JP2002081507A - V溝付きプーリ用ベルト - Google Patents

V溝付きプーリ用ベルト

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JP2002081507A
JP2002081507A JP2000270246A JP2000270246A JP2002081507A JP 2002081507 A JP2002081507 A JP 2002081507A JP 2000270246 A JP2000270246 A JP 2000270246A JP 2000270246 A JP2000270246 A JP 2000270246A JP 2002081507 A JP2002081507 A JP 2002081507A
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JP
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belt
rib
pulley
short fibers
groove
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JP2000270246A
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Toshihiko Kojima
敏彦 小嶋
Yoshiki Umehata
凱喜 梅畑
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Unitta Co Ltd
Original Assignee
Unitta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑り音や振動音を長期間抑制できるV溝付き
プーリ用ベルトを提供すること。 【解決手段】 周方向にのびる少なくとも一本のVリブ
4をベルトの片面又は両面に形成して成り、前記Vリブ
4内に短繊維5を埋設してあるV溝付きプーリ用ベルト
において、Vリブ4内に埋設された短繊維5のうち、V
リブ4の側面から突出した短繊維5がベルト走行方向後
方側に傾斜させたものを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車や一般産
業機械等に使用されるVベルトやVリブドベルト(V溝
付きプーリ用ベルト)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のVベルトやVリブドベルトは、一
般に、Vリブ部の耐騒音性、耐摩耗性、耐変形性、耐久
性の向上を意図してVリブ部に短繊維をベルト背面に平
行で且つベルト長手方向に直交する態様で埋設し、埋設
短繊維の一部をVリブの側面から突出させてある。
【0003】したがって、前記VベルトやVリブドベル
トをV溝付きプーリに装着した状態では、プーリのV溝
の側壁面にベルト側の短繊維突出部分が圧接することか
ら、ベルト走行時における滑り音や振動音が抑制され
る。
【0004】しかしながら、Vリブの側面から突出する
短繊維の方向はベルト背面に平行で且つベルト長手方向
に直交するものであるから、前記短繊維の突出部分がプ
ーリのV溝の側壁面に圧接する折、この短繊維突出部分
はベルトVリブ側面に沿った形状に大きな角度で折れ曲
がり、比較的短時間のベルト走行で当該折れ曲がり部分
より短繊維は切断される。つまり、このVベルトやVリ
ブドベルトでは、滑り音や振動音を長期間抑制すること
ができない。
【0005】したがって、この種のベルトを使用する業
界では、滑り音や振動音を長期間抑制できるVベルトや
Vリブドベルト等のV溝付きプーリ用ベルトが開発され
ることを待ち望んでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、滑り音や振動音を長期間抑制できるV溝付きプーリ
用ベルトを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(請求項1記載の発明)
この発明のV溝付きプーリ用ベルトは、周方向にのびる
少なくとも一本のVリブをベルトの片面又は両面に形成
して成り、前記Vリブ内に短繊維を埋設してあるV溝付
きプーリ用ベルトにおいて、Vリブ内に埋設された短繊
維のうち、Vリブの側面から突出した短繊維がベルト走
行方向後方側に傾斜させたものを有している。 (請求項2記載の発明)この発明のV溝付きプーリ用ベ
ルトは、上記請求項1記載の発明に関し、Vリブの側面
から突出した短繊維は、ベルト背面に平行で且つベルト
走行方向後方側に傾斜させたものを有している。 (請求項3記載の発明)この発明のV溝付きプーリ用ベ
ルトは、上記請求項1又は2記載の発明に関し、ベルト
走行方向後方側に傾斜させた短繊維群が、Vリブの高さ
方向に一定幅間隔で配置させてある。 (請求項4記載の発明)この発明のV溝付きプーリ用ベ
ルトは、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に
関し、Vリブの側面から突出した短繊維群は、ベルト走
行方向に対して後方側に傾斜させたものと前方側に傾斜
させたものとが、Vリブの高さ方向に交互に配置されて
いる。 (請求項5記載の発明)この発明のV溝付きプーリ用ベ
ルトは、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に
関し、短繊維は、剛性の高いものと剛性の低いものとが
混ざり合っている。 (請求項6記載の発明)この発明のV溝付きプーリ用ベ
ルトは、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の発明に
関し、短繊維とVリブの側面との角度が、5°〜60°
に設定されている。
【0008】なお、上記発明のV溝付きプーリ用ベルト
については、以下の発明の実施の形態の欄で明らかにす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例として示
した図面に従って説明する。 (実施形態1)図1はこの発明の実施形態のVリブドベ
ルトBの断面図であり、図2は図1のX−X矢示図を示
している。
【0010】このVリブドベルトBは、図1に示すよう
に、帆布1と、接着ゴム層2と、前記接着ゴム層2に埋
設された芯線3と、4枚のゴム板4A,4B,4A,4
Bから成る3個のVリブ4とから構成されている。
【0011】帆布1は、ナイロン糸を織って構成したも
のであり、VリブドベルトBの背面を形成している。な
お、帆布1の材料としては綿、ポリエステル等も採用で
きる。
【0012】接着ゴム層2は、クロロプレンゴムにより
構成されており、図1に示すように帆布1とVリブ4と
を一体化する役目をしている。なお、接着ゴム層2の材
料としてはEPDM、H−NBR、ACSM等も採用で
きる。
【0013】芯線3は、ポリエステル樹脂が採用されて
いる。なお、芯線3としてはアラミド等も採用できる。
【0014】Vリブ4を構成するゴム板4A,4Bは、
加熱して軟化させたクロロプレンゴムに短繊維5を混入
し、この混合物を押し出機の薄板形成用排出口から吐出
させるようにして形成されている。なお、Vリブ層4の
材料としては、EPDM、H−NBR、ACSM等も採
用できる。
【0015】前記ゴム板4Aには、図1や図2に示すよ
うに、Vリブ4の側面から突出した短繊維5をベルト背
面に平行で且つベルト走行方向後方側に傾斜させてあ
り、また、ゴム板4Bには、同図に示すように、Vリブ
4の側面から突出した短繊維5をベルト背面に平行で且
つベルト走行方向前方側に傾斜させてある。なお、短繊
維5としてはアラミド繊維等の剛性の高いものが使用さ
れている。
【0016】このVリブドベルトBを一対のV溝付きプ
ーリに張設して回転駆動すると、プーリのV溝の側壁面
にゴム板4A,4B,4A,4Bから突出した短繊維が
圧接することから、ベルト走行時における滑り音や振動
音が抑制される。
【0017】ここで、このVリブドベルトBでは、ゴム
板4Bから突出する短繊維5は突出する方向が上記のよ
うに設定されているからプーリのV溝の側壁面に圧接す
る折、図3に示すように比較的短期間で切断される。し
かし、このVリブドベルトBでは、ゴム板4Aから突出
する短繊維5は突出する方向が上記のようにベルト走行
方向前方側に傾斜させてあるから、プーリのV溝の側壁
面に圧接する折、短繊維突出部分5はベルトVリブ側面
に沿った形状に小さな角度で折れ曲がることになり、長
期間切断されることはない。
【0018】したがって、このVリブドベルトBを使用
すると、滑り音や振動音を長期間抑制できることにな
る。
【0019】以下に、このVリブドベルトBの製造方法
を〜にしたがって説明する。 背布1を用途に応じた処理(例えばゴム糊を付着等)
を行い、バイアスカットして図7に示すように円筒径の
金型Kに巻き付ける。 金型Kに巻き付けられた背布1上に、図7に示すよう
に接着ゴム層2となる接着ゴム板を巻き付ける。なお、
図7は、張力をかけて芯線3を巻き付けた状態を示して
おり、この状態においては接着ゴム層2は芯線3を巻き
込んでいる。 接着ゴム層2の上にVリブ4を構成する帯状に連結し
たゴム板4A,4B,4A,4Bを巻き付ける。
【0020】ここで、上記ゴム板4A,4Bを成形する
場合、先ずは図4に示すように短繊維5が長手方向に配
向するゴム板4’を成形し、このゴム板4’を所定の角
度で裁断すると共に非裁断面を繋ぎ合わせるようにして
図5、図6に示するように短繊維5が長手方向に対して
所定の角度を有したものとする。
【0021】そして、ゴム板4A,4B,4A,4Bの
長さは、接着ゴム層2の上に一周目はゴム板4Aが、二
週目はゴム板4Bが、三周目はゴム板4Aが、四週目は
ゴム板4Bが、巻き付けられるように、設定しておく。 金型Kに、背布1、接着ゴム層2、芯線3及びゴム板
4A,4B,4A,4Bが巻き付けられたものを、加硫
缶に入れて加熱・加圧し、加硫する。 加硫缶から金型K共にベルトスラブを取り出し、冷却
後ベルトスラブを離型する。 ベルトスラブを幅裁ちし、研磨機を用いてVリブ4を
形成すると、上記の形態で短繊維5がVリブ4の側面か
ら突出したVリブドベルトBが完成する。 (実施形態2)この実施形態のVリブドベルトBは、図
8に示すように、 Vリブ4を構成するゴム板4A,4
Bは、加熱して軟化させたクロロプレンゴムに剛性の高
い短繊維5(例えばアラミド繊維等)と剛性の低い短繊
維5a(例えば綿等)を混入し、この混合物を薄板形成
用の排出口から吐出させるようにして形成されている。
なお、前記突出Vリブ4の側面から突出する短繊維5,
5aの方向については、実施形態1と同様である。
【0022】このVリブドベルトBでは、ゴム板4Bか
ら突出する短繊維5は突出する方向が上記のように設定
されているからプーリのV溝の側壁面に圧接する折、図
9に示すように比較的短期間で切断されるが、短繊維5
aは長期間切断されることはない。ゴム板Aについては
短繊維5,5a共に長期間切断されない。
【0023】したがって、このVリブドベルトBを使用
すると、滑り音や振動音を非常に長期間抑制できること
になる。
【0024】なお、上記実施形態1、2のVリブドベル
トBに関するものであるが、Vベルトについてもこの発
明は適用できる。
【0025】また、上記実施形態において、短繊維とV
リブの側面との角度は、5°〜60°に設定されている
ことが好ましい。
【0026】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるから
次の効果を有する。
【0027】発明の実施形態の欄の説明から明らかなよ
うに、滑り音や振動音を長期間抑制できるV溝付きプー
リ用ベルトを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1のV溝付きプーリ用ベル
トの部分断面図。
【図2】前記V溝付きプーリ用ベルトのVリブの側面か
ら突出する短繊維の方向を示す説明図。
【図3】図2の状態から一定期間使用したときの、V溝
付きプーリ用ベルトのVリブの側面から突出する短繊維
の状態を示す説明図。
【図4】前記Vリブを形成するゴム板の説明図。
【図5】この発明の実施形態のV溝付きプーリ用ベルト
の製造に使用されるゴム板の説明図。
【図6】前記V溝付きプーリ用ベルトの製造に使用され
るゴム板の説明図。
【図7】前記V溝付きプーリ用ベルトの製造時におい
て、金型に、背布、接着ゴム層、芯線及びゴム板が巻き
付けられた状態を示す説明図。
【図8】この発明の実施形態2のV溝付きプーリ用ベル
トのVリブの側面から突出する短繊維の説明図。
【図9】図8の状態から一定期間使用したときの、V溝
付きプーリ用ベルトのVリブの側面から突出する短繊維
の状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 背布 2 接着ゴム 3 芯線 4 Vリブ 4A ゴム板 4B ゴム板 5 短繊維 5a 短繊維

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向にのびる少なくとも一本のVリブ
    をベルトの片面又は両面に形成して成り、前記Vリブ内
    に短繊維を埋設してあるV溝付きプーリ用ベルトにおい
    て、Vリブ内に埋設された短繊維のうち、Vリブの側面
    から突出した短繊維がベルト走行方向後方側に傾斜させ
    たものを有していることを特徴とするV溝付きプーリ用
    ベルト。
  2. 【請求項2】 Vリブの側面から突出した短繊維は、ベ
    ルト背面に平行で且つベルト走行方向後方側に傾斜させ
    たものを有していることを特徴とする請求項1記載のV
    溝付きプーリ用ベルト。
  3. 【請求項3】 ベルト走行方向後方側に傾斜させた短繊
    維群が、Vリブの高さ方向に一定幅間隔で配置させてあ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のV溝付きプー
    リ用ベルト。
  4. 【請求項4】 Vリブの側面から突出した短繊維群は、
    ベルト走行方向に対して後方側に傾斜させたものと前方
    側に傾斜させたものとが、Vリブの高さ方向に交互に配
    置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のV溝付きプーリ用ベルト。
  5. 【請求項5】 短繊維は、剛性の高いものと剛性の低い
    ものとが混ざり合っていることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載のV溝付きプーリ用ベルト。
  6. 【請求項6】 短繊維とVリブの側面との角度が、5°
    〜60°に設定されていることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載のV溝付きプーリ用ベルト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004029477A1 (ja) * 2002-09-27 2004-04-08 Bando Chemical Industries, Ltd. 摩擦伝動ベルト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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