JP2002081514A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

Info

Publication number
JP2002081514A
JP2002081514A JP2000273278A JP2000273278A JP2002081514A JP 2002081514 A JP2002081514 A JP 2002081514A JP 2000273278 A JP2000273278 A JP 2000273278A JP 2000273278 A JP2000273278 A JP 2000273278A JP 2002081514 A JP2002081514 A JP 2002081514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
continuously variable
variable transmission
type continuously
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000273278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4681719B2 (ja
Inventor
Yoshiji Sato
佳司 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000273278A priority Critical patent/JP4681719B2/ja
Publication of JP2002081514A publication Critical patent/JP2002081514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4681719B2 publication Critical patent/JP4681719B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulleys (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な剛性を確保しつつプーリを有するシャ
フトの重量を低減する。 【解決手段】 ベルト式無段変速機は、駆動側の回転シ
ャフトに設けられたプライマリプーリと、従動側の回転
シャフトに設けられたセカンダリプーリとを有し、両方
のプーリにはベルトが掛け渡されている。回転シャフト
13は、コーン面23を有する第1フランジ部21aが
一体となった第1シャフト部13aと、第1フランジ部
21aと一体となって固定プーリ21を形成する第2フ
ランジ部21bが一体となり中空孔36を有する第2シ
ャフト部13bとにより形成され、固定プーリ21の径
方向中央部には中空孔36に連通する空隙部38が形成
されている。空隙部38の内径D2 はシャフトの外径D
1 よりも大径となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はV字型のベルトが掛
け渡されるプーリを有するベルト式無段変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用のベルト式無段変速機(CV
T)は、駆動側の回転シャフトであるプライマリ軸に設
けられたプライマリプーリと、プライマリ軸に平行な従
動側の回転シャフトであるセカンダリ軸に設けられたセ
カンダリプーリとを有している。これらのプーリには、
金属製のベルトやチェーンなどの帯状の動力伝達要素が
掛け渡されており、プライマリプーリとセカンダリプー
リに対する動力伝達要素の巻き付け径を変化させること
により、プライマリ軸の回転はセカンダリ軸に無段階に
変化して伝達される。
【0003】プライマリプーリはプライマリ軸に固定さ
れる固定プーリと、プライマリ軸に軸方向に摺動自在に
装着されプライマリ軸とともに回転する可動プーリとを
有し、可動プーリが軸方向に摺動することによりプーリ
溝幅が変化する。同様に、セカンダリプーリはセカンダ
リ軸に固定される固定プーリと、セカンダリ軸に軸方向
に摺動自在に装着されセカンダリ軸とともに回転する可
動プーリとを有し、可動プーリが軸方向に摺動すること
によりプーリ溝幅が変化する。それぞれの固定プーリは
固定シーブとも言われ、可動プーリは可動シーブとも言
われている。
【0004】プライマリ軸およびセカンダリ軸は、従
来、中実軸または中空軸となっており、鍛造加工により
軸と固定プーリとを一体に成形したり、たとえば特開昭
61-105368 号公報に開示されるように、軸と固定プーリ
とを別々に形成した後に、固定プーリを軸に嵌合して固
定するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それぞ
れの回転シャフトにはラジアル力が加わり、固定プーリ
および可動プーリのコーン面にはスラスト力が加わるの
で、これらの合成力に打ち勝つように、回転シャフトの
径を太くしたり、コーン面とシャフトとの接合部の厚み
を大きくしなければならず、回転シャフトは重量が大き
い構造となっていた。ベルトのトルク容量はコーン面の
支え方に依存しており、従来では、シャフトとコーン面
との接合部の肉厚を厚くすることによってコーン面の倒
れを防止し、トルク容量の低下を抑えるようにしている
