JP2002081518A - 摩擦ローラ式変速機 - Google Patents

摩擦ローラ式変速機

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JP2002081518A
JP2002081518A JP2000270966A JP2000270966A JP2002081518A JP 2002081518 A JP2002081518 A JP 2002081518A JP 2000270966 A JP2000270966 A JP 2000270966A JP 2000270966 A JP2000270966 A JP 2000270966A JP 2002081518 A JP2002081518 A JP 2002081518A
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JP
Japan
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roller
center
outer ring
rollers
type transmission
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Application number
JP2000270966A
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Inventor
Atsushi Ozawa
敦 尾澤
Ryoichi Otaki
大滝  亮一
Shunpei Sarashina
俊平 更科
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両方向の回転力を伝達できる構造で、大きな
回転力を伝達できると共に、高い伝達効率を得られ、し
かも動力の受け渡しを行なう他の機械装置との組み合わ
せを容易にできる構造を実現する。 【解決手段】 それぞれが中心ローラ4aと外輪38と
の間で一方向の回転力のみ伝達自在である、1対の摩擦
ローラ式変速ユニット45a、45b同士を、上記両部
材4a、38間で伝達可能な回転力の方向を互いに逆に
した状態で軸方向に組み合わせる。これら各摩擦ローラ
式変速ユニット45a、45bをそれぞれ2個ずつのガ
イドローラ10a、10bと1個ずつのウェッジローラ
11を含んで構成する。又、動力を取り出す為の出力部
材31を、軸方向に関して1対の外輪38、38同士の
間に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種機械装置に
組み込んで、減速或は増速しつつ両方向の回転運動を伝
達できる摩擦ローラ式変速機の改良に関し、高い伝達効
率を維持しつつ、大きな回転力の伝達を行なえる構造を
実現するものである。
【0002】
【従来の技術】摩擦ローラ式変速機は、遊星歯車式等の
歯車式変速機に比べて、高速で運転した場合にも発生す
る騒音が小さい。この為、例えば摩擦ローラ式変速機を
電動モータの出力部に組み付けて減速機として使用し、
この電動モータの回転運動を減速すると共にトルクを増
大させる構造が、例えば特開平8−210455号公報
に記載されている。この公報等に記載された一般的な摩
擦ローラ式変速機は、各ローラの周面同士の当接圧を、
伝達すべきトルクの変動に拘らず、常に一定のままに保
持している。この為、伝達効率が必ずしも良好とは言え
ない。良好な伝達効率を確保する為には、伝達すべきト
ルクが小さい場合に上記当接圧を低くし、反対に伝達す
べきトルクが大きい場合に上記当接圧を高くする事が考
えられる。一方、遊園地の遊戯具、或は足漕ぎ式のボー
トの如く、ペダルを踏んで駆動する装置で、しかもペダ
ルを両方向に回転させる可能性がある部分に組み込む摩
擦ローラ式変速機は、伝達すべきトルクの方向に拘ら
ず、このトルクの伝達を自在とする必要がある。
【0003】この様に、伝達すべきトルクの方向に拘ら
ず、このトルクの伝達を自在とし、且つ、伝達すべきト
ルクの大きさに応じて、各ローラの周面同士の当接圧を
変化させる構造として、米国特許第4709589号明
細書には、図4〜7に示す様な摩擦ローラ式変速機が記
載されている。この従来の摩擦ローラ式変速機は、有底
円筒状の本体1とこの本体1の基端開口部を塞ぐ蓋体2
とから成る固定のハウジング3内に中心ローラ4の内半
部(図4の右半部)を、上記蓋体2の略中央部に形成し
た通孔5を通じて挿入している。尚、この通孔5は、上
記蓋体2の中心から、少しだけ外れた位置に設けてい
る。又、上記中心ローラ4の外半部(図4の左半部)で
上記蓋体2から突出した部分には、入力軸6の端部を結
合固定している。
【0004】又、上記ハウジング3の内側で上記中心ロ
ーラ4の周囲部分には、3本の支持軸7a、7b、7c
を、それぞれこの中心ローラ4と平行に配置している。
即ち、これら各支持軸7a、7b、7cの一端部(図4
の左端部)を上記蓋体2に支持すると共に、他端部(図
4の右端部)を連結板8に支持している。尚、これら3
本の支持軸7a、7b、7cのうち、図5〜7の上部中
央に位置する1本の支持軸7aは、その両端部を上記蓋
体2及び連結板8に形成した嵌合孔に圧入固定してい
る。従って、この支持軸7aが、上記ハウジング3内で
円周方向或は直径方向に変位する事はない。
【0005】これに対して、図5〜7の下部左右両側に
位置する残り2本の支持軸7b、7cは、両端部を上記
蓋体2及び連結板8に対し、上記ハウジング3の円周方
向及び直径方向に亙る若干の変位自在に支持している。
この為に、上記蓋体2及び連結板8の一部で上記支持軸
7b、7cの両端部に整合する部分には、図6に示す様
に、上記両支持軸7b、7cの外径よりも大きな内径を
有する支持孔9、9を形成し、これら各支持孔9、9
に、上記両支持軸7b、7cの両端部を緩く係合させて
いる。そして、これら各支持軸7a、7b、7cの中間
部周囲に、それぞれが中間ローラであるガイドローラ1
0及びウェッジローラ11a、11bを、それぞれラジ
アルニードル軸受12により、回転自在に支持してい
る。尚、上記連結板8は、上記蓋体2の内面(上記ガイ
ドローラ10及びウェッジローラ11a、11bを設置
した空間側の面で、図4の右面)の一部で、上記ガイド
ローラ10及びウェッジローラ11a、11bから外れ
た位置に突設した突部13、13に突き当て、連結ボル
ト14、14により、上記蓋体2に連結固定している。
【0006】又、上記ハウジング3の内側で上記ガイド
