JP2002081789A - エンジン駆動式ヒートポンプシステム - Google Patents

エンジン駆動式ヒートポンプシステム

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JP2002081789A
JP2002081789A JP2000274135A JP2000274135A JP2002081789A JP 2002081789 A JP2002081789 A JP 2002081789A JP 2000274135 A JP2000274135 A JP 2000274135A JP 2000274135 A JP2000274135 A JP 2000274135A JP 2002081789 A JP2002081789 A JP 2002081789A
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cooling water
temperature
supply
heat exchanger
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Michihiko Yamamoto
道彦 山本
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーモバルブおよびバイパス回路を不要にし
てコストダウンを可能にし、前記サーモバルブのハンチ
ングの発生の問題を解消し、安定した空調を実現するこ
と。 【解決手段】 ウオータポンプ11によって冷却水をエ
ンジン1に供給して、エンジン1によって加熱された冷
却水が熱交換器13およびラジエター15に供給される
エンジン駆動式ヒートポンプシステムにおいて、前記エ
ンジン1に該エンジンによって加熱された冷却水の前記
熱交換器13および前記ラジエター15への供給が制御
される供給弁9を直接接続するとともに、システムの運
転状態によって前記ウオータポンプ11により前記エン
ジン1への冷却水の供給量が制御されることによって、
エンジン潤滑油の温度が制御されるように構成されてい
るエンジン駆動式ヒートポンプシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウオータポンプに
よって冷却水をエンジンに供給して、エンジンによって
加熱された冷却水が熱交換器およびラジエターに供給さ
れるエンジン駆動式ヒートポンプシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガスヒートポンプシステム(GH
Pシステム、特開昭62−84273、特開平7−63
438)は、図8に示されるようにシステム起動時やエ
ンジン負荷の小さい場合のエンジン水温を、エンジン冷
却水温度として適正な値に上昇させるために、エンジン
1およびエンジンによって加熱された冷却水の前記熱交
換器13および前記ラジエター15への供給が制御され
る供給弁との間の回路に配設されたワックスバルブより
成るサーモスタット8を使用するものであった。
【0003】エンジン冷却水が低い場合において、この
サーモバルブ8によって冷却水をバイパスして水温を適
正な温度まで上昇させるものであった。
【0004】すなわちウォータポンプ11から排気熱交
換器7およびエンジン1を経て暖められた冷却水は、運
転開始等で水温が低い時、ショートサーキットしてサー
モバルブ8を通りウォータポンプ11に戻る。
【0005】エンジン冷却水の水温が上昇してくると、
暖房時や低温冷房(外気温度が低い場合の冷房運転)時
は、電動水三方弁9を2重管熱交換器13側に流れる様
に制御し、2重管熱交換器13で冷媒を加熱し、暖房能
力および蒸発能力の向上に寄与する。
【0006】冷却水は、熱交換後ウォータポンプ11に
戻る。冷房時は、電動水三方弁9がラジエタ側に切り換
わり、冷却水はラジエタ15で放熱後ウォータポンプ1
1に戻る。
【0007】また、低温冷房時は、電動水三方弁9を用
いてラジエタ15と2重管熱交換器13に流れる冷却水
量を制御し、2重管熱交換器13で冷媒と冷却水を熱交
換させ、冷媒に熱を授受することで、低温冷房を可能と