が、プーリの重量が重くなるという問題点がある。プー
リを含めたシャフトの重量が大きくなると、ベルト式無
段変速機の慣性力が大きくなり、車両の加速性能を高め
ることができなくなる。
【0006】本発明の目的は、充分な剛性を確保しつ
つ、プーリを有するシャフトの重量を低減することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のベルト式無段変
速機は、駆動側の回転シャフトに設けられたプーリ溝幅
可変のプライマリプーリと、従動側の回転シャフトに設
けられたプーリ溝幅可変のセカンダリプーリと、前記両
方のプーリに掛け渡されるベルトとを有するベルト式無
段変速機であって、前記駆動側と前記従動側のそれぞれ
の回転シャフトのうち少なくとも一方の回転シャフト
を、コーン面を有する第1フランジ部が一体となった第
1シャフト部と、前記第1フランジ部と一体となって固
定プーリを形成する第2フランジ部が一体となり中空孔
を有する第2シャフト部とにより形成し、前記固定プー
リの径方向中央部に前記中空孔に連通する空隙部を形成
したことを特徴とする。
【0008】本発明のベルト式無段変速機は、前記空隙
部が前記第1シャフト部の外径よりも大きな内径を有す
ることを特徴とする。
【0009】本発明のベルト式無段変速機は、前記第2
フランジ部が前記第1シャフト部の外径よりも大きな外
径を有することを特徴とする。
【0010】本発明のベルト式無段変速機は、前記第1
シャフト部と前記第2シャフト部とをそれぞれ別体し
て、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを接合
して一体構造の前記固定プーリを形成することを特徴と
する。
【0011】本発明のベルト式無段変速機は、前記第1
フランジ部と前記第2フランジ部とを摩擦溶接により接
合することを特徴とする。
【0012】本発明のベルト式無段変速機は、前記第1
フランジ部と前記第2フランジ部の接触面を回転シャフ
トの回転中心軸線に対してほぼ垂直としたことを特徴と
する。
【0013】本発明のベルト式無段変速機は、前記空隙
部に連通して作動油を外部に排出する油抜き通路を有す
ることを特徴とする。
【0014】本発明のベルト式無段変速機は、前記中空
孔内に作動油供給孔が形成された給油パイプを設けたこ
とを特徴とする。
【0015】本発明にあっては、固定プーリの径方向中
央部には空隙部が形成されているので、固定プーリを含
めた回転シャフトの重量を低減することができる。固定
プーリのコーン面の背面側には傾斜面が設けられている
ので、コーン面に加わるスラスト力はコーン背面の径方
向外周部で支持されることになり、コーン面の倒れを少
なくして固定プーリの剛性を充分に保つことができる。
固定プーリは2つの部品を接合することによって成形さ
れるので、それぞれの部品を鍛造加工などによって容易
に製造することができ、製造コストを低減することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態であるベルト
式無段変速機を示す断面図であり、図2はセカンダリプ
ーリを示す断面図である。
【0018】ベルト式無段変速機は、プライマリ軸つま
り駆動側の回転シャフト11に設けられたプライマリプ
ーリ12と、セカンダリ軸つまり従動側の回転シャフト
13に設けられたセカンダリプーリ14とを有し、両方
のプーリ12,14には金属製のベルト15が掛け渡さ
れている。このベルト15は多数のスチール製のコマと
これらを挟持する複数枚のスチールバンドとにより形成
されており、ベルトとはチェーンなどの無端状の動力伝
達要素の意味としてこの明細書においては使用されてい
る。なお、ベルト15としては、多数の金属製のブロッ
クをそれぞれに形成された嵌合溝に張力帯で連結するよ
うにし、張力帯の端面あるいは端面とブロックの端面と
でプーリに接触させるようにして潤滑油を供給しないよ
うにしたドライベルトタイプのものを使用することがで
きる。
【0019】プライマリプーリ12は駆動側の回転シャ
フト11に一体となった固定プーリ16と、回転シャフ
ト11に軸方向に摺動自在に装着された可動プーリ17
とを有し、固定プーリ16の表面側に形成された円錐面
つまりコーン面18と可動プーリ17の表面側に形成さ
れたコーン面19とが相互に対向し合っている。可動プ
ーリ17の内周面と回転シャフト11の外周面とにより
形成されるボールスプライン溝にはボール20が組み込
まれ、可動プーリ17は軸方向に摺動するとともにボー
ル20を介して回転シャフト11とともに一体に回転す
る。
【0020】セカンダリプーリ14は従動側の回転シャ
フト13に一体となった固定プーリ21と、回転シャフ
ト13に軸方向に摺動自在に装着された可動プーリ22
とを有し、固定プーリ21の表面側に形成されたコーン
面23と可動プーリ22の表面側に形成されたコーン面
24とが相互に対向し合っている。可動プーリ22の内
周面と回転シャフト13の外周面とにより形成されるボ
ールスプライン溝にはプライマリプーリ12と同様にボ
ール20が組み込まれ、可動プーリ22は軸方向に摺動
するとともにボール20を介して回転シャフト13とと
もに一体に回転する。
【0021】プライマリ側の可動プーリ17を軸方向に
駆動するために、可動プーリ17の背面側にはシリンダ
25が取り付けられ、回転シャフト11に固定されたプ
ランジャつまりピストン26がシリンダ25の内周面に
摺動自在に接触している。このピストン26とシリンダ