ローラ10及びウェッジローラ11a、11bを囲む部
分には、円環状の外輪15を、回転自在に設けている。
この外輪15の内周面中央部は直径方向内方に突出させ
る事により、土手状の凸部16とし、この凸部16の内
周面を第二の円筒面17としている。そして、この第二
の円筒面17と、上記ガイドローラ10及びウェッジロ
ーラ11a、11bの外周面である第三の円筒面18、
18とを当接自在としている。又、上記外輪15には、
結合ブラケット19の外径側端部を外嵌固定し、この結
合ブラケット19の中心部に、出力軸20の内端部(図
4の左端部)を結合固定している。この出力軸20は、
前記ハウジング3を構成する本体1の中央部に形成した
第二の通孔21を回転自在に挿通して、このハウジング
3外に突出させている。
【0007】上記ガイドローラ10及びウェッジローラ
11a、11bの外周面である、上記各第三の円筒面1
8、18は、それぞれ前記中心ローラ4の外周面に設け
た第一の円筒面22と、上記外輪15の内周面に設けた
上記第二の円筒面17とに当接させている。上記中心ロ
ーラ4の中心と上記出力軸20及び外輪15の中心とは
互いに偏心している。即ち、前述の様に、上記中心ロー
ラ4を挿通する通孔5は、上記ハウジング3の中心から
少しだけ外れた位置に設けているのに対して、上記出力
軸20を挿通する第二の通孔21は、上記ハウジング3
の中心に設けている。又、この第二の通孔21の内側に
回転自在に支持した出力軸20と外輪15とは、互いに
同心である。従って、上記中心ローラ4と上記外輪15
及び出力軸20とは、上記通孔5のハウジング3の中心
からのずれ量δ(図4参照)分だけ、互いに偏心してい
る。そして、上記中心ローラ4の外周面に設けた上記第
一の円筒面22と上記外輪15の内周面に設けた上記第
二の円筒面17との間に存在して上記ガイドローラ10
及びウェッジローラ11a、11bが設けられた環状空
間23の幅寸法が、このδ分の偏心量に見合う分だけ、
円周方向に関して不同になっている。
【0008】この様に、上記環状空間23の幅寸法を円
周方向に関して不同にした分、上記ガイドローラ10及
びウェッジローラ11a、11bの外径を異ならせてい
る。即ち、上記外輪15に対し中心ローラ4が偏心して
いる側(図4〜7の下側)に位置するウェッジローラ1
1a、11bの径を、互いに同じとすると共に比較的小
径にしている。これに対し、上記外輪15に対し中心ロ
ーラ4が偏心しているのと反対側(図4〜7の上側)に
位置するガイドローラ10の径を、上記両ウェッジロー
ラ11a、11bよりも大きくしている。そして、これ
ら3個の、それぞれが中間ローラであるガイドローラ1
0及びウェッジローラ11a、11bの外周面である第
三の円筒面18、18を、上記第一、第二の円筒面2
2、17に当接させている。
【0009】尚、それぞれが中間ローラである、上記1
個のガイドローラ10及び2個のウェッジローラ11
a、11bのうち、ガイドローラ10を支持した支持軸
7aは、前述の様に、上記ハウジング3内に固定してい
る。これに対して、ウェッジローラ11a、11bを支
持した支持軸7b、7cは、やはり前述した様に上記ハ
ウジング3内に、円周方向及び直径方向に亙る若干の変
位を自在に支持している。従って、上記ウェッジローラ
11a、11bも、上記ハウジング3内で円周方向及び
直径方向に亙り若干の変位自在である。そして、前記蓋
体2のシリンダ孔24、24内に装着した圧縮コイルば
ね25、25等の弾性材により、上記各ウェッジローラ
11a、11bを支持した支持軸7b、7cを、これら
各支持軸7b、7cに回転自在に支持したウェッジロー
ラ11a、11bを前記環状空間23の幅の狭い部分に
向け移動させるべく、弾性的に軽く押圧している。
【0010】上述の様に構成する従来の摩擦ローラ式変
速機の場合、例えば、上記中心ローラ4が、作動状態を
示す図7に矢印イで示す様に、時計方向に回転すると、
上記1対のウェッジローラ11a、11bが、同図に矢
印ロで示す様に、上記各支持軸7b、7cを中心に反時
計方向に回転し、前記外輪15が同じく矢印ハで示す様
に反時計方向に回転する。そして、この様に上記1対の
ウェッジローラ11a、11bが矢印ロで示す様に回転
し、これら各ウェッジローラ11a、11bを挟持した
中心ローラ4及び外輪15がそれぞれ矢印イ、ハに示す
様に回転すると、上記各ウェッジローラ11a、11b
全体が、それぞれ図7に矢印ニで示す様に、時計方向に
変位する傾向となる。
【0011】即ち、上記1対のウェッジローラ11a、
11bは、矢印イ方向に回転する上記中心ローラ4か
ら、上記矢印ニ方向の力を受け、これら各ウェッジロー
ラ11a、11b自身が矢印ロ方向に回転する事で外輪
15の内周面に設けた第二の円筒面17との当接部から
受ける反作用により、やはり上記矢印ニ方向の力を受け
る。この結果、上記1対のウェッジローラ11a、11
bのうち、一方(図5〜7の右方)のウェッジローラ1
1aが前記環状空間23の幅の狭い部分に向けて、他方
(図5〜7の左方)のウェッジローラ11bが前記圧縮
コイルばね25の弾力に抗して上記環状空間23の幅の
広い部分に向けて、それぞれ移動する傾向になる。
【0012】この結果、上記一方のウェッジローラ11
aの外周面に設けた第三の円筒面18が、上記中心ロー
ラ4の外周面に設けた第一の円筒面22と上記外輪15
の内周面に設けた第二の円筒面17とを強く押圧する。
そして、上記一方のウェッジローラ11aの外周面に設
けた第三の円筒面18と上記第一の円筒面22との当接
部である内径側当接部26、及び、この第三の円筒面1
8と上記第二の円筒面17との当接部である外径側当接
部27の当接圧が高くなる。これに対して、上記他方の
ウェッジローラ11bは、上述の様に環状空間23の幅
の広い部分に向けて移動する傾向となる為、この他方の
ウェッジローラ11bに関する内径側、外径側両当接部
26、27の当接圧は喪失する。
【0013】上述の様に一方のウェッジローラ11aに
関する内径側、外径側両当接部26、27の当接圧が高
くなると、それぞれがこの一方のウェッジローラ11a
の外周面に設けた第三の円筒面18により押圧される部
材である、上記中心ローラ4と外輪15とのうちの少な
くとも一方の部材が、組み付け隙間、或は弾性変形等に
基づき、それぞれの直径方向に亙り僅かに変位する。こ
の結果、前記ガイドローラ10に関する内径側、外径側
両当接部15、16の当接圧が高くなる。上記一方のウ
ェッジローラ11aを上記環状空間23の幅の狭い部分