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガスヒート
ポンプシステムは、エンジン冷却水の温度が低い場合に
冷却水をバイパスするものであるため、前記サーモスタ
ット8または電磁弁およびバイパス回路が必要であり、
このため回路が複雑になり、コスト的にも高価であると
いう問題があった。
【0009】また、エンジン冷却水の熱を利用して低外
気温度での冷房運転を可能にするために、前記供給弁と
しての電動水三方弁をコントロールして、冷却水をラジ
エタ側から冷媒と熱授受がある2重管側に一部流す制御
を行っているが、サーモバルブを用いた回路では冷却水
水温が低くなると、前記サーモバルブの前記バイパス側
と前記電動水三方弁側にハンチングが発生するという問
題があった。
【0010】このため前記電動水三方弁に流れる冷却水
量が定まらず、2重管熱交換器における冷媒と冷却水と
の熱の授受がばらつき、安定した空調が得られないとい
う問題があった。
【0011】そこで本発明者は、ウオータポンプによっ
て冷却水をエンジンに供給して、エンジンによって加熱
された冷却水が熱交換器およびラジエターに供給される
エンジン駆動式ヒートポンプシステムにおいて、従来に
おけるサーモバルブおよびバイパス回路を取り除くこと
に着目し、前記エンジンに該エンジンによって加熱され
た冷却水の前記熱交換器および前記ラジエターへの供給
が制御される供給弁を直接接続して、前記エンジンへの
冷却水の供給を制御することにより、エンジン潤滑油の
温度を制御するという本発明の技術的思想に着眼し、更
に研究開発を重ねた結果、従来におけるサーモバルブお
よびバイパス回路を不要にしてコストダウンを可能に
し、前記サーモバルブのハンチングの発生の問題を解消
し、安定した空調を実現するという目的を達成する本発
明に到達した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のエンジン駆動式ヒートポンプシステム
は、ウオータポンプによって冷却水をエンジンに供給し
て、エンジンによって加熱された冷却水が熱交換器およ
びラジエターに供給されるエンジン駆動式ヒートポンプ
システムにおいて、前記エンジンに該エンジンによって
加熱された冷却水の前記熱交換器および前記ラジエター
への供給が制御される供給弁を直接接続するとともに、
前記エンジンへの冷却水の供給が制御されることによ
り、エンジン潤滑油の温度が制御されるように構成され
ているものである。
【0013】本発明(請求項2に記載の第2発明)のエ
ンジン駆動式ヒートポンプシステムは、前記第1発明に
おいて、システムの運転状態によって前記ウオータポン
プにより前記エンジンに供給される冷却水の供給状態が
制御されるものである。
【0014】本発明(請求項3に記載の第3発明)のエ
ンジン駆動式ヒートポンプシステムは、前記第2発明に
おいて、システムの運転状態によって、前記供給弁によ
り前記エンジンによって加熱された冷却水の前記熱交換
器および前記ラジエターへの供給量が制御されるもので
ある。
【0015】本発明(請求項4に記載の第4発明)のエ
ンジン駆動式ヒートポンプシステムは、前記第3発明に
おいて、前記システムの運転状態として、運転モード、
低温運転状態、エンジン回転数、エンジン冷却水温度、
エンジン潤滑油温度の少なくとも2以上の状態に基づ
き、冷却水の供給状態が制御されるものである。
【0016】本発明(請求項5に記載の第5発明)のエ
ンジン駆動式ヒートポンプシステムは、前記第4発明に
おいて、前記運転モードおよび前記低温運転状態に応じ
て、前記供給弁によって前記エンジンにより加熱された
冷却水の前記熱交換器および前記ラジエターへの供給量
が制御されるものである。
【0017】本発明(請求項6に記載の第6発明)のエ
ンジン駆動式ヒートポンプシステムは、前記第5発明に
おいて、前記エンジン回転数および前記エンジン冷却水
温度に応じて、前記ウオータポンプによって前記エンジ
ンに供給される冷却水の時間当たりの供給量が制御され
るものである。
【0018】本発明(請求項7に記載の第7発明)のエ
ンジン駆動式ヒートポンプシステムは、前記第5発明に
おいて、前記エンジン潤滑油温度に応じて、前記ウオー
タポンプによって前記エンジンに供給される冷却水の時