25とによりプライマリ油室27が形成され、このプラ
イマリ油室27内に供給される作動油によって固定プー
リ16と可動プーリ17との間の溝幅が調整される。
【0022】セカンダリ側の可動プーリ22を軸方向に
駆動するために、可動プーリ22の背面側にはシリンダ
31が取り付けられ、回転シャフト13に固定されたピ
ストン32がシリンダ31の内周面に摺動自在に接触し
ている。このピストン32とシリンダ31とによりセカ
ンダリ油室33が形成され、このセカンダリ油室33内
に供給される作動油によって固定プーリ21と可動プー
リ22との間の溝幅が調整される。
【0023】それぞれのシリンダ25,31は底壁部で
ボルト34によってそれぞれの可動プーリ17,22に
取り付けられているが、シリンダ25,31の開口端部
で可動プーリ17,22にかしめにより取り付けるよう
にすることもできる。また、シリンダ25,31をそれ
ぞれの回転シャフト11,13に取り付け、ピストン2
6,32を可動プーリ17,22に取り付けるようにし
ても良い。
【0024】駆動側の回転シャフト11は、コーン面1
8を有する第1フランジ部16aが一体となった第1シ
ャフト部11aと、第2フランジ部16bが一体となり
中空孔35を有する第2シャフト部11bとを有し、両
方のフランジ部16a,16bが一体となって固定プー
リ16が形成されている。同様に、従動側の回転シャフ
ト13は、コーン面23を有する第1フランジ部21a
が一体となった第1シャフト部13aと、第2フランジ
部21bが一体となり中空孔36を有する第2シャフト
部13bとを有し、両方のフランジ部21a,21bが
一体となって固定プーリ21が形成されている。それぞ
れの固定プーリ16,21の径方向中央部には、中空孔
35,36に連通する空隙部37,38が形成されてい
る。
【0025】このように、それぞれの固定プーリ16,
21には、中央部に空隙部37,38が形成されている
ことから、コーン面18,23を有する正面側のフラン
ジ部16a,21aと、背面側のフランジ部16b,2
1bとを一体とした形状となっている。さらに、それぞ
れの固定プーリ16,21の背面は、内周部側の傾斜面
39a,40aと外周部側の径方向面39b,40bと
を有している。
【0026】図2はシリンダ31がその開口端部でかし
めにより取り付けられた可動プーリ22を有するセカン
ダリプーリ14を示す拡大断面図であり、図1に示す場
合と同様に、回転シャフト13はそれぞれのフランジ部
21a,21bが一体となって形成された固定プーリ2
1を有している。
【0027】図3は図2に示した回転シャフト13の製
造方法を示す断面図であり、第1フランジ部21aが一
体となった第1シャフト部13aと、第2フランジ部2
1bが一体となった第2シャフト部13bとをそれぞれ
鍛造加工などにより図3に示す形状に成形する。次い
で、図3に示すように、フランジ部21aの接触面S1
とフランジ部21bの接触面S2 とを押し付け力を加え
て接触させた状態で、それぞれのシャフト部13a,1
3bを回転させる。これにより、両方の接触面が摩擦熱
によって発熱し、摩擦溶接つまり摩擦圧接により両方の
フランジ部21a,21bは金属組織的に一体に接合さ
れ、図4に示すように、中央部に空隙部38を有する固
定プーリ21が成形されることになる。
【0028】図4に示すように、回転シャフト13のう
ち可動プーリ22の内径に対応したシャフト13の外径
をD1 とし、空隙部38の内径をD2 とし、傾斜面40
aと径方向面40bとの境界径をD3 とする、空隙部3
8の内径D2 は、外径D1 よりも大きく設定されてい
る。また、境界径D3 つまり第2フランジ部21bの外
径は外径D1 よりも大きく設定されている。
【0029】無段変速機が作動しているときには、図4
に示すように、回転シャフト13には径方向の負荷つま
りラジアル力Rが加わり、固定プーリ21には軸方向の
負荷つまりスラスト力Sが加わることになる。本発明の
回転シャフト13は、第2フランジ部21bの外径D3
が外径D1 および外径D2 よりも大きく設定され、傾斜
面40aを有する第2フランジ部21bの外周端がコー
ン背面を固定プーリ21の外周部に位置しているので、
スラスト力Sが加わってもコーン面23の倒れを少なく
することができる。また、固定プーリ21の径方向中央
部には空隙部38が形成されているので、固定プーリ2
1を含めた回転シャフト13の重量を軽減することがで
きる。
【0030】しかも、固定プーリ21の製造は、それぞ
れ別部品となった2つのシャフト部13a,13bを鍛
造などにより予め成形した後に、摩擦溶接技術などによ
ってそれぞれのシャフト部13a,13bをフランジ部
21a,21bの部分で接合するようにしたので、空隙
部38を有する形状の固定プーリ21を容易に低コスト
で製造することができる。また、摩擦溶接によって接合
するようにしたので、2つのシャフト部13a,13b
の素材を相互に相違させることができる。
【0031】従来のように、固定プーリの背面側を傾斜
面とすることなく径方向面とした場合には、コーン面と
背面との間の厚みを大きくし、コーン面とシャフトとの
接合部を厚くする必要があり、シャフトの重量が大きく
ならざるを得なかったが、本発明にあっては、固定プー
リ21を含めた回転シャフト13の重量を、充分な剛性
を確保しつつ低減することができる。駆動側の回転シャ
フト11についても同様であるが、両方のシャフト1