に向け移動させようとする力は、上記中心ローラ4から
上記外輪15に伝達するトルクの大きさに応じて変化す
る。そして、この力が大きくなる程、上記ウェッジロー
ラ11a及びガイドローラ10に関する内径側、外径側
両当接部26、27の当接圧が大きくなる。そして、こ
の様な作用に基づき、上記伝達するトルクに応じた当接
圧を自動的に選定して、摩擦ローラ式変速機の伝達効率
を確保する。
【0014】上述の様な摩擦ローラ式変速機の構造は、
円周方向に関して対称である。この為、上記中心ローラ
4が図7の矢印イと反対方向(反時計方向)に回転する
場合に、上記摩擦ローラ式変速機の作動状態並びにトル
クの伝達方向は、円周方向に関して上述した場合(上記
中心ローラ4が矢印イの方向に回転する場合)と逆にな
る。この様に図4〜7に示した摩擦ローラ変速機の場合
には、上記中心ローラ4から上記外輪15への両方向の
トルク伝達を行なえる。
【0015】尚、上述の例は、中心ローラ4を入力側と
し、外輪15を出力側とする事により、摩擦ローラ式変
速機を減速機として利用する場合に就いて示した。これ
に対して、外輪15を入力側とし、中心ローラ4を出力
側とする事により、摩擦ローラ式変速機を増速機として
利用する場合も、入出力の方向が逆になる以外、上述し
た場合と同様の作用により、上記外輪15と中心ローラ
4との間で両方向のトルク伝達を行なえる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来の摩
擦ローラ式変速機の場合には、上記中心ローラ4(又は
上記外輪15)の回転方向に関係なく、これら中心ロー
ラ4と外輪15との間で両方向のトルク伝達を行なえる
が、大きなトルクを伝達する事が難しい。この理由に就
いて、以下に説明する。上述した通り、上記従来構造の
場合には、上記中心ローラ4と上記外輪15との間で伝
達すべきトルクを、2個の中間ローラ{1個のガイドロ
ーラ10及び何れか一方のウェッジローラ11a(11
b)}に関する内径側、外径側両当接部26、27を介
して伝達する。又、図8に示す様に、上記2個の中間ロ
ーラである、ガイドローラ10と何れか一方のウェッジ
ローラ11a(11b)との各中心軸O10、O11同士
は、上記中心ローラ4の中心軸O4 を挟んで互いに直径
方向に関し180度反対側には存在しない。言い換えれ
ば、上記ガイドローラ10及び何れか一方のウェッジロ
ーラ11a(11b)の各中心軸O10、O11と上記中心
ローラ4の中心軸O4 とを結ぶ1対の線分A、B同士の
なす角度θが、180度よりも大幅に小さい(θ≪
π)。
【0017】この為、上記中心ローラ4及び外輪15に
は、上記ガイドローラ10及び何れか一方のウェッジロ
ーラ11a(11b)から、それぞれ異なる方向の力
F、Fが加わる。そして、これら各力F、Fの合力とし
て、上記中心ローラ4と上記外輪15に、それぞれ同図
の矢印αで示す方向の力が加わる。この様な矢印αで示
した力は、上記中心ローラ4及び外輪15を、それぞれ
上記ガイドローラ10及び何れか一方のウェッジローラ
11a(11b)から退避させる方向に加わる。しかも
この矢印αで示した力の大きさは、上記中心ローラ4と
上記外輪15との間で伝達すべきトルクが大きくなる程
大きくなる。この結果、これら中心ローラ4と上記外輪
15との間で大きなトルクを伝達しようとすると、これ
ら中心ローラ4及び外輪15が上記ガイドローラ10及
び何れか一方のウェッジローラ11a(11b)から退
避する傾向が強くなる。そして、これらガイドローラ1
0及び何れか一方のウェッジローラ11a(11b)に
関する内径側、外径側両当接部26、27の面圧が低下
し、これら各当接部26、27で滑りが発生する様にな
って、上記トルクを伝達できなくなる。又、この様に各
当接部26、27で滑りが発生する為、摩擦ローラ式変
速機によるトルクの伝達効率が低下する。本発明の摩擦
ローラ式変速機は、この様な不都合を解消すべく発明し
たものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の摩擦ローラ式変
速機は、それぞれが所定方向の回転力のみを伝達自在な
1対の摩擦ローラ式変速ユニットを、伝達し得る回転力
の方向を互いに逆にした状態で組み合わせて成る。この
様な本発明の摩擦ローラ式変速機を構成する、上記1対
の摩擦ローラ式変速ユニットはそれぞれ、外周面を第一
の円筒面とした中心ローラと、内周面を第二の円筒面と
してこの中心ローラの周囲に、この中心ローラに対する
相対回転を自在に設けられた外輪と、上記第一の円筒面
と上記第二の円筒面との間の環状空間内に、上記中心ロ
ーラと平行に配置された3本以上の支持軸と、これら各
支持軸により回転自在に支持され、それぞれの外周面を
上記第一、第二の各円筒面と当接自在な第三の円筒面と
した3個以上の中間ローラとを備える。そして、上記中
心ローラの中心と上記外輪の中心とを偏心させる事によ
り、上記環状空間の幅寸法を円周方向に関して不同に
し、上記3個以上の中間ローラのうちの1個の中間ロー
ラを、少なくとも上記環状空間の円周方向に変位自在に
支持してウェッジローラとし、残りの中間ローラをガイ
ドローラとすると共に、上記中心ローラ及び外輪が所定
方向に回転した場合に、上記ウェッジローラとなる中間
ローラを上記環状空間の幅の狭い部分に向け移動自在と
する事により、上記中心ローラと上記外輪との間で所定
方向の回転力のみ伝達自在としている。そして、本発明
の摩擦ローラ式変速機は、それぞれが上述の様に構成す
る1対の摩擦ローラ式変速ユニットを構成する上記中心
ローラ同士及び上記外輪同士をそれぞれ実質的に同心に
配置した状態で、且つ、これら両摩擦ローラ式変速ユニ
ット同士で上記中心ローラと上記外輪との間で伝達可能
な回転力の方向が互いに逆となる様に設け、上記両摩擦
ローラ式変速ユニットを構成する中心ローラ及び外輪の
軸方向端部同士を、それぞれ回転力の伝達を自在に結合
する。これと共に、これら互いに結合する両外輪の軸方
向端部同士の間部分に動力伝達部材を、これら両外輪と
の間での回転力の伝達を自在に結合して成る。
【0019】
【作用】上述の様に構成する本発明の摩擦ローラ式変速
機の場合には、入力側の部材(互いに結合した1対の中
心ローラ、又は動力伝達部材及び各外輪)が何れの方向
に回転駆動する場合でも、1対の摩擦ローラ式変速ユニ
ットのうちの何れか一方の摩擦ローラ式変速ユニット
が、上記入力側の部材の回転駆動力を出力側の部材(動
力伝達部材及び各外輪、又は互いに結合した1対の中心
ローラ)に伝達する。