間当たりの供給量が制御されるものである。
【0019】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
エンジン駆動式ヒートポンプシステムは、ウオータポン
プによって冷却水をエンジンに供給して、エンジンによ
って加熱された冷却水が熱交換器およびラジエターに供
給されるエンジン駆動式ヒートポンプシステムにおい
て、前記エンジンに該エンジンによって加熱された冷却
水の前記熱交換器および前記ラジエターへの供給が制御
される供給弁を直接接続して、前記エンジンへの冷却水
の供給を制御することにより、エンジン潤滑油の温度を
制御するので、従来におけるサーモバルブおよびバイパ
ス回路を不要にしてコストダウンを可能にし、前記サー
モバルブのハンチングの発生の問題を解消し、安定した
空調を実現するという効果を奏する。
【0020】上記構成より成る第2発明のエンジン駆動
式ヒートポンプシステムは、前記第1発明において、シ
ステムの運転状態によって前記ウオータポンプによって
前記エンジンに供給される冷却水の供給状態が制御され
るので、前記システムの運転状態によって前記エンジン
潤滑油の温度が制御されるという効果を奏する。
【0021】上記構成より成る第3発明のエンジン駆動
式ヒートポンプシステムは、前記第2発明において、シ
ステムの運転状態によって、前記供給弁により前記エン
ジンによって加熱された冷却水の前記熱交換器および前
記ラジエターへの供給量が制御されるので、前記熱交換
器における冷媒と冷却水の熱交換量および前記ラジエタ
ーにおける冷却水の放熱量を制御するという効果を奏す
る。
【0022】上記構成より成る第4発明のエンジン駆動
式ヒートポンプシステムは、前記第3発明において、前
記システムの運転状態として、運転モード、低温運転状
態、エンジン回転数、エンジン冷却水温度、エンジン潤
滑油温度の少なくとも2以上の状態に基づき、冷却水の
供給状態が制御されるので、前記システムの運転状態に
応じた制御に必要な2以上の状態に基づく制御を可能に
するという効果を奏する。
【0023】上記構成より成る第5発明のエンジン駆動
式ヒートポンプシステムは、前記第4発明において、前
記運転モードおよび前記低温運転状態に応じて、前記供
給弁によって前記エンジンにより加熱された冷却水の前
記熱交換器および前記ラジエターへの供給量が制御され
るので、前記運転モードおよび前記低温運転状態に応じ
た前記熱交換器における冷媒と冷却水の熱交換量および
前記ラジエターにおける冷却水の放熱量を制御するとい
う効果を奏する。
【0024】上記構成より成る第6発明のエンジン駆動
式ヒートポンプシステムは、前記第5発明において、前
記エンジン回転数および前記エンジン冷却水温度に応じ
て、前記ウオータポンプによって前記エンジンに供給さ
れる冷却水の時間当たりの供給量が制御されるので、前
記エンジン回転数および前記エンジン冷却水温度に応じ
た前記エンジン潤滑油の温度の制御が可能になるという
効果を奏する。
【0025】上記構成より成る第7発明のエンジン駆動
式ヒートポンプシステムは、前記第5発明において、前
記エンジン潤滑油温度に応じて、前記ウオータポンプに
よって前記エンジンに供給される冷却水の時間当たりの
供給量が制御されるので、前記エンジン潤滑油温度に応
じた前記エンジン潤滑油の温度の制御が可能になるとい
う効果を奏する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0027】(第1実施形態)本第1実施形態のエンジ
ン駆動式ヒートポンプシステムは、図1ないし図5に示
されるようにウオータポンプ11によって冷却水をエン
ジン1に供給して、エンジン1によって加熱された冷却
水が熱交換器13およびラジエター15に供給されるエ
ンジン駆動式ヒートポンプシステムにおいて、前記エン
ジン1に該エンジンによって加熱された冷却水の前記熱
交換器13および前記ラジエター15への供給が制御さ
れる供給弁9を直接接続するとともに、システムの運転
状態によって前記ウオータポンプ11により前記エンジ
ン1への冷却水の供給量が制御されることによって、エ
ンジン潤滑油の温度が制御されるように構成されてい
る。
【0028】前記ウオータポンプ11は、冷却水リザー