1,13のうち少なくともいずれか一方のシャフトを図
4に示す構造とするようにしても良い。しかも、固定プ
ーリ21は2つの部材を接合して成形するようにしたの
で、加工コストおよび材料コストの低減を図ることがで
きる。
【0032】図5は本発明の他の実施の形態であるベル
ト式無段変速機の回転シャフト13を示す断面図であ
り、第1シャフト部13aに一体に成形される第1フラ
ンジ部21aの背面側には、第1シャフト部13aの回
転中心軸線に対してほぼ垂直となった接触面S1 が形成
されている。同様に、第2シャフト部13bに一体に成
形される第2フランジ部21bの接触面S2 も軸線に対
してほぼ垂直となっている。したがって、両方のシャフ
ト部13a,13bをそれぞれの接触面S1,S2で突き
合わせて接触させた状態で摩擦溶接を行うと、軸方向の
押し付け力を確実に接触面の圧接力とすることができ
る。これにより、図4に示すものとほぼ同様の回転シャ
フト13を製造することができる。
【0033】図6は本発明の他の実施の形態であるベル
ト式無段変速機の回転シャフト13を示す断面図であ
り、この場合には、コーン面23の背面側には前述した
径方向面40bが設けられておらず、背面側は全体的に
傾斜面40aとなっている。
【0034】図7および図8はそれぞれ他の実施の形態
であるベルト式無段変速機の回転シャフトを示す断面図
であり、図7に示す固定プーリ21には空隙部38を外
部に連通させる油抜き通路41が形成されており、空隙
部38内の作動油を排出するようにしている。この通路
41は回転シャフト13を成形した後に、切削加工など
によって機械加工される。
【0035】図8に示す回転シャフト13には空隙部3
8に連通した中空孔36が可動プーリ22の位置まで伸
びており、この中空孔36の中には給油パイプ42が設
けられ、この給油パイプ42に形成された給油孔43を
介してセカンダリ油室33に作動油を供給することがで
きる。給油パイプ42の先端部には、中空孔36の内周
面に接触するシールリング44が装着されている。この
ように、中空孔36の中に給油パイプ42を挿入するこ
とによって、空隙部38内に溜まる油の量を少なくする
ことができる。なお、符号45は中空孔36とセカンダ
リ油室33とを連通させるための給油孔である。
【0036】図2から図8はセカンダリ軸つまり従動側
の回転シャフト13を示すが、プライマリ軸つまり駆動
側の回転シャフト11についても同様とすることがで
き、いずれか一方のシャフトを図示する形状としても良
い。また、図5から図8に示すタイプの回転シャフトに
ついても、図5に示すように、両方のフランジ部の接触
面が回転中心軸線に対してほぼ垂直方向となるようにシ
ャフト部を成形するようにしても良い。
【0037】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、固定プーリの径方向中
央部には空隙部が形成されているので、固定プーリを含
めた回転シャフトの重量を低減することができる。
【0039】固定プーリのコーン面の背面側には傾斜面
が設けられているので、コーン面に加わるスラスト力は
コーン背面の径方向外周部で支持されることになり、コ
ーン面の倒れを少なくして固定プーリの剛性を充分に保
つことができる。
【0040】固定プーリは2つの部品を接合することに
よって成形されるので、それぞれの部品を鍛造加工など
によって容易に製造することができ、製造コストを低減
することができる。
【0041】空隙部を油溜まり部として利用することに
より、空隙部から作動油を潤滑部などに供給することが
できる。
【0042】空隙部内に給油パイプを配置することによ
り、空隙部内の作動油の溜まり量を少なくしつつ、空隙
部を給油パイプの取付部としても利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるベルト式無段変速
機を示す断面図である。
【図2】ベルト式無段変速機のセカンダリプーリを示す
断面図である。
【図3】図2に示した回転シャフトの製造方法を示す断
面図である。
【図4】図3に示す方法により製造された回転シャフト
の一部を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態であるベルト式無段変
速機における回転シャフトの一部を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態であるベルト式無段変
速機における回転シャフトの一部を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態であるベルト式無段変
速機における回転シャフトの一部を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態であるベルト式無段変
速機における回転シャフトの一部を示す断面図である。
【符号の説明】
11 回転シャフト(プライマリ軸) 11a 第1シャフト部 11b 第2シャフト部 12 プライマリプーリ 13 回転シャフト(セカンダリ軸) 13a 第1シャフト部 13b 第2シャフト部 14 セカンダリプーリ 15 ベルト 16 固定プーリ 16a 第1フランジ部 16b 第2フランジ部 17 可動プーリ 18,19 コーン面 21 固定プーリ 21a 第1フランジ部 21b 第2フランジ部 22 可動プーリ 23,24 コーン面 35,36 中空孔 37,38 空隙部 39a,40a 傾斜面 39b,40b 径方向面 S1,S2 接触面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側の回転シャフトに設けられたプー