【0020】即ち、本発明の場合、入力側の部材が何れ
かの方向に回転駆動すると、何れか一方の摩擦ローラ式
変速ユニットを構成するウェッジローラとなる中間ロー
ラが、環状空間の幅の狭い部分に向け移動する傾向とな
る。この結果、この何れか一方の摩擦ローラ式変速ユニ
ットを構成する、総ての中間ローラの外周面である第三
の円筒面と中心ローラの外周面である第一の円筒面及び
外輪の内周面である第二の円筒面との当接部の当接圧が
高くなる。この結果、これら各当接部での摩擦係合に基
づき、入力側の部材から出力側の部材への回転力の伝達
が自在となる。特に、本発明の場合、この様に入力側の
部材から出力側の部材への回転力の伝達を行なう際に
は、3個以上の総ての中間ローラの外周面に設けた第三
の円筒面が、それぞれ上記第一、第二の各円筒面に強く
当接する。この為、入力側の部材の回転駆動力が大きく
なる事に伴い、上記各中間ローラが上記中心ローラ及び
外輪を押圧する力が大きくなった場合でも、前述した従
来構造(2個の中間ローラを介して回転力の伝達を行な
う構造)の様に、上記中心ローラ及び外輪が、上記各中
間ローラから退避する方向に変位する事はない。従っ
て、上記各当接部の当接圧を十分に確保して、これら各
当接部で滑りが生じるのを防止できる。この為、大きな
回転力を伝達できると共に、高い伝達効率を得られる。
【0021】一方、上記1対の摩擦ローラ式変速ユニッ
トのうちの他方の摩擦ローラ式変速ユニットを構成する
ウェッジローラとなる中間ローラは、環状空間の幅の広
い部分に向け退避する傾向となる。この結果、この他方
の摩擦ローラ式変速ユニットを構成する、総ての中間ロ
ーラの外周面である第三の円筒面と第一の円筒面及び第
二の円筒面との当接部の当接圧が低下若しくは喪失す
る。この結果、この他方の摩擦ローラ式変速ユニット
は、入力側の部材から出力側の部材への回転力の伝達を
行なわない状態となる。逆に言えば、上記他方の摩擦ロ
ーラ式変速ユニットが、前記一方の摩擦ローラ式変速ユ
ニットによる回転力の伝達に対する抵抗にはならない。
【0022】又、本発明の摩擦ローラ式変速機の場合、
伝達すべき回転力の入出力を行なう動力伝達部材を、1
対の摩擦ローラ式変速ユニットを構成する各外輪の軸方
向端部同士の間に設けている。この為、例えば、次の様
な利点がある。即ち、上記動力伝達部材との間で回転力
の受け渡しを行なう部材がプーリや歯車等である場合、
これらプーリや歯車等の部材は、上記動力伝達部材の周
囲に配置する必要がある。一方、摩擦ローラ式変速機を
含んで構成する機械装置の構造上、この摩擦ローラ式変
速機の軸方向端部周囲には、他の部材等が配置されてい
る等により、空きスペースが存在しない場合がある。こ
の場合に、上記動力伝達部材が摩擦ローラ式変速機の軸
方向端部に設けられていると、この動力伝達部材の周囲
に上記プーリや歯車等の部材を配置できなくなる。これ
に対し、本発明の摩擦ローラ式変速機の場合には、上記
動力伝達部材を互いに結合する各外輪の軸方向端部同士
の間、即ち、この摩擦ローラ式変速機の軸方向中央部に
設けている。この為、この摩擦ローラ式変速機の軸方向
端部周囲に適当な空きスペースが存在しない場合でも、
上記動力伝達部材の周囲に上記プーリや歯車等の部材を
配置できる。
【0023】又、この動力伝達部材を摩擦ローラ式変速
機の軸方向一端部に設ける構造の場合には、この摩擦ロ
ーラ式変速機の軸方向他端部が他の機械装置に対して軸
方向に突出し易くなる。この為、これら摩擦ローラ式変
速機と他の機械装置とを収納するケーシングを徒に大型
化させる可能性がある。これに対して、本発明の場合に
は、上記動力伝達部材を摩擦ローラ式変速機の軸方向中
央部に設けている為、この摩擦ローラ式変速機の軸方向
端部を他の機械装置に対して軸方向に突出しにくくでき
る。この為、上記ケーシングが徒に大きくなるのを防止
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の1例を示している。本例の摩擦ローラ式変速機は、そ
れぞれが有底円筒状の本体1aとこの本体1aの端部開
口を塞ぐ蓋体2a、2bとから成る、1対のハウジング
3a、3bを、軸方向(図1の左右方向)に関して互い
に離隔して設けている。これら各ハウジング3a、3b
の内側には連結筒28の両端部を、それぞれ上記各本体
1a、1aの中央部に形成した通孔29、29を通じて
挿入している。これと共に、上記連結筒28の両端寄り
部を上記各通孔29、29の内側に、それぞれ玉軸受3
0、30により回転のみ自在に支持している。
【0025】又、上記連結筒28の軸方向中央部で、上
記両ハウジング3a、3b同士の間に挟まれた部分の外
周面には、出力プーリ、出力歯車等の出力部材31を、
セレーション係合、キー係合等による係合部32を介し
て、上記連結筒28と共に回転自在に結合している。こ
れと共に、上記連結筒28の外周面で上記係合部32の
両側部分に止め輪33、33を係止して、上記出力部材
31が軸方向にずれ動くのを防止している。尚、この出
力部材31は、本例の摩擦ローラ式変速機の出力を取り
出す為の部材である。この様な出力部材31は、上記連
結筒28と一体に形成する事もできる。又、本例の場
合、上記連結筒28と上記出力部材31とが、請求項に
記載した動力伝達部材を構成する。
【0026】又、上記各ハウジング3a、3b及び上記
連結筒28の内側には、外周面を第一の円筒面22とし
た中心ローラ4aを、この連結筒28と平行に、且つ、
この連結筒28及び上記各ハウジング3a、3bに対す
る回転を自在に設けている。本例の場合、この中心ロー
ラ4aは、一方(図1の右方)のハウジング3aの外側
(図1の右側)に配置した、電動モータ34を構成する
回転駆動軸と一体に形成している。即ち、この様な中心
ローラ4aは、上記一方のハウジング3aを構成する蓋
体2aの略中央部に形成した通孔35を通じて、上記各
ハウジング3a、3b及び連結筒28の内側に挿通して
いる。尚、この通孔35は、上記一方のハウジング3a
の中心から少しだけ外れた位置に設けている。そして、
上記中心ローラ4aは、この通孔35の内側を、この通
孔35と同心に挿通している。又、上記中心ローラ4a
の基端部(図1の右端部)で、上記一方のハウジング3
a外に突出した部分の外周面には、上記電動モータ34
を構成するロータ36を固定している。これと共に、こ
の中心ローラ4aの基端部を、この電動モータ34を構
成する1対の玉軸受37、37により、回転のみ自在に
支持している。尚、上記中心ローラ4aと上記電動モー
