体フレームのいずれかに固定さ
れた第3の支点と、前記第3の支点から前方下方に伸び
ると共にその先端部が前方に折れ曲がり、その折れ曲が
りの先端部に第4の支点を備えた左右2本のアームと、
左右にある前記第4の支点に軸を介して回転可能に支え
られると共に前方に伸びた位置に足を乗せる部分を形成
し、前記第4の支点の後方に伸びた位置に第5の支点を
備えるフットレストと、前記第2の支点と前記第5の支
点で回動可能に連結されたロッドと、前記アームの略中
間位置に設けられた第6の支点で回動可能に支持される
とともに前記第6の支点と反対側付近に第7の支点を備
えた第1のリンクと、前記第7の支点で回動可能に連結
されるとともにその第7支点と反対側付近には前記第1
の支点で回動可能に支持された第2のリンクと、前記第
2のリンクに固定されて先端にグリップを備えるととも
に前記シートの横を前方に伸びる操作レバーと、前記シ
ートの前後中央付近下側に位置する車体フレームまたは
座フレームのいずれかと前記アームの中央付近に連結さ
れて引張り力を生じる引きバネと、からなり、前記グリ
ップを前に倒すと、前記第1のリンクと前記第2のリン
クが略一直線になって固定され、前記ロッドが前記第3
の支点の前方斜め下方に向き、前記フットレストが前方
にせり出して前記シートに座る人の足を乗せることがで
き、前記グリップを後ろに倒すと、前記第1のリンクと
前記第2のリンクが上側に回転してへの字形となり、前
記ロッドが前記第3の支点の下側に向き、前記フットレ
ストが略垂直になることを特徴としている。このため、
使用者または介護者がワンタッチで容易にフットレスト
の出し入れができるので、操作性が向上するのである。
また、前記アームと前記ロッドは伸縮可能であると共に
所望の長さで固定できことを特徴としており、前記第1
の支点と、前記第6の支点、前記第1のリンク、前記第
2のリンク、前記操作レバーはそれぞれ、前記シートの
下部左側面と下部右側面の何れか、または両方に設けら
れていることを特徴としている。このため、使用者の体
格に合わせた調節ができると共に、操作性が向上するの
である。また、本発明は、車体フレームと、大車輪、キ
ャスター、シート、アームレスト、背もたれ、フットレ
ストとを備えて人が座ることができる車椅子において、
前記車体フレームに取付けられる前記大車輪の取付け位
置に応じて、前記車体フレームに固定する位置を選択し
て固定できるブレーキ機構を備えたことを特徴としてお
り、前記ブレーキ機構は、前記車体フレームに固定する
固定手段を備えた補助輪フレームと、前記補助輪フレー
ムに軸支されて回転できる補助輪と、前記補助輪の上側
に被さるように配置されて前記補助輪フレームに固定さ
れたチッピングバーと、前記補助輪フレームと前記ブレ
ーキロッドとの間に設けられた引きバネと、前記補助輪
フレームに固定された2つのガイドに沿って移動できる
とともに一端が前記大車輪の外周に当接することができ
るブレーキロッドと、前記ブレーキロッドと前記補助輪
フレームに設けられた支点でそれぞれ軸支された2つの
リンクを持つリンク機構からなり、前記2つのリンクの
一方に形成されたペダルを踏むと前記2つのリンクが一
直線になって前記ブレーキロッドが前記大車輪の外周に
当接して固定され、前記ペダルを上に引上げると前記2
つのリンクが角度をなして前記ブレーキロッドが前記大
車輪の外周から離れるとともに、前記引きバネによって
その状態が保持されることを特徴としている。さらに、
前記ブレーキ機構は、左右の前記大車輪の軸の下側に2
ヶ所設けられていると共に、それぞれの前記ブレーキロ
ッドがクロスバーによって連結されており、それぞれの
前記ペダルが連結されていることを特徴とし、前記車体
フレームと前記補助輪フレームとは、前記固定手段によ
って前後方向の数ヶ所で固定できることを特徴としてい
る。このため、大車輪の位置に応じた調節ができると共
に、大車輪近傍の機構が簡素化されて作りやすく、手入
れしやすくなっているのである。また本発明は、車体フ
レームと、大車輪、キャスター、シート、アームレス
ト、背もたれ、フットレストとを備えて人が座ることが
できる車椅子において、前記アームレストは、アームレ
スト駆動機構によって所定の高さに調節して固定できる
ことを特徴としており、前記アームレスト機構は、複数
のボタン穴が形成されて前記車体フレームに固定された
筒状の固定側支柱と、前記固定側支柱に挿入され、複数
の前記ボタン穴を選択してボタンを勘合させる機構を備
えた可動側支柱とを具備したことを特徴としている。さ
らに、前記固定側支柱は、側面に複数のボタン穴が形成
された筒状の外挿パイプと、内側に穴が形成されて前記
外挿パイプの両端に嵌め込まれたスリーブと、前記外挿
パイプの前記ボタン穴が形成された面に固着されて前記
シートの両側付近の前記車体フレームに固定される固定
板とからなり、前記可動側支柱は、前記外挿パイプに抜
き差し可能に挿入できる内挿パイプと、その内挿パイプ
内を移動できる連結金具と、その連結金具に固定されて
前記内挿パイプのひとつの側面に形成されたガイド穴か
ら前記内挿パイプの外側にせり出した摘みと、前記連結