    リ溝幅可変のプライマリプーリと、従動側の回転シャフ
    トに設けられたプーリ溝幅可変のセカンダリプーリと、
    前記両方のプーリに掛け渡されるベルトとを有するベル
    ト式無段変速機であって、 前記駆動側と前記従動側のそれぞれの回転シャフトのう
    ち少なくとも一方の回転シャフトを、コーン面を有する
    第1フランジ部が一体となった第1シャフト部と、前記
    第1フランジ部と一体となって固定プーリを形成する第
    2フランジ部が一体となり中空孔を有する第2シャフト
    部とにより形成し、 前記固定プーリの径方向中央部に前記中空孔に連通する
    空隙部を形成したことを特徴とするベルト式無段変速
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベルト式無段変速機にお
    いて、前記空隙部が前記第1シャフト部の外径よりも大
    きな内径を有することを特徴とするベルト式無段変速
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のベルト式無段変
    速機において、前記第2フランジ部が前記第1シャフト
    部の外径よりも大きな外径を有することを特徴とするベ
    ルト式無段変速機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のベ
    ルト式無段変速機において、前記第1シャフト部と前記
    第2シャフト部とをそれぞれ別体として、前記第1フラ
    ンジ部と前記第2フランジ部とを接合して一体構造の前
    記固定プーリを形成することを特徴とするベルト式無段
    変速機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のベルト式無段変速機にお
    いて、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを摩
    擦溶接により接合することを特徴とするベルト式無段変
    速機。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のベルト式無段変速機にお
    いて、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の接触
    面を回転シャフトの回転中心軸線に対してほぼ垂直とし
    たことを特徴とするベルト式無段変速機。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のベ
    ルト式無段変速機において、前記空隙部に連通して作動
    油を外部に排出する油抜き通路を有することを特徴とす
    るベルト式無段変速機。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のベ
    ルト式無段変速機において、前記中空孔内に作動油供給
    孔が形成された給油パイプを設けたことを特徴とするベ
    ルト式無段変速機。
JP2000273278A 2000-09-08 2000-09-08 ベルト式無段変速機 Expired - Fee Related JP4681719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000273278A JP4681719B2 (ja) 2000-09-08 2000-09-08 ベルト式無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000273278A JP4681719B2 (ja) 2000-09-08 2000-09-08 ベルト式無段変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002081514A true JP2002081514A (ja) 2002-03-22
JP4681719B2 JP4681719B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=18759251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000273278A Expired - Fee Related JP4681719B2 (ja) 2000-09-08 2000-09-08 ベルト式無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4681719B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223903A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Toyota Motor Corp 無段変速機
JP2013522553A (ja) * 2010-03-18 2013-06-13 シェフラー テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 円錐形プーリ金属薄板成形部分