ブタンク14、前記熱交換器13としての2重管熱交換
器および前記ラジエター15に連絡した冷却水注入口1
0に連絡されているとともに、排気熱交換器7を介して
前記エンジン1に連絡され、前記エンジン1に供給され
る冷却水の供給状態すなわち供給量が制御される。
【0029】前記供給弁9は、前記エンジン1に連絡し
た電動水三方弁によって構成され、前記熱交換器13と
しての2重管熱交換器および前記ラジエター15に連絡
して、冷却水の供給量が制御されるように構成されてい
る。
【0030】前記エンジン1には、水温センサー18が
配設されるとともに、ガスミキサー2が配設され、該ガ
スミキサー2にガス電磁弁4が接続されたガスレギュレ
ータ3が接続されるとともに、吸気サイレンサ6が接続
されたエアクリーナ5が接続されている。
【0031】また前記エンジン1に連絡された前記排気
熱交換器7には、排気トラッパ19が接続された排気マ
フラー12が接続されるとともに、排気トラッパ19、
排気マフラー12に連絡するとともにドレンホースが接
続されたドレンフィルタ17が接続されている。
【0032】本第1実施形態においては、前記運転モー
ドおよび前記低温運転状態に応じて、前記供給弁9とし
ての前記電動水三方弁によって前記エンジン1により加
熱された冷却水の前記熱交換器13および前記ラジエタ
ー15への供給量が制御されるものである。
【0033】また前記エンジン回転数および前記エンジ
ン冷却水温度に応じて、前記ウオータポンプ11によっ
て前記エンジン1に供給される冷却水の時間当たりの供
給量が制御されるものである。
【0034】本第1実施形態における前記ウオータポン
プ11の制御の手順について、図4に示されるフローチ
ャートに従い説明する。
【0035】ステップ101において、運転モードが冷
房運転状態か暖房運転状態かが判断され、冷房運転状態
の場合は、ステップ102において、低温運転状態かど
うか判断され、低温運転状態の場合はステップ103に
おいて、水弁A2ステップが採用される。
【0036】暖房運転状態の場合はステップ104にお
いて、水弁A1ステップが採用され、前記ステップ10
1において、冷房運転状態でない場合はステップ105
において、水弁A3ステップが採用される。尚、「水弁
A1ステップ」、「水弁A2ステップ」、「水弁A3ス
テップ」とは、電動水三方弁の開度のことである。例え
ば、このステップが1000ステップである場合、電動
水三方弁に供給された冷却水が全て二重管熱交換器に流
れ、ステップが0ステップである場合、電動水三方弁に
供給された冷却水が全てラジエタ15に流れ、ステップ
が500ステップである場合、電動水三方弁に供給され
た冷却水が二重管熱交換器とラジエタ15とにほぼ半々
で流れるように、各水弁ステップで電動水三方弁の開度
が設定されている。
【0037】ステップ106において、前記エンジン1
の回転数がN1以下かどうか判断され、前記エンジン1
の回転数がN1以下の場合は、ステップ107におい
て、エンジン1の冷却水の温度が第1の設定温度T1以
下かどうか判断される。
【0038】エンジン1の冷却水の温度が第1の設定温
度T1以下の場合はステップ108において、前記ウオ
ータポンプ11の冷却水供給量の可変制御がオンにされ
る。
【0039】前記ステップ106において前記エンジン
1の回転数がN1より大きい場合は、ステップ109に
おいて、エンジン1の冷却水の温度が第2の設定温度T
2以下の場合はステップ108において、前記ウオータ
ポンプ11の冷却水供給量の可変制御がオンにされる。
【0040】前記ステップ107においてエンジン1の
冷却水の温度が第1の設定温度T1より大きい場合、お
よび前記ステップ109においてエンジン1の冷却水の
温度が第2の設定温度T2より大きい場合は、ステップ
110において、前記ウオータポンプ11の冷却水供給
量の可変制御がオフにされる。
【0041】前記ウオータポンプ11の冷却水供給量の
可変制御について、図5を用いて説明する。図5(A)
に示される制御は、所謂PFM制御(Pulse Frequency
Moduration)と言われるもので、パルスの周波数を変え
ることにより時間当たりの波数を制御するものであり、
一定の周期T(ms)の間にx%の間の入力電圧を入力