タ34の回転駆動軸とを別体として、これら中心ローラ
4aと回転駆動軸との軸方向端部同士を互いに結合する
構造を採用する事もできる。
【0027】又、上記連結筒28の両端部で上記各ハウ
ジング3a、3bの内側に挿入した部分には、それぞれ
外輪38、38を、この連結筒28と実質的に同心に、
且つ、回転力の伝達自在に結合している。これら各外輪
38、38はそれぞれ、断面L字形で全体を円環状に形
成しており、円筒状の外輪本体39と、この外輪本体3
9の軸方向端部から直径方向内方に向け直角に折れ曲が
った円輪状の結合部40とを備える。特に、本例の場
合、これら各外輪38、38は上記連結筒28の両端部
に、ラジアル方向に関する若干の変位自在に結合してい
る。この為に、本例の場合には、上記連結筒28の両端
部外周面に雄スプライン部41、41を、上記各結合部
40、40の内周面に雌スプライン部42、42を、そ
れぞれ形成している。そして、上記各外輪本体39、3
9を互いに軸方向反対側に向けた状態で、上記雄、雌両
スプライン部41、42同士を、ラジアル方向に関して
緩く係合させている。又、上記連結筒28の両端部外周
面で上記雄スプライン部41、41の外側に隣接する部
分には、それぞれ止め輪43、43を係止して、上記各
外輪38、38が上記連結筒28の両端部から脱落する
のを防止している。
【0028】又、上述の様に各外輪38、38を結合し
た状態で、上記各外輪本体39、39は、それぞれ上記
連結筒28の両端部よりも軸方向外方に配置される。即
ち、これら各外輪本体39、39は、上記連結筒28の
両端部から突出した、上記中心ローラ4aの周囲部分に
配置される。そして、この様な各外輪本体39、39の
内周面を、それぞれ第二の円筒面17、17としてい
る。そして、これら各第二の円筒面17、17と上記中
心ローラ4aの外周面である第一の円筒面22との間
に、それぞれ環状空間23a、23bを設けている。
【0029】又、上記各環状空間23a、23bの内側
にそれぞれ3本ずつ、合計6本の支持軸7a、7b、7
cを、それぞれ円周方向に関してほぼ等間隔に、且つ、
上記中心ローラ4a及び外輪本体39、39と平行に配
置している。即ち、これら各環状空間23a、23b内
に3本ずつ配置した各支持軸7a、7b、7cとも、こ
れら各支持軸7a、7b、7cの一端部を前記各蓋体2
a、2bに支持すると共に、同じく他端部を円輪状の連
結板8a、8aに支持している。
【0030】又、本例の場合、一方(図1の右方)の環
状空間23a内に設けた3本の支持軸7a、7b、7c
のうち、図2の下部及び上部右側に位置する2本の支持
軸7a、7bと、他方(図1の左方)の環状空間23b
内に設けた3本の支持軸7a、7b、7cのうち、図3
の下部及び上部左側に位置する2本の支持軸7a、7b
とは、それぞれの両端部を上記各蓋体2a、2b及び各
連結板8a、8aに形成した嵌合孔に圧入固定してい
る。従って、上記2本ずつの支持軸7a、7bが、上記
各環状空間23a、23b内で円周方向或は直径方向に
変位する事はない。
【0031】これに対して、上記各環状空間23a、2
3b内で、それぞれ図2の上部左側と図3の上部右側と
に位置する、残り1本ずつの支持軸7c、7cは、それ
ぞれの両端部を上記各蓋体2a、2b及び各連結板8
a、8aに対し、上記各環状空間23a、23bの円周
方向及び直径方向に関する若干の変位自在に支持してい
る。この為に、上記各蓋体2a、2b及び各連結板8
a、8aの一部で上記1本ずつの支持軸7c、7cの両
端部に整合する部分には、これら各支持軸7c、7cの
外径よりも大きな幅及び長さを有する支持孔9a、9a
を形成し、これら各支持孔9a、9aに、上記各支持軸
7c、7cの両端部を緩く係合させている。
【0032】又、上述の様に支持した各支持軸7a、7
b、7cの中間部周囲に、それぞれが中間ローラである
ガイドローラ10a、10b及びウェッジローラ11
を、それぞれラジアルニードル軸受12により、回転自
在に支持している。そして、これらガイドローラ10
a、10b及びウェッジローラ11の外周面を、それぞ
れ第三の円筒面18、18とし、これら各第三の円筒面
18、18を、それぞれ前記中心ローラ4aの外周面で
ある第一の円筒面22と前記各外輪本体39、39の内
周面である第二の円筒面17、17とに当接自在として
いる。尚、上記各連結板8a、8aはそれぞれ、上記各
蓋体2a、2bの内面の一部で、上記ガイドローラ10
a、10b及びウェッジローラ11から外れた位置に突
設した突部13a、13aに突き当て、連結ボルト1
4、14により、上記各蓋体2a、2bに連結固定して
いる。
【0033】上述の様に、上記ガイドローラ10a、1
0b及びウェッジローラ11の外周面である第三の円筒
面18、18は、それぞれ上記中心ローラ4aの外周面
である第一の円筒面22と上記各外輪本体39、39の
内周面である第二の円筒面17、17とに当接させてい
る。又、この状態で、上記中心ローラ4aの中心と上記
各外輪本体39、39の中心とは互いに偏心している。
即ち、前述の様に、上記中心ローラ4aを挿通する通孔
35は、前記一方のハウジング3aの中心から少しだけ
外れた位置に設けている。これに対して、上記各外輪本
体39、39と同心の連結筒28を挿通支持する各通孔
29、29は、前記各ハウジング3a、3bの中心に設
けている。従って、上記中心ローラ4aと上記各外輪本
体39、39とは、上記通孔35のハウジング3a、3
bの中心からのずれ量δ分だけ、互いに偏心している。
そして、上記中心ローラ4aの外周面である第一の円筒
面22と上記各外輪本体39、39の内周面である第二
の円筒面17、17との間に存在して、上記ガイドロー
ラ10a、10b及びウェッジローラ11が設けられた
各環状空間23a、23bの幅寸法が、上記δ分の偏心
量に見合う分だけ、円周方向に関して不同になってい
る。
【0034】この様に上記各環状空間23a、23bの
幅寸法を円周方向に関して不同にした分、これら各環状
空間23a、23b内に配置する上記ガイドローラ10
a、10b及びウェッジローラ11の外径を異ならせて
いる。即ち、上記各環状空間23a、23b内に配置し
たガイドローラ10a、10b及びウェッジローラ11
のうち、上記各外輪本体39、39に対し中心ローラ4
aが偏心している側(図1〜3の上側)に位置するウェ
ッジローラ11及びガイドローラ10bの外径を、互い
に同じにすると共に比較的小径にしている。これに対
し、上記外輪本体39、39に対し中心ローラ4aが偏