金具に一端が連結されたバーと、前記内挿パイプの下部
内側に固定された円柱状のガイドと、その内側に設けら
れて圧縮力を生じるバネと、前記ガイドに覆い被さるよ
うに嵌め込まれて、前記バネの力を受けると、前記ガイ
ド穴が形成された面と反対側の面に形成された穴から頭
を出すことができるボタンと、前記バーのもう一端に連
結されて前記内挿パイプ内を移動することができるとと
もに下側位置にあるときは前記ボタンを前記穴から突出
させ、上側位置にあるときは前記ボタンを前記支柱内に
押しこめるテーパを形成されたスライダと、前記内挿パ
イプの最下部と前記スライダに接続されて引張り力が生
じるバネと、前記内挿パイプの最上部に設けられてアー
ムレストを固定するアームレスト固定部と、からなるこ
とを特徴としている。このようになっているため、使用
者がワンタッチでアームレストの高さを調節できて使い
やすくなっているのである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図に基づい
て説明する。図1は、本発明の車椅子の構造を示す側面
図であり、はじめに、この図を用いて本発明の車椅子の
概要を説明する。なお、以下の説明では車椅子に座る使
用者の正面の方向を前方、介助者が立つ方向を後方と
し、図1では左側を前方、右側を後方としている。図に
おいて、1は車体フレームであり、断面が円形や矩形の
中空パイプを複数組合せて車椅子の骨組みとされたもの
である。5は車体フレーム1の一部が使われた背もたれ
であり、使用者の背中を受けられるようになっている。
2は車体フレーム1の後方下部に設けられた大車輪のタ
イヤ輪郭線であり、大車輪は車体フレーム1に取り付け
る位置を変えて固定できるようになっている。4は使用
者が座るシートであり、6は使用者の上肢を載せるアー
ムレスト、7は使用者の足を載せるフットレストであ
る。
【0006】400はアームレスト駆動機構であり、ア
ームレスト6と、これを支えて下に伸びる可動側支柱、
可動側支柱を所望の位置に固定可能に支える固定側支柱
から構成されており、固定側支柱が車体フレーム1に固
定されてアームレスト6を所望の位置に固定できるよう
になっている。
【0007】100は座面チルト機構であり、シート4
と、操作ノブ11、シート4を前後に傾斜できる機構を
備えている。座面チルト機構100は車体フレーム1の
中央上部に固定されている。座面チルト機構100を機
能させると座面シート4を前後に傾斜させることがで
き、背もたれ5にリクライニング機構が設けられている
場合は、背もたれ5とは独立して座面シート4を前後に
傾斜させることができるようになっている。
【0008】200はフットレスト折り畳み機構であ
り、車椅子の下側前部に設けられて車体フレーム1また
はシート4が取付けられた座フレームに固定されてい
る。シート4の前方下部にアーム10が取り付けられ、
その先端部にフットレスト7が取付けられており、グリ
ップ9を操作してフットレスト7を使用者の足が載せら
れる位置と収納位置の何れかに移動して安定位置を保て
るようになっている。
【0009】300はブレーキ機構であり、大車輪に固
定側部品を押し当てることによって大車輪の回転を制動
することができるようになっている。ブレーキ機構30
0の骨格をなす補助輪フレームは大車輪を取付けている
車体フレーム1の近傍に固定されており、取り付け位置
を変えることができるようになっている。補助輪フレー
ムには、介助者が踏んでブレーキをかけるペダルと、大
車輪のタイヤを押えるブレーキロッドと、補助輪と一体
になったチッピングバーが組み込まれている。次に本発
明の特徴部分のそれぞれについて図に基いて説明する。
【0010】図2は座面チルト機構の構成とシート4の
形状を説明する図であり、(a)が正面図、(b)が左側
面図である。それぞれ説明の邪魔になる部分を除いた状
態を示す図となっている。図において20は座フレーム
であり、矩形の枠を持っていてその上側にシート4が固
定されている。座フレーム20の前後中央付近には穴が
形成されており図示しない車体に固定された軸36が貫
通して回動自在になっている。座フレーム20の左右中
央に前後に伸びるパイプの下側には固定板26が固着さ
れており、両側からブラケット27が挟むように固定さ
れている。ブラケット27には間に挟んでネジブロック
29が設けられており、その左右に形成された軸がブラ
ケット27に設けられた左右の穴に回動自在に貫通して
いる。ネジブロック29には前後方向に左雌ネジが形成
されている。ブラケット27の後方にある車体には第2
のブラケットが固定されており、その間に挟んでネジブ
ロック31が設けられており、その左右に形成された軸
が第2のブラケットに設けられた左右の穴に回動自在に
貫通している。ネジブロック31には前後方向に右雌ネ
ジが形成されている。30は棒状のチルト駆動軸であ
り、図の左側端部付近に左ネジが形成されて左ネジ部3
3をなしており、ネジブロック29の左雌ネジに螺合し
ている。チルト駆動軸30の右側端部付近は右ネジが形
成されて右ネジ部35をなしており、ネジブロック31
の右雌ネジに螺合している。そして左ネジ部33の左端