CN113085539A (zh) * 2019-12-23 2021-07-09 住友理工株式会社 树脂制加油管及其制造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61105368A (ja) * 1984-10-30 1986-05-23 Nissan Motor Co Ltd 巻掛け伝動式無段変速機用プ−リ−の製造方法
JPS61252966A (ja) * 1985-05-02 1986-11-10 Honda Motor Co Ltd 可動プーリ
JPH0196568U (ja) * 1987-12-17 1989-06-27
JPH03207816A (ja) * 1990-01-10 1991-09-11 Aichi Mach Ind Co Ltd 無段変速機用プーリー
JPH04140543A (ja) * 1990-09-28 1992-05-14 Fuji Heavy Ind Ltd ベルト式無段変速機のプーリシリンダ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61105368A (ja) * 1984-10-30 1986-05-23 Nissan Motor Co Ltd 巻掛け伝動式無段変速機用プ−リ−の製造方法
JPS61252966A (ja) * 1985-05-02 1986-11-10 Honda Motor Co Ltd 可動プーリ
JPH0196568U (ja) * 1987-12-17 1989-06-27
JPH03207816A (ja) * 1990-01-10 1991-09-11 Aichi Mach Ind Co Ltd 無段変速機用プーリー
JPH04140543A (ja) * 1990-09-28 1992-05-14 Fuji Heavy Ind Ltd ベルト式無段変速機のプーリシリンダ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223903A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Toyota Motor Corp 無段変速機
JP2013522553A (ja) * 2010-03-18 2013-06-13 シェフラー テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 円錐形プーリ金属薄板成形部分
CN113085539A (zh) * 2019-12-23 2021-07-09 住友理工株式会社 树脂制加油管及其制造方法
CN113085539B (zh) * 2019-12-23 2024-04-26 住友理工株式会社 树脂制加油管及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4681719B2 (ja) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101201082B (zh) 用于引导流体沿机动车变速箱中的流路流动的装置
KR100900172B1 (ko) 자동변속기용 피스톤
JPH1019111A (ja) 遊星歯車装置及びその製造方法
EP0957295A2 (en) Pulley
JP2005530110A (ja) 円錐形ディスク式巻掛け伝動装置
CA3044864C (en) Improved engine braking system for continuously variable transmission
KR100614444B1 (ko) 비틀림 진동 댐퍼
JP2002081514A (ja) ベルト式無段変速機
JP2013019517A (ja) 滑り軸受
JP2007046619A (ja) 自動変速機の摩擦係合装置
US5642958A (en) Engagement structure of connecting shell
US7503441B2 (en) Torque converter
JP4145707B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP4606125B2 (ja) 前後進切替装置の潤滑構造
JP4809526B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP2004125098A (ja) 湿式多板油圧クラッチの潤滑部構造
JP2006226328A (ja) 可変径プーリおよびこれを用いた無段変速機
CN115111275B (zh) 一种万向节滚子轴承
JP2005214345A (ja) 動力伝達チェーンおよびその製造方法ならびに動力伝達装置
JPH0210853Y2 (ja)
JP4599994B2 (ja) 車両用動力伝達装置の遊星歯車装置
JP2008544165A (ja) 無段変速装置用駆動ベルトとこのような駆動ベルト用の横方向エレメントの製作方法
US20040026202A1 (en) Torque converter
JP2517548Y2 (ja) ベルト式無段変速機
JP4606124B2 (ja) 無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4681719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees