JPS61105368A - 巻掛け伝動式無段変速機用プ−リ−の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車等の車両に用いられる変速機の一種であ
るベルトやチェーンを用いた巻掛は伝動式無段変速機の
プーリーの製造方法に関するものである。

（従来の技術） ベルト式無段変速機は、軸に固定した固定７ランジと軸
に摺動自在に嵌合した可動７ランジとでＶ字形の溝を持
つプーリーを形成する可変幅プーリーを具えている。こ
の可変幅プーリーは前記可動７ランジをピストン等で変
位させてプーリーの溝幅を変化させ、このプーリーの有
効径を可変としたものである。

そして、上記の可変幅プーリーを２つ互いに軸が平行に
なるよう配置すると共にこれらのプーリー間を■ベルト
で結合して、■ベルトの張力を保ちながら一方のプーリ
ーの溝幅を拡大すると同時に他方のプーリーの溝幅を縮
少すると、２つのプーリーの有効径が互いに逆に変化し
て２つのプーリー間の変速比が連続的に変化する。

ベルト式無段変速機は、上記の機構を用いて無段階の変
速作用を得ているものである。

従って、上記のベルト式無段変速機を自動車等の車両の
変速機として用いる場合は、伝達すべき力が大きいこと
から、可変幅プーリーに充分な強度を持たせるため、高
強度の材料を用いると共に、従来は固定７ランジと軸と
を一体成形として製造していた。（例えば特開昭５７．
−１３４０５９号など） （発明が解決しようとする問題点） しかしながら、可変幅プーリーは、その軸上を可動７ラ
ンジが変位する構造上、軸受は間隔がある程度長くなる
。このため固定７ランジは長い軸を持つ必要があった◇ そして、上記のような長い軸を有するプーリー７ランジ
を高強度の材料を用いて一体成形しようとすると、鍛造
設備として高いプレス能力を持つ大型のものが必要とな
ると共に金型も大型化し、また型寿命を長くする必要上
精密鍛造ができないことから後加工の工程が多く、さら
に、鍛造方向を軸と直角方向にせざるを得ないため、鍛
造時に７ランジ裏面の肉を取った形状にできない等、多
くの問題点があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
、鍛造にて７ラング部を形成し、これと別体に軸部を形
成した後これらを一体的に結合して、長い軸を有するプ
ーリー７ランジを形成するようにしたものである。

（作用） 上述の如くした本発明ベルト式無段変速機用プーリーの
製造方法は、７ラング部と細部とを別個に形成するから
、鍛造加工は７ラング部のみとすることができるので、
鍛造設備が小型のものですむと共に金型も小型化でき、
またプレス圧力が従来の一体成形を行なう場合より低く
できるため精密鍛造が可能となり、さらに、鍛造方向を
軸方向とすることができるという作用を有している。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。

　　　□ 第１図は本発明の一実施態様を示すもので、（ａ）にお
いて円盤状の母材ｌを準備し、（ｂ）においてこの母材
１を型２ａ、２ｂ間に置き、プレス（図示せず）を用い
て金型２ａ、２ｂを上下より加圧する。これにより、前
記の母材１は冷間鍛造されて７ラング部材３になる。次
に（Ｃ）において、この７ラング部材８を切削加工によ
りフラッシュ３ａを取り除くと共に規定の寸法形状に成
形し、さらに穴４ａを穿って７ラング部４を製作する。

また、（ｄ）において棒状の母材５を準備し、（ｅ）に
おいてこの棒状の母材６を切削加工により規定の寸法形
状に成形すると共に穴６ａを穿って軸部６を製作する。

そして、これらの７ラング部４と軸部６とを互いに軸を
同じにして突き合わせ、一方を固定すると共に他方を固
定した一方に向は加圧しながら回転させて、接触面７で
発生する摩擦熱によりフリクション溶接する。これによ
り７ラング部４と軸部６とは一体になる。

さらに、（ｇ）において前記フリクション溶接時に内外
面に生じた突起を切削加工にて取除くと、長い軸を有す
るプーリーフランジ８が出来る。

尚、通常７リクシヨン溶接を行なうためには、中心部の
溶接不良を避けるため及び少ない加圧力で必要な面圧を
得るため、溶接する部材の中心に穴を設けるものであり
、本発明においても穴４ａ。

６ａを穿っているがこれらの穴４ａ、６ａは可動７ラン
ジの潤滑油あるいは作動油等のための油路としてそのま
ま利用できるので好都合である。なお、上記７ラング部
、細部は目的に応じて下記表に示す材料を用いたり表面
処理を施すと最適となる。

次に、７ランジ部と細部とは第２図に示すように別部分
として鍛造形成し、この後にこれらを抵抗溶接などにて
一体化してもよい。すなわち、第２１Ｎ（ａ）に示す母
材９を（ｂ）においてプレスにより冷間鍛造し、細部が
貫通する孔ｉｏａを設けた７ランジ部１０を形成すると
共に、この７ランジ部１０の孔１０ａ及び外面を（０）
において仕上加工する。一方、（ｄ）に示す棒状の母材
１１を（ｅ）において切削加工し、孔１２ａを有する軸
部１２を製作する。この後、（ｆ）において７ランジ部
１０の孔１０ａに軸部１２を圧入し、さらにこれら７ラ
ンジ部ｌＯと軸部１１とを抵抗溶接で一体化する。この
ようにしても第１図の実施例と同様の効果を得ることが
できる。

（発明の効果） かくして本発明ベルトやチェーンを利用した巻掛は伝動
式無段変速機用プーリーの製造方法は、鍛造設備が小型
のものですむと井に金型も小型化できるから、設備にか
かる費用が少なくてすみ、また精密鍛造が可能であるよ
うにしたから鍛造の段階で規定の形状に極く近いものと
することができるので後加工に要する時間を大幅に削減
できるというすぐれた効果を得ることができる。

さらに、鍛造方向を軸方向とすることができるから、鍛
造時に７ランジの裏面の肉を取った形状として７ランジ
を軽量化すると同時に必要な材料の量を減らすことがで
きるという効果もあわせて得ることができる。また軸部
、７ランジ部をそれぞれ独立して別個の材料を用いたり
、異なる工法を用いられるので、目的に応じた最適化が
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明ベルト式無段変速機用ブーＩＪ−の製造
方法の一実施態様を示す行程図、第２図は本発明の他の
製造方法による行程図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、鍛造にてフランジ部を形成し、これと別体に軸部を
   形成した後これらを一体的に結合して、長い軸を有する
   プーリーフランジを形成することを特徴とする巻掛け伝
   動式無段変速機用プーリーの製造方法。