JPH04140543A - ベルト式無段変速機のプーリシリンダ装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機のプーリシリンダ装置

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JPH04140543A
JPH04140543A JP25989490A JP25989490A JPH04140543A JP H04140543 A JPH04140543 A JP H04140543A JP 25989490 A JP25989490 A JP 25989490A JP 25989490 A JP25989490 A JP 25989490A JP H04140543 A JPH04140543 A JP H04140543A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、車両用の変速機などに使用されるベルト式無
段変速機に関し、詳しくはその可動プーリを油圧駆動す
るプーリシリンダ装置に関する。
【従来の技術】
従来、車両用の変速機などに使用されるベルト式無段変
速機として、プーリ溝幅が可変に構成された主プーリと
副プーリとの間にベルトを巻装し、上記主プーリおよび
副プーリの可動プーリをプーリシリンダ装fl(油圧サ
ーボ装置)により油圧駆動してプーリ比を可変制御する
形式のものが知られている(特公昭63−19742号
公報参照)。 ここで、上記プーリシリンダ装置は、ベルト式無段変速
機の伝達トルク容量を増大し、あるいはベルトのスリッ
プを防止するため、所要の大きな油圧駆動力を発生させ
る必要がある。しかしそのためには、油圧ポンプの駆動
力を増大して供給油圧を高クシ、あるいはプーリシリン
ダ装置の径寸法を増大して受圧面積を太き(する必要が
あるが、そうするとエンジンの動力損失が大きくなり、
またプーリシリンダ装置が大型化するという問題が生じ
る。 そこで従来、このような問題を解決すべく、第1および
第2の油圧室をタンデムに形成した種々のプーリシリン
ダ装置が提案されている(特公昭83−19742号、
特開昭61−105344号、特開昭62−11006
0号の各公報参照)。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記各公報記載の先行技術では、第1および
第2の油圧室を形成して駆動される可動シリンダまたは
可動プランジ中が板金の絞り加工により形成され、一方
の可動シリンダまたは可動プランジャが他方の可動シリ
ンダまたは可動プランジャに対して板厚をもって端面接
触している。 このため、所要の油圧駆動力を得るには可動シリンダま
たは可動プランジャの接触端面の板厚を増大し、あるい
は接触端面を熱処理して強化する必要がある。 また、可動シリンダまたは可動プランジャの摺動部には
シールリングを装着するシールリング溝が形成されてい
るが、その内径側のシールリング溝はリセス加工となる
ので加工性が大幅に悪化するという問題がある。 そこで本発明は、可動シリンダまたは可動プランジャの
板厚増大や熱処理による強化を不要にでき、しかもシー
ルリング溝の加工も容易にできるようにすることを目的
とする。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、ベルト式無段変速機
の可動プーリを油圧駆動するプーリシリンダ装置におい
て、可動プーリに固定されて固定プランジャに嵌合する
第1の可動シリンダと、この第1の可動シリンダに固定
されて固定プランジャに嵌合する第2の可動シリンダと
を備え、上記第1および第2の可動シリンダは、それぞ
れプランジャ嵌合孔を有するカップ状に形成して背面合
わせ構造としたことを特徴としている。 また、上記プランジャ嵌合孔はシールリング溝を有し、
このシールリング溝は、第1または第2の可動シリンダ
のいずれか一方の背面な一側面に利用して形成したこと
を特徴としている。 さらに、上記シールリング溝は、第1および第2の可動
シリンダの背面を両側面に利用して形成したことを特徴
としている。
【作   用】
このような手段では、可動プーリに固定されて固定プラ
ンジャに嵌合する第1の可動シリンダと、この第1の可