心しているのと反対側(図1〜3の下側)に位置するガ
イドローラ10aの外径を、上記ウェッジローラ11及
びガイドローラ10bの外径よりも大きくしている。そ
して、上記各環状空間23a、23b内に配置したガイ
ドローラ10a、10b及びウェッジローラ11の外周
面である第三の円筒面18、18を、それぞれ上記第
一、第二の円筒面22、17に当接させている。
【0035】尚、上記各環状空間23a、23b内に配
置したガイドローラ10a、10b及びウェッジローラ
11のうち、各ガイドローラ10a、10bを支持した
支持軸7a、7bは、前述の様に、前記各ハウジング3
a、3b内に固定している。これに対して、上記ウェッ
ジローラ11、11を支持した支持軸7c、7cは、や
はり前述した様に、上記各ハウジング3a、3b内に円
周方向及び直径方向に亙る若干の変位を自在に支持して
いる。従って、上記ウェッジローラ11、11も、上記
各ハウジング3a、3b内で円周方向及び直径方向に亙
り若干の変位自在である。そこで、本発明の場合には、
前記各蓋体2a、2b及び各連結板8a、8aのシリン
ダ孔24a、24a内に嵌挿した押圧ピン44、44に
より、上記各支持軸7c、7cを、これら各支持軸7
c、7cに回転自在に支持したウェッジローラ11、1
1を前記環状空間23a、23bの幅の狭い部分に向け
移動させるべく、弾性的に軽く押圧している。尚、上記
押圧ピン44の押圧力は、この押圧ピン44の先端部に
形成した鍔部と上記シリンダ孔24aの奥面との間に設
けた圧縮コイルばね25aにより発生させている。
【0036】特に、本発明の場合、図2〜3に示す様
に、上記各押圧ピン44、44により上記各支持軸7
c、7cを押圧する方向、即ち、上記各ウェッジローラ
11、11が上記各環状空間23a、23bの幅の狭い
部分に向け移動する方向を、これら両ウェッジローラ1
1、11同士で円周方向に関し互いに逆方向としてい
る。又、本例の場合、前記中心ローラ4aの中間部及び
一方(図1の右方)の外輪38及び一方の環状空間23
a内に設けた各ローラ10a、10b、11、各支持軸
7a〜7c、各ラジアルニードル軸受12、12、押圧
ピン44を含んで構成する押圧装置が、上記中心ローラ
4aと上記一方の外輪38との間で一方向の回転力のみ
伝達自在な、一方の摩擦ローラ式変速ユニット45aを
構成する。これに対して、上記中心ローラ4aの先端部
及び他方(図1の左方)の外輪38及び他方(図1の左
方)の環状空間23b内に設けた各ローラ10a、10
b、11、各支持軸7a〜7c、各ラジアルニードル軸
受12、12、押圧ピン44を含んで構成する押圧装置
が、上記中心ローラ4aと上記他方の外輪38との間で
他方向の回転力のみ伝達自在な、他方の摩擦ローラ式変
速ユニット45bを構成する。即ち、本発明の場合、こ
れら両摩擦ローラ式変速ユニット45a、45b同士の
間で、伝達可能な回転力の方向が互いに逆となる。尚、
本例の場合には、上記各摩擦ローラ式変速ユニット45
a、45bを構成する中心ローラの軸方向端部同士を、
一体に結合固定して、単一の中心ローラ4aを構成して
いる。但し、これら各摩擦ローラ式変速ユニット45
a、45b同士でそれぞれ別体の中心ローラを使用し、
これら両中心ローラの軸方向端部同士を回転力の伝達を
自在に結合する構造を採用する事もできる。
【0037】尚、上述の様に構成する本例の摩擦ローラ
式変速機は、例えば次の様な手順で組み立てる。先ず、
前記連結筒28の一端寄り(図1の右端寄り)部分に玉
軸受30を、圧入により外嵌固定すると共に、この玉軸
受30を一方(図1の右方)のハウジング3aを構成す
る本体1aに設けた通孔29の内側に、止め輪46を用
いて組み付ける。次いで、上記連結筒28の中央部外周
面に前記出力部材31及び1対の止め輪33、33を組
み付ける。次いで、上記連結筒28の他端寄り部(図1
の左端寄り部)に玉軸受30を、圧入により外嵌固定す
ると共に、この玉軸受30を他方(図1の左方)のハウ
ジング3bを構成する本体1aに設けた通孔29の内側
に、止め輪46を用いて組み付ける。尚、ここまでの組
み立て手順中、上記各本体1a、1aは、上記連結筒2
8に対して、何れを先に組み付けても良い。次いで、上
記連結筒28の両端部に、それぞれ外輪38、38及び
止め輪43、43を組み付ける。
【0038】一方、上記各ハウジング3a、3bを構成
する各蓋体2a、2bに対し、ウェッジローラ11及び
ガイドローラ10a、10bを回転自在に支持した各支
持軸7a、7b、7cと、連結板8aと、押圧ピン44
及び圧縮コイルばね25aとを、図示の状態に組み付け
る。そして、図示の様に、上記ウェッジローラ11及び
ガイドローラ10a、10bを上記各外輪38、38の
内径側に挿入しつつ、上記各蓋体2a、2bを上記各本
体1a、1bに結合固定する。そして、最後に、前記中
心ローラ4aを、上記一方のハウジング3aを構成する
蓋体2aに設けた通孔35を通じて、上記ウェッジロー
ラ11及びガイドローラ10a、10bの間に挿通す
る。
【0039】尚、本例の場合、上記1対のハウジング3
a、3bを構成する各蓋体2a、2bは、それぞれ他の
装置を構成する部材と一体に形成する(単一の部材とす
る)のが好ましい。この理由は、他の部材と一体に形成
すれば部品点数を削減できる為、組み付け精度の向上と
コストの低減とを図れるからである。例えば、一方(図
1の右方)の蓋体2aを前記電動モータ34を構成する
ケーシングの一部と一体に形成し、他方(図1の左方)
の蓋体2bを本発明の摩擦ローラ式変速機を収納するミ
ッションケースの一部と一体に形成する等が考えられ
る。
【0040】上述の様に構成し、且つ、組み立てる、本
例の摩擦ローラ式変速機の場合には、中心ローラ4aが
何れの方向に回転駆動される場合でも、上記1対の摩擦
ローラ式変速ユニット45a、45bのうちの何れか一
方(本例の場合、図2〜3で上記中心ローラ4aが時計
方向に回転する場合には図1の右方、同じく反時計方向
に回転する場合には図1の左方)の摩擦ローラ式変速ユ
ニット45a(45b)が、上記中心ローラ4aの回転
駆動力を何れか一方の外輪38、並びに、この何れか一
方の外輪38に結合した連結筒28及び出力部材31に
伝達する。即ち、上記中心ローラ4aが何れかの方向に
回転駆動すると、上記何れか一方の摩擦ローラ式変速ユ
ニット45a(45b)を構成するウェッジローラ11
が、上記中心ローラ4aの外周面に設けた第一の円筒面
22及び上記外輪38の内周面に設けた第二の円筒面1