と右ネジ部35の左端にそれぞれストッパ32、34が
設けられ、チルト駆動軸30の右端には操作ノブ11が
固定されている。
【0011】このような構成をしている座面チルト機構
100は次のようにして操作される。まず、操作ノブ1
1を右に回すと、ネジブロック31と右ネジ部35によ
ってチルト駆動軸30が前方(図の左側)に移動し、同
時にネジブロック29と左ネジ部33によってネジブロ
ック29が相対的にチルト駆動軸30の前方(図の左
側)に移動する。このようにしてネジブロック29が前
方に移動するので座フレーム20が図の右向きに回転
し、シート4の前方が上がって後方が下がるのである。
操作ノブ11を左に回すと、ネジブロック31と右ネジ
部35によってチルト駆動軸30が後方(図の右側)に
移動し、同時にネジブロック29と左ネジ部33によっ
てネジブロック29が相対的にチルト駆動軸30の後方
(図の右側)に移動する。このようにしてネジブロック
29が後方に移動するので座フレーム20が図の左向き
に回転し、シート4の前方が下がって後方が上がるので
ある。操作用ノブ11を回しすぎるとストッパ32がネ
ジブロック29に当たるか、またはストッパ34がネジ
ブロック31に当たって操作用ノブ11の回転が止ま
り、シート4の傾斜に制限がかかることになる。なお、
図ではネジブロック31が座フレーム20の後方下部の
車体フレーム1に固定されて操作ノブ11が後方に配置
された場合を示しているが、ネジブロック31を座フレ
ーム20の前方下部の車体フレーム1に固定されて操作
ノブ11が前方に配置されてもよい。操作ノブ11が後
方に配置される場合は介助者がノブを回しやすくなり、
前方に配置される場合は使用者がノブを回しやすくな
る。また、図ではネジブロック29とこれに螺合するチ
ルト駆動軸30の左側先端付近を左ネジとし、ネジブロ
ック31とこれに螺合するチルト駆動軸30の右側先端
付近を右ネジとしていたが、ネジブロック29とこれに
螺合するチルト駆動軸30の左側先端付近を右ネジと
し、ネジブロック31とこれに螺合するチルト駆動軸3
0の右側先端付近を左ネジとしても、操作ノブ11の回
転方向とシート4の回転方向が前記と逆になるだけで座
面チルト機構としての同じ機能を持たせることができ
る。
【0012】次にシート4の上面の形状について説明す
る。シート上面の前側中央部分は盛り上がっており中央
凸部21が形成されている。シート上面の前側左右端部
は盛り上がっており右凸部24と左凸部25が形成され
ている。中央凸部21と右凸部24の間には右太腿がな
じむように右凹部22が形成されており、中央凸部21
と左凸部25の間には左太腿がなじむように左凹部23
が形成されている。シート上面の後側半分くらいはほぼ
平面となっている。このような形状をしているので、使
用者が座るとシート上面の後側に使用者の臀部が当た
り、右凹部22に使用者の右太腿、左凹部23に使用者
の左太腿が当たる。使用者が前にずれようとすると使用
者の股間が中央凸部21の後側端部に当たり、使用者が
左にずれようとすると中央凸部1に右太腿が当たるとと
もに左凸部25に左太腿が当たる。使用者が右にずれよ
うとすると中央凸部1に左太腿が当たるとともに右凸部
24に右太腿が当たる。このため、長時間使用しても使
用者の腰が前にずれたり、左右にずれるということが回
避されるのである。
【0013】次にフットレスト折り畳み機構200につ
いて図3を用いて説明する。図の(a)は車椅子の前部
の側面図でありフットレスト7が使用されている状態を
示しており、(b)は収納状態を示している。(a)の
図について説明すると、3はキャスターであり、座フレ
ーム20の前方左右を下に伸びる車体フレーム1先端に
設けられている。座フレーム20に貫通された軸36の
近傍の座フレーム20にブラケット44が固定されてお
りその下端付近に支点47が形成されている。座フレー
ムの前方左右には支点49が設けられ、支点47と支点
49の間の中央付近に支点48が設けられている。左右
の支点49には筒状のアーム10が前後方向に回動自在
に連結されており、その内側に筒状のアーム54が挿入
されている。そしてそれぞれに所定間隔で形成された穴
または雌ネジにボルトをねじ込んでアーム10とアーム
54が所望の長さに固定できるようになっている。アー
ム54の先端には支点45が形成された部品が固着され
ており、アーム54先端より前方にせり出した位置に支
点が配置されている。左右の支点45にはフットレスト
7の軸が連結されており足を乗せる部分が前方に伸び、
支点45より後方に伸びた位置に支点46が形成されて
いる。フットレスト7は支点45でアーム54に対して
回動自在になっている。支点48と支点46にはロッド
41が連結されており、両支点で回動自在になってい
る。ロッド41にはターンバックルが用いられており、
ロッド41を所望の長さに調節することができるように
なっている。アーム10には支点50が設けられてお
り、リンク51と回動自在に連結されている。支点47
にはリンク52が回動自在に連結されており、リンク5
1とリンク52が支点53で回動自在に連結されてい