動シリンダに固定されて固定プランジャに嵌合する第2
の可動シリンダとがカップ状に形成されて背面合わせ構
造とされていることから、両者の接触面積を充分確保し
て板厚増大や熱処理による強化を不要にすることができ
る。 また、シールリング溝を第1または第2の可動シリンダ
のいずれか一方の背面を一側面に利用して形成する場合
には、リセス加工が不要となってシールリング溝の加工
が容易となる。
【実 施 例】
以下、本発明の実施例を添付の図面に基いて具体的に説
明する。 第3図はベルト式無段変速機lを組込んだ車両の伝動系
の一部を概略的に示し、図示省略した横置きエンジンは
自動クラッチ2、前後進切換装置3を介してベルト式無
段変速!IIIのプライマリ軸4に連結している。 ベルト式無段変速miは、前記プライマリ軸4に対して
セカンダリ軸5が平行配置され、プライマリ軸4に設け
たプライマリプーリ6とセカンダリ軸5に設けたセカン
ダリプーリ7との間に駆動ベルト8が巻装されたもので
、セカンダリ軸5は1組のりダラシ1ンギヤ9.10を
介してドライブピニオンシャフト11に連結している。 そしてこのドライブピニオンシャフト11は、ドライブ
ピニオン12、ファイナルギヤ13、ディファレンシャ
ル装置1114を介して図示省略した左右の駆動輪に伝
動構成されている。 前記ベルト式無段変速機lは、プーリ比およびベルト張
力が図示省略した電子油圧制御系を介して制御されるも
ので、その油圧源となる油圧ボンブエ5はプライマリブ
ーυ6、前後進切換装置3、自動クラッチ2を貫通する
ポンプ駆動軸16を介して直接エンジンにより駆動され
るようになっている。 第1図はベルト式無段変速機lの例えばプライマリプー
リ6と、これに付設されたプーリシリンダ装置17とを
具体的に示す。ここで、プライマリプーリ6は、プライ
マリ軸4と一体の固定プーリ18とプライマリ軸4にボ
ールスプライン18を介して軸方向に移動自在に嵌合し
た可動プーリ20とを備え、この可動プーリ20が固定
プーリ18に対して油圧駆動により接離することでプー
リ溝幅を変化して駆動ベルト8の巻付は半径を連続的に
変化するようになっている。 プーリシリンダ装置17は、2つの油圧室をタンデムに
形成すべく、板金の絞り加工による2つの可動シリンダ
21.22と、2つの固定プランジャ23.24とを備
えている。 第1の可動シリンダ21は、中心にプランジャ嵌合孔2
1aを有するm壁部21bを備え、その外周にシリンダ
部21cが連続したカップ状に形成されるもので、シリ
ンダ部21cの端部が可動プーリ20に同心状に嵌合し
て溶接などの手段で液密状態に固定されている。 また第2の可動シリンダ22は、中心にプランジャ嵌合
孔22aを有する側壁部22bの外周にシリンダ部22
cが連続したカップ状に形成されるもので、その板厚は
第1の可動シリンダ21より薄くなっている。そしてこ
のような第2の可動シリンダ22は、その側壁部22b
が前記第1の可動シリンダ21の側壁部21bに背面合
わせされ、その内周部と外周部との2箇所で接触して相
互に溶接固定されて〜する。そして特に、プランジャ嵌
合孔22aに近い内周部においては、油圧リークを防止
するように全周にわたって溶接固定されている。 一方、第1の固定プランジャ23は、前記第1および第
2の可動シリンダ21.22のプランジャ嵌合孔21a
、22aが嵌合する筒部23aに側壁部23bが連続し
たラッパ状に形成されている。そしてこの第1の固定プ
ランジャ23は、筒部23aが可動プーリ20の筒部2
0aに所定のクリアランスをもって嵌合し、また側壁部
23bの外周がシールリング25を介して第1の可動シ
リンダ21のシリンダ部21c内周に摺接することで可
動プーリ20との間に第1の油圧室26を形成するよう
になっている。 また、第2の固定プランジャ24は、可動プーリ20の
側方に位置してプライマリ軸4に嵌合し、これにベアリ
ングを介してねじしめなどの手段で液密状態に固定され
ており、皿状に形成されている。そしてこの第2の固定
プランジャ24はその外周がシールリング27を介して
第2の可動シリンダ22のシリンダ部22c内周に摺接
している。 ここで前記第1の可動シリンダ21のプランジャ嵌合孔
21aには、第1の固定プランジャ23の筒部23a外
周に摺接するシールリング28が装着され、こうして第