7から、前記押圧ピン44、44による押圧力と同方向
の力を受けて、前記環状空間23a(23b)の幅の狭
い部分に向け移動する傾向となる。
【0041】この結果、上記ウェッジローラ11の外周
面に設けた第三の円筒面18が、上記第一の円筒面22
と上記第二の円筒面17とを強く押圧する。そして、こ
の第三の円筒面18と上記第一の円筒面22との当接部
である内径側当接部26、及び、この第三の円筒面18
と上記第二の円筒面17との当接部である外径側当接部
27の当接圧が高くなる。この様に上記ウェッジローラ
11に関する内径側、外径側両当接部26、27の当接
圧が高くなると、それぞれがこのウェッジローラ11の
外周面に設けた第三の円筒面18により押圧される部材
である、上記中心ローラ4aと外輪38とのうちの少な
くとも一方の部材が、組み付け隙間、或は弾性変形等に
基づき、それぞれの直径方向に関して僅かに変位する。
この結果、上記何れか一方の摩擦ローラ式変速ユニット
45a(45b)を構成する、各ガイドローラ10a、
10bに関する内径側、外径側両当接部26、27の当
接圧が高くなる。そして、上記各内径側、外径側両当接
部26、27での摩擦係合に基き、上記中心ローラ4a
の回転力を、上記ガイドローラ10a、10b及びウェ
ッジローラ11を介して、上記外輪38並びにこの外輪
38に結合した連結筒28及び出力部材31へ伝達自在
となる。
【0042】尚、上記ウェッジローラ11を上記環状空
間23a(23b)の幅の狭い部分に向け移動させよう
とする力は、上記中心ローラ4aから上記外輪38に伝
達する回転力の大きさに応じて変化する。そして、この
力が大きくなる程、上記内径側、外径側両当接部26、
27の当接圧が高くなる。従って、この様な作用に基づ
き、上記伝達する回転力に応じた当接圧を自動的に選定
して、摩擦ローラ式変速機の伝達効率を確保できる。
【0043】又、本例の摩擦ローラ式変速機の場合に
は、上記回転力の伝達を行なう何れか一方の摩擦ローラ
式変速ユニット45a(45b)を構成する各ガイドロ
ーラ10a、10bの外径や取付位置が多少ずれたり、
構成各部材が弾性変形したり、更には上記外輪38が熱
膨張した場合でも、これら各ガイドローラ10a、10
bに関する内径側、外径側両当接部26、27の当接圧
を、設計値通りに規制できる。即ち、上記各ガイドロー
ラ10a、10bの外径や取付位置がずれた場合には、
上記ウェッジローラ11が上記環状空間23a(23
b)の幅寸法が狭い部分に変位するのに伴って、上記外
輪38がラジアル方向に変位する。そして、上記ガイド
ローラ10a、10b及びウェッジローラ11(総ての
中間ローラ)に関する内径側、外径側両当接部26、2
7の当接圧を設計値通りにする。従って、上記外径や取
付位置が多少ずれた場合でも、高い伝達効率を得られ
る。尚、上記中心ローラ4aに就いてもラジアル方向の
変位を自在とする構造を採用すれば、上述の様な効果を
より安定して得られる。
【0044】又、本例の摩擦ローラ式変速機の場合、上
記中心ローラ4aから上記外輪38への回転力の伝達を
行なう際には、3個の中間ローラである、上記ガイドロ
ーラ10a、10b及びウェッジローラ11の外周面に
設けた第三の円筒面18、18が、それぞれ上記中心ロ
ーラ4aの外周面に設けた第一の円筒面22と上記外輪
38の内周面に設けた第二の円筒面17とに強く当接す
る。即ち、上記中心ローラ4aの回転駆動力が大きくな
る事に伴い、上記ガイドローラ10a、10b及びウェ
ッジローラ11が上記中心ローラ4a及び外輪38を押
圧する力が大きくなった場合でも、前述した従来構造
(2個の中間ローラを介して回転力の伝達を行なう構
造)の様に、上記中心ローラ4a及び外輪38が上記ガ
イドローラ10a、10b及びウェッジローラ11から
退避する方向に変位する事はない。この為、上記ガイド
ローラ10a、10b及びウェッジローラ11に関する
内径側、外径側両当接部26、27の当接圧を十分に確
保して、これら各当接部で滑りが生じるのを防止でき
る。この結果、大きな回転力を伝達できると共に、高い
伝達効率を得られる。
【0045】一方、前記1対の摩擦ローラ式変速ユニッ
ト45a、45bのうちの他方の摩擦ローラ式変速ユニ
ット45b(45a)を構成するウェッジローラ11
は、前記第一の円筒面22及び第二の円筒面17から、
前記押圧ピン44の押圧力に抗する方向の力を受けて、
前記環状空間23b(23a)の幅の広い部分に向け退
避する傾向となる。この結果、この他方の摩擦ローラ式
変速ユニット45b(45a)を構成する、ガイドロー
ラ10a、10b及びウェッジローラ11(総ての中間
ローラ)に関する内径側、外径側両当接部26、27の
当接圧が低下若しくは喪失する。この結果、この他方の
摩擦ローラ式変速ユニット45b(45a)は、上記中
心ローラ4aから上記外輪38への回転力の伝達を行な
わない状態となる。言い換えれば、上記他方の摩擦ロー
ラ式変速ユニット45b(45a)が、前記一方の摩擦
ローラ式変速ユニット45a(45b)による回転力伝
達に対する抵抗となる事はない。
【0046】又、本発明の摩擦ローラ式変速機の場合、
前記各外輪38、38に伝達された回転力を取り出す為
の部材である、前記連結筒28及び出力部材31を、軸
方向に関しこれら両外輪38、38の間部分に設けてい
る。この為、例えば、次の様な効果が得られる。即ち、
上記出力部材31との間で回転力の受け渡しを行なうプ
ーリや歯車等の部材は、この出力部材31の周囲に配置
する必要がある。一方、摩擦ローラ式変速機を含んで構
成する機械装置の構造上、この摩擦ローラ式変速機の軸
方向端部周囲には、他の部材等が配置されている等によ
り、空きスペースが存在しない場合がある。この場合
に、上記出力部材31が摩擦ローラ式変速機の軸方向端
部に設けられていると、この出力部材31の周囲に上記
プーリや歯車等の部材を配置できなくなる。これに対
し、本発明の摩擦ローラ式変速機の場合には、上記出力
部材31を上記各外輪38、38同士の間、即ち、この
摩擦ローラ式変速機の軸方向中央部に設けている。この
為、この摩擦ローラ式変速機の軸方向端部周囲に適当な
空きスペースが存在しない場合でも、上記出力部材31
の周囲に上記プーリや歯車等の部材を配置できる。
【0047】又、上記出力部材31を摩擦ローラ式変速
機の軸方向一端部に設ける構造の場合には、この摩擦ロ
ーラ式変速機の軸方向他端部が他の機械装置に対して軸
方向に突出し易くなる。この為、これら摩擦ローラ式変
速機と他の機械装置とを収納するケーシングを、徒に大