するものであり、本第1実施形態においては一例として
本制御を採用した。
【0042】また図5(B)に示される制御は、所謂P
WM制御(Pulse Width Moduration)と言われるもの
で、周波数一定のパルスの幅(印加時間)を変えること
により時間当たりの平均エネルギーを制御するもので、
電圧の波形の一部をカットすることにより、パルスの幅
を変えるものである。
【0043】さらに図5(C)に示される制御は、所謂
PAM制御(Pulse Amplitude Moduration)と言われる
もので、パルスの振幅を変えることにより時間当たりの
平均振幅を制御するものであり、タップ切換えによって
モータ内部のコイル量を変化させて電圧を低下させるも
のである。
【0044】また図5(D)に示される制御は、所謂P
AM制御と言われるもので、DCモータによって直流電
源で電圧を変化させるものである。
【0045】さらに図5(E)に示される制御は、所謂
PFMおよびPAM併用制御と言われるもので、インバ
ータ制御と言われるものであり、インバータによって周
波数および電圧の両方を変化させる(周波数および電圧
の比を一定にする)ものである。
【0046】次に本第1実施形態における冷媒系統の動
作について、以下説明する。冷房運転においては、前記
エンジン1によって回転駆動された圧縮機21を出た冷
媒(R22)は、オイルセパレータ22および四方切替
弁23を通過した後、室外熱交換器24へ導かれる。
【0047】前記室外熱交換器24において、冷媒は外
気により熱を奪われ凝縮・液化し、更に過冷却コイルに
より冷媒液は過冷却状態となる。その後、内外接続配管
を通り室内機の電子膨張弁25で減圧された冷媒は、室
内熱交換器26で室内の熱を奪い(冷房)気化する。そ
の後、内外接続配管を通り四方切替弁23、アキューム
レータ27を経て圧縮機21に戻る。
【0048】また暖房運転において、圧縮機21を出た
冷媒(R22)は、前記オイルセパレータ22および前
記四方切替弁23を通過した後、前記室内熱交換器26
(室内機)へ導かれる。ここで、冷媒は室内へ熱を放出
し(暖房)凝縮・液化する。
【0049】その後、前記室内器26の前記電子膨張弁
25で減圧された冷媒は、内外接続配管を通り、室外機
の電子膨張弁およびキャピラリ管で更に減圧され、キャ
ピラリ管を通過した冷媒は過冷却コイルを経て室外熱交
換器24に導かれる。
【0050】この室外熱交換器24において、外気より
熱を吸収し前記四方切替弁23を通過して、液流量調整
弁を通過した冷媒と合流した後、二重管熱交換器13で
前記エンジン1の排熱より熱を吸収して気化する。気化
した冷媒は前記アキュームレータを経て前記圧縮機21
に戻る。
【0051】上記本第1実施形態のエンジン駆動式ヒー
トポンプシステムは、前記エンジン1に該エンジンによ
って加熱された冷却水の前記熱交換器13および前記ラ
ジエター15への供給が制御される供給弁9を直接接続
して、前記エンジン1への冷却水の供給を制御すること
により、エンジン潤滑油の温度を制御するので、従来に
おけるサーモバルブおよびバイパス回路を不要にしてコ
ストダウンを可能にし、前記サーモバルブのハンチング
の発生の問題を解消し、安定した空調を実現するという
効果を奏する。
【0052】また本第1実施形態のエンジン駆動式ヒー
トポンプシステムは、システムの運転状態によって前記
ウオータポンプ11によって前記エンジン1に供給され
る冷却水の供給状態が制御されるので、前記システムの
運転状態によって前記エンジン潤滑油の温度が制御され
るという効果を奏する。
【0053】さらに本第1実施形態のエンジン駆動式ヒ
ートポンプシステムは、システムの運転状態によって前
記供給弁9によって前記エンジン1によって加熱された
冷却水の前記熱交換器13および前記ラジエター15へ
の供給量が制御されるので、前記熱交換器13における
冷媒と冷却水の熱交換量および前記ラジエター15にお
ける冷却水の放熱量を制御するという効果を奏する。
【0054】また本第1実施形態のエンジン駆動式ヒー
トポンプシステムは、前記運転モードおよび前記低温運
転状態に応じて、前記供給弁13としての前記電動水三
方弁によって前記エンジン1によって加熱された冷却水