る。リンク52には操作レバー40が固定されておりそ
の先端にグリップ9が設けられている。リンク51とリ
ンク52には、支点53が支点50、47を結ぶ線上よ
り下側に行かないように図示しないストッパが設けられ
ており、その線上より上側だけに回動できるようになっ
ている。支点53が前記線上にあるときは、グリップ9
が座フレーム20の左側前方下部に位置して使用者が操
作しやすいところに配置されている。ブラケット44付
近にある車体フレーム1とアーム10の支点50付近と
の間に引きバネ42が張られており、張力が掛けられて
いる。
【0014】このような構成をしたフットレスト折り畳
み機構200において、グリップ9を持って上側に回す
ことによってフットレスト7を収納することができる。
グリップ9を上側に持ち上げると、操作レバー40とリ
ンク52が右に回転して支点53が上昇し、これを中心
にリンク51が回転するので、支点50が右側に移動し
てアーム10、54が右側に移動する。そうすると、支
点48と49、支点49と45、支点45と46、支点
46と48の長さが一定のまま支点45、46が右側に
移動するので、支点46が支点45の下側に回りこみ、
アーム10、54が支点49の真下まで回り込むと支点
45のほぼ真下に支点46が位置する。従ってフットレ
スト7が垂直になって(b)のように収納される。この
状態で図示しないストッパによってアーム10,54が
それ以上右側に回りこむことなく引きバネ42で右側に
引張られているので、(b)の収納状態が安定保持され
る。(a)の状態では、支点50、53、47が直線上
にあって引きバネ42で支点50、47が引張られてい
るので、支点53が上側に移動することなく安定状態が
保持される。この状態で使用者が足をフットレスト7に
乗せると、その過重で支点45、46が相互に回転しよ
うとするが、支点48、49、45、46の相互間隔が
一定であるのでこの状態が保持され、過重がロッド41
の圧縮力、アーム10、54の引張り力となって支えら
れる。
【0015】上記の説明では、座フレーム20の左側に
グリップ9他の構成部品を配置した場合を示したが、同
様の機構を座フレーム20の右側に配置しても同様の使
い方ができ、左右両方に配置してもよいことは明白であ
る。また、ロッド41や引きバネ42は、座フレーム2
0の下部の左側や右側、中央のどこに配置してもよい。
上記の例では支点44、48、49を座フレーム20に
設けたが、車体フレーム1に設けてもよい。支点44、
48、49を座フレーム20に設ける場合は、座フレー
ム20が座面チルト機構100によって傾斜することが
あっても座フレーム20との相対位置関係が一定に保た
れ、支点44、48、49を車体フレーム1に設ける場
合は、座フレーム20が座面チルト機構100によって
傾斜することがあってもそれに影響されることなく車体
フレーム1との相対位置関係が一定に保たれる。また、
3つの支点44、48、49は、状況によっては座フレ
ーム20と車体フレーム1に振り分けて配置してもよ
い。
【0016】次にブレーキ機構300について図4を用
いて説明する。(a)は大車輪の近傍に設けられたブレ
ーキ機構300の構成を示す側面図であり、大車輪を省
いて描かれている。(b)は同部位を後方から見た正面
図である。図の(a)において、69は車体取付穴であ
り、車体フレーム1に固着された部品に複数ヶ所形成さ
れている。この穴に大車輪の車軸が挿入されて固定さ
れ、大車輪が回転できるようになっている。その部品の
下側には補助輪フレーム60がボルト70で固定されて
おり、補助輪フレーム60に形成された穴を選ぶことに
よって補助輪フレーム60を所望の前後位置に固定でき
るようになっている。補助輪フレーム60はその固定部
分の後方下部に支点73を形成しており、更に後方には
補助輪が取付けられている。補助輪の上側には被さるよ
うにチッピングバー64が設けられている。支点73に
はペダル61が回動自在に連結されており、足で踏む部
位が支点73の右側にあって支点73の左側には支点7
2が設けられている。補助輪フレーム60の左側上部に
ガイド65が設けられ、右側下部にガイド66が設けら
れている。ガイド65,66にはブレーキロッド63が
挿通されており、左上側のガイド65の手前に支点71
が設けられてリンク62と回動可能に連結されている。
リンク62はペダル61と支点72で回動可能に連結さ
れている。支点71の近傍に設けられたクロスバー67
と補助輪8の左上近傍とに引きバネ69が設けられて張
力がかけられており、これによってブレーキロッド63
が右下方向に引張られて、図示しないストッパによって
図のような位置で止められている。その状態では、図の
ように支点71、73間を結ぶ直線より下側に支点72
が位置している。ブレーキロッド63の右下端部は直角
に折り曲げられており、大車輪のタイヤ輪郭線2の外側
に回り込んでいる。以上の構成をしたブレーキ機構30
0は、右側にある大車輪の近傍の対称位置に対称構造の
ブレーキ機構が配置されており、クロスバー67が互い
に連結されており、ペダル61も互いに連結されてい