型化させる可能性がある。これに対して、本発明の場合
には、上記出力部材31をを摩擦ローラ式変速機の軸方
向中央部に設けている。この為、この摩擦ローラ式変速
機の軸方向端部を他の機械装置に対して軸方向に突出し
にくくできる。この為、上記ケーシングが徒に大きくな
るのを防止できる。
【0048】更に、本例の摩擦ローラ式変速機の場合、
上記出力部材31を結合固定した連結筒28は、この出
力部材31を挟んだ両端寄り部分を、1対の玉軸受3
0、30により支持している。この為、動力の伝達時に
上記出力部材31にモーメント荷重が加わった場合で
も、このモーメント荷重を上記1対の玉軸受30、30
により十分に支承できる。即ち、本例の場合には、モー
メント荷重に強い構造を実現できる。
【0049】尚、上述の各例は、中心ローラ4aを入力
側とし、出力部材31を出力側とする事により、摩擦ロ
ーラ式変速機を減速機として利用する場合に就いて示し
た。これに対して、出力部材31を入力側とし、中心ロ
ーラ4aを出力側とする事により、摩擦ローラ式変速機
を増速機として利用する場合も、入出力の方向が逆にな
る以外、上述した例の場合と同様の作用により、上記出
力部材31と上記中心ローラ4aとの間で両方向の回転
駆動力の伝達を行なえる。
【0050】
【発明の効果】本発明の摩擦ローラ式変速機は、以上に
述べた通り構成され作用する為、両方向の回転力を伝達
する構造で、大きな回転力を伝達できると共に、高い伝
達効率を得られる。又、他の機械装置との組み合わせを
容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】同B−B断面図。
【図4】従来構造の1例を示す断面図。
【図5】図4のC−C断面図。
【図6】同D−D断面図。
【図7】動力伝達時の各構成部材の作動状態を説明する
為の、図5〜6と同方向から見た状態で示す略図。
【図8】動力伝達時に中心ローラ及び外輪に加わる力を
説明する為の、図5〜6と同方向から見た状態で示す略
図。
【符号の説明】
1、1a 本体 2、2a、2b 蓋体 3、3a、3b ハウジング 4、4a 中心ローラ 5 通孔 6 入力軸 7a、7b、7c 枢軸 8、8a 連結板 9、9a 支持孔 10、10a、10b ガイドローラ 11、11a、11b ウェッジローラ 12 ラジアルニードル軸受 13、13a 突部 14 連結ボルト 15 外輪38、38 16 凸部 17 第二の円筒面17、17 18 第三の円筒面18、18 19 結合ブラケット 20 出力軸 21 第二の通孔 22 第一の円筒面22 23 環状空間23a、23b 24、24a シリンダ孔 25、25a 圧縮コイルばね 26 内径側当接部 27 外径側当接部 28 連結筒 29 通孔 30 玉軸受 31 出力部材 32 係合部 33 止め輪 34 電動モータ 35 通孔 36 ロータ 37 玉軸受 38 外輪 39 外輪本体 40 結合部 41 雄スプライン部 42 雌スプライン部 43 止め輪 44 押圧ピン 45a、45b 摩擦ローラ式変速ユニット 46 止め輪
フロントページの続き Fターム(参考) 3J051 AA01 AA06 AA08 BA03 BB08 BC03 BD01 BE03 BE04 CA09 CB01 DA01 EA02 EB03 EC01 EC02 EC03 EC04 EC10 ED03 FA06 FA07 FA08 FA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面を第一の円筒面とした中心ローラ
    と、内周面を第二の円筒面としてこの中心ローラの周囲
    に、この中心ローラに対する相対回転を自在に設けられ
    た外輪と、上記第一の円筒面と上記第二の円筒面との間
    の環状空間内に、上記中心ローラと平行に配置された3
    本以上の支持軸と、これら各支持軸により回転自在に支
    持され、それぞれの外周面を上記第一、第二の各円筒面
    と当接自在な第三の円筒面とした3個以上の中間ローラ
    とを備え、上記中心ローラの中心と上記外輪の中心とを
    偏心させる事により、上記環状空間の幅寸法を円周方向
    に関して不同にし、上記3個以上の中間ローラのうちの
    1個の中間ローラを、少なくとも上記環状空間の円周方
    向に変位自在に支持してウェッジローラとし、残りの中
    間ローラをガイドローラとすると共に、上記中心ローラ
    及び外輪が所定方向に回転した場合に、上記ウェッジロ
    ーラとなる中間ローラを上記環状空間の幅の狭い部分に
    向け移動自在とする事により、上記中心ローラと上記外
    輪との間で所定方向の回転力のみ伝達自在とした摩擦ロ
    ーラ式変速ユニットを1対、これら両摩擦ローラ式変速
    ユニットを構成する上記中心ローラ同士及び上記外輪同
    士をそれぞれ実質的に同心に配置した状態で、且つ、こ
    れら両摩擦ローラ式変速ユニット同士で上記中心ローラ
    と上記外輪との間で伝達可能な回転力の方向が互いに逆
    となる様に設け、上記両摩擦ローラ式変速ユニットを構
    成する中心ローラ及び外輪の軸方向端部同士を、それぞ
    れ回転力の伝達を自在に結合すると共に、これら互いに
    結合する両外輪の軸方向端部同士の間部分に動力伝達部
    材を、これら両外輪との間での回転力の伝達を自在に設
    けて成る摩擦ローラ式変速機。
  2. 【請求項2】 動力伝達部材と各外輪とを回転力の伝達
    自在に且つラジアル方向の相対変位自在に結合した、請
    求項1に記載した摩擦ローラ式変速機。
  3. 【請求項3】 動力伝達部材は、その両端部にそれぞれ
    各外輪の軸方向端部を結合する連結筒とこの連結筒の中
    間部外周面に固定したプーリ又は歯車とから成り、この
    連結筒は、この連結筒の外周面で上記プーリ又は歯車を
    挟んだ軸方向2個所位置を、それぞれ軸受により、上記
    各外輪を収納したハウジングに対し回転のみ自在に支持
    されている、請求項1〜2の何れかに記載した摩擦ロー
    ラ式変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11368071B2 (en) 2018-03-21 2022-06-21 Dyson Technology Limited Electric drive

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