2の可動シリンダ22の側壁部22bと第2の固定プラ
ンジャ24との間に第2の油圧室28が形成されるよう
になっている。 そしてこの第2の油圧室29と前記第1の油圧室26と
を連通ずるように、第1の固定プランジャ23における
筒部23aの端部には適宜の切欠き23cが形成されて
いる。また第2の油圧室29に連通ずる2つの油[30
,31が前記プライマリ軸4および可動プーリ20内に
形成されている。 ここで前記シールリング28は、第4図(a)に部分拡
大して示すシールリング溝32に装着されるもので、こ
のシールリング溝32は、゛第2の可動シリンダ22の
側壁部22b背面を一側面として利用し、第Iの可動シ
リンダ21のプランジャ嵌合孔21aにおける側壁部2
1b背面側の角部をリング状に溝加工することで形成さ
れている。 なお、前記第1の可動シリンダ21と第1の固定プラン
ジャ23との間の空間を外気に連通するエア抜き孔21
dが第1の可動シリンダ21のシリンダ部21cに形成
されている。 次に、一実施例によるベルト式無段変速機1のプーリシ
リンダ装置170作用を説明する。 図示省略した電子油圧制御装置により油路30゜31を
介してプーリシリンダ装置i17の第1の油圧室26に
作動油が供給されると、切欠き23eを介して第2の油
圧室29にも作動油が供給される。このため、第1の油
圧室26内の油圧により第1の固定プランジャ23の筒
部23aの端部が第2の固定プランジャ24に当接し、
可動プーリ20は固定プーリ18側に押動される。この
とき第2の油圧室29内の油圧により、第2の可動シリ
ンダ22が第1の可動シリンダ21を押動しつつ可動プ
ーリ20側に移動するので、その駆動力は可動プーリ2
0に伝達され、こうして可動プーリ20は第1の油圧N
26内の油圧に加えて第2の油圧室29内の油圧により
大きな駆動力をもって固定プーリエ8側に押動される。 そしてこの可動プーリ20の移動によりプライマリプー
リ6のプーリ溝幅が狭(なることで、プライマリプーリ
6は駆動ベルト8の巻付は半径が増大し、ベルト式無段
変速IIIは減速比が小さくなる方向に制御されるので
ある。 ここでプーリシリンダ装置1117は、第1の油圧室2
6と第2の油圧室29とをタンデムに形成したものであ
るから、全体の径寸法が小さく、コンパクトである。 しかも、第1の可動シリンダ21および第2の可動シリ
ンダ22は、それぞれカップ状に形成されて背面合わせ
される構造であるから、接触面積が充分に確保される。 このため第1の可動シリンダ21および第2の可動シリ
ンダ22は、相互の接触面圧が低減し、板厚増大や熱処
理による強化が不要となる。従って、例えば第2の可動
シリンダ22の板厚を従来より薄くして軽量化を図るこ
ともできる。 また、第1の固定プランジャ23の筒部23a外周に摺
接するシールリング28用のシールリング溝32は、第
2の可動シリンダ22における側壁部22b背面を一側
面に利用して形成されるがら、加工が容易である。 第2図は本発明の他の実施例を示す。この実施例は前記
実施例におけるシールリング28の装着箇所とそれに伴
う若干の変更を行ったもので、その他の構成は前記実施
例とほぼ同様であるから同一符号を用いて詳細説明を省
略する。 ここで、第1の固定プランジャ23における筒部23a
外周に摺接するシールリング28は、第2の可動シリン
ダ22のプランジャ嵌合孔22aに装着されている。こ
のシールリング28は、第4図cb>に部分拡大して示
すシールリング溝33に装着されるもので、このシール
リング溝33は、第1の可動シリンダ21の側壁部21
b背面を一側面として利用し、第2の可動シリンダ22
のプランジャ嵌合孔228における側壁部22b背面側
の角部をリング状に溝加工すにとで形成されている。 この実施例では、シールリング28が第2の可動シリン
ダ22側に装着されることから、第2の油圧室29内の
油圧が第1の可動シリンダ21の側壁部21bと第2の
可動シリンダ22の側壁部22bとの背面合わせ部から
リークすることがない。 そこで、上記背面合わせ部は全周溶接とせずにスポット
溶接としている。また、同様の理由から第1の可動シリ
ンダ21における側壁部21bの背面には、エア抜き通
路となる放射状のビード溝21 e %およびこれ?こ
連通するエア抜き孔21fを設け、ビード#21eとエ