る。その連結されている状況は(b)に示されている。
【0017】このような構成において(a)のペダル6
1の右上先端部を足で踏むとその位置が下がるので、支
点72が上昇する。そうすると支点71が左上に押し上
げられ、引きバネ68の引っ張り力に対抗してブレーキ
ロッド63がガイド65、66に沿って左上方向に移動
する。リンク62がクロスバー67に当たった位置でと
まると支点72は支点71、73間を結ぶ直線より若干
上側にきている。ブレーキロッド63の右下方向先端の
ところは大車輪のタイヤ輪郭線2より左上側に移動し、
タイヤの外周を押えて大車輪の回転を制動する。図5は
このような状態を示している図であり、この状態でペダ
ル61を踏んでいた足を上げると、引きバネ68の引っ
張り力とタイヤの反発力によって支点72が下がること
無くそのような状態が維持され、大車輪のブレーキがか
けられた状態が保持される。
【0018】つぎに、ペダル61を足で引き上げると、
支点72が支点71、73間を結ぶ直線より下側に下が
って図4(a)の状態になるまで下がる。そして図のよ
うに、ブレーキロッドの右下端部が大車輪のタイヤ輪郭
線2より右下側にくるので大車輪のブレーキが開放さ
れ、引きバネ68によってブレーキロッド63が右下方
向に引張られているので引き上げている足を離しても図
の状態が保持される。介助者が当該車椅子を押して行
き、段差のあるところなどでキャスター3を持ち上げる
場合はチッピングバー64を足で踏み込めば持ち上げや
すくすることができる。また、安定性を重視する時に大
車輪を後ろに移動させたり、操作性を重視する時に大車
輪を前に移動させる場合などは、車体フレーム1に固定
しているボルト70をはずし、大車輪と同様に補助輪フ
レームの位置をずらしてボルト70で固定すればよい。
このように、ブレーキ機構300が、補助輪やブレーキ
ロッドとペダル、クロスバーなどの部品をすべて組み込
まれた補助輪フレーム60を用いているので、ブレーキ
機構の着脱が容易で大車輪の位置を変えた場合の作業が
簡単になっている。また同時に部品の交換や製作工数が
低減されるという利点を有している。
【0019】次にアームレスト駆動機構400について
図6〜図10を用いて説明する。図6はアームレスト6
を上部のアームレスト固定部81に取付ける可動側支柱
80の外形図である。図7は可動側支柱80を挿通させ
る固定側支柱85の斜視図である。図8は可動側支柱8
0の上部の構造を説明する図であり、図9は同下部の構
造を説明する図である。図10は可動側支柱80に組み
込まれている機構を説明する一部断面図である。
【0020】図6において(b)は可動側支柱80の正
面図、(a)は左側面図、(c)は右側面図である。9
5は断面矩形の筒状の内挿パイプであり、その上部にア
ームレスト固定部81が固定されている。83は左側面
上部に切り欠かれた矩形のガイド穴であり、摘み82が
上下に移動可能に内部の部品と連結されてガイド穴83
の外側に配置されている。(b)には摘み82が上に移
動して上端にきたときの摘み82bを破線で示してい
る。84は右側面下部に切り欠かれた丸穴に嵌合してい
るボタンである。
【0021】図7において96は断面矩形の筒状の外挿
パイプであり、その上下端に中央に矩形の穴を形成した
スリーブ86が嵌め込まれている。外挿パイプ96の1
つの面にはボタン穴88が複数切り欠かれており、外挿
パイプ96の同じ面に固定板87が固着されている。固
定板87の一部はボタン穴88に接しないように切り欠
かれている。固定板87は図1に示す車椅子の車体フレ
ーム1に固着され、アームレスト駆動機構400の固定
側部品をなしている。内挿パイプ95は上下のスリーブ
86に形成された矩形の切り欠きに挿通されており、ボ
タン84がボタン穴88に嵌まることができるようにな
っている。
【0022】内挿パイプ95の上部の内部構造を示す図
8において、89は内挿パイプ95の内側を上下に移動
可能な直方体の連結金具であり、その一面に摘み82が
固定されてガイド穴83から外側に飛び出している。連
結金具89の中心にはバー90が挿通されて固定されて
おり、バー90の下側には内挿パイプ95の下側内部構
造を示す図9に示されているようにスライダ94が固定
されている。スライダ94の下側にはバネ95が取付け
られており、内挿パイプ95の内底にバネ95の他端が
取付けられてバネ95に張力がかけられている。スライ
ダ94は(a)に示すように中央部に長丸穴が形成され
ており、そこにボタン84が挿通されて周囲に形成され
たつばに当たって止まっている。(b)に示すスライダ
94の右側面はテーパが付けられており、スライダ94
が(a)のような位置にある時は、ボタン84が内挿パ
イプ95に形成された穴から飛び出して(b)のような
状態になることができる。スライダ84が上に移動して
長丸穴の下端がボタン84に当たる位置にくると、ボタ
ン84のつばが当たるテーパの作用で(b)のボタン8
4が右側に移動し、内挿パイプ95から突出していたボ
タン84の頭が内挿パイプ95の中に引っ込むことがで
きる。
【0023】その機構は図10においても説明される。