の前記熱交換器13および前記ラジエター15への供給
量が制御されるので、前記運転モードおよび前記低温運
転状態に応じた前記熱交換器13における冷媒と冷却水
の熱交換量および前記ラジエター15における冷却水の
放熱量を制御するという効果を奏する。
【0055】さらに本第1実施形態のエンジン駆動式ヒ
ートポンプシステムは、前記エンジン回転数および前記
エンジン冷却水温度に応じて、前記ウオータポンプ11
によって前記エンジン1に供給される冷却水の時間当た
りの供給量が制御されるので、前記エンジン回転数およ
び前記エンジン冷却水温度に応じた前記エンジン潤滑油
の温度の制御が可能になるという効果を奏する。
【0056】すなわち運転開始時においては、エンジン
冷却水の温度及びエンジン潤滑油(オイル)の温度が低
い状態にある。このため起動時の前記ウォータポンプ1
1の冷却水量を例えば通常の1/3の流量にする。これ
によって、前記エンジン1の冷却水量が低減され、エン
ジンオイル温度の早期上昇が可能となる。
【0057】低負荷運転時においては、空調負荷が低い
場合、前記エンジン1の回転数が低下し、冷却水温度お
よびエンジンオイル温度が低下する。そこで、前記ウォ
ータポンプ11の冷却水量を例えば通常の1/2の流量
にする。この制御により、エンジン1および前記排気熱
交換器7における熱の授受が減り、エンジン1のオイル
温度の低下を防ぐことが可能となる。また、エンジン1
の出口水温を上昇させることが可能となる。
【0058】冷房低温運転(外気温度が低い場合の運
転)時においては、エンジン1の回転数が低下し、冷却
水温度及びエンジンオイル温度が低下する。そこで、前
記ウォータポンプ11の冷却水量を例えば通常の1/2
の流量にし、電動三方弁を用いて前記ラジエタ15と前
記2重熱交換器13に流れる冷却水量を制御する。
【0059】この方法で2重管熱交換器13に流れる冷
却水量を制御することで、2重管熱交換器13における
熱交換量(冷媒と冷却水)が平滑化し、低温冷房を安定
して行える。また、エンジン負荷が減少し、更なる冷却
水温度及びエンジンオイル温度の低下がある場合は、例
えば冷却水量を通常の1/3の流量にすることで、エン
ジンオイル温度低下を防止することが可能となる。
【0060】(第2実施形態)本第2実施形態のエンジ
ン駆動式ヒートポンプシステムは、図6および図7に示
されるように前記第1実施形態における前記エンジン回
転数および前記エンジン冷却水温度の代わりに、前記エ
ンジン潤滑油温度に応じて、前記ウオータポンプによっ
て前記エンジンに供給される冷却水の時間当たりの供給
量を制御する点が、前記第1実施形態との相違点であ
り、相違点を中心に説明する。
【0061】前記エンジン潤滑油温度は、図7に示され
るようにエンジン冷却水温度、外気温度、換気ファン、
コンプレッサ接続台数、エンジン回転数等に応じて複合
的に変化するものである。
【0062】そこで本第2実施形態においては、図6に
おけるステップ201において、前記エンジン1の潤滑
油の温度を直接に検出または間接的に算出して、前記エ
ンジン1の潤滑油の温度が基準値T1以下かどうかを判
断し、基準値T1以下の場合は、前記ウオータポンプ1
1の冷却水供給量の可変制御がオンにされる。
【0063】エンジン1の冷却水の温度およびエンジン
回転数から、エンジンの潤滑油の温度を推測し、推測し
たエンジンの潤滑油の温度が基準値T1以下かどうかを
判断するものである。
【0064】本第2実施形態のエンジン駆動式ヒートポ
ンプシステムは、前記エンジン潤滑油温度に応じて、前
記ウオータポンプ11によって前記エンジン1に供給さ
れる冷却水の時間当たりの供給量が制御されるので、前
記エンジン潤滑油温度に応じた前記エンジン潤滑油の温
度の制御が可能になるという効果を奏する。
【0065】すなわち、本第2実施形態においては、エ
ンジンの冷却水の温度およびエンジン回転数から制御目
標である前記エンジン潤滑油の温度を直接推測算出し
て、当該算出値と前記基準値T1とを比較することによ
り、前記ウオータポンプ11の冷却水供給量を可変制御
することによって、前記エンジン潤滑油の温度を制御す
るので、前記エンジン潤滑油の温度の精確な制御を可能
にするという効果を奏する。