ア抜き孔21fとを同一行程で加工できるようにしてい
る。 従って、前記実施例に較べて加工が容易であり、コスト
低減を図ることができる。 なお、第4図(C)に示すように、第1の可動シリンダ
21の側壁部21bおよび第2の可動シリンダ220便
壁部22bの内周部をそれぞれ内側に折曲げ成形して両
者の背面間にシールリング溝34を形成してもよく、こ
の場合には生産性の劣るリセス加工が不要となって生産
性の向上が期待できる。
【発明の効果】
以上説明したとおり本発明によれば、可動プーリに固定
されて固定プランジャに嵌合する第1の可動シリンダと
、この第1の可動シリンダに固定されて固定プランジャ
に嵌合する第2の可動シリンダとがカップ状に形成され
て背面合わせ構造とされていることから、両者の接触面
積を充分確保して両可動シリンダの板厚増大や熱処理に
よる強化を不要にすることができる。 また、シールリング溝を第1または第2の可動シリンダ
のいずれか一方の背面を一側面に利用して形成する場合
には、リセス加工が不要となり、シールリング溝の加工
を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるプーリシリンダ装置の一実施例を
示す断面図、 第2図は本発明によるプーリシリンダ装置の他の実施例
を示す断面図、 第3図は本発明が適用されるベルト式無段変速機の概略
構成図、 第4図(a)は一実施例におけるシールリング溝の部分
拡大図、 第4図(b)は他の実施例におけるシールリング溝の部
分拡大図、 第4 v!J(c)はさらに他の実施例におけるシール
リング溝の部分拡大図である。 1・・・ベルト式無段変速機、 2・・・自動クラッチ、 3・・・前後進切換装置、 4・・・プライマリ軸、 5・・・セカンダリ軸、 6・・・プライマリプーリ、 7・・・セカンダリプーリ、 8・・・駆動ベルト、 9・・・リダクシ四ンギャ、 10・・・リダクシ式ンギャ、 11・・・ドライブピニオンシャフト、12・・・ドラ
イブピニオン、 13・・・ファイナルギヤ、 14・・・ディファレンシャル装置、 工5・・・油圧ポンプ、 16・・・ポンプ駆動軸、 17・・・プーリシリンダ装置、 18・・・固定プーリ、 19・・・ボールスプライン、 20・・・可動プーリ、 20a・・・筒部、 2I・・・第1の可動シリンダ、 21a・・・プランジャ嵌合孔、 21b・・・側壁部、21c・・・シリンダ部、21d
、21f・・・エア抜き孔、 21e・・・ビード溝、 22・・・第2の可動シリンダ、 22a・・・プランジャ嵌合孔、 22b・・・側壁部、22c・・・シリンダ部、23・
・・第1の固定プランジ士、 238・・・筒部、23b・・・m壁部、2.3c・・
・切欠き、 24・・・第2の固定プランジャ、 25・・・シールリング、 26・・・第1の油圧室、 27・・・シールリング、 8・・・シールリング、 9・・・第2の油圧室、 O・・・油路、 1・・・油路、 2.83.34・・・シールリング溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ベルト式無段変速機の可動プーリを油圧駆動するプ
    ーリシリンダ装置において、 可動プーリに固定されて固定プランジャに嵌合する第1
    の可動シリンダと、この第1の可動シリンダに固定され
    て固定プランジャに嵌合する第2の可動シリンダとを備
    え、 上記第1および第2の可動シリンダは、それぞれプラン
    ジャ嵌合孔を有するカップ状に形成して背面合わせ構造
    としたことを特徴とするベルト式無段変速機のプーリシ
    リンダ装置。 2、上記プランジャ嵌合孔はシールリング溝を有し、こ
    のシールリング溝は、第1または第2の可動シリンダの
    いずれか一方の背面を一側面に利用して形成してなる請
    求項1記載のベルト式無段変速機のプーリシリンダ装置
    。 3、上記プランジャ嵌合孔はシールリング溝を有し、こ
    のシールリング溝は、第1および第2の可動シリンダの
    背面を両側面に利用して形成してなる請求項1記載のベ
    ルト式無段変速機のプーリシリンダ装置。
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