図において、内挿パイプ95の内側右面には円筒状のガ
イド92が固定されており、その中にコイル状のバネ9
3が設けられて圧縮されている。ガイド92にはコップ
状のボタン84が被せられており、バネ93の反発力で
ボタン84が内挿パイプ95に形成された穴から左側に
飛び出そうとする力を受けている。図10の(b)は図
9のようにスライダ94が下側に移動した状況を示して
おり、図10(b)ではスライダ94がボタン84の上
下両側を挟み込んで左右に厚みがないのでスライダ84
に当接しているボタン84のつばによって左側へ飛び出
した位置で止まっている。図9のスライダ94を上に上
げると、ボタン84のところにくるスライダの厚味が増
すので、図10(a)のように、ボタン84が右側に引
き込まれて内挿パイプ95に形成された丸穴からボタン
84が引っ込むことになる。
【0024】このような構成をしたアームレスト駆動機
構400を使う時は、次のようにする。摘み82を持ち
上げるとスライダ84が上昇し、テーパによってボタン
84が引っ込むので図7の外挿パイプ96に挿通した内
挿パイプ95が自由に上下することができる。そこでア
ームレスト6、すなわち内挿パイプ95を所望の位置に
移動させて摘み82を下げると、スライダ84が下が
り、ボタン84が内挿パイプ95に形成された丸穴に嵌
まって図10(b)の状態となる。こうしてアームレス
ト6の上下方向の位置が固定される。なお、上記の例で
は可動側支柱80と固定側支柱85の断面が矩形の場合
について説明したが、本発明の趣旨に従えば断面は矩形
に限定されることはなく、断面が円や長円、楕円であっ
てもよい。
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
ートの下部に座面チルト機構を設け、操作ノブを回して
シートの前後方向の角度を自由に変えられるようにして
いるので、使用者の要求に応じたシート面の傾斜だけが
容易に変えられ、車椅子を操作しやすく快適で使い勝手
のよいものとする効果がある。また、本発明によれば、
シートに、前側中央部に盛り上がった中央凸部と、前側
両側部に盛り上がった両側凸部と、前記中央凸部と前記
両側凸部の間に太腿がすっぽりと収められる緩やかな凹
みをした両側凹部とが形成されているため、使用者が長
時間座っていても腰の位置がずれることはなく、姿勢が
悪化せずに腰などに負担がかからないという快適な車椅
子にできるという効果がある。また、本発明によれば、
グリップを前後に動かしてフットレストを収納したり使
用状態にすることができるフットレスト折り畳み機構を
備えているので、使用者または介護者がワンタッチで操
作できる、やさしい車椅子にできるという効果がある。
また、アームとロッドが伸縮可能で所望の長さで固定で
きるので、使用者の体格に合わせた調節ができてより多
くの人が使えるという効果がある。また、本発明によれ
ば、車体フレームに固定する位置を選択して固定できる
とともにペダルやチッピングバーなどの部品を一体化し
たブレーキ機構を備えているので、大車輪の位置に応じ
た調節ができて操作性が向上されるという効果がある。
また、大車輪近傍の機構が簡素化されているため、作り
やすく、手入れがしやすいという効果がある。また本発
明によれば、摘みを上下するだけでアームレストの高さ
を調節して固定できるアームレスト駆動機構を備えてい
るので、誰にでもフィットするように片手でワンタッチ
でアームレストの高さを調節できて使いやすいものとす
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車椅子の構成を示す側面図
【図2】シート及び座面チルト機構図
【図3】フットレスト折り畳み機構図
【図4】ブレーキ機構図
【図5】ブレーキを掛けた時のブレーキ機構図
【図6】アームレストの可動側支柱の外観図
【図7】アームレストの固定側支柱斜視図
【図8】可動側支柱の上部構成を示す図
【図9】可動側支柱の下部構成を示す図
【図10】可動側支柱の一部断面図
【符号の説明】
1 車体フレーム 2 大車輪のタイヤ輪郭線 3 キャスター 4 シート 5 背もたれ 6 アームレスト 7 フットレスト 8 補助輪 9 グリップ 10 アーム 11 操作ノブ 12 ハンドル 20 座フレーム 21 中央凸部 22 右凹部 23 左凹部 24 右凸部 25 左凸部 26 固定板 27 ブラケット 28 軸 29、31 ネジブロック 30 チルト駆動軸 32、34 ストッパ 33 左ネジ部 35 右ネジ部 36 軸 40 操作レバー 41 ロッド 42 引きバネ 43 ボルト 44 ブラケット 45、46、47、48、49、50、53 支点 51、52 リンク 54 アーム 60 補助輪フレーム 61 ペダル 62 リンク 63 ブレーキロッド 64 チッピングバー 65、66 ガイド 67 クロスバー 68 引きバネ 69 車体軸取付穴 70 ボルト 71、72、73 支点 80 可動側支柱 81 アームレスト固定部 82 摘み 83 ガイド穴 84 ボタン 85 固定側支柱 86 スリーブ 87 固定板 88 ボタン穴 89 連結金具 90 バー 91、93 