【0066】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のエンジン駆動式ヒート
ポンプシステムを示すブロック図である。
【図2】本第1実施形態のシステムの冷房運転系統図で
ある。
【図3】本第1実施形態のシステムの暖房運転系統図で
ある。
【図4】本第1実施形態のシステムにおける制御手順を
示すチャート図である。
【図5】本第1実施形態のシステムにおけるウオータポ
ンプの制御の種類を説明するための線図である。
【図6】本発明の第2実施形態のエンジン駆動式ヒート
ポンプシステムにおける制御手順を示すチャート図であ
る。
【図7】本第2実施形態のシステムにおけるエンジン油
温算出の相関を示すブロック図である。
【図8】従来のエンジン駆動式ヒートポンプシステムを
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン 9 供給弁 11 ウオータポンプ 13 熱交換器 15 ラジエター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 11/02 102 F24F 11/02 102Q

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウオータポンプによって冷却水をエンジ
    ンに供給して、エンジンによって加熱された冷却水が熱
    交換器およびラジエターに供給されるエンジン駆動式ヒ
    ートポンプシステムにおいて、 前記エンジンに該エンジンによって加熱された冷却水の
    前記熱交換器および前記ラジエターへの供給が制御され
    る供給弁を直接接続するとともに、前記エンジンへの冷
    却水の供給が制御されることにより、エンジン潤滑油の
    温度が制御されるように構成されていることを特徴とす
    るエンジン駆動式ヒートポンプシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 システムの運転状態によって前記ウオータポンプにより
    前記エンジンに供給される冷却水の供給状態が制御され
    ることを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 システムの運転状態によって、前記供給弁により前記エ
    ンジンによって加熱された冷却水の前記熱交換器および
    前記ラジエターへの供給量が制御されることを特徴とす
    るエンジン駆動式ヒートポンプシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記システムの運転状態として、運転モード、低温運転
    状態、エンジン回転数、エンジン冷却水温度、エンジン
    潤滑油温度の少なくとも2以上の状態に基づき、冷却水
    の供給状態が制御されることを特徴とするエンジン駆動
    式ヒートポンプシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記運転モードおよび前記低温運転状態に応じて、前記
    供給弁によって前記エンジンにより加熱された冷却水の
    前記熱交換器および前記ラジエターへの供給量が制御さ
    れることを特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプシス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記エンジン回転数および前記エンジン冷却水温度に応
    じて、前記ウオータポンプによって前記エンジンに供給
    される冷却水の時間当たりの供給量が制御されることを
    特徴とするエンジン駆動式ヒートポンプシステム。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 前記エンジン潤滑油温度に応じて、前記ウオータポンプ
    によって前記エンジンに供給される冷却水の時間当たり
    の供給量が制御されることを特徴とするエンジン駆動式
    ヒートポンプシステム。
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