バネ 92 ガイド 94 スライダ 95 内挿パイプ 96 外挿パイプ 100 座面チルト機構 200 フットレスト折り畳み機構 300 ブレーキ機構 400 アークレスト駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有薗 秀昭 福岡県北九州市八幡東区西本町4丁目1番 5号 株式会社有薗製作所内 (72)発明者 繁成 剛 福岡県北九州市小倉北区馬借1丁目7番1 号 社会福祉法人北九州市福祉事業団 北 九州テクノエイドセンター内 Fターム(参考) 3D050 AA04 DD03 EE15 GG03 JJ01 JJ07 KK15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームと、大車輪、キャスター、シ
    ート、アームレスト、背もたれ、フットレストとを備え
    て人が座ることができる車椅子において、 前記シートは、座面チルト機構によって前記背もたれと
    は独立してチルト角度を変えることができることを特徴
    とする車椅子。
  2. 【請求項2】前記座面チルト機構は、 上部にシートを備え、前記車体フレームの前後中央付近
    に固定されて左右横方向に伸びる軸を回動可能に貫通す
    る座フレームと、 その座フレームの左右両側付近の前後中央付近に固定手
    段を介して固定されたブラケットと、 そのブラケットの横水平方向に挿入された軸に回動可能
    に設けられた第1のネジブロックと、 前記第1のネジブロックの前側または後側付近にある前
    記車体フレームに固定手段を介して固定された第2のネ
    ジブロックと、 前記第1のネジブロックと左ネジまたは右ネジで螺合す
    るとともに前記第2のネジブロックと右ネジまたは左ネ
    ジで螺合するチルト駆動同軸とを備えていることを特徴
    とする請求項1記載の車椅子。
  3. 【請求項3】車体フレームと、大車輪、キャスター、シ
    ート、アームレスト、背もたれ、フットレストとを備え
    て人が座ることができる車椅子において、 前記シートは、 前側中央部に盛り上がった中央凸部と、 前側両側部に盛り上がった両側凸部と、 前記中央凸部と前記両側凸部の間に太腿がすっぽりと収
    められる緩やかな凹みをした両側凹部とが形成されてい
    ることを特徴とする車椅子。
  4. 【請求項4】車体フレームと、大車輪、キャスター、シ
    ート、アームレスト、背もたれ、フットレストとを備え
    て人が座ることができる車椅子において、 前記フットレストは、フットレスト折り畳み機構の一部
    を形成しており、 前記フットレストを使用するときは、前記フットレスト
    が前記シートの先端部下側前方の所定位置へせり出して
    安定状態となり、 前記フットレストを使用しないときは、前記フットレス
    トが前記シートの先端下側の所定位置に収納されて安定
    状態となることを特徴とする車椅子。
  5. 【請求項5】前記フットレスト折り畳み機構は、 前記シートの下側前後中央付近に位置し、前記シートを
    固定する座フレームまたは前記車体フレームのいずれか
    に固定された第1の支点と、 前記シートの下側前後中央と前記シートの下側先端部の
    略中間部分に固定された第2の支点と、 前記シートの先端部左右の下部に位置し、前記座フレー
    ムまたは前記車体フレームのいずれかに固定された第3
    の支点と、 前記第3の支点から前方下方に伸びると共にその先端部
    が前方に折れ曲がり、その折れ曲がりの先端部に第4の
    支点を備えた左右2本のアームと、 左右にある前記第4の支点に軸を介して回転可能に支え
    られると共に前方に伸びた位置に足を乗せる部分を形成
    し、前記第4の支点の後方に伸びた位置に第5の支点を
    備えるフットレストと、 前記第2の支点と前記第5の支点で回動可能に連結され
    たロッドと、 前記アームの略中間位置に設けられた第6の支点で回動
    可能に支持されるとともに前記第6の支点と反対側付近
    に第7の支点を備えた第1のリンクと、 前記第7の支点で回動可能に連結されるとともにその第
    7支点と反対側付近には前記第1の支点で回動可能に支
    持された第2のリンクと、 前記第2のリンクに固定されて先端にグリップを備える
    とともに前記シートの横を前方に伸びる操作レバーと、 前記シートの前後中央付近下側に位置する車体フレーム
    または座フレームのいずれかと前記アームの中央付近に
    連結されて引張り力を生じる引きバネと、からなり、 前記グリップを前に倒すと、前記第1のリンクと前記第
    2のリンクが略一直線になって固定され、前記ロッドが
    前記第3の支点の前方斜め下方に向き、前記フットレス
    トが前方にせり出して前記シートに座る人の足を乗せる
    ことができ、 前記グリップを後ろに倒すと、前記第1のリンクと前記
    第2のリンクが上側に回転してへの字形となり、前記ロ
    ッドが前記第3の支点の下側に向き、前記フットレスト
    が略垂直になることを特徴とする請求項4記載の車椅
    子。
  6. 【請求項6】前記アームと前記ロッドは伸縮可能である
    と共に所望の長さで固定できことを特徴とする請求項5
    記載の車椅子。
  7. 【請求項7】前記第1の支点と、前記第6の支点、前記
    第1のリンク、前記第2のリンク、前記操作レバーはそ
    れぞれ、前記シートの下部左側面と下部右側面の何れ
    か、または両方に設けられていることを特徴とする請求
    項5または6記載の車椅子。
  8. 【請求項8】車体フレームと、大車輪、キャスター、シ
    ート、アームレスト、背もたれ、フットレストとを備え
    て人が座ることができる車椅子において、 前記車体フレームに取付けられる前記大車輪の取付け位
    置に応じて、前記車体フレームに固定する位置を選択し
    て固定できるブレーキ機構を備えたことを特徴とする車
    椅子。
  9. 【請求項9】前記ブレーキ機構は、 前記車体フレームに固定する固定手段を備えた補助輪フ
    レームと、 前記補助輪フレームに軸支されて回転できる補助輪と、 前記補助輪の上側に被さるように配置されて前記補助輪
    フレームに固定されたチッピングバーと、 前記補助輪フレームと前記ブレーキロッドとの間に設け
    られた引きバネと、 前記補助輪フレームに固定された2つのガイドに沿って
    移動できるとともに一端が前記大車輪の外周に当接する
    ことができるブレーキロッドと、 前記ブレーキロッドと前記補助輪フレームに設けられた
    支点でそれぞれ軸支された2つのリンクを持つリンク機
    構からなり、 前記2つのリンクの一方に形成されたペダルを踏むと前
    記2つのリンクが一直線になって前記ブレーキロッドが
    前記大車輪の外周に当接して固定され、 前記ペダルを上に引上げると前記2つのリンクが角度を
    なして前記ブレーキロッドが前記大車輪の外周から離れ
    るとともに、前記引きバネによってその状態が保持され
    ることを特徴とする請求項8記載の車椅子。
  10. 【請求項10】前記ブレーキ機構は、左右の前記大車輪
    の軸の下側に2ヶ所設けられていると共に、それぞれの
    前記ブレーキロッドがクロスバーによって連結されてお
    り、それぞれの前記ペダルが連結されていることを特徴
    とする請求項9記載の車椅子。
  11. 【請求項11】前記車体フレームと前記補助輪フレーム
    とは、前記固定手段によって前後方向の数ヶ所で固定で
    きることを特徴とする請求項9または10記載の車椅
    子。
  12. 【請求項12】車体フレームと、大車輪、キャスター、
    シート、アームレスト、背もたれ、フットレストとを備
    えて人が座ることができる車椅子において、 前記アームレストは、アームレスト駆動機構によって所
    定の高さに調節して固定できることを特徴とする車椅
    子。
  13. 【請求項13】前記アームレスト機構は、 複数のボタン穴が形成されて前記車体フレームに固定さ
    れた筒状の固定側支柱と、 前記固定側支柱に挿入され、複数の前記ボタン穴を選択
    してボタンを勘合させる機構を備えた可動側支柱と を具備したことを特徴とする請求項12記載の車椅子。
  14. 【請求項14】前記固定側支柱は、側面に複数のボタン
    穴が形成された筒状の外挿パイプと、内側に穴が形成さ
    れて前記外挿パイプの両端に嵌め込まれたスリーブと、
    前記外挿パイプの前記ボタン穴が形成された面に固着さ
    れて前記シートの両側付近の前記車体フレームに固定さ
    れる固定板とからなり、 前記可動側支柱は、前記外挿パイプに抜き差し可能に挿
    入できる内挿パイプと、その内挿パイプ内を移動できる
    連結金具と、その連結金具に固定されて前記内挿パイプ
    のひとつの側面に形成されたガイド穴から前記内挿パイ
    プの外側にせり出した摘みと、前記連結金具に一端が連
    結されたバーと、前記内挿パイプの下部内側に固定され
    た円柱状のガイドと、その内側に設けられて圧縮力を生
    じるバネと、前記ガイドに覆い被さるように嵌め込まれ
    て、前記バネの力を受けると、前記ガイド穴が形成され
    た面と反対側の面に形成された穴から頭を出すことがで
    きるボタンと、前記バーのもう一端に連結されて前記内
    挿パイプ内を移動することができるとともに下側位置に
    あるときは前記ボタンを前記穴から突出させ、上側位置
    にあるときは前記ボタンを前記支柱内に押しこめるテー
    パを形成されたスライダと、前記内挿パイプの最下部と
    前記スライダに接続されて引張り力が生じるバネと、前
    記内挿パイプの最上部に設けられてアームレストを固定
    するアームレスト固定部と、からなることを特徴とする
    請求項13記載の車椅子。
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